【質問例あり】OB訪問で聞くべきことは?やるべき事前準備や質問のポイントを解説

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はじめに

OB訪問は、企業の実情や具体的な業務内容を知れる非常に貴重な機会です。

しかし、何度もOBの方に会えるわけではありません。

一度の訪問で、できるだけ多くの収穫を得られるようにしておきましょう。

OB訪問でより多くの収穫を得るためには、事前に聞きたい質問を準備しておくことが大切です。

実際のところ、どのような質問を聞くのが良いのでしょうか。

今回は、OB訪問でやっておくべき事前準備や、おすすめの質問例について解説します。

【OB訪問の質問集】質問準備が重要な理由

まず、OB訪問で、事前の質問準備が重要な理由について考えましょう。

企業説明会の場合、事前にどのような話がなされるか・説明してくれるのがどんな立場の人物か分かりません。

また、質疑応答の時間が限られていると、自分が質問できないまま終わってしまうこともあります。

しかし、OB訪問はどんな部署で働いている何年目の方が来るか、事前に分かっています。

説明を受けるより、自分が質問する形で会話する可能性も高いので、自分の質問次第で話の内容も変わってくるでしょう。

時間が限られているから

OB訪問は、多くの場合、相手の社員の業務時間内に行われます。

そのため、時間はどうしても限られてしまうでしょう。

業務の合間を縫ってOB訪問に応じてくれた場合、1時間程度しか時間が取れないと言われても仕方ありません。

仮に相手が業務時間外であったとしても、それは貴重なプライベートの時間をわざわざ割いてもらっていることになります。

相手に時間を取ってもらっていることに感謝し、できるだけ意味のない質問をせず、限られた時間内で有意義な質問を多くしておくべきです。

そのためには、しておくべき質問をあらかじめ決めておくのが良いでしょう。

「絶対に聞いておきたい質問」「時間があれば聞いておきたい質問」と、優先順位を決めておくのがおすすめです。

必要な情報を取りこぼさないため

OB訪問で最も避けたい事態のひとつが、聞いておきたかった質問ができず「あのとき聞いておけば良かった」と後悔することです。

必要な情報を取りこぼさないため、自分が得たい情報とそれをうまく引き出すための質問を考えましょう。

特に、相手にとってもしかしたら答えにくいかもしれない質問をする場合は、どのように聞くかが重要です。

たとえば、休日や残業・人間関係などリアルの職場事情、仕事をしていて苦労すること・イヤなことはあるかといったネガティブな質問は、聞きにくいでしょう。

しかし、質問の仕方・話の持っていき方を工夫すれば、そうした質問に答えてくれる可能性も上がります。

意図が明確で分かりやすい質問の仕方を考え、少しでも多くの情報を教えてもらえるようにしてください。

【OB訪問の質問集】やるべき事前準備

続いて、OB訪問の前にやっておくべき事前準備をご紹介します。

いきなり「何を質問しよう」と考えるのではなく、どのような情報を聞ければ就活に役立つかを考えてから、具体的な質問を考えるのがおすすめです。

多くの方が聞きたい情報を2つに分けると、就活を勝ち抜くための情報と、入社後のイメージを膨らませるための情報に分けられるでしょう。

どちらを重視するかは、人によって異なります。

自分が知りたい情報はどちら寄りか、ぜひ考えてみてください。

就活における悩みを書き出す

その業界・企業に就職するか迷っていて、OB訪問をしようと思っている方は多いはずです。

そのような方は、現在の就活における悩みをまず書き出してみてください。

その悩みについて、どのような質問を聞けば良いか考えてみましょう。

たとえば、「自分が入っても本当にその企業で活躍できるだろうか」といった悩みを抱えているとします。

その場合、「自分は〇〇が苦手ですが、大丈夫でしょうか」「仕事では、やはりXXが一番大変ですか」「その大変な仕事を乗り切るのに、意識してやっていることはありますか」といった質問が考えられるでしょう。

