明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・就活における自己分析の目的
・自己分析はいつやるべきなのか
・自己分析の基本的なやり方
・自己分析の意味を知りたい人
・自己分析を何から始めればよいのか分からない人
・自己分析の方法を知りたい人
はじめに
これから就活を始める人の中には「どうして自己分析をするの?」と疑問をもっている方もいらっしゃるでしょう。
就活において自己分析は非常に重要な役割を担っています。
しかし、自己分析をやる理由が不明瞭で明確な目的も定まっていなければ、いつまで経っても効果的な自己分析はできません。
そこで今回は、就活に活かせる自己分析のやり方について解説します。
必要性や効率の良い自己分析の進め方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【自己分析の目的】自己分析とは?
自己分析とは、ワークによって自分自身が物事に対する考え方や、価値観を再認識することです。
人は誰しも自分の中にある判断基準から行動指針を決めており、日々、無意識に取捨選択をしながら生きています。
就活も、こうした考え方や価値観をもとにして志望企業や職種を決めることとなるのです。
しかし、普段無意識にやっている分、自分自身がもっている特徴を言語化したり、他者にわかりやすく伝えたりすることは難しいでしょう。
そこで、自己分析を行って自分自身の考え方や価値観を再認識し、強みや弱みをきちんと理解しておく必要があるのです。
具体的な方法は、今までに取り組んできた学校生活やサークル・部活動、アルバイトなどを通じた経験について振り返ることとなります。
自分を深く理解できるため、より説得力のある志望動機が書けたり、魅力的な自己PRができたりするようになるでしょう。
【自己分析の目的】就活でなぜ必要?
就職活動は、人生における大きな転換期です。
数多くの企業の中から、自分に合った企業を見つけ、納得のいく就職を実現するためには、自己分析が欠かせません。
自己分析とは、自分自身を深く理解するプロセスです。
自分の強みや弱み、価値観、興味、性格などを分析することで、どのような仕事がしたいのか、どのような会社で働きたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることができます。
自己理解を深めるため
自己分析は、自分自身と向き合い、内面を深く掘り下げる作業です。
過去の経験を振り返り、成功体験や失敗体験から、自分がどんな時に喜びや充実感を感じ、どんな時に悲しみや怒りを感じるかを分析することで、自分自身の価値観や行動パターンを理解することができます。
自分自身を理解することは、就職活動だけでなく、人生においても非常に重要なことです。
自分らしい生き方を選択し、充実した人生を送るためにも、自己分析を通して自己理解を深めることは欠かせません。
将来の夢や目標を明確にするため
自己分析を通して、将来の夢や目標を明確にすることができます。
「どんな仕事に就きたいのか」「どんな人生を送りたいのか」といった問いに対する答えを見つけることで、キャリアプランを具体的に描くことができます。
キャリアプランが明確になれば、就職活動の軸も定まり、企業選びや面接対策もスムーズに進めやすくなるでしょう。
企業選びの軸を定めるため
自己分析によって、自分にとって何が大切なのかが明確になります。
その結果を基に、 企業選びの軸を定めることができます。
例えば、「社会貢献をしたい」という価値観を持つ人は、社会貢献度の高い企業を選ぶ、「ワークライフバランスを重視したい」という価値観を持つ人は、残業が少ない企業を選ぶ、といったように、 自分の価値観に合った企業 を選ぶことができます。
面接官に効果的に伝えられるようになるため
自己分析の結果を自己PRや志望動機に盛り込むことで、面接官に自分自身の魅力を効果的に伝えることができます。
例えば、自分の強みを活かせる仕事や、企業の求める人物像と合致する点などを明確に伝えることができます。
キャリア形成の道しるべにするため
自己分析は、就職活動だけでなく、その後のキャリア形成においても重要な役割を果たします。
自分自身を深く理解しておくことで、仕事で困難に直面した時やキャリアチェンジを考える時にも、 適切な判断 をすることができます。
就活は、企業と自分自身とのマッチングの場です。
自己分析を通して自分自身の理解を深めることで、 自信を持って就職活動に臨む ことができます。
【自己分析の目的】自己分析はいつやるべき?
