明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・やりたいことの見つけ方
・どうしてもやりたいことが見つからないときの対応策
・やりたいことがある人、ない人の面接での答える例文
・やりたいことがなくて不安な人
・やりたいことを見つけたい人
・やりたいことがなく面接でどう答えたらいいのか分からない人
はじめに
就職活動は、多くの学生にとって、期待と同時に大きな不安を抱える時期です。
「本当にやりたいことって何だろう?」「自分に合う仕事が見つかるのかな?」
そんな疑問にぶつかり、道に迷ってしまう就活生は少なくありません。
この期間は、社会人としての第一歩を踏み出すための重要な準備期間であると同時に、自分自身を深く見つめ直す貴重な機会でもあります。
本稿では、「やりたいこと」が見つからないという就活生が抱える悩みに寄り添い、その背景にある心理、そして具体的な解決策について詳しく解説します。
焦りを感じる必要はありません。
自分に合ったキャリアを見つけるためのヒントが、きっとここにあるはずです。
【やりたいことが見つからない】やりたいことが見つからない就活生は自分だけ?
就職活動を始めるにあたって、「絶対にこの仕事がしたい」「この業界で働きたい」という明確な目標や、心から情熱を注げる「やりたいこと」がまだ見つかっていないと、多くの就活生は不安を感じるかもしれません。
しかし、結論から言うと、就職活動中に「やりたいこと」が明確な学生は、むしろ少数派であり、多くの就活生が同じ悩みを抱えています。
実際、多くの学生が、大学での専攻やアルバイト経験からある程度の興味は持っていても、具体的な職種や業界を明確に絞り込めていないのが現実です。
社会経験が限られている中で、世の中に存在する膨大な仕事の種類や業界の特性を十分に理解し、その中から「これだ!」と思える一つを見つけるのは、非常に困難なことと言えるでしょう。
大切なのは、あなたが抱えるこの悩みが、決して特別なことではないと認識することです。
多くの就活生が同じように試行錯誤を繰り返しながら、自分なりの答えを見つけています。
焦らず、様々な情報に触れ、自己分析を深める中で、少しずつ自分の軸を見つけていくという心構えが、就職活動を成功させるための第一歩となるでしょう。
【やりたいことが見つからない】企業が「やりたいこと」を聞く意図は?
就職活動の面接で「入社したら何をしたいですか?」「あなたのやりたいことは何ですか?」といった質問をされると、明確な答えが見つからずに困ってしまう就活生は少なくありません。
しかし、企業がこの質問をするのには、明確な意図があります。
単に「やりたいこと」の具体性を知りたいだけではないのです。
就活生の「やりたいこと」と自社がマッチしているか
企業が「やりたいこと」を尋ねる最も大きな意図の一つは、就活生の「やりたいこと」が、自社の事業内容や企業理念、提供している価値と合致しているかを確認することです。
企業は、自社で活躍し、長く貢献してくれる人材を求めています。
そのため、入社後に「こんなはずではなかった」というミスマッチを防ぎたいと考えています。
あなたの「やりたいこと」が、企業の事業やミッションと深く関連しているほど、入社後のモチベーションを高く維持し、主体的に仕事に取り組んでくれる可能性が高いと判断されます。
逆に、企業が提供できない「やりたいこと」を強く主張された場合、入社後の不満や早期離職のリスクを懸念されることになります。
自社への企業理解ができているか
「やりたいこと」という質問は、あなたがどれだけその企業について深く理解しているかを測る試金石でもあります。
漠然とした「やりたいこと」ではなく、その企業の具体的な事業内容、製品・サービス、組織文化、直面している課題などと結びつけて「やりたいこと」を語ることができれば、企業への理解度が非常に高いと評価されます。
企業は、入社後に自社で何をしたいのかを具体的にイメージできる学生を求めています。
そのためには、徹底的な企業研究が不可欠です。
企業が取り組んでいることや、今後目指している方向性について深く理解することで、あなたの「やりたいこと」を企業に寄り添った形で表現できるようになります。
自己アピールができるかどうか
この質問は、あなたが自分自身の強みや特徴を理解し、それを仕事にどう活かしたいかを具体的にアピールできるかどうかを見極める意図も含まれています。
企業は、「やりたいこと」の背景にあるあなたの価値観や、その「やりたいこと」を実現するためにどのような能力や経験を活かせるのかを知りたいのです。
例えば、「新しい技術を学び、社会に貢献したい」という「やりたいこと」を伝える際に、これまでの学習経験や、困難な課題を粘り強く解決した経験などを具体的に示すことで、あなたの学習意欲や問題解決能力をアピールできます。