就活に受かる自信がない方も、面接やエントリーシートのコツを聞いたり、面接でどんな質問をされたか尋ねたりしておくと心構えができます。

企業や業界に対する疑問を書き出す

業界によっては、学生にとってほとんど未知の世界になっているところもあります。

飲食店など、学生でもアルバイトができる業界ばかりではありません。

そのような業界を志望する場合、OB訪問は業界の中で実際に働いている方だからこそ知っている情報を入手できる、大きなチャンスになります。

仕事のイメージが具体的に湧かない方や、業界についてより深く知りたい方は、企業・業界に対する疑問をたくさん書き出してみましょう。

企業説明会だけでは情報を得られにくい、1日の業務のルーティンや業界ならではの慣習などについて教えてくれる可能性もあります。

企業について不安な点があれば、それを聞くのもおすすめです。

配属先はどこになる可能性が高いか・研修は充実しているかなど、不安な点があればできるだけなくしておきましょう。

理想のキャリアや働き方について考える

就職活動で一番悪い失敗は、なんと言ってもミスマッチでしょう。

内定をもらって入社したものの、自分が思っていたイメージと違う職場で、すぐやる気をなくしてしまうケースです。

近年は、第二新卒を評価してくれる企業も多いとはいえ、早期退職してもう一度就職活動をするのは、簡単なことではありません。

そのような事態を避けるためには、OB訪問のチャンスを得られたら、理想のキャリアや働き方について考えるきっかけにするのが良いでしょう。

たとえば「自分はこのような理想を持って就職活動に臨みたいが、その企業で理想を叶えられる可能性はあるか」といった質問が考えられます。

あるいは、もっとストレートに「職場の雰囲気はどうか」「どんな性格の社員が多いか」といった質問をぶつけてみるのも良いでしょう。

【OB訪問の質問集】事前準備の際のポイント

次に、OB訪問の事前準備のポイントを4つご紹介します。

質問を考える際は、以下のポイントを意識してみましょう。

OB訪問は、事前にどんな方と会えるのか・どれぐらい時間を割いてもらえるかがある程度分かります。

そういった情報も踏まえて、質問の順番を組み立てるのがおすすめです。

たとえば、時間が多めに用意されているなら、聞きたいけれど聞きにくい質問をする前に、相手が答えやすい質問・相手が楽しく話せる質問から始めるのが良いでしょう。

具体的に考える

質問された側が困る質問は、具体性がない質問です。

たとえば「仕事は忙しいですか」という質問は漠然としすぎていて、どこから話せばいいのか困ってしまう可能性が高いでしょう。

しかし「仕事は忙しいですか」ではなく、「どの時期が一番忙しいですか」「どの仕事に一番時間がかかりますか」なら、相手が答え方に困ることはありません。

OB訪問では、将来のキャリアプランについて聞く方も多いですが、これも時期を具体的にするのがおすすめです。

「将来どんな目標を持っていますか」よりも、「5年後どんな仕事・どんなポストに就きたいと思っていますか」のほうが、すぐに答えを出してもらえるでしょう。

相手が考え込んでしまうと、それだけ時間が無駄に過ぎていくので、相手が深く考えず答えられる質問の仕方を考えてください。

調べればわかることは避ける

OB訪問で避けるべき質問は、ちょっと調べれば答えが見つかる質問です。

ネットを調べれば出てくる質問・企業のホームページで情報が記載されている質問をしてしまうと、リサーチ不足だと思われてしまいます。

OB訪問は、直接選考に関係ないとはいえ、人事の方が「今日のOB訪問で会った学生はどんな感じだったか」などと尋ねる可能性は高いです。

そこで、OBの方から悪い評価を聞かされてしまうと、いくら選考と関係ないと言っても、その印象が選考活動に響いてしまうことも考えられます。

もちろん、インターネットから得られる情報だけでは不十分で、さらに詳しく聞きたいという意図の質問はOKです。

その場合、分からないことは何か・何をさらに深掘りしたいのか、明確にしましょう。

自分の目的に合ったものを準備

