明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
- 志望動機を深掘りする方法
- 「なぜこの会社なのか」を伝える際のポイント
- 「なぜこの会社なのか」を言う際の注意点
- 「なぜこの会社なのか」の回答例
- 自分の志望動機が浅いと思う人
- 「なぜこの会社なのか」を答える際の基本構成をって参考にしたい人
- 「なぜこの会社なのか」と聞かれて困っている人
- 「なぜこの会社なのか」複数の回答を参考にしたい人
はじめに


志望動機は必ず就活で聞かれる項目ですが、それに加えて「なぜこの会社なのか」という深掘り質問をされることも少なくありません。
そこで今回は面接などで「同業他社でも良いのではないか」「なぜ数ある企業の中から弊社を選んだのですか」などと聞かれた際に、自信を持って回答するためのポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
【なぜこの会社なのか?】どんなタイミングで聞かれるのか
「なぜこの会社なのか」という質問は選考過程のどのようなタイミングにおいても聞かれる可能性があります。
エントリーシートにおいてはもちろんのこと、一次面接や二次面接で聞かれる可能性もありますし、場合によっては最終面接で聞かれることすらあります。
一次面接で聞かれなかったからといって「もう対策しなくても良いだろう」と思わず、どのような過程においても聞かれる可能性があると念頭に置き、面接前にしっかりとおさらいしておくことを推奨します。
【なぜこの会社なのか?】会社や人事は何を評価している?
会社や人事はどのような点を評価しているのかについて確認しておきましょう。
質問から何を知りたいのかを理解しておくことによって、質の高い回答を用意できるはずです。
- 企業理解と志望度の深さ
- 意欲と熱意
- スキルと能力
- 人柄と価値観
- 成長意欲と将来性
企業理解と志望度の深さ
企業理解と志望度の深さは、採用担当者が応募者の本気度を測る上で重要です。
表面的な言葉ではなく、企業の理念、事業内容、企業文化への深い理解を示すことが求められます。
企業のウェブサイトやIR情報などを参考に、企業の強みや独自性、業界内での立ち位置を把握し、なぜその企業でなければならないのかという明確な理由を述べることが重要です。
自身の価値観やキャリアプランとの関連性を含めて説明することで、企業への貢献意欲を伝えることができます。
例えば、「御社の〇〇という事業は、私の〇〇という経験を活かせるだけでなく、将来の〇〇という目標にも繋がるため、非常に魅力を感じています」といった具体的な表現が効果的です。
企業のビジョンと自身のキャリアプランとの整合性を示すことで、入社意欲の高さをアピールし、企業への貢献意欲を具体的に伝えることが重要です。
意欲と熱意
仕事に対する情熱や意欲は、採用担当者が応募者の潜在能力や成長性を判断する上で重要です。
単に「頑張ります」という言葉だけでは、意欲や熱意は伝わりません。
具体的なエピソードや経験を交えながら、仕事に対する情熱を表現することが大切です。
例えば、「学生時代に〇〇というプロジェクトに取り組んだ際、困難な課題に直面しましたが、諦めずに解決策を模索し、最終的に成功させることができました。
この経験を通じて、目標達成のために努力することの重要性を学びました」といった具体的な事例を挙げることで、困難な状況でも諦めずに取り組む姿勢を示すことができます。
入社後、企業に貢献したいという強い気持ちを伝えることも重要です。
自身のスキルや経験をどのように活かして、企業の成長に貢献できるのかを具体的に説明しましょう。
スキルと能力
応募者のスキルや経験が、企業の求める人物像と合致しているかどうかは、採用担当者が応募者の適性を判断する上で重要です。
単に「〇〇ができます」という羅列だけでは、自身のスキルや能力を十分に伝えることはできません。
具体的なエピソードや成果を交えながら、自身のスキルや能力をアピールすることが大切です。
過去の経験を通じて、どのような成果を上げてきたのかを具体的に説明しましょう。
例えば、「〇〇というプロジェクトにおいて、〇〇という役割を担当し、〇〇という成果を上げることができました。
この経験を通じて、〇〇というスキルを向上させることができました」といった具体的な事例を挙げることで、自身のスキルや能力を客観的に示すことができます。
入社後、スキルや経験をどのように活かせるのかを具体的に説明することも重要です。
企業の事業内容や求める人物像を理解した上で、自身のスキルや経験がどのように貢献できるのかを具体的に提案しましょう。
人柄と価値観
企業の文化や価値観に共感し、適応できる人物かどうかは、採用担当者が応募者の組織適合性を判断する上で重要です。
単に「協調性があります」という言葉だけでは、自身の人間性を十分に伝えることはできません。
具体的なエピソードや経験を交えながら、自身の人間性をアピールすることが大切です。
チームワークを重視し、周囲と協力して業務に取り組めることを具体的に説明しましょう。
例えば、「学生時代に〇〇というサークルに所属し、メンバーと協力して〇〇という目標を達成することができました。
この経験を通じて、チームワークの重要性を学びました」といった具体的な事例を挙げることで、周囲と協力して業務に取り組めることを示すことができます。
誠実さや責任感など、社会人として必要な倫理観を備えていることを伝えることも重要です。
成長意欲と将来性
常に新しい知識やスキルを習得しようとする向上心があるかどうかは、採用担当者が応募者の将来性を判断する上で重要です。
単に「成長したいです」という言葉だけでは、向上心を十分に伝えることはできません。
具体的な目標や計画を交えながら、自身の成長意欲をアピールすることが大切です。
将来、企業の中核を担う人材として成長できる可能性を秘めていることを具体的に説明しましょう。
例えば、「入社後は、〇〇というスキルを習得し、〇〇という分野で活躍できる人材になりたいと考えています」といった具体的な目標を示すことで、成長意欲をアピールできます。
キャリアプランが明確で、目標達成に向けて努力できることを伝えることも重要です。
例えば、「将来は、〇〇というポジションで、〇〇という業務を担当し、企業の成長に貢献したいと考えています」といった具体的なキャリアプランを示すことで、目標達成に向けて努力できることを示すことができます。
【なぜこの会社なのか?】志望動機で「なぜこの会社なのか」を聞かれる理由
続いて、志望動機を企業が聞いてくる理由について確認しておきましょう。
