「モチベーションの源泉」の書き方がわからない人必見!【例文10選】ES通過率が上がるの書き方を解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • 「モチベーションの源泉」について
  • ESで「モチベーションの源泉」の答え方
  • 「モチベーションの源泉」の例文
この記事をおすすめしたい人
  • ESで「モチベーションの源泉」を聞かれた人
  • 高評価につながるESを作りたい人
  • 「モチベーションの源泉」の書き方がわからない人

目次目次を全て表示する

【ES モチベーションの源泉】はじめに

エントリーシート(ES)において、「モチベーションの源泉」を問われることは、企業が単にあなたの能力を知るだけでなく、入社後の活躍や企業との適合性を測る上で非常に重要な意味を持ちます。

本記事ではESで「モチベーションの源泉」を答える際のポイントや例文を紹介していきます。

参考にして、好印象につながるESを作成しましょう。

ESで企業が「モチベーションの源泉」を聞く理由

ESにおいて、なぜ「モチベーションの源泉」が聞かれるのでしょうか。

質問の意図をあらかじめ把握しておくことで、好印象につながる回答を作りやすくなります。

今回は4つのポイントを紹介しているため、ESを書き出す前に理解しておきましょう。

企業や職種とのマッチ度を測るため

企業は、あなたのモチベーションの源泉が、企業の理念や事業内容、そして職種と一致しているかを確認したいと考えています。

これは、あなたが企業文化に馴染み、仕事に情熱を持って取り組めるかを判断するための重要な指標となります。

モチベーションの源泉が企業の提供する価値観や働き方と合致していれば、あなたはより高いパフォーマンスを発揮し、長期的に企業に貢献できる可能性が高いと判断されます。

入社後に活躍するイメージを持てるか見るため

企業は、あなたのモチベーションの源泉を知ることで、入社後にあなたがどのように活躍するのかを具体的にイメージしたいと考えています。

あなたが困難な状況にどのように立ち向かうのか、どのような時にやりがいを感じるのかを知ることで、企業はあなたの潜在的な能力や成長可能性を評価します。

モチベーションの源泉が明確で、それが企業の求める人物像と合致していれば、企業はあなたが入社後に即戦力として活躍できると期待します。

主体性があるかどうかを見るため

企業は、あなたのモチベーションの源泉を通して、あなたが主体性を持って行動できる人物かどうかを判断したいと考えています。

自ら目標を設定し、困難を乗り越えて目標を達成できる人物は、企業にとって非常に価値があります。

モチベーションの源泉が内発的なものであれば、あなたは自ら課題を見つけ、解決に向けて積極的に行動できる人物であると評価されます。

自己分析の精度を確かめるため

企業は、あなたのモチベーションの源泉が、自己分析に基づいて明確に説明されているかを確認したいと考えています。

自己分析が十分にできていれば、あなたは自分の強みや弱みを理解し、それを仕事に活かすことができるはずです。

モチベーションの源泉が具体的なエピソードや経験に基づいて説明されていれば、企業はあなたの自己分析能力を高く評価します。

「モチベーションの源泉」を見つける方法

「モチベーションの源泉」は、自分が何によってやる気や活力を得るのか、行動の原動力となるものは何かを理解する上で非常に大切です。

ESや面接で効果的に伝えるためには、まず自分自身のモチベーションの源泉を明確に把握しておく必要があります。

しかし、いざ「あなたのモチベーションの源泉は何ですか?」と聞かれると、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか? そこで、ここでは自己分析を通して「モチベーションの源泉」を見つけるための方法をいくつか紹介します。

過去の成功体験を振り返ってみる

過去の成功体験を振り返ることは、自分の強みや能力、そしてモチベーションの源泉を理解する上で有効な手段です。

まずは、学生時代に力を入れたこと、部活動やアルバイトで達成感を感じたこと、困難を乗り越えて成功した経験などを具体的に思い出してみましょう。

その際に、どのような目標を立て、どのように行動し、どのような結果を得ることができたのかを分析することで、自分がどのような状況でモチベーションが高まるのか、どのようなことにやりがいを感じるのかが見えてきます。

