- ・ガクチカとは
- ・新聞部の経験を通してアピールできる強み
- ・ガクチカ作成の注意点
- ・新聞部出身の人
- ・これからガクチカを作成する人
- ・例文を見て雰囲気を掴みたい人
はじめに
新聞部で活動していた人はぜひとも、就活でガクチカの主題としたいと考えていることでしょう。
そこで、今回は新聞部で活動していた方がアピールしやすい強みについて紹介し、ガクチカの基礎についても紹介します。
これからガクチカを作成する方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもガクチカとは
ガクチカを作成する前に、まずガクチカとは何なのか、その概念を理解しておく必要があります。
もうすでに理解できている方は飛ばしても構いませんが、簡単におさらいしておきましょう。
ガクチカとは「学生時代に最も力を入れたこと」の略であり、就職活動において自分の強みを伝えるための重要な要素の1つです。
企業の採用担当者は学生がどのような経験を通じてどのような能力を身につけたのかを重視しています。
したがって「何をしたのか」を語るだけではなく「その経験を通じてどのようなスキルや考え方を得たのか」を明確に伝えることが求められます。
企業がガクチカを聞く目的やおすすめの構成についてはこれから紹介するため、参考にしてください。
企業がガクチカを聞いて知りたいこと
まず、企業がなぜガクチカについて聞いてくるのかについて理解しなければなりません。
企業は主に以下の5つのような項目を知りたいと考えて私たちにガクチカを聞いてきています。
これを理解しておくことで、企業の採用担当者が求めている質の高い回答を作成できるようになるでしょう。
以下の5つが自ずと伝わってくるような質の高いガクチカを作成し、内定を掴み取ってください。
人柄
企業がガクチカを質問する理由の1つに、応募者の人柄を知ることがあります。
履歴書やエントリーシートだけではその人がどのような価値観を持ち、どのように物事に取り組むのかが分かりにくいため、ガクチカを通じて人物像を把握しようとしています。
したがって「〇〇の活動を頑張りました」と結果だけを伝えるのではなく「どのような考え方を持って取り組んだのか」「何を大切にしながら行動したのか」を明確にすることが重要です。
企業はそれぞれ独自の社風や文化を持っているため、応募者の人柄が自社に合うかどうかも重要な判断基準になります。
チームワークを重視する企業であれば、仲間と協力しながら目標を達成したエピソードが評価されやすいですし、個人の努力や成果を重視する企業であれば、1人で困難を乗り越えた経験が高く評価されるでしょう。
企業とのマッチ度
企業がガクチカを質問するもう1つの理由は、応募者の価値観や強みが自社と合っているかを確認するためです。
どれだけ優秀な人材であっても、企業の文化や求める人材像と合わなければ、入社後に力を発揮できません。
したがって、ガクチカを通じて、応募者の考え方や行動特性が企業の環境に適しているかを見極めているのです。
挑戦を重視する企業では新しいことに積極的に取り組んだエピソードが評価されやすいですし、安定した業務の遂行を求める企業では計画的に物事を進めた経験や、細かい作業を丁寧に進めたエピソードが好まれるでしょう。
このように、企業ごとに求める人材の特徴が異なるため、自分が志望する企業の特性に合わせることが重要です。
モチベーションの源泉
ガクチカでは応募者がどのような場面でやる気を発揮するのかを見極めることも重視されています。
仕事ではモチベーションを維持しながら長期間取り組むことが求められますし、何より、どの職種を任せるかの指針にもなるからです。
「困難な状況でも努力を続けることにやりがいを感じる人」と「誰かの役に立つことに喜びを感じる人」では適性のある業務が異なります。
前者は研究開発や問題解決を求められる業務に向いているでしょうし、後者は顧客と直接関わる仕事で力を発揮できるでしょう。
このように、モチベーションの源泉を理解することで、応募者がどのような仕事に適しているのかを判断しやすくなるため、ガクチカを聞いているのです。
問題解決能力があるか
仕事では常に順調に進むとは限らず、様々な課題や困難が発生します。
そこで、企業は応募者が問題に直面したときにどのように対処するのかを知りたいと考えています。
ガクチカでは「どのような課題に直面し、それをどう乗り越えたのか」を明確に伝えることが求められます。
新聞部での課題やトラブルをどのように解決したのかを話すことで、問題解決力の高さを示すことができます。
ここで重要なのは「具体的な行動を伝えること」です。
