【例文7選】営業職の志望動機とは?ポイントや構成を解説

【例文7選】営業職の志望動機とは?ポイントや構成を解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・営業職の志望動機の作成方法
・営業職の志望動機を伝える際のポイント
・営業職の志望動機例文

この記事をおすすめしたい人

・営業職の志望動機の作成方法を知りたい人
・営業職の志望動機作成のポイントを知りたい人
・志望動機に自信がない人

はじめに

就職活動を進めていくにつれ、各業界の営業職に興味を持つようになった人もいるでしょう。

営業職は、ほとんどの業界・企業にビジネスの販路を広げる仕事として置かれています。

そのため、どのような業界にもあるからこそ、志望動機に悩む場合もあるでしょう。

この記事では、営業職の仕事の内容や求められる力といった基礎的な情報から、志望動機のポイント例文まで、営業職として内定をもらうための情報をご紹介します。

ぜひ、書類作成や面接対策の参考にしてみてください。

【営業職の志望動機】営業職の仕事内容

営業職に関する基本的な情報として、まずは仕事の内容を見ていきましょう。

自分が入社後に、どのような仕事をするかについて知っておかないと、志望動機はうまく作成できません。

どの業界、どの企業にもおおむね設置されている営業職は、扱っている商材や販路、顧客の層に差異はあるものの、基本的に仕事のおおまかな流れは一致しています。

まず、顧客に対して商談のアポイントメントを取得して商談を行い、実際に商品やサービスを提供し、アフターフォローに回るのが基礎的な部分です。

それぞれの段階でどのようなことをするのか、詳しく紹介します。

アポイントを取る

営業として仕事をするためには、商談の前にアポイントメントを取らなければなりません。

自社のターゲット層や実際の顧客層などをもとに、契約してくれそうな潜在顧客にアプローチをします。

電話やメールなどを通じて、まずは商談の日取りを決めてアポイントメントを取るのです。

何の約束もしないで出向く営業形態もありますが、事前にアポイントメントを取る場合と比べて、格段に成約率が低い傾向にあります。

しかし、電話やメールでのアポイントメント取得の段階で断られる可能性もあり、その際にいかに誠実に対応できるかが、次回以降の営業の成功にもつながるため、疎かにはできません。

また、アポイントメントを取る人と、実際に商談に赴く人が異なる場合もあります。

商談

アポイントメントを取った日付に顧客のもとを訪れ、実際に商談を行います。

顧客から話を聞きつつ、自社の提供している製品やサービスを提案するのがメインの仕事です。

基本的に顧客の多くは、自分やその属する団体が抱えている何らかの課題を解決することを期待して、アポイントメントに応じています。

しかし、解決したい課題を明文化できるほど、具体的に理解しているとは限りません。

そのため、顧客と話を進めながら、どのような課題を抱えているのか、それを解決するためにどのように自社製品を活用できるかなどを考える必要があります。

したがって、コミュニケーション能力だけでなく、顧客の話を注意深く聞く能力や、課題を把握して解決する能力、顧客が納得できるように提案を行う能力などが求められるでしょう。