例として、プレゼンテーションで成功した経験を振り返り、「人前で話すこと」や「相手に分かりやすく伝えること」にやりがいを感じると気づけば、それはあなたのモチベーションの源泉の一つと言えるでしょう。

好きなこと・没頭できることから考える

自分が好きなことや没頭できることは、大きなモチベーションの源泉となります。

趣味や特技、時間を忘れて熱中できることなどをリストアップしてみましょう。

それらの活動を通して、どのような喜びや達成感を感じているのか、なぜそれらに惹かれるのかを分析することで、あなたの価値観や興味関心、そしてモチベーションの源泉が見えてきます。

例として、旅行が好きで、新しい文化や人々との出会いに刺激を受けているとすれば、「未知のものを探求すること」や「多様な価値観に触れること」があなたのモチベーションの源泉として挙げられます。

大切にしている価値観から考える

自分が大切にしている価値観は、日々の行動や選択の基準となり、モチベーションの源泉にも深く関わっています。

どのような考え方を大切にして生きているのか、どのような行動規範を持っているのかを具体的に考えてみましょう。

友人や家族との関係、社会との関わり方など、様々な視点から自分の価値観を分析することで、あなたが本当に大切にしていること、そしてモチベーションの源泉が見えてきます。

例として「誠実であること」や「公平であること」を大切にしている人は、誠実さや公平さを実現できるような仕事にモチベーションを感じる可能性が高いと言えます。

このように大切にしている価値観はモチベーションに強く結びついているため、この視点から回答を考えることも有効です。

働くうえでの目標を立ててみる

働くうえで、どのような目標を達成したいのか、どのような自分になりたいのかを考えることも、モチベーションの源泉を見つける上で有効です。

仕事を通して、どのようなスキルを身につけて、どのようなキャリアを築きたいのか、社会にどのような貢献をしたいのかを具体的に考えてみましょう。

将来のビジョンを明確にすることで、現在の仕事に対するモチベーションを高めることができます。

「チームをまとめ、プロジェクトを成功に導くリーダーになりたい」という目標があれば、リーダーシップを発揮できるような仕事や役割にモチベーションを感じるでしょう。

これらの方法を参考に、自分自身のモチベーションの源泉を深く掘り下げて考えてみましょう。

モチベーションの源泉一覧

モチベーションの源泉一覧画像

A. 成長と達成

1. 成長実感
新しい知識・スキルの習得、自己ベストの更新、目標達成                        
2. 困難の克服
高い壁を乗り越える達成感、課題解決、粘り強さの発揮                        
3. 挑戦
未知の領域へのチャレンジ、新しい環境への適応                        
4. 専門性の追求
特定分野の知識を深めること、プロフェッショナルになること     

B. 貢献と感謝

5. 他者からの感謝
「ありがとう」という言葉、人の笑顔、顧客満足                
6. チームへの貢献
チーム一丸となって目標を達成する喜び、仲間からの信頼                
7. 社会課題の解決
社会をより良くしたいという想い、世の中への影響力                
8. 人の成長支援
後輩への指導、人の可能性を引き出すこと                

C. 探求と創造

9. 知的好奇心・探求心
「なぜ?」を追求すること、物事の本質を理解すること                
10. 創造・表現
アイデアを形にすること、ゼロからイチを生み出すこと                
11. 分析と改善
データ分析に基づく改善提案、効率化の追求                
12. 仕組みづくり
新しいルールやシステムを構築すること                

D. 承認と競争

13. 他者からの承認
周囲から認められること、褒められること、頼られること                        
14. 競争心
ライバルと切磋琢磨すること、一番を目指すこと                        
15. 責任感・当事者意識
責任ある立場を任されること、自分がやらねばという使命感                        
16. 憧れの存在
目標とする先輩や上司のようになりたいという想い                        