「努力した」ではなく「どのように状況を分析し、どのような方法で対処したのか」を説明することで、企業はあなたの思考プロセスを把握できます。
分かりやすく伝える力があるか
企業はガクチカを通じて応募者が自分の経験を整理し、簡潔に伝える力を持っているかを確かめようともしています。
仕事では上司や同僚、顧客に対して適切に情報を伝えることが求められるため、ガクチカを通じて、応募者が自身の経験を的確に説明できるかどうかを見極めています。
仕事においては簡潔で分かりやすい説明が求められます。
上司に進捗報告をする際には「現在の状況」「課題」「次のアクション」を明確に伝えることが大切です。
ガクチカの構成や展開を確認して、あなたが端的に物事を伝えられる人か確認されている可能性は高いでしょう。
新聞部の経験を通してアピールできる強み
あなたが新聞部の活動を通じて身につけた可能性が高く、就活でもアピールしやすい能力を5つ紹介します。
これまでの活動経験を振り返ってみて、自分がどのように成長したか、どのような能力を身につけたのかについて考え、納得できるものがあればガクチカや自己PRの主題としてください。
論理的思考力
新聞部では論理的思考力を磨ける機会が多くあります。
記事を書く際には読者が一読して理解できるように、論理的な構成を考えることが求められます。
情報を整理し、筋道を立てて伝える能力は文章力ではなく、物事を整理し、分かりやすく説明する力にもつながるでしょう。
特に、新聞記事は限られた紙面の中で、必要な情報を簡潔に伝えなければならないため、無駄のない表現や適切な順序での説明が不可欠です。
社会人になってからも、論理的に伝える力は欠かせません。
会議でのプレゼンテーションや、上司への報告、クライアントへの提案など、ビジネスの場面では常に分かりやすい説明が求められます。
論理的に話を展開できる人は相手に信頼されやすく、円滑にコミュニケーションを取れるため、職場の人気者になれるでしょう。
情報収集力
新聞部の活動では記事を書くために幅広い情報を集める必要があります。
正確な記事を書くためには、憶測ではなく、事実に基づいた情報を収集し、裏付けを取る作業が不可欠です。
したがって、信頼できる情報源を見極める力や、必要な情報を効率的に集めるスキルが求められます。
学内の問題について記事を書く際には、1人の意見を聞くだけではなく、関係者への取材を重ね、多角的な視点から情報を収集する必要があります。
また、新聞記事は公平性が求められるため、偏った情報にならないように、異なる立場の意見を取り入れることも重要です。
ビジネスの場面でも、情報収集力は極めて重要です。
営業職であれば、顧客のニーズや市場動向を把握し、適切な提案を行うために、十分なリサーチが必要になりますし、マーケティング職であれば競合分析や消費者の動向を調査し、戦略を立てる際に情報収集の精度が成果を左右します。
行動力
新聞部では記事を書くために積極的に取材を行い、必要な情報を自ら取りに行く力も求められます。
取材対象者へのアポイントメントの取り方、インタビューの実施、必要なデータの収集など、すべて自主的に行動することが必要です。
この経験を通じて、受け身ではなく、自ら動いて情報を得る姿勢が身につきます。
社会人になってからも、行動力は重要なスキルです。
営業職では新規顧客を獲得するために、自ら積極的にアプローチし、商談の機会を作る必要があります。
また、プロジェクトを推進する立場にある人は関係者との調整を行いながら、業務を円滑に進めるための行動を取ることが求められます。
新聞部で培った行動力は、あらゆる仕事で活かせる能力なのです。
遂行力
新聞部では記事の執筆だけでなく、編集作業や校正、発行スケジュールの管理など、様々な業務を期限内に完了させる必要があります。
したがって、計画的に業務を進め、締め切りを守りながら作業を遂行する力が求められます。
仕事ではプロジェクトを計画通りに進め、期限までに成果を出すことが必須です。
途中で問題が発生しても、状況を冷静に分析し、適切な対策を講じながら業務を進める力が必要です。
新聞部での経験を通じて培った遂行力は「責任感を持って業務を遂行する姿勢」につながります。
ホスピタリティ
新聞部の活動では読者にとって分かりやすい記事を作成することが求められます。
情報を並べて終わりではなく、読み手の立場に立ち、理解しやすい表現や適切なレイアウトを考えることが重要です。
このような経験を通じて、相手の視点を意識しながら情報を伝える力が身につきます。
ビジネスの場においても、ホスピタリティは欠かせません。
接客業の方は顧客に丁寧に接することが必須ですし、社内コミュニケーションにおいても、資料や報告書を作成する際に、読み手が理解しやすいように整理することが重要です。
