明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・自由形式での自己PRの書き方
・自由形式での自己PRの評価ポイント
・自由形式で自己PRを書く方法の例
・自己PRを自由形式で書く際の注意点
・自由形式の自己PRをどう書いたら良いかわからず困っている人
・自由形式の自己PRを効率良く作成したい人
・自己PRを自由形式で書く場合のNGを知りたい人
選考書類を「自由な発想で書いてほしい」と言われ、どのように自己PRを書いたら良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
形式が決まっていない分、どこまで自由にしたら良いかわからず、書類作成に着手できない方も多いはずです。
こちらの記事では、自己PRを自由形式で書く方法などをご紹介します。
目次[目次を全て表示する]
【自由形式の自己PRをマスターしよう】自由形式の自己PRとは
自由形式の自己PRとは、応募者がフォーマットに制限されることなく、創造的かつ柔軟な発想で自分の魅力や個性を表現するための方法です。
通常の自己PRでは、一定の形式に沿って言葉やエピソードを盛り込むことが求められますが、自由形式ではイラスト、グラフ、写真、動画、さらにはストーリー性を持たせた文章表現など、どんな方法でアピールするかを自分で選ぶことができます。
こうした自己PRの形式は、特に応募者がどのように自分を理解し、最も効果的に伝える方法を選び取れるかという、自己分析力と表現力を映し出す機会でもあります。
さらに、自由形式の自己PRでは、他の応募者との差別化がしやすいという利点もあります。
通常の自己PRは面接やエントリーシートで同じような構成になりがちですが、自由形式であれば自分のアイデアやビジョンを独自の視点で提示することが可能です。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】自由形式を求める理由
企業が自由形式の自己PRを求めるのは、単に「クリエイティブな応募者を見極めたい」からだけではありません。
そこには、応募者の多面的なスキルや能力、価値観、さらには企業への志望度を図るための深い意図があります。
ここでは、自由形式の自己PRが求められる背景や、企業が期待するポイントについて詳しく見ていきます。
発想力・想像力を測るため
企業が自由形式の自己PRを通じて確認したいのは、応募者の発想力や柔軟な思考です。
採用担当者は、枠にはまらない発想ができるか、また固定観念にとらわれずに問題を解決するアプローチができるかを知りたいと考えています。
自由形式は、応募者にとっては「自分をどう見せたいか」が試される舞台であり、同時に「採用担当者が見たいもの」を想像する力が求められます。
実際の職場では、個々のプロジェクトやタスクにおいて定型的な解決方法がないことも少なくありません。
状況に応じて柔軟に対応し、新しいアイデアを提案する発想力が必要とされます。
このため、自由形式の自己PRにおいて、応募者が自分らしいアプローチでどれだけ魅力的にアピールできるか、表現力を駆使してどのように他者と差をつけるかが、企業にとって大きな判断基準となるのです。
これは、クリエイティブ職だけでなく、営業職やマーケティング職、またプロジェクトマネジメント職にも広く求められるスキルです。
デザインスキルを知るため
特にデザインやクリエイティブ分野の職種においては、応募者のデザイン力や構成力を測る手段として、自由形式の自己PRが重要視されています。
応募者がデザインに興味やスキルを持っている場合、そのビジュアルの工夫や配色、レイアウトに現れるセンスが、直接的にその人の技術力やデザイン感覚を示す材料となるからです。
企業は、特定のビジュアルやメッセージをどのように表現するかを通じて、応募者の構成力、整理力、さらには細部へのこだわりや視覚的な調整力までを確認しています。
たとえば、デザイン業界では自分のポートフォリオを見せる機会が多くありますが、自己PRの自由形式でも同じく、自分を効果的にアピールする「ビジュアルプレゼンテーション」として活用することが可能です。
イラストや画像、図解を多用することで、文章だけでは伝えきれない創造的な部分を補完でき、視覚的な情報を増やすことで、応募者が持つデザインスキルやセンスがより分かりやすくなります。