商品やサービスの提供

商談がまとまったら、実際に商品やサービスを提供します。

顧客の希望に合わせてスケジュールを調整し、顧客向けにカスタマイズした形で商品やサービスを提供するのです。

例えば、納品する数や細かな商品の種類など、顧客によって希望する条件は大きく異なるでしょう。

また、スケジュール通りに納品が難しい、納品された商品やサービスに間違いや不良品があるなど、何らかのトラブルが発生した場合は営業職が対応にあたります。

何事もなく納品が済んだ場合はもちろん、トラブルが発生したときにどのような対応ができるかによって、営業個人だけでなく、企業の印象も決まります。

次回以降の商談につなげられるかが、ここにかかっているとも言えるでしょう。

誠実に約束を遂行できる能力、トラブルに対応できる柔軟性などが求められます。

アフターフォロー

商談で結んだ契約が履行された後のアフターフォローも、担当した営業職の仕事です。

商品やサービスの納品後、顧客がそれをうまく活用できているかチェックしてフォローをすると、継続的に利用してもらえる可能性が高まります。

納品したものによっては、購入したものの詳細な利用方法や上手な活用方法が分からない、難しいと感じる顧客も少なくありません。

また、納品当時は目立たなかった問題やトラブルが、日を置いて発覚することも多いです。

そのような場合、営業職が時間を割いて丁寧に対応する必要があります。

アフターフォローを疎かにすると、契約を打ち切られたり、更新してもらえなかったりするでしょう。

営業職は企業の顔であり、顧客と企業をつなぐ窓口であることを自覚して、しっかり対応にあたらなければなりません。

【営業職の志望動機】営業職で求められる力

続いて、多くの業界や企業の営業職において、求められる力について見ていきましょう。

志望動機では「自分がどうしてその企業に入りたいのか」を語ることも大切ですが、同時に「自分は企業が求める能力を備えた人材である」ことをアピールすることも重要です。

そして、それは志望動機だけでなく、書類に書くどの項目にも盛り込むべき情報でもあります。

また、それぞれの能力を備えているか、発揮できるかをチェックしておけば、自分に営業職としての適性があるかも確認できるでしょう。

責任感

営業職には、業務を遂行するうえでの責任感が求められます。

顧客にとっては、契約する企業の営業職しか関わらない可能性があり、企業にとっての営業職は窓口であり、自社の顔です。

そのため、営業職個人の小さなミスで、企業の評判に大きく関わることもあります。

したがって、自分の仕事や顧客への対応に責任感を持って取り組める人材は、重宝されるのです。

逆に言えば、起きたミスを意図的に隠す、自分の責任の範疇にある業務を放置するなど、トラブルを大きくする原因になったり、企業の評判を失墜させたりする可能性がある人物は、企業にとって採用を避けたい存在と言えます。

仮に選考書類や面接で「あなたの短所は?」と聞かれることがあっても、「責任感がないこと」と答えてはいけません。

傾聴力

営業職には、顧客の話をじっくり聞いて、理解するための傾聴力が求められます。

これは、商談の中で顧客が抱えるニーズを正確に把握する必要があるためです。

話を聞くと言っても、ただ顧客の言葉を聞き流して頷いていれば良いわけではありません。

顧客の言葉の端々から潜在的な課題を読み取れるよう、つねに注意を向けている必要があります。

また、ときには「このようなことが課題になっているのではないか」と課題の自覚を促したほうが良い場合もあるでしょう。

しかし、そのような場合に、相手の話を遮ってしまうのは論外です。

相手に不快な思いをさせないよう、じっくり話を聞き取って課題を明らかにし、商品やサービスの購入を前向きに考えてもらえるよう誘導する必要があります。

柔軟性

営業職には、何かあっても冷静に対応できる柔軟性も求められます。

商談を終えて契約を締結したとしても、商品やサービスの納品が滞りなく終わるとは限りません。

納品の段階になってトラブルが発生する場合もあり、納品後に問題が発覚する場合もあります。

そして、そのようなトラブルに表立って対応するのも、営業職の仕事です。

トラブルが発生した際に、柔軟に対応できるようにしてほしいため、企業側は柔軟性のある人材を求めています。

必要に応じてさまざまな部署に連絡して連携できる、顧客が納得できるように説明できるなど、トラブルの規模を最小限におさえて、迅速に解決するための能力が求められるのです。

