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- 総合職とは
- 総合職と一般職の違い
- 総合職に向いている人/向いていない人
- 総合職を選ぶメリット/デメリット
- 職種に悩んでいる人
- 業界が絞れてきた人
- 総合職が気になっている人
- 自分が総合職に向いているか知りたい人
はじめに
総合職を目指している人の中には、一般職と総合職の違いがまだ明確になっていない人や、自分が総合職に向いているかまだ判断できていない方もいることでしょう。
そこで今回はまず総合職について一般職と比較しつつ、詳しく紹介した後に、どのような人が向いているか、どのような人が向いていないかについて詳しく紹介します。
【総合職とは】職種について
まずは職種について理解を深めておきましょう。
総合職とはどのような職種なのか、一般職とはどのような職種なのか、それぞれ理解しておくことで、これから記事で説明されることがより頭に入ってきやすくなるはずです。
- 総合職とは
- 一般職とは
総合職とは
総合職は企業内で将来的に管理職や幹部として活躍することを期待されている職種です。
総合職として採用された社員は幅広い業務や部署を経験し、キャリアを積み重ねていきます。
営業、企画、マーケティング、人事、財務など様々な部門に異動しながら経験を重ね、最終的には企業全体を見渡すリーダーシップが期待されるポジションです。
全国転勤や海外赴任の可能性があることも多く、柔軟に対応できる人物が求められます。
将来的にマネジメント業務を担うため、リーダーシップやコミュニケーション能力も重視される仕事です。
一般職とは
一般職は企業において定型業務や事務作業を中心に担当する職種であり、総合職のサポート業務がメインとなります。
資料作成、データ入力、電話対応、来客応対、経営業務など、業務内容は異なりますが、基本的な日常業務を円滑に進めるためのサポート役です。
総合職と異なり、業務範囲が限定されているため、専門性を深めやすく、担当業務を効率的に行うことが求められます。
また、一般職は地域限定勤務が多く、転勤がないかもしくは少ないことが特徴です。
したがって、家庭との両立を希望する人や、安定した働き方を求める人に向いている職種であると言えるでしょう。
【総合職とは】総合職の種類について
続いて、総合職の種類について紹介します。
大まかに分けると「技術系の総合職」と「事務系の総合職」が存在します。
字面だけでなんとなくイメージができるかもしれませんが、それぞれどのような業務を行うのかについて、より理解を深めましょう。
- 技術系総合職
- 事務系総合職
技術系総合職
技術系の総合職は理系の専門知識やスキルを活かしながら、将来の管理職や幹部候補として幅広い業務に携わる職種です。
主に製造業やIT業界、エンジニアリング業界などで採用されており、研究開発、製品設計、品質管理、生産技術、システム開発に従事するケースが多いです。
技術系総合職は専門センターが業務に携わり、プロジェクト現場に携わりつつ、プロジェクトマネジメントやチームリーダーとしての役割を担います。
専門知識だけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップが求められ、プロジェクト全体を統括する力が必要です。
事務系総合職
事務系の総合職とは事務部門を中心に幅広い業務に携わりながら、将来的に管理職や幹部として活躍することを期待される職種です。
企業の経営企画、総務、人事、経理、営業、マーケティングなど、バックオフィスや企画部門を担当するケースが多く、業務内容は多岐にわたります。
したがって、部門間の調整や管理業務が中心となり、組織全体を支えるポジションとして重要な役割を担います。
特に経営企画や財務部門では企業の中長期的な戦略を立案し、会社の方向性を示す重要なポジションを担当します。
また、人事部門では採用や研修、労務管理を担当し、社員が働きやすい環境づくりに貢献するのも仕事の1つです。
【総合職とは】総合職と一般職の違い
続いて、総合職と一般職の違いについて紹介します。
大きく分けて6つあるため、それぞれの違いを理解し、自分が総合職を目指すか、一般職を目指すか明確にするためにも、確認してみてください。
