明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・エンタメ業界の志望動機の作成方法
・エンタメ業界の志望動機を伝える際のポイント
・エンタメ業界の志望動機例文
・エンタメ業界の志望動機の作成方法を知りたい人
・エンタメ業界の志望動機作成のポイントを知りたい人
はじめに
エンタメ業界を志望しているものの、なかなか志望動機の書き方がわからず、頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はエンタメ業界のそれぞれの業務内容について詳しく紹介しつつ、志望動機の書き方やポイント、注意点などについて詳しく紹介していきます。
エンタメ業界を志望している人はぜひ参考にしてみてください。
【エンタメ業界の志望動機】エンタメ業界とは
続いて、エンタメ業界の現状や課題、トレンドなどについても理解を深めておきましょう。
それぞれのポイントを把握しておくことで、志望動機のクオリティを高められるだけでなく、面接で業界理解度を尋ねられた際にもスムーズに答えられるようになります。
現状
近年、新型コロナウイルスの影響により業界全体の市場構造に大きな変化が見られました。
スポーツ観戦や映画館、ライブイベントといったリアルな体験を伴うエンタメは感染対策による制約で市場規模が縮小し、一時的な停滞を余儀なくされました。
観光業やテーマパークも同様に、人の移動や接触を伴うために厳しい状況に直面しました。
一方で、非接触型で楽しめる分野では急速な成長が見られています。
特に、動画配信サービスや音楽ストリーミングサービス、電子書籍の利用が拡大し、これらの分野はコロナ禍の中でも高い需要を記録しました。
さらに、公営競技やオンラインゲームの市場も成長しており、在宅時間の増加がこの需要を押し上げたと言えます。
これにより、エンタメ業界の中での勢力図が変化し、デジタル技術を活用したサービスが一層注目されています。
特に、動画配信やオンラインライブは場所や時間の制約を超える新たなエンタメ体験を提供し、多くの人々に楽しみを提供している媒体です。
課題
エンタメ業界が持続的な成長を遂げるにはいくつかの重要な課題を克服する必要がありますが、その中でも特に顕著なのが、外部プラットフォームへの依存が強い業界構造です。
例えば、動画配信や音楽配信の分野では大手プラットフォームがサービスの中心となり、クリエイターや制作会社が手数料を支払う形で利用するケースがほとんどです。
これにより、利益率が低下したり、プラットフォーム側のアルゴリズムに依存してユーザーとの接点が希薄になるといった問題が生じています。
また、外部プラットフォームに依存することで、自社ブランドの価値を直接ユーザーに届けにくくなり、ファンとのエンゲージメント構築が難しくなるという課題もあります。
そこで、エンタメ業界では自社プラットフォームの整備が進められています。
自社プラットフォームを構築することで、手数料を削減しつつ、直接的な顧客接点を確保することが可能となるからです。
また、収益モデルを多様化させる取り組みも進んでいます。
例えば、サブスクリプションモデルの採用や、ファンコミュニティを活用した収益化戦略など、既存のビジネスモデルを変革する動きが見られます。
トレンド
続いて、エンタメ業界におけるトレンドについても紹介します。
以下のトレンドは皆さんも一度は聞いたことがあるものでしょうが、自分の言葉で説明できるようになるためにもぜひ確認してみてください。
e-sports
近年、e-sportsは急速に成長しており、エンタメ業界の中でも注目を集める分野となっています。
e-sportsとはコンピューターゲームを使用した対戦競技のことを指し、プロ選手が活躍する大会やリーグ戦が世界中で開催されています。
例えば、日本国内では「eBASEBALLプロリーグ」や「eクラブワールドカップ」などが行われ、これらは既存のスポーツと融合した形で新たな観戦スタイルを提供しています。
e-sportsの成長にはスポンサーや協賛企業の支援が不可欠です。
IT関連企業だけでなく、自動車、飲料、食品といった多岐にわたる業界がe-sportsに注目し、広告展開や商品プロモーションの場として活用しています。
また、e-sportsは地方創生にも貢献しています。
