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・エンジニアの面接で聞かれること
・エンジニアの面接対策で覚えておくべきマナー
・よくある質問への回答
・エンジニアとして就職を目指している新卒・転職希望の人
・面接の対策を徹底的に行いたい人
・面接で他の就活生に差をつけたい人
目次[目次を全て表示する]
はじめに
エンジニアとして就職を目指すにあたっては、もちろんESのクオリティも大切ではありますが、面接の対策も入念に行う必要があります。
そこで今回は面接で聞かれる可能性が高い55個の質問の意図と、どのように答えれば良いか、コツやポイントなどについて詳しく紹介します。
また、回答以外にも覚えておくべきマナーなどについても紹介するため、面接の参考にしてみてください。
エンジニアの面接で企業が見ているポイント
まず、面接でよくある質問について紹介する前に、面接を通して企業がどのような点を重視して就活生を見るのかについて紹介します。
以下の5点はエンジニアとして面接を受けるにあたって、ほとんどの面接官がチェックしてくる部分です。
ぜひ、それぞれ確認してみてください。
技術力・スキルが実務に通用するか
エンジニアの面接で最も重視されるポイントの1つとして、技術力やスキルが実務に通用するレベルにあるかどうかが挙げられます。
企業はできれば採用後すぐにプロジェクトに参画してほしいと考えているため、実務レベルのスキルがあるかを確認しているのです。
エンジニアにはプログラミング言語の習熟度、フレームワークの理解、アルゴリズムやデータ構造に関する知識が求められます。
そこで、これまでのプロジェクトや独学の経験を基に、自分の技術力をどう磨いてきたのかについて説明できると良いでしょう。
自社の開発スタイルにマッチするか
企業の開発スタイルやチームの文化にフィットするかどうかも、重要なポイントの1つです。
企業ごとに異なる開発プロセスやチームワークの方法があるため、自分の経験やスタイルがそれに合っているかを示す必要があります。
アジャイル開発を取り入れている企業であれば、スクラムチームでの経験やタスク管理手法に触れると良いですし、ウォーターフォール型の開発を重視する企業であれば、要件定義や進捗管理における経験を強調すると良いでしょう。
また、エンジニアにはチームワークが重要であるため、これまでゼミや部活、アルバイトなどにおいてチームで共同した経験があるならば、積極的にアピールしましょう。
成長意欲や学習姿勢があるか
技術革新が早いIT業界では常に学び続ける必要があるため、成長意欲や学習姿勢があるかどうかも確認されることが多いです。
自分がどのような学習方法を取り入れ、どのように新しい技術を習得しているかを具体的に伝えましょう。
オンライン学習プラットフォームを活用していることや、技術書を読んで得た知識を実務で活かしたか、などについて述べると好印象です。
また、プログラミングに限らず、アルバイトや他の学問においても自ら学ぶ姿勢があることをアピールできれば、良い印象を与えられます。
コミュニケーション力・チーム適応力
エンジニアとして技術力が高くても、コミュニケーション能力が低ければプロジェクトにおいて100%の力を発揮できません。
特に、プロジェクトをチームで進めることが多い企業の面接では、意見を共有して他のメンバーと連携できるかに注目されます。
そこで、面接では自分の意見を伝えるだけでなく、相手の考えを尊重して調和を図る姿勢を強調しましょう。
コードレビューの場面や仕様変更が発生した際に、どのように対処したかについて具体的に話すと、協調性を評価してもらいやすくなります。
志望動機に納得感があるか
エンジニアとしてどのように活躍したいかを具体的に伝えることは非常に重要です。
志望動機が曖昧だと、面接官には意欲がないと思われてしまう可能性があります。
企業が求めるスキルや働き方を理解した上で、なぜその企業を選んだのかを明確にしましょう。
自分の経験やスキルが企業のミッションやプロジェクトにどう貢献できるかを示すと、納得感が増します。
志望企業が取り組んでいる技術やサービスに共感し、自分の成長意欲とどのように結びついているのかについて説明すると、説得力がさらに増します。
したがって、事前に企業研究を徹底して行い、業界動向や技術トレンドを把握しておくことが大切です。
エンジニア面接で聞かれる定番の質問例【7選】
まずはエンジニア面接で聞かれる定番の質問例について紹介します。
以下の7つの質問は面接で聞かれる可能性が非常に高いものであるため、特に入念に対策しておく必要があります。
全て自信を持って答えられるようになっておきましょう。
自己紹介をお願いします
まず、面接の冒頭には自己紹介や志望動機について聞かれることが多いです。
エンジニアは技術力や経験が重視されるため、自己紹介の中でこれらを簡潔にまとめると良いでしょう。
どのような技術を持っているのか、どのように貢献していく意欲を持っているのかについて、わかりやすく説明しましょう。
ただし、自己紹介はあくまで自己紹介であるため、あまり冗長にならないよう、1分から2分程度で完結させることが大切です。
〇〇大学工学部3年の〇〇と申します。
独学でWebアプリケーションの開発に取り組んでおり、特にバックエンド開発を得意としています。
PythonやDjangoを使用してデータ処理やAPI設計を行っています。
また、現在はDockerを使ったコンテナ管理技術についても学んでいます。
問題解決力と学習意欲を活かし、より多くのプロジェクトに貢献していきたいと考えています。
これまでの経歴・学んだことを教えてください
就活生の技術レベルの高さや実務経験を把握し、企業が求める人物像と合致しているかを確認するために行われる質問です。
特にエンジニア職ではこれまでどのようなプロジェクトに携わり、どの役割を果たしたかが重要視されます。
大学で情報工学を専攻し、プログラミングの基礎やアルゴリズムの学習を通じて、Pythonを中心にデータ処理に取り組みました。
また、卒業研究ではデータ分析ツールの開発をテーマに選び、データ収集から解析まで一連の流れを実現しました。
課外活動としてハッカソンに参加し、Pythonを使ったWebアプリケーションのプロトタイプを作成した経験もあります。
なぜエンジニアになろうと思ったのですか?
この質問はあなたの志望動機を見るために行われるものです。
ただ憧れや「安定しているから」といった安直な理由ではなく、エンジニアという職業を選んだきっかけや背景に深みがあるかについて確認しています。
技術への興味や経験を通じて成長意欲を示せば、職業理解が深いと判断してもらえるでしょう。
初めてHTMLで簡単なWebサイトを作った際、自分のコードが動くことに大きな達成感を覚え、技術への関心が高まったからです。
また、アルゴリズムやデータ処理の奥深さに魅力を感じ、大学のプロジェクトで開発したアプリがユーザーから高く評価された経験を通じて、技術で人の役に立つ喜びを実感しました。
当社を志望した理由は?
