はじめに
「面接といえば志望動機を聞かれるもの」というイメージを持って、志望動機を用意して臨む人は多いでしょう。
実際、志望者の会社適正や志望度の高さを測るにあたり、志望動機を基準とする企業は少なくありません。
そんな中で、志望動機を伝える機会のないまま面接が終了してしまい、不安になったことはないでしょうか。
ここでは、面接時に志望動機を聞かれなかった際に考えられる理由や、志望動機を選考の基準としない面接に対して、どのようにアプローチしていくべきなのかをご紹介します。
面接対策はまず初めに自分の面接力を知ろう
面接対策としてまず最初に知るべきことは面接に対する自分の適応力です。
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【志望動機を聞かれない面接】志望動機を聞かれない面接は不合格なのか
結論からいうと「志望動機を聞かれなかった=不合格になった」と落ち込む必要はありません。
企業が志望動機を聞く理由は、志望動機を通して志望者の人柄や考え方、自社との相性などを見極めるためです。
そのため、志望動機以外の部分で見極めができている場合には、志望動機を聞かずに面接を終了させることも少なくありません。
また、志望動機は頻出質問であることから前もって準備している志望者が多く、企業もそれを知っています。
企業によっては、限られた時間の中で志望者の本心を探るために、あえて志望動機ではなく雑談を通して志望者を見極めようとすることもあります。
このように、面接官が志望動機を聞かない事情はいくつかあるため、聞かれなかったからといって過度に気にしすぎる必要はないでしょう。
【志望動機を聞かれない面接】そもそもどうして企業は志望動機を聞くのか
- 志望度が知りたいため
- 企業分析ができているか知りたたいため
- 企業とのマッチ度を知りたいため
- 長期的に働いてくれるか知りたいため
通常、企業は面接で志望動機を質問することが多いですが、その背景には明確な理由があります。
企業は、応募者がなぜ自社を選んだのかを知ることで、入社後の定着度や活躍の可能性を見極めたいと考えています。
また、志望動機を聞くことで、応募者がどれだけ企業について調査し、理解を深めているかを知ることができます。
これにより、企業とのマッチ度や長期的な貢献の可能性も判断できるのです。
したがって、志望動機が問われない面接には何らかの意図があると考えられます。
志望度が知りたいため
企業は、応募者の志望度が高いかどうかを判断するために志望動機を質問します。
「この会社で働きたい」という強い意志がある人ほど、入社後もモチベーションを維持し、積極的に仕事に取り組む可能性が高いからです。
特に、新卒採用では成長意欲のある人材を求める傾向があります。
志望度が高い応募者は、企業の理念や事業内容を深く理解し、働くことへの熱意を伝えることができます。
そのため、面接官は志望動機を通じて、応募者の本気度を測りたいと考えているのです。
一方で、志望動機を聞かれない場合は、企業がすでに採用基準を満たしているか、逆に興味を持たれていない可能性があります。
面接官が志望度を気にしないケースでは、すでに採用方針が決まっていることも考えられるため、慎重に見極めることが大切です。
企業分析ができているか知りたたいため
志望動機を聞くことで、応募者が企業について調査し、理解しているかを確認できます。
企業研究を十分にしている応募者は、具体的な業務内容や企業の強みに触れながら志望動機を語るため、説得力があります。
企業は、入社後に活躍できる人材を採用したいと考えています。
そのため、応募者が企業のビジョンや事業戦略をどの程度理解しているかをチェックします。
例えば、「御社の○○の事業に魅力を感じました」と語れる人は、企業の求める人物像に近いと判断されやすくなります。
しかし、面接で志望動機が問われない場合、企業が応募者の知識を重視していない可能性もあります。
スキルや経験を優先する企業では、知識より即戦力が重視されることが多いため、企業の意図を見極めることが重要です。
企業とのマッチ度を知りたいため
企業は、応募者の価値観やキャリアビジョンが、自社の社風や業務内容と合っているかを見極めたいと考えています。
企業の文化に合った人材は、職場になじみやすく、長期的に活躍できる可能性が高いです。
そのため、面接官は「なぜ当社を選んだのか?」という質問を通じて、応募者の価値観を知ろうとします。
例えば、「チームワークを大切にする社風に共感しました」や「貴社の○○の取り組みに魅力を感じました」と伝えることで、企業との相性の良さをアピールできます。
一方で、志望動機を聞かれない場合、企業が価値観よりスキルや経験を優先している可能性があります。
専門職や即戦力を求める採用では、業務遂行能力が重視されることが多いためです。
