はじめに
ほとんどの企業の人事部は年末年始に休みを取っていますが、この時期も就活の合格率を上げるためにできることはあります。
今回は年末年始に周りの就活生と差をつける方法について解説するので、現在就活中の方はぜひお読みください。
就活生は年末年始に差がつく
年末年始は、就活生の間で対策に差がつきやすい時期です。
多くの方は帰省したり友人と遊んだりしていて、この時期は就活のことを何も考えないでいる方も少なくありません。
もちろん、この時期にある程度楽しんでリフレッシュしておくのは良いことです。
その後の就活は、どうしても長期戦になります。
しかし、帰省する予定がなく時間があるのなら、この時期にもできることをやっておきましょう。
この時期の頑張りが、その後の就活に大きな影響を与える可能性もあります。
年末年始に就活をするメリット
まずは、年末年始に就活をするメリットをご紹介します。
年末年始は説明会などがないためできることは限られますが、逆に1人でできることに集中しやすい環境とも言えるでしょう。
時間があるなら筆記試験の対策や自己分析など、自分1人でおこなえる就活を少しだけでも進めておくのがおすすめです。
Webテストも24時間365日いつでも受けられるため、忙しくない年末年始に受けてみてはいかがでしょうか。
自信を持って本選考に臨める
年末年始に選考の準備を徹底しておくと、いざ本番になったときに自信を持って臨みやすくなるのがメリットです。
就活は、自分をいかに有能で人柄が良い人物であるかアピールする場所とも言えます。
自信があるように見える人と自信がなさそうに見える人では、前者のほうが選ばれやすいのは必然でしょう。
自信のなさが態度に出ると、それだけでマイナス評価になってしまうことも考えられます。
自信満々で望む必要はありませんが「できることはやった」と自信を持って言える状態で選考に臨むほうが有利です。
また年末年始も毎日コツコツ少しずつできることをしておくことにより、その後も毎日就活に取り組む習慣をつけられます。
就活に自信を持ちたい方は、ぜひ年末年始もできることをやっておきましょう。
他のことを考えずに済む
年末年始に、選考の合否を連絡する企業はほとんどありません。
面接などのスケジュールを入れる企業もほとんどないでしょう。
選考が進まない時期は、選考状況や結果を意識せずやるべきことに集中できる期間とも言えます。
志望度の高い企業から不採用の連絡を受けると、どうしてもモチベーションが低下してしまうものです。
しかし、年末年始はそのようなことが起きないため、Webテストなど集中力・思考力が必要なことをこなすのに向いています。
気分が落ち込んでいると自己分析にも影響を与える可能性があり、客観的に自分の長所を見つけるのが難しくなってしまうかもしれません。
「一年の計は元旦にあり」とも言われるので、年始をきっかけに去年までの自分を振り返り今年の目標を立ててみるのも良いでしょう。
友人や家族の協力を求めやすい
年末年始は自分だけでなく、家族や友人も時間に余裕があることが多い時期です。
他己分析に協力してもらったり、就活の相談にのってもらったりするのに適しています。
帰省や遊びのついでに、少しだけ話を聞くのも良いでしょう。
しかし、親しい方以外に協力を依頼するのは好ましくありません。
とくに企業やOB訪問でお世話になった方に連絡するのは避けましょう。
年末年始はゆっくり休んでいて、仕事のことは考えたくないと思っているかもしれません。
休みの日に連絡すると、非常識と思われてしまう可能性もあります。
基本的に年末年始は自分1人で完結できること、友人や家族と一緒に過ごしながらできることに集中するのがおすすめです。
1人でもできることはたくさんあります。
就活生が年末年始にすべきこと5選
続いて、就活生が年末年始にやっておくべきことを5つご紹介します。
これらのことは1人でもできるため、年末年始にやっておくのに最適です。
15分〜30分といった短時間でできることもあるため、年末年始に他の予定が入っている方も少しずつ取り組めます。
他の就活生と少しでも差をつけておきたい方は、ぜひこれらのことを実践しましょう。
これまでの就活を振り返る
年末年始は、これまでの就活を振り返るのに最適な時期です。
この時期はまだ選考が始まっていないことが多いため、振り返る項目はそれほど多くないでしょう。
自己分析や業界研究・インターンシップなどを振り返り、改善点があれば書き出してみてください。
それをもとに、次の1か月や志望業界の選考が本格化するまでの短期的な目標を設定できます。
就活は長期的な活動になるため、年末年始に限らず節目ごとにこれまでの歩みを振り返ってみるのがおすすめです。
書類選考が一段落した段階・はじめて最終選考まで進めた段階などで、改善点がないか確認してみましょう。
とくに面接は改善点を1つずつ直し次の面接に活かすことが、多くの企業から内定を得ることにつながります。
自己分析をし直す
年末年始は、自己分析をやり直すのにも適しています。
