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- SPIがどんな試験であるか
- SPIの受験形式
- SPIの対策
- SPIを受ける予定である人
- 就活をこれから迎える人
- SPIで良い点数を取りたい人
就職活動では書類や面接などの選考がありますが、一般的な社会人としての素養があるかどうかを確認するための適性検査も選考の中で実施されます。
この適性検査は英語でSPIとも呼ばれており、SPIをどう突破するかは就活対策としても非常に重要となっています。
SPIでは出題される問題の種類や傾向はある程度決まっているため、対策しておけば本番も大きく苦戦することなく臨めるでしょう。
試験についての概要をはじめ、出題内容や受験形式をまとめて紹介します。
目次[目次を全て表示する]
【SPIとは?】SPIとはどんな試験?
SPIとは「Synthetic Personality Inventory」の略称で、リクルートマネジメントソリューションズが提供している適性検査のことです。
日本語ではSPI総合検査とも呼ばれており、検査内容は大きく分けて2つあります。
ひとつは、社会に出て働くうえで必要になる基礎能力や一般教養の能力を測定する能力検査、そしてもうひとつが就活生の個性や価値観・性格などを把握するための性格検査です。
出題される問題に回答することでこの2つの検査結果が判明し、企業側は自社の検査基準を満たす就活生を合格にして次の選考ステップへと進めることになります。
書類審査の前後で実施されるため、選考の初期段階で受けることが多い試験です。
【SPIとは?】企業がSPIを活用する理由
能力や性格を把握するためには、書類審査や面接のみでもよさそうではありますが、なぜ企業はSPIを活用するのでしょうか。
実際にSPIを選考の中に取り入れている企業は多いため、それだけ選考において重要な役割を担っていることが分かります。
企業がSPIを活用する理由を押さえておけば、SPIが持つ重要性を理解して選考対策のモチベーションも高まります。
以下の理由は必ず企業側の判断材料になっているため、SPIに臨むにあたって心がけておきましょう。
スキルを把握するため
SPIでは就活生の基礎能力も測定するため、当然ながらスキル把握の材料になります。
後述する能力検査では数学や言語の能力を測るため、企業側は就活生がどれだけ基礎能力を有しているかが分かります。
どの業界でも、数学や言語の基礎能力は持っておくに越したことはありません。
特に言語は周囲とコミュニケーションを取るためにも必ず用いられる能力であり、言語能力の高さはコミュニケーション能力の高さにつながる部分もあります。
SPIを受けるだけでも、入社してから活躍できる人材であるのか、協調性のある人材かどうかは見極められるのです。
そのため、SPIで少しでもスキルの高さをアピールできるように対策することが重要になります。
企業とのミスマッチを防止するため
能力面がSPIで分かることはもちろん、性格や価値観を把握できるのもSPIの特徴です。
そのため、自社の社風や雰囲気、文化に合う人材かどうかを見極めるのにもSPIは適しています。
採用活動で指定の人数を企業側が採用する以上、その人たちはみな自社にマッチしてくれる人材であることを当然望んでいます。
自社に合わない人材で思うように成果が出ない、思っていた会社と違うと後悔されてすぐに退職される事態になっては企業側としても大きな損害です。
こうしたミスマッチを防ぐためにも、SPIの性格検査で就活生の人となりを判断しています。
SPIの内容にくわえて面接で深い部分を知れると、企業側もその人を採用する意欲がさらに高まります。
入社後の配属を検討するため
スキルと性格を判断できたら、入社後にどの部署に配属してもらうか、働くイメージを抱きやすくなるのもSPIを活用する理由です。
その人の性格や持ち前のスキルはどの現場であれば活かされるのか、企業側は自社の利益を最大限高めてくれる人材を求めているため、適材適所に能力のある人材配置ができるかも大切になってきます。
