明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・100円ショップのアルバイト経験を通じてアピールできること
・ガクチカの基本的な構成
・100円ショップのアルバイト経験を主題としたガクチカの例文
・100円ショップでアルバイトをしていた人
・ガクチカを基礎から学びたい人
・ガクチカがうまく書けない人
はじめに
学生時代に力を入れたことについては、選考で聞かれる可能性が非常に高いです。
自己PRや志望動機に次いで聞かれることの多い、重要な項目の1つだと言えるでしょう。
そこで今回は、100円ショップでアルバイトをしていた方がどのようなアピールができるか、どのような点に注力すれば良いかについて詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてください。
ガクチカと自己PRの違い
ガクチカを作成する前に、自己PRと混同してしまっている方は、まずそれぞれの違いを理解しておきましょう。
ガクチカは経験から「学び」をアピールするものであり、どのようなことを学んだか、どのようなことに興味を抱き、どのように工夫して頑張ったかという点をアピールします。
一方で自己PRは自分の「強みやスキル」を主題とするものであり、それらを裏付けるエピソードを添えることが大切です。
よって、ガクチカでは経験のエピソードに重心を置いて、自己PRは強みをアピールして、それがどのように仕事で活かせるかについてアピールしましょう。
【ガクチカ100円ショップ】ガクチカになる?
結論として、学生時代に100円ショップでアルバイトをしていたことは十分にガクチカとしてアピールできるものです。
100円ショップのアルバイトは品数が多いですし、様々な顧客を相手にしなければなりませんから、身につけられた能力も多いでしょうし、アピールする就活生も多くいます。
【ガクチカ100円ショップ】ガクチカで見られているところ
続いて、ガクチカで企業の採用担当者が確認している可能性の高いポイントについて紹介します。
以下の3つの項目はあなたがどのような企業を受ける際も、エピソードを話す際に確認されている可能性が高いポイントです。
ぜひそれぞれ理解を深め、質の高いガクチカを提出できるようにしておきましょう。
人柄
企業がガクチカを通じて特に注目しているのは応募者の人柄です。
「何を、どのように頑張ったか」だけでなく、その経験の中で何を大切にしていたのか、どのように考えて行動していたかに注目しています。
つまりガクチカは価値観やモチベーションの源泉、失敗との向き合い方など内面的な特徴を知るための材料として使われているのです。
また、ストレスの多い場面でどう気持ちを切り替えたか、困難に対してどのように取り組んだかといった点も、人柄を知る上で大きなヒントになります。
したがって、結果以上に、考え方や行動のプロセスを丁寧に言語化すれば、あなたという人間をより深く理解してもらえることでしょう。
社風に合うか
ガクチカで語るエピソードを通じて、企業はあなたが自社の社風にフィットするかどうかも見極めています。
どれだけ優れた能力を有していたとしても、社内の価値観や働き方と全く合わなければ入社後に力を発揮することは難しいと考えられているからです。
企業ごとに重視する姿勢は異なり、挑戦を歓迎する風土もあれば、着実に業務をこなすことを評価する環境もあります。
無理に企業の特徴に合わせようとする必要はありませんが、自分の価値観や行動スタイルを丁寧に説明することで「この人はうちに合いそうだ」と思ってもらえることでしょう。
ポテンシャル
ガクチカで評価されるもう1つの大きなポイントが、応募者のポテンシャルです。
企業は過去の成果そのものではなく「この人は入社後も同じように考えて行動し、成果を上げられるだろうか」という「再現性」に注目しています。
また、経験を通じて何を学び、次にどう活かしたかという姿勢からも成長意欲や柔軟性が読み取れます。
社会人としてのスキルが未熟であったとしても、工夫して行動できる人物であれば、入社後の成長が期待できると判断されるのです。
したがって、エピソードの中でどう考えたか、どう動いたか、どのように改善したかといった思考と行動のプロセスを明確にすれば、評価されるガクチカになることでしょう。
【ガクチカ100円ショップ】アピールできること
続いて、100円ショップでアルバイトしていた経験を話すことで、どのような能力をアピールできるかについて紹介します。
以下の7つの能力はあなたが100円ショップでアルバイトをするにあたって身につけられている可能性の高いものです。
ぜひ質の高いアピールができるよう、自分が最も自信がある能力は何か考えながら読んでみてください。
コミュニケーション能力
