面接で「何か質問はありますか」と問われたら?逆質問の正しい答え方を例文を用いて解説!

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はじめに

就活の面接においては終盤に「質問はありますか」と聞かれることが多くあります。

これはいわゆる「逆質問」というものですが、面接が終わりにさしかかっているということで、特に印象に残りやすい重要な場面の1つです。

そこで今回はこのような質問をされた際にどのように答えれば良いのか、より良い印象を与えるためにはどのような工夫をすれば良いかについて詳しく紹介します。

例文も豊富に紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

逆質問は「聞かれる」ではなく「伝える」時間

面接の終盤で必ずと言っていいほど聞かれる「何か質問ありますか」という問いは、ただ何となく行われるものではありません。

多くの就活生がここで気を抜いてしまい「特にありません」と答えてしまいますが、それは大きな機会損失です。

この時間はメッセージを伝える最後のアピールタイムと捉えましょう。

逆質問の内容によっては自分の仕事に対する考え方や成長欲、企業の理解度が伝わる場合も多いです。

したがって、質問内容には「自分は入社後、どのように活躍したいと考えているか」「どのような働き方を重視しているのか」という要素が伝わるように設計しておくことが重要です。

なぜ面接官は「質問はありますか?」と聞くのか?

面接官は面接の終盤において「質問はありますか」と聞いてくることが非常に多いです。

いわゆる逆質問ですが、これはなぜ行われるのでしょうか。

ほとんどの面接官は以下の4つの意図を持って就活生に対して質問があるか聞いてきます。

ぜひ相手側の意図を汲んで良い回答を提示できるよう、理由を理解しておいてください。

志望度や熱意を見極めるため

応募者の志望度や熱意を見極めたいと思い、この質問をされることは非常に多いです。

企業に対して関心を持っている学生であれば、事前に情報収集を行い、その中で自然に疑問が湧いてくるものだからです。

逆質問では予想した主体的な情報収集や、企業の価値観や方向性を深く理解しようとする姿勢が問われます。

したがって「特にありません」などと答えてしまうと、関心が薄い、受け身であると捉えられてしまうでしょう。

企業の特色や業務内容に踏み込んだ質問ができる場合「しっかりと準備している」「真剣に考えている」という印象を与えられます。

コミュニケーション力・質問力を測るため

面接官が逆質問を求めるもう1つの理由として、応募者のコミュニケーション能力や質問力を評価することが挙げられます。

どのような質問をするか、どのように切り口を展開するかにはその人の思考の整理力や対話の姿勢が如実に現れます。

通常の業務においても、自分で考えた上で適切な問いを投げかける力は欠かせません。

したがって、質問の内容の深さから「ただ情報収集しただけでなく、相手と対等に対話する力があるかどうか」が見られています。

よって、逆質問が一方的な確認作業に終始してしまうと、対話力に不安を感じさせる要因になります。

自社との相性(価値観・社風)を判断するため

応募者の価値観や職場に対する考え方が自社の雰囲気や文化と合うかどうかを見極める材料としても逆質問は用いられます。

企業によって働き方や評価制度、風土が大きく異なるため、応募者がどのような働き方を求めているかを知ることは相性を見極める上で重要です。

質問の中に、働く上で何を重視しているかが現れるため、面接官はその点に注目して「この人は自社にフィットしそうかどうか」を判断しているのです。

疑問や不安の解消でミスマッチを防ぐため

企業側が逆質問を設けるさらなる理由として、応募者の疑問や不安を事前に解消し、入社後のミスマッチを防ぎたいという考えもあります。

面接の場は企業が応募者を評価するだけでなく「応募者が企業を見極める場」でもあるということです。

就活生が何も質問できないまま入社してしまうと、業務内容や働き方にギャップを感じて早期離職をしてしまう恐れすらあります。

そのため、逆質問を通して気になることを率直に聞き、不安を残さずに選考を終えてもらうことは企業にとって重要なのです。

逆質問で失敗しないための準備ポイント

続いて、逆質問をされた際に失敗しないために準備しておきたいポイントを4つ紹介します。

以下の4つの準備を入念に行っているかそうでないかでは逆質問のクオリティが大きく異なってきます。

