・エントリーシートでの自分史の書き方
・好印象につながる自分史の作成方法
・自分史を書く際の注意点
・エントリーシートでの自分史の例文
・自分史について知りたい人
・そろそろ就活を始めたい人
・自分のエントリーシートに自信がない人
・例文を見て作成時の参考にしたい人
自分史は自己分析のために用いられることの多いツールですが、それを「提出してほしい」と言ってくる企業もあります。
もちろん、全ての企業が提出を求めてくるわけではありませんが、忙しい就活の時期にいきなり提出を依頼されてしまっては1日や2日で提出できるレベルに完成させることは難しいです。
そこでこの記事ではエントリーシートで自分史を提出する際のポイントについて紹介するため、参考にしてください。
目次[目次を全て表示する]
【自分史をエントリーシートに活用】自分史とは
まず自分史とは何か、どのような役割を持っており、なぜ重要なのかについて紹介します。
自分史についてある程度理解できている方はもちろん、エントリーシートで聞かれて戸惑っている方はぜひ参考にしてみてください。
自分史の定義
自分史とは自身の過去から現在までの経験を時系列で整理したもので、就職活動において自己理解を深めるための重要なツールです。
この作業を通じて、個人の価値観やスキルがどのように形成されてきたかを明確に把握できます。
さらに、自分史は単なる過去の出来事の羅列ではなく、人生の中で直面した選択や転機を掘り下げ、そこから得た教訓や成長を整理することが求められます。
エントリーシートにおいては自己PRやガクチカなどを作成する際に活用可能です。
自分史を作成することで、具体的なエピソードをもとに説得力のある内容を記載でき、他の応募者との差別化が可能となります。
また、自分史を振り返る過程で、自身の特徴や強みを再発見できるため、就職活動全般において有益です。
自己分析の一環として重要
自分史を作成することは自己分析を深めるための第一歩となります。
過去の出来事や選択を振り返ることで、自分がどのような環境や状況で力を発揮してきたかを把握できます。
また、行動や結果に対する自己評価を行うことで、具体的な強みや改善点を洗い出すことが可能です。
自分史の中で重要なのは、成功体験だけでなく失敗や困難に直面したエピソードを記載することです。
これにより、自分がどのように問題を解決したか、またその経験を通じてどのような教訓を得たのかを整理できます。
これらのエピソードはエントリーシートや面接でのアピール材料として非常に有用です。
企業が求める「人となり」を示す
企業が採用活動で重視する要素の1つに「人となり」の理解があります。
自分史はこの「人となり」を具体的に伝えるための重要なツールです。
過去の経験や行動を時系列で整理することで、応募者の価値観や考え方、行動基準が浮き彫りになります。
自分史を活用する際にはただ事実を述べるだけでなく、それらが自分の成長や変化にどのように影響したかを示すことが重要です。
ある出来事を通じて忍耐力が身についた、またはリーダーシップを発揮する機会が増えたなど、具体的な変化を記載することで説得力が増します。
企業は自社の文化や価値観に合った人物を求めています。
そのため、自分史を基に企業が共感できるようなエピソードを記載することで、より良い印象を与えることが可能です。
【26卒必見!】たった5分のスキマ時間で自己分析が完了!