企業側はこの質問を通じて、応募者がどれだけ企業を理解しているかを確認します。
ただ「興味がある」「成長できそう」「休みが多い」といった理由ではなく、具体的な理由を示すことが大切です。
事業内容や開発プロジェクトをリサーチして、自分のスキルやキャリアビジョンとどう結びつくかを話せば、納得感の高い志望動機が出来上がるでしょう。
自社開発に注力し、独自のサービスを展開している点に魅力を感じています。
御社が取り組んでいるAI技術を活用したシステム開発に共感しており、自分の技術を活かしながら成長できると考えました。
チームで働いた経験はありますか?
エンジニアとしてチームで協力しながらプロジェクトを進める力があるかどうかを確認しています。
特にチームワークやコミュニケーションが求められる現場が多いため、協調性の高さをアピールすると良いでしょう。
また、これまでの経験からどのようにメンバーと連携を取り、意見を交換しながらプロジェクトを進めてきたかを示すと良いです。
大学のプロジェクトにおいて、4人チームでWebアプリを開発しました。
バックエンドを担当し、API設計を進める中でフロントエンド担当とデータのすり合わせを行いました。
それぞれのこだわりが強く、意見が食い違うこともありましたが、問題点を共有しながら話し合うことで解決策を見出すことができました。
学生時代・前職で最も努力したことは?
この質問はあなたに困難を乗り越えた経験や努力を継続できる力があるかどうかを確認するために行われます。
エンジニアには技術力だけでなく、粘り強さや問題解決能力が必要だからです。
挑戦した経験や、苦労を克服して成果を上げた経験について、わかりやすくエピソードを交えながら説明しましょう。
前職のプロジェクトでシステムの処理速度が低下し、クライアントから改善を求められたことがあります。
様々な角度から分析を行った結果、データベースクエリの非効率性が判明したため、クエリのリファクタリングとインデックスの最適化を実施しました。
その結果、処理時間を約半分に短縮できました。
将来どのようなエンジニアになりたいですか?
企業側はこの質問を通じて、応募者の成長意欲やキャリアビジョンを確認しています。
したがって、将来像が具体的であればあるほど、自分のキャリアを主体的に考えていると評価されることでしょう。
企業の成長と自分の成長が一致しているかを見極めるため、将来目指すエンジニア像をわかりやすく示すことが重要です。
技術力を磨きながら、チームを牽引できるエンジニアを目指しています。
特にバックエンドの技術を深め、設計から実装、運用までを一貫して担当できる力を身につけ、長きにわたって貢献する所存です。
ITエンジニアの経験・スキル・技術に関する質問【18選】
続いて、ITエンジニアの経験やスキル、技術に関するよくある質問について紹介します。
以下の18個の質問は全て面接で同時に聞かれるわけではありませんが、いずれも聞かれる可能性が高いものです。
それぞれ答えられるように、回答をまとめておきましょう。
これまでに扱ったプログラミング言語を教えてください
この質問はあなたの技術スキルを確認するために行われることが多いです。
特に、即戦力が求められる職場で聞かれることが多く、使用言語が企業が利用している環境とマッチしているかが重要視されます。
あなたがどの言語に精通しているかだけでなく、業務で使用していた頻度や具体的な活用事例も知りたいと考えているため、わかりやすく説明しましょう。
これまで主にPythonやJava、JavaScriptを使用してきました。
Pythonではデータ分析やWebアプリケーション開発を行い、Djangoフレームワークを使ったバックエンド構築が得意です。
Javaは業務システムのサーバーエンドで使用し、Spring Bootを活用したAPI開発を担当しました。
得意な言語とその理由は?
あなたが得意としている言語が企業のプロジェクトに活かせるか、またはどの部署に配属するかを見極めるために行われている設問です。
また、その言語をどの程度深く理解しているか、どのようなレベルで活用できるかについても見定められているため、わかりやすく説明しましょう。
Pythonです。
データ処理が簡潔に記述できるため、データ分析やWebアプリ開発でよく活用しています。
特にDjangoを使ったバックエンド開発においてはモデル管理やAPI構築が効率よく行える点に魅力を感じています。
大学の研究でもデータ集計システムの開発でPythonを活用し、大量データの処理速度を最適化しました。
Gitやバージョン管理の経験はありますか?
エンジニアにとって、Gitやバージョン管理の知識は必須とされています。
企業側はソースコードを安全かつ効率的に管理できるかを確認するためにこの質問を行うことが多いです。
チーム開発において、ブランチ運用の方法を理解しているか、コンフリクト解消の経験があるかも評価の対象です。
ただ「使ったことがある」というだけでなく、具体的な使用シーンやトラブル対応の経験まで含めると、よりわかりやすい回答になります。
Gitを活用したバージョン管理に取り組んだことがあります。
特にチーム開発ではブランチ戦略を取り入れて、開発環境と本番環境を分けて管理しました。
GitHubを使ってリモートリポジトリを管理し、プルリクエストを通じたコードレビューを実施したこともあります。
フレームワークは何を使ったことがありますか?
あなたがどのフレームワークを使いこなせるかを確認するために行われている質問です。
フレームワークを適切に使えるかどうかはプロジェクトの品質や効率に直結するため、即戦力が求められる職場においては特に重要視されます。
使用経験があるかどうかだけでなく、そのフレームワークの特性を理解しているか、自由自在に使いこなせるかどうかについて確認されている場合が多いです。
特にDjangoとReactを使用しています。
DjangoではバックエンドAPIの構築やデータベース管理を行い、効率的なデータ処理を実現しました。
また、Reactにおいてはフロントエンドの動的な画面作成を担当し、コンポーネント志向で開発を進めました。
開発環境はどのように整えていますか?
応募者が自分の作業環境をどのように構築しているか、企業に合った開発環境を使っているかについて確認されていることが多いです。
企業側は開発効率や作業の快適さを重視しているため、環境整備にどれだけ工夫しているかも評価ポイントの1つです。
特に、ローカル環境とクラウド環境の使い分けや、仮想化ツールやパッケージ管理ツールの活用状況が問われることが多いです。
基本的にDockerを使って開発環境を整えています。
コンテナを利用することで環境の差異を減らし、チーム全体で同一の環境を構築しています。
パッケージ管理にはPythonの環境ではPipenv、Node.jsではNPMを使用し、バージョン管理を徹底しています。
Web開発・アプリ開発、どちらの経験が多いですか?