同時に、トラブルを他人事ではなく自分のこととして捉え、解決にあたれる責任感や誠実さも必要になります。

向上心

営業職には、つねに上を目指し続ける向上心も求められます。

企業はつねに販路を広げて、事業を拡大させていかなければなりません。

営業職にやる気や向上心がないと販路が広がらず、事業規模は縮小してしまいます。

そのため、ノルマに関わらず、向上心を持って積極的に契約を取ってきてくれる人材を求めているのです。

また、現在の状況で、契約に至っていない潜在顧客との契約を獲得するためには、アプローチの仕方を変える必要があります。

もっと契約を取るために自分に足りないものは何かと分析し、営業の方法を変化させられる、学習できる向上心がある人材は重要です。

1つの目標を達成しただけで満足しない貪欲さは、営業職にとって大切なマインドとなるでしょう。

粘り強さ

営業職には、何があっても諦めない粘り強さも必要です。

顧客との商談は、いつでもうまくいくとは限りません。

最初のアポイントメントを取る段階でつまずくことも多く、なんとか取り付けたとしても、必ずしも商談が成立するとは限らないのです。

顧客が自社の商品に興味を持っていた場合でも、詳細を聞いて「やっぱり求めていたものとは違う」「期待外れだった」と思われれば、その商談は成立しません。

また営業職には、契約件数や金額などでノルマが設けられている場合も多く、達成できるかどうかが今後の進退に関わる可能性もあります。

そうしたノルマや仕事がうまくいかない状況でも、乗り越えていける強さが必要です。

壁にぶつかったときにすぐ諦めてしまうようでは、営業職は務まらないでしょう。

フットワークの軽さ

営業職には、すぐに行動に移せるフットワークの軽さも求められます。

商談のときだけでなく、トラブル対応などで顧客から呼び出されるケースも少なくありません。

そのような場合に、すぐに顧客のもとに駆けつけられないと、不信感を抱かれる原因になります。

また、懇意にしている業者として、食事など何らかの集まりに呼ばれることもあるでしょう。

顧客によっては、そのような集まりに参加してくれる相手なのかを重視していることもあり、信頼の形成につながります。

そのため、お客様とのコミュニケーションを大事にでき、発生したトラブルや不満に対してできるだけ早く対応できるフットワークの軽さが大事です。

顧客との会話で話題に出た趣味の話などを受け、話を合わせるためにチャレンジできるとより良いでしょう。

【営業職の志望動機】営業職の職種紹介

続いて、営業職にどのような職種があるのかを見ていきましょう。

営業職は、どの職種も基本的に似た流れで仕事を行います。

顧客や取り扱っている商品・サービスの種類によって、いくつか分類が可能です。

例えば、顧客がどのような属性なのか、商材は手で触れる物品なのか、どのような形で営業を行うのかなどによって、おおまかに7つの種類に分けられます。

それぞれの職種について、何を扱っているのか、どのような営業活動を行うのかなどを見ていきましょう。

法人営業

法人営業はその名のとおり、法人すなわち企業に対して営業を行う職種です。

このような形態はBusiness to Business、略してBtoBとも呼ばれます。

企業に商品やサービスを提供して課題の解決に貢献するため、やりがいが大きく、1回の商談や契約が高額になる可能性が高いです。

そして、その仕事が影響を与える人数が多く、ときに社会や市場の広い範囲に及ぶのも特徴となっています。

どの営業職にも責任感が求められますが、とりわけ法人営業はその責任が重いとも考えられるでしょう。

顧客となる企業の課題を発見するため、相手の規模や形態、事業内容や業務の流れなど、詳細を把握して話せる能力が求められます。

また、信頼のおける人物として、組織内に潜り込める力も必要です。

個人営業

個人営業は個人、すなわち一般の消費者に対して営業を行う職種です。

このような形態はBusiness to Customer、省略してBtoCとも呼ばれます。

電話などでアポイントメントを取って個人宅まで営業に行くほか、直接訪問して商談を持ちかける訪問販売なども含まれる職種です。

また、住宅販売では、住宅展示イベントに訪れた顧客相手に営業を行うなど、営業活動を行う場所にもさまざまな種類が存在します。

ただし、訪問販売などは、詐欺や消費者に不利になるような悪質な契約の温床になることもあり、印象が悪く断られる可能性も高いです。

とくに、強引に押し売りしようとすると、より企業の評判が悪くなる場合もあります。

商談を断られてもめげないこと、顧客に対して誠実に行動することの2点を両立させなければならない職種です。

有形商材営業

有形商材営業は、食品や自動車など「有形商材」と呼ばれる商材を取り扱う営業職です。

有形商材とは、目に見える形があり、触れようと思えば手で触れられるような商品のことを指します。

上で挙げたもののほか、化粧品や薬品、精密機器、家電、衣類など実にさまざまな種類があり、物品によってどのような顧客をターゲットとするかも分かれている商材です。

営業活動を行う際は、実際に商品を携えて顧客のもとを訪れることもあります。

実際に商品を見せたり、お試しで使ってもらったりしながら紹介できるため、その商品がどのようなものなのか、性質や活用方法などを説明しやすいです。

そしてその分、同業他社が提供している、複数の商品を比べられやすい形態でもあります。

無形商材営業

無形商材営業は、金融商品など「無形商材」と呼ばれるものを扱う営業職です。

無形商材は、実際に手で触れない情報やサービスなどを指します。

保険などの金融商品のほか、教育サービスや通信サービス、プログラムやアプリケーションといったまったく形のないものや、何らかの媒体を通してしか認識できないものなどが含まれる括りです。

