エントリーシートの資格の書き方とは?記載するべき資格やマナー、注意点を徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・エントリーシートでの資格のアピールの仕方
・資格を書く際の注意点
・資格を書く際のポイント

この記事をおすすめしたい人

・資格を持っている人
・資格をアピールしたい人
・資格を書く際のポイントを知りたい人

エントリーシートは企業によって書く項目が異なりますが、多くの企業では資格・スキルを書いてもらう欄を用意します。

しかし、どんな資格でもすべて書けば良いアピールができるわけではありません。

資格欄をどのように書けば良いのか、迷っている就活生の方も多いでしょう。

今回は、エントリーシートの資格欄の書き方・書くべき資格・資格を書くメリットについて解説します。

これからエントリーシートを書く予定のある方は、ぜひ参考になさってください。

【ESでの資格の書き方】資格がないと選考で不利になる?

営業職など一般的な職種だと、運転免許以外に資格がないからといって不利になることはほとんどありません。

ただし、専門性の高い企業や職種に応募するなら不利になったり選考を受けさせてもらえなかったりすることもあります。

あるいは、入社前に必ず取得するよう念を押されるかもしれません。

少数精鋭で社員一人ひとりのスキルが求められる傾向が強いベンチャー企業だと、入社後に資格取得を積極的に後押しする制度を用意していることも多いです。

もし資格がなくて自分に自信が持てないなら、就活エージェントの力を借り面接練習などで勝負してはいかがでしょうか。

就活エージェントでは面接練習以外にも、キャリアプランの相談やエントリーシート添削などさまざまなサービスが受けられます。

ジョブコミットは特におすすめのサービスなので、ぜひ詳しいサービス内容をご確認ください。

資格と免許の違い

「資格」と「免許」は似ているようで、目的や役割に違いがあります。

資格は、特定の分野での知識やスキルを証明するもので、取得することでその分野での専門性や能力があることを示します。

たとえば、TOEICや簿記検定、ITパスポートなどの資格は、特定のスキルや知識を証明し、採用や評価に役立てられることが多いです。

一方で、「免許」は、特定の職務を遂行するために必要な法的資格を指します。

たとえば、医師免許や運転免許などは、法律で定められた要件を満たし、専門の職務に従事することを認めるものです。

【ESでの資格の書き方】ESに資格を記載するメリット

続いて、エントリーシートに資格を書いておくメリットを3つ紹介します。

世の中には特定の資格がなければ就けない職業もありますが、新卒でそのような資格を求められることはそうありません。

それでも、新卒向けの就職エントリーシートに資格欄が用意されているのは理由があります。

仕事に必須ではない資格・スキルでも、ものによってはアピールになる可能性があります。

語学など採用担当者目線でアピールになる資格があれば、書いておいて損はないでしょう。

スキルを証明できる

「自分は英語ができます」とアピールしていても、それは主観的評価にすぎません。

しかしTOEICのスコアや英検の級などは、客観的に自分の英語スキルの高さを示せます。

パソコンが得意な方なども、資格を取得しておけばわざわざ説明しなくてもそのことをアピールできるでしょう。

特に社員に英語力を求める企業に応募する場合、資格欄で自分の英語力の高さを示しておくと書類通過率が上がる可能性が高いです。

また企業によっては仕事で車の運転が必須で、免許があるかどうか確認しておきたい場合もあります。

就職活動の時点で免許がないと入社できないケースは多くありませんが、資格欄で免許の有無を書いておくことは大切です。

採用側も、入社前に免許を取っておくよう指示すべき人が誰かわかっているほうが安心でしょう。

特定の業界へ志望度の高さをアピールできる

業界と関連した資格を書いておくことで、本当にその業界を志望していることをアピールできるのも資格を書くメリットです。

たとえば財務コンサルに応募する場合の公認会計士、IT業界に応募する場合のITパスポートなどが代表例です。

早くから志望業界が決まっていて資格取得を目指している方は、ぜひエントリーシートを書く段階の前に資格を取れるよう頑張りましょう。

ただし、その後の就職面接では業界への志望度の高さを述べるだけでは不十分です。

選考が進むにつれて業界への志望度の高さだけでなく、業界の中で「その企業」を選んだ理由も求められます。

資格を持っているからといって志望度の高さをアピールできるだろうと満足せず、業界研究・企業研究を進めておきましょう。

ガクチカになる

その資格を取得しようと思った理由・資格取得を通して得られた学びや経験などは、十分「ガクチカ」にできます。

難しい資格で長い時間を勉強に費やしたのなら、そのことをガクチカにしてみてはいかがでしょうか。

サークルやアルバイトが、ガクチカとしてピンとこない方におすすめです。

もちろん、その資格を活かして仕事をしようと思っていることが前提になります。

TOEICも誰でも受けられる試験で多くの方が資格欄に書いていますが、高得点を目指して努力したのなら十分ガクチカのネタになるでしょう。

「高い英語力を身につけて留学した」「将来海外で働く夢があるのでどうしてもTOEICで〇〇点を取っておきたかった」といった理由があって英語を勉強した方は、ぜひそのことをアピール材料にしてください。

