- Open ESの概要
- OpenESの自己PRの特徴
- 自己PRの構成
- 自己PRのコツ
- Open ESを基礎から知りたい人
- 自己PRを書いたことがない人
- 自己PRの完成度に納得できていない人
- 自己PRの例文を読みたい人
はじめに
Open ESの自己PRを作成するにあたっては、押さえておかなければならないポイントや基本的なコツなどが存在します。
そこで今回はOpen ESについて簡単に紹介した後に、自己PRの基本的な構成や重要なポイントなどについて詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてください。
【OpenESの自己PR】Open ESとは
Open ES(オープンES)はリクナビが提供している就職活動支援サービスです。
このサービスを利用すると、エントリーシートや履歴書の情報を一度登録するだけで、複数の企業へ提出できます。
従来の就職活動では企業ごとに異なるフォーマットのエントリーシートを作成し、それぞれに対応した内容を考えながら提出する必要がありました。
しかし、Open ESを活用すれば基本情報や自己PRなどを事前に登録し、それを複数の企業に送信できるため、手間を大幅に減らせます。
また、入力フォームは統一されており、企業側も一貫したフォーマットで応募者の情報を確認できるため、双方にとって利便性が高い仕組みです。
特に、エントリーシートの提出期限が重なる時期には、多くの企業に応募する方は特に時間の節約につながります。
企業ごとに個別のエントリーシートを作成する負担を軽減しながら、より多くの企業へ応募する機会を得られるサービスと言えます。
【OpenESの自己PR】OpenESの自己PRの特徴
Open ESの自己PRは限られた文字数の中で自分の強みを簡潔に伝えることが求められるフォーマットです。
従来のエントリーシートと異なり、企業ごとに書式を変える必要がないため、一度作成すれば複数の企業に提出できる点が大きな特徴です。
しかし、その分、企業ごとの特色に合わせた詳細なアピールを行うことが難しく、簡潔ながらも魅力を伝える工夫が必要になります。
最も重要なのは「結論ファースト」で構成することです。
採用担当者は大量のエントリーシートに目を通すため、最初の数行で「どのような強みを持っているのか」を明確に示さなければなりません。
したがって、冒頭で「私は〇〇力に自信があります」「〇〇を得意としています」といった形で、強みを端的に伝えることが重要です。
この一文が曖昧であったり、結論が後回しになっていたりすると、読み手に伝わりにくくなります。
【OpenESの自己PR】自己PRの基本構成
まずは自己PRの基本的な構成について紹介します。
この構成はOpen ESに限ったものではなく、どのような場面で自己PRを作成するにあたっても活用できるものです。
ただし、Open ESにおいては特に文字数が限られており、その文字数内でうまく文章を構成しなければならないため、特に構成を強く意識する必要があります。
結論
自己PRの冒頭では自分の最も強みとする能力や特長を明確に伝えることが大切です。
採用担当者は限られた時間の中で多くのエントリーシートに目を通すため、最初の一文で興味を惹く表現を心がける必要があります。
「私は〇〇力に自信があります」や「私は〇〇を得意としています」といった明確な表現を用いることで、自分の強みがすぐに伝わります。
また、簡潔に書くことで、読み手が内容を理解しやすくなります。
強みを伝える際には抽象的な言葉ではなく具体的な表現を使うことが重要です。
「リーダーシップがある」と書くよりも「チームの意見をまとめ、全員が納得できる解決策を提案できる」と書いたほうが、具体的なイメージを持ってもらえます。
また「粘り強さがある」とだけ書くのではなく「困難な状況でも最後まで諦めずに目標達成に向けて努力できる」といった形にすると、より説得力が増します。
具体例
自己PRの説得力を高めるためには、結論の内容を裏付ける具体例が欠かせません。
強みを述べるだけでは抽象的な印象になりがちですが、具体的な経験や成果を示すことで、よりリアリティのあるアピールにつながります。
したがって、自分の強みをどのような場面で発揮したのかを明確にし、具体的なエピソードを用いて説明することが大切です。