この場合は、企業の文化や社風について質問し、自分に合った職場か見極めることが大切です。
長期的に働いてくれるか知りたいため
企業は、採用した社員が長く働いてくれるかどうかを重要視しています。
新卒採用にはコストがかかるため、すぐ辞める人よりも、企業のビジョンに共感し、長期的に活躍できる人材を求めています。
そのため、志望動機を通じて「この会社で長く働きたい」と考えているかどうかを確認します。
「将来的に○○のポジションを目指したい」といった回答ができる応募者は、企業にとって魅力的に映ります。
しかし、志望動機が聞かれない面接では、企業が長期的な定着を重視していない可能性もあります。
契約社員採用や即戦力重視の採用では、短期間で成果を出せるかが評価基準になることが多いため、面接の質問内容から企業の意図を見極めることが重要です。
【志望動機を聞かれない面接】面接で志望動機を聞かない際に考えられる理由
- 志望動機を聞く時間が無かった
- 前回の面接・書類で確認していたから
- そもそも質問する予定が無かったから
- 採用・不採用がほぼ決まっているから
- 不採用と決めたため
とはいえ、志望動機を聞かれる前提で面接準備をしている就活生は多く、聞かれない場合にはどうしても理由を考えてしまい、マイナス思考になってしまうこともあるでしょう。
面接の事情は企業によって異なり、志望動機を聞かない理由はいくつかあります。
ここでは、志望動機を聞かれなかった場合、どんな理由が考えられるのかをご紹介します。
志望動機を聞かれないまま面接が進むことで不安になり、受け答えがおろそかになってしまわないよう、想定される理由を知っておきましょう。
志望動機を聞く時間が無かった
面接官が志望動機を聞かない際に考えられる理由の一つとして「他の質問に時間を取られてしまい、志望動機を聞けなかった」ということがあります。
企業によっては現場社員が面接を担当することもあり、その場合に面接官が面接慣れしておらず、時間配分を失敗してしまう可能性があります。
志望動機まで聞く時間が取れないまま、面接が終了してしまうケースもあるようです。
また、面接慣れした面接官であっても、その他の質問で気になるところがあった場合などはその点を深堀したいため、志望動機を質問する時間がなくなってしまい、結果として聞かれずに終わってしまうこともあります。
ほとんどの企業が1日に多くの志望者の面接を行っており、志望者ごとに時間を区切っているため、他の質問で想定外に時間を費やした場合には、志望動機を聞けていなくても面接を終了せざるを得ません。
企業からの質問が多く会話が盛り上がった場合には、企業があなたに興味を持った可能性もあるため、好感触と考えることもできるでしょう。
前回の面接・書類で確認していたから
一人あたりに割ける面接の時間が限られていることから、企業は限られた時間の中で、できるだけ志望者の内面を理解したいと考えています。
それまでの面接や書類などですでに志望動機に関して深堀も含めて聞くことができ、それを次の面接官にも共有されている場合には、あらためて聞く必要はないと判断することがあります。
その場合、答えが分かった質問よりも志望者のほかの部分を知るために、より深い内容の質問をすることが考えられるので、しっかりと準備しておくべきでしょう。
具体的には、就職した後に「どのように会社に貢献したいか」や「自分がどうなっていきたいかのキャリアプラン」などの質問が想定されます。
そういった質問をされてもスムーズに受け答えができるよう、自分自身や企業への理解を深めておき、自分がその企業に就職した後のビジョンを明確にしておかなければなりません。
そこで、企業に自分が就職した後の働き方を想像してもらえれば、採用の確率が上がるでしょう。
そもそも質問する予定が無かったから
一次面接では、志望者が自分の会社にあった人柄かを見極めるため、志望度よりもその人の人柄や基礎的なコミュニケーション能力の確認を重視し、志望動機を聞かない場合があります。
この場合にはその人の考え方や指向性を知り、定着して働いていけるかを判断したり、就職後に既存メンバーと良い関係を築いていけるかなどを判断したりするための質問をします。
形式ばった面接にならず、リラックスした雰囲気で面接が進んでいくケースも多いですが、言葉遣いや姿勢、受け答えの内容はしっかりチェックされているので、力を抜いてはいけません。
面接官に良い印象を持ってもらい、次の面接につなげるため、一つひとつの質問に真摯に受け答えをしましょう。
また、最終面接でほぼ顔合わせ目的の面接の場合は、はじめから聞く予定がない場合もあります。
この場合も企業は志望者の人柄などを見ていることが多いため、企業にとって魅力的な人材に映るよう、受け答えには気を使うべきでしょう。
回答が決まっているような形式ばった質問を避けるため
企業によっては、その人の素を見たいという方針から、答えを事前に準備されているような志望動機に関する質問を避けるケースがあります。