就職活動で欠かせない「自己分析」。しかし、実際に始めてみると、何から手をつければいいのか分からなかったり、進め方に迷ったりすることも多いですよね。
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スキマ時間で手軽にあなたの特性を把握できるので、自己分析の第一歩としてぜひ活用してください。
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【自分史をエントリーシートに活用】企業が自分史を問う意図
企業はエントリーシートで就活生に対して自分史の提出を求めることで、何を知りたいと考えているのでしょうか。
もちろん、企業によって多少は意図は異なる場合もありますが、以下の項目はどのような企業にも当てはまる可能性が高い意図です。
ぜひ、企業側の意図を汲み取って、求められている回答を提供できるように確認しておいてください。
企業とのマッチ度を確認したい
企業が自分史を尋ねることで最も知りたいと思っている要素の1つとして、応募者の価値観や経験が自社の求める人物像とどの程度一致しているか、つまりマッチ度が挙げられます。
企業にはそれぞれ大切にしている考え方や文化、雰囲気などが存在し、社員がそれに共感し自発的に行動できるかどうかは長く働けるかどうかに大きく関わってきます。
そこで、自分史を通じて応募者がどのような考え方を持っており、どのような経験をしてきたのかを把握し、社風との相性を見極めようとしているのです。
企業の理念や求める人物を深く理解し、それに沿う形で自分の経験を整理して話しましょう。
成長の過程を知りたい
企業は応募者がどのように成長してきたのかについても知りたいと考えています。
なぜならば、新卒の方はまだ完成されておらず、今後どのように成長していくのかが重要だからです。
これまでの成功体験はもちろん、失敗や困難などについても話し、どのように乗り越え、それを成長につなげてきたのかについて知りたいと思っています。
そこで、自分史では最初の課題や自分の弱点なども明確にして、それに対してどのような努力を重ねたのかを具体的に説明することを心がけましょう。
「この人はすぐに退職せずに、何年間もうちで頑張ってくれる人だろうな」と思ってもらえるようにしましょう。
困難を乗り越えた経験があるか知りたい
困難を乗り越えた経験があるかどうかは、入社後に壁にぶつかった際に乗り越えられるかどうかに大きく影響するため、確認されている場合が多いです。
仕事では毎日のようにトラブルや課題に直面しなければならず、落ち着いて自分なりの方法で乗り越えることが求められます。
過去にどのような困難に直面したのか、それに逃げずに取り組み解決できたかはあなたを採用するかどうかの分岐点となることもあります。
困難を乗り越えた経験について話す際には、どのような工夫をして乗り越え、そしてそこから何を学び、どのように成長したのかについて説明できると、より良い印象を与えられるでしょう。
強みが形成された背景を知りたい
企業は応募者がどのような経験を通じて、今アピールしている能力を身につけたのかについて知りたいと考えています。
自己PRやガクチカでも触れているかもしれませんが、自分史を提出してもらうことで、さらに深掘りしてどのような経験を積み、どのように能力を形成したのか知ろうとしています。
自分史について書く際は自己PRやガクチカに書いた内容を思い出して、一貫性がある書き方を心がけることを推奨します。
リーダーシップがあると自己PRでアピールするならば、自分史の部分で、これまで部活やサークルなどでリーダーを務めてきた経験について触れられると「それぞれの項目で嘘をついておらず、正直に答えている、誠実な就活生だな」と思ってもらえることでしょう。
将来の目標とキャリアプランを知りたい
過去と未来はつながっているものですので、自分史について尋ねることで、将来の目標とキャリアプランについても知りたいと考えている企業は多いです。
企業は長きにわたって働いてくれる人材を採用したいと思っているため「将来、どのような目標を達成したいのか」「そのためにどのようなキャリアプランを描いているのか」について確認されています。
そこで、自分史の部分では過去について書くだけでなく、将来の目標などについても軽く触れて、目標とキャリアプランが企業のビジョンや事業内容と合致していることを示すことを心がけましょう。
【自分史をエントリーシートに活用】評価される自分史の特徴
自分史について理解ができたところで、続いてエントリーシートで評価される自分史の特徴についても紹介します。
以下の3つの特徴が当てはまっていれば、あなたの自分史はエントリーシートで高く評価されることでしょう。
ストーリーに一貫性がある
エントリーシートに記載する自分史では、ストーリーに一貫性を持たせることが重要です。