この質問は非常にわかりやすく、あなたがフロントエンドなのかバックエンドなのかについて確認しようとしているものです。
プロジェクトに応じて適したポジションに人材を配置することが大切であるため、専門性や得意分野を知りたがっています。
どちらの経験が多いかだけでなく、どちらが得意なのか、それぞれの習熟度がどの程度なのかについても説明しましょう。
どちらかというと、Web開発の経験の方が豊富です。
特にバックエンドを中心に、PythonとDjangoを使ってWebアプリケーション開発を担当していました。
APIの設計からデータベース管理、ユーザー認証の実装まで、一貫して対応できる力があります。
1人で開発した経験はありますか?
この質問は応募者の自主性や技術力を確認するために行われることが多いです。
1人で開発した経験があるということは、要件定義から実装、テスト、デプロイまでを一貫して行う力があるということです。
企業側は個人でプロジェクトを完結させるためのスケジュール管理や課題解決力を評価します。
特に、自ら独自に学びながら技術を取り入れていく姿勢や、トラブル発生時の対応力が問われることが多いです。
個人でWebアプリを開発したことがあります。
タスク管理アプリを作成し、PythonとDjangoを使用してバックエンドを構築しました。
また、フロントエンドにはReactを採用し、シンプルなUIを意識しました。
途中でAPIのレスポンスが遅くなる問題が発生しましたが、SQLクエリの最適化によって解決しました。
チーム開発の役割で意識していることは?
企業側は応募者がチームの中で就職後どのようにチームになじめるか、どの役割を果たせるかについて確認しています。
チーム開発では自分のタスクだけでなく、他のメンバーとの連携も重要です。
したがって、役割分担をどう考えているか、コミュニケーションの工夫をしているかがポイントです。
特に、進捗共有やコードレビューをどのように行っているかについて話すと良いでしょう。
チーム開発では自分の役割を明確にし、他のメンバーの進捗にも注意を払ってきました。
前職ではバックエンド担当として、APIの設計やデータ処理を進める際に、フロント担当が使用しやすい形を重視しました。
また、進捗共有にはGitHubのプルリクエスト機能を活用してレビューし、品質を確保することを大切にしています。
これまでに携わったプロジェクトについて教えてください
この質問はあなたがこれまでの経験をどこまで具体的に説明できるか、どのレベルまでプログラミング言語を扱えるかなどについて確認されています。
特に、プロジェクトの規模や役割、そこで発揮したスキルについて知りたがっているため、具体的でわかりやすい説明を心がけましょう。
前職では業務効率化ツールの開発プロジェクトに携わりました。
私はバックエンドを担当し、PythonとFlaskを使ってAPIを構築しました。
データベースにはPostgreSQLを採用し、大量データの高速検索を実現しました。
プロジェクト中にパフォーマンスが低下してしまいましたが、クエリを見直し、インデックスを追加して対応した結果、データ処理速度を30%向上させ、クライアントからも高評価を得ました。
開発で直面した課題とその解決方法を教えてください
こちらの質問では技術的に難しい問題に直面した際にどのように対応するかについて確認されています。
問題解決に向けてどのようなアプローチをしたか、再発防止策をどのように講じたかを評価しています。
解決に至るまでの過程を具体的に説明することで、あなたの思考プロセスや対応力が伝わることでしょう。
前職でAPIのレスポンスが遅くなってしまったことがあります。
原因を分析したところ、データベースに負荷がかかっていることが原因であったため、クエリの見直しを行いました。
特にJOINが複数重なっていたため、クエリの分割とキャッシュ導入で対応した結果、データ処理速度を50%改善できました。
テストやデバッグにおける工夫は?
この質問はあなたの品質管理意識やデバッグ技術を確認するために行われるものです。
企業側はバグが発生した際の対応力やリリース前に品質を高める工夫ができるかどうかを評価しています。
自動テストの導入やデバッグツールの活用方法を具体的に説明すると、実力が伝わりやすいでしょう。
テストの際には自動化ツールとしてPytestを活用しています。
ユニットテストを充実させることで、リファクタリング時の影響範囲を迅速に確認できるようにしています。
インフラやクラウドの知識はありますか?
この質問はフルスタックエンジニアとして、クラウド環境に対応できる人物かどうかを確認するために行われるものです。
企業はバックエンド開発だけでなく、インフラやクラウド環境の構築・運用ができるかを重視する場合が多いです。
特にクラウドネイティブな環境ではAWSやGCP、Azureなどの知識が求められるため、経験があれば具体的に話すと良いでしょう。
AWS EC2を使ったサーバー立ち上げから、RDSによるデータベース管理、S3によるファイルストレージまで活用しました。
また、IAMを活用してアクセス制限を細かく設計し、セキュリティリスクを最小限に抑えることも心がけていました。
セキュリティに関して意識している点は?
この質問は開発時にセキュリティリスクを考慮できるかを確認するために行われるものです。
エンジニアがセキュリティを無視して設計・実装を行ってしまうと致命的であるため、企業側は普段からどの程度意識しているかを評価します。
特にWebアプリケーションではSQLインジェクションやXSSの対策が基本です。
具体的な事例を交えながら、どのような対策を行っているか説明しましょう。
SQLインジェクション対策として、パラメータクエリを必ず使用し、直接SQL文を組み立てないようにしています。
XSS対策ではHTML出力時にエスケープ処理を設定し、ユーザー入力をそのまま表示しないよう心がけています。
アジャイルやスクラム開発の経験は?
こちらの質問は柔軟な開発手法に対応できるかどうかを確認するために行われるものです。
アジャイルやスクラム開発では短いサイクルで改善を繰り返すため、協調性やタスク管理能力が求められます。
企業側はあなたが従来のウォーターフォール型とは異なるプロジェクト対応に適応できるかどうかを確認していることが多いです。
スクラム開発の経験があり、チームではバックエンド担当として参加しました。
スプリント計画ではタスクの優先順位をチームで共有し、毎朝のデイリースクラムで進捗報告を行っていました。
コードレビューはどのように行っていますか?
企業側はコードレビューを通じて協調性や品質改善意識を確認しています。
コードレビューを適切に行えるかどうかはチームの開発における品質向上に直結するため、特に重要なポイントです。
レビューの目的を理解し、建設的にフィードバックができることを強調しましょう。
コードレビューでは可読性と再利用性に重きを置いて確認しています。
関数名や変数名が適切か、コメントが過不足なく付与されているかを特に重視しています。
冗長な処理がパフォーマンス低下につながる場合には代替案を提示しながら改善を促すことも多いです。
UI/UXについて意識していることは?