印象を左右する重要な質問の1つですから、ぜひ入念に取り組んでおいてください。

伝えたい強みや価値観を事前に決める

逆質問はただ疑問を解消するだけでなく、自分の考えや価値観を企業側に印象づけるための機会です。

したがって、あらかじめどのような強みを伝えたいのか、どのような価値観で仕事をしたいのかを明確にすることが大切です。

質問の内容を工夫して、自分がどのような人物かを伝えることを心がけましょう。

自分が働く上で大切にしたい考えやキャリアに対する姿勢を軸に質問を組み立てることで、逆質問での自己PRが可能になります。

ただ漠然と質問を用意するのではなく「この質問をして何を伝えたいのか」を意識して、面接官に好印象を残すための第一歩としましょう。

「入社後の自分」が想像できる質問を選ぶ

逆質問で特に評価されやすいのが、入社後に自分がどう働くかという視点で構成された質問です。

企業側は応募者と実際に一緒に働く姿を想像しながら面接を進めています。

したがって、入社後の仕事の進め方や成長環境について質問することで「この人は本気で弊社で働きたいと考えている」と印象づけることが大切です。

自分がどのような働き方を理想とするか、どのようなスキルを伸ばしたいかを元に質問を考えると、実務に即した具体的な内容になりやすく、面接官の記憶にも残りやすくなります。

ただ情報収集するだけでなく、将来の自分の姿を企業の中に置いて考えるという視点が、逆質問の質を大きく高めてくれます。

面接フェーズ別に質問内容を調整する

逆質問の内容は面接のフェーズによって調整する必要があります。

一次面接や書類選考後の初回では業務内容や職場の雰囲気、求められる基本的なスキルなど、比較的広く浅い内容の質問が有効です。

一方、最終面接や役員面接では企業の中長期的なビジョン、配属後のキャリアパスや経営方針との接点など、より踏み込んだ内容が求められます。

面接官の立場に応じて質問を変えることも重要で、現場の社員には実務の詳細を、経営層には戦略について尋ねるといった工夫がおすすめです。

すべての場面で同じ質問を繰り返すのではなく、そのフェーズに合った内容にすることで、丁寧に準備を行っていることも伝えられるでしょう。

条件・待遇面を聞く場合の注意点

逆質問の中で条件や待遇面に触れる場合には聞き方・伝え方・タイミングに十分配慮する必要があります。

給与や福利厚生は誰にとっても重要な関心事ですが、面接序盤や志望動機が伝わる前にこうした質問をすると、待遇だけを重視していると思われてしまいがちです。

また、調べれば分かるようなことを聞くと「情報収集ができない就活生」と思われてしまいます。

質問する際はまず企業に関する関心や志望理由をしっかり伝えておいて「入社後の働き方を具体的にイメージしたいため」など前置きを入れて前向きに質問しましょう。

また、制度の有無だけでなく「どのように活用されているのか」を尋ねることで、より主体的な姿勢もアピールできます。

逆質問の具体例とパターン

続いて、逆質問でどのような内容を話せば良い印象を与えられるか、またどのような点を面接官に評価してもらえる可能性が高いのかについて紹介します。

あなたが何をアピールしたいと思っているかによって質問は異なってくるため、ぜひ自分が最後に何を伝えたいのか考えながら読んでみてください。

企業理解と志望度を伝える質問例

企業研究や志望動機を軸にした質問は面接官に志望度の高さを強く印象づけられます。

逆質問の場で企業の事業展開や取り組みについて踏み込んだ質問ができれば「この人はきちんと業界研究をしている」「実際に働く姿を想像している」と前向きな評価につながることでしょう。

志望理由に関係のある内容をベースに質問すれば、自分の関心の深さや企業への理解度の高さを示すことも可能です。

企業のビジョンや方針、特定の事業分野への取り組みについて聞く場合、公式サイトに記載されている内容をなぞるだけでなく、自分なりに分析した上での視点を持って質問するとより効果的です。

例:新規事業開発について、今後注力される分野があればお伺いしたいです。

キャリア形成・成長機会を深掘りする質問例

逆質問の中でもキャリアパスや成長機会に関する内容は企業側に前向きな印象を与える代表的例です。

将来的な展望を持って企業を選んでいることが伝わるため「長期的に働くモチベーションがある」「成長に貪欲である」といった好意的な評価につながります。

ただ「どのようなキャリアがありますか」と漠然と質問するのではなく「自分はこう成長したいと考えているのですが、それに合った環境かを知りたいと思っています」という姿勢を示すことで、質問に主体性が生まれます。

