明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・志望動機を作り直す重要性
・志望動機を作り直す6ステップ
・作り直した際の4つの確認ポイント
・就活が上手くいかない理由が志望動機だと考えられる人
・自分の志望動機が不安な人
・説得力のある志望動機にブラッシュアップしたい人
その志望動機、本当に大丈夫?作り直して内定獲得に近づこう
就職活動において、避けては通れない「志望動機」。
多くの学生が頭を悩ませるこの項目ですが、あなたは自信を持って「大丈夫」と言えますか?もし、あなたが書類選考で苦戦していたり、面接で手応えを感じられなかったりするのなら、その原因は志望動機にあるのかもしれません。
しかし、志望動機は、適切な手順で作り直すことで、劇的に改善できます。
この記事では、あなたの志望動機を見つめ直し、採用担当者の心に響くものへとブラッシュアップすることで、内定獲得へと近づくための具体的な方法を解説します。
一歩踏み出して、あなたの熱意を効果的に伝えるための準備を始めましょう。
志望動機を作り直す重要性とメリット
まず、志望動機を作り直す重要性とメリットについて解説します。
ここを理解して作り直す一歩目を踏み出しましょう。
重要性
志望動機は、あなたがその企業で働きたいと考える「理由」を伝える、極めて重要な項目です。
単に企業の魅力的な点を並べるだけでは不十分で、なぜ数ある企業の中からその企業を選んだのか、そして入社後にどのように貢献したいのかを明確に示す必要があります。
採用担当者は、志望動機を通じて、あなたの企業への理解度、仕事への熱意、そして自社との適合性を見極めようとしています。
曖昧な志望動機は、企業研究が不足している、あるいは入社意欲が低いという印象を与えかねません。
逆に、深く掘り下げられた志望動機は、あなたの真剣な想いを伝え、他の応募者との差別化を図る強力な武器となります。
だからこそ、一度作成した志望動機に満足せず、客観的に見直し、より説得力のあるものへと作り直す作業が不可欠なのです。
メリット
志望動機を丁寧に作り直すことには、多くのメリットがあります。
まず、自己分析を深める絶好の機会となります。
なぜその企業でなければならないのか、自分の強みや価値観と企業の理念がどう結びつくのかを徹底的に考えることで、自身のキャリアプランがより明確になるでしょう。
次に、企業研究の質が向上します。
企業の事業内容や社風、求める人物像などを深く理解しようと努めるため、面接での受け答えにも自信が持てるようになります。
そして何よりも、採用担当者にあなたの熱意と本気度が伝わりやすくなるという点が大きなメリットです。
具体的で、かつあなた自身の言葉で語られた志望動機は、担当者の心に響き、入社への強い意志を感じさせます。
その結果、書類選考の通過率向上や、面接での高評価に繋がり、内定獲得の可能性を大きく高めることができるのです。
あなたの志望動機が担当者に「響かない」5つの理由
その志望動機、本当に熱意が伝わっていますか?担当者が見抜く「響かない」NGポイントが5つあります。
自己分析不足から表現方法まで、あなたの弱点を克服し、魅力を伝える秘訣を紹介します。
- 自己分析が浅い
- 誰にでも言えることになっている
- 貢献意欲が見えない
- 結局何が言いたいのか伝わらない
- 個性が感じられない
自己分析が浅い
あなたの志望動機が採用担当者の心に響かない大きな原因の一つに、自己分析の掘り下げ不足が挙げられます。
「なぜこの仕事がしたいのか」「なぜこの会社でなければならないのか」という問いに対し、あなた自身の核となる価値観や経験に基づいた答えがなければ、言葉に深みが出ません。
例えば、「コミュニケーション能力に自信があります」と述べるだけでは不十分です。
どのような経験を通じてその能力を培い、入社後にその能力をどのように活かして企業に貢献できるのかまで具体的に語れなければ、採用担当者はあなたの本当の姿を理解できません。
自己分析が浅いと、面接で深掘りされた際に言葉に詰まったり、企業が求める人物像とあなたの強みが合致していることを効果的に伝えられなかったりする可能性があります。
誰にでも言えることになっている
