【例文あり】マイペースは自己PRで使える?効果的な伝え方を紹介!

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はじめに

面接では、自己PRで強みについて聞かれますが、自分のどのような性質を強みとして取り上げるか悩む人は多いです。

なかには、マイペースな性格を強みとして使えないか考えている人もいるでしょう。

この記事では、マイペースな性格は自己PRに使えるのか、マイペースな人の特徴や向いている仕事の例、自己PRの書き方などを紹介しています。

自己PRについて悩んでいる人は、ぜひ読んで参考にしてみてください。

マイペースは自己PRで使える?

マイペースという性格を、自己PRに用いること自体は可能です。

ただし、マイペースな性格は、本来企業が求める能力とあまり合わないこともあります。

企業は人の集まりですので、多くの場合は協調性が求められるためです。

その一方で、自分の軸を持っている、冷静であるなど、マイペースという性格には社会に出てから活かすことができる特徴もあります。

これらの特徴を強調する形で取り入れるのであれば、マイペースな性格も自己PRで使うことが可能です。

マイペースな人の特徴

一口にマイペースといっても、実際にはさまざまな要素を持っている性質です。

どのような面が強く出ているかによって、自己PRでのアピールに使えるところは異なるでしょう。

ただし、アピールに使えるような良い部分だけでなく、社会に出ると敬遠されがちな性質も備えています。

ここでは、マイペースな人が持つ6つの特徴について、詳しく見ていきましょう。

①自分の軸がある

マイペースな人の特徴は、自分のなかに確固とした軸を持っていることです。

どのような人にも自分の価値観というものはありますが、それに無自覚な人は少なくありません。

その一方でマイペースな人は、自分の快・不快や好きなもの、大切にしたいことなどの価値観を理解している場合が多いです。

そのため、他人の意見や集団の雰囲気に流されにくい傾向があります。

どのようなときでも自分が大切にしているものを優先するため、自分の軸をしっかり持っている特徴があるのです。

より良い表現をするのであれば、「独自の美学がある」「自分の考えをしっかり持っている」などとも言い換えられます。

これとあわせて、具体的に何を大切にしているのかを伝えられれば説得力が増すでしょう。

②楽観的

マイペースな人の特徴は、何事に対しても楽観的になれることです。

多くの人は、取り組んでいることがうまくいかない場合や、平均的なペースからずれると焦ったり不安になったりします。

しかしマイペースな人は「自分のペースでなんとかなる」と思っていることが多く、物事を楽観視しがちです。

多少うまくいかないことがあっても、自分にある程度自信があるため、自分の現状に不安を感じにくい傾向にあります。

その分、ほかの人がパニックになってしまうような現場でも冷静でいられることが多く、落ち着いてトラブルにも対処できるのです。

この特徴は、「自分の行動に自信がある」「どのような状況でも前向きでいられる」「あわてず冷静にトラブルに対処できる」などとも言い換えられます。

③他人の目をあまり気にしない

マイペースな人は、他人の目をあまり気にしない場合が多いです。

自分のなかに確固たる芯を持っており、そのペースを乱さないため、周りからの見え方にあまり関心がありません。

周りの意見や雰囲気に流されず、自分に自信を持っているからこそ、無理に周囲に合わせようとしない面があります。

そのため、日常生活でもストレスを感じにくく、自分のペースで行動できます。

神経質な人などは、周囲の目を気にしすぎるあまり行動が制限されてしまい、突出した行動や目立つことができなくなることも多いです。

自分がやりたいと思ったことに積極的に携われることは、マイペースな人の強みといえるでしょう。

「ストレスを感じにくい」「周囲に流されず行動できる」などとも言い換えられます。

④おおらか

マイペースな人は、自分だけでなく、他人に対してもおおらかな場合が多いです。