また、若手社員の育成方針や入社後にどのような経験が積めるのかを尋ねることで、具体的なイメージを持って応募していることも伝わりやすくなるでしょう。

例:若手社員の方は入社後、どのようなステップで成長していくことが多いでしょうか。

働き方・社風・人間関係を探る質問例

職場の雰囲気や人間関係についての質問は自分がその環境に適合できるかを確認したいという姿勢の表れであり、企業側からも「真剣に職場選びをしている」と受け取ってもらえます。

逆質問の場では「どのような雰囲気のチームですか」「上司や先輩との距離感はどのようなものですか」と質問すれば、働く環境に関する関心の深さが伝わるでしょう。

特に職場の文化やチームのコミュニケーションのあり方は公式サイトでは把握しきれないため、現場を知る社員に直接質問できるこの機会は非常に貴重です。

自分が安心して働ける環境かどうかを見極める姿勢は入社後のギャップを防止することにもつながりますし、企業側もむしろ知ってほしいと思っていることであるため、積極的に質問しましょう。

例:御社では日々の業務でどのようなコミュニケーションが行われていますか。

自分の長所・強みを活かせるかを確かめる質問例

逆質問を通して、自分の強みや経験を活かせる場があるかを確認することは面接官に前向きな印象を与えます。

ただ「この能力は使えますか」と聞くだけでなく「自分にはこういう強みがある」という前提を提示したうえで、それが企業のどの業務や環境に適しているかを尋ねることがおすすめです。

質問の中に自分の特徴を組み込むことで、実質的に自己PRを行うことにもなり、聞かれた時と逆質問で合計2回自己PRができるというメリットもあります。

また、強みと業務内容との接点を探ろうとする姿勢は「会社の中でどのように貢献できるか」を具体的に考えていることの証拠でもあり「活躍するためにどのように努力するべきか」を熱心に考えている将来有望な人であると思ってもらえるでしょう。