1人で集中しやすい環境に身を置きやすいことも理由ですが、ウィンターインターンを終えた直後である可能性が高いこともおすすめの理由です。
インターンシップは自分の考えや価値観を大きく変える可能性が高く、人によってはインターン後に志望業界や就活の軸を変えることもあります。
インターンシップを経験した方は、年末年始にあらためて自己分析をして、選考を受ける企業を考え直してみてはいかがでしょうか。
インターンシップで仕事を体験することにより、自己分析の結果が変わることもあります。
たとえば仕事のやりがいをどこに見出すか、どんな仕事が向いているかといった項目は、インターンシップ前後で自己分析の結果が変わる可能性が高いです。
業界・企業情報を収集する
業界・企業研究をするなら、実は年末年始がおすすめです。
年末年始に面接などを実施する企業はほとんどありませんが、多くの企業は年末年始に合わせて年間活動報告を出します。
とくに大手企業は去年の報告をまとめて知らせてくれることが多いため、志望業界でこうした報告があればぜひ目を通しておきましょう。
また年始は去年起きたできごとをまとめたニュースや記事が出回る時期でもあるため、時事問題をおさらいして筆記試験対策をしたり、業界ニュースを調べておいたりするのにも適しています。
去年の大きなニュースをもとに、今年の業界予測を立てるのも良いでしょう。
将来性のある成長業界に就職したい方は、とくに直近の業界動向・時事問題を調べておくようにしてください。
本選考を受ける企業を選定する
自己分析や業界研究したうえでさらに時間があれば、ぜひ年末年始に本選考を受ける企業の絞り込みをおこなっておきましょう。
この時期は、まだどの企業を第一志望にするかまで絞り込めない方も多いはずです。
しかし、多くても3業界までに志望業界を絞っておきましょう。
ある程度業界を絞っておかなければ、エントリーシート記入時に志望動機がぶれてしまう可能性があります。
すでに業界が絞れている方は、企業研究を深めどの企業を第一志望にするか考えてみてください。
就活では「なぜこの業界か」だけでなく「なぜ業界の中でうちを選んだのか」まで踏み込んで質問されます。
とくに役員面接・最終面接でこうした質問がなされやすいため、それまでにこの質問に答えられるようにしておきましょう。
就活スケジュールを立てる
年末年始の間に、1月以降の就活スケジュールを詳細に立てておくのもおすすめです。
この時期は就活サイトのお知らせがあまり入ってこないため、日程のやりくりを考えるのに頭が混乱する可能性は低いでしょう。
マイページや過去の選考情報をもとに、まずは直近の締め切りや面接日程を把握するようにしてください。
とくにエントリーシートやWeb試験の受験締め切りは、複数の企業を受けていると間違えて認識してしまうことがあります。
Web上だけで確認するのではなく、アナログな手法(手書きのメモ・付箋・手帳など)も活用して、ミスをしないようにするのがおすすめです。
年末年始が明けるとすぐに動き出す企業もあるので、次にどの企業を訪問するかも考えておきましょう。
大手内定者の年末年始就活スケジュール例
12月30日(土)企業研究1社、面接対策2社 計7時間30分
12月31日(日)模擬面接1回 計1時間30分
1月 1日(月)友人とドライブ
1月 2日(火)模擬面接2回、ES作成2社、面接対策1社 計8時間
1月 3日(水)模擬面接1回、OB訪問1回 計5時間
就活生が年末年始にしてはいけないこと
次に、就活生が年末年始にしてはいけないことについても解説します。
ある程度体を休めたり楽しいことをしたりするのも良いですが、だらだらと過ごすのはおすすめしません。
就活は、社会人になってからも大切なスケジュール立案を練習する機会でもあります。
メリハリをつけ、楽しみつつも有意義な年末年始になるよう努めましょう。
就活にだけ取り組む
就活だけに集中しすぎるとストレスや疲労が蓄積するため、時間がたくさん取れるからと言って就活にだけ取り組むのはあまりおすすめできません。
年末年始が終わるとすぐ忙しくなるので、この時期にある程度趣味を楽しんだり遊んだりしておくほうがその後のモチベーション維持につながります。
就活に何時間取り組むか決めておき、それが終わったら適度に楽しむようにしてください。
とくに就活は友人・同級生と協力して情報交換できるほうが有利になる場面があるため、この時期に友人と遊んでおき、協力を得やすい状況にしておくのがおすすめです。
また年末年始はアルバイトしやすい時期でもあるため、就活で後々必要な交通費・宿泊費などを今のうちに稼いでおく手もあります。
何もやらずに過ごす
何もやらず年末年始を終えてしまうのは、就活生にとってあまりにもったいないことと言えます。
何をすべきかわからない方は、面接やグループディスカッションのイメージトレーニングや模擬練習をおこなっておきましょう。
模擬面接などを長い期間やっていないと、どうしても感覚を失いやすいためです。
文章を書くのが苦手な方は、志望動機作成なども期間を空けると感覚を失ってしまうことがあります。
