明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・業界研究について
・業界研究時のポイント
・業界研究のやり方
・業界研究のやり方がわからない人
・業界研究をして向いている業界を見極めたい人
・業界研究時のポイントを知りたい人
・業界研究に不安がある人
はじめに
「これから就職活動を本格化させよう」と考えている学生の中には、何から手をつけたらいいのか頭を悩ませている人もいるかもしれません。
あるいはそれ以前に、「自分にとってどんな仕事が向いているのか」が把握できていないこともあるでしょう。
「やりがいがあってモチベーションが続くような仕事に就きたい」と思うのが心情ですが、それがどの業界なのかわからないということもあるはずです。
そこで今回は、実際にどのようにして志望業界を絞っていくべきなのか、具体的な方法について解説していきます。
【業界研究のやり方】業界研究とは
「就活の時期になったけど、具体的に何をすべきかわからない…」という学生は、業界研究という言葉すら耳にしたことがないかもしれません。
社会にはどんな業界があるのかを知り、その中から自分に適したものを探っていく作業が業界研究です。
いきなり業界と聞くと難しく感じるかもしれませんが、身の回りにあるものやサービスを思い浮かべてみてください。
たとえばインターネットであればIT、コンビニなら小売といった業界に属します。
それらの違いを大まかにでも知るために情報を集め、それらを分析する作業を真っ先に行わなければなりません。
そして興味を持ったものについてさらに深掘りを重ねる作業は、活動を円滑に進めるためには非常に重要です。
【業界研究のやり方】業界研究のやり方8選
ここまで、これから就活に取り組もうとする学生に向けて、まずやるべき業界研究の目的などを確認してきました。
「どんな業界が良いのかさっぱりわからない」という人にとっては、準備を進めるための第一歩になったのではないでしょうか。
しかし、どんなに必要なことだとわかっていても、そうした情報をどこからどのように入手すればいいのかがわからない人がいるかもしれません。
具体的にどのような手段があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
ホームページ
気軽に情報収集できる手段としてまず挙げられるのは、「インターネットを活用する」といった時間も場所も選ばない方法でしょう。
メーカーでも金融でもどの業界であっても、「もう少し深く知ってみたい」と思えば検索してみれば良いのです。
たとえば金融業界と検索すれば、就活支援サービスなどのホームページがずらりと並びますが、そこを開くだけで知らない情報が溢れているはずです。
それをきっかけに業界大手の企業や業界団体のホームページをチェックしてみれば、それだけでも概要を知ることができるでしょうし、場合によっては最新の動向までわかります。
その会社の成り立ちや理念が興味を持つきっかけになるかもしれませんし、名前は聞いたことがある企業でも業務が多岐にわたっているなど、今まで知らなかった一面に出会うこともあるでしょう。
新聞・ニュース
企業のホームページを見れば、従業員数・会社の規模・事業所の場所といった詳しい情報がおおよそわかります。
しかし、1つずつ調べていくと時間がいくらあっても足りないため、大まかにどんな業界があるのか知りたい段階では、古くからある新聞が有効かもしれません。
経済面などを見ればあらゆる業界のニュースが載っているため、今起こっていることをタイムリーに知ることも可能です。
一人暮らしの学生などは、あまり新聞に馴染みがないかもしれませんが、同じような情報はスマホのニュースサイトでも見られます。
いずれにしても、最新の情報をキャッチしておこうとする姿勢を意識しておくと、選考の場で役立つ有益な情報を掴むことができるでしょう。
本
インターネットの場合、雑多な情報も散見されるため、やり方によっては事実とやや異なるものに出くわすこともあるでしょう。
会社の口コミや噂話のようなものがその一例で、客観的ではないものに惑わされかねません。
その点において、新聞や書籍などは比較的安心できます。
時間がある方は、近所の本屋に行って読みやすいものを探してみてはいかがでしょうか。
本を購入する際に注意しなければならないのは、そこに載っている情報がいつのものなのかをたしかめておくことです。
もし仮に出版されてから数年も経っているようなものならば、そこから状況が大きく変化していると考えられるからです。
自分が手に取った本がいつ出版されたものなのか、出版日などを必ず見ておくようにしましょう。
業界研究セミナー・合同企業説明会