例:これまでに培った分析力を活かす場面があれば知りたいのですが、どのような業務で求められることが多いでしょうか。

チームワーク・責任感を伝える質問例

チームとして働く意識や役割を果たす責任感を伝える逆質問も、非常に良い印象を与えられます。

企業ではどの職種であっても、何らかの形でチームとの関わりが求められます。

したがって「どのようなチーム構成で仕事が進んでいるか」「若手がどのような役割を担うか」といった質問を通して、自分がその組織の中でどう貢献できるかを示しましょう。

また、質問の切り口によっては「積極的に役割を担いたい」という仕事に対する責任感をアピールすることもできます。

このような質問は面接官に「この人は入社後にチームの一員として機能してくれそうだ」と感じさせる力があり、内定獲得の後押しともなるでしょう。

例:新人でもプロジェクト内で責任を持って任される業務にはどのようなものがありますか。

評価を下げるNG逆質問とその回避法

続いて、評価を下げてしまう可能性が高いNGの逆質問とその回避方法について詳しく紹介します。

以下のような質問をしてしまうと、マイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。

何度も話しているように、面接の終盤に行われることが多い逆質問でマイナスな印象を与えてしまうと、特に結果に影響しがちです。

ぜひ悪い例を理解し、反面教師としつつ、回避するためには何をすれば良いか覚えておいてください。

「熱意がない」と思われる質問例

逆質問の場面で「特にありません」と回答するのは面接で最も避けるべき対応の1つです。

応募者のモチベーションを示す機会として面接官が用意している場であるため、逆質問で何も質問しないと、やる気がないと思われてしまいます。

また、逆質問の内容はアピールにもつながるため、無言のまま終えるのは極めて損失が大きいと言えるでしょう。

仮に面接中に疑問が全て解消されたとしても、何らかの切り口で関心を伝える姿勢を見せることが重要です。

少なくとも1つは自分の入社後をイメージした上での質問を用意しておくことで「面接に全力で臨んでいる」という印象を与えることができます。

例:特にありません。

不安・自信のなさが伝わる質問例

逆質問ではあまりにも不安を前面に出した質問や「自分にできるか不安なのですが」といった自信がなさすぎる前置きは避けましょう。

面接官はあなたの将来性や前向きな姿勢を見たいと考えています。

もちろん、不安があること自体は悪いことではありません。

しかし、面接では「それをどう乗り越えようとしているか」「どう向き合っていくか」という意欲を込めた表現が求められます。

不安を解消するために質問する場合でも、自分なりに調べた上で具体的に問いかけ、前向きな姿勢を伝えることが大切です。

例:未経験でもやっていけるか不安なのですが、大丈夫でしょうか。

調べればわかる内容を聞いてしまう質問例

企業の公式サイトやパンフレット、採用ページを見ればすぐにわかるような内容を質問してしまうと「企業研究が足りていない」「全くやる気がない」と思われてしまいます。

チャットなどで友人とやり取りをしていて、調べればわかるようなことを聞かれて「それくらい、自分で調べてくれ」と思った経験がある人も多いのではないでしょうか。

友人や家族ですらモヤモヤする対応を面接官にしてしまっては、印象が下がることは間違いありません。

「やる気がない、仕事もできない人物である」と思われてしまう可能性が非常に高いため、調べればわかるようなことは絶対に聞かないようにしましょう。

例:御社はどんな事業をしているのですか。

一次・二次・最終面接のフェーズ別逆質問の違い

就活において、面接1回で内定を出してくれる企業はあまり多くありません。

一次面接、二次面接、最終面接と何度かフェーズがあることでしょう。

そこで、それぞれのフェーズごとにどのような逆質問をすれば良いか、どのような意図でその質問をすべきかについて詳しく紹介します。

一次面接で聞くべき質問

一次面接では人事担当者や若手社員など、比較的応募者と距離が近い立場の面接官が登場することが多いため、まずは企業理解を深めて志望理由の裏付けを強めるという視点で質問を組み立てるのが有効です。

企業理念や制度、働き方の特徴など、企業研究で得た情報を基にした質問をすれば「準備してきている」という印象を与えられます。

また、志望動機と関連付けた質問をすれば、選考を通じて一貫性のある印象を持ってもらいやすくなるでしょう。

一次面接の段階では、あまりに突っ込んだ内容よりも全体像をつかもうとする姿勢が評価されやすいです。

例文と意図の解説

質問例:御社で働く上で、最も大切にされている価値観を教えていただけますか。

一次面接の段階で企業理念や社風に対する理解を深めたいという姿勢を示せる良い質問です。

選考の序盤では企業全体に関する関心がどれほどであるかを示すことが大切です。

そこで、面接官が日々の業務や人事目線で見ている価値観について尋ねることで、企業の考えをしっかり理解したいという意欲を表現しましょう。

また、表面的な質問だけでなく理念にまで踏み込んだ質問をすることで、入社後の適応力や共感力を評価してもらえる可能性が高いです。

二次面接で深掘りする質問

二次面接では現場の中堅社員や所属部署の上司が面接官を務めることが多く、より実務的な話題を意識した質問が求められます。

この段階では配属予定の部門での業務内容やチームの構成、1日の仕事の流れなど現場に即した情報を具体的に尋ねると良いです。

また、入社後の業務にどのように携わっていくのか、具体的にイメージしながら質問を構成すると、入社後の姿をしっかり描いているという印象を与えられます。

ただ情報収集するだけでなく、どのように貢献していけるか、何を期待されるのかを探る姿勢を見せることがポイントです。

例文と意図の解説

質問例:入社1年目の社員はどのような業務を中心に担当することが多いのでしょうか。

業務の実態を理解しようとする姿勢と、自分がそこにどう関わるのか前向きに捉えられていることを伝えられる質問です。

二次面接では配属後の現場に関する視点が求められるため、働き方や成長のステップについて理解を深める質問がふさわしいと言えます。

特に1年目の仕事について聞くことで、学ぶ意欲と地に足のついたキャリア観の両方をアピール可能です。

また、漠然とした不安の解消ではなく、自分の適応力や貢献の方法を考えているという視点から質問することが大切です。

最終面接で経営層に響く質問

最終面接では役員や社長など経営層が面接官となることが多いです。

この場では現場の業務よりも、企業のビジョンや成長戦略、社会に対する提供価値といった大きな視点での質問が好まれます。

経営層は「自社の将来を支える人材を選ぶ」という観点から応募者を見ているため、会社の方向性に共感しているか、自分の成長と企業の発展を重ねて考えているかが重視されます。