そのため、商品やサービスがどのような性質のものなのかを説明することが難しく、契約につなげにくい傾向にあります。

また、顧客に応じて、商品やサービスをカスタマイズできる自由度の高い商材が多いです。

商談を成立させ、契約を締結するまでに何度も話し合いを通じて、仕様を詰めることになるケースも少なくありません。

新規営業

新規営業は、まだ契約を得ていない潜在顧客に対して、新しく営業を行うことです。

販路や事業を拡大させるため、これまで取引のなかった相手にアプローチして、商談を持ちかけます。

そのため、馴染みのない企業や営業個人を警戒して避けられることも多く、契約にこぎつけるまで時間がかかるタイプです。

よほど誠実かつ熱心にアプローチしないと、話を聞いてもらえずに門前払いを受けることも多いため、メンタル面での強さが求められます。

また「この相手なら話を聞いてくれそう」「契約を締結してくれそう」などの情報を収集し、可能性が高そうなところに積極的に赴く、フットワークの高さなども重要です。

契約件数もそのときによって大きく変動するため、自分の実力でたくさん仕事をしたいという人に向いています。

ルート営業

ルート営業は、一度契約を締結し、現在すでに取引をしている個人や企業に対して、あらためて営業を行う職種です。

契約の更新やよりお得なプラン、役立つ商材などの提案を行ったり、契約履行後の不具合や不満はないかの聞き取りを行ったりするために、定期的に顧客のもとを訪問します。

すでに見知った企業の営業なので、顧客から受け入れられやすく、あまり訪問を断られることはありません。

しかし、契約の更新を急かしたり、しつこくアップグレードをすすめたりすると、愛想を尽かされる可能性もあります。

そのため、すでに契約している顧客とこれからも長く取引を続けるためには、どうすれば良いかのさじ加減が大切です。

先輩社員の引き継ぎとして任されることが多く、「前の人はこうしてくれた」という比較を受ける場合もあります。

カウンター営業

カウンター営業は、これまで紹介した客先に訪問する営業職とは異なります。

自社の店舗の窓口や、イベントなどで来店・訪問した顧客に対して営業を行う職種です。

不動産の仲介業や住宅販売、旅行代理店などがこれにあたるでしょう。

自分で顧客を開拓しないため、歩き回る営業職と比べて、体力がなくても働きやすい傾向にあります。

また、わざわざ店舗やイベントに訪れる顧客は、そもそも自社の商品やサービスに強い関心を寄せているため、比較的契約が成立しやすいです。

しかし、それに胡座をかいて適当な応対で済ませようとすると、顧客の印象は悪くなり、二度と利用してもらえなくなるでしょう。

また、顧客が来訪しないと仕事にならないため、契約件数自体は伸び悩む可能性もあります。

【営業職の志望動機】営業職の魅力

続いて、営業職の仕事には、どのような魅力があるのかを見ていきましょう。

その仕事にどのような利点や良いところがあるのか明文化できれば、「なぜこの仕事に就きたいのか」をアピールする志望動機に活用できます。

志望動機では、その企業に入りたい理由だけでなく「その企業の営業職として働きたいのはなぜか」についても、具体的に提示するのが効果的です。

提示する動機が具体的であればあるほど「この人は自社の仕事をよく理解している」という評価につながるでしょう。

成長を実感できる

営業職の魅力は、自分自身の成長を実感できるところです。

契約件数や売上の金額など、営業職の成果は数字で確認できます。

そのため、以前の成績と比較するのが容易で、個人の成長を感じやすいです。

また、成長途中にあるベンチャーは、業績が伸びていくのをチェックでき、組織としての成長も感じやすいでしょう。

自分と企業がともに成長していることを実感しやすく、一体感を生みやすい傾向にあります。

逆に言えば、成績が伸び悩むと、自身の成長の停滞も手に取るように分かってしまうのです。

自分の努力次第で、どんどん業績を伸ばすのが楽しいと思える人には向いていると言えます。

しかし、伸び悩んだときにあれこれ改善策を試せない人や、精神面で大きな影響を受け動揺しやすい人にはおすすめできません。

やりがいを感じる

営業職の魅力には、やりがいを感じやすいことも挙げられます。

企業の窓口として顧客と直接関わるため、お客様から感想や意見を聞く機会が多いです。

感謝の言葉をもらうケースも多く、企業の中でもやりがいを感じやすいポジションと言えるでしょう。

ただし、ときにはクレームや思わぬマイナスな意見に晒されることもあります。

もちろんそのような意見は、貴重なものとして商品やサービスの改善に役立てるべきではありますが、「企業に向けられたもの」として受けとめないとストレスになるケースも多いです。