そもそもマイペースな人は、自分のやり方やペースを重視しており、他人やそのやり方に対してあまり気にしていません。

そのため、多少他人が失敗するようなことがあっても、怒ったりイライラしたりせずおおらかになれる傾向があります。

他人にイライラしてしまうのは周りの人のことを意識しすぎてしまうためでもあり、マイペースであまり他人に興味がない人にとっては関係がないのです。

また、マイペースな人は自信があり楽観的なため、自分に対しても他人に対しても心の余裕を持っています。

おおらかであまり怒らないこと、他人を気にせずに仕事ができることなどをアピールすると良いでしょう。

⑤時間に寛容

マイペースな人は、時間にも寛容な場合が多いです。

自分のペースで行動しており、他人のことを気にしないため、他人が時間に遅れたり作業が遅くなったりしても、あまり気にしません。

一方で、この性質は欠点になる場合も多いです。

自分のペースを重視しすぎており、周りとの約束に間に合わないこともあります。

また、周りとどのような約束をしていたとしても、自分のなかでのやりたいことの優先順位がぶれないことが多いです。

そのため、遅刻を重くとらえていない傾向もあり、遅れても悪びれない態度で相手を怒らせる可能性があります。

とくに、社会人にとっては時間は貴重なものであり、遅れを許してくれる人は多くありません。

遅刻が積み重なると信用をなくす可能性があるため、面接でも「時間に寛容です」とは言わない方が無難です。

⑥自分の都合を優先しがち

マイペースな人の気をつけるべき特徴として、自分の都合を優先しすぎる面が挙げられます。

多くの場合、人は自分の都合だけでなく、周りの都合もある程度考えて行動の計画を立てたり、言動を制限したりするものです。

しかし、マイペースな人は周りのことをあまり見ておらず、自分のことに集中しすぎて周りを振り回してしまうことがあります。

自分の都合や大切にしたいことは重視しますが、その分周りに合わせることが少なく、自分優先になってしまうのです。

企業での仕事は集団での活動であり、自分の都合だけ優先するような人物は望ましくありません。

強みがマイペースだと言ってしまうと、こういった形で悪いようにとらえられる可能性があるため、なるべく別の言い方に変換する必要があります。

自分がマイペースかどうか確かめよう

続いて、自分がマイペースな人なのかを確かめる方法を紹介します。

実際に自己PRの中身を考える前に、自分の性格が本当にマイペースなのかどうか、自己分析してみることが大切です。

マイペースな人の特徴に当てはまるか確かめるには、過去の行動や自分の考え方を振り返ってみたり、自分以外の人からどう見えるかを調べたりすると良いでしょう。

過去の行動を振り返る

まずは自己分析の第一歩として、過去の行動について振り返ってみましょう。

自己PRで用いるような強みや性質が発揮されるのは、大きなプロジェクトや試験、イベントなどです。

周りの人たちがプレッシャーを感じるなかでも平常心を保ち、自分なりのリズムで作業などを進められたかどうかを考える必要があります。

ただし、プレッシャーに負けなかったからといって目標を完遂できていなかったり、失敗したエピソードだったりすると、強みが発揮されたとは言いにくいため注意しましょう。

過去の行動のうち、成功体験をもとに分析を進めるのがおすすめです。

同様に、遅刻や作業の遅延などで人に迷惑をかけたエピソードも、自己PRで用いる強みの分析としては望ましくありません。

優先順位の付け方を考える

次に、過去の行動や普段の行動に関する自分の考え方にも踏み込んで分析してみましょう。

自分がマイペースかどうかは、タスクの優先順位を締切で考えるか、自分がやりたいことを軸に考えるかで判断します。

いつも自分がやりたいことを優先するなど、自分軸で考えることが多い場合はマイペースの可能性が高いです。

逆に締切や「自分がここまでにこれを終わらせなければ別の人に迷惑がかかる」といったように、他者への影響を考えながら優先順位を決めて作業するのであれば、マイペースでない可能性が高いでしょう。