地方都市で大会を開催することで、地域の活性化を促す効果が期待されているからです。
このように、e-sportsは単なる娯楽の枠を超えた社会的影響力を持つ分野として発展を続けています。
5G
エンタメ業界における5Gの普及はこれまでの通信技術を大きく超える可能性を秘めています。
5Gとは第5世代移動通信システムのことで、高速通信、低遅延、多数同時接続が特徴です。
この技術により、ストリーミングサービスやオンラインゲームの品質が飛躍的に向上し、ユーザー体験が一層豊かなものとなることが期待されています。
例えば、高画質の動画やリアルタイムのライブ配信がスムーズに行えるようになるため、アーティストのコンサートやスポーツイベントを自宅から楽しむスタイルがさらに普及するでしょう。
さらに、5Gはエンタメ業界の新しいビジネスモデルの創出にも寄与しています。
例えば、ARやVR技術を活用したインタラクティブな体験型コンテンツや、AIを活用した個別最適化されたサービスが可能になります。
サブスクリプション型ゲームの普及
近年、ゲーム業界ではサブスクリプション型サービスが急速に普及しています。
このビジネスモデルは一定の月額料金を支払うことで多くのゲームがプレイ可能となる仕組みで、NetflixやSpotifyといった他のエンタメ分野のサービスと同様に、ユーザーを囲い込む戦略として注目されています。
この形式はユーザーが一度に多額の費用を支払う必要がなく、多様なゲームタイトルを気軽に楽しめるというメリットがあります。
特に、クラウドゲーミングの進化がサブスクリプション型サービスの普及を後押ししています。
ユーザーは高性能なハードウェアを所有する必要がなく、インターネット接続さえあればどこでも高品質なゲームを楽しめるため、ゲームの敷居が低くなっているのです。
また、サブスクリプション型サービスは提供側にとっても安定した収益を見込めるため、開発費の回収が容易になるといった利点があります。
AR・VR技術
ARとVRの技術はエンタメ業界に新しい価値を提供しています。
これらの技術を用いることで、ユーザーは自宅にいながらもリアルな体験が可能になります。
例えば、VRを活用したライブコンサートではまるで最前列にいるかのような臨場感を味わえます。
一方、AR技術を使えば、スマートフォンを通じて現実の風景にデジタル情報を重ね合わせることができ、観光やショッピングの楽しみを広げることが可能です。
また、教育やトレーニングの分野でもこれらの技術が応用されており、エンタメ以外の分野への波及効果も期待されています。
そしてAR・VR技術は観客とのインタラクションを重視した体験型イベントにも活用されています。
AR・VR技術の進化により、エンタメ業界は新しいサービスを提供し、さらなる成長を目指しています。
キャラクタービジネス
キャラクタービジネスはエンタメ業界における重要な収益源の1つであり、特に近年では過去の人気作品のリメイクが注目を集めています。
例えば、アニメや漫画の再制作や、懐かしのキャラクターを使った新しい商品展開などが人気を博しています。
これにより、幅広い世代に訴求できるコンテンツが増え、ファン層の拡大に成功していることがトレンドの1つです。
また、キャラクタービジネスの収益構造も変化してきています。
従来のグッズ販売だけでなく、デジタルコンテンツやSNSを活用したプロモーションが主流となり、ファンとのエンゲージメントを深める手段として活用されています。
このように、キャラクタービジネスは進化を続けており、エンタメ業界全体の活性化に寄与しています。
【エンタメ業界の志望動機】主な業界を紹介
エンタメ業界の志望動機を作成する前に、そもそもエンタメ業界にはどのような業界があるのかについて理解しておく必要があります。
業界理解を深めておくことで、企業の採用担当者により良い印象を与えられますし、質の高い志望動機を作成できるはずです。
マスコミ業界
エンタメ業界の中でも最も影響力が大きいとされているのがマスコミ業界です。
テレビ局や新聞社、出版社、広告代理店など情報やエンターテインメントの政策、及び配信を担っている業界です。
テレビ局や新聞社では日々のニュースやさまざまな番組を通じて社会に情報を提供し、公共の利益に貢献しているのが特徴です。
