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・状況把握力について
・情報把握力を身につける方法
・企業が求めている状況把握力
・状況把握力について知りた人
・状況把握力を身につける方法を知りたい人
・企業が求めている状況把握力について知りたい人
状況把握力に長けている人材は企業の中でも比較的良い評価を受けやすい傾向があります。
この能力を持っている人材は、チームで仕事を進めることの多い企業では力を発揮して円滑に進められることが見込まれるためです。
では、この状況把握力を就活でうまくPRするにはどうすれば良いのでしょうか?
企業で働く上でも必要な能力のため、アピールが成功すれば就活でも高い評価を得ることができます。
ここでは状況把握力を自己PRを有効にアピールする方法を解説します。
最後には自己PRの例文もありますので、ぜひ参考にしてください。
【状況把握力の自己PR】状況把握力とは
状況把握力とは、周囲の人やできごとの状況や自分との関係性を理解する力のことを言います。
イメージとしては空気を読むのと似ていますが、空気を読むのは周りを観察することや、状況を理解することですので、それを状況把握能力と表現するには不十分です。
空気を読んで理解できた状況に対して、これらを改善するための行動が伴い状況把握力になります。
自らの役割を理解して動き行動、状況把握力ですので間違わないように理解しましょう。
状況把握力が高い人の特徴
状況把握力が高い人は周囲の状況を冷静かつ客観的に観察できる能力を持っています。
そのため、物事を感情的にならずに正確に捉え、場面ごとに適した行動を迅速に取ることが可能です。
その場の空気を読む能力もあるため、会議やディスカッションの場では対話の流れや参加者の反応を見ながら適切なタイミングで発言し、意見を調整する役割を担えます。
また、状況の変化に気づいて対応できる能力も優れているため、計画が突然変更されたり、予期せぬ問題が発生したりした際にも冷静に状況を分析し、次に取るべき行動を迅速に決定できます。
周囲への気遣いができるのも状況把握力が高い人が持っている特徴の1つです。
他者が困っている状況や負担が大きくなっているといったサインをいち早く察知し、適切にサポートして全体のパフォーマンスを向上させられます。
【状況把握力の自己PR】状況把握力はなぜ求められるの?
状況把握力は自己PRで効果的な要素の1つです。
しかし、就活において状況把握力はなぜ求められているのでしょうか。
状況把握力が求められる具体的な理由について解説しますので、この能力がどのように役立つのか、なぜ評価されているのかを理解する参考にしてください。
社会人基礎力
仕事をしていく上で重要なことは社会人としての能力です。
しかし、企業側と就活生の間では求めている能力に違いがあるのではと言われていました。
これらの認識の違いを埋めるために経済産業省では2006年に「社会人基礎能力」を提唱しました。
この社会人基礎能力とは、職場などの多様な人びとがいる場で仕事をしていくために必要な基礎力として、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで動く力」の3つの要素から構成されています。
また、最近では人生100年時代とも言われるため、階層別にキャリアの開発が必要とされ社会人基礎力は新人だけではなく、中間層にも必要だと考えられるようになってきました。
応用力が必要なため
社会では多くの場面で状況に応じた応用力が求められます。
ビジネスの現場は常に変化し続けており、予期しない問題や課題が発生することは珍しくありません。
そこで重要になるのが、周囲の状況を正確に把握し、その状況に応じた行動を適切に選択できる状況把握力です。
状況把握力はただ情報収集力に留まらず、そこから得た情報を基に柔軟に対応する応用力につながるため、企業から高く評価されるポイントとなります。
例えば、状況を正確に理解できないと重要な問題に気づかず、対応が遅れてしまうこともあるでしょう。
一方、状況を的確に把握できる人は現場の変化やチームの進行具合を瞬時に見極め、迅速かつ適切な判断を下せます。
このような背景から、企業は状況把握力を高く評価し、それが応用力や問題解決能力に直結するため、就活でも注目されるポイントとなっているのです。
【状況把握力の自己PR】状況把握能力を身につける方法
状況把握能力はどのようにしたら身につくでしょうか?