業界や企業のことを学生に深く知ってもらうことを目的として、全国各地でさまざまなイベントが開催されていることを知らない人もいるかもしれません。
それらは「業界研究セミナー」や「合同企業説明会」と呼ばれており、就活支援サービス会社が主催するものだけでなく、学校内で開催されているケースも少なくありません。
特に合同企業説明会の場合には、一度に多くの企業のことがわかるため、それまでに得た知識をさらに深掘りするには絶好の機会となるはずです。
しかしほとんどの場合は参加型のもの、つまりこちらから積極的に開催情報を入手しておかなければチャンスを逃してしまいます。
また、参加しても飛び交う用語がわからなければ理解が追い付かないので、ある程度の予習をしておくことが必要になります。
日経業界地図
日経業界地図は日本経済新聞の記者が手がける業界分析本で、各業界の構造や競合関係、成長の見込みなどが視覚的にまとめられているのが特徴です。
例えば、主要企業がどの位置にいるのか、シェアや市場規模などが図式化されているため、就職活動において非常に有用な情報源となります。
これを活用することで、業界の全体像や自分が目指す企業の業界内での立ち位置を把握しやすくなり、エントリーシートや面接において「なぜこの業界を志望するのか」を明確に示せるようになります。
また、業界全体の将来性や課題に関する記述も豊富で、論理的に志望理由を伝えるために活用できるでしょう。
就職四季報
就職四季報は東証一部上場企業など大手企業に関する詳細な情報が掲載された企業情報誌で、財務情報や採用動向、福利厚生などが網羅されています。
各企業の基本データだけでなく、平均年収や離職率、採用人数、企業文化なども掲載されているため、しっかり確認することで、自分が働くイメージを具体的に描きやすくなります。
また、就職四季報を通じて企業の安定性や成長性を評価できるため、将来性や安定性を重視する人にとって貴重な資料です。
この情報をもとに、企業を比較し、自分に合いそうな企業を選定できるため、企業研究を深めるうえで非常におすすめのツールの1つであると言えます。
就職情報サイト
「インターネットや新聞を見ても情報がありすぎてどこに注目すればいいのかわからない」という人には、就職情報サイトがおすすめです。
セミナーや説明会などの開催情報などはもちろん、どのようなスケジュールで活動すべきかなどのお役立ちコンテンツも充実しています。
企業の採用情報が多く集まっているほか、業界ごとに最新の動向などがまとめられていて全体像も掴みやすいです。
また、サイトによっては実際に社会に出て活躍している先輩のインタビューも掲載されており、自分も同じようにやってみたいという意欲が湧くこともあるでしょう。
さらに応募書類の書き方や面接対策まで、本番で役立ちそうな実践的なアドバイスまで載っていることが多いので、一度確認してみてはいかがでしょうか。
マイナビ
マイナビは企業検索、説明会予約、自己分析、適職診断など、就活に必要なツールが充実している情報サイトであり、業界研究においても便利な機能が豊富です。
企業検索機能では業界や地域、企業規模などを条件に合わせて検索でき、志望する業界や企業のリストアップが効率良く行えます。
また、企業説明会やイベント情報も豊富に掲載されているため、直接企業の担当者と話す機会を持ち、業界や企業の実情に基づいた最新の情報を得られます。
こうした情報を収集することで、志望理由をより具体的に組み立てることが可能となり、エントリーシートや面接での説得力が増すでしょう。
また、自己分析や適職診断ツールを利用できるため、自分に適した業界や企業を客観的に選びやすくなります。
そして、その自己分析の結果を参考にすることで、自分がどのような職種や業界に向いているかが明確になるため、業界研究の効率も上がるという好循環が生まれます。
ONECAREER
ONECAREERは選考対策や業界研究に特化した就活サイトで、特にエントリーシートの書き方や面接、グループディスカッションの対策に関する情報が充実しています。
実際に選考を通過した先輩たちの体験談やエントリーシートの内容が参考になるため、志望業界の特徴や選考の傾向が把握しやすくなります。
企業ごとの選考内容や評価基準を理解することで、業界内で自分がアピールすべきポイントを見つけやすくなり、より戦略的に準備が進められるでしょう。
また、ONECAREERには多くの企業のインターンシップや本選考の過去の選考内容が具体的に記載されているため、業界や企業のニーズに合わせた対策を講じることが可能です。
選考のデータをもとにした自己分析のコツや強みのアピール方法も掲載されているため、エントリーシートや面接での回答を準備しやすくなるでしょう。