面接のネタになる

面接ではいかに自分のことをアピールできるのかがカギを握るため、その際にも資格の存在は間違いなく役立つことになるでしょう。

なぜなら、資格があることを知った企業は、それだけでも興味をそそられることがあるからです。

特に企業の仕事につながりそうな資格を持っている人を見つけた時は、採用価値の高い人材だと思ってくれる可能性も少なくありません。

だからこそ、資格をエントリーシートに書いておけば、必ずといっても良いほど面接のネタになります。

【ESでの資格の書き方】ESに記載するべき資格

続いて、ぜひエントリーシートに記載しておきたい代表的な資格を4つ紹介します。

以下の見出しで紹介する資格を持っているなら、ぜひエントリーシートに書いておきましょう。

もちろんここで紹介する資格以外にも、書いておくことが良いアピール材料になる資格はたくさんあります。

どの企業でも重宝される可能性が高いパソコン関係の資格・志望先の業界と関連性が高い資格は、書いておくと思わぬ評価につながる可能性もあるのでぜひ書いておきましょう。

TOEIC

英語スキルの高さを示すTOEICは、多くの企業が参考にしています。

アピール材料にするには、最低でも600点が目安です。

特にreadingとlisteningのスキルが問われるので、重点的にスコアを伸ばせるよう勉強しておきましょう。

もちろん社員に英語スキルを求める企業(外資系など)では、600点だとまったくアピールにならない場合もあるでしょう。

大手企業で応募者のレベルが高い企業だと、750~800点ないと英語力が高いとみなされないこともあります。

そのため自分が応募する業界・企業ではどの程度の英語力・TOEICスコアが求められるか、事前にリサーチしておくことが大切です。

TOEICは何度も受験できるので、点数が足りていない場合は就職活動が始まる前により高いスコアが取れるよう努力しましょう。

英検

英検も英語力の高さを示すのに有用な資格ですが、書くなら2級以上からが基本です。

2級は決して簡単な試験ではありませんが高校卒業程度の難易度とされており、それ以下の級は持っていてもビジネス英会話ができる証明になりません。

多くの方は英検を中学・高校時代に取得していると思いますが、3級や準2級では就職活動に使えないのでそれ以上を目指しましょう。

他言語の検定試験を資格欄に書く場合でも、英検2級と同程度の語学スキルがあることを示せる級を書かなければいけません。

たとえば中国語検定も「日常的な話題での会話が行える」という基準が示されている2級を取っておきたいところです。

まずはしっかり勉強し、資格として書けるレベルを目指しましょう。

日商簿記

日商簿記は、財務に関わる職種では必須とされる経理の資格です。

就職活動で記載する場合、できれば2級以上が望ましいといえます。

3級では、財務・簿記に強いとアピールするには不足感が否めません。

簿記といえば一般的には「日商簿記」のことを指しますが「全商簿記」という別の資格もあります。

商業系の高校に通っている方だと、全商簿記の資格を持っていることもあるでしょう。

高校時代に簿記の資格を取っていても、大卒の就職活動でアピールになるレベルでなければわざわざ記載する必要はありません。

高校時代に日商簿記3級などを取得していて将来経理の仕事に就きたい場合、まずは日商簿記2級を目指してみるのはいかがでしょうか。

簡単な試験ではありませんが、実用的でアピールになる資格です。

運転免許

転免許をすでに取得しているなら、ぜひ資格欄に書いておくべきです。

東京などの大都市では運転免許がなくても仕事に支障がないことも多いですが、免許がない時点で落とされてしまう企業は決して珍しくありません。

全国転勤があったり日常業務で地方を回ることが求められたりする企業だと、車がなければ営業の仕事が難しいでしょう。

その他にも、日常的なルーティンワークに車の運転が含まれる仕事はたくさんあります。

就職活動後に免許を取る方も多いので免許がないことが大きなマイナスにならない場合もありますが、先に取っておいて損はありません。

