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・ハウスメーカーと他の住宅業界の業種の違い
・ハウスメーカーの職種
・ハウスメーカーの志望動機の例文
・ハウスメーカーについて深く知りたい人
・ハウスメーカーで何の職種を目指すか決まっていない人
・質の高い志望動機を書きたい人
はじめに
志望動機は自己PRと並んで最も重要性が高い項目の1つであり、質の高いものを作り上げる必要があります。
そこで今回はハウスメーカーを目指している方のために、まずハウスメーカーの概要や仕事内容について紹介した後、向いている人の特徴や志望動機の例文などを紹介します。
ぜひこの記事を参考にして、質の高い志望動機を作成し、内定を勝ち取ってください。
建築・住宅・不動産と区別をつけよう
ハウスメーカーを正しく理解するには、「建築」「住宅」「不動産」といった言葉の違いを正確に把握することが大切です。
「建築業界」は設計から施工まで幅広く建物全般を対象としていますが「住宅業界」は主に個人の住まいに特化した領域であり、注文住宅や分譲住宅の提供が主な業種です。
一方「不動産業界」は土地や建物の売買・賃貸を中心に取り扱っており、住宅を作るハウスメーカーとは根本的に役割が異なります。
志望動機で「住まいに関わりたい」「人の暮らしを支えたい」と述べる際には、それが住宅を建てたいのか、販売・紹介したいのかを明確にしなければ、企業との認識にズレが生じてしまいうため、注意しましょう。
【ハウスメーカーの志望動機】ハウスメーカーとは?
ハウスメーカーとは住宅の設計・施工から販売・アフターサービスまでを一貫して手掛ける企業のことです。
主に注文住宅を中心に扱い、工場でのプレハブ生産を活用することで、品質の安定や工期の短縮を実現していることが特徴です。
全国規模で展開する大手企業も多く、地域密着型の中堅・中小企業とは異なるビジネスモデルを持っています。
業務は多岐にわたり、設計、施工管理、営業、インテリアコーディネーター、カスタマーサポートなど、部署ごとに専門性の高い仕事が多いです。
設計分野では顧客の理想を形にするプランニングを行い、施工管理では現場の進行や安全管理を担います。
営業職は顧客との初期接点から契約までを導き、完成後もアフターサービスを通じて信頼関係を築いていきます。
このように、ハウスメーカーは家を建てるだけでなく「暮らしを支える仕組み全体を担う企業」です。
【ハウスメーカーの志望動機】ハウスメーカーの仕事内容
- 営業
- 設計
- 施工管理
- 研究開発
- 積算
- インテリアコーディネーター
続いて、ハウスメーカーの主な仕事内容についても紹介します。
業務は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下の6つが挙げられます。
自分が将来どのような業務を行うことになるのか把握しておくためにも、ぜひ読んでおいてください。
営業
ハウスメーカーの営業職はただ売る仕事ではなく、顧客の理想の住まいづくりを一緒に考え、形にしていく役割を担っています。
展示場での接客から始まり、顧客のライフスタイルや家族構成、将来設計を丁寧にヒアリングしながら最適なプランを提供するのが仕事です。
契約を結ぶまでには資金計画やローン相談、土地探しのサポートなど多くのステップがあり、それぞれにおいてきめ細やかな対応が求められます。
また、契約後も着工から建築、完成、引き渡し、アフターサービスまで顧客と継続的に関わるため、信頼関係の構築が非常に重要です。
営業職は最初の窓口であると同時に、一貫した顧客対応の責任者という側面を持ち、住まいづくりにおけるパートナーとしての存在感が問われる仕事です。
設計
設計職は顧客の要望をヒアリングして、それを実際の図面や空間として形にする仕事です。
注文住宅では特に細部にわたる要望が反映されるため、設計者には高い提案力と想像力が求められます。
