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・価値観を見つける自己分析方法
・自己分析のポイント
・実際に使える価値観の例文
・価値観を見つける自己分析方法を知りたい人
・自己分析のポイントを知りたい人
・徹底的に面接対策をしたい人
はじめに
就職活動では、自分の価値観を知っていることが大切です。
将来、どのような仕事をしたいのかを決めなければいけない時に、価値観が判断の基準の一つになるからです。
向いている職種や興味のある仕事などが見えてきます。
また、志望動機や自己PRを作成するにあたり、価値観に基づいて内容を考えることもあるでしょう。
この記事では、価値観を見つける方法について解説します。
また、例文もいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【自己分析で価値観を見つけよう】企業が価値観を聞く理由
価値観は、自分が志望する企業を決めるためだけではなく、企業にとっても重視されているものです。
企業は採用するまでに、パンフレットや動画の製作、広告や人材紹介の費用などがかかり、さらに採用担当者の人件費も考慮する必要があります。
企業と価値観が合わない応募者は、採用するリスクが高いでしょう。
そこで、企業がなぜ応募者の価値観を知りたいのかがわかっていると、対策が練りやすくなるかもしれません。
次に、価値観を聞かれる理由を説明します。
社風とのマッチ性を知りたいから
企業は、社風が合わないことによる応募者の内定辞退や早期離職を未然に防ぎたいと考えています。
社風とは、企業の価値観や信念が表れるものであり、それぞれの企業が独自の雰囲気やスタイルを持っています。
社風とマッチしていることは、応募者だけではなく企業にとってもメリットだと言えるでしょう。
応募者も、マッチしていない会社で働いていくのは容易ではありません。
企業も採用までにはコストがかかり、せっかく内定者を決定できても、辞退されてしまうと負担が増えます。
加えて、入社後の早い段階で離職されてしまうことも、避けなければいけません。
しかし、応募者の価値観が社風と合うのなら、働きやすさが感じられ、そのような事態が生じる可能性が少なくなります。
仕事への適性を知りたいから
業務を効率良くこなしてくれるか、採用するメリットがあるかという点も、企業は採用の段階で確認しておかなければいけません。
ESや面接の場で、応募者の価値観に触れることにより、仕事内容に適している人物なのかを判断しやすくなります。
仕事における適性とは、仕事に活かせる能力を持っているかどうかだけではなく、価値観や性格といった要素からもわかります。
適性があると、仕事そのものに取り組みやすくなるので、やりがいを感じられたり、スキルや知識を活用できたりするでしょう。
その適性は、自分がまだ興味関心を抱いていないことにも含まれているかもしれません。
志望する企業に対する適性の有無を知るために、前もって自己分析を行い、把握しておくことをおすすめします。
入社後の振る舞いを知りたいから
企業は、入社後に周囲に良い影響を及ぼしながら活躍してくれるかを見ています。
価値観が合うと、成果が出やすかったり、業務に苦痛を感じにくかったりするので、作業の効率が上がります。
どのように仕事に取り組む人物なのかを把握できれば、入社後のビジョンが見えてくるでしょう。
採用された後は、一緒に働いていく関係になります。
応募者が実際に働くイメージが湧いているのかを確かめ、採用のミスマッチを防ぎます。
また、入社後にしたいことは就活でよく問われる項目です。
したいことが志望する企業で実現できるものなら、将来性のある人物だと思われます。
したがって、価値観を明らかにしたうえで、自己PRや志望動機などで入社後の目標を述べられると良いでしょう。
【自己分析で価値観を見つけよう】価値観を明確にするメリット
自己分析をしっかりと行い、価値観を明確にするメリットについて知ってから、自己分析に取り組むことでより就活における正しい対策ができます。
大きく分けて2つのメリットがあるため、それぞれ把握しておきましょう。
企業選びの軸を明確にできる
自己分析で自分の価値観を明確にすることで、企業選びの軸も同様に明確にできる可能性が高いです。
あなたがどのような基準で就活における企業を選びをするのかについて明確になると、自分が就職したいと思う企業について絞り込みやすくなります。