なぜ志望動機を聞かれているのかを理解しておけば、相手が求めている回答を用意できます。
ぜひ、それぞれのポイントを確認しておいてください。
- 学生の価値観を知るため
- どれだけ企業理解できているか確認するため
- 内定を承諾してくれるかの確認するため
学生の価値観を知るため
面接官が志望動機を質問する理由の1つは応募者の価値観を把握し、それが自社の理念や文化に合致しているかを判断するためです。
企業は自社の目指す方向性や職場環境に適応し、長期的に活躍できる人材を求めています。そのため、志望動機を通じて応募者の価値観や考え方を知ることは採用判断において重要なプロセスです。
例えば「なぜこの会社を選んだのか」という質問に対して、企業理念や事業内容に共感した理由を明確に述べることができれば、価値観が企業の方向性と一致していると判断されやすくなります。
一方で、曖昧な理由や他社でも通用するような答えでは、価値観の共有が十分でないとみなされ、採用の可能性が低くなることもあります。
また、企業は志望動機を通じて、応募者が自身の価値観に基づいてキャリアを考えているかも確認していることが多いです。
自分の目指す働き方や職業観が明確であれば、入社後の仕事に対するモチベーションが高く、長く働いてくれる可能性があると考えられます。
例えば「自分のスキルを活かして社会に貢献したい」という価値観が明確な応募者であれば、入社後に具体的な目標を持ち、意欲的に業務に取り組むことが期待できます。
どれだけ企業理解ができているか確認するため
面接で志望動機を尋ねるもう1つの理由は、応募者が企業をどれだけ理解しているかを確認するためです。
企業研究の深さは応募者の熱意や本気度を測る指標となります。
そのため、表面的な情報だけでなく、企業の具体的な取り組みや強みに基づいた理由を述べることが必要なのです。
例えば「貴社の〇〇事業に魅力を感じています」といった具体的な取り組みに言及することで、企業の特徴をしっかり理解していることが伝わります。
このような答えは応募者が「単に有名だから応募した」のではなく、企業に対する本物の興味や熱意を持っていると採用担当者に印象づける効果があります。
一方で「御社の安定性に惹かれました」といった曖昧な理由では、他社との差別化ができず、熱意が不足しているとみなされる可能性があるでしょう。
内定を承諾してくれるかの確認するため
企業が志望動機を質問する理由の1つに、内定後に辞退されるリスクを減らす目的があります。
採用活動には時間やコストがかかるため、内定を出した後に辞退されると企業にとって大きな損失となります。
そのため、応募者が本当に自社で働きたいと考えているのかを見極めることは重要です。
志望動機が具体的で企業に対する熱意が感じられる場合、企業側は内定を承諾してもらえる可能性が高いと判断します。
例えば「貴社の〇〇の取り組みに共感し、自分のキャリアを貴社と共に築いていきたいと考えています」といった答えは応募者の本気度を示すものです。
一方で「御社のビジョンに共感しました。」と述べるだけの曖昧な表現では志望度が低いとみなされる可能性があります。
【なぜこの会社なのか?】志望動機とは何が違う?
志望動機と「なぜこの会社なのか」は、自身のキャリアにおける目標と、企業が提供する機会との接点を明確にするために重要です。
志望動機は、個人の経験やスキルに基づき、どのような仕事に情熱を持ち、どのような貢献をしたいかを示すものです。
一方、「なぜこの会社なのか」は、企業の理念、事業内容、企業文化などが、自身の価値観や目標とどのように合致するかを説明するものです。
両者は密接に関連しており、自身の志望動機を実現できる場として、その企業が最適であることを示す必要があります。
企業が求めるのは、自社のビジョンに共感し、長期的に貢献してくれる人材です。
そのため、企業の特性と自身の強みを結びつけ、具体的な事例や自身の将来像を交えながら、説得力のある説明をすることが重要となります。
【なぜこの会社なのか?】「なぜこの会社なのか」の回答が難しい理由
- 具体的に書くのが難しい
- 比較との比較が難しい
- 自分との関連付けが難しい
志望動機でよく聞かれる「なぜこの会社なのか?」は最も学生が悩む質問と言っても過言ではありません。
ここでは、この質問の回答が難しいと言われる理由を説明していきます。
「なぜこの会社なのか?」の答え方を考える前に、この質問に悩んでいる理由を明確にしましょう。
具体的に書くのが難しい
その会社でなくてはいけない理由は具体的に書かなければいけません。
企業が知りたいのは、「何に、どのような理由で惹かれたのか」という具体的な内容です。
一方で、多くの就活生は具体的な就活の軸がなく、志望動機を具体的に書くことが難しく感じているでしょう。
そのため、志望動機を深堀りできず、その企業ならではの内容を具体的に書くことが難しく感じるケースが多いです。
比較との比較が難しい
同じ業界には多くの企業があり、それぞれが似たような強みや事業内容を考えています。
そのため、「なぜこの会社なのか?」と聞かれた際には、競合と比較した業界の独自の魅力を伝える必要があります。
しかし、業界調査がきちんとしていて、各企業の違いを理解することは思ったよりも難しく、結果として「なぜこの会社なのか?」を明確に説明できなくなってしまいます。
自分との関連付けが難しい
企業の魅力を理解するだけでは、採用担当者を納得させることはできません。
その企業の特徴や強みが、自分のキャリアや価値観とどのように注目しているのかを説明する必要があります。
しかし、自己分析が十分にできていないと、「企業のどの部分に共感しているのか」「自分の経験やスキルがどのように生きられるのか」具体的に人事に伝わりづらくなってしまいます。
【なぜこの会社なのか?】志望動機を考える6ステップ


志望動機を考える際は上記の6つのステップを軸にして考えると、いい志望動機に仕上がりやすいです。
また、しっかりとしたステップを踏んで志望動機を作成することで、深堀り質問にも答えやすい志望動機になります。
特に「なぜこの会社なのか?」という質問は深堀質問されやすいので、しっかりとこの6つのステップを踏んで志望動機を作成しましょう。
【なぜこの会社なのか?】志望動機を答えるときの基本構成
続いて、志望動機を答える際の基本的な構成について紹介します。
この構成はどのような企業を受ける際にも活用できるもので、企業の採用担当者に良い印象を与えられる可能性が高い構成です。
差別化できた志望動機を作成するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