この質問はエンジニアとして技術面だけでなく、ユーザー側の視点を持ち合わせているかを確認するために行われます。
特にフロントエンド開発を担当する場合、操作性やデザインの工夫が重視されるため、UI/UXへの理解があるかは非常に重要な評価ポイントとなるでしょう。
UI/UXを意識する際には直感的に操作できるかどうかを最優先に考えています。
特にWebアプリケーションではボタンの配色や配置を工夫し、ユーザーが迷わない設計を心がけています。
自身でWebアプリケーションを開発した際はモバイル端末でも使いやすいよう、レスポンシブデザインを導入し、画面遷移がスムーズになることを意識しました。
新しい技術をどうやってキャッチアップしていますか?
IT業界は技術革新が早いため、学習意欲や技術トレンドを追い続ける姿勢が重要です。
企業はあなたが日々どのように技術を学び、実務に活かしているかを確認し、成長できるかどうかを評価しています。
最新情報をキャッチアップするため、技術ブログや公式ドキュメントを日々チェックしています。
特にQiitaやZennを活用して、現場の実践知識を吸収しています。
また、大学のプログラミング系のサークルにも積極的に参加し、勉強会やオンラインセミナーを活用して、最新のトレンドを学び続けています。
技術的に尊敬する人物や影響を受けた技術者は?
この質問は応募者が技術者としてどのような価値観を持っているかを知るために行われるものです。
どのような人物像を理想としているかを通じて、あなたの成長意欲や学習姿勢、今後どのようにキャリアを進めていくつもりなのかについて確認されている場合が多いです。
私は大学時代の指導教授を尊敬しています。
プログラミングの基礎を教わった際、コードを書くことだけでなく、なぜその方法が最適なのかを徹底的に考えさせる指導に感銘を受けました。
また、アルゴリズムの効率性を重視しつつ、可読性を犠牲にしない工夫を重視していた点も、私が尊敬している理由の1つです。
キャリア・スキルアップに関する質問【4選】
キャリアやスキルアップに関する質問をされることも多くあります。
特にベンチャー企業では、あなたが今後長くその会社に勤めるつもりなのか、もしくはすぐに転職してしまうのかを見極めるために聞かれることが多いです。
また、成長してどのようなエンジニアになり、どのように貢献してくれるのかについて確認するためにも行われる質問です。
今後習得したいスキルは何ですか?
この質問は応募者の成長意欲や自己研鑽の姿勢を確認するために行われるものです。
企業は特に新卒を採用する際には現状のスキルだけでなく、将来的にどのような技術を身につけたいと考えているのかを重視しています。
新しい技術に対して積極的に学ぶ意欲があるかを評価しているため、具体的な技術の目的を含めて話すと良いでしょう。
今後はクラウド技術をさらに強化したいと考えています。
特にAWSを使ったインフラ構築に関心があり、EC2やRDSの活用方法を学んでいます。
資格取得や勉強のために取り組んでいることは?
企業はこの質問を通じて、あなたの継続力や学習意欲の高さを確認していることが多いです。
特にエンジニア職では技術の移り変わりが早いため、自分でも学習する意欲があるかどうかが重要視されます。
資格取得に向けた取り組みや、技術書を活用した勉強法を確立しているならば、それを具体的に話すと良いでしょう。
AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトの資格取得を目指して勉強中です。
公式ドキュメントや技術書を活用して、インフラの構築や運用管理について理解を深めています。
将来的にどのようなポジションを目指していますか?
こちらはあなたがキャリアプランをしっかりと考えているか、長く働く意欲があるかについて確認するために行われる質問です。
企業は少しでも長く働いてくれる人材、そして成長意欲がある人物を採用したいと考えているため、特に重要な質問の1つであると言えます。
将来的にはプロジェクトリーダーとして、チームをまとめられるエンジニアを目指しています。
技術力を高めるとともに、メンバーのサポートやタスク管理にも取り組む所存です。
バックエンドの知識をさらに深め、フロントエンドの基礎も学び、フルスタックエンジニアとして活躍することを目指しています。
技術だけでなくビジネス視点も意識していますか?
この質問はエンジニアとして、技術だけでなく、ビジネスの観点を持っているかどうかを確認するために行われています。
企業側は技術が優れていることはもちろん、事業目標を意識して開発に取り組む姿勢が求められています。
技術者としてのこだわりと、ビジネスゴールを達成するためのバランス感覚を持っているかが評価ポイントです。
技術の選定を行う際には、技術的に優れているかだけでなく、事業への貢献度を重視しています。
コストや運用負荷を考慮し、長期的に維持しやすいアーキテクチャを選ぶことを大切にしていきたいと考えています。
ITエンジニアの素質・性格に関する質問【4選】
以下の4つの質問はあなたのITエンジニアとしての素質や性格を確認するために行われるものです。
「スキル」というよりは「長く働けるか」「根本的な適性があるか」をチェックされているため、その点を意識した回答を提示できるようになっておきましょう。
ミスをしたとき、どう対応していますか?
この質問はあなたがミスに対してどのような姿勢で向き合っているかを確認するためのものです。
エンジニアはミスが起こった時に対処法や反省を踏まえた改善ができるかが重要です。
責任感があり、ミスを冷静に分析して再発防止策を講じる力があることをアピールしましょう。
ミスが発生した際にはまず事実確認を徹底し、どの工程で問題が生じたのかを特定することを大切にしています。
次に、チームリーダーや関係者にすぐに報告し、情報を共有します。
このように原因を特定した後、修正作業に取り掛かり、再発防止策を検討してきました。
論理的思考を活かした経験を教えてください
企業側はエンジニアとして問題解決力や論理的なアプローチを持っているかを確認するためにこの質問を行います。
技術トラブルの解決や仕様変更への対応など、論理的思考力を求められる場面はエンジニアに多いです。
これまでのプロジェクトで、課題に対してどう分析し、どのように解決に導いたかを説明しましょう。
APIのレスポンスが遅くなったため、モニタリングツールを使って負荷状況を分析しました。
SQLクエリがボトルネックであると判明し、クエリを分解してパフォーマンスを比較しました。
JOINの処理が原因であると特定できたため、データ構造を見直し、レスポンス速度を大きく改善できました。
継続的に努力してきたことは?
企業側はこの質問を通じて、あなたの持続力や成長力を確認しています。
特にITエンジニアは技術の進化が早いため、継続的な学習が欠かせません。
日々の取り組みや努力の積み重ねを聞くことで、業務に対する姿勢や習慣を評価しようとしています。
毎日1時間程度、技術書やオンライン教材を使ってプログラミングスキルを磨き続けています。
特にアルゴリズムに関する理解を深めるため、AtCoderやLeetCodeで問題を解き、効率的な解法を学んでいます。
集中力や細かさが求められた場面は?