- 仕事内容
- 給与
- 歩めるキャリア
- 選考内容
- 教育や研修制度
- 男女別の割合
仕事内容
総合職と一般職の仕事内容には明確な違いがあります。
総合職は将来の管理職や幹部候補として、企業内の幅広い業務に携わるのが特徴です。
営業、企画、マーケティング、人事、経理など、多岐にわたる職種を経験しながら、業務改善やプロジェクト推進に携わります。
一方、一般職は総合職のサポートが中心で、特定の業務に取り組むケースが多いです。
データ入力、資料作成、電話対応など、定型的な業務が多く、専門性を磨くことに重きを置かれます。
総合職は業務に対する裁量が大きく、責任を伴う場面も多いですが、一般職は比較的ルーティンワークが中心で、安定した働き方が特徴です。
給与
総合職は一般職と比較して、給与が高い傾向にあります。
その理由として、総合職は幅広い業務に携わり、プロジェクト管理や意思決定を行う機会が多く、責任が重いことが挙げられます。
成果や業績に応じたインセンティブが加わる場合も多く、年収アップが期待できます。
一方で、一般職は定型業務を担当しているため、給与も比較的安定しています。
昇給のスピードも総合職よりは緩やかであり、管理職への迅速な昇格は、あまり期待できません。
給与面では総合職が優遇される可能性が高いため、年収を重視する人は総合職を目指した方が良いでしょう。
歩めるキャリア
総合職はキャリアパスが幅広く、成果を出せば管理職や幹部候補に昇進する可能性があります。
業務経験が豊富であることから、将来的にはマネジメント職や経営層を目指すことも可能でしょう。
一方、一般職は特定の業務に特化していける要素が強いため、専門性を磨くことが中心です。
昇進の機会が限られているケースが多く、キャリアアップを目指すためには資格取得や自己研鑽が求められます。
したがって、キャリアの幅や将来性を重視する場合には総合職の方が有利であると言えます。
選考内容
総合職と一般職では採用選考のプロセスにも大きな違いがあります。
総合職はリーダーシップや問題解決力、将来の管理職としての適性を見極めるため、面接の回数が多く、グループディスカッションを実施する企業もあります。
一方、一般職は業務遂行能力やサポート力を重視するため、比較的面接が少なく、適性検査や基本的な面談が中心です。
また、総合職の方が応募者数が多く、競争が激しいため、志望動機や自己PRのクオリティも、さらに高いものが求められます。
このように、どちらを目指すかによって準備の方向性が異なるため、選考内容をよく理解しておく必要があると言えるでしょう。
教育や研修制度
総合職には管理職候補としての育成が重視されており、リーダーシップ研修やマネジメントスキルの向上を目指すプログラムが幅広く用意されています。
新入社員研修後も、キャリアステップごとに階層別研修が充実しており、自己成長の機会も多く与えられます。
一方、一般職の場合、業務に直結した研修が中心で、ビジネスマナーやオフィスワークの効率化を学ぶ研修が多いです。
専門知識を深めるというよりも、日常業務を円滑に進めるスキルを重視した内容であることが多いため、現場対応力を高める目的が強いと言えるでしょう。
男女別の割合
総合職では男女ともに活躍できる環境が整備されつつありますが、依然として男性の割合が高い職種も少なくありません。
特に、体力や長時間労働が求められる職場においては男性が多い傾向が見られます。
一方、一般職は事務作業やサポート業務が中心であることが多いのが特徴です。
ただし、近年では働き方改革の影響もあり、男女問わず総合職を志望するケースが増加しており、女性の総合職比率が高まっている企業もあります。
性別に関係なくキャリアアップを目指す動きが広がっている中で、男女の割合は徐々に均衡に近づいているのです。
【総合職とは】総合職の仕事内容
続いて、総合職の仕事内容について詳しく紹介します。
様々な業務内容があるため、総合職を目指している方はぜひ確認しておいてください。
いずれも、あなたが就職後に担当することになる可能性が高い仕事です。
- 営業
- 企画
- 管理・事務
- 専門・技術
営業
営業職は企業の利益を生み出すために重要な役割を担っており、法人営業や新規顧客開拓、既存顧客へのフォロー、さらに海外企業との取引など、多岐にわたる業務を担当します。