- 他社にはない魅力を伝える
- そこに魅力を感じる根拠を述べる
- 他会社との比較を用いる
- 今後の展望
他社にはない魅力を伝える
結論部分では「なぜこの会社を選んだのか」を簡潔かつ明確に述べることが重要です。
面接官は多くの応募者の話を聞くため、疲れている場合も多いです。
そこで、最初に結論を提示することで、話の方向性をすぐに理解してもらいましょう。
結論を曖昧にしたり、冗長な前置きを続けたりすると、伝えたいポイントがぼやけてしまい、面接官の印象に残らない可能性があります。
例えば「貴社の〇〇という取り組みに共感し、自分の〇〇のスキルを活かして貢献したいと考えています」という形で、志望動機の核心部分を冒頭で明確に述べると、採用担当者はその後の話をスムーズに理解できます。
そこに魅力を感じる根拠を述べる
結論に続く根拠の部分ではなぜその結論に至ったのかを具体的に説明する必要があります。自身の経験やスキル、価値観が企業の特徴や理念とどのように関連しているのかを詳しく述べることで、面接官に納得感を与えられます。
結論だけでは抽象的な印象を与えがちなため、その背景にある理由を根拠として示して、説得力を高めましょう。
例えば、自分が学生時代に行った活動や成果を基に「〇〇の経験を通じて〇〇の能力を身につけ、それが貴社の〇〇という事業で活かせると考えました」と述べると、具体的な適性が伝わります。
この際、ただ自分の経験を羅列するだけではなく、企業の求める人物像やスキルとどのように合致しているかを意識的に関連付けることが重要です。
他会社との比較を用いる
志望動機を述べる際に、他社との差別化を明確にすることは非常に重要です。
なぜ他の企業ではなくその会社を選んだのかを具体的に述べることで「この人は本当にうちに入りたいのだな」という信頼感を与えることができます。
他社との違いに言及することで、志望理由が際立ちます。
例えば「貴社の〇〇事業における独自のアプローチに強く魅力を感じました。他社でも同様のサービスを展開していますが、貴社は〇〇の点で大きく差別化されており、その中で自分のスキルを活かしたいと考えました」といった形で、他社との違いを具体的に挙げると良いでしょう。
この際、他社を否定的に評価するのではなく、貴社の強みを際立たせる形で述べることが大切です。
また、他社との比較をする際には企業の理念やビジョンに焦点を当てることも有効です。「貴社の〇〇という理念が、自分の価値観と強く一致しています。他の企業も検討しましたが、貴社の理念の下で働くことで、自分の目標を実現できると考えました」という形で、自分と企業の相性を強調すると、面接官に納得感を与えることができます。
今後の展望
志望動機の締めくくりとして、今後の展望を述べることで、入社後に具体的にどのように貢献したいかを示すことができます。
企業は応募者が長期的にどのようなビジョンを持って働こうとしているのかを重視するため、貢献意欲や将来の目標をアピールすることが求められます。
例えば「入社後は貴社の〇〇事業で経験を積みながら、自分の〇〇スキルをさらに磨き、将来的には〇〇という新たなプロジェクトを推進したいと考えています」と述べることで、応募者の具体的なキャリアビジョンが伝わるでしょう。
このように、企業の成長と自分の成長を関連付ける形で話すと、面接官にポジティブな印象を与えることができます。
【なぜこの会社なのか?】志望理由別の例文
続いて、志望理由別の志望動機の例文を紹介します。
代表的な志望動機を5つ主題として例文を作成したため、参考にしてみてください。
先ほど紹介した志望動機の構成などを踏まえた上で作成しているため、参考になるはずです。
社風が理由
貴社の説明会で拝見した社員間の信頼関係や協力体制に感銘を受け、ここで自分の力を発揮したいと強く感じました。
大学時代、私はサークル活動の運営を通じてチーム作りの重要性を学びました。
メンバー間の意見が対立した際には冷静に双方の意見を聞き、全員が納得できる方向性を導くよう努めた結果、サークルの参加率が向上し、イベントの成功にも繋がりました。
この経験を通じて、個人の力だけでなく、組織全体が一体となることの大切さを実感しました。
入社後はこれまでに培ったコミュニケーション力を活かし、部署間や顧客との良好な関係を築くことで、組織全体の目標達成に寄与したいと考えています。
技術に惹かれた
貴社の技術が業界をリードしていることを知り、その中で成長できる自分をイメージしました。
特に〇〇技術における貴社の取り組みには他社にはない強みを感じました。
大学での研究活動では最先端の技術を取り入れながら新しい実験方法を試みました。
例えば、限られた資材を活用しながら効率を向上させる工夫を行い、結果的に研究成果を学会で発表する機会を得ました。
この経験から、既存の手法にとらわれずに挑戦する姿勢の大切さを学びました。
入社後は貴社の技術力を活かしたプロジェクトに積極的に参加し、自分のスキルをさらに磨く所存です。
また、新しいアイデアを提案し、より良い製品やサービスの提供に貢献したいと考えています。
人に魅力を感じた
私は説明会で社員の方々の話を伺い、その誠実な姿勢や温かみのある人柄に強い印象を受けました。
学生時代、私はアルバイトの現場でリーダーとしてチームをまとめる経験を積みました。
新人スタッフが困った際には積極的にサポートし、全員が働きやすい環境を作ることに注力しました。
その結果、チーム全体のモチベーションが向上し、売上も安定して増加しました。この経験から、人間関係を重視した働き方の重要性を学びました。
入社後は社員の皆様とのコミュニケーションを大切にし、チームとして成果を上げられるよう取り組む所存です。
また、顧客との信頼関係構築にも注力し、貴社の評判を更に高めるための貢献を目指します。
事業内容が魅力だと感じた
私は社会に直接的な影響を与える事業に関わりたいと考えていますが、貴社の〇〇事業はその独自性と社会貢献性の高さから、多くの人々に喜ばれるものだと感じました。
大学時代、私は地域のボランティア活動に参加し、地元住民の生活を支えるプロジェクトを手掛けました。
〇〇の取り組みを通じて、多くの人々と直接関わる中で、社会に役立つ活動に携わるやりがいを感じました。
この経験から、他者に貢献できる仕事に強い興味を持ちました。入社後は貴社の事業が持つ社会的意義を広める活動に尽力する所存です。
また、現場での経験を通じて自身を成長させ、貴社の更なる発展に貢献する姿勢を貫きます。
企業の理念にマッチした
私は企業の理念が業務の方向性を決定付ける重要な要素だと考えています。