具体的に何に気をつけ、どのような点を意識すればこれらの能力が身につくのかを以下で解説します。
1.相手の特徴を知ること
適材適所といった言葉もあるように、人には能力に合った向き不向きがあり、企業では社員それぞれの能力に合った配置を行うことが求められています。
自分自身の特徴には気づきやすいものですが、周囲の人の得手不得手を把握したり、特徴を理解したりすることは難しいことです。
これらを意識し、その人の特徴はどのようなものかを考えながらコミュニケーションをとることで、物事が円滑に進みます。
2.最悪の場合を想定すること
仕事では常にいろいろなケースの想定を頭にいれておき、最悪の場合の想定もしておくことにより、本当にアクシデントが起きた際にも慌てることがなく落ち着いた対応が可能になります。
1つの考えや結果にとらわれ過ぎず、柔軟にさまざまな事態をシミュレーションしておくことにより、どのような結果に対しても落ち着いた行動が行えるようになると同時に、あらゆるケースを考える習慣をつけることで、自分置かれている状況を正しく把握できるようになります。
3.優先順位をつけること
仕事を進めていく上で、個別に優先順位をつけて仕事を処理していく能力は非常に重要です。
すべてを同時進行するとミスや完成度の低さにつながるため、重要性を意識して順位付けをして何から取り組むべきか現状を把握することが大切です。
仕事に取り掛かる前に、まずは重要度や納期を意識して優先順位づけを行い処理することを意識しましょう。
状況把握能力だけではなくて、計画性も同時に身につけることができます。
【状況把握力の自己PR】企業が求めている状況把握能力
状況把握能力に優れた人材は、企業にとってもぜひ採用したいと考えるでしょう。
しかし、企業で求められる状況把握力とは、具体的にはどのような能力を指すのでしょうか。
ここからは企業が求める状況把握能力を具体的に解説します。
チームを活動する上で活かす
状況把握力は企業の中で活かせる力ですが、特にチームでの活動の際には欠かせない力です。
部署やPJチームなど企業内の組織では、個々がばらばらに能力を発揮しても大きな力にはなりません。
各自が役割を認識し、組織力で戦うことにより、初めて相乗効果を生み出し大きな力となり成果を生み出すことが可能になります。
ここで重要な能力が状況把握力であり、チーム内の潤滑油としてその時の状況に合わせた臨機応変な対応ができることが求められます。
自己PRで状況把握力を適切にアピールすることができれば、状況を把握して適切な行動が取れる能力があると認められ高い評価を受けることができます。
【状況把握力の自己PR】状況把握力の評価が高い業界
状況把握力が高い人はどのような業界でも活躍できるでしょう。
業界のなかでも、これから紹介する3つの業界においては特に状況把握力が高く評価されます。
ぜひ志望する業界を考える際の参考にしてみてください。
金融業界
金融業界では特に顧客の状況把握力が高く評価されます。
金融商品やサービスは顧客ごとに異なるニーズに合わせた提供が求められるため、顧客がどのような資産運用を望んでいるのか、どのようなリスクを取れるかなど、詳細に状況を把握する力が必要です。
特に銀行や証券会社などでは顧客のライフステージや経済状況、家族構成などを把握し、的確な金融商品を提案しなければなりません。
例えば、退職後の生活資金を確保したいと考えている顧客に対して、リスクを取ってでも利益を狙える商品を提案しても購入してもらえないでしょう。
そのため、経済状況や市場の変動を敏感に察知し、顧客に合わせて柔軟に対応できる状況把握力が高い人が金融業界では求められています。
不動産業界
不動産業界でも状況把握力は重要なスキルの1つです。
不動産取引は顧客にとって一生に一度の大きな買い物であり、顧客の要望やニーズを的確に捉え、その希望に合った物件やサービスを提案することが求められます。
例えば、住宅を購入する際は予算や立地、広さ、デザインなど多岐にわたる要望を受けるはずです。
担当者はこれらの要件を正確に把握し、最適な提案を行うことが不可欠です。
また、商業用不動産や投資物件の場合、顧客の事業計画や収益期待を踏まえた提案を行う必要があり、その際には市場動向や地価の変動、周辺環境の将来的な発展可能性など、外部要因をも総合的に把握する力が求められます。
つまり、不動産業界では顧客が満足できる結果を得るために状況把握力が不可欠であり、その評価は非常に高いということです。
サービス業界
サービス業界においても、状況把握力は重要視されます。
特に接客や販売、カスタマーサポートなど、顧客との直接的なやり取りが求められる業務では顧客の期待やその場の状況を瞬時に把握し、適切な対応を行う力が求められます。
例えば、ホテル業界では宿泊客の要望や状況に応じたサービスの提供が重要です。
また、顧客が求める快適な環境を提供するためには周囲の変化や顧客の動きを瞬時に把握し、柔軟に対応することが欠かせません。
サービス業界全体において、顧客に応じた柔軟な対応を行うための状況把握力は信頼されるサービス提供者としての大きな武器となるため、高い評価を得やすいのです。
【状況把握力の自己PR】自己PRの書き方
ここまで解説してきたように、状況把握力については企業で必要とされる能力のため、自己PRを作成する際にはぜひともアピールしたい能力です。
具体的に自己PRを作成する際にどの点に注意を払えば良いのかを解説します。
具体的な実績
自己PRの中で強くアピールしたい部分については、具体的に数値を用いて説明すると伝わりやすくなります。
状況把握力をアピールする際は、それがどのような場面で活かされて、結果としてにどんな変化が起こったのかを明確にわかりやすく伝えることが重要になります。
例え抽象的な事象であったとしても、できるだけ数値を使って説明する方がわかりやすく説得力も増しますので、可能な限り数値で表してアピールする方が良いでしょう。
なぜその企業を志望するのか