一貫性のある内容は価値観や行動原則を明確に示す手段となり、企業に対して強い印象を与えます。
自分史が時系列に沿って整理されており、各エピソードがつながりを持つことで、あなたの成長過程が説得力を持って伝わります。
一貫性を保つためには、過去の経験を振り返り、自分の価値観や行動に通じる軸を見つけることが必要です。
学生時代に取り組んだ活動や課題に対して一貫した努力を見せてきた場合、それがあなたの持つ粘り強さや探究心を表すエピソードになります。
このようなエピソードを選ぶことで、応募者の人間性がより鮮明に伝わり、企業にとって魅力的な候補者として印象づけられるのです。
ポジティブな学びと成長の強調がある
自分史では失敗や困難を経験したエピソードをポジティブに書き換えることが求められます。
これにより、柔軟性や成長意欲を示すことが可能です。
特に企業は失敗そのものよりも、それをどのように克服し、その後にどのような学びを得たかに注目します。
困難を経験した際、その状況にどのように向き合い、解決策を考えたかを具体的に記載することが重要です。
チームでの活動中に意見の衝突があった場合、その際にどのように意見を調整し、最終的に目標を達成したかを記載します。
さらに、その経験を通じて得た教訓や成長した点を明確に述べることで、企業に対して前向きな印象を与えられます。
また、自分史の内容が自己反省だけで終わるのではなく、その後にどのように改善や成長を遂げたかを示すことも重要です。
失敗を踏まえて、新しい行動を起こした結果、具体的な成果やスキルを得たことを記載すると、成長意欲が伝わりやすくなります。
企業が重視するスキルや価値観が反映されている
企業が重視するスキルや価値観を意識することも欠かせません。
コミュニケーション能力やリーダーシップ、チームワークといった要素は多くの企業が重要視するポイントです。
これらの要素をエピソードの中に自然に取り入れることで、あなたの魅力を効果的に伝えられます。
企業が求めるスキルを反映するには過去の経験の中から該当するエピソードを選び、それを具体的に記載することが必要です。
学生時代にプロジェクトをリードした経験がある場合、その際にどのようにメンバーの意見をまとめ、目標に向けて行動したかを記載しましょう。
さらに、プロジェクトの結果や成果についても触れることで、あなたが行動の成果を出せる人物であることが伝わります。
【自分史をエントリーシートに活用】自分史を作成する具体的な手順
続いて、自分史を作成する具体的な手順を紹介します。
この方法は自己分析のために自分史を作成する場合でも、エントリーシートのために文章を作成する場合でも、共通して活用できる手順です。
「取り組んでみたものの、結局就活で聞かれず、無駄な作業になる」ということはありません。
時間に余裕のある方は、ぜひ今から始めてみてください。
1.年代別にエピソードを洗い出す
自分史を作成する際の第一歩は、年代別に自分の経験を整理することです。
幼少期から大学時代までの経験を時間軸に沿って分けることで、自分の人生を俯瞰的に見ることが可能になります。
この方法はどの時期にどのような出来事があったのかを明確にし、それぞれの経験が自分にどのような影響を与えたのかを深く理解するためにも役立ちます。
そして、その中でも、特に自分が主体的に取り組んだ経験や、新しい価値観に触れた瞬間を中心に整理すると、自分の特徴や強みが浮き彫りになります。
このように年代別にエピソードを洗い出すことで、自分の人生における転機や成長のポイントを明確に把握できるはずです。
2.モチベーショングラフを利用する
モチベーショングラフとは自分の人生を通じてのやる気や満足度を視覚的に表す方法です。
これを活用することで、どの時期に自分が何を大切にしてきたのかを明確にすることができます。
横軸には時間を、縦軸には自分のモチベーションや充実度を設定し、それぞれの時期に起きた出来事をプロットしましょう。
この作業を行うと、自分がどのような状況でモチベーションが上がり、逆に下がるのかが一目で分かります。
部活動でチームをまとめる立場を任された時期にモチベーションが高まっている場合、自分がリーダーシップを発揮することにやりがいを感じていることが明確になるでしょう。
困難な課題に直面した時期にモチベーションが低下している場合でも、その経験を通じて得た学びや成長を記載することで、自分史に説得力を持たせられます。
また、グラフの山や谷を深掘りすることで、自分の価値観やスキルの根本的な部分も見えてきます。
3.エピソードを深掘りして価値観を見つける
自分史に記載するエピソードはただの出来事を列挙して終わりではなく、それぞれを深掘りして価値観やスキルを明確にする必要があります。