法人営業では企業間取引を成立させるため、顧客のニーズを把握し、最適な提案を行うことが重要です。
また、新規顧客開拓では市場のニーズをリサーチし、新たなビジネスを見つけ出すことも求められます。
海外企業との取引においては語学力や文化理解を活かしながら、貿易実務や経営交渉を進めることが必要です。
営業は常に成果が求められる職種であり、数値目標を達成するための努力が欠かせません。
企画
企画職は新規事業の立案や市場調査、商品開発、マーケティング戦略の策定など、企業の成長を支える重要な役割を担います。
市場調査ではターゲット顧客や競合の動向を分析し、データを基に将来的なビジネスの方向性を見極めるのが仕事です。
新規事業の企画ではアイデアを形にし、収益化を目指して計画を具体化します。
また、商品開発ではユーザーニーズに沿った製品コンセプトを考案し、開発部門と連携しつつ実現させることが大切です。
マーケティング戦略の立案ではブランド価値を高め、売上向上を図るため、プロモーション方法を検討します。
管理・事務
管理・事務職は企業が円滑に運営されるために必要なサポート業務を担当します。
資料作成やデータ入力、会議の準備、備品管理、社内文書の整理などが代表的な業務です。
また、経費精算や各種申請の処理など、事務処理の正確さと効率が求められます。
部門全体の業務がスムーズに進むよう調整し、バックオフィスとして支える役割を担っています。
管理・事務職は縁の下の力持ちとしてチームのパフォーマンスを支えるため、ミスのない業務遂行や、きめ細やかな対応が必要です。
- 人事
- 経理
人事
人事職は企業における「人」に関する業務を担当します。
採用活動では新卒や中途採用の面接、選考プロセスの管理、求人広告の作成などを行い、企業の成長を支えてくれる人材を確保します。
人材育成では社員研修やキャリア支援の計画を策定し、社員の能力向上を推進するのが仕事です。
また、労務管理としては勤務時間の管理や給与計算、福利厚生の整備など、働きやすい職場環境づくりも担当します。
加えて、人事制度の企画運営を通じて、社員のモチベーション向上や人材活用を図るのも役割の1つと言えます。
コミュニケーション力と組織理解が求められるため、柔軟な対応力が必要です。
経理
経理職は企業のお金の流れを管理し、財務状況を正確に把握する業務を担当します。
日々の仕訳入力や月次・年次決算の作成、資金繰り管理、税務申告書の作成などが代表的な仕事です。
また、帳簿管理や予算の作成、金融機関との対応なども重要な業務の1つと言えます。
経理業務は企業活動を支える基盤であり、ミスが許されないため、細心の注意が求められます。
数字の正確さを担保するため、簿記や会計知識が必要不可欠です。
経理ソフトの操作スキルも求められるため、ITリテラシーも欠かせません。
専門・技術
専門・技術職は特定分野の高度な知識や技術を活かして業務を遂行する役割を持ちます。
システムエンジニアであれば、プログラミングやシステム構築・運用を担当します。
研究職は特定のテーマに基づきデータを収集・分析し、新技術を開発するのが仕事です。
専門的な知識が求められるため、資格取得やスキルの研鑽が重要です。
大きく分けて「生産管理・品質管理」「研究開発」に分けられるため、それぞれ確認してみましょう。
- 生産管理・品質管理
- 研究開発
生産管理・品質管理
生産管理・品質管理職は製品が計画通りに生産され、品質が保たれるように管理する仕事です。
生産計画の策定や資材調達、工程管理を通じて、安定した生産体制を確立することが役割と言えます。
品質管理では製品の検査基準を設定し、品質トラブルが発生した際には原因を特定し、再発防止策を講じます。
生産現場と連携し、品質向上に向けた改善活動を継続的に実施することが重要です。
研究開発
研究開発職は技術革新や新製品の開発を担当します。
基礎研究から応用研究まで幅広く関与し、実験データを基に新たな技術や製品を作り出します。
企業の技術力を高めるために、研究テーマの選定や試作品の開発を行い、特許取得を目指すことも多いです。
専門的な知識と分析力、問題解決能力が不可欠であり、技術トレンドをキャッチする柔軟さも求められます。
【総合職とは】総合職と一般職は併願できる?