言われたことを何でも自分ごととして受けとめてしまう場合、精神的にすり減る可能性があります。

その一方で、自分の態度や営業の手法について言われたことに関しては、自分ごととして真摯に受けとめる必要があるでしょう。

社会人としてのスキルが身につく

営業職での仕事には、社会人としてのスキルが身につくという魅力もあります。

企業によっては、その企業内での各部署に配属される前段階の入門的な立ち位置として、営業職を置いているケースも多いです。

その企業内で取り扱っている商材に関する情報や市場の動向、おおよその顧客のニーズなどを掴み、企業内で取り扱っている事業について把握するための部署となっています。

また、顧客とやり取りする中で、課題解決能力やコミュニケーション能力など幅広いスキルが身につくでしょう。

そのため、企画職やマーケティング職など、企業内の別の職種に就く前の基礎的な知識やスキルが身につけられる職種となっています。

入社後のキャリアプランによっては、一度経由しておいたほうが良い仕事です。

ベンチャー企業の営業職の場合

ベンチャー企業の営業職に就くのであれば、よりスキルを磨ける可能性が高いです。

これは、事業に参入したばかりのベンチャー企業の営業職は、新規営業の場合が多いことによります。

0を1にする形で顧客を開拓する場面が多いため、馴染みのない相手にも話を聞いてもらう、適切な商材を提案して納得してもらうなど、営業に必要なスキルを向上させやすい環境にあるのです。