経験を述べる際には状況・行動・結果の順番で伝えると分かりやすくなります。
リーダーシップを強みとするなら「ゼミでグループ研究を進める中で意見が分かれ、議論がなかなかまとまらないことがあった」という状況を示しましょう。
次に「私は全員の意見を整理し、それぞれの考えを尊重しながら最適な方向性を提案した」といった具体的な行動を述べると良いです。
最後に「その結果、チームとして納得できる結論を導き出し、発表では高評価を得られた」などと成果を示すと、論理的な構成になります。
入社後どう活かすか
自己PRの最後には、自分の強みを応募企業でどのように活かせるのかを明確に述べることが重要です。
強みや経験を述べるだけでは採用担当者に「それが企業にどう貢献するのか」が伝わらないため、必ずこの要素を入れる必要があります。
応募企業での活かし方を述べる際には、まず企業の特徴や求める人物像を把握することが大切です。
入念に企業研究を行いましょう。
チームワークを重視する企業であれば「周囲と協力しながら目標達成に向けて行動する力を発揮できる」と伝えると、企業の価値観と合致しやすくなります。
また、主体性が求められる職種ならば「自ら課題を見つけ、積極的に解決策を考える力を活かし、業務の改善に貢献したい」といった形で、自分の強みが企業の利益につながることを示すと良いでしょう。
【OpenESの自己PR】自己PRのポイント6選
続いて、自己PRを作成するにあたって覚えておきたいポイントを6つ紹介します。
このポイントはOpen ESに限ったものではなく、どのような場面で自己PRを回答する際にも応用できるようにしてください。
Open ESだけでなく、面接などの別の場面で自己PRをする時にも覚えておいてください。
①アピールすることは1つにする
自己PRを書く際には多くの要素を詰め込まず、伝えたい強みを1つに絞ることが大切です。
限られた文字数の中で複数の要素を並べると、どれが最も伝えたいポイントなのかが不明確になり、印象が薄くなります。
採用担当者は短時間で多くのエントリーシートを読まなければならないため、簡潔でわかりやすい自己PRの方が記憶に残りやすいのです。
したがって「リーダーシップがある」「粘り強く努力できる」「計画的に行動できる」といった複数の強みを並べるのではなく、最も自信のある特長を1つに絞り、その強みを徹底的にアピールすることがおすすめです。
②PREP法で書く
自己PRをわかりやすく伝えるためには論理的な構成を意識する必要があります。
その際に有効なのが、PREP法です。
PREP法とは「結論(Point)→ 理由(Reason)→ 具体例(Example)→ 再度結論(Point)」という順番で文章を組み立てる方法です。
この方法を用いることで、要点が明確になり、読み手に伝わりやすい自己PRを書けます。
先ほど詳しく紹介した「自己PRの基本構成」と照らし合わせながら、活用してください。
PREP法を活用することで自己PRの流れがスムーズになり、読み手に伝わりやすくなります。
また、内容に一貫性が生まれるため、自分の強みがより鮮明になるというメリットもあります。
③具体的なエピソードを使う
強みを伝える際には、抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを用いることが大切です。
どれだけ魅力的な強みをアピールしても、それを裏付ける実績や経験がなければ説得力が弱くなります。
採用担当者に納得してもらうためには「実際にどのような場面でその強みを発揮したのか」を示すことが不可欠です。
「粘り強く取り組む力がある」と伝えたい場合、どのような困難な状況に直面し、どのように乗り越えたのかを具体的に述べる必要があります。
「大学の研究で困難な課題に直面しましたが、参考文献を探し、教授に相談しながら解決策を模索し、最終的には高評価を得ました」などといった形で、取り組みの過程を詳しく説明すると説得力が増します。
また、数値を交えることで、より具体的な印象を与えられます。
「アルバイトで接客の工夫を重ねた結果、売上が前年比20%向上した」「サークルの新歓活動を見直し、参加者数を1.5倍に増やした」などのように、成果を数値化することを意識しましょう。
④入社後の目標を書く
自己PRでは過去の経験や強みをアピールするだけでなく、それを入社後にどのように活かすのかを明確に述べることが重要です。