質問を考える際は、自分がOB訪問で、何を一番の目的にしているか考えることが大切です。

企業研究をしたい・働き方について知りたい・就職活動のヒントを得たいなど、人によって目的はさまざまでしょう。

OB訪問の時間は限られており、2つ以上のテーマについて詳しく聞き出せる時間がないことも考えられます。

まずは、自分の目的に沿った質問を重点的に準備し、その情報をより多く引き出せるように努めてください。

もちろん、OB訪問したことを、就職活動のアピール材料(入社意欲の高さ)につなげたいと考えている方も多いはずです。

就職活動に向けたアピールの目的があるなら、OB訪問の時点で自分が将来入社を考えていることを明確にしたうえで、質問をするのが良いでしょう。

質問の優先順位を設ける

最後に、質問の優先順位を設けることも意識してください。

OB訪問では、時間が足りなくなってしまうことがよくあります。

相手の方が親身になって回答してくれるために、かえって一問ごとにかかる時間が長くなってしまうこともあるでしょう。

そのため、優先順位を設けて、絶対に聞いておきたい質問だけは聞き逃さないようにしておくべきです。

ただし、最初に絶対に聞いておきたい質問をするのがベストとは限りません。

相手とある程度打ち解け、会話が弾むようになってから一番聞きたいことを質問するほうが、本音を引き出しやすくなるでしょう。

その場合、本命の質問の全段階としてふさわしい質問は何かも、考えることが大切です。

本命の質問と関連性があり、なおかつ相手が話しやすい簡潔な質問をおすすめします。

【OB訪問の質問集】気をつけるべきマナー

次に、OB訪問の際に、注意すべきマナーについて5つ解説します。

OB訪問は、フランクな雰囲気でなされることも多いですが、ビジネスシーンであることは変わりありません。

そのため、基本的なビジネスマナーを守って行動することが重要です。

対応してくれるOBの方も、マナーを守れない学生が相手だと「この学生にいい話をしても意味がないな」と失望してしまうかもしれません。

相手に好印象を持ってもらうためにも、マナーは非常に大切なポイントです。

事前に質問集を共有する

最初のポイントは、考えた質問を自分の胸のうちだけにとどめず、相手と共有しておくことです。

相手に答えの準備をしてもらい、できるだけスムーズに質問と回答のやり取りができるようにします。

事前のメールなどで「明日はよろしくお願いします。

明日は〇〇やXXについてお話を伺えればと考えております」など伝えておきましょう。

相手もどんな質問がされるか知っておくほうが「どんな話をすれば喜んでもらえるか」「どんな話が相手にとって役立つか」などを考えてくれる可能性が高いです。

事前に相手と連絡が取れない場合は、挨拶などが済んだ直後にいきなり質問するのではなく、自分がOB訪問をした目的・一番聞きたいと思っているテーマを話すほうが良いでしょう。

言葉遣いに気をつける

就職活動の初期段階では、多くの方が言葉遣いに苦労します。

敬語などは、就職活動が進み、面接の場数をこなすうちに慣れてくることが多いですが、OB訪問は選考が始まる前の段階になされることが多いです。

まだ言葉遣いに不安がある中で、OB訪問当日を迎えることになる方も多いでしょう。

OBの方が自分をお客さんとして扱うなら、敬語で話してくれることもあります。

しかし、フレンドリーな態度で、本当の自分の後輩のように接してくる場合もあるでしょう。

相手がフレンドリーな態度であっても、自分がフランクになりすぎないようにすることが大切です。

つい学校で毎日会っている先輩に話すときのように、「~っすよね」「まじで」といった言葉遣いが出ないように注意しましょう。

遅刻は厳禁

時間を守るのは、社会人として最低限・当たり前のことです。

OB訪問で遅れていくのは厳禁なので、できるだけ時間に余裕を持った行動を心がけましょう。

特に電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合、OB訪問の場所が初めて訪れる場所で道に迷う可能性があるときは、注意が必要です。