面接で聞かれがちな志望動機はほとんどの就活生が対策し、あらかじめ作ってきています。
そのため、志望動機を聞いただけでは、十人並みの回答しか得られません。
志望者の本質を見極めることは難しいと考え、別の質問を用意している企業もあるのです。
その他の質問で志望者の人となりを見極めようとする企業は、想定しづらい角度からの質問をすることがあるため対策が難しくなるでしょう。
想定していない質問をされても動揺せずに返答ができるよう、自己分析などを通して自分の軸をしっかりと作っておきましょう。
採用・不採用がほぼ決まっているから
企業が志望動機を聞かない理由の一つに、すでに採用・不採用の判断が決まっている可能性があります。
例えば、面接が短時間で終わったり、雑談が中心だった場合、企業側の評価が固まっているケースが考えられます。
企業によっては、書類選考や適性検査の時点で評価が決まり、面接は形式的に行われることがあります。
この場合、企業は志望動機よりも最低限のコミュニケーション能力や印象を確認することを目的としている可能性が高いです。
また、すでに他の応募者で採用枠が埋まり、形式上の面接を行っているケースもあります。
逆に、不採用が決まっている場合も、企業は志望動機を聞かずに面接を早めに終わらせることがあります。
質問が少なく、深掘りもされない場合は、結果が決まっている可能性があるため、面接の流れを冷静に判断することが重要です。
【志望動機を聞かれない面接】志望動機が必ずしも重視されるわけではない理由
多くの企業が面接で志望動機を質問しますが、必ずしもそれが最優先されるわけではありません。
企業によっては、志望動機よりもスキルや経験、適性を重視することがあります。
例えば、専門職や技術職では、企業は「なぜこの会社か」よりも「どれだけ貢献できるか」を重視する傾向があります。
また、未経験者を積極採用する企業では、志望動機よりも学ぶ意欲や適応力を重視することもあります。
このような企業では、志望動機を聞かれなくても不安になる必要はありません。
面接の1番の目的は「人柄」を知ることのため
企業が面接を行う最大の目的は、応募者の人柄や社風との適性を確認することです。
どれだけ立派な志望動機を語れても、人間性やチームとの相性が合わなければ、長期的な活躍は難しくなります。
面接では、応募者の話し方や態度、表情を通じて、職場になじみやすいかを見極めています。
例えば、明るく前向きな人はチームに馴染みやすく、逆に受け答えが淡白だったり協調性に欠けたりすると、評価が下がることがあります。
特に、接客業や営業職では、対人能力が重視されるため、志望動機よりも会話の自然さや雰囲気が評価されることが多いです。
そのため、面接で志望動機を聞かれなくても、企業はリラックスした会話の中で適性を判断している可能性があります。
話し方や態度に気を配ることで、良い印象を残せるでしょう。
【志望動機を聞かれない面接】志望動機を聞かない面接では何を見ているのか
- 自社とのマッチ度
- 志望動機以外の質問から判断する志望度
志望動機を聞かない場合、企業はその他の質問を通して、自社が求める人材にマッチするかを判断しています。
企業からの質問への返答で、自分の強みをいかに伝えられるかによって、面接を突破できる可能性が変わってくるでしょう。
では、その他の質問を軸として面接をしている企業では、具体的にどのようなポイントを見られているのでしょうか。
志望動機以外の質問をされても自分の強みを効果的にアピールできるよう、企業がチェックしている内容を把握し、対策しておきましょう。
自社とのマッチ度
新入社員を採用するとき、ほぼすべての企業が会社に定着し、長く働いてくれる人材を採用したいと考えているでしょう。
せっかく新しい人を採用しても、すぐに退職されてしまったら採用コストだけがかかってしまいます。
そのため「志望者が自社に定着しそうか」は、企業にとって重要です。
そこで企業が知りたいのは、志望者と自社の指向性がマッチするかどうかです。
自社の指向性とマッチする人材であれば、就職後に高いモチベーションを持って長く働けることが見込めるため、企業はその点を重視しています。
志望する企業のことをよく研究し、自分がどのようにその企業に貢献したいかを伝え、企業側に自分が働いている姿をイメージしてもらえるようアピールしましょう。
人柄
面接では、志望者が求める人物像に沿っているか・社風に合うかを判断するために、人柄も見られています。
志望者の人柄が社風にマッチし、業務を円滑に進められるか、現在働いている社員と問題なくやっていけるかなどを見極めています。
「人柄を見られている」と聞くと、採用してもらうために自分とはかけ離れた人物になろうとする人もいます。
しかし、企業側に見抜かれてしまうと逆効果になるため、おすすめできません。
また、面接を通して志望者の適性を見極め、採用後にどの部署に所属させるかを検討することもあります。