結論として、総合職と一般職が併願できるかどうかは「企業による」としか言いようがありません。
近年は総合職と一般職の併願を認めている企業も増えてきているため「選べない」という方や「総合職でも一般職でも構わないから、どうしてもその企業に就職したい」という方は併願しても良いでしょう。
【総合職とは】総合職に向いている人の特徴6選
続いて、総合職に向いている人の特徴について紹介します。
以下の6つの特徴の中で、いくつ自分に当てはまっているのかについて確認してみてください。
複数当てはまる人は、自信を持って総合職に向いているとアピールして良いでしょう。
特に自信がある項目については、自己PRの主題として使っても良いです。
- コミュニケーション能力が高い人
- タフな人
- 学習意欲が高い人
- リーダーシップがある人
- 柔軟性がある人
- 向上心がある人
コミュニケーション能力が高い人
総合職に求められるスキルとして、コミュニケーション能力の高さは欠かせません。
総合職は社内外問わず多くの人と接する仕事であり、部門を超えた連携や取引先との交渉が日常茶飯事です。
営業職であれば顧客と直接やり取りし、ニーズを把握して提案を行わなければなりませんし、企画職であれば他部署や関係者と協力しながらプロジェクトを進めるため、調整力が求められます。
また、管理職に昇進すれば、部下の指導やモチベーション管理も必須となり、コミュニケーションが円滑であることは組織運営の鍵となります。
タフな人
総合職は責任の大きい業務を担当するため、心身ともにタフであることが重要です。
プロジェクトの進行管理やクライアント対応など、時にはプレッシャーがかかる場面や長時間労働が発生することも少なくありません。
特に急なトラブル対応や納期に追われる状況ではストレスを感じることも少なくないでしょう。
これらの場面でもパフォーマンスを落とさず、粘り強く取り組む姿勢が評価されます。
ポジティブな思考を持ち、自分を励ましながら仕事を継続できる人こそ、総合職に向いていると言えるでしょう。
学習意欲が高い人
総合職は企業全体を支える役割として、多岐にわたる業務を担当します。
したがって、幅広い知識やスキルが求められる場面が多く、新しい課題や業務に取り組む際には自ら学習する姿勢が必要不可欠です。
特に異動や転勤が多い場合には新しい業務や業界知識を迅速に吸収する柔軟さが求められます。
また、キャリアアップを目指すには資格取得やビジネススキルの向上も必要です。
自ら学ぶ姿勢がある人ほど成長スピードが早く、業務の幅を広げられるため、周囲からの信頼を得やすいです。
日々の業務を通して自己成長を図り、企業に貢献できる努力を惜しまない人こそ、総合職として最適であると言えます。
リーダーシップがある人
総合職は成果を上げれば管理職やプロジェクトリーダーとして活躍する機会が増えます。
したがって、リーダーシップを発揮できる人こそ向いていると言えるでしょう。
リーダーシップとはただ指示を出して終わりではなく、チームの意見を取りまとめ、適切に判断し、目標達成に向けて導いていく力です。
プロジェクト進行中には意見の対立や業務の停滞が発生することが多いですが、チームを鼓舞しながら問題解決に当たる力が重要です。
部下や同僚の意見に耳を傾け、共通の目標を持たせることで、チーム全体の士気を高められるでしょう。
柔軟性がある人
総合職は異動や転勤が多い職種であり、新たな環境への適応力が必要不可欠です。
勤務地が変わるだけでなく、新しい部署やプロジェクトに配属されることもあり、その都度異なる業務内容に取り組まなければなりません。
新しい状況に対し、抵抗感を持たず前向きに対応できる柔軟性が求められます。
また、ビジネス環境は常に変化し続けるため、既存の方法に固執せず、新たな取り組みに挑戦する姿勢も必要です。
柔軟性がある人は変化をポジティブに受け止め、自ら率先して業務改善に取り組むことで、チームや組織全体に良い影響を与えられるでしょう。
向上心がある人
総合職は幅広い業務に携わる中で、キャリアアップのチャンスが多い職種です。
したがって、現状に満足せず、より高い目標に向かって努力できる向上心が求められます。
営業成績を上げるために新たなアプローチを模索したり、企画力を高めるために市場分析を学んだりする姿勢が評価されることが多いです。
キャリア形成においても、自らの弱点を把握し、克服するための研鑽を惜しまない人が成長を続けられます。
自己成長を意識しながらスキルアップに臨むことで、管理職やリーダー職への道が開け、組織にとって貴重な存在となり得るでしょう。
【総合職とは】総合職に向いていない人の特徴