間取り、動線、採光、耐震性、断熱性など、デザイン性と機能性をバランスよく組み合わせる技術が必要です。
加えて、顧客の生活スタイルや将来の変化にも考慮しながら、快適に暮らせる住まいを設計する視点も欠かせません。
営業やインテリアコーディネーター、施工管理職と連携しながら、実現可能かつ魅力的な住まいを作り上げる役割を担うため、チームワークやコミュニケーション能力も重要です。
施工管理
施工管理は設計図に基づいて現場で住宅を安全かつ正確に完成させるための司令塔のような存在です。
建築現場では多くの職人や協力会社が携わるため、工事全体のスケジュール管理、人員の手配、資材の調整などを一手に担います。
加えて、建築基準法や安全基準に則った施工が行われているかを確認する品質管理も重要な業務の1つです。
図面通りに進んでいるか、想定通りの仕上がりになっているかをチェックしながら、問題があれば迅速に調整や指示を行います。
また、顧客が現場を見学に訪れることもあるため、施工状況の説明や不安の解消も施工管理の大切な役割です。
研究開発
研究開発部門ではより快適で安全、そして環境に配慮した住宅を実現するために、新技術や新素材の開発に取り組んでいます。
断熱性や耐震性に優れた構造材の開発、省エネ性能を高める設備の改良、工期短縮を可能にする施工手法の研究など、その内容は多岐にわたるものです。
また、近年では脱炭素やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)への対応も注目されており、サステナブルな住宅づくりに貢献する重要な役割を担っています。
現場との連携やマーケティング部門と協働する場面もあり「技術を社会の中でどう活かすか」を常に考えながら開発を行う仕事と言えます。
積算
積算職は住宅を建てる際に必要な材料や工事の費用を正確に算出する役割を担っています。
設計図をもとにどの部材をどれだけ使用するかを細かく確認し、全体のコストを設計して見積書を作成します。
この工程は工事の予算管理に直結する重要な業務であり、設計や営業、施工管理と密接に連携しながら進めることが大切です。
また、コスト削減と品質維持のバランスを取るための提案を行うこともあり、積算業務の精度が高いほど、顧客にとっても安心感のある住宅づくりにつながります。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは住宅の内装や空間デザインを通じて住まいに個性と快適さを与える仕事です。
壁紙や床材、照明、カーテン、家具の色合いや質感を提案し、顧客のライフスタイルや好みに合わせた住まいづくりをサポートします。
特に注文住宅では細部までカスタマイズするケースが多く、色彩感覚やトレンドに関する感度が重要です。
また「使いやすさ」を意識した提案を行うため、ただおしゃれを追求するだけでなく、実用性や機能性にも目を向けなければなりません。
設計担当や営業と協力しながら、理想の住まいを完成させるための「仕上げ」とも言える仕事であり、顧客の夢を形にする最も感動的な瞬間を共にする役割です。
【ハウスメーカーの志望動機】代表的なハウスメーカー
- 大和ハウス
- 積水ハウス
- 住友林業
続いて、代表的なハウスメーカーについて紹介します。
以下の3つの企業は皆さんも名前を聞いたことがあるでしょうが、それぞれがどのような取り組みをしているのか、業界内でどのような立ち位置にあるのかについては理解できていない人もいることでしょう。
そこで、これらの企業を受ける・受けないに関係なく、代表的な企業がどのような取り組みをしているのかを知っておけば、就活に役立つ情報を得られることもあるため、ぜひ確認しておいてください。
大和ハウス
大和ハウス工業株式会社は住宅・建設・不動産業界で国内トップクラスの総合デベロッパーです。
戸建住宅からマンション、商業施設や物流施設まで幅広い建築・開発事業を手掛けており、海外にも積極的に展開しています。