あまり自分を偽らずに、伝えた方がいいでしょう。
企業にとって魅力的な人材であると思われるためには、自分の長所・短所をよく知っておかなければなりません。
自分の長所・短所を分析できたら、面接では長所をアピールし、短所は克服する姿勢を見せることで、前向きに物事に取り組める人間であることを伝えましょう。
コミュニケーション力
雑談ベースで進む面接などの場合、素の自然なコミュニケーションが取れるかを見ている場合があります。
高いコミュニケーション能力を持っていると業務を円滑に進められたり、取引先との交渉がうまくいきやすかったりするなどプラスに働くことが多いため、重視している企業は多いでしょう。
とくに、営業職などの人と関わることの多い職種を目指している場合、その傾向は顕著です。
コミュニケーションには、相手の話を聞く姿勢も求められます。
面接だからと自分のアピールに夢中になりすぎず、面接官の質問をしっかりと聞いて受け答えできるといいでしょう。
また、雑談ベースでの面接は、通常の面接と比較して砕けた雰囲気で進むことが多いです。
緊張が解れる人もいると思いますが、面接中の言動や態度は常にチェックされていることを忘れてはいけません。
志望動機以外の質問から判断する志望度
企業は確実に就職できる人に内定を出したいため、面接の際にはどれだけ志望度が高いかを見極めようとします。
しかし、志望動機は事前に用意している就活生がほとんどのため、本当の志望度の高さを測ることは難しいと考えている企業は少なくありません。
そのため志望動機ではなく、就職後のキャリアプランや受けている業界、他社との比較などの質問から、志望度を判断しているケースもあります。
そこで、実際に志望企業で働いている自分の姿を想像できていることが伝えられれば、自社への就職を本気で目指している志望者であると判断される可能性が高いでしょう。
あわせて、業界や他社との比較などの質問に対し「なぜこの業界、企業なのか」をアピールし、自分の本気度を伝えましょう。
【志望動機を聞かれない面接】志望動機を聞かれない面接への対策
- 志望動機以外の質問から志望度をアピールできるようにする
- エピソードや自己PRの深掘り対策をする
- 特にベンチャーの場合雑談面接に備えておく
志望動機以外の質問から志望者の本心を探ろうとする企業が増えてきたことにより、面接対策は年々複雑化しています。
あらゆるケースを想定して面接の準備をしておかなければ、面接後に後悔が残る結果になるかもしれません。
ここでは、志望動機を聞かれない面接にあたった場合でも、ぶれずに受け答えができるように対策しておくべきことをご紹介します。
面接中に自分の思いを伝えきれず不完全燃焼で終わってしまうことのないよう、しっかりと準備しておきましょう。
志望動機以外の質問から志望度をアピールできるようにする
企業に自身の本気度を伝えるためには、その企業に入社した後の自分像を明確にしておかなければなりません。
入社してから5年、10年後に自分がその企業でどう働いていたいかを考え、キャリアプランをしっかりと練っておきましょう。
キャリアプランを作り上げるためには、その企業のことを深く研究し、正しく理解しておく必要があります。
そのため、明確なキャリアプランを持っている志望者は、企業から見て自社のことをよく調べている志望度の高い人材と評価されるでしょう。
また、内定を出したら就職する志望者であるのかを探るために、他社の選考状況を聞く企業も多くあります。
その企業が第一志望だと伝えることはもちろんですが、他社と比較したうえでその企業でなければならない理由を述べましょう。
その企業の特色を踏まえて伝えることで、志望度の高さをアピールすることができます。
エピソードや自己PRの深掘り対策をする
志望動機を聞かない面接では、代わりに自己PRや過去の経験について詳しく聞かれることが多いです。
そのため、自分の強みや価値観を伝えられるよう、エピソードの深掘りをしっかり準備しておくことが重要です。
具体的には、「自分の強みが発揮されたエピソード」をいくつか用意し、それを面接官にわかりやすく伝えられるように整理しましょう。
エピソードを話す際は、「課題・行動・結果」の流れを意識し、論理的に説明することで、説得力を持たせることができます。
また、面接官から「なぜその行動を取ったのか」「その経験から何を学んだのか」といった深掘り質問がされることもあります。
こうした質問にも対応できるよう、自分の考えを明確にしておきましょう。
しっかり準備することで、面接の場で自信を持って話せるようになります。
特にベンチャーの場合雑談面接に備えておく
ベンチャーでは、学歴よりも人柄や柔軟なコミュニケーション能力が重視されることから、雑談形式の面接を採用している企業が多くあります。
そのため、ベンチャー企業を志望している就活生は、雑談面接を想定して準備しておいた方が良いでしょう。