100円ショップでは年齢、性別、国籍を問わず、非常に幅広い層のお客様が来店します。
その中で、接客や商品案内、問い合わせ対応などを行う際に、相手に合わせた言葉選びや説明の仕方が必要です。
加えて、クレームや要望に冷静に対応する能力、そして感情をコントロールしながら相手の立場に立って話を聞く姿勢まで養われます。
こうしたやり取りを積み重ねる中で、誰に対しても丁寧かつ的確に対応できる対人スキルが養われていくのです。
この能力は業界を問わず多くの職場で求められるものであり、ビジネスシーンで活かせる重要な強みとなることでしょう。
効率性
100円ショップでは業務の種類が多く、それを同時進行でこなすことが求められます。
レジ対応しながら品出しを進め、合間にお客様の質問に答えるといったマルチタスクをこなすことが多いです。
特に来店数の多い時間帯やセール期間中などは限られた人員と時間で最大限の成果を出さなければならず、優先順位をつけて動く力や、無駄のない動線を考える工夫が養われたことでしょう。
こうした環境で働いた経験は作業スピードだけでなく、全体を見渡す視野の広さや、状況によって優先順位を変更する能力を育てます。
業務の多忙さを乗り越える中で身につく効率的に働く力は、企業での実務でも確実に活かせる力です。
責任感
100円ショップでは、扱う商品の単価が低いですが、金銭を扱うことに変わりはなく、責任は決して軽いものではありません。
レジ業務では正確な会計処理が求められますし、商品管理の不備は売上や顧客満足度に直接影響します。
こうした業務を任されることで「自分が責任を持つ」という意識を持って取り組む姿勢が身についてきたはずです。
日々のルーティンにおいても、少しの緩みがトラブルに繋がるという実感を持ち、慎重にかつ丁寧に仕事を進める必要があります。
責任を持って任務を遂行した経験を語れば、企業に対して「仕事を最後までやりきる人物だ」という信頼感を与えることができるでしょう。
臨機応変さ
100円ショップの現場は予測できないことの連続です。
レジに急に行列ができたり、想定以上の来店で商品が一気に売り切れたり、急な問い合わせに対応しなければならなかったりと、予測不能な出来事が常に起こります。
こうした場面で求められるのは、その都度状況を冷静に見極め、自分の行動を適切に切り替える力です。
目の前のタスクを中断してすぐに優先度の高い業務に移る判断力や、他のスタッフと声を掛け合ってカバーし合う柔軟性は、まさに実務で活かせる資質であると言えるでしょう。
マニュアル通りにいかない時にどう動いたか、イレギュラーな状況でも混乱せずに行動できた経験があるかなどは、社会人としての適応力を示す材料となります。
課題発見能力
単調に見える店舗業務の中にも、改善の余地や課題は数多く存在します。
100円ショップでは「よく聞かれる商品が棚の奥にある」「レジ前に人がたまりやすい」「補充が間に合わない時間帯がある」といった、現場で働くからこそ見えてくる小さな課題があります。
こうした違和感や不便さに気づき「仕方がない」で済ませず、に対策を考える習慣が身についていることは、非常に重要な姿勢です。
自分で問題に気づく能力は与えられた仕事をただこなすのではなく、能動的に現場をより良くしようとする意識の表れです。
企業がガクチカで知りたいのはまさにこのような「考える力」があるかどうかであり、課題発見のエピソードは、成長意欲や当事者意識の高さを強くアピールできるポイントになるでしょう。
チームワーク
店舗運営は個人の力だけでは決して成り立ちません。
100円ショップでは納品作業の分担、レジとフロア業務の役割分担、シフト調整など、毎日の業務の中で常にチームとの連携が求められます。
誰かが忙しい時にフォローに回ったり、自分の作業を早めに終わらせ、手が足りない場所を助けたりと、チーム全体の動きを意識して動く姿勢が重要です。
こうした経験を積む中で、目の前の作業だけでなく、今店舗全体がどう動いているかを把握しようとする姿勢が身についていきます。
企業が求めているのは、連携をとり、周囲を動かすことができる人材です。
したがって、チームワークの経験を通じて得た気づきや行動は、どの業界でも高く評価される資質としてアピールできるでしょう。
課題解決能力
課題を見つけるだけで終わらず、それに対して自分で改善策を考え、実行まで落とし込んだ経験は、ガクチカとして非常に強力なものとなります。
100円ショップでは陳列方法を工夫することで取られる回数が増えたり、ポップを配置することで問い合わせが減ったりと、自分の提案で売場や業務が改善されることも少なくありません。
こうした試行錯誤を自らの判断で行い、その効果を見届けるというサイクルは主体性の証明にもなります。
また、自分1人で解決できないことを上司や同僚に相談しながら解決した経験も、連携しながら前進する力を示せる経験です。