単に「やりたいこと」を語るだけでなく、それを通じて「自分には何ができるのか」「どう貢献できるのか」を伝えることで、あなたの個性を効果的に印象づけることができるでしょう。
【やりたいことが見つからない】やりたいことの見つけ方・対処法
就職活動を進める中で、「本当に自分が何をしたいのか分からない」という悩みに直面することは決して珍しくありません。
多くの学生が経験する共通の壁です。
しかし、この壁を乗り越えるための具体的な方法を知っていれば、焦りや不安を軽減し、自分に合ったキャリアパスを見つけることができるでしょう。
自己分析をもう一度してみる
「やりたいこと」が見つからないと感じる場合、まずは自己分析をもう一度、これまでとは異なる視点から深く掘り下げてみることが有効です。
過去の経験を時系列で振り返る「自分史」の作成や、モチベーションの上下をグラフで表す「モチベーショングラフ」の活用は、自分の価値観や興味の源泉を客観的に見つめ直すのに役立ちます。
また、「なぜその行動をとったのか」「その時、何を感じたのか」といった問いを繰り返す「なぜなぜ分析」を行うことで、表面的な出来事の裏にある、あなたの本質的な動機や価値観を明らかにできます。
自己分析ツールを活用するのも良いでしょう。
これらの方法を通じて、自分がどのようなことに喜びを感じ、どのような環境で力を発揮できるのかを再認識することで、「やりたいこと」のヒントが見つかるかもしれません。
インターンシップに参加する
「やりたいこと」が不明確な場合、実際に様々な仕事を体験してみることが、具体的なイメージを掴む上で非常に重要です。
インターンシップに積極的に参加することで、興味のある業界や職種の実際の業務内容、職場の雰囲気、社員の方々の働き方などを肌で感じることができます。
短期のインターンシップでも、複数の企業や業界の現場に触れることで、これまで知らなかった仕事の面白さに気づいたり、逆に「これは違うな」と適性を判断したりする貴重な機会となります。
体験を通じて得られたリアルな情報は、あなたの「やりたいこと」を具体化する上で、何よりも雄弁なヒントとなるでしょう。
OB・OG訪問をする
実際に希望する業界や職種で働くOB・OGの方々に話を聞いてみることは、「やりたいこと」を見つける上で極めて有効な方法です。
彼らがどのようなキャリアを歩み、どのような仕事内容にやりがいを感じ、どのような困難を乗り越えてきたのか、現場の生の声を聞くことができます。
OB・OG訪問では、「仕事の楽しい部分だけでなく、大変な部分も教えてください」「学生時代に何を考えていましたか」「今の仕事を選んだ決め手は何ですか」など、具体的に質問を投げかけることで、仕事のリアルな側面を知ることができ、あなたの興味が本物かどうかを確かめる良い機会となります。
彼らの経験談は、あなたの「やりたいこと」をより明確にするための具体的なイメージを与えてくれるでしょう。
エージェントなどプロに相談してみる
自分一人で「やりたいこと」を見つけることに限界を感じたり、どのように進めれば良いか分からなくなったりした場合は、就活エージェントや大学のキャリアセンターなど、就活のプロに相談することを強くおすすめします。
彼らは、多くの学生のキャリア相談に乗ってきた豊富な経験と、業界・企業に関する深い知識を持っています。
客観的な視点からあなたの話を聞き、あなたの強みや適性、潜在的な可能性を引き出すための質問を投げかけてくれます。
また、あなたの「やりたいこと」や「できそうなこと」に合わせて、具体的な業界や職種を提案してくれたり、あなたの特性に合った企業の非公開求人を紹介してくれたりすることもあります。
プロのサポートを受けることで、新たな視点を得て、就職活動を再び軌道に乗せ、自信を持って前に進むことができるでしょう。
【やりたいことが見つからない】やりたいことが見つかる質問リスト
「やりたいこと」が見つからないと感じる時、漠然と考えるのではなく、具体的な問いかけを通して自己の内面を深掘りすることが有効です。
ここでは、あなたの「やりたいこと」のヒントを見つけるための質問リストをご紹介します。
これらの質問にじっくりと向き合い、紙に書き出したり、信頼できる人に話したりしながら考えてみましょう。
これらの質問は、あなたの内面に隠された「やりたいこと」のヒントを引き出すためのものです。
焦らず、一つ一つの質問にじっくりと向き合うことで、あなたのキャリアの羅針盤が見えてくるかもしれません。
・どんな時に時間を忘れて没頭しましたか?
・その時、何をしていましたか?
・なぜそんなに夢中になれたのだと思いますか?
・どんな時に「楽しい」「面白い」と感じましたか?