反対に、企業選びの軸が定まっていない人はなかなか就活が進まないだけでなく、就職後に違和感に気づき、仕事にモチベーションを抱けず早期離職をしてしまう可能性もあります。
よって、自己分析をしっかりと行い、早い段階で価値観を明確にして企業選びの軸を定めることが重要なのです。
就活の目的を明確にできる
就活の目的を明確にできるというのも、自己分析を徹底的に行い価値観を明らかにすることが重要である理由の一つです。
何のために自分が就職をするのかについて明確にしてから就活を進めましょう。
周りが働いているから、周りも就活しているからという理由で自分も就活しなければならないと思うこと自体は問題ありません。
しかし、就活が本格化するまでに自分が働く理由が何であるのか、明確にすることで、よりあなたに合った企業選びをしやすくなります。
【自己分析で価値観を見つけよう】価値観を深掘りするべき理由
これまでに、就活における価値観について、主に企業側の考えから述べました。
次に、応募者側がなぜ価値観を把握するべきなのかを説明します。
価値観は就活の場だけではなく、入社後の自分にも関わってくるものです。
価値観を深掘りすることによって、自分が仕事に対して何に重きを置こうとしているのかがわかります。
採用された後も、やりがいを感じながら働くには、価値観を明確にしなければいけません。
自分が大事にしているものの考え方や軸は、人によって異なります。
入社後の活躍につながるから
自分に合う企業を選ぶことで、入社後に活躍しやすくなります。
なぜなら、活躍が可能な環境であると、仕事を通して、自分自身がより成長し、事業の発展に貢献することが実現できるからです。
自分のスキルを入社後に活かす方法として、まず自分が活躍できそうな場が用意されている企業に入社してください。
その場を知るには、自分と企業の価値観を把握しなければいけません。
そうすることにより、入社後の目標が浮かび上がり、企業にも活躍が期待されます。
入社後のイメージをしっかり伝えられる人は、業界や企業の研究が行われていると見なされ、好印象を与えられるでしょう。
まだ社会人として働いたことがない学生の場合は、入社後の目標をどのように述べるのかが重要なポイントになります。
エントリー企業を絞ることができるから
業界や企業を研究していくうちに、興味を持つ会社が予想より増えるかもしれません。
しかし、すべての企業にエントリーする時間はありません。
就活では限られた時間内で、効率的に行動することが求められています。
価値観を知ることは、数多く存在する企業の中から、受けるべき企業を見つけられます。
エントリーする企業を絞るには、どのくらい合っているのかを重視してください。
仕事をする際には、スキルを活かしたいのか、良い雰囲気で働きたいのかなどというように、人によって大切にしているものがあります。
エントリーする企業を決められない時は、自分が何を一番大切に思っているのかを意識してみましょう。
そして、企業が求める人物像とマッチしているのかも確認しておいてください。
自信を持ってアピールできるから
ESや面接では、自分のことを中心に問われています。
自分について聞かれる面接において、自信を持って答えられると、内定に一歩近づくでしょう。
価値観の把握は、自分の理解につながります。
自分がどういった人物なのかが頭の中で整理されているのなら、あらゆる質問に自信を持って答えられるはずです。
就活では、企業に自分を強くアピールしていかなければいけません。
多くの応募者の中から、独自性のある内容をアピールしなければ、印象に残りにくいでしょう。
たとえば、誰にでも当てはまる内容になってしまっているのなら、自分の特徴が明らかにされていないことを意味しています。
ぜひ自分自身を理解し、ほかとの差別化を目指していきましょう。
【自己分析で価値観を見つけよう】見つける方法
価値観を知ることが、自分にも企業にも重要であると述べました。
では、どのようにすれば自分の価値観を見つけられるのでしょうか。
価値観を見つける方法として挙げられるのは、自己分析です。
この自己分析には、さまざまな方法が存在します。
次に、自己分析のやり方を紹介します。
ぜひ自分に合った方法で、取り組んでください。
自己分析は一度だけではなく、何度か行ってみることをおすすめします。
ほかにも、自分について家族や友達などに聞くのも役立つでしょう。
自分史作成
自己分析をするために、自分史を作成してみましょう。