とくに人柄を見るための一次面接や、自社で働いていけるかの最終的な判断を下す最終面接などでは、雑談形式で面接をされる可能性があります。
雑談形式の面接では面接官の振る舞いがフランクになるため、本当に評価されているのかという気分になります。
しかし、一言一句評価の対象になることを忘れてはいけません。
自然なコミュニケーションを意識しつつも、伝えるべきでないことは伝えずに、アピールしたいことをしっかり素の会話でも話せるようにしておく必要があります。
【志望動機を聞かれない面接】志望動機が聞かれない面接の頻出質問
- 自己PRをお願いします
- 学生時代に力を入れたことはなんですか
- 自分の長所と短所を教えてください
- 入社後はどのように働きたいですか
- 周りからはどのような人だと言われることが多いですか
- 休日は何をして過ごますか
- 就職活動の状況を教えてください
- 何か聞いておきたいことはありますか
志望動機が聞かれない場合でも、面接官は応募者の適性や人柄を見極めるためにさまざまな質問をします。
特に、自己PRや経験、価値観に関する質問が多く、具体的なエピソードを求められることが一般的です。
また、入社後の働き方やキャリアビジョンについての質問も頻出するため、しっかり準備しておくことが重要です。
以下では、志望動機が聞かれない面接でよく出る質問と、その回答のコツをご紹介します。
自己PRをお願いします
自己PRでは、自分の強みを明確に伝えることが重要です。
まず、自分の長所を一つ選び、それが発揮された具体的なエピソードを交えて話しましょう。
例えば、「私は課題解決能力に自信があります」と述べるだけではなく、「大学のサークルで運営の問題を改善した経験」を具体的に説明すると、説得力が増します。
また、話す際は「結論→具体的なエピソード→学びや成果」の流れを意識すると、伝わりやすくなります。
さらに、企業が求める人物像に合う強みを選ぶことも大切です。
事前に企業研究を行い、自社で活かせるスキルをアピールできるように準備しておきましょう。
最後に、「この強みを入社後にどのように活かすか」まで言及すると、より良い印象を与えることができます。
学生時代に力を入れたことはなんですか
この質問では、主体的に取り組んだ経験や、その過程での学びが重要視されます。
アルバイト、ゼミ、サークル活動など、自分が最も成長した経験を具体的に説明しましょう。
例えば、「アルバイトで売上向上の施策を提案し、実行した」といったエピソードは、積極性や問題解決能力を示せます。
このとき、「どのような課題があり、それをどう乗り越えたか」を明確に語ることが大切です。
また、企業が求めるスキルや価値観に合わせたエピソードを選ぶことで、より効果的なアピールができます。
話し方としては、「課題→取り組み→結果→学び」の順番で整理すると、論理的かつ簡潔に伝えられます。
さらに、経験を通じて得たスキルを、仕事でどのように活かしたいかを述べると、熱意が伝わりやすくなります。
自分の長所と短所を教えてください
この質問では、自己理解の深さと短所への対策がポイントになります。
長所を述べる際は、仕事に活かせるものを選び、具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
例えば、「長所は計画性があることです。ゼミの研究発表では、スケジュールを立て、進捗管理を徹底し、成功に導きました」と話すと説得力が増します。
短所を伝える際は、「改善に向けて努力していること」もセットで述べることが重要です。
「短所は慎重すぎるところですが、優先順位を決めて判断スピードを上げるよう意識しています」といった工夫を伝えると、前向きな印象を与えられます。
また、短所を説明する際には、仕事に大きな悪影響を与えない内容を選ぶことが大切です。
入社後はどのように働きたいですか
この質問では、入社後のキャリアプランや仕事への意欲を示すことが求められます。
「まずは○○の業務を通じて基本を学び、将来的には○○の分野で活躍したい」といった具体的な目標を伝えましょう。
また、「チームで協力しながら成果を出す働き方をしたい」など、企業の社風に合った内容を含めると、適性をアピールできます。
漠然と「頑張ります」と答えるのではなく、「具体的な行動」を示すことがポイントです。
企業研究をしっかり行い、入社後に活かせるスキルや目標を明確に伝えることで、熱意をアピールできます。
また、「入社後に身につけたいスキル」や「どのように成長したいか」まで言及すると、将来のビジョンが伝わりやすくなります。
周りからはどのような人だと言われることが多いですか
この質問は、自己認識の深さや対人関係の特徴を知るために行われます。
周囲の評価を客観的に伝えつつ、自分の強みがわかるエピソードを加えるとよいでしょう。