いくら優秀な人材であっても、その人に合った部署や環境でなければ本来のパフォーマンスを発揮できません。
それは企業にとっても、その社員にとってもマイナスなことであり、社員にとっては転職を考える要素にもなってしまいます。
慎重に配属先を決めるための判断材料としても、SPIの試験を受けてもらうことは非常に重要なのです。
どの業界・企業でよく使われているか
特にSPIの導入が目立つのは金融、メーカー、商社、コンサルティング、ITなど大手企業が多い業界です。
金融業界では銀行、証券、保険会社などが新卒採用でSPIを用いており、数的処理や言語能力を通じて論理的思考力や計算力を評価します。
メーカーでは自動車、電機、化学、食品などの大手企業が採用しており、研究開発職から営業職まで幅広い職種で利用されています。
総合商社や専門商社でも、幅広い業務に対応できる総合力を確認するためにSPIを実施するケースが多く見られます。
コンサルティング業界やIT業界でも、問題解決力や基礎学力を測る目的で採用されており、特に総合コンサルや大手SIerではほぼ標準的に導入されています。
【SPIとは?】SPIの出題内容
SPIの出題内容を紹介します。
SPIは能力検査と性格検査の2つから構成されています。
それぞれの試験に特徴があり、その成績に基づいて企業は採用に関する判断をするのです。
SPIを受けるたびに毎回同じ問題や数値が出ることはほとんどないですが、分野によっては出題の傾向が似ているものもあるため、あらかじめ対策しておけば簡単に解けるものも存在します。
出題内容の概要や基礎を押さえて、それぞれの分野の対策に臨みましょう。
能力検査
能力検査は、すべての社会人に共通して求められる一般的な知識を問う検査になります。
仕事を進めるにあたっては、学生時代に培ってきた数学的な知識や、日頃の人々とのコミュニケーションで培われた言語能力が大切です。
どちらも高いレベルで有しておけばそれだけ仕事もスムーズに進められるため、こうした人材は会社としても貴重な戦力になります。
複雑な仕事でも自分で考えて行動できる、新しいことを率先して学ぶ意欲があるのかは、現時点で持っている知識がどの程度あるかで判断できます。
明確に何点以上獲得しなければならないという決まりはありませんが、企業がそれぞれで求めるレベルをクリアできているかどうかを見られるため、なるべく高得点を目指すようにしましょう。
言語
言語分野は文章理解力や語彙力を測る試験です。
短い文章の空欄補充や長文読解が中心で、社会人として必要な読解力を確認する目的があります。
例題
「次の文中の空欄に最も適切な語を選びなさい。
彼は非常に( )で、誰とでもすぐに仲良くなれる。
A 温厚 B 無口 C 頑固 D 冷淡」
正解はAの温厚です。
温厚はおだやかで人当たりが良い様子を意味し、文脈に合います。
このように言葉の意味や使い方を理解する語彙問題のほか、数百文字程度の文章を読み「筆者の主張として正しいものを選べ」といった長文読解も出ます。
文章の要点を素早くつかむ練習が得点につながります。
非言語
非言語分野は数的処理や論理的思考力を評価する問題で、計算問題、表やグラフの読み取り、条件整理などが中心です。
例題
「定価2000円の商品を原価1500円で仕入れた。
20%の利益を得るためには販売価格をいくらに設定すべきか。」
利益を原価の20%とすると1500×0.2=300円。
1500+300=1800円が答えです。
他にも「AさんはBさんより年上、CさんはAさんより年下。
最年長は誰か」といった条件推論問題もよく出ます。
これらの問題では、文章中の条件を素早く整理し、計算や図表を用いて矛盾なく答えを導く力が必要です。
電卓が使えないため暗算力や計算スピードを高める訓練も重要であり、時間配分を意識した練習を積むことで安定した得点が可能になります。
英語
英語分野は基礎的な文法と読解力を確認する問題が中心で、外資系企業や海外展開を行う企業で出題されることがあります。
例題
「He has lived in Tokyo ___ three years.