その場合は、ほかに自分の強みになりそうな性質がないか、過去の経験を洗い直して考えてみる必要があります。

マイペースな性質がありそうなら、どのように言い換えると良い印象になりそうかを考えてみましょう。

親しい人から分析してもらう

自己分析だけでなく、他己分析によっても自分がマイペースなのかを判断できます。

親や兄弟などの家族、友人などこれまでに親しくしてきた周囲の人から、自分の性格について意見をもらいましょう。

直球で「マイペースだよね」と言われることもありますが、そうでない場合にもマイペースの傾向が見られる場合があります。

先に挙げたマイペースな人の特徴に近いことを言われた場合、マイペースだと思われている可能性があるでしょう。

たとえば、友人やバイト先の職員などから「いつも落ち着いているね」や「焦らないよね」というフィードバックを受けることが多い場合、マイペースの傾向が強いです。

ただし、別の言い方で性格へのフィードバックをもらったのであれば、あえてマイペースに言い換える必要はないでしょう。

マイペースな人に向いている仕事例

続いて、マイペースな人に向いている仕事の例を見ていきましょう。

マイペースな人は、作業やタスクを自分のペースで進めることが得意です。

その反面、周りに合わせて足並みをそろえるのは苦手な傾向があるため、仕事にも向き不向きがあります。

今回は、そのなかでもどのような仕事が向いているかについてご紹介しますので、就活での職業選びの参考にしてください。

1人で進められる仕事

チームで協力して進めるのではなく、1人で進めることができる仕事は、自分のペースで物事を進めることが得意なマイペースな人にぴったりです。

チームで行う必要がある作業だと、どうしても周りのペースに合わせながら仕事をしなければなりません。

そのため、自分のペースを乱される可能性があり、マイペースな人にとってはかえってストレスになる可能性があります。

周りのペースに合わせる必要がなく、1人でコツコツ作業ができる仕事であれば、マイペースな人の強みを活かすことができるでしょう。

ただし、どのような仕事でも納期や人との関わりそのものをなくすことはできないため、ある程度の制約のなかで自由にできるといった程度である点には注意が必要です。

時間や場所を選べる仕事

マイペースな人に向いているのは、働く時間や場所を自分で選べる仕事がおすすめです。

マイペースな性格の人は、自分のペースを重視するあまり、社会的に一般的とされている時間にルーズな面もあるかもしれません。

そのため、自分でいつどこで働くかを選べるような時間や、場所の自由度が高い仕事が向いているのです。

企業として、リモート出勤やフレックスタイム制を取り入れている仕事に注目するのも良いでしょう。

フリーランスでも働く場所を選ばない仕事ができる場合もありますが、新卒でいきなりフリーランスになるのはおすすめできません。

興味のある分野でも、一度企業に入ってノウハウを学んでから独立した方が良いでしょう。

そのためにも、まずは自分が働きやすいと思える仕事を探すことが大切です。

創造性やアイディアが求められる仕事

マイペースな人におすすめなのは、創造性やアイディアが求められる仕事です。

マイペースな人は自分独自の世界を持っており、かつそれを非常に大切にしています。

自分の世界に集中できるため、独自の発想や創造性のあるアイディアを出すことができる人も多いです。

そのため、人と違う発想を求められるようなクリエイティブな仕事であれば、その強みを発揮できるでしょう。

ただし、マイペースであれば誰でもクリエイティブな仕事ができるわけではありません。

これまでに、ほかの人にない発想でトラブルを乗り切ってきた経験があるかなどを振り返ってみましょう。

場合によっては、クリエイティブな仕事よりもコツコツ1人でやる作業の方が得意なこともあるため、自分の適性はしっかり見極める必要があります。

マイペースを自己PRで使う際の構成

ここからは、実際に自己PRにマイペースという性格を用いるための具体的な方法について見ていきましょう。

まず大切なのは、自己PRの構成について理解することです。

面接で効果的な自己PRをするには、相手にわかりやすく強みや特徴が伝わる構成を考える必要があります。

そこで、結論、強みを発揮した経験、入社後にどう強みを活かすかの順番にするのがおすすめです。

結論

自己PRを伝える際、まず冒頭に持ってくるべきなのは結論です。