なぜその行動を取ったのか、どのような感情を抱いたのか、そしてその結果、何を得たのかを詳細に考えることが重要です。
まず「行動の理由」を考えましょう。
その状況でなぜその選択をしたのかを振り返ると、自分の価値観や判断基準が見えてきます。
次に「その経験を通じてどのような感情を抱いたのか」を整理しましょう。
達成感や挫折感、そしてそれに続く新たな挑戦への意欲など、感情の流れを把握することで、自分が何に対してやりがいを感じるのかが明確になります。
最後に「その結果として得られた教訓やスキル」を具体的に記載します。
これにより、エピソードが成長や学びを伝える内容へと昇華されるはずです。
【自分史をエントリーシートに活用】エントリーシートへの効果的な反映方法
作成した自分史をどのようにエントリーシートに反映させるかのポイントについて紹介します。
総合的な印象を高めるコツでもあるため、ぜひ覚えておいてください。
1.エピソードの要点を簡潔にまとめる
エントリーシートに自分史を反映させる際には、限られた文字数の中で要点を簡潔にまとめることが求められます。
自分史には様々な経験が含まれるため、すべてを記載することは難しい場合がほとんどです。
そのため、最も重要なエピソードや自分を象徴する経験を選び、それに焦点を当てて記述することが必要です。
まず、自分史の中から自分の特徴や価値観を最もよく表しているエピソードを選びます。
その際、経験がどのような背景で発生し、自分がどのような行動を取り、それによってどのような結果が得られたのかを整理します。
これにより、記載するべき内容が明確になり、読み手に伝わりやすい文章を作成できるでしょう。
2.自己PRや志望動機との関連付け
自己PRや志望動機を関連付けて記述することが重要です。
自分史から得られた情報に合わせて内容を調整することで、選考担当者に強い印象を与えられます。
まず、自分史の中から企業が求めるスキルや価値観に合致するエピソードを選びます。
そのエピソードを基に、企業でどのように活かせるかを具体的に記述しましょう。
困難を乗り越えた経験がある場合、その経験を通じて得た忍耐力や課題解決能力を志望動機に組み込むことで、企業への貢献意欲を伝えられます。
また、自己PRにおいては自分史のエピソードを通じて得たスキルや学びを具体的に述べることが効果的です。
この際、自分がどのような行動を取り、どのような結果を生んだのかを詳細に記載することで、説得力を持たせることが可能です。
3.企業が重視する要素を明示する
エントリーシートに自分史を反映させる際には、企業が重視する要素を明示することが重要です。
継続力やチームワーク、リーダーシップといった要素をエピソードの中で具体的に示すことで、選考担当者に自分の適性を理解してもらいやすくなります。
まず、企業が求めているスキルや価値観を理解し、それに合致するエピソードを選びましょう。
そのエピソードを通じて、応募者がどのようにそのスキルを発揮したのかを具体的に記述することが大切です。
長期間にわたって取り組んだプロジェクトがある場合、その過程でどのように困難を乗り越え、成果を上げたのかを明確に示すことで、継続力をアピールできます。
【自分史をエントリーシートに活用】自分史を作る際の注意点
続いて、自分史を作る際の注意点についても紹介します。
以下の注意点を意識せずに自分史を作ってしまうと、せっかく時間をかけて取り組んだにもかかわらず、質の低いものになることもあります。
先に注意点を把握してから取り組んでください。
事実を正確に書く
自分史を作成する際には、事実を正確に記述することが何よりも重要です。
自分を良く見せたいがあまり、嘘や誇張を交えると、エントリーシートや面接で矛盾が生じ、信頼性を損なう恐れがあります。
採用担当者は経験豊富なプロフェッショナルであり、事実と異なる記載は容易に見抜かれます。
正確な記述のためには、経験を思い出す際に具体的な数字や日時を意識することが有効です。
参加したイベントの規模や、プロジェクトの期間、達成した成果の具体的な数値などを含めることで、記述がより明確になります。
これにより、内容に説得力を持たせられるだけでなく、自分自身の経験を客観的に振り返ることも可能になります。
未来志向で書かない
自分史は過去の出来事や経験を振り返り、それを整理するためのものです。
そのため、未来の展望や期待を書き込んではなりません。
未来志向の内容は志望動機や自己PRの項目で記載するのが一般的であり、自分史の中にそれを含めると焦点がぼやけてしまいます。
また、自分史に未来の話を含めると、過去の経験や具体的なエピソードが十分に伝わらなくなる可能性もあります。
採用担当者は自分史を通じて応募者の価値観や行動基準を知りたいと考えているため、過去の事実に基づいた記述を心がけるべきです。
初めから完璧を目指さない
初めから完璧なものを目指す必要はありません。