E. 価値観と信念

17. 安定と調和
安定した環境で着実に物事を進めること、チームの和を保つこと        
18. 誠実さ・正義感
正しいことをしたいという想い、ルールや約束を守ること        
19. 家族や仲間の期待
大切な人の期待に応えたいという気持ち        
20. 没頭・熱中
好きなことや得意なことに時間を忘れて取り組むこと     

ESで「モチベーションの源泉」を答える際の注意点

ESで「モチベーションの源泉」を効果的に伝えるためには、以下の3つのポイントに注意することが重要です。

回答を書き出す前に注意点をあらかじめ把握してきましょう。

具体的なエピソードを添える

「モチベーションの源泉」を抽象的な言葉だけで説明するのではなく、具体的なエピソードを添えることで、より説得力のある回答になります。

「チャレンジ精神が旺盛です」と述べるだけでなく、「学生時代に、未経験のプログラミングに挑戦し、苦労しながらもアプリを開発した経験から、困難な課題にも積極的に取り組むことができるようになりました」のように、具体的なエピソードを交えて説明することで、あなたのモチベーションの源泉がより鮮明に伝わります。

自分の価値観や強みとの関連性を意識する

「モチベーションの源泉」は、あなたの価値観や強みと深く結びついているはずです。

そのため、単にモチベーションの源泉を説明するだけでなく、それがあなたの価値観や強みとどのように関連しているのかを明確に示すことが重要です。

「人助けが好き」という価値観から、「医療従事者として、患者さんの健康を支えたい」というモチベーションが生まれたことを説明することで、あなたの価値観とモチベーションの源泉との関連性が明確になり、より説得力のある回答になります。

企業や職種との関連する内容を書く

「モチベーションの源泉」は、企業や職種と関連付けることで、入社意欲を効果的に伝えることができます。

企業の理念や事業内容、求める人物像などを理解した上で、あなたのモチベーションの源泉がどのように活かせるのか、どのように貢献できるのかを具体的に説明しましょう。

チームワークを重視する企業であれば、「学生時代に、チームで協力して目標を達成した経験から、チームで働くことにやりがいを感じます」のように、企業の求める人物像と関連付けて説明することで、入社意欲を効果的に伝えることができます。

これらの注意点を意識することで、あなたの「モチベーションの源泉」をより効果的に伝え、選考官に好印象を与えることができるでしょう。

「モチベーションの源泉」を書く際の構成

ESで「モチベーションの源泉」を効果的に伝えるためには、論理的かつ具体的に記述する必要があります。

以下の構成を参考に、あなたの情熱を伝え、好印象を得られるようにしましょう。

結論

まず最初に、あなたの「モチベーションの源泉」を簡潔に述べましょう。

結論を最初に示すことで、読み手はあなたの主張を理解しやすくなります。

例えば、「私のモチベーションの源泉は、チームで協力して目標を達成することです」のように、一文で明確に示しましょう。

理由

次に、なぜそれがあなたの「モチベーションの源泉」であるのか、その理由を具体的に説明しましょう。

あなたの価値観、過去の経験、将来の目標など、多角的な視点から理由を述べることで、あなたの内面を深く理解してもらうことができます。

「学生時代の〇〇の経験から、一人で成し遂げるよりも、チームで協力することでより大きな成果が得られることを実感しました」のように、具体的な経験と結びつけることで、理由に説得力が増します。

具体的なエピソード

理由を説明するだけでは、抽象的な印象を与えてしまう可能性があります。

具体的なエピソードを添えることで、あなたの「モチベーションの源泉」をより鮮明に伝えることができます。

「大学時代の文化祭実行委員の経験では、チームメンバーと協力して企画を成功させ、達成感を味わいました。

その際、各メンバーの強みを活かし、互いに助け合うことで、困難な状況も乗り越えることができました」のように、具体的な状況や行動、結果を記述することで、あなたの能力や価値観がより伝わります。