採用担当者は応募者が自社で活躍できるかどうかを判断したいと考えています。
したがって「粘り強く努力できる」「リーダーシップがある」と伝えるだけではなく「入社後にどのような形で貢献できるのか」を具体的に示すことで、より説得力のある自己PRになります。
「チームワークを大切にしながら業務を進める力がある」とアピールする場合「入社後は周囲と連携しながら業務を進め、円滑なコミュニケーションを通じてチーム全体の成果を向上させることに貢献したい」と述べることで、企業での活かし方が明確になります。
また「問題解決能力がある」と伝えるなら「業務の中で発生する課題に対して主体的に取り組み、改善策を提案しながら成果につなげたい」というように、「入社後の実践イメージ」を持たせることが大切です。
⑤内定者の自己PRを参考にする
説得力のある自己PRを書くためには、過去に内定を獲得した学生の自己PRを参考にすることが有効です。
実際に採用された事例を知ることで、企業が求めるポイントや、どのような表現が評価されやすいのかを学ぶことができます。
特に、同じ業界や職種を志望する先輩の自己PRを参考にすると企業ごとの傾向がつかみやすくなります。
リクナビやマイナビなどの就職情報サイトでは内定者のエントリーシートが公開されていることが多いため、それらを活用すると具体的なイメージを掴みやすくなります。
また、大学のキャリアセンターにも過去の内定者のエントリーシートが保管されている場合があるため、積極的に活用すると良いでしょう。
⑥他の学生と差別化を図る
就職活動では多くの応募者が似たような内容の自己PRを書くため、他の学生と差別化を図ることが重要です。
特に「コミュニケーション能力がある」「粘り強く努力できる」「責任感が強い」などは多くの学生がアピールするポイントであり、ありきたりな内容になりがちです。
したがって、どのように独自性を出すかが鍵になります。
差別化を図る方法の1つとして「ユニークな経験をアピールする」ことが挙げられます。
海外でのインターンシップやボランティア活動、特殊なアルバイト経験など、他の応募者があまり持っていない経験を活かすことで、印象に残りやすくなるのです。
また、視点を工夫することでも差別化できます。
「アルバイトで売上向上に貢献した」というエピソードを述べる場合「接客を頑張った」と書くのではなく「顧客のニーズを分析し、提案型の接客を行うことで、常連客の割合を増やした」といった形で、他の応募者とは異なる視点を加えると良いでしょう。
【OpenESの自己PR】自己PRを書く際に気をつけること5選
続いて、自己PRを作成する際に気をつけなければならないポイントについても5つ紹介します。
以下の5点を意識した上で作成しないと、マイナスな印象を与えてしまう回答ができあがってしまう可能性があります。
作成する際に念頭に置くことはもちろん、完成した後も一度照らし合わせて確認できるよう、簡潔にまとめて、どこかにメモしておきましょう。
①結果のみを書かないようにする
自己PRでは成果や結果を伝えることが大切ですが、それだけでは説得力が不足します。
どのような過程を経て結果を出したのかを詳しく説明することで、採用担当者に自身の能力や考え方が伝わりやすくなります。
「アルバイトで売上を前年比20%向上させた」と記載するだけではその数字の背景が分からず、評価しにくいです。
そこで「売上を向上させるために接客の工夫を行い、顧客のニーズを分析し、リピーター獲得を目指した」といった過程を示すことで、成果に至るプロセスを明確にすることが大切です。
また、経験を通じてどのような学びを得たのかも重要な要素です。
「チームでの活動を通じて、相手の意見を尊重しながら議論を進める力を身につけた」と記述すると、自分の成長を伝えられます。
②嘘は書かない
自己PRでは魅力的に伝えようとするあまり、誇張した内容や事実と異なる情報を書いてしまう人も少なくありません。
しかし、採用担当者は多くのエントリーシートを読んでおり、不自然な内容はすぐに見抜かれます。
仮にエントリーシートの段階では問題なくても、面接で深掘りされた際に矛盾が生じると、信頼を損なうことになります。
さらに、入社後に実力と自己PRの内容が合っていないことが判明すれば、評価が下がる可能性もあります。