自分史とは、自分のこれまでの歴史です。
自分の人生を年代ごとに分類し、年代ごとに経験や気持ちを振り返って深ぼってみます。
その際に、印象的な出来事を書き出してください。
その出来事を通して、何を考えたり何を獲得したりしたのかを思い出しましょう。
自分の成長を実感できた出来事を、経験として書き出せると良いです。
最初は年代ごとに、思いついたまま書いても構いません。
一見、思いついただけの出来事であっても、なぜそれを選んだのかを考えてみると、自分が大切にしている価値観が見えてくるかもしれません。
自分史の作成は、過去の経験が自分にどのような影響を与えているのかを思い出すきっかけになります。
他己分析
自分の性格や性質を知るのに、誰かに頼ってみるのも一つの手です。
家族や友達などに、自分はどんな人なのかを聞いてみてください。
自分ではこういった人間だろうと判断していても、ほかの人からすると違っているというのは珍しくありません。
あるいは、気づいていなかっただけで、自分でも思い当たるような新しい要素が発見されることもあります。
就活では、自分自身を客観的に捉えられることが大切です。
ぜひ人の意見を参考にするようにし、自分自身について掘り下げて考えてください。
自己分析は、主観的な視点で分析していきます。
一方、他己分析は客観的な視点で分析されるので、偏った見方から脱することが可能です。
さらに自分について理解を深められるでしょう。
大切にしていることの深ぼり
今、自分が大事にしている価値観から深ぼる方法も挙げられます。
何をしている時が一番楽しいのか、自分がよくお金や時間を使うものは何か、自分自身に質問し、大事にしていることを深掘りしてください。
言語化されることによって、考えは整理されていきます。
また、大事なものを知るために、人間関係やライフスタイルから考えてみるのもおすすめです。
好きな人や苦手な人、一日の理想的なスケジュールなどが把握できれば、頭の中にある価値観が見つかるはずです。
ただ、業界や企業の研究を先に行う場合、価値観を志望する企業に合わせてしまう可能性が否めません。
入社後に企業と合わずに悩まないように、早い段階から自分が大切にしているものを明確にしておきましょう。
モチベーショングラフの作成
モチベーショングラフの作成も、自己分析として効果的な方法です。
幼少期から現在に至るまでに、いつ何にやりがいを感じたのかを調べます。
そうすることにより、モチベーションの源泉を把握できます。
やる気をなくした瞬間からも、モチベーションは見つかるでしょう。
これまでの出来事に対する気持ちの変化を書き出し、自分のモチベーションを可視化していきます。
グラフは横軸を時間の流れにし、縦軸をモチベーションの高さに設定すると、わかりやすいです。
そして軸となる線にそって、印象的な出来事を書き加えてください。
自分がどんな時にモチベーションが高くなったり低くなったりするのかを把握できれば、どのような仕事にやりがいを感じるのかが分析できます。
ベンチャー就活ナビ特製モチベーショングラフを無料でダウンロード
ベンチャー就活ナビが提供しているモチベーショングラフでは、モチベーションの変動を数値化し、それを自動でグラフにしてくれるため、スムーズにモチベーショングラフの作成ができます。
また、グラフを元に自身の行動志向を分析できるシートも付属しているため、自己分析を一気に進めることが可能です。
以下のリンクから無料で利用できるため、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
ツールを活用する
自己分析をする際には、ツールを活用するのも選択肢の1つです。
様々なツールが存在していますが、代表的かつ使いやすいものは下記の4つです。
それぞれ確認し、自分に合ったものを利用してください。
就活市場 自己分析ツール
まずおすすめは、弊社が提供している自己分析ツールです。
90問という非常に多い質問を通して50万人のデータをもとに自己分析を正確に行えます。
企業選びはもちろんのこと、就活の軸を定めるにあたっても非常に役立てられるツールです。
様々な業界や職種の自己分析に対応しているため、目指す業界や職種に縛られることなく利用できるのもメリットの1つといえます。
LINEでサクッと利用できるため、気になる方はぜひこちらのリンクから登録してみてください。
16Personalities