出版社では書籍や雑誌などの印刷物を通じて文化や教養娯楽を提供しており、読者の知識の向上や生活の豊かさに寄与しています。
広告代理店は企業とメディアの間を取りもち、広告を通じて商品やサービスの魅力を伝える役割を果たしているのも特徴です。
それぞれが特有の役割と責任を持ちながら、情報の正確性と即効性、さらにエンターテイメント性を追求し、視聴者に価値あるコンテンツを提供しているのが特徴です。
映像業界
映像業界は映画やテレビ番組、ウェブコンテンツなど、さまざまな映像作品の制作から配信、上映までを手がける幅広い分野を指します。
制作会社や配給会社など多岐にわたる企業が存在しており、それぞれが重要な役割を果たしています。
映像作品の計画立案から撮影、編集までを行い、クリエイティブなアイディアを形にするのが制作会社です。
興行会社は映画館や劇場の運営を行い、作品を直接観客に届ける役割を担っています。
総じて、映像業界は技術の進化とともに常に変化し続けており、新しい撮影技術や配信プラットフォームの登場によって、クリエイタービジネスモデルが変化し続けているのが映像業界の特徴と言えるでしょう。
音楽業界
音楽業界はレコード会社、流通業者、販売業者などが含まれ音楽作品の制作から消費者へ届けるまで、一連のプロセスを総合的に管理している業界です。
レコード会社はアーティストと契約を結び、音楽制作のディレクション、レコーディング、プロモーション活動などを行います。
音楽作品は流通業者によって、CDショップやオンラインストア、サブスク、ストリーミングサービスなどさまざまな方法で消費者に届けられます。
音楽業界はCDの時代からデジタル配信、ライブストリーミングといった新しい形式に移行するなど、技術の進化とともに変革をし続けています。
よって、音楽が持つ可能性を追求しつつ、アーティスト作品が持つストーリーを世界中の人々に伝えることができる、創造的でダイナミックな業界であると言えるでしょう。
ゲーム業界
エンタメ業界の中でも、ゲーム業界は特に大きな発展を遂げている分野の一つです。
ゲームメーカーやゲームソフトメーカー、卸業者や小売業者など、多岐にわたる企業が連携して成り立っているのがゲーム業界です。
ゲームメーカーとゲームソフトメーカーはコンピューターゲームやビデオゲームの企画、開発、製造を行います。
完成したゲームソフトは卸売業者を通じて小売業者へと流通し、最終的にはゲーム専門店やオンラインストア、大型電気店などで消費者に販売されます。
ゲーム業界は全般的なテクノロジーの進歩とともに、表現手法やプラットフォームを多様化しており、家庭用ゲーム機からスマートフォン、そしてクラウドゲームなど、多様なデバイスで楽しめるコンテンツが提供されています。
アニメ業界
エンタメ業界の中でも、特に日本が強いのがアニメ業界です。
アニメ制作会社、テレビ局、映画会社、アニメスタジオなどが連携し、多彩なアニメーション作品を生み出しているのが日本のアニメ業界です。
アニメ制作会社やスタジオでは原作の選定からキャラクターデザイン、ストーリーの作成、アニメーション制作をはじめ、音響効果の追加に至るまで、全工程を担います。
テレビ局や映画会社は完成した名作品を視聴者に届ける役割を担っており、テレビ放送や劇場公開、オンライン配信などを通じて幅広い視聴者に作品を届けます。
全体的にアニメ業界では、伝統的な手書きのアニメーションはもちろんのこと、最近発展してきたAIの技術を駆使した作品まで、技術の進化に伴い、常に新しい表現方法が模索されています。
イベント業界
エンタメ業界のイベント業界では、さまざまなイベントの企画や運営宣伝を通じて、人々に特別な体験を提供することを大切にしています。
自らイベントを主催する興行と、他社から委託されて行う販売促進や広告活動、プロモーションゲームの一つの主要な領域があります。
興行ではコンサート、演劇展示会などさまざまなイベントを直接企画し、公開します。
一方、プロモーションではクライアントの商品やサービスの認証を高めるためのイベントや企画を実施します。
イベント業界で働くにあたってはさまざまな能力が求められますが、基本的に柔軟に状況に応じて対応する能力が重要だとされています。
コミュニティの発見に寄与し、同時にクライアントのビジネス成長をサポートする役割を担っていると言えるでしょう。
【エンタメ業界の志望動機】なぜ志望動機が聞かれるの?
