明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・なぜ「自分に合っている」という志望動機が評価されないのか
・採用担当者に響く、説得力のある志望動機の作り方
・職種別に使える、志望動機の考え方の例
・志望動機で「自分に合っている」という言葉を使いがちな方
・より具体的で他の就活生と差別化できる志望動機を作りたい方
・自己分析と企業研究を、どう志望動機に結びつければ良いか分からない方
はじめに
企業のパンフレットを読んだり、説明会に参加したりする中で「この会社は自分に合っている/合っていない」と感じることは多々あるでしょう。
しかし、そのまま面接で「御社は自分に合っていると思いました」と伝えても、採用担当者にはあなたの熱意や魅力が十分に伝わりません。
「なぜそう感じたのか」「具体的にどの部分が合っているのか」を自分の言葉で説明できなければ、企業研究が浅い、あるいは誰にでも言える内容だと判断されてしまうでしょう。
この記事ではその便利な「自分に合っている」という言葉をより具体的で説得力のある表現に言い換えるための5つの方法を解説します。
なぜ「自分に合っている」という志望動機はNGなのか
多くの就活生が一度は使ってしまう「自分に合っている」という言葉。
しかし、採用の現場ではこの言葉はほとんど評価されないのが現実です。
なぜなら、この言葉は非常に「抽象的」であり、かつ「自分本位」な印象を与えてしまうからです。
企業が志望動機を通して知りたいのは「あなたが会社にどう貢献してくれるのか」という未来への可能性です。
決して「あなたにとって、その会社が都合が良いか」ではありません。
ここではまず、なぜ多くの学生がこの言葉を使いがちなのか、その理由を分析します。
「自分に合っている」という言葉が使われやすい理由
多くの就活生が「自分に合っている」という言葉を使いがちになるのにはいくつかの共通した理由があります。
1つ目は感じた魅力をうまく言語化できないという点です。
企業の理念や事業内容、社員の雰囲気に確かに魅力を感じているものの、それを論理的に説明するための語彙力や思考力が追いつかず、つい便利なこの言葉に頼ってしまいます。
2つ目は自己分析や企業研究が不足しているという点です。
自分の価値観や強み、そして企業の文化や事業内容への理解が浅いため、両者の具体的な接点を見つけ出せません。
その結果、抽象的な表現に留まってしまうのです。
決して熱意がないわけではなく、むしろ好印象を抱いているからこそ出てくる言葉ですが、それだけではライバルに差をつけることは難しいでしょう。
採用担当者に与えるマイナスな印象
「自分に合っている」という言葉は採用担当者にマイナスな印象を与えかねません。
まず「自分に合う環境を用意してほしい」という受け身な姿勢に聞こえてしまい、会社に貢献しようという意欲が低いと判断される可能性があります。
次に「企業研究の不足」です。
なぜ、どこが合っているのかという具体的な根拠がなければ「企業について深く調べていない」「誰にでも同じことを言っているのでは」と思われ、志望度が低いと見なされてしまいます。
そして「自己分析の不足」も露呈します。
自分が何を大切にし、何が得意なのかを理解していなければ合っているかどうかを判断できるはずがありません。
自分のことを客観視できていないという印象はビジネスの場において大きなマイナスとなるでしょう。
志望動機が求められる理由
エントリーシートや面接で、必ずと言っていいほど問われる志望動機。
なぜ企業はこれほどまでに志望動機を重視するのでしょうか。
それは企業が学生の能力やスキルだけでなく「なぜ自社を選んでくれたのか」という、学生一人ひとりの熱意や価値観を知りたいと考えているからです。
志望動機は学生がどれだけ真剣に自社について考え、理解してくれているかを測るための重要な指標となります。
ここでは企業が志望動機を評価する背景について、さらに詳しく見ていきましょう。
志望動機が評価される背景
企業は多大なコストと時間をかけて採用活動を行います。
だからこそ、誰でも良いわけではなく「自社の価値観に共感し、長く貢献してくれる人材」を求めています。
志望動機はその可能性を判断するための重要な材料です。
志望動機の具体性や深さからは学生がどれだけ本気で入社したいと考えているか、その「熱意」が伝わります。