16Personalitiesはユング心理学と今大流行しているMBTI検査の2つの心理学をもとに作られた性格診断テストです。
大枠のグループとして「分析家グループ」「外交官グループ」「番人グループ」「探検家グループ」の4つに分類され、さらに詳細の16種類のタイプに自分を分析されます。
質問に答えるだけで簡単に自己分析ができる点も多くの人に利用されている理由の1つです。
診断結果ごとに良い点だけでなく気にかけるべき点などについて詳細に分析されるため、自己分析の結果と照らし合わせて、一致しているところと合っていないところについて洗い出してみましょう。
自己分析と一致している部分はあなたが自覚している自分の強みや弱みです。
一方、当てはまっていない部分は、自分ではまだ気づいていない潜在的な強みや弱み、もしくは診断結果が外れている可能性があります。
合っていない部分について焦点を当てて、再度自己分析をしてみましょう。
これにより、1人でもより詳細な自己分析が可能になります。
エニアグラム無料診断
エニアグラム無料診断は自己分析ツールの1つであり、90問の設問に答えることによって詳しい診断結果を得られます。
心理学をもとに作られているため、就職活動における自己分析に非常に役立つものの1つです。
自分の性格の特性や強み、弱みについて深く理解することができ、自分の行動パターンや対人関係のスタイルを洞察することができます。
豊富なタイプが存在しており、「完璧主義者」や「達成者」など様々なタイプがあります。
どのような職場の環境や役職が自分に適しているか、またどのようにして自己PRを行うべきかなどについても見受けられることも可能です。
診断後に詳細なレポートが提供されるため、自分が大切にしたいと思った部分や、深く納得できた部分については印刷してノートに貼るのも良いです。
エムグラム診断
エムグラム診断は105問の設問がある自己分析ツールです。
企業の適性検査を元に作成された診断ツールであり、累計1000万人のデータと比較して、アルゴリズムを用いて科学的に性格を検査することができるため、非常におすすめのツールの1つです。
性格の要素を60種類のハッシュタグに分類してくれ、その人に合わせたハッシュタグをピックアップしてくれます。
また、およそ10分と少しで診断結果が出るのも忙しい就活生にとって魅力的なポイントです。
105問もあるため時間がかかると思われるかもしれませんが、どのようなものでも直感的に答えられるものなので、1問につき数秒程度で終わります。
自分を構成する8つの性格と4つの特異性について分析できるため、客観的に自分を知ることができるツールと言えます。
【自己分析で価値観を見つけよう】深掘りのポイント
自己分析の方法を紹介しました。
自分史やグラフの作成以外にも、マインドマップなど、方法はほかにも存在します。
自己分析をくり返すことで長所や強みが見つかるので、さまざまな方法を試してみてください。
自己分析は表面的な作業を行うだけのものではなく、一つひとつ深掘りしていかなければいけません。
出来事や、それに対する感情を思い出した後は、その中からアピールに使えるようなエピソードを探しましょう。
次に、自己分析をする際のポイントを述べていきます。
網羅的に洗い出す
自己分析では過去をさかのぼり、自分がどのような考え方を持っている人間なのかを探ります。
可能な限りたくさん洗い出し、そこから重要な価値観を抽出していきましょう。
自分のしたい仕事がわかることが、ゴールになります。
なぜ就活をしており、どこの企業に入るべきだと思っているのかが答えられれば、しっかり自己分析ができていると言えるでしょう。
取りとめのない内容であっても、自分の価値観のヒントになるものが隠れています。
まずは、枠を決めずに網羅的に洗い出してみてください。
書き出す際に見やすいように工夫しておくと、見直した時にスムーズに進められます。
就活では最近の自分の取り組みについて答えることが多いですが、自己分析は小学生の頃まで振り返ります。
順位づけを行う
網羅的に洗い出した中で、自分が大事にしたい価値観を順番に並べてください。
順位づけは、企業選びの際にも役立ちます。
最初はなかなか順番を決められないかもしれません。
その場合は、小学校、中学校、高校、大学というように、年代ごとに分けて選んでみるのも良いかもしれません。
それぞれの年代で一番好きなものや、熱中して取り組んでいたことから考えることによって、共通している価値観が見えてきます。