OB・OG訪問
新聞やニュースなどでは、業界の大まかな傾向などは読み取れますが、「実際に働いてみたらどうなのか」まではなかなかわかりません。
会社のホームページを見れば社員の1日の流れがわかり、また就職情報サイトのような社員インタビューを見れば仕事のやりがいを知ることができるでしょう。
しかし、「会社の良い面ばかりを紹介しているのではないか?」と疑ってしまう学生も少なくないはずです。
そんな人におすすめしたいのが、実際に企業で働いている先輩に会って直接話を聞いてみることです。
Webサイトではなかなかわからないリアルな実態を知ることで、その業界への興味がさらに増すかもしれません。
あるいは、ネットや書籍で調べても出てこなかったことがわかり、不安が解消されることもあるでしょう。
キャリアセンター
自分が通う学校に進路や就職について相談ができる部署、いわゆる「キャリアセンター」を活用するのも有効です。
学校によっては就職課と呼ぶところもあるでしょうが、いずれも在校生に向けて手厚い就職支援を行っています。
たとえば、学校でセミナーや説明会が開かれるとすれば、その情報を発信しているのがキャリアセンターです。
キャリアセンターではただ情報を閲覧できるだけではなく、就職活動のサポートとして個別相談にも応じてもらえます。
「就職活動を始めたばかりで情報がまるでない」という学生に向けて、基本的なことをアドバイスしています。
「どの業界が向いているのか」といった的確なアドバイスももらえるため、あれこれ悩む前に一度相談するべきと言えるでしょう。
業界研究ノート
業界研究をスムーズに進めるためには、業界研究ノートを自身で作ってみるのもおすすめです。
業界研究ノートとは、業界ごとの情報や特徴、将来性などを分かりやすくまとめたノートのことです。
これを作成することで業界の情報を一目で把握できるようになるため、この先の就職活動において業界の情報を仕入れる便利なツールにできます。
業界研究ノートは紙媒体でもデータでも、自分がすぐにチェックできるものであればどのような方法で作成しても問題ありません。
【業界研究のやり方がわからない】業界研究はなぜやる?
なぜ業界研究をするのかというと、それは自分の性格や適性に合っているところを見つけるために他なりません。
有名だからなどという理由だけでは難関を突破することはできず、なぜ志望したのか説得力のある動機としてまとめなければ内定は得られません。
何となく興味があるというだけではなく、そこで活躍できそうなイメージを高めていかなければならないのです。
幅広く業界について知り、それぞれの特徴など知識を深めていきましょう。
各業界の特徴を知る
「自分は経済を専攻しているから金融から調べてみる」「元々マスコミに興味があったからそこから研究してみる」というやり方も悪くないでしょう。
しかし、最初から志望する業界が定まっている人はそれほど多くはないはずです。
そのような場合には、特定の分野に限定せず、複数の業界の特徴を知ろうとするところからスタートしてみてください。
そうすることで、これまであまり馴染みのなかった業界、縁のなかった業界の中から興味が湧いてくるところがきっと見つかるはずです。
あるいはその反対に、「漠然と興味を持っていた業界について調べてみたらイメージと違っていた」ということがあるかもしれません。
そうしたミスマッチを防ぎ、選択する幅を広げることも業界研究を行う理由のひとつです。
業界に対する適性を見極める
業界研究の目的の一つに、業界に対する適性を見極めることが挙げられます。
業界ごとに異なる価値観や働き方、そして将来性を理解することで、自分がその業界で長期にわたって働くことができるか、またその業界で成長を続けることができるかを判断する基準となるでしょう。
自分自身の興味や強み、価値観がその業界の特性や求められるスキル、業界が直面している課題とどの程度合致しているのかについて考察してみましょう。
IT業界ならば最新の技術動向に対応し学習を続ける柔軟性、金融業界ならば細かい数値の分析やリスク管理能力など、それぞれ業界によって求められるスキルは異なります。
自分がどの業界の特性に最も合致し、興味を持ち続けられるか確認していくことが重要であると言えます。
就活における主要な業界についてはこちらの記事で紹介しているので、是非確認してみてください。
志望業界を絞る
分類ごとに業界がまとめられていて、それぞれどのような特徴があるのかが学べる参考書などは山ほどあります。
それらを読んで違いを知ることは決して悪くはありませんが、単に情報を得て知識を深めるだけでは就職活動はなかなか前に進みません。
なぜなら、本来の目的は幅広い選択肢があることを把握して、その中から志望したいと思える業界を絞ることにあるからです。