なぜ志望動機が聞かれるのか、理由を深掘りしてみましょう。
エンタメ業界においては特に志望動機が重視されることが多く、質の高い回答を用意しなければなりません。
企業側の意図を理解することで求められている回答に近づけるため、ぜひ参考にしてください。
業界・企業への理解度を知るため
エンタメ業界は映画、音楽、テレビ、ゲーム、アニメなど多岐にわたるジャンルで構成されており、企業数も非常に多く、それぞれが異なる特徴や強みを持っています。
そのため、企業は応募者がどの程度業界や自社の特性を理解しているかを志望動機から判断しようとしています。
エンタメ業界全体の構造やトレンドをどの程度把握しているか、そしてその中で志望する企業がどのような立ち位置にあり、どのような価値を提供しているのかへの理解を示しましょう。
また、企業の理念やプロジェクト、今後のビジョンにどれほど共感しているかを示すことも重要なポイントです。
これにより、企業は応募者が「なんとなくエンタメに興味があるから応募している」のではなく、具体的な知識と意欲を持って志望していると判断できます。
職務適性を知るため
志望動機を通じて企業が見極めたいことの1つに「応募者の価値観や性格が職務に適しているかどうか」が挙げられます。
エンタメ業界は非常に変化が激しく、創造力や柔軟性、そしてチームワークが求められる場面が多いです。
志望動機には応募者の人生経験から形成された価値観や、その人がどのような考え方を持ち、どう行動してきたかが表れます。
志望動機を通じて、企業は応募者が自社の社風や仕事の進め方にマッチするかどうかを判断しようとします。
例えば、チームでのプロジェクト進行が多い職場であれば協調性やリーダーシップが重視されますし、独自のアイデアを生み出す場面が多い職種であれば、クリエイティブな思考が求められるでしょう。
志望動機に自分の経験やスキル、価値観がどのようにエンタメ業界、特にその企業の業務に活かせるかが明確に示されていると、企業は応募者が職務に適していると判断しやすくなります。
熱意を知るため
エンタメ業界は華やかなイメージがある一方で、多くの努力と忍耐、我慢が必要な業界です。
企業は志望動機を通じて応募者がどれほどの熱意を持ってこの業界に挑もうとしているのかを確認しています。
特に新卒採用では即戦力としての働きよりもポテンシャルが重視されるため、熱意が非常に重要な要素となります。
エンタメ業界では業務の多様さや繁忙期の忙しさなどに耐える力が求められるため、熱意がないと仕事を続けることは難しいです。
志望動機において熱意が伝わるかは、企業側の評価を大きく左右します。
「興味がある」「好きだから」という表現ではなく、なぜその業界や企業で働きたいのか、どのような形で貢献したいのか、具体的な言葉で表現しましょう。
【エンタメ業界の志望動機】志望動機作成前にやるべきこと
志望動機を作成する前にやっておきたいことは大きく分けて2つあります。
下記の2点を踏まえた上で志望動機を作成することで、より深みのある、企業の採用担当者に良い印象を持ってもらえる志望動機を作成できることでしょう。
エンタメ業界について知る
志望動機を作成するにあたっては、まずはその業界について深く知らないといけません。
今回の場合はエンタメ業界についてより深く知るようにしておきましょう。
業界について深く理解することで、志望動機の内容を深めることもできます。
また、エンタメ業界について深く理解があるということは、就活へのモチベーションが高いということを示せる可能性もあります。
企業の採用担当者はモチベーションの高い人材を採用したいと考えており、ベンチャー企業ならばなおさらその傾向が強いことでしょう。
よって、業界については詳しく調べておくことが重要と言えるのです。
自己分析をする
エンタメ業界の志望動機を作成するにあたっては、自己分析をしっかりと行うことも重要です。
自己分析を行うのは就活において必須の対策で、誰もが行っていることでしょうが、エンタメ業界を志望する方ならば、なおさらしっかりと行う必要があります。
エンタメ業界は、比較的「なんとなく」で応募してくる人が多いからです。
なぜ自分がエンタメ業界を志望しているのか、しっかりと自己分析をしていくようにしましょう。
これにより、あなたの魅力はもちろんのこと、志望動機をより強固なものにできる可能性があります。
他己分析をする
他己分析とは自分以外の第三者に自分についての意見や評価を尋ねることで、新たな視点を得る方法です。
自己分析だけではどうしても主観が入ってしまい、見落としてしまう自身の特徴や強みを見つけることが難しいです。
しかし、他者の目を通じて評価を受けることで、自分では気づかない長所や改善すべき点が明確になります。
また、他己分析を効率よく行うためには事前準備が重要です。
まず自分に関して知りたいことや、特に意見を求めたい分野について具体的な質問を用意しましょう。
例えば「私の強みはどのような点だと思いますか」「どのような場面で私が周囲に貢献していると感じますか」「改善が必要な点は何だと思いますか」といった質問がおすすめです。