今後の活かし方

最後に、あなたの「モチベーションの源泉」を、入社後にどのように活かしていくのかを具体的に述べましょう。

企業は、あなたの「モチベーションの源泉」が自社でどのように発揮されるのかを知りたいと考えています。

「貴社では、〇〇の分野でチームの一員として貢献したいと考えています。

チームで目標に向かって協力し、困難な課題にも積極的に挑戦することで、貴社の発展に貢献したいです」のように、企業の事業内容や職種と関連付けて記述することで、入社意欲を効果的にアピールできます。

【ES モチベーションの源泉】例文を紹介

ESで「モチベーションの源泉」を効果的に伝えるためには、具体的なエピソードと自身の価値観を関連付けることが重要です。

以下に、様々なモチベーションの源泉をテーマにした例文を紹介します。

例文①:自分だけの価値を生み出すこと

私のモチベーションの源泉は、自分だけの価値を生み出し、社会に貢献することです。
大学時代、〇〇という課題に直面した際、誰も試みたことのない〇〇というアプローチを考案し、解決に導きました。
この経験から、既存の枠にとらわれず、自分にしかできない方法で価値を生み出すことに大きな喜びを感じました。
貴社では、〇〇という革新的な技術を活かし、〇〇の分野で新たな価値を創造することで、社会に貢献したいと考えています。
常に新しい視点を持ち、チャレンジ精神を忘れずに、貴社の発展に貢献します。

例文②:周りから頼りにされること

私のモチベーションの源泉は、周囲から頼りにされ、チームに貢献することです。
学生時代の〇〇の経験から、メンバーの意見をまとめ、目標達成に向けて主体的に行動することで、チームに貢献できる喜びを知りました。
貴社では、〇〇というチームワークを重視する環境で、周囲の意見を積極的に聞き、目標達成に向けて主体的に行動することで、チームに貢献したいと考えています。
困難な状況でも、周囲と協力し、目標達成に向けて粘り強く取り組みます。

例文③:自己成長につながること

私のモチベーションの源泉は、常に新しいことに挑戦し、自己成長を続けることです。
大学で〇〇を専攻し、〇〇という研究に没頭する中で、未知の分野を学ぶ楽しさと、成長することの喜びを実感しました。
貴社では、〇〇という専門性の高い分野で、常に新しい知識やスキルを習得し、自己成長を続けたいと考えています。
変化の激しい時代において、常に学び続け、成長することで、貴社の発展に貢献します。

例文④:周囲から感謝されること

私のモチベーションの源泉は、周囲から感謝され、人の役に立つことです。
学生時代のボランティア活動を通して、自分の行動が人の喜びや笑顔につながることに大きなやりがいを感じました。
貴社では、〇〇という顧客と直接関わる仕事を通して、お客様の課題解決に貢献し、感謝の言葉をいただけるような仕事をしたいと考えています。
お客様の期待を超えるサービスを提供し、信頼関係を築くことで、貴社の顧客満足度向上に貢献します。

例文⑤:課題解決をすること①

私のモチベーションの源泉は、複雑な課題を分析し、解決策を見出すことです。
大学の研究活動において、〇〇という問題に直面した際、多角的な視点から分析を行い、〇〇という解決策を導き出しました。
この経験から、困難な課題を克服することに大きな達成感を感じました。
貴社では、〇〇の分野において、分析力と問題解決能力を活かし、クライアントの課題解決に貢献したいと考えています。
常に現状に満足せず、より良い解決策を追求します。

例文⑥:課題解決をすること②

私のモチベーションの源泉は、社会の課題を解決し、人々の生活を豊かにすることです。
学生時代の〇〇の経験から、社会の課題を解決することの重要性を実感しました。
貴社では、〇〇という事業を通して、〇〇という社会課題の解決に貢献したいと考えています。
社会の変化に対応し、常に新しい視点を持って課題解決に取り組むことで、社会に貢献します。