できれば大学2~3年生のスケジュールに余裕がある時期に、免許取得合宿などに申し込んで免許を取っておきましょう。

IT関連資格

エントリーシートに資格を記載する場合は、IT関連の資格も非常におすすめです。

なぜなら、どのような業界の企業に入社することになったとしても、IT技術が役立つ機会は多々あるからです。

例えば、今ではパソコンを使って、さまざまなデータを取り扱うようになりました。

だからこそ、パソコン関連の資格があれば、それだけで重宝される可能性は高くなるでしょう。

ちなみにIT関連資格にも色々ありますが、代表例でいえばMOSやITパスポートが挙げられます。

また基本情報技術者試験であれば、ITエンジニア職を受ける際に評価されやすいポイントになるでしょう。

【ESでの資格の書き方】資格欄に書かなくて良い資格

次に、エントリーシートに書いてもあまりアピールにならない資格についても解説します。

以下の見出しで紹介する資格を書くと、逆に簡単な資格しか持っていないのかとマイナス評価を受ける可能性もあるでしょう。

もちろん、業界・企業によってはマイナーな資格がアピール材料になることも考えられます。

事前にしっかり業界研究・企業研究を進めておき、どのような資格が仕事に有用か調べておくことが大切です。

専門性が高い企業・職種に応募する場合は、特に大事なポイントになるでしょう。

大学レベル未満の資格

英検3級以下など、大学生レベルではない資格は評価対象とはなりにくいでしょう。

誰でも取れるレベルの資格だと、かえってマイナス評価になる場合さえ考えられます。

特に語学系の資格は、基礎が身についていることを確認する意味合いで実用性の低い級が試験になっていることが多いです。

エントリーシートの資格欄は、ビジネスで自分が役立つ人間であることを示すために存在しています。

本当に実用性があり、仕事に通じるレベルの資格かどうか考えてから記載するようにしましょう。

TOEICのスコアを書く場合でも、最低日常会話ができるレベルが必要です。

さらに高いレベルの企業を受けるなら、ビジネス英会話が問題なく使えるレベルと証明できるスコアから記載するようにしてください。

趣味関連の資格

趣味関連の資格も多くの方が持っていると思いますが、就職活動ではわざわざ資格欄に書く必要がない・記載する優先順位が低いとされることが多です。

たとえば、ペン字・心理カウンセラー・色彩検定・漢字検定といったものが該当します。

もちろん心理カウンセリングやデザインなどを仕事にしており、これらの資格が趣味以上の意味を持っている方もたくさんいるでしょう。

仕事内容によっては、これらの資格も十分資格欄に書いて良いアピールになる可能性があります。

しかし仕事と直接関連がないものは、趣味欄に記載するのがおすすめです。

難易度の高い資格であれば、役立つポイント・専門分野外でその経験が活きたエピソードなどを面接で話しアピール材料にすることもできるでしょう。

【ESでの資格の書き方】資格記載前の事前準備

エントリーシート(ES)に資格を記載する際、事前準備が重要です。

適切な資格を選び、企業のニーズに合わせて効果的にアピールするためには、事前に確認すべき事項がいくつかあります。

以下では、企業が求める資格の確認方法や合格証明書の準備など、資格を記載する前に必要な準備ポイントを詳しく解説します。

募集要項を確認する

まず、企業の募集要項をしっかりと確認し、応募に必須の資格があるかを確かめましょう。

特に、自動車運転免許のような基本的な資格でも、職種によっては必須要件として記載されている場合があります。

営業職や外回りの多い職種では、自動車免許の有無が重要視されることも多いため、見逃さないようにしましょう。

万が一、必須資格が記載されていないと、応募の対象外になってしまう可能性があります。

加えて、必須資格以外に「歓迎資格」や「推奨資格」が記載されている場合もあるため、それらも確認することで、自己アピールに役立つ資格をアピールポイントとして使うことができます。