例えば、「友人からは責任感が強いと言われます。大学のイベントではリーダーを務め、チームをまとめながら成功に導きました」と伝えると、実績と人柄を同時にアピールできます。
また、「周囲の意見を尊重しながら行動するタイプです」といった表現も、協調性を示す上で効果的です。
ネガティブな印象を与えないよう、前向きなエピソードを選ぶことが大切です。
さらに、「この評価を活かして仕事でどのように貢献できるか」を加えると、より魅力的なアピールになります。
休日は何をして過ごますか
この質問は、応募者の価値観やストレス解消法を知るために行われます。
単に趣味を述べるのではなく、その活動を通じて得たことを話すと、より魅力的な回答になります。
例えば、「読書が好きで、ビジネス書を通じて知識を深めています」といった回答は、成長意欲を示せます。
また、「スポーツをしてリフレッシュし、集中力を高めています」と話せば、バランスの取れた生活をアピールできます。
仕事と私生活のバランスを考えながら、ポジティブな印象を与える回答を準備しましょう。
さらに、「この趣味を通じて学んだことを仕事でどう活かしたいか」まで伝えられると、より良い印象を与えられます。
就職活動の状況を教えてください
この質問では、志望度や業界研究の深さを確認されることが多いです。
「同じ業界で数社受けていますが、特に貴社の○○に魅力を感じています」と伝えると、熱意を示せます。
他社の選考状況を聞かれた際は、「○○業界を中心に受けていますが、貴社が第一志望です」と答えると好印象です。
嘘をつかず、冷静かつ誠実に答えることが大切です。
また、「貴社が第一志望の理由」を簡潔に述べると、志望度の高さが伝わります。
例えば、「貴社の○○事業の成長性に魅力を感じ、自分のスキルを活かせると考えています」と具体的に伝えると効果的です。
最後に、「現在○○の企業で選考が進んでいますが、貴社が最も志望度が高いです」と伝え、熱意を示しましょう。
何か聞いておきたいことはありますか
逆質問は、企業研究の深さや意欲を示すチャンスです。
「入社後に期待される役割を教えてください」や「新入社員の成長支援について知りたいです」といった質問をすると、積極性をアピールできます。
待遇についてばかり質問すると、条件重視の印象を与えるため注意が必要です。
事前に質問を準備し、面接官との対話を意識すると好印象につながります。
また、「企業の成長やビジョン」に関する質問を加えると、長期的な視点を持っていることを伝えられます。
例えば、「今後の事業展開について教えていただけますか?」といった質問は、前向きな姿勢を示せます。
さらに、「活躍している社員の共通点」を聞くことで、企業文化への理解を深められます。
逆質問を通じて、「この企業で成長したい」という意欲を示しましょう。
【志望動機を聞かれない面接】 志望動機を聞かない「雑談面接」とは何か
面接の中には、志望動機を聞かずに雑談のような雰囲気で進む「雑談面接」という形式があります。
一般的な面接とは異なり、学生の緊張を和らげながら、自然な会話の中で人柄や価値観を探ることが目的です。
雑談面接では、趣味や最近興味を持っていることなど、カジュアルな話題が中心になります。
しかし、単なる世間話ではなく、応募者の考え方やコミュニケーション能力を見極める意図があります。
面接官は、リラックスした状態での言動や価値観を観察し、社風に合うかを判断しています。
そのため、雑談面接では話の内容よりも、受け答えの姿勢や会話のキャッチボールが重要視されます。
相手の話をしっかり聞きつつ、自分の意見を分かりやすく伝えることで、好印象を残せるでしょう。
【志望動機を聞かれない面接】雑談面接をおこなう企業側の3つの意図
- アドリブ力を確認したい
- コミュニケーション能力を図りたい
- 学生の本音を探りたい
通常の面接とは異なり、雑談面接では志望動機や自己PRを聞かず、自然な会話の中で応募者の本音や対応力をチェックします。
企業は、応募者がリラックスした状態でどのような受け答えをするかを観察し、コミュニケーション能力や柔軟な対応力を見極めています。
また、準備された回答ではなく、素の価値観や考え方を知ることが目的です。
ここでは、企業が雑談面接をおこなう3つの主な意図について解説します。
①アドリブ力を確認したい
企業は、応募者が予想外の質問にどのように対応できるかを見ています。
雑談面接では、準備された回答ではなく、その場で考えて答える必要があるため、柔軟な発想や対応力が試されます。
例えば、「最近気になっているニュースは?」「休日はどんな過ごし方をしていますか?」といった質問に対し、スムーズに受け答えできるかが重要です。
また、話の展開に応じて自分の意見を加えたり、相手の話に興味を示したりする姿勢も評価の対象となります。
仕事では、予期せぬトラブルや急な業務変更など、臨機応変な対応が求められる場面が多くあります。