このような経験は、将来昇進して職種が変わったり、転職して別の仕事に移ったりした場合など、キャリアプランの実現にも役立つでしょう。

ベンチャー企業は熱意と積極性がある人材を求めているため、その営業職として働きたい場合は、しっかり企業や仕事に対する自分の見解や目標を述べるのがおすすめです。

【営業職の志望動機】おすすめの構成

営業職の志望動機を書く場合のおすすめの構成をご紹介します。

志望動機を書く際は、結論、理由、エピソード、貢献、結論の順番にするのがおすすめです。

そうすれば、その志望動機のどの場所に何の情報があるのかが分かりやすくなるため、採用担当者の頭に入りやすくなります。

選考書類や面接での受け答えは、採用担当者の印象に残ることが大切であるため、頭に入りやすいことは重要です。

それぞれのパートで何を書くべきなのか、詳しく見ていきましょう。

結論

志望動機は、まず結論から書き始める必要があります。

「貴社の営業職を志望する理由は〇〇です」と結論を先に言い切るようにしましょう。

結論から始めれば、採用担当者は「この人は○○を理由に自社を志望しているんだな」とストレートに理解できます。

そのため、次以降に述べる根拠やエピソードを受けとめやすくなるのです。

最初に結論を述べておかないと、「結局何が言いたいのか分からない」と判断される可能性もあるため、まずは分かりやすい結論を持ってきましょう。

理由

結論の次に、その理由を簡潔に述べます。

これは第二の結論とも呼ぶべきもので、その根拠となるエピソードを語るための入口です。

そのため、この部分もなるべく簡潔に記載して、分かりやすくすると良いでしょう。

ほとんどエピソードに近い形で長々と書いてしまうと、結局理由が分からないと思われてしまいます。

この後のエピソード、そして文章の最後までをしっかり読んでもらうためにも、簡潔で分かりやすい文章を心がけなければなりません。

エピソード

次に、その理由の根拠となるような経験を述べましょう。

自分の過去の経験について考えたとき、その企業とのファーストインプレッションにあたる出来事や、営業として働きたいと思うに至る出来事などがあるはずです。

その出来事を、冒頭に挙げた結論や次に挙げた理由と絡める形で描写しましょう。

この経験が、確かにその結論につながるはずだと納得してもらえれば、志望動機の信ぴょう性が高まります。

逆に言えば、このエピソードの部分に納得してもらえないと、志望動機にも納得してもらえません。

貢献

次に、自分が入社後にできる貢献について書きましょう。

その企業を志望する理由に加えて、その企業の営業職として、自分がどのように貢献できるかを述べます。

したがって、この部分を書くためには、その企業でどのような仕事が行われているのか、営業職は何をする仕事なのかを理解していなければなりません。

また、その企業の中でできる仕事でなければ、事前のリサーチが不足しているとして、評価が下がる可能性があります。

しっかり企業の情報を収集したうえで、自分に何ができるのかを書きましょう。

再度結論

最後に、再度結論を述べます。

結論を繰り返すことにより、最初に述べたことが採用担当者の中で定着するためです。

また、あらためて理由やエピソード、貢献できる内容との整合性を確認し、説得力が増すでしょう。

逆に言えば、ここまでの構成の中で、1つでも整合性の取れない内容がある場合、文章全体の信頼性が大きく下がります。

文章全体が筋の通った内容になっているか、2回繰り返す結論と比較してチェックするようにしましょう。

【営業職の志望動機】ポイント

営業職としての志望動機を書くうえでのポイントについて、見ていきましょう。

志望動機は、何も考えず適当に書いてもあまり刺さらず、効果がありません。

どのようなことを伝えたいか、どう伝えたら効果的なのかをしっかり考えたうえで、戦略を練って文章を作成する必要があります。

自分が企業を選んだ理由だけでなく、企業に営業職として必要とされるためには何を書いたら良いのかを分析し、企業の採用担当者に刺さる志望動機を作成しましょう。

なぜ営業職を志望しているのかを述べる

まずは、どうして自分が営業職になりたいのかを伝える必要があります。

世の中には、営業職以外にも、さまざまな種類の仕事が存在しているでしょう。

人と関わる仕事だけ見ても、店舗での接客業や施設などでの介護職など、その幅は多岐にわたります。

そのように数ある職種の中で、なぜ営業職なのか、さらにはなぜこの業界の営業職なのかを述べなければなりません。

営業職は、ほとんどの業界に置かれている職種です。

ほかの業界ではなく、その業界の営業職として働きたいのはなぜなのかを示さないと、納得してもらえない可能性があります。

どの業界でも言えるような、普遍的で汎用性の高い理由を述べるは楽でしょう。

しかし「それはこの業界でなくても良いのでは」と思われてしまうため、おすすめできません。

その企業でなくてはならない理由を述べる

その業界だけでなく、その企業でなくてはならない理由を述べる必要があります。

先に述べたとおり、営業職はおおむね、どのような業界や企業であっても設置されている職種です。

そのため「営業職になりたい」という理由だけを挙げると、選択肢が非常に多い、つまり「どこでも良いと考えている」と判断される可能性があります。

自社に入社したいのはなぜなのかを知り、その就活生と自社の相性をチェックしたいと考えている企業にとって、それは歓迎できる事態ではありません。

したがって、営業職になりたいという希望を挙げつつ「なぜ競合他社ではなく、自社の営業職なのか」という理由を述べる必要があるのです。

「それは確かに自社でなければ実現できない」と納得してもらえれば、志望動機が刺さる可能性が高まります。

独自性を持たせる

志望動機を書く際は、独自性も重要です。

選考においては、何よりも採用担当者の印象に残ることが求められます。

ほかの就活生と同じような志望動機を述べても、採用担当者の印象には残らず、よりインパクトのある人に内定を持って行かれてしまうでしょう。