企業側はエンジニアとして重要な集中力や細かさを確認するためにこの質問を行います。
特にバグの修正やコードレビューにおいては小さなミスが大きな不具合につながるため、集中して取り組む姿勢が重要です。
あなたが細部に注意を払う習慣を持っているか、集中力を持続させて業務に取り組めるかを確認しています。
データベースの移行プロジェクトにおいて、テーブル設計のミスが致命的なエラーにつながってしまったことがあります。
そこで、移行スクリプトを作成する際、データ型やNULL制約を1つずつ確認し、最新の注意を払いながら実施しました。
テスト環境で移行を繰り返し検証し、バグが出た際にはログを丁寧に確認して原因を特定した結果、安全に移行を完了させられました。
入社条件・働き方に関する質問【3選】
入社条件や働き方に関する質問は特に近年、高い確率でされるようになってきています。
自社が就活生の入社条件を満たしているか、反対に就活生が自社の働き方に適合してくれるかを確認するためです。
それぞれ回答できるようになっておきましょう。
リモートワークや出社について希望はありますか?
この質問は応募者がどのような働き方を希望しているかを確認するために行われるものです。
ITエンジニアの職場ではリモートワークが普及していますが、出社を求める企業も依然として多いです。
特に、応募者が企業の勤務形態を受け入れられるかを確認するために行われる質問と言えます。
リモートワークを希望していますが、必要な場面ではいつでも出社いたします。
オンラインミーティングやタスク管理ツールを活用して効率化を図っているため、リモートでも生産性を維持できると考えていますが、対面での打ち合わせやプロジェクトの初期段階では積極的に出社して意見交換を行います。
働き方で大切にしていることは?
こちらは応募者が仕事に対してどのような価値観を持っているかを確認するための質問です。
ITエンジニアの業務は多岐にわたるため、どのように効率性や成果を重視しているかが評価のポイントになります。
主体性を持って取り組む姿勢があることを強調できると良いでしょう。
働き方で大切にしているのは、効率性とコミュニケーションの両立です。
タスク管理ツールを活用して進捗を可視化し、優先順位をつけて業務を進めることを心がけています。
また、情報共有を意識し、困ったことがあればお互いにすぐ相談できる環境が大切であると考えています。
残業や繁忙期についてどう思いますか?
この質問は応募者が残業や繁忙期に対応できるかどうかを確認するために行われます。
特に近年はワークライフバランスを重視する就活生が多いため、「繁忙期に出社してくれるかを入念に確認したい」という意図の企業が多いでしょう。
プロジェクトの進捗やトラブル対応によって残業が発生することも多いため、柔軟な姿勢が求められます。
繁忙期や納期前に残業が発生することは理解しております。
タスクの優先順位を見直し、事前に計画を立てることで残業を減らす工夫はしますが、緊急対応が必要な際には率先して対応いたします。
また、チーム全員が無駄に残業しないよう、日頃から情報共有を大切にしていきたいと考えています。
新卒・未経験でエンジニアに挑戦する人への質問【3選】
以下の質問は新卒の方や未経験でエンジニアを目指す方にされることが多いものです。
新卒や未経験の場合、現段階でどの程度のスキルがあるかを判別しづらいため、以下のような質問をされます。
自分がどの程度プログラミング言語などを扱えるのか、わかりやすく説明しましょう。
未経験でエンジニアを目指す理由は?
未経験の方がなぜエンジニアという職種を選んだのかを確認するために行われる、文字通りの質問です。
企業側はあなたにエンジニアとしての適性や強い動機があるかを重視しているため、ただ「興味がある」と述べるだけでは評価されません。
熱意や成長意欲が重要なポイントになるため、学習を通じて達成感を得た経験や技術に対する思いを具体的に話しましょう。
IT技術が生活に欠かせない存在となっている中で、自分も技術を活かして社会に貢献したいと考え、エンジニアを目指しました。
大学時代にはプログラミングを学び、コードを書いて動かした際に大きな感動を覚えました。
今後はアプリケーション開発を通じてユーザーに役立つシステムを作りたいと考えています。
独学で取り組んできたことは?
この質問は応募者が学び続ける意欲があるかを確認するために行われます。
未経験の方はどれだけ自主的に学習してきたかが最も大事な評価ポイントです。
ただ学んだことを箇条書きのように並べるのではなく、成果や学習過程で工夫した点を示すことを心がけましょう。
独学でプログラミングを学ぶにあたって、Pythonの基礎からスタートしました。
Progateを活用して基本を学んだ後、自分でWebアプリを作りながら理解を深めました。
特にDjangoを使ったバックエンド開発に取り組み、データベース操作やAPI構築も実践してきました。
技術習得のために工夫していることは?
企業側はこの質問を通じて、未経験者がどのように技術を習得しているかを確認しています。
独学や実践経験が少ない中で、どのように工夫してスキルアップを図っているかをわかりやすく説明することが大切です。
どの学習方法を使って、どのように工夫して学んでいるかを具体的に説明しましょう。
学習の効率を高めるために、まず基本を理解してから実践を重ねることを意識しています。
公式ドキュメントを一通り読んだ後、簡単なプロジェクトを作成し、手を動かして理解を深めています。
不明点があれば、その都度調べて解決し、実際にコードを書きながら知識を定着させるよう心がけています。
チーム・人間関係に関する質問【4選】
エンジニアはクライアントとやり取りをすることが多いのはもちろん、プロジェクトリーダーのような立ち位置で全体を指揮する必要があります。
したがって、チームに馴染んで人間関係を良好に保つ必要があるため、以下のような質問をされることが多いです。
それぞれ適切に回答できるようになっておきましょう。
チーム内で意見が対立したとき、どうしますか?
エンジニアはチームで取り組むことが非常に多いため、チーム内で意見が対立した時に対応できる人物が求められます。
特に、仕様や技術選定についての意見が対立する場合が多いため、自己主張を通すだけでなく、相手の意見を尊重しながら建設的な解決策を見いだせるかどうかをアピールすると良いでしょう。
意見が対立した際にはまず相手の意見をしっかりと聞き取り、理解することを心がけています。
その後、自分の考えを論理的に説明し、それぞれの意見を整理した上で、メリット・デメリットを比較し、良い点を取り入れることを大切にしています。
他職種と連携した経験はありますか?