「貴社の安定した経営基盤に魅力を感じました」「社会貢献性の高い事業に共感しました」「成長できる環境だと感じました」――これらは多くの企業に当てはまる可能性があり、採用担当者にとっては「また同じような内容か」と受け取られかねません。
あなたの志望動機が、他の応募者と差のない、いわば「テンプレート」のような言葉で埋め尽くされているとしたら、それは非常にもったいないことです。
企業は、数ある選択肢の中から「なぜ自社を選んだのか」という、あなただけの特別な理由を知りたいのです。
そのためには、徹底的な企業研究が不可欠です。
その企業の製品やサービスはもちろん、経営理念、社風、業界での立ち位置、競合他社との違い、そして現在抱えている課題や将来の展望まで深く理解しましょう。
木下恵利

企業のウェブサイトだけでなく、IR情報や中期経営計画、業界ニュースなどもチェックし、「その企業ならではの強みや課題」と「自分の経験・価値観」との具体的な接点を示しましょう。
貢献意欲が見えない
企業が採用活動を行うのは、事業を成長させ、組織を発展させるためであり、そのために貢献してくれる人材を求めています。
志望動機の中で、あなたが「何を学びたいか」「どのように成長したいか」といった自身の願望ばかりを語ってしまい、企業に対して「どのように貢献できるか」という視点が欠けていると、採用担当者はあなたを採用するメリットを感じにくくなります。
「貴社で多くのことを吸収し、一日も早く戦力になりたいです」という言葉は意欲的に聞こえるかもしれませんが、具体的な貢献イメージが伴っていなければ、受け身な印象を与えかねません。
大切なのは、あなたのスキルや経験、強みを活かして、入社後に具体的にどのような形で企業の利益や目標達成に貢献できるのかを明確に示すことです。
木下恵利

「自分が入社することで企業にどのようなプラスの変化をもたらせるのか」を具体的に示し、企業の成長に貢献する姿を採用担当者にイメージさせましょう。
結局何が言いたいのか伝わらない
一生懸命に想いを伝えようとするあまり、話が冗長になったり、論点が整理されていなかったりすると、採用担当者はあなたが「結局何が言いたいのか」を理解するのに苦労してしまいます。
限られた時間や文字数の中で、あなたの熱意や適性を的確に伝えるためには、まず話の内容を明確にし、論理的に構成することが重要です。
伝えたいことが多すぎるあまり情報を詰め込みすぎると、かえって最も伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。
まずは「この企業で何を実現したいのか」という核心的な主張を一つ定め、それを裏付ける理由や具体的なエピソードを簡潔に述べるように心がけましょう。
PREP法(結論→理由→具体例→結論)などを活用し、一文を短く、平易な言葉で表現することも有効です。
木下恵利

まず「最も伝えたい核心(結論)」を明確にし、PREP法などを活用して、その核心を支える理由や具体例を論理的かつ簡潔に構成しましょう。
個性が感じられない
多くの就職活動生が参考にするであろう模範解答や、当たり障りのない言葉でまとめられた志望動機は、確かに大きな失敗はしないかもしれません。
しかし、それではあなたの「個性」や「人となり」は採用担当者に伝わらず、その他大勢の応募者の中に埋もれてしまう可能性があります。
企業は、あなたの能力やスキルだけでなく、あなたという人間そのものにも興味を持っています。
どのような価値観を持ち、物事にどう向き合い、何に情熱を感じるのか。
そうしたあなたらしさが滲み出る志望動機こそ、採用担当者の記憶に残ります。
そのためには、借り物の言葉ではなく、あなた自身の言葉で語ることが不可欠です。
これまでの経験の中で、特にあなた自身が大きく成長できたと感じるエピソードや、あなたの強みが形成された背景などを具体的に盛り込みましょう。
木下恵利

あなた自身の「実体験」に基づいたエピソードや、そこから得た「独自の気づき・学び」を、自分の言葉で具体的に表現しましょう。
劇的改善!「伝わる志望動機」に作り直すための6ステップ
今の志望動機に自信がない人でも大丈夫!6つのステップで劇的に改善し、内定獲得に近づく具体的な作り直し方を徹底解説します。
- 問題点を洗い出す
- 「なぜここで働きたいのか」自己分析を深掘りする
- 構成を組み立てる(PREP法がおすすめ)
- オリジナリティ溢れるエピソードを盛り込む