このように、新聞部での経験を通じて得た「読み手を意識した情報発信」のスキルは社会人になってからも活かせるものなのです。
相手の立場に立ち、分かりやすく情報を伝える力はどの業界においても求められる能力であり、新聞部での経験を活かして、強みとしてアピールしましょう。
ガクチカの構成
続いて、ガクチカのおすすめ構成についても紹介します。
この構成は新聞部の経験をアピールする場合だけでなく、どのような経験を話す際にも応用できるものです。
したがって、企業によってアピールするガクチカの内容を変えようと思っている方も参考にできるでしょう。
ぜひこの記事でガクチカの構成をマスターしてしまい、就活を今後スムーズに進めてください。
結論
まず最初に「私が学生時代に打ち込んだことは新聞部での活動です。」
と結論を明確に述べることが重要です。
この部分を簡潔に示すことで、面接官が話の方向性を把握しやすくなります。
結論が曖昧だと、何をアピールしたいのか分かりにくくなるため、一文で端的に伝えることを意識しましょう。
記事の執筆を担当しました」といった業務の説明だけでなく、「新聞部での取材活動に力を入れました」「新聞部で読者に伝わる記事作成に取り組みました」といった形で、具体的にどの部分に注力したのかを示すことが大切です。
また、ガクチカは成果よりも取り組みの過程が重要視されるため「〇〇のコンテストで受賞しました」といった結果を先に述べるのではなく、「読者にとって分かりやすい新聞作りに注力しました」といった形で伝える方が適切です。
エピソード
結論を述べた後はその活動にどのように取り組んだのかを具体的に説明します。
この部分では「取材をしました」といった事実だけを述べるのではなく、「なぜそのテーマを選んだのか」「どのような課題があったのか」「どのような工夫をしたのか」を詳しく語ることが大切です。
特に、困難をどのように乗り越えたのかを説明することで、課題解決力や継続力といった強みをアピールできます。
また、数字やデータを活用することで、話に説得力を持たせられます。
「より多くの読者に読んでもらうために、記事の構成を工夫し、部内でアンケートを実施した結果、読者満足度が80%以上に向上しました」といった形で、具体的な数値を示すと伝わりやすくなるでしょう。
得られた学び
エピソードの後に、そこで得た学びを説明しましょう。
「〇〇を達成しました」という結果で終わるのではなく「なぜそれが自分にとって意味のある経験だったのか」「どのような考え方が身についたのか」を伝えることが重要です。
「新聞部での活動を通じて、物事を多角的に捉え、論理的に情報を整理する力が身につきました」などと述べることで、知識の獲得ではなく、思考力の成長をアピールできます。
また「取材を重ねることで、相手の意図を的確に汲み取る傾聴力を学びました」といった形で、具体的な気づきを盛り込むことで、より伝わりやすい内容になります。
この部分では「自分自身の変化や成長を強調すること」がポイントです。
「もともと文章を書くことが苦手でしたが、新聞部での活動を通じて、分かりやすく伝える力が養われました」と述べることで、課題を克服したエピソードとして伝えられます。
どう貢献できるか
最後に、これまでの経験をどのように入社後に活かせるのかを説明して、締めましょう。
「頑張りました」という話で終わるのではなく「この経験を通じて得た力を、仕事でどう活用できるのか」を明確に示すことで、面接官に「入社後に活躍してくれそうな人だな」と思ってもらえます。
「新聞部で培った情報収集力を活かし、業界のトレンドを分析しながら、適切な提案を行います」などと伝えることで、実務に活用できるスキルがあることをアピールできます。
また「取材経験を活かし、相手のニーズを的確に把握しながら、顧客満足度の高いサービスを提供していきます」といった形で、業務内容と結びつけることが重要です。
しっかりと企業研究を行っている、モチベーションの高い人物であることを強調しましょう。
ガクチカ作成のコツ
ガクチカを作成するにあたって、どのような点を意識しなければならないのかについても紹介します。
このコツは先ほど紹介した「ガクチカの基本的な構成」と同様に、新聞部以外の経験を話す際にも応用できるものです。
したがって、どのような話をする際にも覚えておいてください。
また、言ってしまえば自己PRや志望動機にも通じる部分があるコツであるため「今後の就活において大切な要素」と言い換えてしまっても良いでしょう。
いずれにせよ、常に念頭に置いて就活を進めてください。
過程を重視する