世の中にはどんなジャンルの仕事があるのかを知り、そこから比較するなどして自分が進みたいと思う道を探さなければなりません。
業界について詳しくなるだけではなく、常に自分に合っているかどうかという視点を持ちましょう。
そうすれば将来のイメージをしや
就活の軸から考える
志望業界を絞るために、まずは就活の軸から考えて明確にしておきましょう。
就活の軸とは、これまでの自分の経験や考え方に基づいて価値観や希望する条件を導き出して、それらを就職活動を進めるための基準とすることです。
この就活の軸をしっかりと作り上げられれば、自身に合う業界を発見しやすくなるでしょう。
就活の軸が大きくぶれている状態だと自身に合う業界を明確にできず、入社してから後悔してしまうケースも少なくありません。
就活の軸についての詳細は、こちらも参考にしてください。
適職診断ツールを用いる
向いている業界や自分の強みを見つけるのに苦戦している方は、適職診断ツールを活用してみることをおすすめします。
適職診断ツールとは、その名の通り自分に適した職業について診断してくれるツールで、これを用いることで入社後のギャップを大きく減らせます。
入社して後悔する要素の大半が、入社前と後で感じた仕事に対するギャップです。
このギャップを最小限に抑えられれば入社後に後悔することもなくなり、ミスマッチを防ぐことができます。
適職診断ツールはこちら
志望業界を深掘りする
自分に向いていそうな業界が見つかったからといって、それだけで準備が整ったわけではありません。
興味を持った業界についてさらに研究を進め、その業界ならではの特徴などを理解して知識を深めていきましょう。
同時に、どのような面で自分にマッチしていると思ったのか、性格やこれまでの経験などが活かせそうだと感じた理由をメモしておくと良いでしょう。
今はまだ調べるだけの段階だとしても、今後志望動機を作成しなければならない場面が訪れるからです。
単に「関心を持ったから」という理由だけでは、どんなに熱意があったとしても内定にはつながりません。
知ったきっかけから挑戦してみたいと思った決め手まで、できるだけ具体的に書いておくようにしてください。
【業界研究のやり方がわからない】業界研究をやらないとどうなるか
就活において業界研究が非常に重要であることは伝わったでしょうか。
しかし、それでも業界研究をやりたくない、めんどくさいという人も多いかもしれません。
そこで、ここからは業界研究をやらないとどのような結果になってしまうのかについて紹介していきます。
業界研究を行わないデメリットを理解しておくことで、きちんと取り組もうという気持ちになるはずです。
選考に突破できなくなる
もちろん、業界研究をしなかったからといって全ての企業に落ちるわけではありませんが、選考に突破できる可能性は非常に低くなることでしょう。
業界研究を行うことで、業界の動向や課題、未来の可能性について深く理解することができる一方、業界研究を行わなければ、これらについて全く理解できない場合就活に臨むことになります。
面接やESの作成においても、その知識を活用できなくなるので、浅い回答しか用意できなくなることでしょう。
企業の採用担当者も、業界特有の課題やトレンドについて深く語ることができず、表面的な話しかできない就活生は、採用したとしても成長の可能性が低いとみなすことが多いです。
特にベンチャー企業においては、業界に対しての理解や企業に対しての共感を持っている就活生を重視する傾向にあるので、業界研究をしないことは致命的であると言えるでしょう。
早期退職に繋がる
業界研究を怠った結果、就活には何とか成功したものの、長期的にキャリア形成においてデメリットが生じる可能性もあります。
特に、入社後の早期退職は、会社に迷惑をかけるだけでなく、「新卒」という強いカードを失うことにもなるので、かなりマイナスと言えるでしょう。
自分自身が志望する業界や企業が、自分の価値観やキャリアの目標に合致しているかを確認しなければ、いざ働いてみて理想と全く異なるという可能性もあるのです。
自分の想像や先入観だけで企業や業界を選んでしまわないようにしましょう。
【業界研究のやり方がわからない】業界研究を行うタイミング
業界研究を行うことが重要であるとここまで説明してきましたが、どのようなタイミングで行うとより効果的かについても理解しておきましょう。
就活を始める前にしっかり行っておくことは大前提として、他にも業界研究を行うべきタイミングは大きく分けて2つあります。
自己分析をした後
自己分析を行った後は、業界研究を行う最適なタイミングの一つであると言えるでしょう。