- 熱意と貢献意欲を具体的に示す言葉を選ぶ
- 推敲を重ね、声に出して読んで最終チェック
ステップ1:問題点を洗い出す
あなたの志望動機を劇的に改善するための最初のステップは、現状の問題点を客観的に洗い出すことです。
なぜ今の志望動機では採用担当者に響かないのか、具体的な理由を特定しなければ、効果的な改善は見込めません。
まずは、作成済みの志望動機を声に出して読んでみましょう。
途中で詰まったり、自分でも納得できない部分があったりしませんか。
次に、これまで指摘された「響かない理由」の5つのポイント(自己分析の浅さ、誰にでも言える内容、貢献意欲の欠如、伝わりにくさ、個性のなさ)に照らし合わせて、自分の志望動機がどの項目に該当するのかをチェックします。
友人や家族、キャリアセンターの相談員など、第三者に読んでもらい、率直な意見を聞くのも非常に有効です。
厳しい指摘もあるかもしれませんが、それこそが改善への貴重なヒントとなります。
問題点を明確に認識することが、より伝わる志望動機へと進化させるための確実な第一歩となるのです。
ステップ2:「なぜここで働きたいのか」自己分析を深掘りする
志望動機の核心は、「なぜこの企業で働きたいのか」という問いに対するあなた自身の答えです。
この問いに深く、そして具体的に答えるためには、徹底的な自己分析が不可欠となります。
ステップ1で洗い出した問題点を踏まえ、改めて自分自身と向き合いましょう。
過去の経験を振り返り、何に喜びを感じ、どのようなことに情熱を注いできたのかをリストアップします。
また、自分の強みやスキル、価値観、そして将来どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることも重要です。
そして、それらがなぜその企業でなければ実現できないのか、企業の理念や事業内容、社風、求める人物像とどのように結びつくのかを具体的に言語化していきます。
単に「社風が良いから」ではなく、「貴社の〇〇という理念に共感し、私の△△という経験で培った□□の力を活かして貢献したい」というように、具体的な接点を見つけ出すことが、深掘りされた自己分析の証となります。
この作業を通じて、あなたの志望動機はよりパーソナルで、説得力のあるものへと変わっていくでしょう。
ステップ3:構成を組み立てる(PREP法がおすすめ)
自己分析を深掘りし、伝えたい内容が明確になったら、次はその情報を効果的に伝えるための構成を組み立てます。
どれだけ素晴らしい内容でも、構成がしっかりしていないと、採用担当者には十分に伝わりません。
そこでおすすめしたいのが、PREP法という文章構成術です。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論を繰り返す)の頭文字を取ったもので、この順番で話を展開することで、論理的で分かりやすい文章を作成することができます。
まず、志望動機の冒頭で「なぜ貴社を志望するのか」という結論を明確に述べます。
次に、その結論に至った理由を説明し、さらに具体的なエピソードや経験を交えながら理由を補強します。
そして最後に、改めて入社への熱意や貢献意欲を結論として述べることで、メッセージ全体を引き締めます。
このPREP法を活用することで、あなたの志望動機は格段に整理され、採用担当者にとって理解しやすく、記憶に残りやすいものになるはずです。
ステップ4:オリジナリティ溢れるエピソードを盛り込む
採用担当者の心に響く志望動機を作成するためには、あなた自身の「オリジナリティ」が不可欠です。
他の誰にも真似できない、あなたならではの経験や考え方を盛り込むことで、その他大勢の応募者との差別化を図ることができます。
ステップ2で深掘りした自己分析の中から、特に印象的だったエピソードや、あなたの価値観を形成する上で重要だった出来事を選び出しましょう。
それは、学業で困難を乗り越えた経験かもしれませんし、部活動やアルバイトでチームに貢献した経験、あるいは個人的な活動で得た学びかもしれません。
重要なのは、そのエピソードを通じて、あなたが何を考え、どのように行動し、何を学んだのかを具体的に語ることです。
そして、その経験が、志望する企業でどのように活かせるのか、企業のどのような点に共感するのかを結びつけることで、エピソードは単なる思い出話ではなく、あなたの熱意と適性を伝える強力な材料となります。