商業施設・物流施設・グローバル事業まで多角化戦略を強みとしており、安定した業績と成長を実現しています。
特に近年は物流施設分野がEC市場の拡大を追い風に好調で、数多くの大規模案件により事業の柱として大きく成長していることも見逃せません。
事業領域が幅広いため、住宅だけでなく都市開発や海外プロジェクトなど多様なフィールドでチャレンジしたい方におすすめです。
積水ハウス
積水ハウス株式会社は高品質な住宅づくりで知られる大手ハウスメーカーです。
業界内でも価格帯は最上位ですが、その分提案力が卓越しており、建物仕様もフルオーダーメイドで多彩にカスタマイズできる点が特徴です。
1960年の創業以来、累計260万戸以上の住宅建築実績を持ち、培ったノウハウで顧客の理想の住まいを形にしています。
また環境への取り組みにも業界トップクラスで、2024年度には戸建住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)比率が96%に達し、5年連続で90%超を記録しました。
環境に配慮した最先端の家づくりやグローバルな事業展開に関心がある方、そして高いブランド力を持つ企業で提案力を発揮したい方におすすめです。
住友林業
住友林業株式会社は木造住宅と森林資源の活用に強みを持つ総合住生活企業です。
創業の起源は江戸時代(1691年)にまで遡り、長年培った林業の知見を現代の住宅事業に活かしています。
木のぬくもりを活かした温かみのある住宅デザインに定評があり、その高い品質と技術力が特徴です。
事業領域は多岐にわたり、戸建注文住宅やリフォーム、不動産開発はもちろん、国内外での森林経営・木材建材事業、木造高層建築の開発、再生可能エネルギーなどにも取り組んでいます。
特に近年はグローバル展開が著しく、現在では利益の約8割を海外事業が占めるまでに成長しました。
木や自然環境に強い関心を持ち、サステナブルな住まいづくりに携わりたい方、そしてグローバルな舞台で活躍したい方におすすめです。
【ハウスメーカーの志望動機】ハウスメーカーに向いている人
- 責任感
- コミュニケーション能力
- 忍耐力
- マネジメントスキル
続いて、ハウスメーカーに向いている人の特徴について紹介します。
以下の4つの項目に多く当てはまれば当てはまるほど、あなたはハウスメーカーに向いている可能性が高いです。
いくつ項目が当てはまるかを確認した上で、最も自信がある能力については、志望動機で少し触れる、もしくは自己PRの主題にしても良いでしょう。
責任感
ハウスメーカーの仕事には高額かつ、一生に一度の買い物とされる住宅を扱う重みがあります。
顧客にとっては人生の節目に関わる重大な決断であり、それに応えるためには強い責任感が不可欠です。
営業職であれば、間取りや資金計画の提案一つひとつに大きな影響力があり、設計や施工管理職では小さなミスが完成後の暮らしに甚大な不便をもたらすこともあります。
したがって、どの部署においても自分の判断や対応が誰かの人生に直結するという意識を常に持ち続けなければなりません。
コミュニケーション能力
ハウスメーカーの現場では顧客をはじめ、設計担当、施工管理、インテリアコーディネーター、さらには職人や協力業者など、多くの関係者と連携を取らなければなりません。
したがって、ただ会話が得意というレベルではなく、相手の意図を正確に汲み取り、自分の考えを明確に伝えるコミュニケーション力の高さが求められます。
顧客との打ち合わせでは「なんとなくこうしたい」といった曖昧な要望を、具体的に落とし込む力が必要ですし、社内での連携ミスがあれば、施工現場に大きな支障が出ることもあります。
円滑なコミュニケーションが取れる人はプロジェクト全体の流れをスムーズにし、トラブルの予防や機会損失の防止にも貢献できるため、活躍が期待できるでしょう。
忍耐力
ハウスメーカーの仕事は短期間で成果が出ることがほとんどありません。
長期にわたるプロセスを丁寧に積み重ねていくことが求められます。