これにより、相手も答えやすく、より具体的なフィードバックを得ることが可能です。
親しい友人や家族、アルバイトの同僚やサークルのメンバー、また過去のインターン先の同僚や上司など、自分をよく知っている人を選び、正確な意見をもらいましょう。
志望先のコンテンツを利用してみる
エンタメ業界の志望動機を作成する前に、まず志望先のコンテンツを実際に利用してみることも重要です。
その企業が提供しているサービスや作品、商品に触れて体験することで、より深い理解を得ることができます。
例えば、映画やアニメの制作会社を志望するならその会社が手掛けた作品を視聴し、どのような魅力があるのか、他社の作品と比較して何が独自性なのかを実感することが求められます。
音楽業界を志望するならば、そのレーベルやアーティストの楽曲を聴き込み、どのような音楽性やメッセージが込められているのかを理解しましょう。
これにより、面接時に自分の感想や意見を具体的に話すことができ、志望理由に信憑性が生まれます。
これもエンタメ業界における「企業研究」の一種です。
面接では「弊社の作品の中で好きなものは何ですか?」と聞かれることも多く、その際に「いえ、御社の商品は利用したことがありません」などと言ってしまったら、その時点でかなり不利になってしまいます。
【エンタメ業界の志望動機】おすすめ構成
エンタメ業界の志望動機を作成するにあたって、おすすめの構成について詳しく紹介していきます。
なお、この構成についてですが、どの業界においても基本的に同じ構成がテンプレートのように使われているので、他の業界も志望する人は併用して問題ありません。
結論
まずは志望動機を一言で述べていくことが重要です。
「貴社は志望する理由は〇〇です。」と結論を先に言い切ってしまうことが重要と言えます。
先に結論を述べることで、企業の採用担当者も、あなたの志望動機が何なのか念頭に置いた上で文章を読んでいくことができます。
企業の採用担当者は、就活の時期になると忙しく、全ての文章を隅から隅まで読むというのは難しくなってしまうので、ぜひ結論を先に述べて、あなたの文章を念頭において読んでもらえるようにしましょう。
理由
結論を述べることができたら、続いてあなたがなぜその企業を志望しているのか、理由を簡潔に述べていきましょう。
結論を補強するために必要な部分です。
ただし、この部分は文字数制限が少ない場合は無理に述べる必要はないので、エピソードで貢献の部分にボリュームを出せるようにしていきましょう。
エピソード
続いて、あなたがその企業を志望するに至ったエピソードについて詳しく説明していきましょう。
エピソードを用いることで、あなたの志望動機がより客観的なものになり、あなたに初めて会う企業の採用担当者も、内容をより分かりやすくイメージできるようになるでしょう。
また、エピソードは文字数を調整する際も非常に便利なので、複数の企業を受ける方にもおすすめです。
貢献
就職した後、どのようにその企業に貢献できるのかについても詳しく説明できると良いでしょう。
あなたが就職した後、その企業においてどのような貢献を果たすことができるのか説明できれば、企業の作業担当者もあなたを採用したいと考えてくれます。
また、あなたがどのように活躍できるのかイメージできているということは、企業への就職の意思も強いと判断してもらえるので、モチベーションの高さも併せてアピールできることでしょう。
再度結論
最後にもう一度結論を述べて志望動機を締めていきます。
ここで結論を再び述べることで、全ての文章をくまなく読むことができなかった企業の採用担当者にも、あなたの志望動機が分かりやすく伝わることでしょう。
結論をわかりやすく述べることで、再度あなたの志望動機について確認してもらえるようになります。
【エンタメ業界の志望動機】作成時のポイント
構成について分かったところで、続いてエンタメ業界の志望動機を作成する上でのポイントについても理解していく必要があります。
下記の5点を踏まえた上で作成することで、よりあなたの志望動機が魅力的なものになるので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜエンタメ業界を志望しているのかを述べる
エンタメ業界を受けるにあたっては、まず、そもそもなぜエンタメ業界を志望しているのかをしっかりと説明しなければなりません。
就活生にはさまざまな選択肢がある中で、エンタメ業界を志望している理由をはっきりさせていきましょう。
これによりあなたがどれほどエンタメ業界に対して熱意を持っているのかが企業の採用担当者にも分かりやすく伝わります。
特にエンタメ業界は専門学校を出ているわけでもない限り、大学で学んだことを全て活かせるわけではないので、大学の学部の学びと直結していない場合は、よりしっかりと説明しなければなりません。
エンタメ業界の中でもその企業でなくてはならない理由を述べる
エンタメ業界にはさまざまな企業があるので、なぜその企業を志望しているのかについても詳しく説明していく必要があります。