とくに、マイペースな性格を強みとして使用する場合は、その強みになる面を強調しておく必要があります。

まずマイペースな性格の強みや良い部分を伝えることで、面接官に対して最初にポジティブな印象を与えることが可能です。

マイペースと聞くと、なかにはマイナスな印象を感じる人もいます。

これは、マイペースに「自分中心に考える」「約束や時間を守らない」などのイメージがあるためです。

そこで「他者に流されない自分の軸がある」「冷静かつ前向きにトラブルに対処できる」など、マイペースだからこその強みを伝える必要があります。

先に結論を持ってくると、相手も何の話をされているのか理解しやすくなり、自分でも道筋を立てて説明しやすくなるでしょう。

強みを発揮した経験

次に、結論で述べた強みを発揮した経験について述べましょう。

ただ強みを伝えるだけでは、単なる自称に過ぎず説得力がありません。

結論を補強するための具体的な経験を示すことで、自分の強みについてそのように理解した根拠を伝えることができます。

また、エピソードが具体的で納得のいくものであるほど、しっかりと自己分析ができているという印象にもつながるでしょう。

自己分析の際に挙げた過去の経験のなかから、面接官にポジティブな印象を与えられそうなエピソードを選んで詳細を描写する必要があります。

エピソードの内容が曖昧だと、根拠として薄弱だと思われたり、場合によっては嘘の経験だと思われたりする可能性があるため注意しましょう。

入社後どのように強みを活かすか

自己PRの最後には、入社後に自分の強みをどのように仕事に活かすかを述べるようにしましょう。

自分の持っている入社後のビジョンや展望を示すことで、企業側もその就活生が入社したあとにどのように働いてくれそうなのかのイメージを持つことができます。

そして、入社後の目標を持っている積極的な人材であることも印象づけられるでしょう。

入社後にどのように働きたいかをしっかり考えていない場合、あまりやる気のない人材だと思われる可能性もあります。

さらに、考えても自分で入社後のイメージを持てない場合は、そもそもその企業が向いていない可能性が高いです。

自分の有用性を企業にアピールするとともに、本当にその企業に進みたいかを改めて考えるためにも、入社後の展望について考えておきましょう。

マイペースを自己PRで使う際の注意点

続いて、マイペースな性格を自己PRで用いる場合の注意点について見ていきましょう。

マイペースという性格は、人によってはマイナスなイメージの方が強いものです。

そのためアピールの方法を間違えると、自己PRのつもりが逆効果になってしまいます。

どのような点に注意しながら自己PRをするべきか、詳しく見ていきましょう。

マイペースを強みとして言い換える

マイペースを強みとして自己PRに用いる場合は、別の言い方に言い換えることがおすすめです。

人によってはマイペースを「自己中心的」「周りのことを顧みない」など、良くない印象で受け取ることがあります。

そのため、マイペースをそのまま使ってしまうと、面接官によっては強みとして受け取ってもらえません。

とくに企業としては慎重に人材を選ぶ必要があり、社会人としてやっていけないリスクがあると避けられる可能性があります。

そこで、マイペースであることで生まれる強みを、ポジティブな言い方に言い換えて伝えることが大切です。

「周りに流されない意思の強さ」「自分の考え方で問題を解決できる力」など、マイペースという単語を使わずに強みを表現してみましょう。

協調性があることを伝える

自己PRでマイペースな性格を強みにする場合は、同時に協調性があることも伝える必要があります。

マイペースは自分のペースに従って行動する性格であり、周囲に合わせるのが苦手な人も少なくありません。

そのため「マイペース」であることだけを強調しすぎると、協調性が欠けている印象を与える可能性があります。

ひとつの集団に属して、さまざまな人と関わりながら仕事をする社会人にとって、協調性のなさは致命的です。

したがって、マイペースでありながら周囲とも協力しながら作業ができることを伝える必要があります。

周囲の人と適切にコミュニケーションを取りながら、自分のペースで物事を進める柔軟性があることをアピールした方が良いでしょう。

マイペースを自己PRで使う際の言い換え例

マイペースという性格を自己PR用にポジティブな形で言い換える場合、さまざまな表現方法があります。