・それはどんな状況で、誰と一緒でしたか?
・何に魅力を感じましたか?
・どんな時に達成感や喜びを感じましたか?
・その達成感は、どのような努力の末に得られましたか?
・その経験は、今のあなたにどう影響していますか?
・どんな時に人から感謝されましたか?
・どのような行動に対して感謝されましたか?
・その時、あなたはどんな気持ちになりましたか?
・どんな時に「もっとこうすればよかった」と後悔しましたか?
・その「こうすればよかった」の背景には、どんな想いがありましたか?
・もしやり直せるなら、どうしたいですか?
・日々の生活で、自然と調べてしまうこと、情報収集してしまうことは何ですか?
・それはどんな分野やテーマですか?
・なぜそれに惹かれるのだと思いますか?
・どんなことにお金や時間を惜しみなく使っていますか?
・それはどんなサービスや商品、活動ですか?
・その背景にあるあなたの価値観は何ですか?
・どんなニュースや社会問題に心が動かされますか?
・その問題に対して、あなたはどんな解決策を考えますか?
・自分にできることは何だと思いますか?
・ストレスを感じる時、それはどんな状況ですか?
・ストレスの原因は何だと思いますか?
・その原因を解消するために、どんな働き方や環境を望みますか?
・仕事をする上で、譲れない条件は何ですか?
・例えば、人間関係、給与、ワークライフバランス、成長機会など、何を重視しますか?
・もしお金や時間の制約が一切なかったら、何をしたいですか?
・それはどんな活動で、どんな結果を期待しますか?
・その活動を通して、どのような自分になりたいですか?
・10年後、どんな自分になっていたいですか?
・どんなスキルを身につけ、どんな役割を担っていたいですか?
・どんなライフスタイルを送っていたいですか?
・どんな社会にしたいですか?
・その理想の社会を実現するために、どんな役割を担いたいですか?
・具体的な行動として、何をしたいですか?
【やりたいことが見つからない】どうしてもやりたいことが見つからない場合は!?
就職活動を進める中で、様々な自己分析や情報収集を試しても、どうしても「これがやりたい!」という情熱を見つけられないと、焦りや不安を感じてしまうかもしれません。
しかし、明確な「やりたいこと」が見つからなくても、就職活動は十分に成功させることができます。
ここでは、そんな時に視野を広げ、新たな可能性を見出すための考え方や対処法をご紹介します。
「やりたいこと」ではなく「できること」「興味のあること」を見つめ直してみる
「やりたいこと」にこだわりすぎてしまうと、視野が狭まり、見つけられないことに苦しくなってしまうことがあります。
そんな時は、一度視点を変えて、「できること」や「興味のあること」に焦点を当ててみましょう。
「できること」とは、これまでの経験で培ったスキルや強み、得意なことです。
例えば、アルバイトで培ったコミュニケーション能力、サークル活動で身につけた企画力、ゼミでの研究で得た分析力など、些細なことでも構いません。
これらの「できること」を活かせる仕事は何か、という視点で探してみると、これまで見えてこなかった仕事の選択肢が広がる可能性があります。
「やりたいこと」が見つからなくても、「できること」や「興味のあること」を軸に仕事を選び、実際に働き始めてから「やりたいこと」を見つけていくというキャリアパスも十分にあり得ます。
「やりたいこと」を見つけなければいけない訳ではない
「就職活動では、やりたいことを明確にすることが重要だ」とよく言われますが、これはあくまで一般的なアドバイスであり、全ての人に当てはまる絶対的なルールではありません。
明確な「やりたいこと」がなくても、仕事への真面目な姿勢、学習意欲、チームワークへの貢献意欲など、企業が求める基本的な資質はたくさんあります。
「やりたいこと」がなくても、仕事を通じて社会に貢献したい、誰かの役に立ちたい、自己成長したいといった漠然とした目標や価値観があれば、それを軸に企業を探すことも可能です。
入社後に様々な経験を積む中で、具体的な「やりたいこと」が見つかることもあります。
「やりたくないこと」を明確にする
「やりたいこと」が見つからない場合でも、「やりたくないこと」を明確にすることは非常に有効な自己分析の手法です。
例えば、単調な作業はしたくない、ノルマに追われるのは苦手、人間関係が希薄な職場は避けたい、といった具体的な「やりたくないこと」をリストアップしてみましょう。
「やりたくないこと」が明確になることで、逆説的に「やりたいこと」の輪郭が浮かび上がってくることがあります。
また、「やりたくないこと」を避けることで、入社後のミスマッチのリスクを減らし、よりストレスの少ない職場環境を選ぶことができます。
これは、長期的に充実したキャリアを築く上で重要な要素となります。