続いて、総合職に向いていない人の特徴について紹介します。
上記の「総合職に向いている人の特徴」が複数当てはまったとしても、以下の3つの特徴に2個も3個も当てはまってしまうと、もしかしたらあなたは総合職に向いていないかもしれません。
それぞれの項目を熟読した上で、自分が本当に総合職に向いているか検討してみてください。
- 安定思考の人
- 専門性を追求したい人
- ルーティンワークを好む人
- サポート役を好む人
- 受け身的な姿勢の人
- ワークライフバランス(WLB)を大事にしたい人
- 大きな責任を負うことに抵抗がある人
安定志向の人
一つの場所で落ち着いて働きたい人にとって、総合職は厳しいかもしれません。
慣れ親しんだ環境や人間関係の中で、着実に実力をつけたいと考えるからです。
しかし総合職は全国転勤や数年ごとの部署異動が前提となる働き方です。
生活の基盤が大きく変わるため、精神的な負担に感じやすいでしょう。
地元を離れたくない人や、安定した生活を重視する人には向いていない可能性があります。
専門性を追求したい人
特定の分野で知識やスキルを深く探求したい人にも、総合職は最適とは言えません。
その道のプロとして認められたいという思いが強い傾向があるからです。
このようなタイプの人は、自身の専門性を武器にキャリアを切り拓きたいと考えています。
そのため、ジョブローテーションが多い総合職よりも、専門職や技術職といった職種で能力を発揮しやすいでしょう。
ルーティンワークを好む人
総合職は多岐にわたる業務に対応する職種であり、日々異なるタスクや新しいプロジェクトに取り組むことが必要不可欠です。
したがって、同じ作業を繰り返すルーティンワークを好む人にはどうしても向いていません。
営業職であれば、新規顧客の開拓や取引先との交渉が日常業務であり、その都度異なる相手に対応する柔軟さが必要です。
企画職でも、新規事業の立案やマーケティング戦略の変更など、状況に応じてアプローチが求められます。
ルーティンワークが好きな人は環境の変化にストレスを感じやすく、業務の多様性を負担に感じる可能性が高いです。
サポート役を好む人
自分が先頭に立って周りを引っ張っていくのが苦手な人も同様です。
チームの一員として仲間を支え、目標達成に貢献することに喜びを感じるタイプだからです。
リーダーシップが求められる総合職は、少し荷が重いかもしれません。
むしろ、縁の下の力持ちとして組織を円滑に動かす役割に、大きなやりがいを見出すことができるでしょう。
受け身的な姿勢の人
総合職では指示を待つだけでなく、自ら考え行動する積極性が重視されます。
問題を見つけた際には自ら解決策を提案し、実行に移す力が求められるため、受け身な姿勢では評価されにくいです。
プロジェクトの進行中に課題が発生した場合、上司の指示を待っているだけでは決断が遅れ、チーム全体に悪影響を及ぼす可能性が高いでしょう。
特に管理職やリーダーは意思決定をしなければならない場面が多く、主体性がないと信頼が得にくいです。
受け身でいると、周囲のサポートが必要になりがちで、逆に周りに迷惑をかけてしまうこともあります。
ワークライフバランス(WLB)を大事にしたい人
総合職は転勤や出張、プロジェクトの進捗による急な残業などが発生しやすい業種です。
したがって、ワークライフバランスを重視し、家庭やプライベートの時間を優先したいと考える人には負担が大きい職種であると言えます。
大手企業の総合職ではキャリア形成の一環として全国規模での転勤も多く、その都度生活環境が変わってしまいます。
また、営業職や経営企画ではクライアント対応が長引き、終了時間が遅くなることも珍しくありません。
特に管理職に昇進すると、部下の指導やプロジェクト全体の管理業務が加わり、勤務時間がさらに不規則になる場合もあります。
企業によってはワークライフバランスを重視した働き方を推奨しているところもありますが「総合職全般」としては、仕事優先の働き方が求められるケースが多いと言えるでしょう。
大きな責任を負うことに抵抗がある人
プレッシャーの中で重要な決断を下すことに、強いストレスを感じる人もいます。
明確な指示のもとで、着実に業務を進めることに安心感を覚えるタイプです。
総合職は将来的に管理職として、組織を背負う立場になることが期待されます。
そのため、負うべき責任の大きさが、精神的な負担になりすぎると感じる可能性があります。
【総合職とは】総合職を選ぶメリット
続いて、総合職を選ぶメリットについても紹介します。
以下の3つのメリットを確認して、モチベーションが高まった方は総合職をぜひ就活の選択肢に加えてみてください。