そこで、自分が持っている独自の価値観と企業をつなげる必要があります。

このためには、自己分析によって自分の価値観を理解しておくとともに、企業について理解するための企業研究も大事です。

両者について詳しく知っておかなければ、独自の価値観を発見することも、共通点を見つけることもままなりません。

自分はどのような価値観を持っているのか、それがどう企業とコミットするのかを考えて、志望動機に独自性を持たせましょう。

具体性を持たせる

志望動機を書く際は、文章全体に具体性を持たせることが大切です。

結論を述べ、その理由を説明する際に、自分の過去の経験を用いるなど具体性を持たせるようにしましょう。

具体的な理由で結論を補強できないと、本当にそう思っているかが怪しくなってしまいます。

つまり、採用担当者から「この理由で志望しているというのは嘘なのではないか」と思われてしまうのです。

文章の中で曖昧にしたことは、面接などで深掘りされる可能性もあり、これに対応できないと、志望動機の信頼性が大きく下がります。

そのため、エピソードなどを用いて具体的な描写を心がけ、しっかり相手に納得してもらえるような文章にする必要があるのです。

したがって、自己分析によって使えるエピソードをそろえるのは、志望動機作成における急務と言えます。

自分を採用するメリットを伝える

志望動機では、自分がどうしてその仕事を選んだのかを伝えるだけでなく、自分を採用したときに企業が得られるメリットについても言及する必要があります。

これを伝えることで、採用担当者に対して、入社後の活躍イメージを持たせられるのです。

そのため、企業側にとってほしい人材であるかを判断でき、採用を決める理由になり得ます。

これを実現するためには、その企業がどのような人材であればほしいと感じるのか、チェックしておかなければなりません。

企業が求める人材とマッチしていないと、「別にこの人材は必要ないな」と判断されてしまいます。

事前にその業界や企業が営業職に求めている人物像がどのようなものなのか、研究して把握しておきましょう。

【営業職の志望動機】例文紹介

実際の志望動機の例文について見ていきましょう。

どのようなタイプの営業職を目指すかによって、志望動機に書くべき内容は異なります。

もちろん、実際に志望動機を書く際は、自分の言葉で自分の経験や考えを書かなければなりません。

しかし、実際に書かれた文章を読んでおけば、おおまかにこのように書けば良いかが分かるでしょう。

営業職の職種別に例文を確認し、どのように文章を書いたら良いのかを確認して、参考にしてみてください。

法人営業

私は企業に対し、新しいマーケティングの形を提供する貴社の業務に関心があり、志望しました。

営業職を希望しているのは、お客様に対する窓口として、より密接にサービスを提供できると考えたためです。

私は学生時代、ボランティアとして、高齢者の方の介護施設のお手伝いに従事していました。

そこでは、利用者の方や家族の方の要望をしっかり聞いて、どのようなサービスが求められているのか、今の業務に改善すべきところはないかなどをまとめました。

この経験から、サービスを利用する方の意見をじっくり聞いて、必要な提案をする仕事がしたいと感じています。

そのため、マーケティングの手段を提供することで、お客様の業務を改善する貴社のサービスに興味を持ちました。

貴社への入社後は、活動で培った傾聴力を活かして、お客様の課題を汲み取り、適したマーケティングの形を提案したいと考えております。

個人営業

私は、お客様の人生に寄り添って、保険商材を提案する貴社の業務に関心があり、志望しました。

もともとは、私の叔父が貴社の保険を利用していたのがきっかけです。

叔父は、自分にもしものことがあったとき、家族に少しでも財産を残すため、貴社の生命保険を利用していました。

そのときに、担当者の方にすすめられた特約として、子どもの学費に関する項目を付け加えていたのです。

自動車事故によって叔父が亡くなったとき、私のいとこはちょうど大学受験を控えており、叔父がつけた特約によって学費を捻出できました。

私は、お客様の家族や大切にしたいものを汲み取り、より適した形で保険商材を提案する貴社の姿勢に感銘を受けました。

貴社への入社後は、お客様の人生に対する責任を持つ気持ちで業務にあたり、適切な商材の提案を行いたいと考えております。

有形商材営業

私は、貴社が生産している健康食品をもっと広めて、お客様が生き生きと過ごすための手助けをしたいと感じて志望しました。

貴社は、お客様の健康を増進するための機能性表示食品を、多数生産しておられます。

私は、大学で食生活が人の健康に与える影響について研究しており、食事をどれだけ楽しめるかが、健康にどの程度影響するのかを調べていました。

その中で、美味しく楽しく食べて健康を維持できる貴社の製品と出会い、その影響の大きさを目の当たりにしました。

お客様が生き生きと健康に過ごすための食品作りにおいて、貴社の右に出る企業はありません。

貴社への入社後は、営業職としてお客様に貴社の製品がいかに優れているかを伝え、売上に貢献したいと考えております。

無形商材営業

私は、貴社が提供しているインターネット上で講座を開催できるサービスに感銘を受けて、志望しました。

世の中にはさまざまなスキルを持った方が多く、趣味以外でそれを発揮するステージはさほど多くないと感じております。

貴社が提供しているサービスを利用すれば、より多くの素晴らしいスキルを持った方が、自分のスキルを活用して多くの方と交流することが可能です。

さらに、有償でスキルを伝授することで、自己実現や自信の獲得につなげられます。

その一方で、貴社が提供しているサービスの知名度はまだ高くなく、これからの可能性を秘めている存在です。

貴社への入社後は、フットワークの軽さを活かしてSNSなどのツールを使用し、スキルを活用したいと感じている方を探し出して、サービスを利用していただけるよう働きかけたいと考えております。