作成を進める中で、新たに思い出すエピソードや追加すべき内容が出てくることはよくあります。
そのため、柔軟に更新しながら進める姿勢が重要です。
最初の段階ではまず自分の経験をできる限り洗い出し、時間軸に沿って並べてみると良いでしょう。
その中から特に重要なエピソードや、自分の価値観や成長を象徴する出来事を選び、詳細を記述していくことが大切です。
初めから完璧を求めすぎると無駄に時間がかかったり、重要な内容が抜け落ちたりする可能性があるため、注意が必要です。
【自分史をエントリーシートに活用】自分史の質を上げる工夫
続いて、自分史のクオリティをさらに高める方法についても紹介します。
以下の方法を覚えておけば、自己分析のための自分史のクオリティも高まりますし、エントリーシートの一部として提出するための自分史のクオリティも上がります。
成功した自分史の例を参考にする
自分史の質を上げるためには、成功したエントリーシートの例を参考にすることが有効です。
これにより、どのような構成や表現が説得力を持つのかを具体的に学ぶことができます。
また、採用担当者が評価したポイントを把握することで、自分自身の経験をどのように記載すべきかが明確になります。
まず、成功例を見る際にはその構成や流れを注意深く観察しましょう。
エピソードの選び方や、背景・行動・結果をどのように書いているかに注目することが重要です。
さらに、そのエピソードが応募者のスキルや価値観をどのように表しているのかを考えましょう。
これにより、説得力のある自分史を作るための基本的な骨組みを理解できます。
汎用的なテンプレートの利用
自分史のクオリティを高めるためには、汎用的なテンプレートを活用することがおすすめです。
自分史には決まりきったフォーマットのようなものが存在しており、分析する項目自体で差をつける必要はありません。
むしろ、奇をてらった方法で進めてしまうとうまく進まない可能性もあるため、以下のテンプレートをぜひ活用してみてください。
自分史テンプレート
自分史のテンプレートは以下の通りです。
小学校では、クラスの学級委員を務めたことが私の成長の始まりでした。当初は人前で話すことに緊張していましたが、先生やクラスメートの支えもあり、徐々に自信を持てるようになりました。この経験は、初めて「責任感」を感じた瞬間でした。
中学校時代:
中学校ではバスケットボール部に所属し、チームワークの大切さを学びました。部員同士の衝突も多かったですが、試合に勝つためにお互いを支え合い、共に努力することでチームとしての結束力が高まりました。この経験から「協力する力」の重要性を学びました。
高校時代:
高校では文化祭の実行委員長を務めました。クラス全員をまとめ、企画を成功させるためにリーダーシップを発揮することが求められました。全員の意見を尊重しつつ、方向性を示す難しさを経験しましたが、結果的にクラスが一丸となって成功を収めたことは、自分にとって大きな達成感となりました。
大学時代:
大学では、語学力を磨くために半年間の海外留学を経験しました。異文化に触れる中で、自分の価値観が広がり、多様な考え方を受け入れる柔軟性が身につきました。異なる背景を持つ人々と交流することで「多様性を尊重する姿勢」を学びました。
現在:
現在は、これまでの経験を活かし、貴社でさらに成長したいと考えています。責任感、協力する力、リーダーシップ、多様性への理解を武器に、新しい環境でチャレンジし続ける覚悟があります。貴社の〇〇に共感し、貴社で自分自身の可能性を広げたいと強く思っています。
今回は、わかりやすく時期に分けて文章を書きましたが、段落分けをせずに記入することが一般的です。
100%、完全に一致させて作成する必要はありませんが、多くの就活生の方が活用する基本的なフォーマットであるため「これを活用しても、うまく自分史が作れない」ということはあまりないはずです。
ぜひ活用してみてください。
自分の個性を反映させる工夫
自分史の質を高めるためには、自分の個性を十分に反映させることが必要です。
テンプレートや一般的な形式に頼るだけでは自分らしさを伝えることが難しいでしょう。
採用担当者は多くのエントリーシートを読む必要があるため、応募者の特徴や強みを短時間で把握しようとしています。
そのため、自分だけの経験や価値観を具体的に盛り込むことで、他の応募者との差別化を測ることが大切です。
まず、自分の経験を振り返り、どのような価値観や行動基準を持っているかを整理しましょう。
その際、特に自分がどのような場面で力を発揮したのか、どのような困難を乗り越えたのかを思い出してください。
これらをエピソードとして記載することで、自分らしさを伝えられます。
【自分史をエントリーシートに活用】エントリーシートに書く自分史の例文