したがって、経営方針や理念に関する質問をして、主体的な姿勢をアピールしましょう。

例文と意図の解説

質問例:今後、御社が特に注力されていく事業領域はどこでしょうか。

企業の成長ビジョンに関する関心と、自分がその中でどのような貢献をしていけるかを考えているという姿勢を示すことが大切です。

経営者にとって、自社の将来に本気で関心を持つ応募者は非常に魅力的に映ります。

したがって、ただ「働きたい」と述べるだけでなく「企業と一緒に成長したい」という意思を伝えるためにも、長期的な視点で事業戦略を問う質問がふさわしいと言えます。

逆質問のおすすめ例50選

続いて、どのような逆質問を用意すれば良い印象を与えられるか、おすすめの例文を50個紹介します。

最終面接・役員面接向けから一次面接・二次面接向け、またインターンでの場面やより印象良くするための改善策などについても詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

最終面接・役員面接向け

最終面接・役員面接向けでは経営層に対してビジョンや理念に共感していることを伝える質問がおすすめです。

以下のような質問をすれば意気込みが伝わり、印象に残ることでしょう。

今後、企業として最も力を入れていきたい取り組みはどのようなものでしょうか。
御社の中長期的な成長戦略について、どのように考えていらっしゃいますか。
経営理念を日々の業務に落とし込む際に大切にされていることは何ですか。
企業文化を守りつつ、今後どのような変革を起こそうとされていますか。
社員に対して、今後どのような期待をされているかお聞かせいただけますか。
御社がこれまで大切にしてきた価値観は今後も変わらず継続されるのでしょうか。
経営者として、若手社員に求める姿勢や考え方についてお聞かせください。
グローバル展開や新規事業における今後の展望についてお伺いできますか。
近年の社会情勢の変化を踏まえ、事業運営で変えた点があれば教えていただきたいです。
理想とする組織像や社員像について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

一次・二次面接向け

一次・二次面接においては仕事の具体像やキャリアパスについての質問が評価につながりやすいため、意識してみてください。

若手社員が最初に担当する業務について具体的にお聞かせください。
1年目に求められる行動や姿勢があれば教えていただきたいです。
現場で活躍されている社員の特徴にはどのようなものがありますか。
チームで仕事を進める際に重視されていることは何ですか。
業務に慣れるまでのサポート体制について教えていただけますか。
評価制度やフィードバックの仕組みについて教えていただきたいです。
異動や部署をまたぐキャリア形成のチャンスについて伺えますか。
入社1年目で成果を出すために大切なことは何でしょうか。
仕事の中で最もやりがいを感じる瞬間はどのような場面ですか。
御社の中で、若手が成長しやすいと感じる理由を教えていただきたいです。

インターン選考やグループ面接向け

インターンの選考やグループ面接においては実務の内容や先輩社員の働き方などについて聞くと、良い印象を残せる可能性が高いと言えるでしょう。

インターンではどのような業務を経験できるか教えていただきたいです。
インターン参加者に期待する姿勢や取り組み方はありますか。
先輩社員の方々がどのように日々業務に取り組んでいるか教えていただきたいです。
社内の雰囲気や働く環境についてお伺いしたいです。
チームで取り組む業務の割合や頻度について教えていただきたいです。
インターンを通じて評価されやすい点は何でしょうか。
これまでのインターンで特に印象に残った学生の特徴を教えていただきたいです。
現在活躍されている若手社員のキャリアパスについて教えていただきたいです。
インターン中に質問や相談しやすい体制は整っていますか。
実際の業務で、学生時代の経験が役立った例があれば教えていただきたいです。