特に営業職は初回の展示場訪問から契約までに半年以上かかることも多く、施工管理ではトラブルや予期せぬ資材の遅れなどに柔軟に対応しながら、納期を守る努力を続ける必要があります。
こうした日々の中では思うようにいかないことの方がむしろ多く、時には顧客や関係者から厳しい声を受けることも少なくありません。
そうした場面でも感情的にならず、また落ち込みすぎず、地道に信頼を積み重ねられる人こそ、最終的に顧客の満足につながる家づくりを実現できます。
マネジメントスキル
ハウスメーカーの業務には複数の関係者や工程が複雑に絡み合うため、マネジメントの能力が必須です。
特に施工管理では工事のスケジュール、人員配置、資材の調達、コスト管理など、すべてを調整しながら現場を動かしていく必要があります。
設計や営業においても、複数の案件を同時に進行させたり、チームで役割分担を調整したりと、マネジメントスキルが常に求められます。
時間や人、コストといった限られた資源の中で最大の成果を出すには常に全体を俯瞰し、優先順位を判断しながら動ける力が重要です。
【ハウスメーカーの志望動機】志望動機のポイント
- ①住宅業界のなかで、なぜハウスメーカーか
- ②なぜその会社か差別化する
- ③自分の経験・強みと一貫性を持たせる
続いて、志望動機を作成するにあたって覚えておきたいポイントについて紹介します。
以下の3つのポイントを意識するかどうかで、クオリティが大きく異なります。
ぜひ他の就活生に差をつけて内定を獲得するためにも、以下の3つは覚えておいてください。
①住宅業界のなかで、なぜハウスメーカーか
まず第一に、なぜ住宅業界の中でもハウスメーカーなのかを明確にする必要があります。
住宅業界には不動産会社、リフォーム会社、工務店、設計事務所など、多くの業種が存在します。
その中でなぜハウスメーカーを目指すのかを明確にしましょう。
「ビジネスモデルを通じて、顧客の暮らしそのものをデザインできる点に魅力を感じている」などと伝えれば、明確な志望動機になります。
このように、業界全体を理解した上で、ハウスメーカーを志望する理由を言語化できるかどうかは、志望動機の説得力を左右します。
②なぜその会社か差別化する
数あるハウスメーカーの中で、なぜその会社なのかを説明することも、企業からの評価を大きく左右する要素の1つです。
どの企業にも通用するような、抽象的かつ曖昧な内容では企業研究が不十分だと思われてしまいますし「どこでも良いのだろうな」と思われてしまいます。
「木造住宅に力を入れている」「地域密着で展開している」といった情報は業界全体に共通しているため、それだけでは不十分です。
その会社ならではの技術力、住宅のデザイン性、施工実績、顧客満足度向上への取り組みなど、具体的かつ差別化された内容を盛り込みましょう。
③自分の経験・強みと一貫性を持たせる
志望動機をより印象的にするためには、自分の過去の経験や強みと一貫性を持たせることが不可欠です。
自己PRと志望動機があまりにも分断されていると「なぜハウスメーカーを目指したのか」が不明確になり、印象が薄れてしまいます。
「人の話を丁寧に聞き、相手の意図を汲み取る力」を強みとする場合「それを住宅提案の場面でどう活かせるのか」まで言及できると説得力が高まります。
また、アルバイトやゼミ、課外活動などの具体的な経験を通して得た価値観や考え方が住宅づくりの現場でどう役立つかを結びつけると、さらに志望動機に深みが出るでしょう。
【ハウスメーカーの志望動機】志望動機の例文
続いて、志望動機の例文を紹介します。
ここまで紹介した内容を踏まえた上で、7つの例文を作成したため、ぜひ参考にしてみてください。
余裕があれば、あなたが目指す職種以外の例文も読んでみて、ポイントやコツを押さえておくと、よりクオリティの高いものを作れるようになるはずです。
営業職志望の例文