したがって、ビジュアル表現を伴った自由形式の自己PRは、企業がクリエイティブな素質や技術力を測る格好の場でもあるのです。
志望度の高さを測るため
自由形式の自己PRの作成には、通常の文章形式よりも多くの時間と労力がかかります。
応募者はこのために構成を考え、表現方法を工夫し、魅力的な内容にするためのアイデアを練らなければなりません。
これは、企業ごとに使い回しが効きづらいため、応募者がその企業に対してどれだけ真剣な志望度を持っているかを測る要素にもなります。
企業が自由形式の自己PRを求める背景には、この「熱意の測定」も含まれています。
自由形式の自己PRに熱意が現れる理由は、応募者が自分の個性やスキルを最大限に活かし、他者との差別化を図りながら企業への貢献度を示す工夫が必要になるからです。
単に文章だけでなく、イラストや図表、キャッチコピーやデザインなどを用いることで、その企業に対する理解度や企業文化へのフィット感、具体的にどのような役割で貢献できるのかが、自然と盛り込まれるのです。
たとえば、企業のビジョンや価値観に共感している点をデザインや言葉で表現することで、採用担当者に自分の志望度の高さをより強く伝えられます。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】作成する前の事前準備
自由形式の自己PRを作成する際には、事前の準備が成功への鍵となります。
自己分析や企業研究、要項の確認、表現方法の選定といったステップを経ることで、効果的かつ企業の求めるポイントに合わせた自己PRを構築できます。
ここでは、自由形式の自己PRを作成する前に行っておくべき具体的な準備について解説します。
アピールしたい強みを見つける
自由形式の自己PRを作成するにあたり、まずは自分の強みを明確にする自己分析が重要です。
これまでの経験を振り返り、自分が発揮してきたスキルや特に評価されてきた点、何より自分が得意で自信のあるスキルを抽出しましょう。
この段階では、自分が他者よりも優れていると感じるスキルや経験をリストアップし、自己PRに盛り込むべきポイントを整理します。
たとえば、リーダーシップ、問題解決力、創造性、忍耐力など、どんな職場でも求められる一般的な強みがあれば、それらを自己PRの軸にすることが考えられます。
一方、専門的なスキルが強みの場合、その専門性を最大限に活かすエピソードやエビデンスを添えてアピールすることが効果的です。
アピールポイントが明確になると、自己PRの構成も整理され、採用担当者に「何を伝えたいか」が一貫した内容になります。
企業が求める強みを考える
次に、応募先企業がどのような強みを求めているのかを分析することも必要です。
自己PRを行う目的は、企業の期待に応える人材であることを示すことです。
企業の理念や求める人材像、また業務内容や企業文化に関する情報をリサーチし、それに見合った強みやスキルを自己PRに盛り込みましょう。
たとえば、チームワークを重視する企業であれば、協調性やリーダーシップのエピソードが評価されやすいでしょう。
また、技術系の企業では、スキルの向上に努める姿勢や、問題解決に対するアプローチを強調することが有効です。
このように、企業のニーズに適した強みを選定することで、より相手に響く自己PRを作成できます。
作成要項を確認する
自由形式の自己PRでは、企業によって求めるフォーマットや提出方法が異なる場合が多々あります。
事前に企業からの指示がある場合、それに従って内容を作成することが重要です。
たとえば、提出フォーマットがWordやPDFと指定されている場合は、それに従う必要がありますし、文字数制限があれば必ず守りましょう。
また、イラストや写真、図解の利用が許可されているか、あるいは動画での提出が認められているかなども確認すべきです。
さらに、提出方法も企業ごとに異なり、メール、オンラインアップロード、または紙ベースでの郵送など様々です。
指定の提出方法に従っていない場合、マイナス評価につながることもあるため、事前に要項をしっかりと確認しておきましょう。
これは、提出時の信頼感にもつながる大切な準備です。
作成手段を決める
自己PRを作成する手段は多岐にわたります。
文章のみで表現する方法から、イラストを多用したデザイン、自分の表情や話し方が伝わる動画、またインフォグラフィックを活用した図解まで、自分の強みや伝えたい内容に合わせて適切な手段を選ぶことが効果的です。