続いて、先ほど紹介したテンプレートなどを踏まえた上で、実際にテンプレートを活用して作成した自分史の例文を3つ紹介します。
リーダーシップをアピールする自分史、継続力をアピールする自分史、コミュニケーション能力をアピールする自分史の3つに分けて作成したため、ぜひ参考にしてください。
こちらもテンプレートと同様に見やすいように段落分けはしますが、実際に提出する時は段落分けせずに書いてください。
リーダーシップをアピールする自分史
小学生の頃、学級委員に立候補し、クラスをまとめる役割を初めて経験しました。
当初は意見をまとめることに苦労しましたが、先生や友人のサポートを受けながら、相手の意見をしっかり聞くことの大切さを学びました。
中学校時代:
中学ではサッカー部に所属し、キャプテンを務めました。
試合に負けるたびにチームの士気が下がることがありましたが、叱咤するのではなく、一人ひとりの意見を聞きながら、どうすれば改善できるかを一緒に考えるようにしました。
特に、レギュラー以外のメンバーが練習に消極的になっていた際にはチーム全体の底上げが必要だと感じ、個別に声をかけ、意欲を高める工夫をしました。
その結果、チームの結束が強まり、地区大会での優勝を果たすことができました。
高校時代:
高校では文化祭の実行委員長を務めました。
大規模なイベントを成功させるためには各班のリーダーとの連携が不可欠であり、スケジュール管理やタスクの分担を徹底しました。
しかし、途中で準備の進行が滞る場面もあったので、周囲の意見を聞きながら柔軟に計画を修正しました。
最終的にはクラス全員が積極的に参加し、文化祭は大成功を収めました。
大学時代:
大学ではゼミのリーダーとして、研究発表の企画や進行を担当しました。
メンバーそれぞれの得意分野を活かしながら役割を決め、効率的に作業を進めることで、全員が納得のいく発表を実現できました。
この経験を通じて、リーダーとは「指示を出して終わり」ではなく、チーム全体の力を最大限に引き出す存在であることを学びました。
現在:
これまでの経験を活かし、貴社でも周囲と協力しながら、成果を生み出したいと考えています。
入社後はまず自分の仕事を覚え、数年後にはリーダーとして貢献する所存です。
継続力をアピールする自分史
小学生の頃、ピアノを習い始めました。
最初は楽譜を読むのも難しく、練習が大変でしたが、毎日少しずつ努力を重ねることで、徐々に演奏できる曲が増えていきました。
発表会に向けて何度も練習し、最後には堂々と演奏でき、大きな自信になりました。
中学校時代:
中学では陸上部に入り、長距離走に挑戦しました。
タイムが伸びず、何度も挫折しそうになりましたが、毎日、フォーム改善を続けることで、タイムが少しずつ短くなりました。
大会で結果が出せないこともありましたが、諦めずに努力を続けた結果、3年生で県大会に出場できるまでになりました。
この経験を通じて、地道な努力が結果につながることを実感しました。
高校時代:
高校では学業に力を入れ、特に数学の成績向上に努めました。
もともと苦手意識がありましたが、毎日問題を解く習慣をつけ、分からない部分は徹底的に調べることを続けました。
その結果、模試の偏差値43から63と大きく向上し、第一志望の大学に合格できました。
大学時代:
大学では語学学習に力を入れました。
英語力を伸ばすために毎日単語を30〜50個覚え、海外ニュースを聞く習慣も続けました。
その結果、TOEICのスコアが320から870まで向上し、英語を活かしたゼミ活動や留学にも挑戦できました。
現在:
これまでの経験を通じて、どのようなことでもコツコツ努力を積み重ねることが、成果につながると信じています。
貴社においても、学び続ける姿勢を忘れず、まずは与えられた仕事をまっとうし、そして着実にスキルアップして、技術力で貴社を引っ張るエンジニアとして貢献する所存です。
コミュニケーション能力をアピールする自分史
小学生の頃から人と関わることが好きでした。
特に、クラスで困っている友達がいると声をかけ、一緒に悩みを解決することにやりがいを感じていました。
運動会や学芸会などの行事では積極的にクラスメイトの意見をまとめ、皆が納得できる形で取り組めるよう、取り計らいました。
こうした経験を通じて、自分の意見を主張するだけではなく、相手の考えを引き出しながら対話を進める大切さを学びました。
中学校時代:
中学では吹奏楽部に所属し、チーム内でのコミュニケーションの重要性を実感しました。
後輩への指導をする機会が増えた時は、一方的に教えるのではなく、一緒に実践しながら指導した結果、円滑に練習が進むようになりました。
人に何かを教える時は言葉で話して終わりではなく「できるようになるまで寄り添う」ことが大切であると学びました。
高校時代:
高校では飲食店でアルバイトをしました。