貴社の「〇〇」という理念には深く共感し、その実現に向けて働きたいと強く思いました。
大学生活では〇〇をテーマにした研究を進め、〇〇の意義を深く学びました。
この経験を通じて、成果を追求するだけでなく、社会全体への影響を考える視点を養いました。
貴社の理念は私がこれまで培ってきた価値観と重なり、ここで働くことで自分の目標を達成できると確信しています。
入社後は貴社の理念を体現するプロジェクトに積極的に参加し、貴社の価値をさらに高めるための努力を惜しまない所存です。
貴社が目指す〇〇の実現に向けて、自分のスキルや知識を活かして貢献することで、誰からも頼りにしていただける社員を目指します。
【なぜこの会社なのか?】業界別の例文
続いて、業界別の志望動機の例文について紹介します。
代表的な業界は全て網羅しているため、あなたが気になっている業界について書いている志望動機例文を中心に参考にしてみてください。
IT企業
特に貴社が展開する「AWSのインフラを活用したエンタープライズ向けクラウドソリューション事業」に深く共感しました。
大学時代、私は情報工学を専攻し、クラウド基盤を用いたデータ管理システムの開発プロジェクトに参加しました。
データの分散処理を効率化するアルゴリズムを設計し、チーム全体で成果を共有する仕組みを構築した結果、処理速度を従来比30%向上させ、大学内で表彰を受けました。
この経験から、IT技術を活用して課題を解決する楽しさを実感し、さらに成長したいと考えています。
入社後はクラウド技術の知識を深めながら、貴社のエンタープライズ事業のさらなる成長に貢献する所存です。
人材企業
特に貴社が提供するキャリア支援事業は個々のニーズに応えることで双方の成長をサポートする重要な役割を担っており、その一翼を担いたいと強く感じています。
大学時代、私は人材企業でのインターンシップを経験しました。求職者と企業のマッチングをサポートする業務に携わり、求人票の作成や面談の同席を通じて、個々の価値観やスキルに合った提案の重要性を学びました。
入社後は貴社のキャリア支援事業を通じて、求職者と企業の成長を後押しする所存です。
さらに、これまでの経験を活かし、現場で得た知識を基に新たな提案や改善を行い、より多くの方々に価値を届けられるサービスの提供に努めます。
メーカー
貴社の「環境に優しい素材を用いた〇〇製品」の開発は社会課題の解決に寄与しており、そこで働くことで自身の成長と社会への貢献を両立できると感じました。
大学ではゼミのプロジェクトに参加し、新しい素材を用いた製品開発に携わりました。
特に、耐久性と環境性能を両立する材料を用いてプロトタイプを作成し、学内コンペで表彰される成果を上げました。
この経験を通じて、技術を活用した課題解決の面白さを知り、ものづくりに対する情熱が高まりました。
入社後は貴社の研究開発チームで新しい価値を生む製品の創造に貢献する所存です。
また、現場での知識を深め、チーム全体で成果を上げることを目指し、社会や顧客に喜ばれる製品づくりに努めます。
金融企業
貴社が展開する〇〇事業は顧客に寄り添う姿勢と独自のサービス展開が特徴であり、自分が目指す働き方に直結していると感じました。
大学時代、私はファイナンス関連のゼミで地域金融の課題解決をテーマに研究を行いました。
特に、地方中小企業の資金繰り支援策について提案をまとめる活動を通じて、金融が地域経済に与える影響力の大きさを実感しました。
この経験を基に、貴社のサービスを通じて社会の発展に寄与したいと考えています。入社後は顧客のニーズに応じた金融サービスの提案を行い、信頼されるパートナーとなる所存です。
また、現場での経験を通じてスキルを磨き、新たなサービスの開発や業務効率化に貢献します。
メガバンク
大学では経済学部での学びを通じて金融の仕組みを深く理解し、ゼミ活動ではグローバル経済の変動が各国の銀行に与える影響について研究を行いました。
特に、金融デジタル化が中小企業に与える可能性について分析し、その結果を基に発表を行った際、グローバルな視点とデジタル技術を活用した金融の未来に興味を持ちました。
入社後は顧客の多様なニーズに応じたサービスを提供し、信頼を築くことで貢献する所存です。
地方銀行
貴社の「〇〇地域での融資支援や中小企業向けのサービス展開」は私が目指す働き方と一致しており、地域経済の活性化に直結する業務に携わりたいと思いました。
大学時代、地元でのインターンシップを通じて中小企業の資金調達に関する課題を学びました。
特に、事業計画作成のサポートを行い、金融機関との交渉をサポートした際、企業と地域金融機関が相互に支え合う姿を目の当たりにし、金融を通じて地域の人々や企業に寄り添う仕事のやりがいを実感しました。
貴社が展開する〇〇支援の取り組みは私が携わりたい業務そのものであり、自分の経験を活かせる場だと確信しています。
入社後は地元の人々や企業の発展を支援するため、融資や経営サポートに取り組み、信頼される存在を目指します。
製薬会社
貴社の「〇〇領域に特化した医薬品開発」は患者や医療従事者に価値を提供しており、その中で自分のスキルを活かしたいと思いました。
大学時代、私は化学を専攻し、研究室では新薬開発に関連する〇〇分子の特性研究に携わりました。
この研究では失敗を重ねながらも、最適な化学反応を導き出すプロセスをチームで模索した結果、学会での発表でも高く評価され、科学的探求と社会貢献の繋がりを実感しました。
貴社の「〇〇を治療する医薬品開発」は私が研究で培ったスキルを直接的に活かせる分野であり、ここで働くことで社会に貢献できると確信しています。
入社後は研究開発チームの一員として医薬品の品質向上に努め、患者や医療現場に価値を届ける所存です。
保険会社
貴社が展開する「生命保険や損害保険の包括的サービス」は多様なニーズに応えられる点で特に魅力的であり、ここで自分の力を発揮したいと思いました。
大学時代、私はゼミでリスク管理の研究を行い、災害時の家庭や中小企業における保険制度の活用について発表しました。
過去の事例を分析し、適切な保険商品の提案が経済的なリスク軽減に与える効果を学ぶとともに、研究の中で保険会社の役割がいかに重要であるかを痛感し、貴社の社会的使命に強く共感しました。
入社後は顧客のライフプランやリスクに応じた最適な保険商品を提案し、安心と信頼を提供する所存です。
アパレル
アパレルショップでアルバイトにも取り組み、お客様の好みや体型、ライフスタイルに合わせた提案を行うことを意識してきました。
これまであまりファッションに関心がなかったお客様から「おしゃれが楽しくなった」という言葉をいただいた時は、筆舌に尽くしがたい喜びを感じました。