アクシデントがあっても10分前には着けるよう、早めの出発を心がけてください。

交通事故など、どうしても不慮の事故で時間通りに到着できない場合は、速やかに連絡を入れます。

ただし、相手の仕事先を訪問する場合、あまりに早く着きすぎると、まだ相手が別の仕事をしているのを邪魔してしまう可能性が高いです。

10分前程度の時間なら相手も困ることがないので、時間があまったときは、近所の喫茶店などで質問の再確認などをしておきましょう。

基本はスーツ

OB訪問は就職活動の一環なので、ビジネスシーンにふさわしい服装をしていくべきです。

スーツで行っておけば、まず間違いないでしょう。

もちろん、アパレル関係の企業など、スーツ以外の服装が許される場合もあります。

OB訪問だけでなく、面接などでも、服装について「あなたらしい服装で」来てくださいと指定する企業は少なくありません。

そのような指定を受けた場合、必ずしもリクルートスーツでなくても大丈夫です。

しかし、オフィスで仕事をしていても違和感がない、いわゆる「オフィスカジュアル」(ジャケット、ドレスシャツ+カーディガンなど)の域を超えないようにしましょう。

スーツだけでなく、靴や髪形といった部分にも注意が必要です。

つい普段の癖で、革靴ではなく、いつものスニーカーを履いて家を出ないように注意してください。

名刺は両手で

OB訪問では、名刺を受け取ることも多いです。

しかし、学生の身分だと、普段名刺交換をする機会はほとんどないでしょう。

OB訪問の前に、基本的な名刺交換のマナーを学習しておくようにしてください。

名刺は両手で受け取り、受け取った名刺は名刺入れにすぐしまうのではなく、テーブルの右側に置いておきます。

OB訪問の段階で、まだ自分の名刺を用意しておく必要はありません。

その代わり、訪問時の挨拶で自分の大学名・学部名・氏名を伝えるだけでなく、終わった後にお礼のメール(文末に署名を入れる)を出すのが良いでしょう。

お礼のメールを出すことは好印象につながり、メールが返ってくれば、OB訪問当日に聞きたくても聞けなかったことを再度簡潔に質問するチャンスも得られます。

【OB訪問の質問集】質問例まとめ

最後に、OB訪問でおすすめの質問例をご紹介します。

「仕事内容に関する質問」「業界や職種に関する質問」「福利厚生に関する質問」「会社の雰囲気に関する質問」「就活に関する質問」とテーマ・目的ごとにまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

ここに掲載する質問だけでもかなりの数になり、OB訪問で実際にすべての質問をするのはまず不可能でしょう。

自分がしたい質問に優先順位をつけ、どうしても聞いておきたいことを聞き逃さないようにすることが大切です。

仕事内容の質問

仕事内容に関する質問でおすすめなのは、以下の質問です。

・一日の業務内容を教えてください。

・チームでやる作業が多いですか、それとも個人で作業する時間が多いですか。

・仕事でどんなときにやりがいを覚えますか。

・仕事が大変だと感じるのはどんなときですか。

・入社後に辛かった経験は、何かありますか。

それをどのように克服しましたか。

・仕事をしていて、どのようなときにやりがいや喜びを感じますか。

・仕事のモチベーションの源泉を教えてください。

・学生時代のアルバイトや部活の経験が、仕事で活きていますか。

業界や職種についての質問

業界や職種に関する質問でおすすめなのは、以下の質問です。

・この業界で働く魅力は何だと思っていますか。

・この職種のやりがいは、どんなときに感じますか。

・この業界(職種)の長所・短所を教えてください。

・〇〇さんがこの業界に就職しようと思ったのはどうしてですか。

・入社前に〇〇さんが思っていたイメージと、実際に入社してからの仕事にギャップはありますか。

・御社は業界でどのような立ち位置ですか。

同業他社のライバルは意識していますか。

福利厚生に関する質問

福利厚生・待遇に関する質問でおすすめなのは、以下の質問です。

・転勤はありますか。

あるとしたらどのぐらいの頻度ですか。

どの地域に行く可能性がありますか。

・有休消化率・育休取得率はどれぐらいですか。

有給が自分の希望通りに取りやすい環境ですか。

・休日出勤はどれぐらいありますか。

・仕事が一番忙しい時期は何月頃で、その時期はどれぐらい仕事量がありますか。

・結婚・出産してからも仕事を続けている女性の方はどれぐらいいますか。

会社の雰囲気に関する質問

会社の雰囲気に関する質問でおすすめなのは、以下の質問です。

・社内(部署・チーム)の雰囲気はどのようなものですか。

・どのような性格の社員が多いですか。

・他部署との交流は多いですか。

・上下関係に厳しい職場ですか。

・若い社員にも活躍のチャンスが与えられる職場ですか。

・若手の意見でも聞いてもらえますか。

・社内のイベントや飲み会はありますか。

・残業する方は多いですか。

・若くして退職してしまう方はいますか。

退職するのはどんな理由が多いですか。

就活に関する質問

就職活動に関する質問でおすすめなのは、以下の質問です。

・新卒で入る企業を、御社にしようと思った決め手は何ですか?

・テストセンター対策はどのように行いましたか。

・グループディスカッションではどんな役割をやっていましたか。

・自己PRや志望動機ではどんなことを書きましたか。

・ガクチカでは何を話しましたか。

・面接ではどんな質問をされましたか。

・役員面接・社長面接の雰囲気はどのような感じでしたか。

・内定してから入社まではどのようなイベントがありますか。

おわりに

OB訪問は1対1で、じっくりと現役の社員から話を聞ける非常に貴重なチャンスです。

しかし、時間は限られており、事前に聞きたい質問をしっかりまとめておかないと、チャンスを棒に振ってしまうことも考えられます。

自分が一番聞きたいことを明確にし、質問に優先順位をつけておくようにしましょう。

また、訪問当日は、マナーや服装・言葉遣いに注意する必要があります。

就職面接の練習も兼ねていると考え、正しいビジネスマナーを実践できるように、心構えをしておきましょう。

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