熱意のある学生は当然、そうでない学生よりは確実に入社後も意欲的に仕事に取り組んでくれるだろうと期待できます。
また、企業のどこに魅力を感じているかを知ることで、企業と学生の価値観が合っているか、すなわち相性を確認しています。
相性が良ければ入社後のギャップが少なく、早期離職のリスクを減らせると考えているのです。
企業が本当に見ているのは何か
採用担当者は志望動機という文章の裏側で、主に3つのポイントを見ています。
1つ目は「企業理解度と熱意」です。
その会社ならではの強みや事業内容、社風などをどれだけ深く理解しているか、そしてそれを踏まえた上で「だからこそ、この会社で働きたい」という熱意を自分自身の言葉で語れているかを見ています。
2つ目は「貢献可能性」です。
あなたが持つ強みやスキルが入社後にその会社でどのように活かせるのか、つまり企業はあなたを採用するメリットを知りたいと考えています。
3つ目は「将来性」です。
あなたが描くキャリアプランと、会社が示している成長の方向性が一致しているか、入社後の成長イメージを具体的に持てているかを見て、長く会社と共に成長してくれる人材か判断しています。
自分に合っているの意味を深める方法
「自分に合っている」と感じること自体は決して間違いではありません。
それはあなたがその企業に何かしらの魅力を感じた証拠であり、企業選びの重要な第一歩です。
問題なのはその「なんとなく合っている」という直感を具体的な言葉にできていない点にあります。
ここではその直感を採用担当者を納得させられるような、論理的で説得力のある志望動機へと昇華させるための具体的な方法を解説します。
自己分析と企業研究という2つの側面からアプローチし、あなたと企業の「接点」を明確にしていきましょう。
自己分析で自分の軸を明確にする
「自分に合っている」を具体化するための第一歩は「自分」という人間を深く知ることから始まります。
まずは過去の経験を丁寧に振り返り、自分の価値観や強み、興味を言語化してみましょう。
「どんな時にやりがいを感じるか」「困難を乗り越えた時、自分のどんな力が役立ったか」「時間を忘れて没頭できることは何か」といった問いを自分自身に投げかけてみてください。
そうすることで「挑戦を通じて成長することに喜びを感じる」「人の意見を調整し、チームをまとめるのが得意である」といった、あなただけの「判断軸」が見えてきます。
この軸こそが企業と自分との接点を探すための大切な羅針盤になります。
企業研究で重なる価値観を見つける
自分の軸が明確になったら、次はその軸を持って企業を深く研究し、自分との共通点を探す作業に入ります。
企業のWebサイトや採用パンフレットを見る際には経営理念やビジョンに注目しましょう。
会社が何を大切にし、社会にどう貢献しようとしているのかを知ることで、あなたの価値観と重なる部分が見つかるはずです。
また、具体的な事業内容やビジネスモデルを調べることで、あなたの興味や強みが活かせる分野があるかを確認できます。
自己分析で「粘り強く課題解決に取り組むことが得意」という強みが見つかったなら、企業研究では困難なプロジェクトを成功させた事例や、粘り強さを体現している社員のインタビューなどを探すのがおすすめです。
志望動機を一方的な主張にしないための工夫
自己分析と企業研究を通じて自分と企業の共通点が見つかっても、それをそのまま伝えるだけでは採用担当者の心には響きません。
大切なのはその共通点を「企業側のメリット」に繋げて語ることです。
「自分に合っている」という言葉が自分本位に聞こえてしまうのは、視点が自分にしか向いていないからです。
そうではなく、自分と企業の接点を見つけた上で自身の強みが企業のどのような活動に貢献できるのか、という企業側の視点に立って説明する必要があります。
主観的な感想から「自分の能力は御社でこのように活かせます」という客観的な貢献意欲の提示へ「思考の視点を切り替えること」が最も重要な工夫です。
自分に合っているを言い換えよう
ここからは「自分に合っている」という抽象的な言葉をより具体的で説得力のある5つの表現パターンに分解して解説します。
これらの表現は自己分析で見つけた「価値観」や「強み」、そして企業研究で見つけた「企業の魅力」を結びつけるための「型」と考えることができます。