自己分析は、就職活動において非常に重要なプロセスであり、自分自身を深く理解することで、適切なキャリアプランを立てることができます。
では、自己分析はいつ行うのが最適なのでしょうか?
結論から言うと、自己分析は早ければ早いほど良いと言えます。
遅くとも、大学3年生の夏頃には始めておくことをおすすめします。
なぜなら、自己分析には時間と労力が必要であり、就職活動が本格化する前に、自分自身についてしっかりと理解しておく必要があるからです。
大学3年生の夏頃は、多くの企業がインターンシップの募集を開始する時期でもあります。
インターンシップに参加することで、実際の仕事内容や企業の雰囲気を体験することができます。
自己分析を事前に行っておくことで、インターンシップで得られる経験を最大限に活かすことができます。
【自己分析ノートのテンプレート】自己分析ノートの書き方
自己分析ノートは、自分自身を深く理解するためのツールです。
様々な項目を書き出すことで、客観的に自己分析を行い、就職活動に役立てることができます。
ここでは、自己分析ノートの書き方として、代表的な項目とその活用方法を紹介します。
自分史
自分史は、過去の出来事を時系列順に書き出すことで、自分の人生を振り返る方法です。
幼少期から現在までの出来事を、年齢や時期ごとに書き出します。
単なる出来事だけでなく、当時の感情や考え、周りの人との関わり方なども記録することで、より深い自己分析につながります。
自分史を作成することで、自分の価値観や興味関心の変化、強みや弱みなどが明確になります。
マインドマップ
マインドマップは、テーマを中心に、関連するキーワードやアイデアを放射状に広げていく方法です。
「自分」というテーマを中心に、自分の興味関心、価値観、強み、弱みなどを自由に書き出していきます。
マインドマップを作成することで、自分の考えを整理し、新たな発見をすることができます。
自己分析ツール
自己分析ツールは、Webサイトやアプリなどで提供されており、質問に答えるだけで自分の強みや弱みを分析することができます。
客観的なデータに基づいて自己分析を進めることができるため、自分では気づきにくい一面を発見できる可能性があります。
自己分析ツールは、無料で利用できるものから有料のものまであります。
MBTI診断
MBTI診断は、性格を16タイプに分類する診断ツールです。
質問に答えることで、自分の性格タイプを知ることができます。
MBTI診断の結果は、自分の強みや弱み、適性のある仕事などを知る上で参考になります。
Will.Can.Mustフレーム
Will.Can.Mustフレームは、自分のWill(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やらなければならないこと)を整理する方法です。
このフレームワークを利用することで、自分のキャリアプランを具体的に考えることができます。
ジョハリの窓
ジョハリの窓は、自分と他者との認識のズレを理解するためのツールです。
自分から見た自分、他人から見た自分、自分も他人も知らない自分、自分は知っているが他人は知らない自分、の4つの窓に分けて自己分析を行います。
ジョハリの窓を利用することで、自分のコミュニケーションスタイルや人間関係について理解を深めることができます。
他己分析
他己分析は、家族や友人など、自分をよく知っている人に自分の長所や短所を聞く方法です。
自分では気づきにくい自分の特徴や強みを、客観的な視点から知ることができます。
他己分析の結果は、自己分析の結果と照らし合わせることで、より深い自己理解につながります。
ライフラインチャート
ライフラインチャートは、過去の出来事における自分の感情の変化をグラフで可視化する方法です。
縦軸に感情の起伏を、横軸に時間をとり、過去の出来事における自分の感情の変化を折れ線グラフで表します。
ライフラインチャートを作成することで、自分の感情の波を理解し、どのような時に喜びや悲しみを感じるのかを把握することができます。
「なぜ?」を繰り返す
なぜを繰り返す方法は、あるテーマに対して「なぜ?」を5回繰り返すことで、本質的な原因や理由を突き詰める方法です。