A for B since C in D during」
正解はAのforです。
期間を表す場合はforを用います。
このように基本的な文法知識を問う穴埋め問題のほか、数百語程度の短文を読んで内容に関する設問に答える読解問題も出題されます。
難解な専門単語よりも、中学高校レベルの語彙や構文を正しく理解し、短時間で要点を把握する力が重視されます。
制限時間内に正確に読み取る練習を重ね、英文を一度で理解する速読力を養うことが高得点につながります。
構造把握
構造把握は文章や図形の関係を整理し、隠されたルールを見抜く力を測る問題です。
例題
「A、B、C、Dの4人が一列に座る。
条件1 AはBの右に座る。
条件2 CはAの左に座る。
このとき最も左に座る可能性があるのは誰か。」
条件を整理すると、左からC→A→Bの順が確定し、残ったDはどこでもよい。
最も左に座るのはCです。
このように複数の条件を矛盾なく並べ替える力や、図形の変化パターンから次に来る形を推測する力が求められます。
一見複雑に見える問題でも、情報を整理して表や図にまとめることで解法が見えてきます。
慣れれば解法パターンを見つけやすくなるため、練習を繰り返して条件整理の手順を身につけることが得点安定につながります。
性格検査
企業が就活生の性格や価値観といった、人となりを知るために設けられているのがこの性格検査です。
これまで説明した知識やスキルを問うものとは異なり、ここでは自分に合っていると思う回答を選択する形式です。
回答内容によって、思考の癖や協調性、リーダーシップ能力の有無などが把握できるようになっています。
たとえば、「人の意見をよく聞くタイプか、それとも自分の意見を通すタイプか」をAとBの選択肢に分かれた問いに対して、AかBもしくはそのどちらかに近いという複数の選択肢から答えを選択します。
自身が考える答えをそのまま選べばよいので回答は簡単ですが、30~40分の制限時間で300問近く出題されるためゆっくりと考える時間はありません。
直感的にスムーズな回答を心がけましょう。
【SPIとは?】SPIの受験形式
SPIにはさまざまな受験形式があります。
受験形式は企業によって方針があるため異なりますが、それぞれの受験形式に特徴があります。
それぞれの特徴を前もって理解しておかなければ、いざ本番を迎えた時に苦戦してしまうかもしれません。
本番では緊張もしているため、SPIの問題のみに集中したいところです。
そのため、どんな形式の受験になっても慌てないように事前に特徴を押さえておきましょう。
代表的な受験形式を以下に紹介します。
WEBテスティング
WEB上で受験できる形式で、自身が所有するパソコンから受けることになります。
従来紙だけだったSPI試験も、時代に進歩によってWEBテストが普及しており、現在は採用する企業も多くなってきました。
遠方の就活生も企業に出向くことなく受けられるため、費用の節約にもなります。
パソコンさえあれば自宅からでも受講可能なため、就職活動や学業で忙しい合間でも気軽に受けられるのが特徴です。
WEBテストは自宅で作業できるため、非言語問題では電卓の使用が認められているものも多く、あらかじめ準備しておく必要があります。
スマートフォンからの受験はできないことや、インターネット環境が万全でないとテストの途中でエラーになる恐れもあるため注意しましょう。
テストセンター
企業が指定する会場に出向いて、そこに用意されたパソコンを使って受験する形式です。
テストセンターは全国各地に設置されており、東京や大阪、名古屋や福岡といった主要都市には必ず存在します。
会場を試験の期限までに自身で探して予約後、試験を受けることになります。
テストセンターの会場では、監視者のもとでの受験になるため不正も行われにくいのが特徴です。
自宅でのWEBテストかテストセンターかを企業によっては選べるケースもありますが、自宅にパソコンがない場合やインターネット環境が不安な方はテストセンターを選ぶとよいでしょう。
企業によっては、テストセンターで受験したSPIの結果は、過去1年以内の前回受験分を他の企業に使いまわせる場合もあります。
ペーパーテスト
企業が指定した会場に出向いて、紙による試験を行う方法です。
ペーパーテストを実施する会場は企業の事務所の一室であることがほとんどで、会社説明会とあわせて実施されることも多いです。
問題用紙と回答用紙の2枚が配られて、時間内にすべての問題を回答します。
問題用紙が紙で配られるため、事前にすべての問題を一通り確認できるのはパソコンを使ったテストにはない特徴です。
問題に使う時間配分を考えられるため、効率よく回答できます。
得意分野から先に回答して苦手分野を後からゆっくり考えるなど、戦略的に時間を使いましょう。
ただし、回答欄へのマークがずれているなどのケアレスミスは紙だからこそ起こりうる問題であるため、この点は注意する必要があります。
インハウスCBT
応募した企業に出向いてその企業のパソコンを使ってSPIを受験するのが、インハウスCBTの形式になります。