たとえば、クリエイティブな表現が得意な場合、手書きのイラストやデザインソフトを用いた自己PRがインパクトを与えるでしょう。
プレゼンテーションスキルに自信がある場合は、動画形式での自己PRを検討するのも良い方法です。
選んだ手段が、自己PRの内容や自分の強みと一致しているかを確認し、自分を最も効果的に表現できる方法でアピールしましょう。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】魅力的な自己PRのポイント
続いて、魅力的な自己PRを作成するためのポイントについて詳しく紹介していきます。
魅力的な自己PRを作成することができれば、書類選考の突破率が上がるのはもちろんのこと、面接の際も面接官が自分に興味を持ってくれるようになります。
質の高い自己PRを作成し、面接の際に色々と聞いてみたくなるような人材で内容を作成していきましょう。
採用担当者の印象に残ること
企業の採用担当者の記憶に残るのは、非常に重要なポイントです。
応募者が多い場合、アピールする内容や経験ですらもかぶってしまう可能性があります。
書類選考を突破するためには、採用担当者の印象に残る自己PRを書くことが大切です。
よって、奇をてらった文章を作成する必要こそありませんが、可能な限り他の就活生とは違う、良い印象を与えられるような文章を作成していくことが重要です。
考え方や価値観を明確に伝えること
考え方や価値観を明確に伝えるというのも、自己PRを作成する上で非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
採用担当者は、自己PRを通してその学生の考え方や価値観が会社にマッチするかどうかという点を確認しています。
ミスマッチが生じてしまうと、企業に貢献してくれる可能性が下がるだけではなく、早期離職されてしまうこともあります。
当然ながら、お金をかけて採用した人材がすぐにやめてしまうのは、企業にとって大きなマイナスです。
企業とマッチしていることを自己PRでアピールするためには、企業分析や自己分析をしっかりと行うことが重要であると言えます。
分析についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ併せて確認してみてください。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】自由形式の自己PRを書く際のポイント
まずは、自己PRの書き方として基本的なことを見ていきましょう。
そもそも自己PRとは、わかりやすく説得力のある形で、自分の強みや魅力について伝えるための項目です。
そのため、自分のアピールポイント理解して、具体的に伝えなければなりません。
・アピールポイントは明確にする
・具体的な表現を用いてわかりやすく
・読む相手を意識して書く
自分の強みやアピールポイントを明確にする
自由形式の自己PRでは、決められたテンプレートがない分、言いたいことが散らばってあいまいになってしまいがちです。
そのため、自分の強みやアピールしたいポイントを、より具体的に伝える工夫が重要になります。
自己分析や他己分析を通して、採用担当者に伝えたいポイントを明確にし、その部分をしっかりと強調して伝えると良いでしょう。
自分自身でアピールしたい部分が把握できていないと、自己PRは魅力的なものになりません。
面接などで深掘りされた際も対応できなくなるため、ポイントの明示は大切です。
具体的なエピソードや数字を盛り込む
自分にとっては慣れ親しんだ情報や経験であっても、書類を読む方にとっても同様であるとは限りません。
そこで、過去の経験から具体的な事例をエピソードとして盛り込むことで、説得力のある自己PRになります。
持っているスキルを発揮した具体的な事例を述べれば、採用担当者が状況を想像しやすくなり、強みを効果的に伝えることができるのです。
また、数字は成果や変化を伝えるにあたり、どういった方でも理解しやすい基準となります。
いかに優れた成果なのか理解してもらうためにも、具体的な数字やエピソードを記載しましょう。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】自由形式の評価ポイント