例えば、「なぜ私はこの仕事に興味があるのか?」というテーマに対して、「なぜ?」「なぜ?」と5回繰り返すことで、自分の奥底にある理由や動機を見つけることができます。
自己分析ツールを使う
近年、インターネット上で利用できる自己分析ツールが増えてきました。
これらのツールは、質問に答えるだけで、自分の強みや弱み、価値観、適職などを診断することができます。
客観的なデータに基づいて自己分析を行うことができるため、自分では気づかなかった一面を発見できる可能性があります。
また、ツールによっては、診断結果に基づいたアドバイスや、企業情報などを提供してくれるものもあります。
ただし、自己分析ツールはあくまでも補助的なツールであり、結果を鵜呑みにするのではなく、自分自身で深く考えることが大切です。
【自己分析の目的】自己分析をするときのポイント
自己分析は、自分自身と向き合い、深く理解するための重要なプロセスです。
より効果的な自己分析を行うために、以下の4つのポイントを意識しましょう。
自問自答を繰り返す
自己分析は、自分自身に問いかけることから始まります。
「なぜその道を選んだのか?」
「どんな時に喜びを感じるか?」
「どんな時に悔しさを感じるか?」
など、様々な問いを自分自身に投げかけ、その答えを深く掘り下げていくことで、自己理解を深めることができます。
単に「私は○○な人間だ」と結論づけるのではなく、その根拠となる経験やエピソードを具体的に探ってみましょう。
過去の出来事を振り返りながら、その時々の感情や行動を分析することで、自分自身の思考パターンや行動パターンが見えてきます。
客観的な分析を心がける
自己分析は、主観的な意見ではなく、客観的な事実を基に行うことが重要です。
自分のことを過大評価したり、過小評価したりすることなく、冷静に分析しましょう。
そのためには、信頼できる人に意見を聞いたり、自己分析ツールを活用したりするのも有効です。
客観的な視点を持つことで、自分自身の強みや弱みをより正確に把握することができます。
定期的に見返して更新する
自己分析は、一度行ったら終わりではありません。
定期的に自己分析ノートを見返すことで、過去の自分と現在の自分を比較し、成長を実感したり、新たな発見をしたりすることができます。
また、就職活動の状況や、自分自身の考え方の変化に合わせて、内容を更新していくことも重要です。
常に最新の状態を保つことで、自己分析ノートを就職活動の羅針盤として活用することができます。
短所にも目を向ける
自己分析では、自分の強みだけでなく、弱みにも目を向けることが大切です。
弱みを把握することで、改善すべき点や克服すべき課題を明確にすることができます。
また、弱みを理解しておくことで、就職活動の面接などで、弱みを聞かれた際に、正直に答えることができます。
その際、単に弱みを挙げるだけでなく、どのように克服しようとしているのかを伝えることで、前向きな姿勢を示すことができます。
【自己分析の目的】就活エージェントを使う
「自己分析に自信がない」「誰かと一緒に自己分析を行いたい」という方は、就活エージェントを利用するのがおすすめです。
就活エージェントには就活のプロであるアドバイザーが在籍しているので、自己分析、ES、面接など就活関連のさまざまな困りごとをサポートしてくれます。
「第一志望群の企業にすべて落ちてしまった」となる前に、まずはプロの手を借りてみましょう。
ただし、親身になって相談に応じてくれるエージェントは決して多くありません。
気になる人は、こちらのエージェントをおすすめします。
まとめ
どのような経験をしてきた学生であっても、自己分析を飛ばして就活を進めることはできません。
誰にでも語れる過去の経験やエピソードはありますが、それを自分の性格的な特徴やアピールと結び付けるには、自己分析が欠かせません。
過去の経験を一つずつ振り返るため、相当な時間を必要としますが、きちんとやり込めば、相性の良い職場や仕事と出会える可能性も高まります。
自己分析は、行う目的や進め方をきちんと理解し、必要と感じたときには何度行ってもかまいません。
自分自身をきちんと理解して今後の就活へ活かしましょう。