言葉を置き換えるだけでなく、その表現を使うことで、採用担当者にどのような意図を伝えられるのかを理解することが重要です。
自分の価値観と一致している
1つ目の言い換えは企業の経営理念やビジョンに注目し、自身の価値観との共通点を伝える方法です。
これは企業の目指す方向性と、自分の仕事選びの軸が同じであることを示し、深い共感をアピールする表現です。
しかし「〇〇という理念に共感しました」と述べるだけでは不十分です。
なぜなら、それだけでは誰でも言える感想に過ぎないからです。
重要なのは、なぜその理念に共感するのかを自分自身の具体的な経験と結びつけて語ることです。
過去の経験を通じて形成された自身の仕事観や、人生で大切にしていることを述べた上で、それが企業の理念とどのように一致するのかを説明しましょう。
大切にしている〇〇を実践している
2つ目の言い換えは企業の具体的な事業内容や社会貢献活動などに注目し、それが自分が仕事を通じて実現したいことと一致していると伝える方法です。
これは企業の理念だけでなく、その行動そのものに強く惹かれていることを示し、企業研究の深さをアピールする表現です。
ここでも「御社の〇〇という事業に魅力を感じました」で終わらせてはいけません。
なぜその事業に魅力を感じるのか、その背景にある自身の問題意識や経験を語る必要があります。
「私自身、〇〇という社会課題に強い関心があり、その解決に繋がる貴社の〇〇という取り組みに一員として貢献したい」といった流れを構築することで、事業内容への強い関心と、入社後の貢献意欲を同時に示せます。
自分の強みを活かせる環境である
3つ目の言い換えは自己分析で見つけた自身の強みやスキルがその企業のどの事業や職務で具体的に活かせるのかを提示する方法です。
これは自分を採用することで企業にどのようなメリットがあるのかを最も直接的に伝えられる、貢献意欲の高い表現です。
「私の強みは〇〇です」と一方的にアピールするだけでは企業側は「だから何?」と感じてしまいます。
大切なのはその強みを活かして、企業のどの業務においてどのように貢献できるのかまで具体的に語ることです。
そのためには企業の事業内容や職務内容を深く理解していることが大前提となります。
自分の能力と企業のニーズが合致していることを論理的に示すことで、即戦力としての可能性をアピールできるでしょう。
将来の成長ビジョンと方向性が近い
4つ目の言い換えは自分が将来どのような専門家になりたいかという個人のビジョンと、企業が今後どのような方向に事業を拡大しようとしているかという企業のビジョンが一致していることを示す方法です。
これは長期的な視点で企業を捉え、会社と共に成長していきたいという強い意欲を伝える表現です。
そのためには企業の今後の事業展開や中期経営計画などを読み込み、深く理解しておく必要があります。
成長したいとだけ伝えるのではなく「貴社が今後注力される〇〇の分野で専門性を高め、将来的にはその事業の中核を担う人材になりたい」というように具体的なキャリアプランを語りましょう。
これにより、高い成長意欲と、会社への長期的な貢献意欲を同時にアピールできます。
自分が貢献したい〇〇に取り組める職場
5つ目の言い換えは自分が解決したいと考えている社会課題や、貢献したい特定の分野があり、その実現の場としてその企業が最適であると伝える方法です。
これは自分の仕事選びの軸がただ自己実現をするだけでなく、社会貢献にも向いていることを示し、高い視座と強い使命感をアピールする表現です。
この伝え方で重要になるのは、なぜその社会課題に関心を持ったのかというあなた自身の原体験や具体的なエピソードです。
「環境問題に貢献したい」といった漠然とした思いだけでは説得力がありません。
「〇〇という経験から環境問題に関心を持ち、貴社の〇〇という独自の技術を用いて、リサイクル率の向上という形で貢献したい」というように企業の事業と具体的に結びつけて語ることで、その熱意が本物であることが伝わります。
志望動機を作る3ステップ
説得力のある志望動機は思いつきで書けるものではありません。
論理的な手順に沿って、必要な情報を整理し、組み立てていくことで初めて完成します。
これまで解説してきた自己分析や企業研究、そして言い換え表現を組み合わせることで、誰でも採用担当者の心に響く、自分だけの志望動機を作成することが可能です。