新規営業

私は、貴社での長期インターンシップを通して、新しくサービスを知っていただくことの喜びを知り、貴社を志望しています。

インターンシップの中では、貴社の社員の方の業務に随伴する形で営業職について学ばせていただき、貴社の商品をどのように売り込んでいるかを知りました。

その中で、初めて貴社のサービスを知り、こんなサービスがあったなんてと驚きました。

その有用性に対して喜んでいるお客様の反応を見て、私もこのような形でお客様を喜ばせたいと感じるようになったのです。

貴社への入社後は、インターンシップで学んだ営業の手法を活用し、即戦力としてお役に立ちたいと考えております。

より多くのお客様に貴社のサービスを知っていただき、ご満足いただけるよう努力したいです。

ルート営業

私は、たゆまぬ姿勢でサービスをアップデートし、お客様のさらなる満足度を引き出す貴社の姿勢に感銘を受けて、志望しました。

貴社では、ウォーターサーバーのリースや水の販売を行っており、私の実家でもそのサービスを利用しています。

サービスを利用し始めてから、何度か貴社の営業職の方が実家を訪れることがありました。

その際には、必ず機器や水に問題はないかを確認していただき、よりお得に水を購入できるプランなどを提案していただきました。

とくに印象に残っているのは、ウォーターサーバー自体の機能向上のため、すでに利用しているサーバーとの交換を無料で行っていただいたことです。

この経験から、お客様との契約を締結した後もサポートを欠かさず、アフターフォローを充実させられる営業職になりたいという気持ちが強くなりました。

貴社への入社後は、お客様がサービスを利用している中で不満に感じていることはないか、丁寧に聞き取りを行いたいと考えております。

カウンター営業

私は、お客様に楽しい旅行プランを提案し、一生に残る良い思い出を作っていただきたいと考え、貴社を志望しました。

貴社は、ほかの旅行会社にはない、独自性のある旅行プランをたくさん作成しておられます。

学生時代、友人との卒業旅行を計画して、貴社の店舗を利用させていただいたことがあります。

窓口の方には非常に親切にしていただき、私たちの予算や関心などから独特のプランを提案していただきました。

その結果、卒業旅行ではこれまでにない体験がたくさんでき、同じように多くの方に旅行を楽しんでいただきたいという気持ちが芽生えました。

貴社への入社後は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、お客様の要望を聞いて、より楽しい旅行の提案がしたいと考えております。

【営業職の志望動機】完成度を高めるには

ここからは、作成した営業職としての志望動機の完成度を高めるために、どうしたら良いかをご紹介します。

志望動機を作成しても、そのまま提出するのは避けたほうが良いでしょう。

下書きを清書する前に、文章におかしなところはないかを確認し、より分かりやすく刺さる志望動機を完成させる必要があります。

草案を作成したら、自分でもチェックしたうえで他人にも見てもらい、おかしなところや分かりにくいところを改善して提出を目指しましょう。

声に出して読んでみる

志望動機を作成したら、目で誤字脱字を確認するだけでなく、声に出して読んでみるのがおすすめです。

目だけで文章を追っていると、誤字や脱字があっても脳内で補正が働き、ミスに気付けない場合があります。

声に出して読んでみると、よりじっくり文章を確認することになるため、意味が通りにくく変なところや、文章中の誤字脱字に気付きやすくなるのです。

また、面接で志望動機について話す際の練習にもなります。

面接では、選考書類にもとづいて志望動機を話す必要があるため、事前にしっかり書類を読み込んで、スラスラ説明できるようにしておかねばなりません。

そのため、草案のチェックと話す練習の2点から、声に出して確認することが有効な手段となるのです。

他の人に添削してもらう

自力で志望動機をチェックしたら、自分以外の他者にも添削をお願いしてみましょう。

第三者の目から文章を見てもらえば、自分では気付けなかったミスなどを発見してもらえる可能性が高いです。

どうしても自分で書いた文章は、書きたい内容や表現したいことが自分で分かっているため、脳内で補正されてしまい、ミスを発見しにくい傾向にあります。

そのため、そうしたバイアスの少ない他者にチェックしてもらえば、前提知識のない方だと、分かりにくい部分やより細かな誤字脱字に気付けるのです。

他者に文章を見てもらう際は、家族や友人など自分と近しい間柄にある方だけでなく、大学の指導教員やキャリアセンターの職員など、距離感のある相手にもチェックしてもらうと良いでしょう。

就活エージェントに相談してみよう

営業職向けの志望動機を作成するのがどうしても難しいと感じたら、就活のプロである就活エージェントに相談してみると良いでしょう。

「ジョブコミット」であれば、専属のアドバイザーがあなたが志望動機に書くべき内容や文章の構成について、詳細で的確なアドバイスを受けられます。

また、志望動機の作成だけでなく、選考書類へのアドバイスや面接対策へのサポートなども受けられるでしょう。

あなたと相性の良い企業の紹介もしてもらえるほか、内定をもらった後も入社準備を手伝ってもらえるため、就活に関する包括的な支援を受けられるサービスです。

アドバイザーは、あなたと二人三脚で就活に臨んでくれるため、悩みを何でも相談でき、その都度適切なサポートが受けられます。

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おわりに

営業職は、どの業界にも普遍的に存在し、顧客と直接やり取りできて、成果が数値で確認できるやりがいのある仕事です。

その分、自分が何をしたいのかが明確になっていないと、刺さる志望動機が書けません。

まずは、自己分析や企業研究などで情報を集め、なぜ営業職になりたいのか、企業のどこに惹かれているのかを明らかにする必要があります。

今回ご紹介した例文を参考に、実際に文章を書く際は構成を意識して、企業の採用担当者の印象に残る志望動機を作成しましょう。

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