また、特に強く興味を覚えるメリットについては志望動機の主題として使っても良いでしょう。
- 充実した研修制度
- 幅広い業務を経験できる
- 将来の幹部候補としてキャリアを築ける
- 昇給・昇進が速い早い
- 自己成長の機会が豊富
- 人脈が広がる
充実した研修制度
総合職は将来の会社を担う人材と見なされています。
そのため企業は多くの時間や費用をかけて、手厚い研修を行います。
ビジネスマナーなどの基礎から始まり、リーダーシップや経営知識を学ぶ機会も豊富です。
キャリアの段階に応じた多様なプログラムが用意されており、着実に成長できる環境が整っている点は大きな魅力です。
幅広い業務を経験できる
総合職の最大のメリットの1つは幅広い業務を経験できる点です。
営業や企画、人事、経理など、部署を横断して様々な業務に携わる機会があり、業務範囲が非常に広いのが特徴です。
これにより、1つのスキルだけでなく、ビジネスパーソンとして必要な多様なスキルや知識を習得できます。
営業で培ったコミュニケーション能力や、企画で学んだマーケティング知識、人事での労務管理スキルなど、異なる分野のスキルを身につけることで、どの部署に異動しても活躍できる人材に成長できるでしょう。
また、将来的に管理職やマネジメント職を目指す際にも、現場の経験が活きるため、説得力を伴ったリーダーシップを発揮できる点も強みであると言えます。
将来の幹部候補としてキャリアを築ける
総合職は、入社時から将来の管理職や経営層になることが期待されています。
いわば「幹部候補生」として、明確なキャリアパスが用意されているのです。
若いうちから責任ある基幹業務を任され、経営に近い視点で仕事を経験できます。
早期のキャリアアップを目指す人にとって、非常にやりがいのある環境と言えるでしょう。
昇給・昇進が早い
総合職は企業における将来の幹部候補として位置づけられているため、昇給や昇進が早いのも大きな特徴です。
特に新卒採用の段階から総合職として入社すると、研修や教育制度が充実しており、早い段階からリーダーシップを発揮できるよう支援されるケースが多いです。
成果次第では入社数年で主任や係長、課長や部長など、管理職に昇進することも珍しくありません。
昇給が早い分、給与水準も上がりやすく、モチベーションを保ちながら働ける環境が整っています。
自己成長の機会が豊富
総合職は企業の中核を担う人材として期待されているため、成長の機会が非常に豊富です。
プロジェクトリーダーや新規事業の担当者に抜擢されることもあり、幅広い業務を通じて問題解決能力やマネジメント能力を養えます。
特に、新しい業務や部門異動が頻繁に発生するため、その際に直面する課題に対応しながら、自ら学び続ける姿勢が求められます。
企業内研修や外部セミナーへの参加が奨励されていることも多く、スキルアップのためのサポートが整っている点も魅力です。
人脈が広がる
定期的な部署異動を通じて、社内の様々な人と関わる機会が多くあります。
例えば営業、企画、人事など、異なる部署の同僚や上司と仕事を進めます。
このように部署を横断して築かれる幅広い人脈は、複雑な仕事を進める上で大きな助けとなります。
そして、自身のキャリアを考える上でも、かけがえのない貴重な財産となるはずです。
【総合職とは】総合職を選ぶデメリット
続いて、総合職を選ぶデメリットについても紹介します。
以下のデメリット4つを確認した上で、自分が本当に総合職を目指したいのか、それとも別の職種を目指したいのかについて検討してみてください。
- 専門性が身につきにくい
- 移動や転勤が多い
- 残業が発生しやすい
- プレッシャーが大きい
専門性が身につきにくい
総合職は様々な部署を数年単位で経験することが基本です。
これは幅広い視野を持つゼネラリストを育成するためです。
しかし、一つの分野に腰を据えて取り組む時間は限られてしまいます。
そのため、誰にも負けないと言えるような、深い専門知識や高度な技術を習得するのは難しい傾向があります。
専門家を目指す人にとっては、この点がデメリットに感じられるかもしれません。
移動や転勤が多い
総合職のデメリットの1つとして、移動や転勤が多いことが挙げられます。
企業の成長や組織運営を支えるため、全国各地や海外拠点への移動を命じられることが多く、勤務地が固定されていない場合がほとんどです。
特に大企業や全国に展開している企業では数年ごとに勤務地が変わることも多く、そのたびに新しい環境に適応しなければなりません。
したがって、家族がいる人や、地元での生活を望む人には大きな負担となるでしょう。
残業が発生しやすい