続いて、採用担当者が自己PRを見て評価するポイントを解説していきます。
選考書類を見て採用担当者がチェックしているのは、以下の4つのポイントです。
これらを意識しながら、自分に当てはめて自己PRを作成していきましょう。
・文章全体の読みやすさと伝わりやすさ
・書いた人の人柄や個性
・就活生自身の表現力
・入社や業務に向ける熱意
読みやすさ、伝わりやすさ(図やイラスト、動画を用いる場合)を意識する
自己PRが自由形式だと、図やイラストをふんだんに使用して、強みをアピールする就活生も多いです。
しかし、どれだけ図やイラストを使っても、情報が断片的であると本当に伝えたいことが伝わりません。
選考書類は芸術作品ではなく、自分の情報を伝えるための書類であるため、読み手が読みやすく伝わりやすい自己PRである必要があります。
まとまった文章を書いてイラストや図を補助的に使用する、わかりやすいキャッチコピーを添える、動画の構成をしっかり練るなど、作成したものが独りよがりな表現にならないよう注意しましょう。
作成した自己PRを、提出前に周囲の人に見てもらってアドバイスをもらうと、より他者に伝わりやすいないようにブラッシュアップできます。
人柄や個性を伝えよう
自由にものを書いて良いと言われ、まっさらな紙を渡されたときにどのような形式で何を書くかによって、その就活生の人柄や個性が判断できるものです。
自由形式であれば好きな形式で自己PRが書けるため、自分がどういった人間でどのような価値観で生きているのかを、採用担当者に伝えられます。
選んだ様式やエピソードなどから、ほかの就活生にはない自分ならではの個性をアピールできるチャンスはそう多くありません。
形式の決まった通常の自己PRとは異なるアプローチができるからこそ、自分の人柄を伝えるための最大限の努力が求められます。
選んだ情報や書き方から、自分がどのように見られるかを計算し、企業に刺さる効果的な自己PRを目指しましょう。
表現力をアピールしよう
就職活動は、採用担当者の印象に残らなくては意味がありません。
面接だけでなく、選考書類においても同様のことが言えます。
読まなくても目に入った瞬間、書類を見た瞬間に企業の採用担当者を感心させられるような表現力でアピールすると、鮮明に印象に残るでしょう。
ほかの就活生と同じような表現をしていては、到底採用担当者の印象には残りません。
イラストや図には色を用いる、強調したい部分の文字を大きくするなど、他者との差別化をアピールし、画面作りを工夫して魅せることによって印象に残りやすくなります。
ただし、あまり色数を多くしすぎたり、ごちゃごちゃさせすぎたりするとかえって見にくくなり、情報が頭に入りにくくなるため好ましくありません。
適切な範囲で表現力をアピールし、採用担当者の印象に残る自己PRを作成しましょう。
熱意を示そう
選考書類では、記入する項目すべてにおいて「貴社に入社したい」という熱意をアピールするのが大切です。
企業としては入社への熱意が高く、やる気に満ちあふれている方を採用したいと考えています。
どの企業に入っても実現できるようなことしか書いておらず、自社にどうしても入社したいという意欲が感じられない人物は採用されません。
自分の強みはどのように志望先の企業で活かせるのか、その企業ならではの事業や企業理念などからアピールする必要があります。
自己分析でわかったことの深掘りや、業界研究と企業研究を入念に行うことで、より明確なビジョンを示せて、結果的にほかの就活生との差別化にもつながります。
また、熱意とともに実現したいこと、やりたいことをアピールできれば、入社後の配属先が希望どおりになる可能性も高まるでしょう。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】自由形式の自己PRを作成する方法
続いて、自由形式の自己PRには、具体的にどのような表現方法があるのかご紹介します。
自由形式の自己PRには明確なルールや決まりがないので、自由な発想で記入を進めていくのが大切です。
以下の作成方法を効果的に取り入れて、魅力的な書類を作りましょう。
・紙に手書き
・パソコンでの入力
・イラストなどで視覚的にアプローチ
・わかりやすいキャッチコピーの作成
・読みやすい雑誌風の紙面
・ユニークな漫画風の紙面
・お堅い新聞風の紙面
・パッと見でわかる自分の年表
シンプルに紙に書く