課題を「見つけ、考え、試し、改善する」という一連の行動は入社後の業務でも再現性が高く、企業が注目する資質の1つです。
【ガクチカ100円ショップ】書く前の準備
続いて、ガクチカを作成するにあたって、あらかじめ準備しておきたいことを2つ紹介します。
応募まで時間が限られている方は今すぐ書き始めたいと思うかもしれませんが、まず以下の2つの準備を行ってから作成した方がクオリティが高くなりますし、何より修正点が減りますから、最終的にかかる時間も減ることでしょう。
エピソードの選定
ガクチカを書く上で最初に行うべきことは、自分の経験を振り返り、最も自分らしさや強みが表れているエピソードを選ぶことです。
企業はあなたがどのような経験をしたかだけでなく、その中でどのように考えて行動したかを見ています。
したがって、結果が華やかである必要は全くありません。
「結果が出ているものの、学びがよくわからない話」よりも「失敗したものの、仕事に活かせる学びがある話」の方が魅力的です。
また、その企業が求める人物に近い価値観や行動スタイルが現れているエピソードであるかも意識して選ぶと「自社と相性が良さそうだ」と思ってもらいやすくなります。
どの経験が最も自分の考え方を反映しているか見極めることが、ガクチカの説得力を大きく左右するのです。
具体的な数字を把握する
ガクチカに説得力を持たせるためには、選んだエピソードの中で自分がどのように行動し、どのように成果を残したのかを、できるだけ具体的に伝える必要があります。
その際に有効なのが、数字による補足です。
対応件数、作業効率の変化など、可能な範囲で行動や成果を数値化することで、読み手がイメージしやすくなり、印象にも残りやすくなります。
「効率的に作業を進めた」だけでは抽象的ですが「1時間かかっていた作業を30分に短縮した」と示せば、具体的な成果があると把握してもらえます。
また、数字が出せない場合でも「何人規模の店舗だったか」「1日の来客数はどれくらいか」など、状況の規模感を示す工夫を加えることで、経験の価値がより明確になるでしょう。
数字はあなたの行動のリアリティを高める、強力な要素です。
【ガクチカ100円ショップ】基本的な構成案
続いて、ガクチカを作成するにあたっておすすめの構成要素を紹介します。
この構成は100円ショップの経験をアピールする時はもちろん、他の経験をアピールする時でも活用できます。
また、どのような企業を受ける際にも活用できる汎用性の高いものですから、この記事で覚えておいてください。
結論
ガクチカは最初の一文で読み手の関心を惹き付けることが大切です。
どのような経験を中心に話すか、そしてその経験で何を伝えたいのかを、簡潔かつ明確に示すことで、全体の読みやすさが大きく変わります。
「学生時代に力を入れたことは100円ショップで〇〇したことです」と冒頭で提示することで、話の軸がはっきりし、採用担当者がイメージを持った上で読み進められるでしょう。
最初に結論を述べないと、結局何が言いたいのかわからない文章になってしまうことも少なくないため、まずどのような場面においても「結論ファースト」を心がけるようにしましょう。
現状と課題
取り組みを始めた当時の状況や、その中で自分がどのような問題や非効率を感じたのかを具体的に記述することも大切です。
どのような課題を見つけたのか、そしてなぜその課題を解決しようと考えたのかという背景を明らかにすれば、読み手に行動の理由や意義が伝わりやすくなるでしょう。
また「頑張った」と言うだけでは動機や目的が見えず印象が弱くなってしまうため、自分がその場面で何に疑問を持ち、どう変えたいと考えたかをしっかりと示すことを心がけましょう。
このパートはあなたの観察力や問題意識、主体性を伝える部分でもあります。
そこで、なぜその課題に向き合ったのかを丁寧に記述して、人柄や価値観も伝わる構成にすることが大切です。
具体的な行動と結果
課題に対して自分がどのように行動したか、そのプロセスを丁寧に伝えることで、思考力や実行力、継続力といった強みを具体的に示すことが可能です。
「頑張った」「工夫した」などの抽象的な言葉に留めず、どのような工夫をして、何を実行し、どう改善していったのかという流れを、できる限り詳細に描写しましょう。
さらに、取り組みによって得られた成果についても、数字や変化の内容を交えて客観的に説明できると、説得力が格段に増します。
評価されたことや、周囲の反応、業務改善につながった点なども積極的に盛り込むと良いです。
相手が「入社後は〇〇の仕事が向いていそうだな」と感じられる内容にすることを心がけましょう。
今後への活用
最後に、その経験から学んだ能力を志望企業でどのように活かすのかを具体的に述べることを心がけましょう。