最悪の場合、内定取り消しもありえるでしょう。
自分の実際の経験やスキルを基に、真実を丁寧に伝えることが大切です。
③個性のある自己PRにする
多くの応募者が似たような内容の自己PRを書くため、採用担当者に印象を残すには個性を出すことが重要です。
特に「コミュニケーション能力がある」「粘り強く努力できる」「責任感が強い」などは多くの応募者がアピールするポイントであり、ありきたりな内容になりがちです。
したがって、どのように独自性を出すかが鍵になります。
個性を出す方法の1つとして「自分ならではの経験をアピールする」ことが挙げられます。
海外でのインターンシップやボランティア活動、特殊なアルバイト経験など、他の応募者があまり持っていない経験を活かすことで、印象に残りやすくなるでしょう。
④強みを何個もアピールしないようにする
自己PRでは自分の強みを伝えることが目的ですが、多くの要素を詰め込みすぎると、印象がぼやけてしまいます。
複数の強みを並べるのではなく、最も自信のある特長を1つに絞り、その強みを徹底的にアピールすることが重要です。
「リーダーシップがある」と伝えたい場合「ゼミのグループ研究でリーダーを務め、メンバーの意見をまとめながら全員が納得できる方針を決定し、成果を上げた」といった具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
また「計画的に行動できる」という強みを伝えたいなら「アルバイトのシフト管理を担当し、売上のデータを分析しながら人員配置を調整することで、業務の効率化に貢献した」といった形で、具体的な実績を示すことが重要です。
強みを1つに絞ることで、強い印象を残せるだけでなく、エピソードに一貫性が生まれます。
⑤同じ自己PRを使い回さない
Open ESは複数の企業に提出できるフォーマットですが、すべての企業に、一字一句同じ自己PRを送るのは避けたほうが良いです。
企業ごとに求める人物像や評価基準が異なるため、適切に内容を調整する必要があります。
営業職を志望する場合「積極的に人と関わり、相手のニーズを引き出す力がある」といったコミュニケーション能力を前面に出すと良いでしょう。
一方、企画職を志望する場合「市場のニーズを分析し、新しいアイデアを形にする力がある」といったクリエイティブな側面を強調する方が良いです。
企業研究を行い、企業が求めるスキルや価値観に合わせて自己PRの内容を微調整することで、より魅力的なアピールが可能になります。
【OpenESの自己PR】写真を選ぶ際のポイント
Open ESにおいては写真を提出する必要がありますが、その写真の選び方のポイントについても紹介します。
以下のポイントはいずれも履歴書などに貼る写真を選ぶ時にも活用できるポイントです。
したがって「就活で企業に提出する写真を選ぶ時には、以下の3点は共通して重要である」と覚えておけば良いでしょう。
清潔感のある服装を選ぶ
提出する写真では第一印象が非常に重要です。
好印象を持ってもらうためには、清潔感のある服装を選ぶことが欠かせません。
スーツやビジネスカジュアルといったフォーマルな服装を選ぶことで、社会人としての意識の高さを示せます。
男性の場合、ダークカラーのスーツに白いシャツを合わせ、ネクタイを締めることで引き締まった印象を与えられます。
シャツの襟が乱れていたり、ネクタイが曲がっていたりすると、だらしない印象を与えてしまうため、細部まで整えておくことが大切です。
女性の場合、ブラウスやジャケットを着用し、落ち着いた色合いの服装を選ぶと、信頼感のある雰囲気になります。
派手なアクセサリーや過度なメイクは避け、ナチュラルな印象を心がけることが重要です。
髪型についても、顔がしっかり見えるように整え、清潔感を意識すると好印象を与えられます。
適切な照明を確保する
写真を撮影する際には照明が重要な要素になります。
明るすぎると顔が白く飛んでしまい、暗すぎると表情がわかりにくくなるため、適切な明るさを確保することが大切です。
室内で撮影する場合は、可能であれば自然光を利用するのが望ましく、窓際で適度に光が入る場所を選ぶと、自然な明るさで顔が映えます。
直射日光が強すぎる場合はレースカーテンを使って光を和らげることで、影が強く出るのを防げます。
また、影が強く出ると表情が暗く見えてしまうため、撮影前にスマートフォンやカメラのプレビュー画面で確認し、光の当たり方を調整することが重要です。