自己分析を通じて自分の強みや弱み、価値観やキャリアに対する希望などを明確にすることができれば、自分自身の理想とする働き方や求める職業生活についてはっきりと想像することができます。
このように基盤が固まった上で業界研究に進むことができれば、自分の興味や価値観、キャリアの目標に合致する業界や企業を効率的に見つけることができるでしょう。
また、自分の強みなどについても理解することができているため、どのようにアピールすれば採用の採用担当者に良い印象を与えられるかについてもある程度イメージすることができます。
自己分析をした後は必ず、業界研究にも再度取り組むようにしましょう。
エントリー前
エントリー前にも業界研究を行うことが重要であると言えます。
やみくもに多くの企業にエントリーしてしまうと、スケジュールが過密になってしまい、特に入りたくない企業に時間を割くことになってしまいます。
そこで、エントリーする前に自分の興味や適正に合致した企業が何であるかについて確認しておくことが重要です。
業界エントリー前にも業界研究を行うことが重要であると言えます。
やみくもに多くの企業にエントリーしてしまうと、スケジュールが過密になってしまい、特に入りたくない企業に時間を割くことになってしまいます。
そこで、エントリーする前に自分の興味や適正に合致した企業が何であるかについて確認しておくことが重要です。
【業界研究のやり方】業界研究の手順
ここまで、業界研究のやり方として、どんな方法によって情報を集められるかについて見てきました。
ここからは、業界研究をするときの主な手順について解説していきます。
もちろん、人によって前後することもあるので、適時調整することが重要です。
紙とペンだけでできることも多くあるので、以下の内容を参考にし、業界研究を進めていくようにしてください。
ただしインターンへの参加は、タイミングによっては難しいのでなるべく早めに情報を掴むよう、アンテナを張っておくようにしましょう。
自己分析をする
業界研究はただ何となく行うのではなく、しっかりと目的意識を持たなければなりません。
あくまでも自分の進むべき道を探るためのものであり、余計なことについて調査するわけではありません。
「社会に出たときに自分はいったいどの業界で活躍できるのか」といったことを見極めるためには、自分自身を客観的に知ろうとすることが大切です。
これまでの経験などを振り返りながら、「ほかの人よりも優れている能力などはないか」といったことを考えながら自己分析を進めると良いでしょう。
各業界の特徴を調べる
自分の興味のある業界ばかり調べるのではなく、できるだけ幅広い業界を調べなければなりません。
なぜなら、社名から連想できる事業が主力ではなかったり、イメージしていたものとはまったく異なる分野で事業を展開していたりするケースも少なくないからです。
今まで知らなかった分野に目を向けることが大切で、その中から自分に向いている業界が見えてくるかもしれません。
業界の全体像を把握し、そこから取捨選択して自分に合う業界を見つけていくというのもひとつの手です。
興味がある業界をピックアップする
調べれば調べるほど興味が湧いてきて、どこに進むべきなのか迷ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、本格的に就職活動をしなければならない時期が迫っていれば、欲張りすぎずにどこかのタイミングで見切りをつけなければなりません。
「楽しそうに思っていたけど本当に自分がやりたいことなのか」「やりがいがありそうに感じたけど自分に向いているのか」をしっかり判断しましょう。
また、「働き始めてからモチベーションを保てるか」といった点も重要なので、多角的な視点を持って分析するようにしてください。
志望業界を深く調べる
さまざまな業界に興味を持ちつつ少しずつ絞り込んでいくことで、それらを深掘りする時間を確保できるというメリットが生まれます。
すべてに関心を持つことは決して悪いことではありませんが、時間に限りがある中では効率面も重視しなければならないでしょう。
誰もが知っているような有名な企業であれば、ニュースや書籍などでいくらでも情報を集められますが、業界によってはそれほどオープンではない場合もあります。
そのような場合には、先輩に話を聞いたり、セミナーに参加したりしてリアルな実態を把握すると良いでしょう。
インターンシップに参加する
目標が定まって進んでみたいと思う道が見えてきたら、インターンに参加すると良いでしょう。
インターンとは実際に企業での仕事を体験できる機会のことで、インターネットによる情報収集では得られない雰囲気を実感できる貴重なものです。