この質問はエンジニアのように職種を超えた連携が求められる仕事における対応力を確認するために行われます。
デザイナーや営業職と協力してプロジェクトを進めることが多いため、他職種との協調性は非常に重要です。
技術者としての視点だけでなく、ビジネスパーソンやユーザーの視点も考慮して連携できることをアピールしましょう。
大学でWebアプリケーションを開発した際、デザイナーと連携しながらUI改善を進めました。
技術的にデザイン案の実現が難しいと感じたため、デザイナーと意見を交換し、実現可能な代替案を提案したこともあります。
後輩・メンバーへの指導経験は?
企業はリーダーシップや指導力のある人材を採用したいと考えています。
特に、将来的にプロジェクトリーダーを目指している人の場合、後輩育成や技術サポートができるかどうかが重要です。
後輩にどのように教え、どのようにフォローしてきたかを具体的に説明しましょう。
前職のプロジェクトで、新人の指導を担当したことがあります。
基本的なコードの書き方やバグ修正の進め方を丁寧に説明し、実践を通じて理解を深めてもらうよう心がけました。
また、疑問があった際にはすぐに答えを教えるのではなく、一緒に考えながら解決策を探ることで、自発的な学習も促しました。
コミュニケーションで大事にしていることは?
企業は普段の業務やチーム連携において円滑にコミュニケーションが取れる人材を採用したいと考えています。
進捗の共有や課題報告をスムーズに行える人物であることを示しつつ、業務を円滑に進めるための工夫などもわかりやすく説明しましょう。
コミュニケーションにおいては意見を尊重しながら自分の考えを伝えることを意識しています。
特に技術的な話が多くなった際は専門用語を噛み砕いて説明し、理解度を確認しながら進めることを心がけています。
モチベーション・ストレス対処に関する質問【4選】
ITエンジニアはコツコツと業務に取り組むことが多く、また、納期が急に早くなったりバグやエラーが発生したりと、ストレスを抱えることも少なくありません。
そのようなモチベーションが下がりがちな場面や、ストレスがかかる場面にどう対処するかについて聞かれることも多いため、回答を用意しておきましょう。
モチベーションを保つための工夫は?
残業が増えた時や、難しいプロジェクトに直面した時にモチベーションを維持できるかを確認するために行われる質問です。
企業は応募者が自己管理能力を持ち、業務に取り組む姿勢が安定しているかを重視しています。
自分なりのリフレッシュ方法やモチベーションを上げる工夫などがあると説明すると良いでしょう。
モチベーションを保つために、タスクを小分けにして、定期的に達成感を得られるように工夫しています。
一つひとつの課題をクリアするたびに進捗を確認し、達成感を感じられるポイントを意識しています。
長時間作業やスランプの乗り越え方は?
企業は応募者が長時間の作業やスランプに対応できるかを非常に重要視しています。
エンジニアはリリース前やトラブル対応などで長時間作業を余儀なくされることがあり、また技術的な壁に直面してスランプに陥ることもあります。
そういった状況でモチベーションを維持し、集中力を回復できるかが重要です。
5分や10分の休憩を1時間に1回から3回程度取り入れることで、集中力を維持するようにしています。
また、ストレッチや軽い散歩を取り入れることで気分転換ができるため、こちらもルーティンの1つです。
一番楽しかった開発経験は?
企業側はどのような状況で応募者がモチベーションを感じ、業務を楽しんでくれるかを知りたいと考えています。
仕事は楽しいことばかりではありませんが、本人がやりがいを感じて楽しめる環境に配属することがモチベーション維持に欠かせないため、配属先を確認するためにも行われる質問の1つです。
学習管理システムをチームで開発した際、バックエンドのAPI設計を担当しました。
要件定義からリリースまで一貫して携われたことで、システムが実際に動いた際には非常に大きな達成感を感じました。
プレッシャーを感じた場面はどう対処しましたか?
応募者がプレッシャーに対してどのように対処できるかを確認するための質問です。
特に納期が迫っているプロジェクトや、リーダーとして責任を持つ場面では精神的な負担がかかりやすいため、そのような時でも冷静に対応できる力があることをアピールしましょう。
インターンでプロジェクトに取り組んだ際、納期直前にバグが見つかり、修正とテストが重なりプレッシャーを感じました。
しかし、慌てず、まずは落ち着いてタスクを整理し、優先順位をつけて対応した結果、納期内に提出することができました。
働く環境・会社選びに関する質問【3選】
企業は「どこでも良いから、エンジニアになりたい」と思っている就活生よりも「この企業にこそ就職したい」「長くエンジニアとして働きたい」と考えている人を採用したいと考えています。
そこで、働く環境や会社選びに関する質問にも、明確に答えられるようになっておきましょう。
どんな職場環境を理想としますか?
企業側はこの質問を通して、応募者がどのような環境でなら最大のパフォーマンスを発揮できるかについて確認しています。
職場環境に求める要素は人それぞれ異なるため、自社の文化と働き方が合うかどうかを判断するための質問です。
意見交換がしやすく、情報共有が活発な職場環境を理想としています。
エンジニア同士が技術的な課題を気軽に相談できる雰囲気があると、プロジェクトがよりスムーズに進むと感じています。
転職を考えたきっかけ・前職の退職理由は?
こちらは「新卒」というよりは「転職してエンジニアになることを目指す人」にされる質問です。
キャリア観や前職で感じた課題を確認するためのもので、退職理由がネガティブであると、採用後の定着率に不安を感じさせるため前向きな理由を示すことが重要です。
前職ではWebアプリケーションのバックエンド開発を担当していました。
しかし、規模がやや小さなものが多く、大規模なシステムに携わる機会は少ないと感じました。
そこで、より高度な技術を学び、業務範囲を広げられる御社のような環境で働きたいと思い、転職を決意しました。
当社以外で選考中の企業はありますか?