この経験から、服を販売するだけでなく、ブランドの価値を伝え、顧客に寄り添った提案を行うことの大切さを学びました。
入社後は接客経験を通じて培った提案力と、大学で学んだマーケティングの知識を活かし、接客はもちろん、店舗のディスプレイや販促施策の計画にも積極的に関わり、貢献する所存です。
住宅業界
ゼミで高齢者向けのバリアフリー住宅に関する研究を行った際、段差をなくすだけでなく、生活動線や光の入り方、手すりの配置といった細部が生活の質に大きく影響することを実感しました。
また、コストとのバランスを考慮しながら設計を進める難しさを痛感し、理想を追求するためには創意工夫が必須であると考えました。
貴社に入社した際には大学で培った建築設計の知識と、研究を通じて鍛えた課題解決力を活かし、住宅設計に携わり、住む人のライフスタイルに寄り添った家づくりを追求したいと考えています。
コンサル
学生向けのキャリア支援団体に所属し、イベント企画と広報を担当しました。
当初は参加者が伸び悩みましたが、SNSマーケティングを強化し、ターゲットごとに訴求内容を変える施策を実施した結果、参加者数が前年比約1.5倍まで増加しました。
この経験から、データに基づいた課題分析と戦略的な施策立案の重要性を痛感しました。
貴社に入社した際にはこの経験を通じて身につけた課題分析力と実行力を活かし、クライアントの課題を深く理解し、最適な解決策を提案できるコンサルタントとして貢献する所存です。
広告業界
大学のゼミで企業のブランディング広告を企画したこともあり、若年層をターゲットとしたSNS広告を作成しました。
ターゲット層の行動を分析した結果、共感性を重視したストーリーが重要であることを学び、消費者のライフスタイルに寄り添ったメッセージを挿入したところ、アンケート結果で好意的な意見が約20%増加しました。
この経験から、広告はただ情報発信するだけでなく、消費者の感情を動かし、ブランドとの結びつきを生み出す力があることを学びました。
貴社に入社した際には大学で培ったマーケティング知識と広告企画の経験を活かし、クライアントの商品を最適な形で世の中に届けられるよう、常に邁進したいと考えています。
スポーツ業界
先日、大学主催の地域密着型スポーツフェスティバルの運営に参加し、広報やスポンサーの交渉を担当しましたが、イベントの成功には競技の実施だけでなく、観客が楽しめる演出やスポンサー企業との連携がいかに重要であるかを学びました。
また、スポーツの魅力をより多くの人に伝えるためには運営の工夫やマーケティング戦略が不可欠であるとも考えました。
貴社に入社した際には大学で学んだスポーツマネジメントの知識と、イベント運営で培った企画力を活かし、貴社のスポーツビジネスに携わり、競技の魅力を最大限に伝えられるイベントを開催し、集客拡大に貢献する所存です。
航空業界
大学時代、半年間アメリカに留学しましたが、出国時と帰国時で異なる航空会社を利用したため、対応の違いを比較できました。
出国時は丁寧な対応を受け、気持ちよく出国しましたが、帰国時はぞんざいな扱いを受け、満足度に対応が占める割合の大きさを痛感しました。
貴社のような顧客満足度を最優先している企業でこそ、私の目標である「お客様に快適な移動を提供し、楽しんでいただける環境づくり」が実現できると考えています。
貴社に入社した際には留学で身につけた異文化コミュニケーションの経験と英語力を活かし、ホスピタリティあふれる対応でより移動やご旅行を楽しんでいただきたいと考えています。
教育業界
家庭教師を担当している高校2年生の生徒は当初、数学が中学1年生の範囲からわからないほど苦手としていました。
そこで、公式を暗記させるのではなく、図解や公式の成り立ちを交えて説明したところ、現在は数学が彼の一番の得意科目になりました。
この経験を通じて、知識を伝えることだけが教育ではなく、本質から考え、学ぶ意欲を引き出すことが教育の本質だと学びました。貴社のような、一人ひとりに沿ったオーダーメイドの学習を提供する塾でこそ、私の経験が活かせると考えています。
一人ひとりにきめ細やかな指導を行い、勉強が「仕方なく行うもの」から「自分から楽しんで取り組むもの」へと変わるような授業を展開する所存です。
【なぜこの会社なのか?】職種別の例文
続いて、職種別の志望動機の例文について紹介します。
代表的な職種は全て網羅しているため、あなたが気になっている職種について書いている志望動機例文を中心に参考にしてみてください。
営業
エンジニア
マーケティング
デザイナー職
総合職
経理
人事
【なぜこの会社なのか?】企業別刺さるポイントの違い
「なぜこの会社なのか?」この問いへの答えは、合否を左右する重要な鍵です。
しかし、企業の規模や事業内容によって、効果的なアピールポイントは異なります。
それぞれの企業特性に応じた、心に響く伝え方の秘訣を解説します。
- 大手企業
- 中小・ベンチャー企業
- BtoB企業とBtoC企業
大手企業
大手企業を志望する際に、「なぜこの会社なのか」を伝えることは、自身のキャリアプランと企業が持つリソースやビジョンとの合致を示す上で極めて重要です。
単に安定性や福利厚生といった条件面を挙げるだけでなく、その企業が長年培ってきた技術力、業界内でのリーダーシップ、そして社会に与える影響の大きさに魅力を感じている点を具体的に述べましょう。
また、自身の専門性やスキルを、その企業のどのような事業分野で活かし、どのように貢献していきたいのかを明確にすることで、入社意欲の高さをアピールできます。
教育制度や多様なキャリアパスを通じて、自身がどのように成長し、企業の発展に寄与できるのかを長期的な視点で語ることも、説得力を高めるポイントとなるでしょう。
企業の理念やパーパスへの共感を自身の経験と結びつけて示すことも有効です。
中小・ベンチャー企業
中小・ベンチャー企業に対して「なぜこの会社なのか」を語る際は、その企業ならではの魅力と自身の価値観の一致を強調することが肝要です。
企業の成長性や、市場に新たな価値を提供しようとする革新的な取り組みに共感し、その一翼を担いたいという情熱を伝えましょう。
少数精鋭の組織だからこそ得られる裁量権の大きさや、経営層との距離の近さが、自身の成長や能力発揮にどう繋がるのかを具体的に示すことが重要です。
また、企業の理念やビジョンに深く共鳴し、その実現に向けて自ら積極的に課題解決に取り組みたいという主体性をアピールすることも効果的です。
自身のスキルや経験が、企業の抱える課題や目指す成長にどのように貢献できるのかを明確にすることで、即戦力としての期待感を高めることができるでしょう。
BtoB企業とBtoC企業