自由形式で任された自己PR作成において、もっともオーソドックスな方法は、シンプルに手書きで書類を作成する方法です。
内容の精査から下書き、推敲、清書と完成までに時間と手間はかかるものの、しっかり書き込めればそれだけ意欲が伝わります。
また、枠や文字の大きさなどの自由度が高いため、伝えたいことをダイレクトに表現できるでしょう。
一番のポイントを大文字や太文字で書く、文字の色を変える、下線で強調するなど、手書きだからこその自由度でアピールできます。
ただし、紙面全体のバランスを見て文量を変えたり、極力丁寧な文字で書いたりと、気をつけなければならないポイントも多いです。
下書きの時点で、全体的に見やすいかなどをチェックしてから清書に移りましょう。
シンプルにPCで入力する
より作業効率を上げたい場合は、ワープロソフトなどを用いてパソコンで入力すると良いでしょう。
企業によっては、選考書類を手書きに限っている場合もありますが、自由形式の場合は気にする必要はありません。
PCで入力すれば、訂正や書き直しが容易であり清書の必要がないため、書類作成の効率が上がります。
しかし、文字の量には十分に注意を払わなくてはなりません。
書きやすさゆえに文章量が多くなってしまうと、本当に伝えたいことが相対的に薄まってしまいます。
ワープロソフトでも文字の大きさや色を変えられたり、装飾できたりする機能があるものが多いため、それらを駆使して見やすく読みやすい書類にするようにしましょう。
写真などを用いたい場合も、パソコンを使うと挿入しやすいです。
イラストや図、写真などを用いる
自己PRの視認性を上げて、よりダイレクトに印象に残るようにしたい場合は、イラスト・図・写真などを用いるのも良いでしょう。
シンプルにイラストや写真などを活用すれば、読み手の視覚に訴えられます。
画像があるだけでイメージがつかみやすくなり、言葉の説明だけでは想像しにくい部分まで具体的に伝わります。
イラストは直接手書きしても構いませんが、書いたものをスキャンするなどして、パソコンに取り込むとより丁寧な印象になるためおすすめです。
また、図はワードソフトや表計算ソフトなどできれいに作成すると良いでしょう。
写真は印刷してから貼り付けても構いませんが、印刷物を貼り付ける場合は台紙から剥がれないように注意しなくてはなりません。
キャッチコピーを用いる
とくに伝えたいポイントについては、キャッチコピーを作成するのもおすすめです。
キャッチコピーを用いることによって何を伝えたいのか、結論を先に伝えられます。
これにより読み手の理解が進みやすくなるため、内容の理解がスムーズになるでしょう。
「部活で培ったリーダーシップ」「苦境に耐える忍耐力」など、読んですぐ内容を理解できるキャッチコピーを作成すると効果的です。
キャッチコピー部分は、ほかの文章よりも文字を大きくしたり色で囲んだりなど、視覚的に強調するとより伝わりやすくなります。
キャッチコピーの内容がユニークであるほど、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
ただし、キャッチコピーにこだわりすぎると、何を言っているのかわからなくなるため注意が必要です。
雑誌風にする
文章などで自己PRを書く場合も、雑誌風のレイアウトにすると、パッと見の雰囲気から個性を発揮できます。
雑誌の場合、見出しや段落によって読者の視線誘導や読みやすいレイアウトなどになっているため、まねして書くだけでも読みやすい画面を作れます。
出版業界やデザイン系のクリエイティブな職場など、業界によっては書面作りのアイデアや持ち合わせた表現力自体が評価されるケースも多いです。
そのような職場でなくとも、多くの方が読むような雑誌のパロディだとわかると、親しみを覚えてもらえるかもしれません。
ただし、ゴシップ誌のような媒体をまねして書くと、自由形式といえどもTPOにそぐわないと判断される可能性があるため、気をつけなくてはなりません。
漫画風にする
より個性的でユニークな自己PRにしたい場合は、漫画の表現方法を用いると良いでしょう。
完全なオリジナリティーを活かすために、自分の好きな漫画をモチーフにして、その形で作成していくのがおすすめです。
漫画はコマや吹き出しの配置、台詞回しで千差万別の個性を生み出せます。
イラストと文章の両方を用いるため読みやすさもあり、個性がしっかりと出せる作成方法です。