お客様と丁寧に会話をしながら好みを把握し、提案をすることで、リピートにつながることもありました。
また、状況を見ながら同僚に声をかけ、フォローし合うことで、円滑に業務を進めることができました。
こうした経験を通じて、相手の気持ちをくみ取りながら適切な対応をすることの重要性を学びました。
大学時代:
大学のグループワークでは自分の意見を主張するだけでなく、相手の話をしっかりと聞きながら調整する力を磨きました。
学内のボランティア活動に参加し、初対面の人とも円滑にコミュニケーションを取ることを大切にしていました。
地域のイベント運営をサポートする際は幅広い年齢層の方々と関わる機会があり、それぞれの立場や考え方を尊重しながら柔軟に対応する力を養いました。
現在:
これまでの経験を通じて、人との関わりを大切にし、相手の立場を理解しながら円滑なコミュニケーションを取ることが自身の強みであると実感しています。
貴社に入社した際には、この強みを活かし、社内外の関係者の方々と良好な関係を築きながら、チームの一員として貢献していきたいと考えています。
【自分史をエントリーシートに活用】自分史ができない時の対処法
「ここまで詳しく自分史について読んできたけれど、全然うまくできない」と悩んでいる方も少なくないはずです。
そこでここからは自分史がうまく作れない方のために具体的な対処法について紹介するため、参考にしてください。
年代別エピソードを細かく分けて書き出す
自分史が作れない時はまず年代別に経験を整理し、細かくエピソードを書き出す方法が有効です。
幼少期、小学校、中学校、高校、大学といった時期ごとに分けることで、記憶を体系的に振り返ることが可能になります。
また、特定の学年や出来事に焦点を当てると、記憶を呼び起こしやすくなります。
小さな出来事も含めて、すべて書き出すことを意識することが重要です。
些細に思える経験であっても、後から振り返ることで重要なエピソードに発展する場合があります。
学年を通じて続けてきた活動や、困難に直面した場面、友人や家族との交流など、具体的な出来事を記載しましょう。
周囲の人に話を聞く
自分史を作成する際に、自分自身の記憶だけでは思い出せない出来事も少なくありません。
そこで、家族や友人、恩師に過去について話を聞いてみましょう。
自分では覚えていなかったようなエピソードが浮かび上がることもあります。
また、友人や恩師に話を聞くことで、自分がどのような行動をしていたかや、どのように評価されていたかを客観的に知ることが可能です。
こうした情報は自分史に説得力を持たせる材料として活用できます。
当時はさほど印象的でなかった出来事でも、他の人の話を聞くことで、現在の価値観やスキルにつながる重要な要素であると気づく場合もあります。
日常の経験を深掘りする
日常の中での行動や習慣に目を向けることで自分史の内容を充実させられます。
日常の中には自分らしさを表す要素が数多く隠れているため、それらを深掘りしていくことが重要です。
部活での小さな成功やアルバイト中に工夫したこと、家族との交流など、一見平凡に思える出来事も、自分らしさを伝えるエピソードとして活用できます。
また、日常の中で自然に行っている行動や選択は自分の価値観や特徴を如実に表しています。
深掘りをする際にはその行動の理由や結果、周囲への影響などを具体的に考えることが必要です。
アルバイトで売り上げを向上させる工夫を行ったならば、その背景にあった動機や行動プロセスを整理すると、エピソードがより明確になります。
さらに、その経験を通じて学んだことや成長した点を記載することで、説得力のある自分史となります。
このように、日常の経験を深掘りすることで、特別な出来事がなくても、十分に魅力的なエピソードを作り上げることが可能です。
就活エージェントに相談してみよう
自分史が作れないならば、就活のプロに相談してみるのも選択肢の1つです。
弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスでは、エントリーシートの添削や面接の相手役といった具体的な選考対策はもちろん、自分史の作り方やその他の自己分析の方法なども熟知しているため、一緒に取り組むことができます。
自分史がうまく作れないということは、就活の基本中の基本である自己分析もうまく進んでいない可能性が高いため、早い段階でプロに相談することがおすすめです。
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まとめ
今回はエントリーシートにおいて自分史の提出を求められた際の対策やクオリティを高める方法などについて紹介しました。
自分史は自己分析の優秀なツールであると同時に、就活において提出を求められることもあります。
ぜひ、この記事の内容を踏まえた上で質の高い自分史を作成し、今後の就活に役立ててください。