BtoB企業とBtoC企業では、事業の対象が異なるため、「なぜこの会社なのか」で訴求すべきポイントも変わってきます。
BtoB企業の場合、その企業が提供する製品やサービスが、顧客である企業の課題解決や事業成長にどのように貢献しているのかを深く理解し、そこに魅力を感じていることを伝えましょう。
専門性の高い技術力や、業界全体を支えるソリューションの重要性に対する共感を示すことが重要です。
一方、BtoC企業の場合は、提供する製品やサービスが一般消費者の生活をどのように豊かにし、どのような価値を提供しているのか、自身の経験や共感を交えながら語ることが効果的です。
ブランドイメージや顧客との直接的な繋がりから生まれるやりがい、市場のトレンドを捉えるマーケティング戦略などに興味を持っていることを示すと良いでしょう。
いずれの場合も、その企業が社会や顧客に対してどのような価値を提供しようとしているのかを本質的に理解し、自身の言葉で語ることが大切です。
【なぜこの会社なのか?】「なぜこの会社なのか?」を考える6つの視点
「なぜこの会社なのか?」の回答を考える時は、その企業の特徴を理解することが何よりも大切です。
次に企業理解のために確認したいポイントを紹介します。
以下の6つの点を確認しておけば、その企業への理解が一気に深まるはずです。
ぜひ、それぞれのポイントについて理解を深め、本番に余裕を持って臨みましょう。
- 会社基盤
- 理念
- 事業内容
- 社風
- 人柄
- 制度や待遇
会社基盤
企業の安定性や成長性は、就職先を決めるうえで大切な要素のひとつです。
長期的に働き続けることを考えたとき、経営が安定している企業であるかどうかは重要な判断基準となります。
財務状況や売上の推移、業界内での立ち位置を調べることで、その企業がどのような基盤を持っているのかが見えてくるでしょう。
「知名度があるから」「歴史が長いから」という理由だけで企業を選ぶのではなく、実際の経営状況や成長戦略を理解することで、より確かな判断ができ、説得力のある志望動機を作成できます。
理念
企業の理念は組織全体の価値観やビジョンを示す重要な指標です。
理念に共感できるかどうかは応募者と企業の相性を判断する上で面接官が注目するポイントの1つです。
理念は企業が目指す方向性を明確に示しており、それに基づいて日々の業務や長期的な目標が設定されています。
そのため、理念を正しく理解し、共感していることは採用後のミスマッチを防ぐ上でも非常に重要です。
理念に関する知識が不足していると、面接での回答が抽象的になり、志望動機が説得力を欠いてしまう可能性があります。
そのため、企業の理念を事前にしっかりと調べ、自分の価値観とどのように一致するのかを深く考えることが必須なのです。
事業内容
企業の事業内容を理解することは志望動機に具体性を持たせるために不可欠です。
事業内容はその企業が提供している商品やサービスだけでなく、市場でのポジションや業界内での役割も含んでいます。
事業内容を深く理解している場合、自分のスキルや経験がどのように企業に貢献できるかを効果的に伝えられるようになります。
例えば、製薬業界の企業であれば「貴社が展開している〇〇領域の製品は医療現場で重要な役割を果たしていると認識しています。その中で私の〇〇の経験を活かし、新薬の普及や情報提供に貢献したいと考えています」という形で、自分のキャリアプランを事業内容に関連付けることが可能です。
このように、企業の具体的な活動に触れることで、志望動機がより説得力のあるものになります。
また、事業内容を正確に把握することで、入社後の具体的なイメージを持つことも可能です。
「貴社が目指す〇〇の分野での拡大において、私は〇〇の能力を発揮し、新たな価値を創出したいと考えています」と述べることで、面接官に対して将来の貢献を明確に示せます。
社風
社風は企業文化や職場環境を象徴する要素であり、その企業で働くイメージを具体化する上で欠かせないポイントです。
面接官が志望動機を通じて確認したいのは、応募者が社風に合う人物かどうかという点です。
社風に合う人材は職場にスムーズに適応し、チームの一員として早期に成果を上げられる可能性が高いと考えられます。
例えば、自由で挑戦を奨励する社風を持つ企業に対して「私は学生時代に自主的なプロジェクトを複数手掛け、失敗から学びながら成果を上げてきました。この経験を活かし、貴社の挑戦を尊重する文化の中で成長していきたいと考えています」と述べることで、自分の価値観や働き方が社風に合致していることを示せます。
一方で、応募者が社風を理解していない場合、採用担当者に「この人は本当に当社で働けるのか?」と疑念を抱かれる可能性があります。
人柄
企業で働く人々の人柄や価値観を理解することは、職場での人間関係やチームワークを円滑にする上で重要です。
面接官は応募者が自社の社員と良好な関係を築ける人物であるかどうかを見極めたいと考えています。
人柄に関する情報は企業の公式情報だけでは分かりにくいため、説明会やインターンシップなど直接的な接点を通じて得ることがおすすめです。
例えば「インターンシップで〇〇様から伺ったエピソードに感銘を受けました。社員の方々が共通して持つ誠実な姿勢に魅力を感じ、自分もその一員として成長したいと考えています」というように、人柄への共感を述べることで、面接官に対して強い印象を与えることができます。
具体的なエピソードを盛り込むことで、理解の深さを示すと同時に、入社後の適応力をアピールできるのです。
制度や待遇
企業が提供する制度や待遇を確認することは働きやすい環境を選ぶ上で重要な要素です。
面接官が志望動機を通じて確認するのは、応募者が制度や待遇について正確に理解し、それを自身のキャリア形成にどう活かすかを考えているかという点です。
制度や待遇に関する質問が曖昧である場合、入社後の働き方を具体的に考えていないと判断される可能性があります。
例えば「貴社が提供するキャリア支援制度に魅力を感じました。特に〇〇という取り組みは自分のスキルアップに役立つと確信しています」という形で、具体的な制度に触れると、企業への理解が深いことを示せます。
一方で「待遇が良いから志望しました」というような理由では説得力を欠くことになります。
また、制度や待遇に触れる際には入社後の自分の成長イメージを具体的に述べることが重要です。「貴社の研修制度を活用しながら〇〇のスキルを磨き、将来的には〇〇として貢献したいと考えています」など、長期的な視点を持っていることを示しましょう。
【なぜこの会社なのか?】志望動機を深掘りするためのコツ
続いて、自分の志望動機を深掘りするためのコツについて紹介します。