新聞部の経験を話す際にはただ「記事を書きました」「取材をしました」といった説明ではなく、どのように課題を見つけ、それを乗り越えるためにどのような工夫をしたのかという「過程」を詳しく伝えることが重要です。
企業が知りたいのは、新聞部で成果を出したという結果だけではなく、その成果を生むためにどのような思考や行動をしたのかという部分です。
「新聞部で記事執筆を担当し、アクセス数を向上させました」と伝えるだけでは、面接官の印象に残りにくいです。
「地域のイベントを取材する際、関係者との接点がなく、情報収集に苦戦しました」「そこで、事前に企画書を作成し、取材の意図を明確にしたうえでアポイントを取り、信頼関係を築きながら取材を進めました」といったように、具体的な工夫を示すことが大切です。
このように、課題をどう認識し、どう解決したのかを伝えることで、思考力や主体性をアピールできます。
企業が求める人物像を把握する
ガクチカを作成する際には自分がアピールしたい内容だけを考えるのではなく、企業が求める人物像に合ったエピソードを選ぶことが重要です。
企業ごとに求める人材は異なり、成長を重視する企業もあれば、協調性を大切にする企業、論理的思考力を評価する企業など、それぞれ異なる価値観を持っています。
そのため、自分の経験をどのように伝えればその企業にとって魅力的な人材として映るのかを考えることが必要です。
また、企業が求める人物像を把握するためには、企業のホームページや採用情報をよく読み込むことが大切です。
企業理念や代表のメッセージ、求める人材像のページなどを確認することで、どのような価値観を持つ人が必要とされているのか、明確になるでしょう。
新聞部の経験を活かしたガクチカの例文
ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で、ガクチカの例文を紹介します。
いずれの例文も、それぞれ先ほど紹介した新聞部の経験を通じて、あなたが身につけている可能性の高い能力を主題としています。
あなたがアピールしたいと思っている能力にフォーカスしている例文を中心に参考にしてみてください。
例文1:論理的思考力
新聞記事を書く上で、読者が一読して内容を理解できるように、分かりやすい構成や表現を意識していました。
初めての記事は関係者の意見をそのまま掲載する形で作成しましたが、情報がまとまっておらず、読者が内容を把握しづらいものになっていました。
そこで、問題の背景や各立場の意見を明確にし、結論に向けて論理的に展開する構成を考え直した結果、他学部の学生からも好評をいただきました。
この経験を通じて、情報を整理し、筋道を立てて伝える力が養われました。
入社後はこの論理的思考力を活かし、社内の業務改善に取り組む際には現状の問題点を正確に分析し、論理的な根拠をもとに改善策を考案します。
例文2:情報収集力
そこで、学生アンケートを実施し、100人以上の意見を集めることで、多様な視点を取り入れました。
さらに、教職員にも取材を行い、制度の意図や背景について詳しく聞くことで、よりバランスの取れた記事に仕上げられました。
この経験を通じて、必要な情報を適切な手段で収集し、それを分析する力が身につきました。
入社後はこの情報収集力を活かし、市場調査や競合分析を行う際には多様な情報源を活用して的確なデータを収集し、貢献する所存です。
例文3:継続力
新聞部では毎月1回、大学のニュースや特集記事を掲載した新聞を発行していましたが、取材や編集作業に時間がかかるため、締め切りに間に合わないことが度々ありました。
そこで、発行スケジュールを明確にし、各記事の締め切りを事前に設定することで、進行管理を徹底しました。
また、部員間のコミュニケーションを強化するために、定期的なミーティングを行い、作業の進捗を確認しました。
この取り組みにより、遅れが発生することなく、毎月決まった日時に新聞を発行できるようになりました。
この経験を通じて、1つの目標に向かって継続的に努力することの重要性を学びました。
入社後はこの継続力を活かし、営業職として顧客との関係構築において、定期的なコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築いていきます。
例文4:行動力
2年生の頃、新しく設立された学習支援制度について記事を執筆する機会がありました。
当初は大学の公式発表をもとに記事を作成していましたが、それだけでは実際の運用状況や学生の反応が十分に伝わらないと感じ、実際に制度を利用している学生や運営担当者に直接取材を申し込みました。
取材を通じて、学生が感じているメリットや課題を詳しく聞き出し、記事の内容を充実させた結果、大きな反響をいただきました。
この経験を通じて、正確な情報を得るためには自ら積極的に動くことが重要であると学びました。