例文⑦:好奇心や探究心を追究すること

私のモチベーションの源泉は、未知の分野を探求し、新しい発見をすることです。
大学で〇〇を専攻し、〇〇という研究に没頭する中で、知的好奇心を満たすことの楽しさを知りました。
貴社では、〇〇という最先端技術の研究開発に携わり、新しい発見をすることで、技術の発展に貢献したいと考えています。
常に好奇心を持ち、探求心を忘れずに、新しい価値を創造します。

例文⑧:周囲の期待に応えること

私のモチベーションの源泉は、周囲の期待に応え、信頼を得ることです。
学生時代のアルバイト経験から、お客様の期待に応えることの喜びを知りました。
貴社では、〇〇というお客様との信頼関係を重視する事業において、お客様の期待を超えるサービスを提供したいと考えています。
お客様の信頼を得るために、常に誠実に行動し、期待を超える成果を出します。

例文⑨:変化に対応していくこと

私のモチベーションの源泉は、変化を恐れず、常に新しいことに挑戦することです。
大学での〇〇の経験から、変化に対応することの重要性を学びました。
貴社では、〇〇という変化の激しい業界で、常に新しい情報や技術を学び、変化に対応しながら、事業の発展に貢献したいと考えています。
常に柔軟な思考を持ち、変化をチャンスに変えることで、新しい価値を創造します。

例文⑩:他者を支えること

私のモチベーションの源泉は、他者を支え、チームに貢献することです。
大学の部活動で、〇〇の役割を担い、メンバーを支えることの重要性を実感しました。
貴社では、〇〇というチームワークを重視する環境で、周囲を支え、チームに貢献したいと考えています。
チームの目標達成のために、常に周囲をサポートし、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献します。

【ES モチベーションの源泉】自分のESに自信が無い時は?

ここまで「モチベーションの源泉」について解説してきましたが、いざ書き出そうとすると自分のESに自信が持てないという就活生は多いと思います。

そんな時は一度、就活のプロに相談してみてはいかがですか?選考対策だけでなく、内定後のキャリアまで見た充実サポートを受けることが可能です!気になる方は以下のリンクからチェックしてみて下さい。

落とし穴に注意!モチベーションの源泉を伝える際のNG例と対処法

時間をかけて自己分析し、見つけたはずの「モチベーションの源泉」。

しかし、その伝え方を一歩間違えるだけで、あなたの魅力が半減し、かえってマイナスの印象を与えてしまう「落とし穴」が存在します。

良かれと思って正直に話した内容が、面接官には「主体性がない」「自社と合わない」と解釈されてしまうケースは少なくありません。

この章では、多くの人が陥りがちな3つの典型的なNG例を挙げ、なぜそれが評価を下げてしまうのかを解説します。

さらに、それぞれの状況でどのように伝えれば好印象に変えられるのか、具体的な対処法まで詳しく紹介。

あなたの自己PRの質を一段階引き上げ、面接官に正しく魅力を伝えるための実践的な知識を身につけましょう。

NG例1:「給与や福利厚生」を正直に話しすぎる

「私のモチベーションの源泉は、安定した給与を得て、充実した福利厚生のもとで安心して働くことです」。

仕事選びにおいて、待遇や安定性が重要な要素であることは間違いなく、面接官もそれは理解しています。

しかし、これをモチベーションの源泉として第一に伝えてしまうと、「仕事内容への関心が薄いのでは?」「より良い条件の会社があればすぐに辞めてしまうのでは?」という懸念を抱かせます。

企業は、事業内容や仕事そのものに情熱を注ぎ、自律的に会社の成長へ貢献してくれる人材を求めているのです。

【対処法】

待遇面の魅力は、あくまで志望動機を補強する要素に留めましょう。

「貴社の安定した経営基盤があるからこそ、〇〇という挑戦的な仕事に腰を据えて取り組めると考えています」のように、仕事への意欲を主軸に置いた上で、補足的に語るのが賢明です。

NG例2:「成長したいです」という抽象的な表現

「私のモチベーションは、新しい環境でとにかく成長することです」。

成長意欲のアピールは重要ですが、このように具体性を欠いた表現は、「受け身で漠然としている」「成長させてもらうのが当たり前だと思っている」という他力本願な印象を与えかねません。