基本的には、周りを気にせず自分のするべきことをする、という形で表現することが多いです。

自分の過去のエピソードのなかで、マイペースな性格がどのような形で発揮されたかを考えながら言い換え方を選ぶと良いでしょう。

周囲の状況に左右されない行動力

マイペースのポジティブな言い換えのひとつは、周囲の状況に左右されない行動力です。

周囲のことを気にせずに行動できるマイペースな人は、他者の意見や環境に左右されず、自分の判断で物事を進められる強みを持ちます。

その場の空気に流されない冷静な意思決定が可能で、長期的な視点で行動できる場合が多いです。

企業にとっては、長期的な視点で行動できる人物は重宝する人材になります。

また、行動力についてアピールできれば積極性についても良いイメージを持ってもらいやすくなり、パワフルかつ冷静な人物として評価が上がるでしょう。

過去の経験において、周りにいろいろなことを言われながらも自身の意思決定で成功したエピソードがあるのであれば、積極的に活用するのがおすすめです。

トラブル時にも冷静さを失わない判断力

マイペースな性格は、トラブル時にも冷静さを失わない判断力としてアピールできます。

予期せぬトラブルが発生したり、プレッシャーがかかったりする場面でも、冷静さを保って適切な判断を下せる能力がある場合が多いです。

これは、周囲がパニックになったとしても影響を受けにくいため、連鎖的にパニックになるのを防げることによります。

自分のペースでやることを大切にしているため、何かあってもあわてず落ち着いて物事に取り掛かれるのも大きいでしょう。

企業にとっては、問題解決能力がある人材は非常に重要であるため、良い印象を与えられます。

過去の経験のなかで、周囲をなだめつつ冷静に問題を解決できたエピソードがある場合は、取り入れると良いでしょう。

着実に目的を達成できる完遂力

自己PRでマイペースを用いる場合、着実に目的を達成できる完遂力として言い換えることもできます。

自分で立てた計画に基づいて着実に物事を進め、最終的に目標を達成する力を持つ場合が多いです。

自分のペースに合わせて計画を立てられるため、他人に強制される計画よりも遂行しやすいでしょう。

誰かに言われなくても自分で自分の仕事ができるということでもあるため、一人ひとりの独立性が高いベンチャー企業などで重宝される傾向にあります。

マイペースを自己PRで使う際の例文

続いて、実際にマイペースな性質を用いて自己PRを作成する際の例文を見ていきましょう。

今回は、先に挙げた言い換えの例を用いて、どのように自己PRを作成したら良いかをご紹介しています。

例文を読めば、ある程度どのように文章を組み立てたら良いのかがわかるでしょう。

実際に面接で自己PRを話すときは、しっかり自分の経験に基づき、自分の言葉で伝えるようにしてください。

①周囲の状況に左右されない行動力

私の強みは、周囲の状況に左右されない行動力です。

この強みは、学生時代のレポートの作成で発揮されました。

大学2年生のとき、必修の授業3つで1週間以内に3000文字ずつ、合計9000文字のレポートを書く課題が出されました。

しっかり書籍などから根拠となる資料も引用しなければならないレポートだったため、周囲の友人は口々に間に合うわけがない、何をしたら良いかわからないと頭を抱えていたのですが、私はそのなかでも落ち着いてレポートを作成するための計画を立て、その日のうちに作業を始めました。

結果的に、ほとんどの人が当日ギリギリまで作成していたレポートを2日前までに作成でき、早めに提出することができたのです。

この強みを活かし、入社後も周りの空気に流されることなくやるべきことの計画を立て、実行に移していきたいと考えております。

②トラブル時にも冷静さを失わない判断力

私の強みは、トラブルが起きても冷静さを失わずに行動できる判断力です。

この強みは、学生時代のアルバイトで発揮されました。

私がアルバイトをしていた飲食店では、大学3年生のときに仕入れ業者のミスで食材が入荷できなかったことがありました。

そのときはたまたまアルバイトとパート職員しかおらず、周りがあわてるなかで私はまず店長に連絡を取ることを提案しました。

店長には自分で連絡を取り、現在の状況を伝えてどのようにしたら良いか判断を仰ぎ、近隣のスーパーマーケットで食材を購入して間に合わせて欲しいとのことだったので、荷物を分担して持つために、もう1人のアルバイトに声をかけてすぐに食材を購入して店舗に戻りました。