テストセンターでの受験とは異なり、その企業1社のSPIのみを受けることになるのが特徴で、インハウスCBTを実施する企業によってはSPI受験から面接までを1日で完結させるケースもあります。
このインハウスCBTについては中途採用に対して導入が推奨されているため、新卒採用時にはあまり見られない形式です。
会場が、企業の事務所等であることが多く、面接をはじめ会社説明などもまとめて行われます。
出題される問題については通常のSPIと変わらないため、言語・非言語をはじめ幅広く対策したうえで本番に臨みましょう。
受験形式ごとのメリット・デメリット
SPIには複数の受験形式がありますが、それぞれにメリットやデメリットが存在します。
テストセンター方式は専用会場でパソコンを使って受験する形式で、全国に会場があり予約が取りやすく、同じ結果を複数企業に使い回せる点が大きなメリットです。
ただし、会場までの移動時間や交通費がかかり、予約が集中する時期には日程調整が難しくなることがあります。
Webテスティングは自宅や大学などインターネット環境があればどこでも受験できるため移動が不要で、空いた時間を活用しやすい反面、通信環境の不具合によるリスクがあります。
ペーパーテストは企業が指定した会場で実施される紙の試験で、パソコン操作に慣れていない人でも受けやすい一方、会場や日程が限られるため柔軟性に欠けます。
インハウスCBTは企業が自社の選考で独自に行う形式で、試験後にそのまま面接を受けるケースも多く、企業理解が浅いままだと対応が難しい場合があります。
【SPIとは?】対策時のポイント
SPIではさまざまな分野の問題が出題されるため、よい結果を残すためには万全な対策が必要です。
言語・非言語の出題傾向に沿って対策することはもちろん重要ですが、それ以外にも対策すべき要素がSPIには数多くあります。
知識やスキルだけではなく、問題の解き方を工夫するだけでもSPIの正答率は大きく変わってきます。
いくつかおすすめの対策法を紹介しますので、これからSPIを受験する予定の人はぜひ実践してみてください。
時間配分を考える
試験には当然制限時間があるため、一問だけに長い時間をかけてはいられません。
時間配分を考えて効率よく回答することが大切です。
そのためには、自分の得意・不得意の分野を理解して、それぞれにかける時間を調整しましょう。
特にWEBテストの場合は一問終えたら次の問題が表示される仕組みのため、問題をすべて確認できないことがほとんどです。
次以降の問題が分からない状態で今の問題だけに時間を使っていては効率がよくありません。
すべての問題が最初に分かるペーパーテストの場合でも、問題を一通り確認した後で、どの問題にどれだけ時間を使うかをあらかじめ決めておきましょう。
時間が迫り焦ってしまうと、本来解ける問題もケアレスミスで間違えてしまうことが多いので対策が必要です。
1冊の参考書をやり込む
SPI対策のために、多くの参考書が販売されています。
いずれも言語・非言語をはじめとする問題の傾向を抑えており、問題を効率よく解く方法や過去問が収録されており便利なツールです。
しかし、参考書がたくさん出ているからといって、色々と買い込むのはあまりおすすめしません。
SPI対策の参考書を買うのであれば1冊でも十分なため、その1冊を何度も繰り返してやり込みましょう。
苦手な分野や時間がかかる形式の問題を何度も練習することで、パターンが分かって本番でも焦ることなく対応できるようになります。
参考書も決して安くはないため、自分の得意・苦手分野と出題パターンを掴むために1冊手にするというイメージで購入しましょう。
暗記ものは隙間時間を活用
言語問題の漢字や語句の意味、英語の単語の勉強法は暗記です。
学生時代のテストで皆さん経験している通り、暗記には時間がかかります。
そのため、暗記ものの対策は隙間時間を活用して行いましょう。
SPIの対策を進めているということは、就活を並行して進めている方がほとんどです。
就活ではSPIだけでなく、エントリーシートや履歴書といった書類の作成、よい印象を持ってもらうための面接対策などやるべきことは数多くあります。
SPIの勉強だけには時間を使えず、ましてや時間のかかる暗記だけに集中はできません。
そのため、通学・通勤中に隙間時間などを有効活用して暗記ものは対策しましょう。
語句や単語の意味などは、スマートフォンで手軽に学習できるアプリもあるためおすすめです。
【SPIとは?】おすすめの対策本
SPIの対策として参考書を購入する場合のおすすめな本を紹介します。
勉強はインターネットを活用してでも可能ですが、思い立った時にすぐ確認できる紙の書籍も学習には向いています。
SPIも時代によって少しずつ出題傾向が変わってくるため、これから対策に入る方はなるべく新しい書籍を購入しましょう。
紙の書籍であっても、最新のSPI出題傾向にあわせた内容が収録されているものも多いため、積極的に活用してみてください。
2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
テストセンターで実施される実際の問題を調査したうえで、出題の傾向を忠実に再現した問題集が掲載されています。
出題内容も豊富で問題数も多いため、これ1冊で何度も繰り返し対策を行うことができるのです。