ここではそのための具体的な3つのステップを紹介します。
ステップ1:自己分析で価値観や強みを言語化
志望動機を作成するための全ての土台となるのが自己分析です。
このステップの目的は志望動機の核となる自分の判断軸を具体的な言葉で明確にすることにあります。
まずはこれまでの学業や部活動、アルバイトといった経験を振り返りましょう。
そして「なぜその行動をとったのか」「どんな時にやりがいを感じたのか」「困難をどう乗り越えたのか」を深く掘り下げていきます
その中から「挑戦を通じて成長することに喜びを感じる」といった自身の価値観や強みを具体的な言葉として複数書き出してください。
この作業で見つけ出した言葉たちが企業との接点を探すための重要な材料になります。
ステップ2:企業研究で共通点を探す
自分自身の軸を言語化できたら、次はその軸を持って企業を研究し、自分との共通点を探す作業に移ります。
企業のWebサイトや採用情報、説明会などを通じて、企業の経営理念や事業内容、社風、求める人物像などを詳しく調べましょう。
そして、ステップ1で見つけた自分の価値観や強みと、企業の情報とを照らし合わせます。
この共通点こそが、志望動機の最も説得力のある根拠となります。
ステップ3:言い換え表現と具体的な経験で文章にまとめる
最後にステップ1と2で見つけた材料を前の章で紹介した言い換え表現の型を使いながら、具体的な文章に落とし込んでいきます。
その際、論理的で分かりやすい構成を意識することが大切です。
まず「結論」として「私の〇〇という強みを活かし、貴社の〇〇という事業に貢献できると考え、志望いたしました」といった形で、言い換え表現を用いて志望理由を端的に述べます。
次にその「理由」として、ステップ2で見つけた企業との共通点を提示します。
そして、その根拠となる自分自身の「具体的な経験」を語り、説得力を持たせましょう。
最後に再び「結論」として、入社後にどのように貢献していきたいかという意欲を力強くアピールして締めくくります。
この構成で組み立てることで、あなたの熱意が伝わる論理的な志望動機が完成するはずです。
職種ごとに見る言い換えの例
「自分に合っている」と感じる気持ちの根拠は志望する職種によっても変わってきます。
営業職に求められる資質と技術職に求められる資質が異なるように、志望動機でアピールすべきポイントも当然違ってきます。
ここでは代表的な4つの職種を取り上げ「自分に合っている」という感覚をそれぞれの職種で評価されやすい言葉に言い換えるための考え方の例を紹介します。
営業・販売職の場合
営業・販売職で「合っている」と感じる根拠は「人と話すのが好き」などでは不十分です。
多くの場合、その気持ちの奥には「自分の働きかけで人の心を動かし、目標を達成することにやりがいを感じる」という本質に通じる価値観が隠されています。
この場合「自分の強みを活かせる」という切り口での言い換えが有効です。
アルバイトでの販売経験やサークル活動で目標を達成した経験などを基に自身の目標達成意欲や人間関係構築力をアピールしましょう。
そして、その強みを企業にどのように活かせるのかを具体的に示すことで、説得力のある志望動機になります。
技術・研究職の場合
技術・研究職で「合っている」と感じる根拠は「知的好奇心を満たせる」や「自分の専門知識を活かせる」という点にあることが多いでしょう。
この気持ちを伝えるには「将来の成長ビジョンと方向性が近い」という切り口がおすすめです。
そのためにはまず企業の技術開発の方向性や、注力している研究分野を深く理解することが不可欠です。
その上で、自身の研究内容や習得した専門知識が企業のどの分野で、どのように貢献できるのかを具体的に語りましょう。
企業の未来の事業展開と、自身の専門性を高めていきたいというキャリアプランが一致していることを示すことで、長期的な貢献意欲をアピールできるでしょう。
事務・総務職の場合
事務・総務職のようなサポート職で「合っている」と感じる根拠は「縁の下の力持ちとして組織を支えることにやりがいを感じる」といった点にある場合が多いはずです。
この場合も「自分の強みを活かせる」という切り口で、自身のサポート能力をアピールするのが有効です。
サークルや部活動でのマネージャー経験や、アルバイトで業務効率を改善した経験などを振り返ってみましょう。