住宅展示場でのアルバイトをしていた際、お客様が不安や期待を抱きながら営業担当者と話している様子を間近で見て、住宅購入がただの買い物ではなく人生設計に関わる選択であることを実感しました。「この家で孫と暮らせるのが楽しみ」とおっしゃる姿が印象的で「誰かの人生に本気で関われる仕事がしたい」と思うようになりました。貴社は初回提案から引き渡し後のアフターまで営業が関わる体制を大切にしており、長期的な信頼関係を築ける環境に共感しています。
入社後はお客様一人ひとりの価値観や理想に深く寄り添いながら、心から納得できる住まいを提案する営業として貢献する所存です。
技術職志望の例文
建築学科で施工管理を中心に学び、大学の実習では木造住宅の構造解析や耐震性能に関する研究に取り組みました。現場見学では図面上では気づけない施工上の工夫や、実際の現場での柔軟な対応力の必要性を感じ、机上の学びと現場のリアルをつなげることの重要性を実感しました。貴社の現場見学会では施工管理担当の方が地域住民への配慮や職人への指示の出し方にも気を配っており、施工プロセス全体に責任を強く持つ姿勢に強く惹かれました。
現場でも学び続ける意識を持ち、職人の方や他の部署とも積極的にコミュニケーションを取りながら、高い品質と安全性を実現できる施工管理者として貢献する所存です。
文系向け例文
ゼミで住環境と幸福度の関係について研究し、快適な住まいが人の心に与える影響を数字と事例で学んできました。その中で「家が変わると、人生が変わる」という言葉に強く共感し、自分も誰かの暮らしをつくる側になりたいと考えるようになりました。貴社は設計や施工など技術部門とのチーム連携が充実しており、営業職でも大いに住まいづくりに貢献できる点を魅力に感じています。
相手の価値観や理想を丁寧に聞き取る力に自信があるため、他の部署の方々と連携しながら、お客様にとって最適な住まいを実現する営業として貢献する所存です。
大和ハウス例文
大学時代に参加したまちづくりインターンでは団地再生プロジェクトに携わり、住宅だけでなく公園や商業施設も含めて再構築していく取り組みに感銘を受けました。その中でスマートタウン事例を知り「一邸」ではなく「一街区」をつくるスケールの大きさに心を動かされました。また、貴社の展示場を訪れた際、営業の方が住環境全体を踏まえたライフスタイルの提案をされており「家を売るのではなく、暮らし全体を支える」という一言が強く印象に残りました。
広い視点で物事を考える力を活かし、お客様の将来まで見据えた提案ができる営業として長く貢献できればと考えています。
積水ハウス例文
大学時代、住宅に関する卒業研究で居住空間の心理的影響について調査を行い、住宅が住む人の幸福度に強く関係していることを実感しました。「帰りたくなる家」「安心できる空間」といった表現を用いていた方が多かったのが印象的で「住まいはただの構造物ではなく、心の拠り所だ」と確信しました。特に貴社の、断熱性・防音性・耐震性などの先進的な技術を用いながら、快適さを追求し続けている姿勢に惹かれました。
相手のニーズを汲み取る力と、粘り強く向き合う姿勢を活かし、お客様一人ひとりが心から幸せを感じられる住まいづくりに貢献する所存です。
住友林業例文
大学では建築を専攻し、木造建築の設計演習に力を入れてきました。ゼミでは地域材を使ったモデルハウスの設計にも関わり、木材の特性を活かしながら地域との調和を図る工夫を重ねる中で「自然素材の良さを設計に活かす仕事がしたい」という気持ちが強くなりました。貴社は森林経営から住宅設計まで一貫した事業展開を行っており、まさに私の求める環境です。
入社後はお客様の理想を丁寧に汲み取り、機能と情緒の両立を叶える住宅設計を実現する設計職として活躍したいと考えています。
地域密着型ハウスメーカー向け例文
大学では空間デザインを専攻し、ゼミでは高齢者のための住環境デザインをテーマに研究を進め、制作したモデルルームに地域の高齢者の方々を招き、使用感をヒアリングしました。「安心できる」「落ち着く」といった声をいただいた時、インテリアはただの装飾ではなく、生活の質に深く関わる仕事だと実感しました。地域密着で、お客様との距離が近い貴社であれば、細かなニーズにも丁寧に応えるインテリア設計ができると感じています。