入社後はこの行動力を活かし、新しいプロジェクトを進める際には関係者と積極的にコミュニケーションを取り、必要な情報を集めながら業務を円滑に進め、貢献する所存です。
例文5:ホスピタリティ
大学の新しい制度についての記事を担当した際、公式発表の文章には専門用語が多く、学生にとって分かりにくい内容でした。
そこで、記事を読みやすくするために難しい用語を簡単な表現に言い換えたり、図表を挿入して視覚的に分かりやすくする工夫を行った結果「制度をよく理解できた」と多くの友人から感謝されました。
この経験を通じて、相手の立場に立って情報を整理し、分かりやすく伝えることの重要性を学びました。
入社後はこのホスピタリティを活かし、顧客向けの資料作成において、専門的な内容を分かりやすく整理し、誰が読んでも理解できるように工夫することで、商談を成約に導ければと思います。
ガクチカ作成の注意点
ガクチカが完成したら、早速提出したいと思っている方もいるでしょうが、その前に以下の注意点を理解しておきましょう。
以下の注意点を踏まえずに作成してしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。
しっかりと理解した上で、質の高いガクチカを提出し、内定を獲得してください。
専門知識が必要とされる内容
新聞部の活動では、取材や記事作成の中で専門的な内容に触れることが多くあります。
特に、政治や経済、テクノロジーといったテーマを扱った記事では、専門用語や業界特有の表現を多用することがあるでしょう。
しかし、ガクチカでこれらを工夫せずに伝えてしまうと、面接官が内容を理解しにくいです。
一般の人が知らないような用語などは、必ず注釈を入れましょう。
とはいえ、出版業界やメディア業界を志望する場合は、専門用語を用いてスキルの高さをアピールするのも選択肢の1つです。
受ける企業に応じて、柔軟に対応することを推奨します。
嘘をつかず、誇張もしない
成果を大きく見せようとして誇張するのは避けるべきです。
たとえば、「私の記事が新聞部史上最多の閲覧数を記録しました」と話しても、その裏付けがないと説得力に欠けます。
また「新聞部で全ての企画を主導しました」などと話すと、他のメンバーの役割を軽視しているように聞こえ、協調性に欠ける印象を与える可能性があります。
正しい情報を用いて、自分の貢献を具体的に示すことが重要です。
「部内で閲覧数の向上を目指し、SNSで記事を拡散する施策を提案しました。
その結果、通常より30%多い閲覧数を記録しました」といった形で、具体的な工夫や成果を伝えると、リアリティがあり、説得力が増します。
ほとんどの人事は就活生の嘘や誇張に慣れっこであるため、バレてしまう可能性が高いです。
等身大の自分をアピールしましょう。
高校以前のエピソード
高校時代の活動を中心に語るのは避けた方が良いです。
企業が求めているのは、大学生活の中でどのように成長したのかという部分であり、高校時代の話をすると「大学では何もしなかったのか?」と疑問を持たれる可能性があります。
もし高校の経験を話す場合は、それを大学でどう発展させたのかを示すことが重要です。
「高校で新聞部の部長を経験し、記事の企画や取材の重要性を学びました」「その経験を活かして、大学では社会問題をテーマにした特集記事を企画し、多くの読者に読んでもらえるようになりました」と伝えれば、大学での取り組みが明確になります。
つまり「基本的には大学の話をして、高校の話をしたいならば、今の自分に高校での経験がどう影響しているかを話す」ということです。
就活エージェントに相談しよう
ここまで新聞部の経験をガクチカでアピールする際のポイントや、どのような能力をアピールできるのか、おすすめの構成・例文などを紹介してきましたが、記事を読んだだけで100点のガクチカが作成できるならば、就活で困る人は少ないでしょう。
むしろ「コツは分かったけれど、いざ実践するとなると難しい」という方の方が多いはずです。
そこでおすすめなのが、就活エージェントに相談することです。
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まとめ
今回は新聞部の経験をガクチカでアピールしたいと思っている方に向けて、コツや注意点、おすすめの構成や例文などを紹介しました。
新聞部の経験は、飲食店のアルバイトや部活の経験より母数が少なく、比較的、差別化は図りやすいものです。
しっかりと基本を押さえた上で、あなたの魅力がにじみ出るような質の高いガクチカを作成すれば内定獲得は近づきます。
ぜひ、この記事を参考にガクチカを作成し、内定を掴み取ってください。