インターンの内容によって異なるものの、難しい業務を任されることはそれほど多くはなく、また1日で終わることも少なくありません。
実際にどんな人たちが働いているのかを自分の目でたしかめられるため、「うまく馴染めそうか」といった判断もできるでしょう。
【業界研究のやり方がわからない】業界研究で見るべきポイント
ここまで、業界研究が重要である理由や、いつ行わなければならないのかについて詳しく紹介してきました。
ここからは、業界研究をより効率的かつスピーディーに進めるために重要なポイントについて詳しく紹介していきます。
下記の4つのポイントを押さえた上で、業界研究を進めていきましょう。
ビジネスモデル
どのようなビジネスモデルを持っているのかは、業界研究の中でも特に確認すべき大事なポイントです。
ビジネスモデルとは自社のサービスや商品を、誰にどのような形で提供しているか、どのように収益を得るかをまとめた仕組みのことを指します。
その業界に就職した場合、自身もそのビジネスモデルに組み込まれる形で仕事をすることになります。
そのため、業界の方針や仕事の取り組みなどに自分が納得できるか、ざっくりとした形ですがビジネスモデルを調べることが大切です。
市場規模
業界の成長性や将来性を見極めるために、市場規模を確認するのも大切です。
売上高や販売数量の大きさなど、その業界が得ている利益について確認します。
利益が常に安定しているか、近年伸びつつある業界かなどを確認しておくことで、自身が入社後に抱える会社の将来についての不安も減らせるでしょう。
市場規模は世界の情勢次第で常に大きく変動し続ける業界もあります。
しかし、自分の興味がある業界が今現在どのような市場規模を誇っているのか、これを知っておくだけでも大きな判断要素になります。
職種・業務内容
業界研究の段階で、業務内容について調べておくことも重要です。
もちろん業務の詳細については企業ごとに異なるものの、大まかな業務内容は業界全体で似ていることが多いです。
そのため業界全体としての業務内容について把握しておき、自身が入社後にその業務を続けられそうか、また自身がやりたいことと合致しているかを調べておきましょう。
長く働き続けるためには、自身が取り組めそうな業務内容を無理なく選択することも大切です。
業界が抱えている課題
その業界が抱えている課題について業界研究で把握しておくことで、業界についての理解はより一層深まります。
ここで調べた業界の課題はエントリーシートや面接の場でも、業界研究をおこなって入社意欲が高いことをアピールできる良い材料になるため、志望動機に活かすためと思って調べておいても良いでしょう。
その課題について自分ならどのようなアプローチをかけて解決を目指すか、そうした将来の展望についても自分の意見をまとめておけると評価は高まります。
業界の将来性
入社したらその業界では何年・何十年と働き続けることになるケースが多いです。
そのため、その業界が今後も長く生き残りそうか、需要があるのかなど将来性について調べておくことも大切です。
将来性が不安な業界に入社してしまうと、今後自分がいつまで会社にいられるのかを気にすることにもなってしまい、社会人として働くモチベーションを維持することも難しくなります。
業界の将来性を知ることは自身の今後のキャリア形成にも大いに役立てられます。
平均年齢・平均年収
平均年齢や平均年収は働きやすさやキャリアの安定性を考える際に重要な要素です。
同じ業界内で大きな違いが出ることは少ないため、異なる業界同士を比較することで、業界の特徴が浮き彫りになります。
例えば、平均年齢が低いIT業界や広告業界は変化が速く、若年層の活躍が期待される一方で、金融や製造業は平均年齢が高く、キャリアが安定している傾向があります。
平均年収についても同様で、金融やコンサルティングといった収益性が高い業界は年収が高めに設定されることが多いです。
これに対し、成長はしているものの、年収が安定していない業界もあるため、自分が望むキャリアに適した業界かどうかを見極める基準として活用できます。
また、平均年齢と年収のデータから業界の「ホワイト度」を判断することも可能です。
【業界研究のやり方がわからない】業界研究を効果的にする上での注意点
就活生は忙しいので、業界研究も効果的に行っていきたいところです。
そこで、ここからは、業界研究をスムーズかつ効果的に行う上での注意点について詳しく紹介していきます。
下記の5つのポイントを踏まえた上で、業界研究を行うことで、より質の高い研究を行うことができ、就活に役立てられるでしょう。
基準を設けて比較する
基準を設けて比較するのも、業界研究において非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