よくある質問の改善案

続いて、よく就活生の方々がやってしまいがちな曖昧な質問を紹介し、その修正・改善案を紹介します。

それぞれ、ついやってしまいがちな曖昧な質問を、より具体的に書き換えたものと並べて紹介するため、参考にしてみてください。

業界全体の今後の動向についてどうお考えですか。→最近の業界トレンドの中で、御社の事業に特に影響を与えているものは何ですか。
現場で感じられている課題にはどのようなものがありますか。→現場の業務を進めるうえで、特に乗り越えるべきと感じている課題があれば教えていただけますか。
技術革新による変化について教えていただきたいです。→近年導入された新しい技術やツールが、日常業務にどのような変化をもたらしたかお聞かせください。
今後注力する市場について教えていただきたいです。→現在注目されている顧客層や、新たに参入を検討されている市場について伺いたいです。
デジタル化への対応を教えていただきたいです。→デジタル技術の導入にあたり、業務プロセスや組織体制に変化があった場合は教えていただけますか。
他社との差別化はどうされていますか。→御社が競合他社と異なる価値を提供していると感じる点についてお聞かせください。
新卒に求める人物像はどのようなものですか。→入社1〜2年目の若手社員に期待する役割や姿勢について教えていただけますか。
異業種との連携にはどのようなものがありますか。→近年取り組まれた他業界との協業事例や、その背景にある狙いがあればお聞かせください。
最近の社会情勢を踏まえ、企業として意識していることはありますか。→働き方や事業方針など、社会変化を受けて対応・見直された取り組みがあれば教えていただきたいです。
競合との差別化について詳しく教えていただきたいです。→同業他社との違いを現場レベルで実感される場面にはどのようなものがありますか。

回答が返ってきたあとのリアクション例

面接は面接官との会話のキャッチボールです。

こちらが逆質問をして相手が答えてくれた後、無言や「ありがとうございます」と感謝を述べるだけでは少し印象が悪いです。

そこで、以下のように追加で質問をする、もしくは「どのように感じたか」「どう共感したか」といった意見を述べると、好印象を与えられるでしょう。

また、それぞれ最後には「ありがとうございます」とお礼を述べることも忘れないでください。

それを実践されている中で、現場での変化はどのように感じられますか。
お話を伺って、自分も取り組めそうな点がいくつか見えてきました。
その考え方は御社の理念とどのように結びついているとお考えでしょうか。
お話を聞いて、配属後に意識すべきことが明確になりました。
実際にそれを体現している社員の方のエピソードがあれば伺いたいです。
今のお話を踏まえて、若手が求められる役割についてさらに教えていただきたいです。
今の取り組みが、今後どう発展していくと見込んでいらっしゃいますか。
それを受けて、今後の育成方針にどのような影響が出るとお考えですか。
貴重なお話を聞かせていただき、ますます志望度が高まりました。
いただいたお話を今後の準備や自己成長にも活かしていきたいです。

志望動機別!おすすめの逆質問テンプレート

続いて、志望動機別におすすめの逆質問のテンプレートを紹介します。

あなたが成長を求めるのか、社会貢献を重視するのか、若手が活躍できる環境で働きたいのか、安定志向でワークライフバランス重視なのかによっておすすめの逆質問は異なります。

どのような趣旨の質問をすれば良いか紹介しつつ、1つずつ例文も紹介するため、参考にしてください。

成長環境を求める学生向け

成長環境を重視する方には研修制度や挑戦の機会の有無が企業選びの重要な基準になるでしょう。

ただ「成長したい」と伝えるだけでは意欲が伝わりにくいため、どのような環境でどのように成長したいのかを踏まえた質問が必要です。

そこで逆質問では研修の内容や期間、若手がどの段階でどの業務を任されるのか、挑戦できる文化があるのかなどを尋ねることで、成長意欲だけでなく、関心の強さをアピールできることでしょう。

特に自分自身の価値観や将来像に関連付けながら質問すると、成長の目的ではなく「成長=手段」として仕事に向き合っている姿勢が伝わります。

・御社が現在取り組まれている社会課題解決に関する活動について教えてください。

・SDGsに関して、事業と関連づけて注力している分野があればお伺いしたいです。

・社会貢献を推進する上で、大切にされている価値観があれば教えてください。

社会貢献を重視する学生向け

社会貢献を重視する方は企業がどのように社会課題と向き合っているのか、またSDGsや地域貢献にどう取り組んでいるかを質問に盛り込むことで、価値観の一致をアピールできます。

ここで大切なのはただ「社会貢献に興味がある」と漠然と伝えるのではなく、なぜそうした取り組みに共感しているのか、どのような社会課題に関心があるのかを伝えながら質問を構成することです。