以下の5つのコツを踏まえた上で志望動機を深掘りすれば、どのような角度から質問されても、うまく答えられるようになるはずです。
ぜひ自信を持って面接に臨むためにも、以下の対策に全て取り組んでみてください。
- 自己分析をする
- なぜその業界なのかを明確にする
- さまざまな業界を見てみる
- その会社の特長をつかむ
- なぜを繰り返す
- キャリアプランを考える
自己分析をする
志望動機を深掘りする第一歩は、自己分析を通じて自分自身を理解することです。
自分の価値観や強み、これまでの経験を明確にすることで、志望企業や業界との接点を見つける基盤を作れます。
自己分析を通じて、自分がどのような環境で活躍できるか、どのようなキャリアを目指しているのかを具体的に把握することが重要です。
これが不十分なままでは薄っぺらい志望動機になり、面接官に納得感を与えることが難しくなります。
例えば、過去の経験を振り返り、自分が一番充実感を得られた場面や成果を上げた瞬間を洗い出すことで、自分の得意な分野や興味の対象を明確にできます。
学業、部活動、アルバイトなど、どの場面でも一貫して発揮してきたスキルや行動特性を見つけ出し、それが志望する企業や業界でどのように活かせるかを考えることがポイントです。
また、自分の価値観を深掘りするために「どのような社会貢献をしたいのか」「働く上で一番大切にしたいことは何か」を自問自答することも有効です。
なぜその業界なのかを明確にする
志望動機を深掘りする際には、なぜその業界を選んだのかを明確にすることが不可欠です。
業界全体に興味を持っていることを示すことで、志望動機に説得力と深みを持たせることができます。
業界の特徴や魅力、抱えている課題などを理解し、それに対して自分がどのように貢献したいのかを考えることが求められます。
例えば、医薬品業界に興味を持った場合、その理由として「高齢化社会において医療の重要性が増している」「新薬の開発が社会に大きなインパクトを与える」という業界特有の魅力に触れることが有効です。
一方で、単に「業界が安定しているから」「福利厚生が良さそうだから」という理由だけでは深掘りが足りないとみなされる可能性があります。
そのため、自分がその業界で何を実現したいのか、また自分の価値観やスキルが業界にどう貢献するかを明確にする必要があります。
様々な業界を見てみる
志望動機を深めるには1つの業界に固執するのではなく、様々な業界を比較する視点が必要です。
他の業界との違いを知ることで「なぜこの業界を選んだのか」をより具体的に説明できるようになります。
また、他の選択肢を検討した上で志望業界を選ぶことで、自己の決断に自信を持つことができ、それが面接での説得力にもつながります。
例えば、IT業界やコンサルティング業界など異なる分野を調査し、それぞれの特徴や働き方、求められるスキルを比較することで、自分にとって最も合う業界を明確にすることが可能です。
他の業界も選択肢に入れた上で、なぜその業界を選んだか、理由を言語化することで、面接官に対して自分のキャリア選択が論理的であることを伝えられます。
その会社の特長をつかむ
志望企業の特長を正確に把握することは、説得力のある志望動機を作成するために欠かせません。
他社との相違点を具体的に述べることで「なぜその会社なのか」という質問に対する答えをより納得感のあるものにできます。
特に、企業の独自性や強みを深く理解し、それを自分の価値観やスキルと結びつけることが重要です。
例えば、企業の特長として「〇〇事業における市場シェアが高い」「独自の技術で業界をリードしている」といった具体的なポイントを挙げることで、企業研究の深さを示せます。
さらに、その特長に対して自分がどのように貢献できるかを述べることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
「貴社の〇〇という取り組みに共感し、自分の〇〇の経験を活かして新たな価値を創出したい」と述べ、他の応募者との差別化を図りましょう。
「なぜ?」と自問自答を繰り返す
志望動機を深掘りする最も効果的な方法の1つが「なぜ」を繰り返し問い続けることです。
一度考えた答えに満足することなく、その背景や理由をさらに掘り下げることで、志望動機に奥行きと説得力を持たせられます。
例えば「なぜその業界を選んだのか」と自問した際、その業界が持つ魅力や自分との接点を掘り下げる必要があります。
「社会に貢献できるから」という理由に対してさらに「なぜ貢献したいのか」と問い直し、その答えが自身の過去の経験や価値観に結びついているかを検討しましょう。
このように深掘りを繰り返すことで、より納得感のある答えが生まれます。
このプロセスを繰り返すことで、志望動機に矛盾がなく、一貫性のある内容を作り上げることが可能になります。
「なぜ」を問い続けることは面倒ではありますが、その分、完成した志望動機には奥行きが生まれ、説得力が格段に増す、おすすめの対策です。
キャリアプランを考える
実際にその会社に入社したあと、自分がどのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えることも志望動機を深掘りする際に役立ちます。
入社後のことを具体的にイメージできているので、志望度の高さを印象づけらることができます。
実際にどのようなキャリアを歩むことができるかについては、会社のHPや就活サイトを通じて調べたり、インターンシップや会社説明会に参加して把握しましょう。
キャリアプランや将来のビジョンの考え方や作り方はこちらの記事を参考にしてください。
【なぜこの会社なのか?】どうしても見つからない時の思考法
「なぜこの会社か」どうしても答えが見つからない…そんな時でも諦めるのはまだ早いです。
視点を変えたり、今の思いを正直に伝えたりすることで道は開けます。
そのための具体的な思考法を紹介します。
- 企業を見る視点を変えてみる
- 「現時点での仮説」として語る勇気と誠実さ
企業を見る視点を変えてみる
「この会社でなければならない理由」がどうしても見つからない時、一度立ち止まり、企業を見る視点を意識的に変えてみることが有効です。
多くの場合、私たちは企業の製品やサービス、あるいは業界での知名度といった一面的な情報だけで判断しがちです。
しかし、企業の魅力はそれだけではありません。
例えば、その企業が社会に対してどのような価値を提供しようとしているのか、その理念やビジョンに目を向けてみましょう。
また、社員一人ひとりがどのような想いで働き、どのような企業文化が育まれているのか、具体的な働き方や社風に関する情報を深掘りするのも一つの手です。