自分で質問していき、好きなことや嫌いなことなど、ざっくり分けてから、連想される出来事や感情をジャンルごとにまとめていけば、絞れるはずです。
大事なものを絞れた後は、順位をつけましょう。
自分の中のゆずれないものは、就活の軸につながっていきます。
エピソードを思い出す
価値観が現れたエピソードについて、深ぼってみてください。
自己分析の際に、過去の出来事に対して、感じたことや学んだことなどを一緒に書き出したはずです。
そこから、どのエピソードにより価値観がつくられていたのかを探しましょう。
エピソードは、自己PRや志望動機などで使用します。
ほかの応募者との違いが強く出る箇所なので、エピソードを思い出すことが大切です。
価値観だけでは、ほかの人と重なる点も少なくありません。
しかし、エピソードは自分だけの経験です。
まったく同じ経験をし、同じ気づきを得ることはないでしょう。
エピソードの内容を具体的なものにするほど、差異が生じます。
使いたいエピソードを思い出せたら、次はその中身を詳しく書いていきましょう。
企業への貢献の仕方を考える
この価値観が、企業にとってどんなメリットがあるのかまで、つなげて考えます。
価値観が志望する企業とマッチしていないと、採用担当者に会社に貢献する人物だと見なされない可能性があるからです。
企業の価値観は、企業研究や説明会などで把握できるでしょう。
積極的に企業のイベントに参加し、企業理解を深めてください。
自分の価値観が企業に活かされるものであるのなら、企業だけではなく自分にもメリットが生まれます。
また、どのように貢献できるのかを考えることは、志望動機につながります。
貢献の仕方は、その企業で自分がしたいことをイメージするとわかるので、志望した理由も見えてくるでしょう。
志望動機には、この仕事に就きたいと判断した理由が必要です。
なぜを大事にする
自分の価値観を知った後は、それに対してなぜを突き詰めていきます。
なぜこの価値観を持っているのか、なぜこのような行動をしたのかというように、あらゆる角度から問いましょう。
たとえば、自分の好きなことを深掘りするのなら、なぜそれを好きになったのかを書き出すようにしてください。
質問をしていくと、意識していなかった価値観が明確になります。
加えて、継続して行ってきたものや、変わらず大切にしているものなどは、一貫性を持たせられるため、ESや面接などでアピールできるでしょう。
「なぜ」とくり返し問うことは、根本的な原因を導き出せると言われており、自己分析の時以外にも役に立つ方法です。
志望理由や自分の強みがわからない場合にも、試してみてください。
自己分析から見つかる価値観の分類
続いて、自己分析から見つかる価値観の分類について紹介します。
「お金・生活水準」「余暇・自由時間」「承認欲求」「人間関係」「仕事内容・やりがい」の5つに分けて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
お金・生活水準
自己分析を通じて明確にする価値観の1つとして、お金・生活水準が挙げられます。
将来どのような生活を送りたいか、そしてそのためにどの程度の収入が必要であるかを考える際に重要です。
お金に対する価値観は個人で異なり、豊かな生活を送るためには高収入が必要だと考える人もいれば、生活に必要な最低限の収入があればそれで満足する人もいます。
ここで大切なのは単に多く稼ぎたいと漠然と思うのではなく、その理由を明確にすることです。
具体的に考えることで、どの程度の給与や福利厚生が必要か判断する基準が生まれます。
老後困らない程度であれば問題ない
20代のうちは貯金ではなく、自己投資に回したい
お金は経験を買うためのツールであるため、少しでも稼げるところで働きたい
余暇・自由時間
余暇や自由時間も、自己分析によって浮かび上がる重要な価値観の1つです。
仕事とプライベートのバランスをどのように考えるかは人によって異なります。
特に趣味や家族との時間を大切にする人にとって、年間休日や有給休暇の取得率、残業時間の長さなどは企業を選ぶ際の重要な判断材料となるでしょう。
自由時間を重視する価値観を持つ人はワークライフバランスを維持できる環境で働くことが自分の幸福に直結すると考えます。
このように、余暇や自由時間に関する考えは人それぞれ異なるため、自分の基準を設けておくことを推奨します。
年に1度は10日間程度の休暇が欲しい
平日もほとんど残業ゼロでアフター5を楽しみたい
週に1度休めれば特に問題ない