企業の事業活動に社会性がどのように組み込まれているかを探る質問は意識の高さとモチベーションを示す材料になります。

また、事業との関連性を含めた質問や、現場での実現を尋ねる質問を選ぶことで、表面的な印象ではなく企業理解を深めようとしていることが伝わります。

・SDGsの目標の中で、特に重点的に取り組まれている領域はどこですか。

・社会課題への取り組みが、御社の主力事業とどのように結びついているか知りたいです。

・社員がボランティア活動や地域貢献に関わる機会はありますか。

若手が活躍できる環境を望む学生向け

若手のうちから活躍したいと考えている方は、早い段階から裁量ある業務に関われるか、成果を正当に評価される環境が整っているかを確認するのがおすすめです。

このような質問を通じて、受け身ではなく主体的に仕事に取り組む意欲があるという姿勢を伝えることも可能です。

特に、若手が活躍している具体的な事例や、どのような行動が評価につながっているかについて尋ねると、企業のカルチャーや人材像を深く理解しようとしている意識が伝わります。

ただし、昇進や昇給のスピードばかりを強調するのではなく「成長し、周囲と協働しながら責任ある役割を担いたい」という主体性を示すことが、前向きで地に足のついた印象を与えるポイントです。

・入社1〜3年目の社員が活躍している事例があれば伺いたいです。

・若手が裁量を持って業務に関わるために、どのようなサポート体制がありますか。

・成果や挑戦を正当に評価する仕組みにはどのような特徴がありますか。

安定志向・ワークライフバランス重視向け

安定した働き方やワークライフバランスを重視する方はその価値観に沿って働き方が実現できる環境かどうか見極めなければなりません。

そこで、働き方改善の実施状況やフレックスタイム制・リモート勤務の有無などについて尋ねてみましょう。

「日々の生活を大切にしながら、仕事に向き合いたい」という意欲が伝わります。

また、働きやすさばかりを強調すると受け身な印象になりかねないため「安定した環境だからこそ力を発揮して、貢献できる」といった前向きな姿勢を根底に据えた質問にすることが重要です。