初動を早く済ませたため、店舗の開店に間に合わせることができ、その後は問題なく業務を行えました。

この強みを活かし、入社後も冷静にトラブルに対応できるようにしたいと考えております。

③着実に目的を達成できる完遂力

私の強みは、着実に目的を達成できる完遂力です。

この強みは、学生時代の部活動で発揮されました。

私は学生時代に美術部に入部しており、入部当初からひとつのテーマをもとに作品を描ききることを目的としていました。

私はこのテーマを完遂することで、最初に描き始めてからどれだけ上達したかを比較し、同じテーマだからこそ生まれる心理的な変化を分析したいと考えて目的を設定しました。

ほかの部員が作品ごとにテーマを変えるなか、私は部活に入ってからの3年間一度もテーマを変更せず、卒業制作も同じテーマで作品を作っています。

この目的を完遂するための力を活かして、入社後もひとつの目標に向けて、道筋を描きながら業務にあたりたいと考えております。

面接でマイペースを伝える際のポイント

続いて、面接でマイペースという性格を伝えるためのポイントについて見ていきましょう。

面接を受けるより前には、ある程度面接と似た内容のES、すなわちエントリーシートを作成して提出します。

そのため、自己PRについては面接の直前ではなく、ESを作成する時点で考えておかなければなりません。

また、単純に自分が良いと思っている自分の性格について述べるのではなく、企業がどのような目線で人材を採用しているか、その強みやエピソードを聞いてどのように判断するのかについても考える必要があるでしょう。

さらに、マイペースな性格は、短所を聞かれたときにも役立ちます。

ただし、短所としてマイペースな性格を伝える場合にも、気をつけたいポイントがあるため注意しましょう。

ESで書いたことと一貫性を持たせる

面接で自己PRを行う際は、ESで書いた内容と一貫性を持たせる必要があります。

選考では、基本的に面接に先立って企業にESを提出して応募するため、書類を作成しなければなりません。

ESには応募者の氏名や住所、出身校などの基本情報だけでなく、志望動機や自己PRなどさまざまな項目を書く必要があります。

そして、面接ではESで書いた内容との一貫性も注目されるのです。

異なった強みを用いた自己PRをしてしまうと、ESとの一貫性が薄れて応募者が嘘をついているのではないか、と疑われる原因になります。

また、単純にどちらの強みを評価して良いかわからなくなってしまうため、ESの内容と面接での自己PRに齟齬が生まれないよう注意しなければなりません。

企業が求める人物像に関連付ける

自己PRの際は、アピールする強みを企業が求めている人物像に関連づける必要があります。

マイペースな人の特徴にはさまざまなものがありますが、アピールしたい側面によっては志望先の企業が求める能力と合っていない可能性があり、無闇に用いるのは危険です。

そのため、自分の強みをアピールするときも、できるだけ企業が求めている人物像に近いものを選ぶ必要があります。

ただし、企業が求める人物像に近づけるあまり、自分が本来持っていない強みになってしまうと、それは虚偽になってしまうため注意が必要です。

誇張や虚偽は、自己PR後に質問で深掘りされるとばれてしまう可能性が高いため、しっかり自分の性格やエピソードなど、実像に沿った強みにしておく必要があります。

具体的な根拠を述べる

自己PRを行う際は、具体的な根拠についてもしっかり述べる必要があります。

単に「私の強みは○○です」と自分の強みが何かを話すだけでは、説得力が薄いです。

具体的な根拠がないと、単純にそう主張しているだけなのか、そう思い込んでいるだけなのか、それとも本当にその強みを備えているのかを判断できません。

そのため、自分の強みを活かすことができた経験は、数字を用いて定量的に示す必要があります。

【補足】マイペースを短所として用いる方法

マイペースという性格は、自己PRだけでなく短所としても使用できます。

面接では、長所とあわせて短所を聞かれる場合も多いです。

先述した通り、マイペースという性格は「自分の都合を優先しがち」「他人と合わせるのが苦手」という印象を与えることもあるため、それを逆手にとって短所に活用することもできます。