あなたがなぜその企業に入りたいと思っているのか、数ある企業の中で、その企業に魅力を感じた理由について詳しく説明していきましょう。
特にベンチャー企業の場合は志望動機においてモチベーションの高さを非常に重要視する傾向があります。
同じ方向を向いて長く一緒に働いていける人材を採用したいと考えている企業が多いので、エンタメ企業の中でも、その企業を志望するに至った理由においては、ミッションやビジョンなど、共感している点について強調できれば良いでしょう。
独自性を持たせる
エンタメ業界の志望動機を作成する上では、独自性を持たせるのも非常に重要なポイントとなっています。
多くの就活生は志望動機を作成する上でなるべく差別化を図ろうとはしますが、独自性を持たせることまではなかなか難しいです。
そこで、自分自身の価値観と企業の価値観が合っているか調べ、合っている場合は積極的にアピールしていきましょう。
これにより、同じ理念を持っている、成長が見込める人材であると考えてもらえるので、採用される可能性は一気に上がることでしょう。
企業研究をしっかりと行うことで、あなたがどれほどその企業に入りたいか理解しやすくもなるので、独自性を持たせるためにさまざまな工夫をしていきましょう。
具体性を持たせる
本当にあなたがその企業に入りたいと思っているのか、具体的なエピソードなどを交えて説明していくのも非常に重要なポイントです。
あなたがいくらその企業に入りたいとアピールしていても、なかなか相手には本当かどうか伝わりにくいものです。
よって、あなたがなぜその企業に入りたいのか、企業の魅力などについて説明すると同時に実際のエピソードを交えて説明するようにしましょう。
これにより、客観的な目線を導入することができ、あなたが本当にその企業に入りたいと思っていることが伝わりやすくなるはずです。
自分を採用するメリットを伝える
自分を採用するメリットを伝えるのも、エンタメ業界の志望動機を作成する上で非常に重要なポイントの一つといえます。
企業は就職後、活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、自分を採用した際にどのようなメリットがあるのか積極的にアピールしていきましょう。
また、自分を採用するメリットを伝えられるということは、企業研究をしっかり行っているということでもあります。
企業研究をしっかり行っているということは、内定を出した場合、就職してくれる可能性が高いということです。
モチベーションの面を特に重視するベンチャー企業においては、こうして自分を採用するメリットを伝えてくる就活生は非常に魅力的に映るので、積極的にアピールしていきたいところです。
内定者の志望動機を見てみよう
志望動機を作成する際には、実際に内定を獲得した先輩たちの志望動機を見ることが非常に有効です。
何事においても、成功した先駆者を参考にすることは非常に有効な方法です。
選考を通過するためには、企業が求める人材像や、評価されるポイントを理解することが重要であり、内定者のESはその具体例を示してくれる貴重な参考資料の代表例と言えます。
企業によっては公式サイトや採用イベントで実際に採用された社員のESが公開されていることもあります。
どのような志望動機が評価されるのか、文章の構成や内容の深さ、企業独自のカラーにどう合わせているのかなどを具体的に学び、自分の志望動機に活かしましょう。
また、公式サイトでは公開されていなくとも、リクナビなどのサイトで公開されていることが多いです。
「〇〇(志望企業) 合格 ES」などで検索してみると良いでしょう。
【エンタメ業界の志望動機】例文紹介
ここまでエンタメ業界の志望動機の構成の方法や作成時のポイントなどについて詳しく紹介してきました。
ここからはいよいよ例文について詳しく紹介していきます。
今回紹介した全ての業界に対して一つずつ例文を作成したので、本記事のおさらいをする意味でもぜひ確認してみてください。
マスコミ業界
貴社を志望する理由は、社会に影響を与える情報を発信し、人々の意識や生活にポジティブな変化をもたらす力があるからです。
マスコミ業界には、社会のさまざまな事象を伝え、人々の知識や理解を深めるという重要な役割があります。
この考えは、大学時代に地域のニュースサイトでインターンをした経験から育まれました。
その際、地元の問題にスポットライトを当てる記事を書いたところ、地域社会から大きな反響があり、実際に改善策が検討され始めたのです。
この経験から、情報の力と正確な報道の重要性を強く感じました。
貴社には、質の高いコンテンツと革新的な報道で知られる多くのメディアがあります。
私は、自身のライティングスキルと、人々に情報を届けるための情熱を活かして、貴社のミッションに貢献したいと考えています。
情報の力を信じ、社会にポジティブな影響を与えたいという強い願望を、貴社でのキャリアを通じて実現したいと考えています。
映像業界
貴社を志望する理由は、貴社が創り出す革新的な映像コンテンツに深く魅了され、その一員としてクリエイティブな仕事に携わりたいからです。