明るさを補正する機能がある場合は適度に調整すると、自然な仕上がりになります。
ただし、過度な加工や補正を行うと、不自然な印象になってしまうため、あくまで「自然なレベル」に留めておきましょう。
写真のサイズと画質を確認する
Open ESでは写真データをアップロードして提出します。
画像サイズや画質が適切でないと、写真がぼやけたり、規定のフォーマットに合わずに提出できなかったりすることがあります。
したがって、事前に画像のサイズと画質を確認し、適切な状態でアップロードすることが必要です。
指定されたサイズよりも小さいと、画質が低下し、顔の輪郭がはっきりしなくなります。
逆に、大きすぎるとデータ容量が増え、アップロード時にエラーが発生する可能性があります。
規定サイズに合わせて調整し、適切な解像度で提出しましょう。
画質についても注意が必要で、解像度の低い写真を使用すると、顔の細かい表情が伝わりにくくなります。
スマートフォンやデジタルカメラを使用する場合は高画質モードで撮影し、できるだけ鮮明な写真を準備することを心がけてください。
【OpenESの自己PR】自分の強みの見つけ方
続いて、自分の強みを見つけるためにはどのような方法があるのかについても紹介します。
いくら自己PRのコツを理解できたとしても、自分の強みが見つからなければ意味がありません。
自分の強みがなかなか見つからない方や、自己PRでアピールしようと思っている強みにそこまで自信がない方は、特に参考にしてください。
過去の経験を振り返る
自分の強みを見つけるためには、これまでの経験を振り返ることが重要です。
学生生活の中でどのような活動に関わってきたのかを整理し、その中で達成感を得たことや、人から評価されたことを思い出すことで、自分の強みを明確にできます。
アルバイト、部活動、ゼミ、ボランティア活動など、自分が熱心に取り組んだことを振り返り、それぞれの経験を通じてどのような力を発揮したのかを考えることが大切です。
どのような工夫をしたのかを振り返ることで、自分の強みが見えてきます。
接客業で、常連客との会話を大切にし、リピーターを増やした経験があるならば、それは「人と信頼関係を築く力」が強みと言えます。
また、業務の効率化を考え、作業手順を改善した経験があるなら「課題解決力」や「計画性」が強みとして挙げられるでしょう。
自分の強みを見つけるためには「自分にとって当たり前のこと」も見逃さないことが大切です。
人よりも抵抗なくできることや、周囲から「すごい」と言われたことがあれば、それは強みの可能性が高いです。
自己分析を行う
自分の強みを明確にするためには客観的な視点から分析を行うことも重要です。
過去の経験を振り返るだけでは自分の強みをうまく言語化できない場合があるため、自己分析ツールを活用したり、他者の意見を参考にしたりすることで、より具体的に把握できます。
特におすすめなのは自己分析ツールを利用することで、自分の性格や適性を客観的に理解しやすくなります。
就職情報サイトでは質問に答えるだけで自分の強みや適した職種を分析できるツールが配布されていることが多いです。
以下の記事ではおすすめの自己分析ツールについて紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
【OpenESの自己PR】強みごとの自己PRの例文4選
ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で、自己PRの例文を4つ作成しました。
いずれもここまで紹介してきたコツや注意点、おすすめの構成などを踏まえた上で作成されているため、おさらいになるはずです。
あなたがアピールしようと思っている強みはもちろんのこと、時間に余裕があれば全ての例文に目を通し、吸収できるものは吸収して自己PR作成に役立ててください。
コミュニケーション力
初めての来場者にも安心感を持ってもらえるよう、笑顔での対応や丁寧なヒアリングを心がけ、参加者のニーズを正確に把握することを意識して取り組みました。
この業務を進めるにあたり、初対面の参加者が緊張して本音を話しにくいという課題がありました。
この課題を解決するために、積極的に話しかけて緊張を和らげる工夫を行い、相手の立場に立ったコミュニケーションを徹底しました。