自己PRは自分が持ってるスキルや能力や企業へ自身を採用するメリットをアピールするのが基本であり、企業への志望動機を書く欄ではありません。
この点は混同しがちな点であるため、まずは注意が必要です。
しかし、自己PRの中になぜその企業を志望したのかといった志望動機を入れると、企業の採用担当に熱意が伝わりいい評価が得られることも事実です。
このため、自己PRといったメインの内容を逸脱しないよう注意を払いながら、志望する理由も組み込んだ方がより質の高い自己PRができるでしょう。
どうやって貢献するか
企業は新卒で採用した人材をOJTや研修などを通して育成し、現場で活躍できるように成長させますが、選考の時点からその人材がどの程度のポテンシャルを持っていて自社に貢献してくれるかをはかっています。
このため、自己PRの段階でどのような能力を持っているのかが明確に見えたり、今後どのように育って企業に貢献してくれるのかのイメージがしやすい人材は採用担当からも好まれる傾向があります。
自分の得意としている分野や内容が、志望企業でどのように貢献できるかをイメージしておくと良いでしょう。
【状況把握力の自己PR】例文
ここまで状況把握力についての説明をしてきましたが理解はできたでしょうか。
その上で、自身がアピールしたいことをどのように自己PRに落とし込めば良いのかがわからない人もいると思います。
以下に5つの例文を紹介します。
それぞれの状況に合わせた例文を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ゼミ
大学のゼミに所属している際には、その力を発揮する機会が幾度かありました。
私たちのゼミで研究発表会の企画を担当した時に、予算の制約やスケジュール調整などの面でさまざまな課題がありました。
この際に私は状況を的確に把握し、メンバーと協力しながら解決策を見つけ出す努力をし問題の早期解決につとめました。
また、プレゼンを行う際にも、周囲の反応や質問に敏感に反応し適切な対応とることができました。
これらの状況判断力を活かして、柔軟な対応が私の強みであり自信がある部分です。
貴社に入社できた際には、これらの能力を十分に発揮して会社に貢献していきたいと考えています。
サークル
大学のサークルではリーダーを務めていましたが、あるイベントを企画した際には、メンバーの考えや意見がバラバラで全くまとまりのない状況になってしまいました。
この様な状況で私はメンバーの様子を見極め、彼らの考えや要望に極力寄り添うことで、円滑な意思決定を行うことに成功しました。
また、他のサークルとの交流イベントの際にも相手の雰囲気やニーズを察知して適切なコミュニケーションを行うことで円滑な協力関係を築くことに成功した経験もあります。
これらの能力を活かして、貴社の社員の一員として効果的なチームプレイと円滑な人間関係の構築により、業績の拡大に貢献していきたいと思います。
インターン
営業の長期インターンにおいて、この能力を活かせた経験があります。
所属したプロジェクトで大規模なプレゼンテーションが予定されていましたが、当日に急遽スケジュール変更が発生したため、参加者の人数やプレゼン内容が大幅に変更になる事態が発生しました。
私は状況の変化にいち早く気づき、周囲のメンバーや上司とコミュニケーションを取りながら対応策の検討を一緒に考えました。
すばやく情報を整理して適切な調整を行い、新たなプレゼンを円滑に進行し企画の成功に結びつけることができた経験があります。
これらの状況の変化に柔軟に対応できる点が私のアピールポイントであり、入社後もこの能力を活かし活躍したいと考えています。
アルバイト
居酒屋のアルバイトでは、これらの能力を活かし円滑で効率的な仕事のやり方を追求していました。
私の働く店舗では、ピークの際にお客様が非常に多くなりスタッフが忙しさに追われる状況が続いていました。
私は周囲の状況を把握し、必要なサポートを提供すること心がけこれらの解消につとめました。
例えばオーダー待ちのお客様には、丁寧に笑顔で接することを意識し、列の流れをスムーズにするために効率的なコミュニケーションを心がけるようにしました。
また、お互いに協力しあい、手際よく進めることで全体の効率化を向上させることにも成功しました。
入社後も、この能力を活かして貢献していきたいと考えております。
グループワーク
グループワークでの経験で、私たちは大学の課題プロジェクトに取り組む機会がありました。
最初の段階で、私は各メンバーの得意分野や興味を調べました。
この情報をもとにタスクの分担や、スケジュール調整も行い、進行中のプロジェクトにおいても状況の変化や課題の発生に対し、敏感に反応し適切な対策を提案しました。
メンバーの意見をできるだけ尊重し、円滑に進めることを意識しながら、共通の目標に向かい協力することに成功した経験があります。
これらの経験からも、私はチームの調和と効率的な目標達成に貢献できると自信を持っており、組織の中で業績の拡大に貢献していきたいと考えております。
【状況把握力の自己PR】例文を添削してもらおう
いかがでしょうか?
例文などを参考にあなたらしい自己PRは作成できたでしょうか。
自己PRのできの良し悪しは、自分自身の判断ではなかなかわからないものです。
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まとめ
ここまで解説してきたように、状況把握力は企業で働く上で必要とされる能力の1つです。
特にチームで仕事を進めることが多い職場では、チームの活動を円滑にする役割を果たし、同時に高い成果も期待できるため良い評価を受けることができるでしょう。
これらのことからも、状況把握力は自己PRや面接での場面で効果的にアピールすることにより、自身の評価を高めることに役立ちます。
また、情報把握力が身についている人材はさまざまなものごとに対しての優先順位づけもうまく、計画的に進めることができる特徴があります。
しっかりと身につけてアピールに活かし就活を成功させましょう。