映像業界は、技術の進化と共に常に変化し、新しい表現手法が生まれています。貴社はその最前線で活躍しており、私もその一部になりたいと強く思っています。
この志望動機は、大学での映像制作プロジェクトに参加した経験から来ています。
私たちのチームは、地域の伝統文化をテーマにしたドキュメンタリーを制作しました。
その過程で、映像が持つ力と、人々の心に訴えかける構成の重要性を実感しました。
貴社には、私の技術と情熱を発揮し、さらに成長させる絶好の環境があると確信しています。
私は特に編集のスキルを活かし、貴社のプロジェクトに独自の視点をもたらすことができます。
結論として、貴社を志望する理由は、革新的な映像コンテンツの制作に携わり、自身のスキルを活かし、貴社の成功に貢献する所存です。
音楽業界
貴社を志望する理由は、音楽を通じて人々の心に深く響くメッセージを届け、社会にポジティブな影響を与えたいからです。
この志望動機は、大学時代に音楽フェスティバルのボランティアスタッフとして参加した経験から来ています。
多様なバックグラウンドを持つ人々が音楽を通じて繋がり、共感し合う姿を目の当たりにし、音楽が持つ力と、それを世に送り出す仕事の重要性を深く理解しました。
貴社においては、私のコミュニケーション能力と組織力を活かし、アーティストのサポートやイベントの企画運営に貢献できると考えています。
また、マーケティングやプロモーションの分野で、デジタルメディアを駆使した革新的な戦略を提案し、貴社のアーティストがより広い消費者に届くようサポートしたいと思っています。
貴社での業務を通して、音楽の持つ素晴らしい力を社会に広め、多くの人々に感動を提供したいと考えています。
ゲーム業界
貴社を志望する理由は、革新的なゲーム開発に携わり、世界中の人々に新たな体験と喜びを提供したいからです。
この志望動機は、大学でプログラミングとゲームデザインを学んだ経験から来ています。
ゲーム制作プロジェクトに参加した際、チームで一つのゲームをゼロから作り上げる過程で、ゲームが人々を繋げ、楽しませる力を実感しました。
貴社においては、私の技術的スキルとクリエイティブな発想を活かし、ゲーム開発チームの一員として新たなゲームコンセプトの開発や既存ゲームの改善に貢献したいと考えています。
貴社でのキャリアを通じて、この業界での私のビジョンを実現し、世界中の人々に影響を与えたいと強く願っています。
アニメ業界
貴社を志望する理由は、アニメーションを通じて世界中の人々に感動を与え、文化を超えた共感を生み出したいからです。
この考えは、高校時代にアニメーションクラブで短編アニメを制作した経験から来ています。
私たちの作品が地元のアニメフェスティバルで上映された際、観客からの暖かい反応を目の当たりにしました。
その経験から、アニメが持つ力と、それを通じて伝えることができるメッセージの重要性を深く理解しました。
貴社には、才能豊かなクリエイターと最先端の技術が集結しており、私はそこで、学んだアニメーション制作のスキルと情熱を活かして貢献できると信じています。
貴社でのキャリアを通じて、アニメの魅力を全世界に届けるというこの業界での私の夢を追求したいと考えています。
イベント業界
貴社を志望する理由は、人々に忘れられない体験と感動を提供するイベントを通じて、社会にポジティブな影響を与えたいからです。
この考えは、大学でのボランティアとして地域の文化祭の企画運営に関わった経験から来ています。
イベントが持つ集団を一つにする力と、参加者一人ひとりに与える喜びの大きさを実感しました。
貴社においては、この経験を活かして、企画から運営、プロモーションに至るまで、イベント制作のあらゆる側面で貢献できると考えています。
また、私のコミュニケーション能力とチームワークを駆使し、イベントを通じて人々の心に残るような体験を創出することで、貴社のさらなる発展に貢献したいと思っています。
貴社でのキャリアを通じて、イベントを通じて人々に感動を提供し、社会に貢献したいという私の夢を実現したいと考えています。
【エンタメ業界の志望動機】NG例文
続いて、エンタメ業界におけるNG例文についても紹介します。
どのような点がNGなのかについての解説も紹介するため、ぜひ確認してみてください。
具体性がない
私はエンタメ業界でインパクトを与えられるような人物になりたいと考えています。
インパクトがあることで注目を集めることができ、企業全体の業績を伸ばすことにもつながります。
特に近年はいわゆるSNSでバズることが重要であり、注目を集めるために求められていることです。
TikTokやXなど、注目を集めやすいSNSで常にどうすれば投稿がバズるかを考え続け、御社に貢献したいと考えています。
この例文では「どのようにインパクトを与えられる人物なのか」よく分かりませんし、SNS「バズり」さえすれば業績が格段に上がるかのような言い方も納得できません。
どのようにインパクトを与えられるのか、SNSでバズったらどうなるのかについても説明する必要があると言えるでしょう。