また、訪問者の関心や不安に迅速に対応できるよう、事前に情報を整理して準備を整えることにも注力しました。
結果として、参加者アンケートでは「質問しやすい雰囲気を作ってくれた」「また来たい」といった高評価を多数いただき、来場者満足度を向上させることができました。
この経験を通じて、相手の立場を考えて行動することの重要性を学びました。
貴社に入社した際も、このコミュニケーション力を活かし、お客様やチームメンバーとの信頼関係を築き、円滑な業務運営や成果向上に貢献していきたいと考えています。
リーダーシップ
この強みは、大学のゼミで行ったグループ研究で活かされました。
10人のメンバーをまとめるリーダーとして、研究を成功させるためのスケジュール管理やタスク分担を行い、メンバー全員が能力を最大限発揮できるよう役割を割り振りました。
研究を進めるにあたり、メンバー間で意見の対立が生じるという課題がありました。
この課題を解決させるために、中立的な立場を保ちながら意見を整理し、全員が納得できる最適な解決策を見つけるよう努めました。
また、個々の意見を尊重しながら、共通の目標に向けて意識を統一することを意識してリーダーシップを発揮しました。
結果として、研究テーマに関する発表は高い評価を受け、チーム全体で目標を達成した喜びを共有することができました。
この経験を通じて、チーム全員が同じ方向を向き、互いに力を合わせることで大きな成果を生み出せることを学びました。
貴社に入社した際も、このリーダーシップを活かし、チームが持つ多様な強みを引き出してプロジェクトを円滑に進め、成果を最大化することで貢献していきたいと考えています。
課題解決力
この強みは、アルバイト先の飲食店で発揮されました。
当時、人気メニューの欠品が頻発しており、店舗の売上にも影響を与えるという問題が発生していました。
この状況を改善するために、原因を探り、解決策を見つけることに取り組みました。
この問題を進めるにあたり、メニューの在庫管理が属人的で、売れ行きの予測が正確に行われていないという課題がありました。
この課題を解決するために、まず過去の売れ行きデータを分析し、商品の注文頻度を再検討しました。
その結果を基に、在庫の発注基準を見直し、さらにスタッフ全員で在庫管理を共有できる新しいシステムを導入しました。
これにより、在庫状況をリアルタイムで把握できるようにしました。
結果として、欠品の頻度が大幅に減少し、店舗全体の売上が前年比で120%向上しました。
この経験から、課題に直面した際には原因を明確にし、データに基づいた解決策を提案・実行することの重要性を学びました。
貴社に入社した際も、この課題解決力を活かして現状の問題を的確に把握し、具体的な改善策を提案・実行することで、業務効率の向上や成果に貢献していきたいと考えています。
粘り強さ
この強みは、大学の研究活動において活かされました。
私は新しい実験方法を試みる研究プロジェクトに参加し、結果を出すことを目指して取り組みましたが、実験の途中で何度も失敗を経験しました。
それでも諦めることなく、試行錯誤を繰り返しながら課題の解決に挑みました。
この研究を進めるにあたり、特にデータ収集の段階で予期しない誤差が発生するという課題がありました。
この問題を解決するために、まず誤差の原因を徹底的に究明し、収集した数値を一つひとつ丁寧に再検証しました。
また、実験の条件や手順を詳細に見直し、改善を繰り返すことで精度の高いデータを得られる方法を確立しました。
結果として、教授からも高い評価を受ける研究成果をまとめることができ、研究発表では参加者からの称賛を得ることができました。
この経験を通じて、困難な状況に直面しても最後まで諦めず、解決策を探し出す力を養うことができました。
貴社に入社した際も、この粘り強さを活かして、難しい課題や新しい挑戦に積極的に取り組み、確実に結果を出すことで貢献していきたいと考えています。
おわりに
今回はOpen ESにおいて自己PRを作成する際のポイントや注意点、おすすめの構成について紹介しつつ、写真の選び方や強みが見つからない時の対策についても紹介しました。
自己PRは就活において志望動機と並んで最も重要な要素の1つであるため、特にクオリティを高める必要があります。
ぜひ本記事を参考にして質の高い自己PRを提出し、内定を勝ち取ってください。