さらに、現在の事業内容だけでなく、今後どのような新しい分野に挑戦しようとしているのか、その将来性や成長戦略に目を向けることで、今まで気づかなかった魅力や共感ポイントを発見できるかもしれません。
このように多角的な視点を持つことで、自分自身の価値観やキャリアプランと重なる部分が見つかり、志望動機を深めるきっかけになるはずです。
「現時点での仮説」として語る勇気と誠実さ
企業の魅力や自分との接点が明確に見えず、「なぜこの会社なのか」という問いに対する完璧な答えが見つからないと感じることは誰にでもあります。
そのような状況下では、「現時点での仮説」として自分の考えを誠実に伝える勇気を持つことが重要です。
無理に結論を出すのではなく、企業研究や自己分析を通して、現段階で最も魅力を感じている点や、入社後にさらに深く理解したいと考えている点を率直に語ってみましょう。
例えば、「御社の〇〇という取り組みに強い関心を持ち、私の△△という経験が活かせるのではないかと現時点では考えています。
入社後に具体的な業務を通して、その仮説を検証し、貢献の形を見つけていきたいです」といった形です。
このような姿勢は、企業に対して知的好奇心や学習意欲の高さを示すと同時に、自己理解を深めようと努力している誠実な人物であるという印象を与えます。
完璧な答えを求めるあまり何も語れなくなるよりも、現時点での熱意と将来への意欲を伝えることが、共感を得る第一歩となるでしょう。
【なぜこの会社なのか?】やってはいけないNG解答
続いて、NGの例について紹介します。
以下の3つの要素がいずれか当てはまってしまうと、マイナスな印象を与えてしまい、せっかく入念な対策をしても内定が得られない可能性が高まります。
これらのNG要素は避けて志望動機を作成しましょう。
- 好待遇で働けるからという理由
- 他の企業でもできるようなこと
- その企業でできないことを話す
- 企業選びの軸との一貫性がない
- 自分主体になっている
好待遇で働けるからという理由
志望動機において、給与や福利厚生などの待遇を中心に据えるのは避けるべきです。
待遇は企業を選ぶ上で確かに重要な要素ですが、それだけを理由にすると、やる気がないと思われてしまいます。
面接官は応募者がその企業で何を成し遂げたいのか、どのように貢献したいのかを知りたいと考えています。
そのため、好待遇だけを理由に挙げると、面接官に「条件が良い他社にすぐ移るのではないか」と不安を与える可能性があるのです。
例えば「貴社の福利厚生が充実しており、魅力的に感じました」というような回答では他社でも同じ理由が使えるため、志望企業への特別な関心が感じられません。
表面的な理由は志望動機としての説得力を大きく欠くものです。
もちろん、待遇を完全に無視する必要はありませんが、それをあくまで付加的な理由として位置づけるべきです。
その企業ではできないことを話す
その企業では実現が難しいことを話すのは避けるべきです。
企業研究が不足していることや、企業とのミスマッチが露呈する可能性があります。
面接官は応募者がその企業の強みや事業内容を十分に理解し、それに基づいて志望理由を述べているかを重視します。
そのため、企業が取り組んでいない分野や対応できない目標を語ると「この応募者は本当に我が社を理解しているのか?」という疑念を抱かれる可能性が高いです。
例えば「貴社で海外展開の経験を積みたいと考えています」と答えても、その企業が国内市場を中心に活動している場合、適切ではありません。
このような回答は企業研究不足だけでなく、キャリア目標がその企業では実現不可能であることを示してしまい、採用意欲を低下させる要因となります。
他の企業でもできるようなこと
面接で「なぜこの会社を選んだのですか?」と聞かれた際に、「成長できる環境があるから」「人と関わる仕事がしたいから」「御社の安定性に魅力を感じた」といった答えを述べる人は少なくありません。
しかし、これらの理由はどの企業にも当てはまる可能性があり、具体性がないため面接官には響きにくいでしょう。
「なぜこの会社なのか?」と聞かれた際は、その企業ならではの特徴や強みをしっかりとリサーチし、「他の企業ではなく、この会社だからこそ実現できること」に焦点を当てることが求められます。
競合他社との違いを理解し、自分の価値観やキャリアプランと結びつけながら、より具体的で説得力のある志望動機を答えましょう。
企業選びの軸との一貫性がない
企業選びの軸と一致していない理由を述べるのは避けるべきです。
一貫性のない回答は面接官に「この応募者の志望動機は信頼性が低い」「嘘をついているのでは?」と感じさせ、採用の可能性を下げる要因となります。
企業選びの軸は応募者がどのような基準で企業を選んでいるのかを示す指標であり、その軸と志望理由が矛盾している場合、説得力を欠くものです。
例えば、応募者が「挑戦的な環境を求めている」と軸を掲げながら、安定性を理由に企業を選んだ場合、一貫性が失われます。
一貫性がないと「他社でも同じ志望動機を使い回しているのではないか?」と疑われるリスクも高まります。
自分主体になっている
自分主体の志望動機の内容では、採用担当者に評価してもらうことが難しくなってしまいます。
企業への貢献の仕方や自分を採用することでどのようなメリットがあるのかをアピールすれば評価されますが、自分主体の内容であると、企業から何か与えてほしいと考えている人という評価をされかねません。
そのため、志望動機を作成する際は、企業への貢献の仕方も伝えられるような内容にしましょう。
【なぜこの会社なのか?】就活エージェントに相談する
志望動機作成で困ったことがあれば、就活エージェントに相談してみると良いでしょう。
就活のプロが、1人1人にあった方法で志望動機作成の手助けをしてくれます。
それだけではなく、就活全般のサポートを受けることができます。
具体的には、本番さながらの模擬面接をしてもらうことができたり、条件に合った企業探しをしてもらうことができます。
無料で利用することができるため、就活で何か悩みがある方は、一度相談してみましょう。
まとめ
今回は「なぜこの会社なのか」と聞かれた際にうまく回答するポイントについて紹介しました。
エントリーシートのクオリティを高めるためにはもちろん、面接で深掘り質問をされた時のためにも、この質問は入念な対策をして、何度も自問自答しておくことが大切です。
本記事で紹介したポイントを踏まえた上で、どのような角度から聞かれてもうまく答えられるようになっておいてください。




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