承認欲求
承認欲求は自分の働きが他者に認められ、評価されることに対する欲求です。
自己分析を通じてこの承認欲求がどの程度自分にとって重要かを知ることは、職場選びにおいて非常に有効です。
例えば、自分の成果が評価されやすい職場環境を求める人は、明確な評価制度が整っている企業や成果主義を導入している職種に向いているでしょう。
また、企業の規模によってこの承認欲求を満たす環境は異なります。
大企業では成果が見えにくく、個人の貢献度が薄れることがある一方で、中小企業では一人ひとりの業績が会社全体に大きく影響を与えるため、評価がダイレクトに返ってくることが多いです。
自分がどのような時に満たされた気持ちになるか考えておくことで、承認欲求の軸が定まることでしょう。
多くの人から感謝の言葉をもらう仕事がしたい
他者からの評価は興味がないため、自分のやりたい仕事をしたい
注目を浴びることが苦手であるため、裏方として働きたい
人間関係
人間関係に対する価値観も、自己分析を通じて明確にすべき重要な要素です。
どのような職場環境や人間関係が自分にとって快適であるかを理解しておくことは、長期的に満足のいくキャリア形成に欠かせません。
例えば、チームで協力してプロジェクトを進めることが好きな人は、協調性を重視する社風やコミュニケーションが活発な企業が向いているでしょう。
一方で、独立して1人で業務に集中したい人にとっては、自由度が高く、個々の裁量が大きい環境が適していると言えます。
また「仕事以外では職場の人と関わりたくない」「休みの日も積極的に交流し、プライベートでも仲良くしたい」などの基準を設けておくこともおすすめします。
様々な人々と高め合える職場で働きたい
プライベートと仕事は完全に分けたい
少人数でアットホームな職場で働きたい
仕事内容・やりがい
仕事内容・やりがいに関する価値観も、必ず明確にしておきましょう。
自分がどのような点にやりがいを感じるのかを明確にすることで、自分に適した職種や業務内容を選びやすくなります。
例えば、クリエイティブな仕事を通じて新しい価値を生み出すことに喜びを感じる人はデザインや企画の職種が向いているでしょう。
一方で、分析やデータに基づいた業務を行うことで達成感を感じる人はマーケティングやリサーチの分野に適していると考えられます。
これまでどのような場面でモチベーションが高まったか、どのような場面で強みを発揮したかについて考えることで、仕事内容ややりがいに関する価値観が見つかるはずです。
営業などの数字が如実に現れる仕事にやりがいを感じる
困っている人を助けて感謝されることにやりがいを感じる
一つひとつ目標を達成することにやりがいを感じる
【自己分析で価値観を見つけよう】大切にしている価値観の回答例文
自己分析のやり方や、価値観を見つける方法などを紹介しました。
最後に例文をいくつか挙げていきます。
思いやりを、自分が大切にしている価値観とする場合は、どのように書けば良いのかを例として出しています。
応募者の価値観は、企業が採用の判断基準の一つにしているものです。
価値観をなかなかアピールできない人は、例文を参考に作成してみてください。
書く際には、文の最初に自分の価値観を提示すると、その後に続く内容が理解されやすいのでおすすめです。
思いやり
チャレンジ精神
向上心
人との縁
感謝
素直
【自己分析で価値観を見つけよう】価値観が見つからない時は
価値観について上手に述べられない時は、就活エージェントに相談してみましょう。
就職活動の際には、積極的にエージェントを利用すると効率良く進められます。
ジョブコミットの就活エージェントでは、自分の価値観についてアドバイスをもらうことが可能です。
ほかにも、ESや自己PR、志望動機などの作成もサポートしてくれるでしょう。
エージェントは面接から内定までだけではなく、入社の準備も支えてくれます。
ジョブコミットについて知りたい人は、ぜひこちらを確認してください。
おわりに
この記事では、就活における価値観について解説しました。
自分の価値観を知ることは、就活を進めるうえで欠かせません。
自分自身と志望する企業の理解が深まると、将来取り組みたいことは何か、それができる企業なのかがわかります。
エントリーしてから後悔しないように、早いうちに自己分析を行ってください。
自己分析は、あらゆる対策につながります。
企業に自分の熱意をしっかり伝えるために、アピールしていきたい価値観を見つけていきましょう。