総合職は業務内容が多岐にわたるため、どうしても残業が発生しやすいというデメリットも存在します。
特にプロジェクトの進行状況や納期が迫っている時には業務量が一気に増え、定時退社が難しいです。
また、管理職として部下をまとめたり、プロジェクト全体の指揮を管理したりする役割を担うため、自分の業務だけでなく他者のフォローにも時間を割く必要があります。
その結果、必然的に労働時間が長くなりやすく、ワークライフバランスを保つことが難しくなることがほとんどです。
プレッシャーが大きい
総合職には責任が伴う業務が多いため、プレッシャーを感じやすいというデメリットも存在します。
特に管理職に就いた場合、チーム全体の成果が自分の評価に直結するため、部下のマネジメントやプロジェクトの進捗管理に気を配る必要もあります。
また、大きな案件を任されることが多く、その結果が企業全体の業績に影響を及ぼすケースも少なくありません。
上司からの期待や周囲の目がプレッシャーとなり、精神的に追い詰められることもあります。
【総合職とは】自分が総合職に向いているか確かめる方法
続いて、自分が総合職に本当に向いているかを確かめる方法についても紹介します。
以下の3つの対策を入念に行えば、自分が総合職に向いているのか、それとも別の仕事を目指した方が良いのかが明確になることでしょう。
・業界・企業研究をする
・インターンシップに参加する
・OB/OG訪問をする
業界・企業研究をする
まず、業界や企業についての理解を深めることが先決です。
総合職は幅広い業務を担当するため、業界ごとに求められるスキルや適性が異なります。
メーカーの総合職では商品企画、生産管理、営業活動が中心ですが、金融業界では顧客対応やリスク管理が重要な業務といえます。
そのため、まずは自分が興味を持っている業界や企業の特徴を調べ、その中で総合職がどんな役割を任されているのかについて確認してみてください。
公式サイトや採用情報、業界レポートなどを確認すると分かりやすいでしょう。
また、企業ごとに求める人物像が異なるため、なぜその企業の総合職を目指すのかという動機もしっかりと固めることが大切です。
以下の記事では業界・企業研究の方法について詳しく紹介しています。
インターンシップに参加する
総合職が自分に向いているかどうかを確かめるためには、インターンシップに参加することも非常に有効です。
インターンシップでは実際の職場環境を体験できるため、総合職として働くイメージをより具体的に持てます。
特に、総合職は多岐にわたる業務に対応することが重要であるため、営業体験や企画立案のワークショップなどに参加することで、自分の適性を見極めやすくなります。
また、職場での人間関係や上司・先輩の働き方を観察することで、実際の業務スタイルを学べる点も大きなメリットです。
さらに、インターンシップを通じて得た経験を面接でアピールすることができ、志望動機をより具体的に語れるようにもなるでしょう。
以下の記事ではインターンについて、基礎から詳しく解説しています。
OB/OG訪問をする
総合職が自分に向いているかどうかを見極めるためには、OB/OG訪問を活用するのも非常に有力な選択肢の1つです。
総合職として働いている先輩社員に話を聞くことで、ネットには載っていない、リアルな情報を得られます。
総合職のやりがいや大変さ、日々の業務内容、キャリアパスなどについて直接聞くことで、業務の具体像が見えてくるでしょう。
成功体験や苦労話を聞くことで、求められるスキルや資質を理解することも可能です。
事前に質問内容を整理し、インタビュー形式で聞き出すことで、より有益な情報を引き出せます。
以下の記事ではOB/OG訪問について詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
適職診断ツールを用いよう
ここまで、総合職と一般職の違いや向いている人、向いていない人の特徴などについて詳しく紹介しましたが、まだ自分が総合職に向いているかどうか判別できていない人も多いでしょう。
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おわり
今回は総合職と一般職の違いを説明しつつ、総合職に向いている人の特徴や向いていない人の特徴、メリット・デメリットなどについて徹底的に詳しく紹介しました。
総合職は業務量が多く、異動なども多いため、ワークライフバランスを保つことが難しい場合もありますが、その分給与が高く、やりがいを感じられる職種でもあります。
本記事を読んで総合職への就職意欲が高まった方は、質の高い志望動機や自己PRを準備して、ぜひ内定を勝ち取ってください。