ここが明確であればあるほど、採用担当者は「この人は企業研究をしっかり行っている」「入社後も活躍してくれるだろう」と安心できます。
また「なぜ、どのように活かせると考えているのか」を明示することで、一貫性のあるガクチカが出来上がります。
「接客で培った対応力を対人業務に活かす」「課題発見の視点を業務改善に活かす」といった形で、過去と未来を結びつけましょう。
経験を自己完結させるのではなく、成長の過程として企業との接続点を示すことで、印象に残る文章が出来上がります。
【ガクチカ100円ショップ】書くポイント
続いて、100円ショップの経験をガクチカの主題として作成するにあたって、覚えておいてほしいポイントを紹介します。
以下の3点を意識できている就活生とそうでない就活生とではガクチカのクオリティが大きく異なります。
企業の採用担当者の目に止まるガクチカを作成するためにも、ぜひ覚えておいてください。
状況の説明をしっかりする
ガクチカにおいてエピソードを語る際には自分の行動ばかりを先に説明するのではなく、前提となる状況を丁寧に描写することが欠かせません。
採用担当者はその現場に居合わせていた人ではないため、あなたがどのような役割を担っていたのか、店舗の規模や客層、時間帯の忙しさなどを簡潔かつ具体的に伝える必要があります。
加えて、その状況の中でどのような課題を抱えていたのか、自分がなぜ問題意識を持ったのかも明らかにすると良いでしょう。
背景説明があまりにも少ないと、どれだけ良い経験をしていても、理解してもらえません。
文章の冒頭で前提を共有しておくことで、相手が理解しやすい構成ができあがります。
専門用語を使わない
ガクチカを書く際には、分かりやすい表現を心がけることも忘れてはいけません。
アルバイト経験を語るとき、現場で使われていた略語をそのまま使ってしまうと、他の業種の採用担当者には伝わりづらくなってしまいます。
誰にでも伝わる言葉を選び、必要があれば簡単に説明を加えることで、文章の分かりやすさが格段に向上します。
文章が分かりづらいと、内容の良し悪し以前に「伝える力が弱い」「客観的に物事を判断できない」と判断されてしまう可能性が高いです。
複雑な言葉を使って知識をひけらかすことは、全く必要ありません。
「誰にでも伝わる文章を書く」ことを心がけましょう。
周りとの差別化をする
多くの学生がアルバイト経験をガクチカに用いるため、似たような内容になってしまう可能性は否めません。
その中で印象に残るガクチカを作るために、自分らしさや独自性を明確にすることを心がけましょう。
特別な経験である必要はありませんが、何を考え、どのような行動をして、どのようなことを学んだのかを丁寧に言語化することで、他の候補者との差別化が可能です。
同じ業務内容であっても、視点や行動の取り組み、取り組みに対する姿勢は人によって千差万別です。
その違いを伝えることで、あなた自身の価値観や思考の深さが伝わりやすくなるでしょう。
【ガクチカ100円ショップ】例文を紹介
ここまで紹介してきた内容を踏まえた上で作成した、100円ショップでのアルバイト経験をアピールしているガクチカの例文を4つ紹介します。
あなたの経験に最も近いものを中心に、それぞれ、この記事のおさらいとして読んでみてください。
また、特に納得できる部分や活用できそうな部分が見つかった場合は、メモやコピペなどして、どこかに保存しておくと良いでしょう。
例文①
例文②
例文③
例文④
【ガクチカ100円ショップ】就活エージェントに相談しよう
ここまでガクチカの作成方法や、100円ショップの経験を通じてアピールしやすい能力などについて詳しく紹介しましたが、この記事を読んで全ての不安が解消された人ばかりではないでしょう。
そこでおすすめなのは、就活エージェントを利用することです。
弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスではガクチカはもちろん、志望動機・自己PR・長所・強み・弱みなどESの添削も就活のプロがお手伝いしますし、何度でも面接の練習をサポートいたします。
おすすめ企業や非公開求人の紹介も行っているため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してください。
もちろん、完全無料で利用できます。
おわりに
今回は100円ショップでアルバイトしていた経験をガクチカでどのようにアピールすべきか、どのような能力が企業に刺さりやすいかなどについて詳しく紹介しました。
100円ショップは独自性が高い題材ではありませんが、工夫次第でいくらでもあなたの魅力をアピールすることは可能です。
ぜひこの記事を参考に、企業の採用担当者があなたを迎え入れたいと思うような質の高いガクチカを作成してください。