イラストの代わりに写真と台詞を組み合わせて、漫画風にしても良いでしょう。
ただし、吹き出しの中に文章を詰め込みすぎるとかえって読みにくくなってしまうため、読みやすさを重視して漫画形式を用いる場合は注意が必要です。
また、吹き出しの中身を縦書きにするのか横書きにするのかによって、読む方向が異なる点にも気をつけましょう。
新聞風にする
雑誌や漫画よりもフォーマルなもので、ユーモアもある方法でまとめたい場合は、新聞風の自己PRがおすすめです。
新聞風にすれば、多少字が多くともそういったものとして処理されるため、他の就活生よりも情報量を多く記載できます。
しかし、文字数や情報の多さがゆえに、読みにくさが出てしまっては意味がありません。
画像を添付する、大見出しを作る、色合いや空白を意識して視認性が高いように作成することなどがコツです。
また、新聞と言ってもスポーツ紙や経済紙など、種類によって記事の書き方は微妙に異なります。
志望先の社風などに合わせ、より印象の良さそうな新聞の形式を選んで再現すると良いでしょう。
PCで制作すると、より実際の新聞に近づきますが、手書きでも丁寧に書けば味のある自己PRが作成できます。
生い立ちを年表にまとめる
選考書類の一部分を用いて、歴史のように自分の年表を書くのもおすすめです。
自分の生い立ちをまとめることで、人生の中でいつどういったことが起きて自分の考え方や価値観が変わったのかを、視覚的に伝えられます。
自己PR以外の項目で挙げたエピソードなどが、いつ頃のものなのかを把握しやすくなるため、全体的な人物像を把握しやすくなるでしょう。
就活生の人物像が把握しやすくなると、企業が求める人物像と比較されやすくなります。
志願者の人物像と企業が求める人物像が、うまくマッチしていれば高い評価が得られるため、効果があると感じたら欠かさず載せておくと良いでしょう。
また、自分の年表を書くためには、自己分析とピックアップしたエピソードの年代順の整理が必要です。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】自由形式の注意点
自由形式の自己PRは自由に作成できるのが魅力ですが、注意点を押さえないと実際に自分が伝えたかった内容と異なる印象を与えてしまう場合があります。
そうなると、自己分析や企業研究が足りていないとして、評価が低くなってしまう可能性が高いです。
注意点を確認し、高い評価を獲得できる自己PRを作成しましょう。
・企業の求める人材像をチェック
・内容を詰め込みすぎていないかチェック
・イラストや図表が見やすいかチェック
・適切な文字数や表現方法をチェック
企業の求める人材に合った自己PRにする
自己PRでもっとも重視すべきなのは、自分が志望先の企業にマッチした人材であるとアピールすることです。
いかに人柄が良く、強みを多くアピールできたとしても、企業側が求めている人材に合っていなかった場合は「自社には合わない」と判断されてしまうため意味がありません。
企業は自社が求める人材像について、就活生向けのパンフレットや公式サイトの採用情報に記載していることがほとんどです。
そのため、これに合致していない人物像を自己PRで押し出してしまうと「簡単にチェックできる情報ですら収集しておらず、入社への熱意がない」と評価されてしまいます。
しっかりと確認を怠らず、企業の求める人材像へのマッチ度をアピールできるように記入していきましょう。
内容を詰め込みすぎていないか
自由形式の自己PRは明確なルールがないため、何をどれだけ書いても構いません。
とはいえ、伝えたい内容を詰め込みすぎるがあまり、見にくくなってしまっては逆効果です。
せっかくの機会だからこそ、余すことなく自分の強みを伝えたいというのは多くの就活生が思うことですが、何でもかんでも詰め込んでしまうと、かえって主軸がぶれてしまい一番のアピールポイントが見えにくくなってしまいます。
アピールしたいポイントが複数ある場合は優先順位を決め、企業に合わせて内容をカスタマイズしましょう。
伝えるポイントを絞ったほうが、自身の持つ魅力が採用担当者に伝わりやすくなります。
自己PRに詰め込めなかったポイントは志望動機や長所、ガクチカなどに分散させ、全体的に志望先の企業に合わせる形で選考書類を作成しましょう。
イラストや図表は見やすいのか
自由形式で自己PRを作成する際は、添付したイラストや図表が本当に見やすいのかチェックすると良いでしょう。