ぜひこの時期にエントリーシートを一本でも作成しておき、感覚を失わないようにしてください。
年末年始も帰省やアルバイトで忙しい方は、10分か20分だけでも何かやっておき、就活のモチベーションを維持しておくのがおすすめです。
就活サイトにログインしてスケジュールを管理するといった取り組みは、短時間でもやりやすいでしょう。
企業に連絡をする
年末年始は企業に連絡するのを控えたほうが良いです。
ほとんどの企業・採用担当者は休暇を取っており、電話をかけても出てくれない可能性があります。
早めに連絡したい場合でも、始業日以降にしましょう。
年末年始に企業研究・業界研究を進め質問したい項目ができた方は、今のうちにその内容を整理しておくのがおすすめです。
もちろん、この時期にエントリーシートを提出するのは問題ありません。
年末年始にエントリーを受け付けている企業に応募するなら、ぜひこの時期にやっておきましょう。
また年始明け直後は、企業側がいきなり就活生に対応できない状況であることも考えられます。
年始に志望企業の新しい情報が出てくるのが遅くなるのは、ある程度仕方ないと考えましょう。
年末年始の就活に関するよくある質問
次に、年末年始の就活に関するよくある質問とその回答をまとめました。
年末年始に就活関連でできることはある程度限られますが、逆にやるべきことを絞りやすいとも言えるでしょう。
就活以外の予定が入りにくいのも、年末年始ならではのメリットです。
やるべきことの優先順位をつけ、重要なことからこなしていくようにしてください。
年末年始に就活イベントは実施されますか
多くの企業は年末年始に休みを取りますが、一部の企業は年末年始にも就活イベントを開催しています。
インターネットやSNSで最新情報をチェックしておきましょう。
このような企業が年末年始にイベントを開催するのは、それだけ多くの学生が年末年始に時間があるだろうと考えるためです。
そういった企業は、就活に力を入れていると考えることもできます。
参加者が少ないイベントは、就活生側がじっくり社員の話を聞くチャンスです。
年末年始でもイベントに訪問することにより、企業への興味が高いことをアピールすることもできます。
一方的に説明を受けるタイプの説明会ではなく、社員と向かい合って話をできるイベントに参加したい方は、この時期のイベントをぜひチェックしてみてください。
アルバイトはやらない方がいいですか
年末年始にアルバイトができるなら、ぜひやっておきましょう。
就活は交通費や宿泊費、現地での食事代などで意外とお金がかかるためです。
とくに地方から東京の企業を受験したい場合、飛行機や新幹線の移動だけでも多くのお金がかかります。
学業が休みになる年末年始の時期に、ある程度まとまった金額を稼いでおくのは有益です。
ただし、アルバイトばかりやって就活がおろそかになるのはよくありません。
この時期に、ある程度遊んでリフレッシュしておくのも大切です。
就活とアルバイト・余暇のバランスをしっかり考え、計画的に行動しましょう。
年末年始はイベント系の短期・スポットアルバイトもよく募集されているため、就活への影響を考えず応募できるアルバイトがたくさんあります。
モチベーションを保つ方法を教えてください
年末年始も就活へのモチベーションを維持したいなら、この時期に就活仲間を作るのがおすすめです。
地元の友達と遊んだり短期アルバイトの同僚と仲良くなったりして、情報を共有できる相手を増やしてみてはいかがでしょうか。
年始明けに何をしようか、あれこれ考えてみるのもおすすめです。
年始にOB訪問を計画し、どこに申し込むか考えてみてください。
OB訪問は就活の中でも、比較的緊張感が少なく取り組めることの1つです。
リラックスできる環境で楽しい時間を過ごせる場合も多いため、モチベーションを維持するにはぴったりの活動と言えます。
ただし年末年始に直接OBに連絡を取るのは控えましょう。
始業日になってからでも、OB訪問の申し込みは遅くありません。
就活の悩み相談ならジョブコミット
年末年始以降の就活を有利に進めたいなら、この時期にジョブコミットに登録しておくのもおすすめです。
ジョブコミットでは、就活の悩み相談やおすすめの企業紹介といったサポートを無料で受けられます。
担当の就活エージェントにいろいろ相談にのってもらえるため、何をすべきか・何を改善すべきか迷ったときも頼りになるでしょう。
模擬面接・エントリーシートの添削なども依頼できます。
興味をお持ちになった方は、ぜひこちらのサイトもご確認ください。
まとめ
年末年始でも、自己分析・業界研究など就活関連でできることはあります。
しばらく就活を休んでいると年明けのモチベーションが落ちてしまう方もいるため、少しの時間でもできることをやっておくのがおすすめです。
もちろん、年末年始は就活生でも羽を伸ばせる数少ないチャンスでもあります。
この時期を逃すと、しばらく予定がすれ違いになり、遊べなくなってしまう友人が出てくるかもしれません。
レクリエーションと就活のバランスを取り、有意義な年末年始を過ごしてください。