そのため、雑談面接では、応募者の反応や思考の柔軟性を通じて、アドリブ力を確認しようとしているのです。
②コミュニケーション能力を図りたい
企業は、応募者が相手の話を理解し、適切なリアクションを取りながら会話を進められるかを確認しています。
雑談面接は、日常的なコミュニケーションに近いため、「話の流れを理解する力」「適切な返答をする力」が試されます。
例えば、面接官が軽いジョークを交えた話をした際、応募者がどのようにリアクションするかも評価ポイントになります。
ただ返答するだけでなく、適度に相槌を打ったり、相手の話を広げたりする姿勢が求められます。
仕事では、社内外の関係者とのやりとりが発生するため、スムーズなコミュニケーションが欠かせません。
そのため、雑談面接では、応募者が会話を円滑に進める力を持っているかどうかを確認しているのです。
③学生の本音を探りたい
雑談面接では、準備された模範解答ではなく、応募者の本音を引き出すことを目的としているケースもあります。
志望動機や自己PRを聞かずに、リラックスした状態で話してもらうことで、応募者の価値観や考え方が自然と見えてくるためです。
例えば、「最近楽しかったこと」「これまでの人生で印象に残っている出来事」といった話題を振ることで、応募者の素の部分を知ろうとします。
話し方や言葉の選び方から、どのような考えを持っているか、企業との相性が合うかを判断するのです。
また、就職活動のために取り繕った答えではなく、応募者が普段考えていることや、どのような価値観を持っているのかを見極めることも目的の一つです。
そのため、雑談面接では飾らず、自然体で会話することが大切です。
【志望動機を聞かれない面接】雑談面接を突破する7つのポイント
- アピールしたい内容をキーワードとして覚えておく
- 自分の意見・回答を用意しておく
- 時事問題に対応できるようにしておく
- プライベートな話でも油断しない
- 相手の話に耳を傾ける
- ポジティブな姿勢を意識する
- 言葉遣いや姿勢に注意する
雑談面接は一見フランクな会話のように進みますが、実は応募者の人柄や思考力、柔軟性を評価する場でもあります。
リラックスしすぎるとマイナス評価につながることもあるため、雑談面接ならではのポイントを意識して臨みましょう。
企業は、応募者の素の姿を見極めるために雑談を通じてコミュニケーション能力や価値観を探っています。
そのため、形式的な面接よりも自然な会話の流れが重視される一方で、受け答えの内容や言葉遣いが評価に大きく影響します。
ここでは、雑談面接を成功させるための7つのポイントを解説します。
①アピールしたい内容をキーワードとして覚えておく
雑談の中でも、自分の強みや魅力を自然に伝えることが大切です。
面接官がどんな質問をしても、自分のアピールポイントにつなげられるよう、「責任感」「リーダーシップ」「課題解決力」などのキーワードを事前に整理しておくとスムーズに話せます。
例えば、「趣味は?」と聞かれた際に、「読書です」と答えるだけでなく、「問題解決のヒントを得るためにビジネス書をよく読みます」と付け加えることで、自分の強みを印象付けることができます。
また、企業が求める人物像と一致する強みを伝えられると、より効果的なアピールになります。
事前に企業研究を行い、どのような特性が評価されるのかを把握しておくことが重要です。
②自分の意見・回答を用意しておく
雑談面接では、意見を求められることが多いため、自分なりの考えを持っておくことが大切です。
「どう思う?」と聞かれたときに、考え込んでしまうとアドリブ力が低いと判断される可能性があります。
例えば、「最近話題の○○についてどう思いますか?」といった質問に対し、「よく分かりません」と答えるのではなく、「○○の影響で業界の変化が進んでいると感じます」など、簡単でも自分の意見を述べることが重要です。
また、正解のない質問に対しても、論理的に自分の意見を伝えることが求められます。
「私はこう考えますが、他の視点もあると思います」といった柔軟な回答を意識すると、印象が良くなります。
③時事問題に対応できるようにしておく
雑談の中で、時事問題に触れられることもあるため、最低限のニュースはチェックしておくことが重要です。
特に、志望業界に関連するニュースは目を通しておきましょう。
例えば、経済ニュースや業界動向に関する話題が出た際に、「最近の○○の動向には注目しています」と答えられると、関心の高さをアピールできます。
一方で、知識がないまま適当に答えると、かえって印象が悪くなるため、無理に話を広げる必要はありません。
日頃からニュースアプリや業界誌を活用し、短時間でも情報収集を習慣づけることで、突然の質問にも対応しやすくなります。
また、特定のニュースについて自分なりの意見を持つことも大切です。
「○○の変化は業界にどのような影響を与えるのか」といった視点で考えると、より深みのある回答ができるようになります。