入社後はお客様の人生に長く寄り添える住まいづくりの一翼を担うインテリアコーディネーターとして活躍する所存です。
【ハウスメーカーの志望動機】志望動機の注意点
- 志望理由がどこでも通用する
- エピソードが薄く、説得力がない
- 他社を批判している
続いて、志望動機を作成するにあたって覚えておきたい注意点について紹介します。
以下の3つの注意点を全く意識せずに志望動機を作成してしまうと、図らずもマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。
ぜひそれぞれ確認しておき、ES作成や面接の前に思い出してください。
志望理由がどこでも通用する
ハウスメーカーの志望動機で最も避けたいのが、どこでも言えそうな志望理由になってしまうことです。
人の暮らしを支えた家づくりに興味があるといった動機だけでは住宅業界全体に当てはまる内容であり、他の企業でも同じように話せてしまいます。
こうした内容はもっともらしくは聞こえますが、企業側から見ると「この会社でなければならない理由」が伝わってこず、適当に応募したのだろうなと思われてしまいます。
採用担当者は日々大量のエントリーシートを読まなければなりませんし、面接でも大量の就活生を相手にします。
したがって、企業ごとの特徴や事業内容をしっかり調べた上で、自分の考え、経験とどのように結びつくかを丁寧に言語化することが必要です。
エピソードが薄く、説得力がない
志望動機を伝える際に、自分の思いや関心だけを述べたとしても、それだけでは採用担当者の心に響きません。
大切なのはその思いや興味がどのような経験に裏打ちされているかという点です。
「家づくりに興味がある」と伝えるだけでは漠然としすぎていて、なぜそう思うようになったのかが見えてきません。
建築を学んできた過程、アルバイトで接客の面白さを感じたことなど、自分だけのリアルなエピソードを交えることで、その理由や動機に説得力が増します。
表面的な志望理由ではなく、背景となる経験を深掘りして語ることで、他の応募者との差別化ができるでしょう。
木下恵利

エピソードが薄いと、人となりや魅力もなかなか伝わりません。
たとえ元のエピソードが薄くとも、伝え方次第で説得力を持たせることはできるため、エピソードの情景が浮かぶような、わかりやすい説明を心がけましょう。
他社を批判している
無意識のうちに他社を否定するような表現をしてしまうことも避けましょう。
「A社は効率重視で信頼関係が薄いと感じた」などと言ってしまうと、志望企業への関心を示すつもりでも、ネガティブな印象を与えてしまう可能性が高いです。
他社の否定を通じて優位性を伝えるような人はあまり歓迎されません。
人間関係においても「Aさんは常識がないからあまり仲良くしたくない。
その点、君は常識があるから一緒に遊んでいて楽しい」と言われて良い気がしないのと同じです。
木下恵利

企業への忠誠心を感じさせられると思い、あえて他社を批判する人もいますが、その必要は全くありません。
むしろ「この人は他のハウスメーカーを受ける時にも、この会社の悪口を言っているのだろうな」と思われてしまうでしょう。
まとめ
今回はハウスメーカーの志望動機を作成するにあたってのコツや注意点、職種や企業別の例文などを紹介しました。
志望動機は冒頭でも述べたように、自己PRと並んで最も重要な項目の1つです。
ぜひこの記事を参考にクオリティの高いものを作成し、内定を掴み取ってください。

木下恵利
面接官の立場になって考えてみると「この人はハウスメーカーならどこでも良いのだろうな」と思えてしまうような志望動機はどうしてもマイナスな印象です。
できる限り、その企業にしか当てはまらないような内容を述べるようにしましょう。