非言語問題の中でも頻出する分野である推論も、豊富な問題数を収録しており対策に向いています。
数多くのSPI受験者や、採用担当経験者協力のもと作られた問題集であるため、SPIに合格するためのノウハウが詰まっています。
分野ごとに素早く解ける解法なども掲載されているため、押さえておくことで本番もスムーズに回答を進められるでしょう。
目標時間を設定したうえで、収録されているSPI模擬テストも試してみることをおすすめします。
これが本当のSPI3だ! 2025年度版
SPIの受験形式として有名な、テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティングの3つの出題傾向に対応している参考書です。
それぞれの受験形式で出てくる問題を細かく丁寧に解説しているため、この1冊を勉強しておけば本番の受験形式がどれであっても冷静に対応できるようになります。
最新版でありながら過去の出題傾向もしっかりと押さえられており、受験した人たちの声をもとに再現度の高い問題が豊富に取り揃えられています。
掲載されている問題はよく出る順となっており、問題と解説が見開きで確認できるのは紙の参考書としても非常に便利です。
性格検査についての解説もあるため、幅広くSPI対策を行いたい人はぜひ手に取ってみてください。
無料で使える練習サイトやアプリ
SPI対策は市販の問題集だけでなく、無料で利用できる練習サイトやスマートフォンアプリを併用すると効率的です。
代表的なものに「SPI言語・非言語問題集(Web版)」や「Studyplus」「SPI無料模試」などがあり、通学時間や休憩時間を使って短時間で繰り返し問題を解くことができます。
アプリは解説付きで正答率や苦手分野を自動的に記録してくれるものが多く、自分の弱点を客観的に把握できる点が魅力です。
ブラウザ型の模試サイトでは本番さながらの制限時間が設定されており、実際の試験に近い環境で練習することで時間感覚を身につけられます。
特に非言語分野はスピードが重要なため、スマホアプリを活用して計算や表の読み取りを素早くこなす練習を重ねると効果的です。
無料サービスを活用する際は、必ず複数の問題形式に触れてパターンを広く学び、市販テキストで基礎を固めながら仕上げに使うことで学習効率が高まります。
【SPIとは?】SPIが苦手な人は
SPIの対策が独学だとどうしても苦手だという方は、就活エージェントを活用するのもおすすめです。
登録すると業界や就活に精通したエージェントがそれぞれに担当として付いてくれて、SPIや面接、書類対策などを幅広くサポートしてくれます。
就活はSPIと並行してさまざまな準備を進めなければならないため、慣れないうちはすべてに手がまわらず不安なこともあるでしょう。
相談にも幅広く乗ってくれるため、就活に行き詰まったら積極的に活用してみてください。
興味がある方は、こちらのリンクよりご確認いただけます。
数的処理に弱い人の克服法
非言語分野の数的処理は苦手意識を持つ学生が多い分野ですが、解法の手順を理解しパターンを覚えれば確実に得点を伸ばすことができます。
まずは割合、損益算、速さ、集合など基本的な計算分野を一つずつ確認し、公式や計算方法を暗記するのではなく「なぜその式になるのか」を理解することが重要です。
次に、同じ種類の問題を繰り返し解いて、問題を見た瞬間にどの公式を使うか判断する力を養います。
タイマーを使って解答時間を意識しながら練習すると、本番でも焦らずに計算できます。
また、計算を暗算に頼らず途中式を書き出す習慣をつけることで、ケアレスミスを防ぎ正確性が上がります。
得意な分野から取り組んで自信をつけ、徐々に苦手な分野に挑戦する段階的な学習法を取れば、数的処理が苦手な人でも安定して得点できるようになります。
苦手でも突破できる勉強法
SPIを苦手に感じる人が短期間で合格ラインを突破するには、効率的な学習計画が欠かせません。
まずは過去問や模擬問題を解き、現在の実力と苦手分野を把握します。
その上で出題頻度が高い分野から優先的に学習し、短期間でも点数に直結する分野を集中的に強化します。
言語分野なら語彙問題と長文読解、非言語分野なら割合や表の読み取りなど頻出分野を繰り返し練習し、時間を計りながら本番に近い環境で解くことが重要です。
スマートフォンアプリや無料サイトを活用して隙間時間に問題を解く習慣をつければ、学習時間を大幅に増やせます。
また、同じ問題を何度も解くことで問題パターンを体に覚えさせ、初見の問題でも落ち着いて取り組めるようになります。
最初から完璧を目指さず、七割の正答率を目標に解法を定着させることが、苦手な人が合格ラインを超える近道です。
【SPIとは?】よくある質問(Q&A)
SPIは、就職活動を進める学生にとって避けて通れない重要な試験です。
しかし、受験した結果がどのように評価されるのか、どの程度合否に影響するのかについては不安を持つ人が少なくありません。
ここではSPIに関して学生からよく寄せられる五つの疑問を取り上げ、それぞれのポイントを詳しく解説します。
SPIで落ちることはある?その割合は?