自分なりに比較するポイントや軸を設けて、企業をそれぞれ比較することで、業界について深く理解することができます。
各業界や企業の特性を明確に理解するためにも基準を設けていきましょう。
例えば、成長性や安定性、働きがいや社会的貢献度など、自分のキャリアの目標や価値観に合致するものを軸に据えることで、明確な基準を設けることができます。
自分にとってどのような業界が魅力的であるのか、どのような企業が魅力的であるのかについて簡単に確認することができるでしょう。
忙しい就活生にとっては、このように明確な基準を自分で設定して企業選びをするのも重要なポイントの一つです。
業界の現状を比較する
業界の現状を比較することも、研究を行う上で非常に重要なポイントの一つであると言えるでしょう。
業界の現状を把握し、それぞれ比較することで、それぞれの業界が直面している問題点や成長する可能性、働き方のトレンドなど、自分が将来働く環境についての具体的なイメージを持つことができます。
自分の価値観やキャリアの目標に沿った業界を選ぶために、非常に重要な判断材料であると言えるでしょう。
例えば、IT業界のように技術の革新が急速に進む業界においては、常に新しいスキルを学び続ける必要があり、キャリアの成長速度も速いことでしょう。
一方で、成熟している業界においては、安定性が魅力である一方で、変化のスピードが遅く、キャリアアップの機会が限られている場合もあると言えます。
このように、自分がどのようなキャリアを歩みたいかによって、目指す方向性は変わってくるので、まずは自分なりの基準を設けた上で、業界の現状について比較してみましょう。
目的を見失わない
業界研究の目的はあくまで、自分に合った業界を探すことであり、自分の現状とかけ離れたものは避けましょう。
自分のスキルや価値観、キャリア目標に最も合致する企業を探し出すことなので、自分の現状や将来像とかけ離れた業界に時間を費やすことは理想的とは言えません。
確かに、人によっては業界研究が楽しくなってしまい、際限なく行ってしまう人もいるかもしれませんが、先ほどもお話ししたように、どの程度の時間を割くのかを念頭に置いた上で、業界研究を進めていきましょう。
多くの情報に接することになりますが、全ての情報が自分にとって必要なものであるとは限らないということを忘れずに進めていくことが重要であると言えるのです。
アウトプットも忘れずに
業界研究を進める上では、アウトプットを忘れずに行うことも重要であると言えます。
業界研究の成果を具体的にメモやレポート、パワーポイントなどにまとめておくことで、自分が情報を整理しやすくなるでしょう。
単に情報を記録するだけでなく、その過程で自分がどのようなことを感じたのかについてもメモ書きをしておくことで、自分がどのような点を重要視しているのかについて再確認することができます。
また、業界研究の成果はエントリーシートや面接で話す必要がある場合もあるので、最終的に誰かに伝えるという前提で情報をまとめておくことをおすすめします。
大学に提出するレポートのようにきれいにまとめておく必要はありませんが、いざ聞かれた時にスムーズに答えられるよう、簡単に自分の中で文章としてまとめておくことが重要なのです。
企業研究に活用しよう
業界研究が終わったら、ぜひその情報を企業研究にも活用しましょう。
業界や企業研究をしっかりと行うことで、あなたにより合っている企業に応募できるだけでなく、ESや面接対策にもつながることでしょう。
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適職診断ツールを用いる
適職診断ツールを用いることで、あなたがどのような業界に向いているのか、どのような企業ならば活躍できるのかについて、より解像度を高めることができます。
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まとめ
業界研究は、就活を始めようとしたものの志望業界が定まっていない、また目標が明確ではない学生が早期のうちに取り組むべきものです。
自分がどんな分野に向いているのかがわからなければ、まずは世の中にどんな業界があるかを知らなければなりません。
その中から自分に適した業界を絞り込み、その業界のことをさらに深く知ることで、これまでに多くの先輩が志望企業からの内定を得てきました。
就活初期のころは、特に「自分には向いていないのではないか」と悲観することも珍しくありません。
視野を広げてさまざまな情報に触れ、さらにベンチャー企業などに目を向けていくと自分の目指すべき業界が見えてくるはずなので、自分に合った方法を使って根気強く業界研究を進めていくようにしてください。