面接官が知りたいのは、あなたが自社で「どのように成長し、その結果どう貢献してくれるのか」という未来のビジョンです。

誰にでも当てはまる抽象的な言葉では、あなたの個性や本気度は伝わりません。

入社後の活躍イメージを面接官に抱かせることができないため、評価に繋がりにくいのです。

【対処法】

成長の「方向性」「手段」「目的」をセットで語りましょう。

「貴社の〇〇という事業に携わり、実務を通して△△のスキルを高め、将来的には□□という形でチームに貢献できる人材へと成長したいです」のように、企業の事業内容と自身のキャリアプランを結びつけて具体的に話すことで、意欲の解像度が格段に高まります。

NG例3:「モチベーションが下がる時」への無策な回答

面接で「逆に、モチベーションが下がるのはどんな時ですか?」と問われ、「特にありません」と答えてしまうのは悪手です。

この質問は、あなたのストレス耐性や自己分析の深さ、そして課題解決能力を測る意図があります。

完璧な人間は存在しないため、「ない」という回答は「自己分析が浅い」あるいは「正直さに欠ける」と判断されるリスクがあります。

また、本当に苦手なことがないと思い込んでいる場合、予期せぬ困難に直面した際の対応力を疑問視される可能性も否定できません。

【対処法】

理想的な回答は、①正直に苦手な状況を認め、②それがなぜ苦手かを自己分析し、③その状況でパフォーマンスを維持するために自分なりに工夫していることを伝えることです。

例えば「単調な作業が続く際は集中力が落ちがちですが、その際はタスクを細分化し、時間を計ってゲーム感覚で取り組むことで乗り越えています」と話すことで、課題解決能力と誠実な人柄を同時に示すことができます。

面接官の視点:なぜ「モチベーションの源泉」を深掘りするのか?

ESだけでなく、面接でこの質問が重ねて問われるのは、あなたの本質的な人柄や仕事への価値観を深く理解するためです。

スキルや経験は書類で確認できますが、何に情熱を注ぎ、困難をどう乗り越えるのかは対話でしか見えてきません。

入社後に壁にぶつかった時、自ら意欲を燃やし、前進し続けてくれる人材か。

面接官は、そのポテンシャルを深く探っています。

あなたの回答から、企業文化との相性将来の活躍イメージを具体的に掴もうとしているのです。

早期離職を防ぎ、長く活躍できる人材か見極めるため

企業にとって、採用と育成には大きな時間と費用がかかります。

そのため、入社した社員にはできるだけ長く活躍してほしいと考えるのが本音です。

もし学生のモチベーションの源泉が、その企業で得られるものと大きく乖離していた場合、入社後に「思っていたのと違った」と感じ、早期離職につながるリスクが高まります。

面接官は、あなたのやりがいと仕事内容が合致するかを確認し、入社後も意欲的に働き続けてくれる人材かどうかを慎重に見極めているのです。

自社の価値観や文化とマッチする人物かを知るため

個人の能力が高くても、組織の目指す方向や大切にする価値観と合わなければ、チームの中で力を発揮しきれない可能性があります。

例えば「チームで協力し、社会に貢献すること」を重んじる企業に、「個人の成果を追求し、競争に勝つこと」が原動力の人が入社すれば、双方にとって不幸な結果になりかねません。

あなたのモチベーションの源泉を知ることで、自社の文化に馴染み、組織全体に良い影響を与えてくれる人物かどうかを見ています。

【ES モチベーションの源泉】まとめ

ESにおいて「モチベーションの源泉」を効果的に伝えることは、企業にあなたの人物像や仕事への熱意を理解してもらう上で非常に重要です。

「モチベーションの源泉」を効果的に伝えるためのポイントとして、「自己分析を徹底する」「具体的なエピソードを交えて説明する」「論理的な文章構成を組む」などが挙げられます。

これらのポイントを意識しつつ、好印象につながる回答を作成していきましょう。

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