企業はこの質問を通じて、応募者の志望度を確認し、入社意欲を見極めています。
どの企業に重きを置いているかを把握するために行われる質問です。
曖昧に答えると志望度が低いと判断されてしまうため、注意が必要です。
就活においては嘘をついてはいけないことが大前提ですが「第一志望ではないですが〜」などと言ってしまうと、マイナスの印象を与える可能性があるため、この時ばかりは、たとえ第一志望ではなくても「御社が第一志望です」と述べましょう。
他社の選考も受けていますが、御社が第一志望です。
独自のサービスを展開しており、エンジニアとして技術力を活かしながら貢献できる環境に魅力を感じています。
入社意欲をアピールできる逆質問例【3選】
いくらスキルがあったとしても、モチベーションがないとみなされてしまうと、マイナスな評価を受けてしまいます。
以下のような逆質問を行い、やる気をアピールしましょう。
逆質問は面接の終盤に行われることが多く、最後により印象を良くするためにも、特に重要です。
御社のエンジニア組織の雰囲気を教えてください
企業理解を深めると同時に、職場環境への関心を示せるため、おすすめの逆質問です。
入社後にミスマッチがないよう、職場の雰囲気やチーム文化を事前に理解しておいてほしいと企業側も考えています。
この質問をすれば、面接官が自社の働き方や雰囲気について説明してくれるだけでなく、対話も生まれることでしょう。
エンジニア同士でどのようにコミュニケーションを取っているかや、普段の業務で大切にしていることがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
入社後、まず取り組むべきプロジェクトについて教えてください
こちらは入社後の働き方や役割に関する関心を示すためにおすすめです。
企業側は自分の役割をしっかり理解し、貢献する意欲がある人を採用したいと思っているため、良い印象を与えられるでしょう。
また、具体的なプロジェクトの規模感や開発体制について知ることで、入社後のイメージもより具体的になります。
自分のスキルをどのように活かせるかを具体的に考えたいと思っているため、入社後に私がまず取り組むことになるであろうプロジェクトについて、概要や目的を教えていただけると幸いです。
エンジニアの評価基準やキャリアパスはどのように設計されていますか?
この質問ではあなたが長期的に働こうと思っていることをアピールできます。
また、高いモチベーションを持ち、長く働いてくれる人材を求めている企業の場合、評価制度に興味を示せば入社意欲も同時に示せるでしょう。
特にベンチャー企業は「未経験で入社し、スキルが身についたらすぐ転職してしまう人が多い」と懸念しているところが多いため、長く働く意欲があることをアピールしましょう。
入社後、自分がどのように成長していくかをより具体的に検討するためにも、エンジニアの評価基準やキャリアパスについて、どのように設計されているかを教えていただきたいです。
その他の個性が出る質問【2選】
以下の2つの質問は聞かれる可能性こそそこまで高くないものの、対策をしておかないとうまく答えられない可能性が高いため、なぜ聞かれるのか、どのように回答すべきかを確認しておいてください。
少し珍しい質問ではありますが、その分、しっかりと回答できればあなたの個性や魅力が伝わりやすくなる質問でもあります。
最近気になった技術ニュースやトレンドは?
企業は応募者が最新の技術に関心を持ち、学習意欲が高いかを確認しています。
IT業界では技術革新が非常に早いため、技術トレンドに対して常にアンテナを張り、情報収集を欠かさない姿勢が重要です。
ただ話題に触れるだけでなく、その技術が業務にどう活かせるかまで考えていることをアピールしましょう。
最近特に気になった技術ニュースはAIを使ったコード補完ツールの発展です。
ChatGPT APIやGitHub Copilotなど、自然言語処理を活用して効率的にコードを生成できる技術に注目しています。
開発速度が大幅に向上するだけでなく、コード品質の向上にもつながる可能性があると考えました。
自分の開発したもので誇りに思っているものはありますか?
応募者が過去に取り組んだプロジェクトの中で、特に力を入れたものを知るために行われる質問です。
どのような事柄にやりがいや達成感を感じているかを把握し、技術力や取り組み方の特徴を確認したいと考えています。
PythonとDjangoを使ってバックエンドを構築し、タスクの追加・編集・削除をシンプルに実現したタスク管理アプリが最も自信のあるプロジェクトです。
フロントエンドにはReactを採用し、リアルタイムでタスクの反映が更新されるよう工夫しました。
レスポンスの最適化を行うことで、快適な操作感を実現できた点に誇りを持っています。
エンジニア面接の対策として準備しておくこと
質問例について読み終わったところで、エンジニア面接の対策として準備しておかなければならないことについて紹介します。
以下の3つの対策はエンジニアとして面接に臨むならば、ぜひ行っておいてほしいものです。
それぞれ、時間をかけて取り組んでください。
自己紹介・職務経歴を簡潔にまとめておく
エンジニアの面接においては自己紹介や職務経歴を短時間で的確に伝えなければなりません。
自己紹介では簡潔かつ自分の専門分野や得意技術について明確に話すようにしましょう。
特に、これまで取り組んできたプロジェクトや開発環境について、要点を押さえて話すことで、自分の技術力を端的に伝えられます。
職務経歴についても同様に、長々と説明するのではなく、ポイントを絞って整理しておきましょう。
過去の開発経験を具体的に話せるように整理する
過去の開発経験について深掘りされることも多いため、あらかじめ整理しておきましょう。
プロジェクト単位で経験を振り返り、それぞれの役割や成果を明確にしておけば、自信を持って話せます。
特に、どのような課題に直面し、どのような方法で解決したかを説明できると、面接官に技術力や問題解決能力の高さを伝えられます。
話す際には「プロジェクトの概要→自分の担当部分→課題と解決策→得られた成果」という流れでまとめると、わかりやすいです。
志望企業の開発環境や技術スタックを事前に調べる
エンジニアの採用面接においては、採用企業が使用している開発環境や技術スタックを事前に把握しておくことが必須です。
企業ごとに使われている技術やフレームワークが異なるため、それを理解しているかどうかは評価に影響を及ぼします。
公式サイトやエンジニアブログ、技術イベントでの発表資料などを通じて、どのような技術が使われているかを調べておくと良いでしょう。
特に、自分が経験した技術と企業が採用している技術が異なる場合、その差を埋めるための学習意欲を示すことが重要です。
「未経験の技術だが、〇〇を活用して勉強している」といった前向きな姿勢を見せると、成長意欲の高さを評価されやすくなります。
気をつけるべきエンジニア面接のマナー
いくら受け答えの内容のクオリティが高かったとしても、一般的なマナーを守れていなければ、一気にマイナスな印象を与えてしまいます。
「人は第一印象が9割」とも言われるため、最初の印象が悪ければ、回答が良くてもカバーできない可能性すらあります。
以下の5つの点は必ずチェックし、そして徹底してください。
清潔感のある服装で面接に臨む
面接においては第一印象が非常に重要です。
よって、清潔感のある服装で臨みましょう。