企業で重視される資格を確認する

次に、応募先企業が特に重視する資格を事前にリサーチすることが大切です。

企業がどのようなスキルや資格を持った人材を求めているかを調べることで、自己PRに適した資格を選定しやすくなります。

たとえば、IT系企業であれば、基本情報技術者や応用情報技術者の資格が評価されることが多く、会計事務所や経理職であれば簿記検定が重視されることが一般的です。

企業の求める人物像に合わせて、強調すべき資格を見極めると、採用担当者により興味を持ってもらいやすくなります。

企業のホームページや採用ページ、先輩社員のインタビュー記事などを活用し、企業がどの資格を重視しているかを事前に確認しておきましょう。

合格証明書を用意する

資格を記載する際には、正式な合格証明書や取得証を用意しておくことも重要です。

企業によっては、提出書類や面接の際に資格の証明書の提示を求められる場合がありますので、すぐに提示できるように準備をしておくと安心です。

また、取得日も正確に把握しておく必要があります。

特に最近取得した資格であれば、企業側はそのスキルの習熟度を考慮することがあるため、正確な日付を記載することで信頼性が高まります。

証明書の管理は、応募先が複数ある場合にも役立つため、デジタルデータとして保存しておくと利便性が高まります。

資格を記載することで自身のスキルを示すためにも、正式な証明書を確実に準備しておくことが大切です。

【ESでの資格の書き方】書き方のマナー

次に、エントリーシートを書く際のマナーについて説明します。

多くの企業で、資格欄は「このように書いてください」という指示は出されていないでしょう。

しかし、どの欄も見やすく書くことを意識しなければいけません。

エントリーシートを見やすく工夫することも、時間をかけて丁寧に書類を作っている志望度の高い学生と感じてもらいやすいためです。

また初歩的なミスをしていると、常識のない学生とみなされる可能性が高いので注意しましょう。

資格は正式名称で

資格は正式名称で書くことが大切です。

略称では、他の似た名前の資格と混同され誤解を生む可能性があります。

たとえば簿記は日商簿記以外にも「簿記」という名前がつく資格があるので、日商簿記なら「日商簿記検定〇級」と書きましょう。

運転免許も「普通自動車第一種運転免許」と書かなければいけません。

「免許」だけでは、車以外にもさまざまな免許があるため何かわからなくなってしまいます。

ただし資格を本当に正式な名称で書くと、とてつもなく長い文字数になってしまうこともあるでしょう。

日商簿記を「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」とまで書く必要はありません。

資格を正式名称で書くのは、あくまでどの資格かはっきり特定してもらうためです。

「TOEIC~~~点」など見た人がすぐわかる名称になっていれば、正式な名称でなくても問題ありません。

西暦・和暦は統一

資格は資格名だけでなく、取得した時期も書くのが一般的です。

資格証によって西暦・和暦の書き方が統一されていない可能性もありますが、エントリーシートに書くときはどちらかに統一しておくようにしましょう。

ネット上で西暦・和暦の対応表を見て、間違えないように書くのがおすすめです。

もちろん、資格欄以外の部分(学歴や生年月日など)の西暦・和暦も統一してください。

西暦と和暦が混ざっていると、わかりにくいエントリーシートになってしまいます。

特に2023年現在は「22年」といった書き方をすると「2022年」「平成22年」どちらであってもおかしくありません。

新卒の場合はここで誤解を招く可能性が低いとはいえ、見やすい書類にするためにも細かい部分にも気を配りましょう。

取得時期順で記載する

資格欄は、時系列順に書いていくほうが見やすくなります。

古いものから新しいものに、3~4つ程度重要なものを厳選するのが良いでしょう。

ただ履歴書ではまず運転免許を書き、それから資格を書く書き方が一般的です。

運転免許は多くの方が一番上に書くので、これだけは一番上にしたほうが採用担当者にとって見やすい書き方になるでしょう。

取った資格が多くて資格欄に書ききれず、他にも資格を持っていることをアピールしたい場合は趣味欄・自己PR欄などに書くのがおすすめです。

たとえば「自分は〇年にWEBデザイナーの資格を取得しました。

デザインの仕事をしなくても、仕事で~~や~~をするのにデザインのセンスがあったほうが良いと思いました。」などと書けば良いアピールになります。

下位の資格は記載しない

資格で「級」があるものは、下位の資格を記載する必要はありません。

英検1級を書く場合、それ以前に取得した準1級や2級は書かないようにしましょう。

また明確な上位・下位がない似た資格も、わざわざすべて書く必要はありません。

たとえばパソコンの基本的な知識があることを示す資格は「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」「ITパスポート」「日商PC検定」などたくさんあります。