もちろん、文字だけの資料よりも、写真やイラストがあったほうが情報が正確に伝わります。
画像は一目見ただけで何となく全体像の理解ができることから、情報の伝達を補助する役割を果たすためです。
視覚的に内容の理解を促進するため、文章だけで説明するよりも、伝えたいことを把握してもらいやすくなります。
しかし、写真などでメインとなるオブジェクトが小さい、図表が正しく書かれていないなど、かえって情報の理解を難しくしてしまう場合もあるため注意が必要です。
メインのオブジェクトが大きく写った画像を使用する、図表は正しく書き込むなど、見やすい書類になるように気をつけましょう。
文字数や表現方法に注意する
通常の自己PRは300〜400文字程度で記載するため、自由形式の場合でもそれを意識して文章を作成する方は多いです。
しかし、つい文字数を意識しすぎてしまい、読みにくく伝わりにくいものになってしまうと逆効果になってしまいます。
また、個性的な表現やレイアウトばかりに注力するあまり、内容があいまいで薄くなってしまうと、要点が伝わりにくくなってしまい意味がありません。
重要なのは、伝えたいことをしっかり採用担当者に伝えることです。
伝えるべきポイントがあいまいにならないよう軸を決めておき、書きながら見直して軸からぶれないように気をつけましょう。
どのような形式で書く場合であっても、冒頭や一番目立つところに結論を書いておくのがおすすめです。
指定のルールを守れていない
指定のルールを守れていない場合、マイナスなイメージを与えてしまう可能性が高いので、いくら自由形式であろうと気をつけなければならないでしょう。
企業によっては、自由形式であろうと自己PRについてルールを設けていることがあります。
フォーマットはPDFである、手書きはNG、内容については必ず書かなければならないなど、いくつかルールを設けているところもあります。
しっかりと確認した上で作成していくようにしましょう。
文字が読みにくい
自由形式を活かしすぎて、文字サイズやフォント、色使いに凝りすぎると、自己PRの内容がかえって読みにくくなってしまう場合があります。
例えば、デザイン性の高い小さな文字や、飾りの多いフォントを使用すると、確かに見た目にはインパクトが出ますが、読みにくいと感じる採用担当者が少なくありません。
自由形式とはいえ、内容が読まれないと自己PRの意味がありません。
さらに、読みにくいフォントや配色は、応募者のプロ意識を疑われることもあるため、細心の注意が必要です。
文字の大きさは標準的なサイズに揃え、フォントも読みやすいものを選ぶと安心です。
背景色と文字色のコントラストがはっきりしていれば、どの部分を強調しているかも明確に伝わりますし、読者にとって視覚的にストレスが少ないデザインとなります。
また、デザイン重視の自由形式の自己PRでは、文字数の制限に関わらず、文章構成を簡潔にし、読みやすさを意識したシンプルな表現が効果的です。
くだけすぎた内容になっている
自由形式の特徴を最大限に生かそうとするあまり、内容がカジュアルすぎてしまうことも自由形式の自己PRでよく見られるミスの一つです。
企業が求めるのは、自分の強みやスキルを仕事の場でどのように活かすことができるかの証明であり、自己PRがあまりにもプライベートに偏ったエピソードや、就職活動と関係のないユーモアに寄りすぎた内容では、採用担当者の印象に残りにくくなってしまいます。
自由形式の自己PRでは「親しみやすさ」も大切ですが、同時に「プロフェッショナルとしての姿勢」を示すことが求められます。
表現が自由であっても、採用担当者はビジネスの場面での貢献度を見たいと思っていることを意識し、内容がくだけすぎていないかを確認しましょう。
応募先企業にとって価値のあるスキルや経験を中心に据えた内容にすることで、自己PRが「単なる個性」ではなく「職場での活躍を期待させる要素」として評価されやすくなります。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】よくある質問
自由形式の自己PRは、その「自由度の高さ」から、就活生にとってはさまざまな疑問が浮かぶことが少なくありません。
ここでは、よくある質問に対して、自己PRをより効果的にするためのポイントを含めて回答します。
普段と変わらない自己PRを提出してもいい?