④プライベートな話でも油断しない
「趣味は?」「休日は何をしている?」などの質問に、リラックスしすぎた雑な受け答えをするとマイナス評価につながることがあります。
例えば、「特に何もしていません」ではなく、「最近は○○に興味があり、○○をしています」と答えることで、面接官に興味を持ってもらいやすくなります。
また、プライベートの話題でも、仕事に通じるエピソードを交えると好印象です。
「チームスポーツをしているので、協力して目標を達成することにやりがいを感じます」といったように、仕事に活かせる要素を意識すると効果的です。
さらに、誠実で前向きな姿勢を示すことも大切です。
例えば、「読書が趣味で、○○の本から学びを得ています」と話すと、知的な印象を与えられます。
雑談でも気を抜かず、前向きなエピソードを交えることで、好印象を残しましょう。
⑤相手の話に耳を傾ける
雑談面接では、会話のキャッチボールができるかどうかも評価のポイントになります。
面接官の話をしっかり聞き、適切なリアクションを取ることが大切です。
例えば、「へぇ、そうなんですね」と相槌を打つだけではなく、「それは面白いですね。どういった経緯でその話になったのですか?」と質問を返すことで、会話が広がります。
また、相手の表情や言葉遣いにも注意し、自然なやりとりができるよう意識しましょう。
一方的に話し続けるのではなく、相手の話を尊重しながら自分の意見を適切に挟むことで、スムーズな会話が成立します。
さらに、面接官の話から共通点を見つけることも有効です。
「私も○○について興味があります」など、共感を示すことで親しみやすい印象を与えられます。
相手に好印象を持ってもらえるよう、会話の流れを意識しましょう。
⑥ポジティブな姿勢を意識する
雑談の流れで「就活は大変ですよね?」といった話題になることもありますが、ネガティブな発言をしすぎると悪い印象を与えてしまいます。
例えば、「確かに大変ですが、新しい業界を知る良い機会になっています」といった前向きなコメントを加えると、柔軟な姿勢をアピールできます。
また、面接官の意図をくみ取りながら、前向きな話題に展開できるよう意識すると、より良い印象を残すことができます。
「どんな経験も学びに変えられる」といった姿勢を示すことで、成長意欲を伝えられます。
さらに、困難を乗り越えた経験があれば、それをエピソードとして伝えると説得力が増します。
例えば、「サークルでの課題を工夫して解決した経験」など、実体験を交えるとアピールにつながります。
常にポジティブな視点を意識することが大切です。
⑦言葉遣いや姿勢に注意する
雑談面接がフランクな雰囲気だからといって、友達のような話し方をするとマイナス評価になります。
面接官が親しみやすく話しかけてきた場合でも、丁寧な言葉遣いを意識し、社会人としてのマナーを守ることが重要です。
例えば、「マジですか?」などの砕けた表現は避け、「そうなんですね」と適切な言葉を使いましょう。
また、座り方や姿勢にも気をつけ、落ち着いて話すことを意識しましょう。
さらに、笑顔やアイコンタクトを意識することで、親しみやすさを演出できます。
適度な緊張感を持ちつつ、相手に失礼のない対応を心がけることが大切です。
雑談の中でも相手への敬意を示し、「お話を伺えて勉強になりました」といった一言を添えるだけでも好印象を与えられます。
言葉遣いや姿勢に気をつけ、自然なコミュニケーションを心がけましょう。
【志望動機を聞かれない面接】面接準備をしたい人はエージェントの利用がおすすめ
志望動機以外の質問で進む面接では、志望度の高さを伝えるための明確なアピールチャンスが少なく、苦戦する就活生も少なくありません。
自分なりに対策してみたものの「もともと面接が苦手で自信がない」「雑談面接にどのような対応をすればいいか分からず不安」という人も多いでしょう。
自分だけで面接準備を進めていくことに限界を感じたときには、就活エージェントの利用がおすすめです。
就活のプロからの目線で、多くの成功事例を踏まえたアドバイスしてもらえます。
面接での頻出質問やその対策、雑談面接でどのようにアプローチすればいいかなどを相談することが可能です。
また内定獲得までサポートしてもらえるので、孤独な就活を戦い抜くための大きな支えになるでしょう。
まとめ
面接で志望動機を聞かれない理由、また志望動機を聞かれない場合に見られているポイントをご紹介しました。
このように、志望動機を聞かれない面接では、志望者の考え方や人となりを見られているケースが多いです。
過去のエピソードや、これからの展望などを聞かれることが多いでしょう。
それらの質問に答えつつ自分をアピールするためには、自分と企業のことを正しく認識し、企業の求める人材に沿うようアプローチしていく必要があります。
企業がどんな目的を持って質問するのかポイントを押さえながら、面接準備を進めて行きましょう。