複数の資格を持っていればアピールが強くなるわけではないので、資格欄を見やすくするためにも1つに絞って書くようにしましょう。

迷ったときは、知名度の高さで選ぶのがおすすめです。

パソコンの資格ならMOSが最も知名度があるため、確実にPCスキルがあることを伝えられるでしょう。

【ESでの資格の書き方】資格記載時の注意点

次に、資格欄を書く際の注意点を2つ紹介します。

エントリーシートは自己アピールのために書く書類ですが、書き方が悪かったりマナーが守れていなかったりすると逆効果です。

丁寧に見やすく書いて志望度の高さや熱意を示し、わかりやすくまとめることで論理的思考力・プレゼン力の高さを示しましょう。

資格欄は書くことがある程度決まっているため日本語力や論理的思考力のアピールになりにくいですが、わかりやすくまとめる努力はできます。

統一性がない資格を書きすぎない

資格の数が少ないと周囲の学生より不利になりそうなので、とにかく資格をたくさん書いたほうが良いのではと考える方もいます。

しかし、数が多ければ良いわけではありません。

業界や企業に合わせた資格、どの企業でも重宝される資格を選んで書くようにしましょう。

また、趣味系の資格・誰でも簡単に取れる資格を数合わせで書かないことにも注意すべきです。

エントリーシートや履歴書は、どうしても文字ばかりが並ぶ書類になってしまいます。

細かい文字がびっしり書いてあると、読み手も全部読むのに疲れてしまうでしょう。

少しでも見やすく、わかりやすく書く気配りが大切です。

資格欄も持っている資格を全部書くのではなく、大事な資格だけを厳選して見やすく並べるようにしてください。

嘘はつかない

資格を持っていることはプラス評価になりますが、資格がないからといってマイナス評価になることはあまりありません。

特に新卒の場合、就職試験を受ける段階から資格を求められる可能性は低いです。

そのため、自分を良く見せようと持っていない資格を書くことはやめましょう。

バレない可能性もありますが、万が一嘘が判明すると信用を失うことになります。

重大な嘘を隠したまま内定を得ると、内定を取り消されたり採用にかかった費用を請求されたりする事態になってもおかしくありません。

内定取り消しにまでは至らない小さな嘘であっても、新入社員の時点で信用度が低いのは大きなマイナスです。

資格欄に限らず、エントリーシートで嘘はつかないようにしましょう。

【ESでの資格の書き方】資格はないときには

学生だと、まだ資格欄に書くようなビジネス系の資格がない場合もあります。

もちろん、資格欄に書けることがあるほうがプラス評価を受ける可能性は高いです。

運転免許・TOEICなど、取得条件なしで取得できる資格があればエントリーシートを書く前に取っておくのも良いでしょう。

しかし、新卒の学生では資格の有無が合否に大きな影響を与えません。

資格がないからといって引け目を感じず、その他の長所で良いアピールができるよう考えましょう。

特になしと記載する

資格欄に書く資格がなくても、空欄のままだと書き忘れではないかと思われる可能性があります。

資格がない場合「特になし」と記載しておくのが無難です。

何か書かなければと思って「英検4級」のようなビジネスでまったく役に立たない資格・趣味系の資格(書道など)を書くのはあまりおすすめしません。

どのような企業に就職しても、仕事をするうちにスキルは身につき、資格が必要な仕事をする前は企業から勉強して資格を取るよう指示されます。

新卒の時点では、ほとんどの企業で資格がなくてもスタートラインは同じです。

資格を「特になし」と書く場合でも、自分がその企業の社風や業務とマッチする人材である・ポテンシャルの高い人材であると示せれば問題ありません。

勉強中のものは記載しても良い

まだ資格を取れていなくても、勉強中の資格・取得見込みの資格はその旨を記載して問題ありません。

運転免許を求められる企業は多いので、自動車教習所に通っていてもうすぐ免許が取れそうならそのことを記載しておくのがおすすめです。