自由形式が指定されている場合、通常の形式で自己PRを提出するのはあまり好ましくありません。
企業が「自由形式」を求めるのには、応募者の柔軟な発想や表現力、そして工夫する力を見たいという意図があります。
もし普段の自己PRと同じように、文字だけで定型的な内容を提出すると、企業側は「工夫が足りない」「柔軟性がない」と捉える可能性が高いでしょう。
もちろん、企業の指示によっては内容を簡潔にまとめることが求められる場合もあるため、企業の求める内容や指定があればそれに従うべきです。
しかし、指示が特にない場合には、自由形式のメリットを最大限活かして、デザインや図解、キャッチコピーを用いたり、自分の強みを視覚的に伝えるなど、少しでも「独自性」や「創造性」を見せる工夫を加えると良い印象を与えやすくなります。
分量はどれくらいが適切?
自由形式の自己PRの分量は、内容や使用するメディアによって適切なバランスが異なりますが、一般的にイラストや写真などの視覚的要素を取り入れることが多いため、全体の8割以上を文字で埋め尽くすのは避けた方が無難です。
視覚的な情報を盛り込むことで、読み手にとっての負担が減り、内容が印象に残りやすくなります。
もし文章量が多くなる場合は、適切な文字サイズや行間、フォントを選んで、読みやすさを確保することが重要です。
自己PRの核となるメッセージやキャッチフレーズを大きくし、補足説明は控えめに配置するなど、要所にメリハリをつけることで、情報の伝わりやすさが格段に向上します。
内容を整理して、視覚的にも「わかりやすさ」を意識した構成を心がけましょう。
複数の要素を詰め込んでもいい?
自由形式の自己PRは表現の幅が広いため、複数のアピールポイントを盛り込みたくなることも多いでしょう。
しかし、詰め込みすぎは逆効果になる可能性があります。
情報過多になると、採用担当者がどの点を特に評価すべきかがわかりにくくなり、内容が分散してしまうからです。
自己PRに盛り込むアピールポイントは、最大でも3つ程度に絞り、それぞれのポイントを具体的なエピソードや実績で補強する形が効果的です。
複数の要素を取り入れる場合も、視覚的にわかりやすくレイアウトを工夫し、主張が重なり合わないようなバランスを考慮しましょう。
アピールしたい内容を端的に伝えつつ、自由形式ならではの個性や表現力を最大限活かすことが、魅力的な自己PRを作るポイントです。
【自由形式の自己PRをマスターしよう】就活エージェントを活用する
自己PRの作成をはじめ、就活に行き詰まったら、就活エージェントを活用するのがおすすめです。
就活エージェントを活用すれば、専属のアドバイザーから就活のノウハウを教えてもらえます。
また、書類の作成や面接対策など、選考対策をサポートしてもらえるため、一人で就活するよりも心強いです。
自己PRの作成についても、自己分析のやり方やエピソードとして使える経験の深掘り、作成した書類のチェックなど、多岐にわたる支援を受けられます。
さらに、志望先を決める際も自分に合った求人を紹介してもらえるため、先方とのマッチ度を高められるでしょう。
まとめ
ここまで、自由形式で自己PRを作成する際のポイントについて解説してきました。
自由形式は好きなことを好きなように書ける形式ですが、ある程度指標を決めておかないと、採用担当者に響く書類は作れません。
自己PRを書くうえでのポイントや注意点を理解し、参考例や形式の例を見ながら、オリジナリティーのある自己PRを作成していきましょう。