【やりたいことが見つからない】面接で「やりたいこと」を聞かれた時の例文
面接で「入社したら何をしたいですか?」という質問は、あなたのキャリアビジョンや企業への志望度を見極めるための重要な質問です。
明確な「やりたいこと」がある場合と、まだ見つかっていない場合とで、それぞれ効果的な伝え方があります。
やりたいことがある場合
大学で学んだ機械学習の知識と、ゼミで培った課題解決能力を活かし、顧客のニーズに応える画期的なプロダクトを生み出すことで、貴社の事業拡大に貢献したいです。
将来的には、プロジェクトリーダーとしてチームを牽引し、社会に大きな影響を与えるシステム開発に挑戦していきたいと考えております。
やりたいことがない場合
しかし、私は新しい知識やスキルを積極的に吸収し、困難な課題にも粘り強く取り組むことにやりがいを感じます。
貴社の〇〇事業に強く惹かれており、入社後は、まずは与えられた業務に真摯に取り組み、幅広い経験を積む中で、自身の適性や本当に情熱を傾けられる分野を見つけたいと考えております。
そして将来的には、そこで培った経験とスキルを活かし、貴社の事業に多角的に貢献できる人材へと成長していきたいです。
【やりたいことが見つからない】面接で答える時の注意点
面接で「やりたいこと」について尋ねられた際、明確な回答ができない場合でも、伝え方一つで採用担当者に与える印象は大きく変わります。
ここでは、たとえ「やりたいこと」が曖昧でも、面接で効果的に答えるための重要な注意点を解説します。
以下を参考にして、マイナスな印象にならないように伝えましょう。
抽象的な回答にならないように
「やりたいこと」が明確でない場合でも、抽象的な回答は避けましょう。
「人の役に立ちたい」「成長したい」といった漠然とした言葉だけでは、あなたの個性や具体的な意欲が伝わりにくく、他の応募者との差別化ができません。
面接官は、あなたの言葉の奥にある具体的な考えや、行動のきっかけとなる価値観を知りたいと思っています。
たとえ具体的な職種や事業内容が思いつかなくても、これまでの経験から「どんな時に喜びを感じたか」「どんな状況で力を発揮できたか」「どんな問題解決に興味があるか」といった、具体的なエピソードや感情を交えて話すよう心がけましょう。
これにより、あなたのパーソナリティや潜在的な意欲を具体的に示すことができます。
なぜこの企業なのかも明確に
「やりたいこと」がまだ見つかっていない場合でも、なぜその企業を志望しているのかという理由は、明確に伝える必要があります。
企業は、「やりたいこと」がない学生でも、自社に対して高い関心と入社意欲を持っているかを重視します。
企業の理念、事業内容、製品・サービス、社風、社員の働き方など、徹底的な企業研究を通じて、その企業ならではの魅力や、あなたが共感する点を具体的に見つけ出しましょう。
そして、たとえ「やりたいこと」が抽象的であっても、あなたの興味や価値観が、その企業のどのような点と結びつくのかを具体的に説明することが重要です。
【やりたいことが見つからない】就活エージェントに相談してみよう
就活エージェントは、まず、あなたが自分を見失ってしまった原因を一緒に探り、その上で、あなたの個性や強み、適性、そして将来の希望などを明確にするための、深い自己分析のサポートを行います。
プロの視点からの問いかけやアドバイスを通じて、あなた自身では気づけなかった新たな一面や、潜在的な可能性を発見することができるでしょう。
また、就活エージェントは、あなたの自己分析の結果を踏まえ、数多くの求人情報の中から、あなたの希望や適性に合った企業を紹介してくれます。
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就職活動は、時に孤独で不安になりやすいものですが、就活エージェントは、あなたの心強い味方となり、精神的な支えとなってくれるでしょう。
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まとめ
就職活動において「やりたいこと」が見つからないという悩みは、多くの就活生が共通して抱える、決して珍しくないものです。
しかし、この悩みを抱えたまま就職活動を進めることは、自己PRの説得力不足、選考の長期化、そして入社後のミスマッチといった様々なリスクに繋がる可能性があります。
企業が「やりたいこと」を尋ねる意図は、単に具体的な業務内容を知りたいだけでなく、その背景にあるあなたの価値観や企業への理解度、そして自己アピール力を測るためであることを理解することが重要です。
「やりたいこと」が見つかることは素晴らしいことですが、それがなくても、自己分析を深め、自分自身を理解し、前向きな姿勢で就職活動に取り組むことで、必ずあなたに合った未来を切り拓くことができます。