ただし、短所に使用するにはある程度条件があるため注意が必要です。

もしも短所としてマイペースを挙げたにもかかわらず、それが長所や自己PRの内容に真っ向から反するものであった場合、説得力が落ちてしまいます。

長所として几帳面さや時間を厳守することなどを挙げたのに、短所でマイペースだと主張すると矛盾が生じるでしょう。

面接では、自分の回答全体に整合性を持たせる必要があるのです。

①短所を具体的に述べる

マイペースという性格を短所として伝える際は、より具体的な表現で短所を伝える必要があります。

「周りを気にせず1人で行動してしまう」「周囲のペースに合わせられない」など、どのような部分を短所だと感じているのかを具体的に述べましょう。

マイペースな性格にはマイナスな面もあるため、自分自身でも客観的にそのことを理解できていることを伝えなければなりません。

具体的に短所を説明できないと、自己分析が不十分だと思われてしまう可能性があります。

その際は、漠然とした曖昧な言葉で伝えるよりも、どういったところが欠点なのか具体的に述べることが大切です。

できるだけ具体的な欠点を述べておく方が、このあとのエピソードなどにもつなげやすいでしょう。

②短所を発揮したエピソードを述べる

短所にマイペースを用いる場合、自己PRのときと同様、実際に短所が現れてしまったエピソードを述べる必要があります。

実際にどのような経験で短所が発揮されているかを説明できれば、その分自分がどれだけその短所について理解しているかを示すことができるでしょう。

逆に、具体的なことが何も言えないと「何となくマイペースと言っただけで本当はちゃんと分析していないのでは」「自分の行動のどこが良くなかったのかわかっていないのでは」と思われ、反省ができない人物だと判断される可能性すらあります。

そのため、自己分析で過去のエピソードを分析し、自分の良くなかった部分が現れている経験を選んで、具体的に説明できるようにしておきましょう。

③短所の向き合い方を述べる

短所としてマイペースな性格を使用する場合、自分としてはどのようにその短所に向き合っているのかについて述べる必要があります。

マイペースな性格の短所を述べただけでは、面接官のなかでもマイナスな印象で終わってしまうのです。

企業としては、短所を理解した上で改善する試みを何も行っていない向上心のない人材を採用するメリットはありません。

述べた短所を改善したエピソード、あるいは現時点での向き合い方を示すことで、良くない部分を理解しつつ、改善しようとしている向上心を感じさせることができるでしょう。

企業での業務も、反省と改善の連続になるのが一般的ですので、まずは自分のことについて反省と改善ができる人材であることをアピールしましょう。

例文

私の短所は、周りの意見よりも自分のやりたいことを優先してしまうマイペースさです。
この短所は、学生時代の履修登録の際に現れました。
2年生の履修登録の際、私はもともとその学年の必修単位と資格取得に必要な単位だけを取るつもりでいたのですが、授業の一覧を見ていたときにどうしても受けてみたい授業がいくつか出てきました。
周りの友人からはそんなに授業を取ったら首が回らなくなる、やめた方が良いと言われましたが、結局その授業をすべて履修登録して受講しました。
単位は何とか取得できましたが、課題に次ぐ課題で自分の時間をあまり取れなくなってしまい、非常に苦労しました。
この経験から、現在は友人のアドバイスも取り入れながら、何事も無理のないスケジュールを組むように心がけています。

まとめ

マイペースな性格には欠点もあるものの、仕事で活かすことのできるような長所もあります。

そのため、自己PRでも使い方を工夫すれば、十分なアピールが可能です。

実際にどのような形でマイペースな性格が表れているのかに加え、マイペースな性格が発揮されたエピソードを掘り出す必要があります。

自分の性格を客観的に分析し、効果的な自己PRにつなげましょう。

 

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