あなた自身の言葉で語られるストーリーは、きっと採用担当者の心を動かすでしょう。
ステップ5:熱意と貢献意欲を具体的に示す言葉を選ぶ
志望動機において、あなたの「熱意」と「貢献意欲」を明確に伝えることは非常に重要です。
しかし、単に「頑張ります」「貢献したいです」といった抽象的な言葉を繰り返すだけでは、採用担当者の心には響きません。
本当にその企業で働きたいという強い想いや、入社後にどのように活躍したいかという具体的なビジョンを、相手に伝わる言葉で表現する必要があります。
そのためには、まず企業の事業内容や理念、求める人物像を深く理解した上で、自分のどのスキルや経験が、企業のどのような課題解決や目標達成に貢献できるのかを具体的に考えましょう。
そして、「貴社の〇〇という事業に携わり、私の△△という強みを活かして、□□といった成果を上げることで貢献したいと考えております」のように、具体的な行動や成果を伴った言葉を選ぶことが重要です。
また、その企業でなければならない理由や、入社後に挑戦したいことなどを情熱的に語ることで、あなたの本気度が伝わり、採用担当者に強い印象を残すことができるでしょう。
ステップ6:推敲を重ね、声に出して読んで最終チェック
最高の志望動機を完成させるための最後のステップは、徹底的な推敲と最終チェックです。
一度書き上げた文章も、時間を置いて見直すことで、改善点が見つかることがよくあります。
誤字脱字がないかはもちろんのこと、文章全体の流れが自然か、論理的に矛盾がないか、そして何よりもあなたの熱意や個性が十分に伝わる内容になっているかを、細部まで丁寧に確認しましょう。
特に効果的なのが、作成した志望動機を声に出して読んでみることです。
黙読では気づかなかった不自然な言い回しや、リズムの悪い部分、理解しにくい箇所などが明確になります。
実際に面接で話すことを想定して、感情を込めて読んでみることで、より実践的なチェックが可能です。
また、可能であれば、友人やキャリアアドバイザーなど、第三者にも読んでもらい、客観的なフィードバックをもらうことも有効です。
納得がいくまで何度も推敲を重ね、自信を持って提出できる、最高の志望動機を完成させましょう。
これはNG!作り直しで陥りがちな罠
せっかく時間をかけて志望動機を作り直しても、いくつかの「罠」に陥ってしまうと、努力が水の泡になりかねません。
良かれと思って修正した点が、かえってマイナスの印象を与えてしまうこともあるのです。
ここでは、特に注意すべき3つの陥りがちな罠について解説します。
これらを意識することで、あなたの志望動機はさらに洗練され、採用担当者の心に響くものへと進化するでしょう。
- どの企業にも当てはまってしまう
- 企業の情報をただ並べるだけになってしまう
- 熱意だけが空回りして論理性に欠けてしまう
どの企業にも当てはまってしまう
志望動機を作り直す過程で、自己分析を深め、自分の強みや価値観を一般化しすぎた結果、「どの企業にも当てはまる」内容になってしまうのは避けたい罠の一つです。
例えば、「コミュニケーション能力を活かして貢献したい」「チームワークを大切にしたい」といった言葉は、多くの職場で求められる資質ですが、それだけでは「なぜこの企業でなければならないのか」という熱意が伝わりません。
採用担当者は、数ある企業の中から自社を選んだ明確な理由と、その企業だからこそ実現したいこと、貢献できることを知りたいと考えています。
改善の方向性としては、再度、徹底した企業研究に立ち返り、その企業独自の事業内容、企業文化、将来のビジョンと、あなた自身の経験や価値観を具体的に結びつけることが重要です。
あなただけの特別な視点やエピソードを盛り込み、その企業への強い想いを明確に示しましょう。
企業の情報をただ並べるだけになってしまう
企業への関心を示すために、その企業の情報を詳しく調べることは非常に重要です。
しかし、作り直しの過程で、集めた情報をただ志望動機の中に羅列するだけになってしまうのは、陥りがちな罠と言えます。
企業のウェブサイトやパンフレットに書かれているような事業内容、沿革、業績などをそのまま並べても、それはあなたの言葉ではなく、単なる情報のコピーに過ぎません。