SPIは企業が応募者の基礎学力や適性を判断するために行う試験であり、点数が一定基準を下回ると不合格となる場合があります。
特に応募者が多い人気企業では、面接前にSPIの点数で足切りを行うことが珍しくありません。
具体的な合格基準や通過率は企業ごとに異なりますが、統計的には三割から四割程度が基準に届かず選考から外れると言われることがあります。
ただし、SPIのみで判断されるわけではなく、学歴やエントリーシートなど他の要素と総合的に評価されるケースも多いです。
基準は非公開ですが、足切りを避けるためには過去問や模擬試験を活用し、出題形式に慣れておくことが重要です。
特に非言語分野は時間との戦いになるため、事前に問題のパターンを把握してスピードを意識した練習を重ねておくと安心です。
点数が悪いと合否にどう影響する?
SPIの点数は選考の一部として扱われ、企業が求める基準に届かない場合は面接に進めない可能性があります。
ただし、すべての企業が同じ基準で判断するわけではなく、職種や採用人数によって重視度は異なります。
研究開発職やコンサルティングなど論理的思考を重視する職種では非言語分野の得点を重く見る傾向があります。
一方で、営業職や接客を重視する企業では人物評価を優先し、SPIは参考程度に用いる場合もあります。
点数が低かった場合でも、面接やエントリーシートで高い評価を得られれば総合的に合格することもあります。
結果はいつわかる?
SPIの結果は受験者本人に直接通知されることはなく、基本的には受験後すぐに企業へ送信されます。
テストセンター方式の場合、試験終了後に自動的に企業側へデータが送られるため、応募者は自分の点数を知ることはできません。
そのため、面接や次の選考に進むかどうかは企業からの連絡を待つしかなく、合否の連絡が来るまで自分の出来を推測することになります。
企業によっては数日から一週間程度で結果を通知する場合もありますが、他の選考ステップと合わせて判断されるため時間がかかるケースもあります。
受験者は点数を直接確認できないため、複数企業で同じ結果を利用できるテストセンターを活用し、早めに受験しておくと効率的です。
企業ごとに見るポイントは違う?
企業はSPIの結果を同じように扱うわけではなく、職種や業界ごとに重視するポイントが異なります。
金融業界や総合商社など数値分析や判断力が重要な職種では非言語分野を重視する傾向があります。
一方、出版社や広告など文章理解力を求める業界では言語分野が特に評価されます。
また、企業によっては性格検査を重視し、チームワークやストレス耐性など人物面を確認する材料として活用する場合もあります。
複数の企業を受験する際は、志望先がどの分野を重視しているかを調べ、出題範囲や傾向を把握したうえで対策を進めることが重要です。
志望業界の先輩や内定者の体験談を参考にすることで、より効率的に準備を進められます。
時間内に解き切れなかったらどうなる?
SPIは制限時間が短く、すべての問題を解き切れない受験者が多い試験です。
時間内に全問解答できなくても、正確に解いた問題の得点がそのまま評価されるため、空欄があっても大きな減点にはなりません。
重要なのは、限られた時間でできるだけ多くの問題に正確に答えることです。
難問に時間をかけ過ぎるよりも、解ける問題から優先して取り組む戦略が有効です。
また、問題数が多い非言語分野では計算過程を簡潔に整理し、ケアレスミスを防ぐ練習を重ねておくと安定した得点が期待できます。
時間配分を意識した模擬試験を繰り返し、試験本番で焦らず実力を発揮できるよう準備しておくことが突破の鍵となります。
おわりに
SPI試験の概要から出題傾向、回答のポイントまで幅広く紹介しました。
SPIは、就活の選考においてはじめの段階で行われる大切な試験です。
十分に対策を進めたうえで本番に臨めなければ、面接に進むことなく落とされてしまう可能性もあります。
企業側もSPIの結果を就活生のスキルや性格の判断材料にするため、少しでもよい印象を与えられるよう努めなければなりません。
参考書やエージェントを有効活用して、悔いのない状態で本番に臨めるようにしましょう。
適性検査や、SPIについてもっと知りたい際は下記の記事を参考にしてみてください。