質問の切り口は環境に関する内容であったとしても、企業に長く貢献する意思や誠実に働く姿勢、仕事に積極的に取り組む意欲があるということを伝えると良いでしょう。

・御社で実施されている働き方改革の取り組みにはどのようなものがありますか。

・有給休暇の取得状況や、実際の取得率について差し支えなければ教えてください。

・フレックスタイム制度や在宅勤務制度の導入状況と、その活用事例を伺えますか。

逆質問の準備と練習方法

続いて、逆質問の準備と練習方法について詳しく紹介します。

面接は「練習が全て」とも言えるほど、練習を行ったかどうかが合否を大きく分けます。

それは当然ながら逆質問においても同じことですので、以下の4つの準備は入念に行っておき、自信を持って本番に臨んでください。

逆質問の考え方

逆質問の内容を用意して準備する際に重要なのは「何を聞くか」ではなく「何を伝えるか」という視点です。

面接の最後に設けられるこの時間は採用側が応募者の人柄や志望度、価値観を見極めるための場でもあります。

したがって、ただ疑問を解消するだけでなく、自分が企業にどのような関心を持っているか、どのような考え方で仕事に向き合おうとしているかを表現できる質問が大切です。

特に志望動機との関連性がある質問を選ぶと、一貫性のある思考が伝わり、説得力が増します。

成長できる環境に魅力を感じているのであれば、研修制度やキャリア形成に関する質問を通じて、将来への意欲を伝えることが可能です。

逆質問の役割は「企業に対して自分を売り込む最後のアピールの場」だと捉えるべきです。

逆質問ノートを作る

逆質問をより実のあるものにするためには事前の準備が不可欠で、そのために役立つのが逆質問ノートです。

質問をリストアップするだけでなく、自分が伝えたいことや、面接官に印象付けたい要素を明確にしておくと、そこに結びつく質問を理解しておくために役立てられます。

企業分析の中で得られた情報から「なぜこの企業を志望しているのか」「この企業のどの点に惹かれているか」といった視点から質問を組み立てましょう。

また、質問を選考フェーズや企業別に分けて整理しておくと、面接直前でも目的に合った質問をすぐ選べるため、便利です。

紙媒体でも電子媒体でもどちらでも構いませんが、電子の方が項目の追加・削除がしやすいため、こだわりがない方は電子で作った方がスムーズでしょう。

シミュレーション方法

逆質問の準備を万全にするためには内容を考えるのはもちろんのこと、質問の切り出し方や流れまで含めてシミュレーションしておくことが不可欠です。

面接の空気感や緊張感の中で、思い描いた質問が自然に出てこないという事態を防ぐためには口に出して練習する段階が必要です。

自己PR、企業研究、業界研究の3つの軸で質問を分類し、それぞれの目的を意識して準備しましょう。

また、これらをただ脳内でイメージするだけでなく、模擬面接などで実際に口にしてみることで、タイミングや言葉の選び方が身についていくことでしょう。

質問するタイミングと雰囲気の読み方

逆質問は内容の良し悪しだけでなく、聞くタイミングや面接の空気を読んだ対応力も問われます。

どれほど優れた質問を用意していても、相手の話を遮るようなタイミングで問いかけてしまうと、印象が悪くなってしまいます。

したがって、大前提として、逆質問は面接の終盤で面接官から促されてから行うのが基本であることを覚えておきましょう。

自分から話を切り出すのではなく、あくまで流れを尊重しながらタイミングを待つことが大切です。

よくある逆質問の悩み(Q&A)

続いて、就活エージェントを運営するにあたって多くの就活生の方々から頂く逆質問に関する悩みを紹介し、その対策法などについて紹介します。

以下の3つの悩みは就活エージェントを運営する中で多くの就活生の方々から直接頂いてきたものです。

特に多くの方が悩む質問を厳選したため、参考にしてみてください。

質問が浮かばなかったときの対処法は?

面接本番で緊張や焦りから何も思いつかなくなることは珍しくありません。

逆質問の準備は本番での安心材料となるため、あらかじめ3個から5個程度の質問候補を用意しておくと良いでしょう。

ただし、それでも当日、頭が真っ白になることもあるはずです。

そのような場合は「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と数十秒だけ考えてみるのも良いですし、それでも何も出てこない場合は、何かを伝えようとする姿勢を示すことが大切です。

「本当に何も話すことがない」という場合は正直に「緊張してしまい、用意してきた質問をすべて忘れてしまったのですが...」と話すのが最善と言えます。

ただし「もし採用していただけた際は入社日までに求められるスキルを磨き、1日も早く貢献したいと考えています」といった意欲だけでも最後に伝えておきましょう。

給与や残業の質問はしてもいい?

給与や残業といった労働条件に関する質問は非常に気になる情報ですが「待遇だけに関心がある」と受け取られてネガティブな印象につながる可能性が高いです。

そこで大切なのはこれらの質問を自分のキャリアビジョンや働き方への考え方と結びつけて聞くことです。

残業について尋ねるのであれば「月にどれくらい残業がありますか」と聞くのではなく「業務の繁忙期や働き方に関する制度がどのように機能しているか伺いたい」といった表現にすることで、制度全体への関心として伝えられます。

また、給与に関しても「成果に対する評価の仕組み」や「キャリアに応じた昇給の流れ」といった観点から質問を組み立てると、意欲や成長意識があることが伝わります。

回答が薄かったときはどう返す?

面接官からの回答が想定よりも簡潔だったり、曖昧な印象を受けたりした場合には、聞き返し方や反応の仕方がその後の印象を左右します。

すぐに話を切り上げるのではなく「今のお話を踏まえると、〇〇という理解でよろしいでしょうか?」と自分なりに要点を整理して確認を入れれば、不快感を与えずに疑問を解消できます。

もう少し掘り下げたい場合には「その点に関して、現場ではどのような取り組みが行われているか、もし差し支えなければ伺いたいです」と補足的に追加質問を加えることもおすすめです。

大切なのは相手の回答に頼るだけでなく、自分の理解を自ら補完しようとする姿勢を見せることです。

まとめ

今回は就活において「質問はありますか」と聞かれた際、つまり逆質問をされた際にどのように回答すれば良いのか、面接のフェーズやあなたの目指している働き方などに分けて詳しく紹介しました。

記事中何度も言っているように、逆質問は面接の終盤に行われるため、面接全体の印象を左右します。

ぜひこの記事を参考に、100点の回答を提示できるように入念に準備しておいてください。

さらに詳しく調べたい方は以下の記事も参考にしてください。

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