そして、題材自体もあまり良くありません。
文章構成に問題がある
エンタメ業界は私にとって非常に魅力的な業界であり、常に私が目標としてきた業界です。
特に私は音楽を聴くことがとても好きで、アルバイトや大学の授業がある時でも常に音楽を聴いています。
素晴らしい音楽を聴くことは人々にとって市場の娯楽であり、ストレスを軽減させる効果もあると研究で立証されています。
御社に入社した際にはまだ注目されていないアーティストを発掘し、世の中に送り出すことで素晴らしい音楽を世の中に複数提供できるプロデューサーへと成長したいと考えています。
志望動機の結論を述べることなく、音楽が好きな理由や自己紹介のような内容が長々と続いています。
志望動機は結論から述べるべきであり、具体的なエピソードや理由がないと面接官に伝わりにくいです。
「プロデューサーになりたい」という目標を早い段階で示し、その目標に向かってどのように貢献できるのかを具体的に書くことが重要です。
企業研究ができていない
私はエンタメ業界で多くの人々に感動を与えられるような人物になりたいと考えています。
エンタメ業界はどのような企業においても、常に人々に印象的な作品を作ることや、誰かの心に残るような作品を作ることに命をかけている企業ばかりであると感じています。
御社に入社した際に、私はこれまで学生生活で磨いてきたデザインスキルを活かして画期的な広告などを作成し、素晴らしい作品がより多くの人に届くように貢献したいと考えています。
8年間かけて身につけてきた動画編集やイラストのスキルを活用して、必ず御社の広告の視認率を向上させます。
この文章はエンタメ業界全体に関する一般的な話に終始し、具体的にどの企業や業務に関連するかが全く触れられていません。
企業研究を行い、受けている企業の特性や取り組んでいる業務に関連した内容を盛り込むことが重要です。
また、広告に関する自分のスキルや貢献方法を具体的に述べましょう。
このままだと「自称:できる人」止まりです。
【エンタメ業界の志望動機】完成度を高めるには
ここまでエンタメ業界の志望動機の構成方法や作成時のポイント、そして例文などについて詳しく紹介してきました。
ここまでの内容だけでも十分良い志望動機を作成できる人はいますが、さらに完成度を高めるためにも、志望動機が完成した後に下記の3つの対策をしてみてください。
より完成度を高め、他の就活生に差をつけられるような文章を作成していきましょう。
声に出して読んでみる
志望動機が完成したら、一度声に出して読んでみましょう。
この時、ゆっくり読むことで文章の構成やつながりにおかしな部分がないか、しっかりと確認することができます。
自分で作成した文章はどうしても客観的に確認することが難しいので、視覚的だけでなく、聴覚的な面からでも確認してみることが重要です。
また、声に出してゆっくりと読むことで誤字脱字を確認できるのも非常に重要なポイントです。
志望動機は基本的に400字や600字のことが多いですが、比較的少なめの文字数の中で何度も誤字をしてしまうということは、集中力がない、もしくは適当に作成していると思われてしまう可能性があるからです。
誤字脱字を一つも出さずに提出できるように、一度落ち着いて声に出して読んでみましょう。
他の人に添削してもらう
他の人に添削してもらうのも、エンタメ業界の志望動機を作成する上で非常に重要なポイントです。
一度完成したら、就活に取り組んでいる友人や、信頼できる先輩などに志望動機を添削してもらいましょう。
特に就活生の友人の場合は、お互いに添削することで参考にできる部分などもあるはずです。
自分では完璧なものができていると思っていたとしても、客観的な目線から見ると前提条件が間違っていたり、文脈がおかしかったりすることもあります。
可能な限り多くの人の意見を取り入れ、誰が読んでも理解できる文章を作成するようにすることが大切です。
就活エージェントに相談してみよう
友人や先輩に相談するのも非常に役に立つ選択肢ではあるのですが、就活のプロである就職活動エージェントに相談してみるのがそもそも最も手っ取り早いでしょう。
有料のものならば予算なども考えなければなりませんが、ジョブコミットは完全に無料で利用できます。
志望動機はもちろんのこと、自己PRやガクチカの作成なども、プロの目線から的確にサポートしてくれます。
志望動機のクオリティに自信がない人にこそおすすめです。
面接対策なども行ってくれるので、就活を効率的に進められることでしょう。
早く就活を終わらせ、資格の勉強やアルバイト、サークルの活動をしたいという方もぜひジョブコミットを活用してみてください。
おわりに
今回はエンタメ業界について詳しく紹介した後に、どのようなスキルが求められているのか、どのような構成で志望動機を作れば良いのかについて詳しく紹介してきました。
エンタメ業界はさまざまな仕事がありますが、「消費者を楽しませる」という根底にある考え方は同じです。
やりがいのある仕事も多いので、ぜひ本記事を参考に、質の高い志望動機を作成し、第一志望への合格を目指してください。