そのような企業だと内定後に免許証を見せるよう求められることがあるので、必ず入社前に免許を取りいつでも見せられるようにしておきましょう。

日商簿記なども定期的に試験が開催されているので、選考期間中や内定後に資格を取ったことを企業にアピールできることがあります。

仕事に意欲的であること・勉強熱心であることを示すためにも、これから取る予定の資格がはっきりしていれば「取得見込み」「勉強中」と書いておくのがおすすめです。

【ESでの資格の書き方】ESの資格に関する質問

これからエントリーシートに資格を書くことについて、さまざまな疑問があるかもしれません。

ここでは、特によくある初心者の疑問点について、大きく3つに分けて解説します。

もし同じような疑問を抱いている場合は、ぜひ参考にしてみてください。

そして、これからの就活に向けて積極的に活かしていただければ幸いです。

今からでも資格を取るべきか

まず根本的に、資格をまだ何も持っていない人もいるでしょう。

そんな人は、今からでも何かしら資格を取った方が良いのかどうかを悩んでいるかもしれません。

結論からいうと、必ずしも資格を取らなくてはいけないわけではないので、無理をして取りに行く必要性はないでしょう。

なぜなら、資格だけで採用が決まってしまうことはないからです。

どのような企業も、その人のことを総合的に見て、採用するべきかどうかを判断します。

つまり、あくまでも資格はその1つの要因にしかならないということです。

もちろん企業によっては資格を必須条件とするケースもありますので、その場合は除きます。

そのため、時間やお金などに余裕がなければ、一旦資格をアピールすることは諦めても問題ないといえるでしょう。

資格を自己PRに用いてもいいのか

自分が持っている資格を、自己PRの場面でも積極的に使っていきたいと考えている人もいるかもしれません。

もちろん資格は自分のアピールポイントになるため、自己PRで使うことについても問題がないといえます。

ただし、単純に資格を持っていることだけをアピールするのはやめましょう。

なぜなら、企業は資格がある事実だけではなく、その人が資格を取得するまでどんなことを頑張ったのか?どんな強みを発揮したのか?などを、詳しく知りたいと思っているからです。

また、その資格をどのように活かせるのかを伝えることも重要なので、自己PRではより深い内容に踏み込むようにしてください。

そうすれば、自己PRとして十分成立する内容になるでしょう。

スポーツ関連の資格は書いてもいいのか

世の中にはさまざまな資格が存在しますが、そのすべてが就活において役に立つわけではありません。

例えば、スポーツの趣味がある人はスポーツ関連の資格を持っていることもあるでしょう。

もちろん資格があるのはすごいことですが、だからといって応募する企業との関連性を示すことができない資格を書いたところで、残念ながら何のアピールにもなりません。

そのため、一般的にスポーツ関連の資格については、エントリーシートに書いたところで意味がないものだと思っておいた方が良いでしょう。

資格そのものを書くことが大事なのではなく、あくまでもその企業で活かせるような資格を書くことが、大前提として大切なポイントになります。

おわりに

エントリーシートの資格欄は、書くことが少なくなっても企業の業務に関係ある資格や運転免許・TOEICなどどこでも通用する可能性が高いものを厳選するのがおすすめです。

もちろん、第一志望に自分の意欲をよりいっそう示したいなら関連資格を取っておくのも良いでしょう。

たとえば事務系なら日商簿記2級やMOSなどのスキルがあると、即戦力候補と期待されることもあります。

逆に資格で周りの学生と差がつけられなくても大きな不利にはならないので、他の部分で勝負するのも手です。

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