そこから見えてくる「先回りして行動する力」や「地道な作業を正確にこなす力」といった強みを言語化します。
そして、その強みが社員が働きやすい環境を整えるという事務・総務の仕事においてどのように活かせるのかを具体的に説明することで、貢献意欲の高さを示せます。
サービス・接客職の場合
サービス・接客職で「合っている」と感じる根拠は純粋に「人を喜ばせることが好き」「誰かの役に立っていると実感したい」というホスピタリティの精神にあることが多いです。
この気持ちを伝えるには「大切にしている〇〇を実践している」という切り口が非常に有効です。
企業のWebサイトや店舗から顧客に対する姿勢や具体的なサービスへのこだわりを見つけ出し、その企業の姿勢が自身のアルバイト経験などで培われた信念とどのように一致するのかを語りましょう。
企業の「行動そのもの」への深い共感を示すことで、職務への高い適性と企業文化へのマッチ度を同時にアピールすることが可能です。
避けたほうがいい伝え方
せっかく「自分に合っている」という言葉を具体的な表現に言い換えても、その伝え方1つでかえってマイナスな印象を与えてしまうことがあります。
自分では良かれと思って使っている言葉が採用担当者には意図しない形で受け取られているかもしれません。
ここでは志望動機でありがちな、しかし評価を下げる可能性のある「落とし穴」について解説します。
これから紹介する3つのパターンに自身の志望動機が当てはまっていないか、チェックリストとして活用してみてください。
抽象的すぎて伝わらない表現
「自分に合っている」という言葉が評価されない最大の理由はその抽象性にあります。
これは他の言葉に言い換えたとしても同じです。
具体的な根拠がなければ、あなたの熱意は採用担当者には伝わりません。
「貴社の将来性に惹かれました」と伝えても、どの部分になぜ将来性を感じたのかが語られなければ、説得力はありません。
これらの言葉自体が悪いわけではありませんが、その言葉を裏付ける具体的な事実やあなた自身の経験が語られていなければ、意味がありません。
常に「なぜそう思うのか」を深掘りする意識を持ちましょう。
企業理解が浅いと感じさせる内容
採用担当者はあなたがどれだけ自社のことを深く理解しようと努めてくれたかを見ています。
そのため、企業研究の浅さが透けて見えるような志望動機は志望度が低いと判断されてしまいます。
特に注意したいのが、どの企業にも当てはまるような内容です。
「人々の生活を豊かにしたい」という思いは立派ですが、それだけでは「なぜうちの会社でなければならないのか」という問いに答えられません。
また「業界シェアNo.1だから」といった、企業の表面的な情報だけを理由にするのも避けましょう。
その事実があなたにとってどのような意味を持つのか、なぜそこで働きたいのかに繋げなければ、教員を目指す人が「子供が好きだから」と言うくらい陳腐な志望動機になってしまいます。
自分本位に受け取られる言い回し
志望動機は企業への貢献意欲をアピールする場です。
そのため、自分本位な視点に終始した言い回しは厳しく評価されます。
最も多いのが「多くのことを学ばせていただきたいです」といった受け身の姿勢です。
企業は学校ではありませんし、成長は目的ではなくあくまで会社に貢献した結果としてついてくるものです。
企業が知りたいのは、あなたが成長した先にどう会社に貢献してくれるのかという点です。
また、近年多く見られる「福利厚生が充実しているから」といった待遇面への言及も仕事そのものへの意欲が低いと見なされるため、志望動機で語るべきではありません。
常に「自分は会社に何を与えられるのか」という貢献、つまりギブの視点を持って話を進めることが大切です。
まとめ
本記事では志望動機で使いがちな「自分に合っている」という言葉をより具体的で説得力のある表現に言い換えるための方法について、様々な角度から解説しました。
「この会社、自分に合っているかも」という直感はその接点を探すための大切な出発点になります。
その感覚をこの記事で紹介した考え方や表現を用いて深掘りし、具体化することであなたの志望動機はきっと採用担当者の心に響くものになるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、誰が聞いても納得できる、死角の無い志望動機を作ってください。