エンジニアにはカジュアルな服装が許容されるケースも多いですが、面接というフォーマルな場面ではビジネスカジュアルやスーツを選ぶのが無難です。
特に清潔感が感じられる服装を心がけ、汚れがないかを事前にチェックしましょう。
男性であれば「髪の毛が乱れていないか」「髭が整っているか」などを確認し、女性であれば「髪色が明るすぎないか」「ネイルが派手すぎないか」「アクセサリーが大きすぎないか」などに気をつけてください。
オンライン面接時の通信環境・背景にも配慮する
近年、エンジニア採用ではオンライン面接を採用することも多いため、インターネット回線が安定しているかや背景に気を配る必要があります。
まず、カメラやマイクの動作確認を行い、カメラの角度や位置が適切であるか、音声がクリアに伝わるかなどを確認しましょう。
途中で接続が切れないかも確認しておくことが大切です。
また、生活感があまりにも出ている部屋や、散らかった空間が映り込むと、だらしない印象を与えてしまいます。
自室が整頓できていない場合は、シンプルな部屋を使うか、バーチャル背景を使うと清潔感をアピールできます。
技術的な質問にも誠実に「知らない」と答える姿勢を持つ
エンジニアの面接では技術的な質問が中心となることが多いため、必ずしも全ての質問に答えられるわけではありません。
その際に大切なのは「知らないことを正直に認める姿勢」です。
知っているふりをして適当なことを話すと「嘘を平気でつく人である」と思われてしまい、むしろ印象が悪くなってしまいます。
「そちらについては存じ上げないのですが、面接後に調べて理解を深めたいと考えています」など、正直に回答しましょう。
大切なのは「知っているふりをして、乗り切ること」ではなく「誠実に答えて、知らなかったことは次回の面接までに学んでおくこと」です。
質問の意図を汲み取り、的確に答える
面接での質問に対しては意図を正確に汲み取り、要点を押さえた回答をすることが重要です。
特にエンジニアの面接では技術的な質問だけでなく、コミュニケーション能力を図るための質問も多く含まれています。
質問が抽象的で分かりにくい場合でも、慌てずにどのような点を指しているのかを確認すると、相手の意図を正確に理解できます。
本当に全くわからない場合は「大変恐縮ですが、質問の意図はつまり、こういうことですか?」と聞き返しても良いです。
間違っても、曖昧な解釈のまま回答しないようにしましょう。
面接後のお礼メールを忘れずに送る
ビジネスマナーとして、面接後にお礼メールを送ることも忘れてはいけません。
面接後のフォローを丁寧に行うことで、企業に対してモチベーションの高さを示せます。
まず、面接の機会を与えてもらったことへの感謝を伝え、面接を通じて改めて感じた企業の魅力や、自分がどのように貢献できるかを一言で簡潔にまとめて伝えましょう。
また、メールを送るタイミングも重要です。
面接当日、遅くても翌日中に送るのが適切です。
ただし、焦るあまり、夜遅くに連絡するのは避けましょう。
遅くとも19時がタイムリミットです。
それ以降の時間になってしまった場合は、翌日に回すことをおすすめします。
エンジニアの面接に関するよくある質問
就活エージェントを運営する中で、エンジニアを目指す就活生の皆さんと面談を行うことも多いため、皆さんから聞かれることが多い代表的な質問を5つ紹介します。
以下の5つはこの記事を読んでいるあなたも気になっていることでしょうから、ぜひわからない項目があれば回答を確認し、悩みを解決しておいてください。
面接でポートフォリオは必須ですか?
「必ず提出しなければならない」というわけではありませんが、ポートフォリオの提出を求められるケースは多くあります。
特にWebエンジニアやフロントエンドエンジニアなど、視覚的な成果物が重要な職種では特にポートフォリオの役割が大きいです。
企業は履歴書や職務経歴書、面接だけでは判断できないスキルや成果を確認するために、ポートフォリオを提出してほしいと考えています。
プロジェクトの概要、使用技術、役割、課題解決方法などを具体的にまとめて提出すれば、印象はかなり良くなるでしょう。
コーディングテストはどのくらい出る?
コーディングテストは企業によって内容、難易度が異なりますし、100%出題されるわけではありませんが、しっかりと対策をする必要があります。
テスト形式にはオンラインでの自動採点型や、面接官の前で実施するホワイトボードコーディングなどがあり、それぞれ異なる準備が求められます。
就活に関する情報サイトなどを活用すれば、あなたが受ける企業でどのようなコーディングテストが出るかを把握できることもあるため、あらかじめチェックしておきましょう。
未経験でも採用される可能性はある?
エンジニア職は専門性が高いため、未経験者は採用されないと思いがちですが、ポテンシャルを重視して採用してくれる企業も少なくありません。
特にベンチャー企業の場合は、未経験でも熱意があれば十分に採用される可能性があるでしょう。
IT業界は慢性的な人材不足が続いており、未経験者でも学習意欲を評価して採用されるケースが増えています。
したがって、これまで自分で学んできた独学の成果や、大学でプロジェクトに取り組んだ経験などをしっかりアピールできれば、未経験でも採用される可能性は十分にあります。
技術が浅くても熱意でカバーできますか?
技術力が重視される職種であることは間違いありませんが、それだけが評価基準ではないため、熱意でカバーできないこともありません。
特に未経験の方や経験が浅い場合でも、熱意や行動力でカバーできるケースは多々あります。
技術が未熟であることは認めつつ、どのように成長する予定なのかを具体的に示すことが大切です。
ただし「プログラミングについてはよく分かりませんが、これから勉強したいと思います」など、準備不足の状態で応募するのは避けましょう。
「そんなにやる気があると言うならば、少しは勉強してきてください」と突っ込まれない程度には、基礎だけでも構わないので、勉強しておくことをおすすめします。
逆質問では何を聞けば良いですか?
逆質問は先ほど紹介した3つの質問をしておけば、よほどマイナスな印象を与えることはありません。
共通して意識しておくべき項目は「熱意」と「企業への理解」を伝えることです。
入社後、まずどのようなプロジェクトに取り組むことになるのか、エンジニアの評価基準やキャリアパスがどのように設計されているのかといった、就職後の姿勢を示す質問が望ましいです。
前者の質問は、入社後すぐに仕事に取り組もうとしている意識が伝わりますし、後者の質問では長く働く意欲があることが伝わります。
エンジニアは転職や独立で収入を増やせる職業であるため、3年程度会社で勉強し、一人前になったタイミングで転職してしまうケースを懸念している企業は多いです。
そのため、長く勤める意欲があることをアピールできると良いでしょう。
まとめ
今回はエンジニアを目指している方のために、面接で聞かれる可能性が高い質問を55個詳しく紹介し、回答例も踏まえて解説しました。
確かに、この記事で紹介した55個すべてが1つの面接で聞かれるわけではありませんし、たとえ5社、10社と面接を受けたとしても、必ずしも全ての質問に遭遇するとは限りません。
しかし、これらの回答を準備しておくことは他の質問への回答のクオリティを高めることにもつながりますし、何より「これだけ対策したのだから、自分は大丈夫だ」という自信につながります。
自信があるかどうかで面接の受け答えも変わってきますから、ぜひこの記事を参考にして、どのような質問が来ても回答できるようになっておいてください。