採用担当者は、あなたがその情報をどう受け止め、何を感じ、そして自身の経験やスキルとどう結びつけて、入社後にどのように貢献したいと考えているのかを知りたいのです。
大切なのは、集めた情報を自分なりに消化し、自分の言葉で語ることです。
その情報に触れて何に共感したのか、どのような点に魅力を感じ、自身のどのような部分が活かせると考えたのかを具体的に記述することで、初めてあなた自身の考えや熱意が伝わる志望動機になります。
熱意だけが空回りして論理性に欠けてしまう
「この企業で働きたい!」という強い熱意は、志望動機において非常に大切な要素です。
しかし、その熱意を伝えようとするあまり、感情的な言葉ばかりが先行し、話の筋道や論理性が欠けてしまうと、採用担当者にはあなたの本当の魅力が伝わりません。
例えば、「とにかく貴社が好きです」「情熱は誰にも負けません」といった言葉だけでは、なぜそう思うのか、その情熱を具体的にどのように仕事に活かせるのかが不明確です。
採用担当者は、あなたの熱意の背景にある具体的な理由や根拠、そして入社後にどのように活躍してくれるのかという客観的な視点も求めています。
熱意を伝えることはもちろん重要ですが、それを支えるための自己分析に基づいた強み、具体的なエピソード、そして企業への貢献イメージを論理的に構成し、分かりやすく伝える努力が必要です。
想いの強さと冷静な分析、その両輪が揃って初めて、説得力のある志望動機となるのです。
作り直した志望動機を最終チェック!4つの確認ポイント
時間をかけて丁寧に作り直した志望動機も、提出する前には必ず最終チェックを行いましょう。
自分では完璧だと思っていても、客観的に見直すことで改善点が見つかることは少なくありません。
ここでは、作り直した志望動機をより完璧なものにするための4つの確認ポイントを具体的に解説します。
これらのポイントを一つひとつ丁寧に確認することで、あなたの志望動機はさらに磨き上げられ、自信を持って提出できるものになるはずです。
内定獲得に向けた最後の一押しとして、念入りなチェックを心がけましょう。
- 企業の求める人物像と合致しているか
- あなたの強みや経験が、企業のどの部分で活かせそうか具体的にイメージできるか
- 論理的で、誰が読んでも分かりやすい文章になっているか
- 誤字脱字、不自然な言い回しはないか
企業の求める人物像と合致しているか
作り直した志望動機が、果たしてその企業が本当に求めている人物像と合致しているか、改めて確認しましょう。
どんなに素晴らしい自己PRや熱意が込められていても、企業が求める方向性とズレていては、採用担当者の心には響きません。
企業の採用ホームページや会社説明会、OB・OG訪問などで得た情報を再度見直し、どのようなスキル、経験、価値観を持った人材を求めているのかを明確に把握します。
その上で、あなたの志望動機でアピールしている強みや経験、キャリアビジョンが、その求める人物像とどのようにリンクしているのかを客観的に検証してください。
もし、少しでもズレを感じる部分があれば、表現方法を調整したり、別のエピソードに差し替えたりするなど、軌道修正が必要です。
企業側の視点に立って見直すことが、より的確なアピールに繋がります。
あなたの強みや経験が、企業のどの部分で活かせそうか具体的にイメージできるか
志望動機の中で語られるあなたの強みや過去の経験が、入社後、その企業のどの部署で、どのような業務に、具体的にどう活かせるのかを採用担当者が明確にイメージできるかを確認しましょう。
「コミュニケーション能力を活かしたい」というだけでなく、例えば「多様な価値観を持つメンバーと協働してきた経験を活かし、貴社のグローバルプロジェクトチームにおいて、円滑な意思疎通と目標達成に貢献したい」といったように、具体的なシーンを想起させることが重要です。
そのためには、企業が現在どのような事業に力を入れているのか、どのような課題を抱えているのかを深く理解し、それに対してあなたのスキルセットがどのように貢献できるのかを具体的に結びつける必要があります。
このイメージが鮮明であればあるほど、あなたは企業にとって「必要な人材」として認識されやすくなるでしょう。
論理的で、誰が読んでも分かりやすい文章になっているか
あなたの熱意や素晴らしい経験も、それが論理的で分かりやすい文章で表現されていなければ、採用担当者には正確に伝わりません。
志望動機全体を通して、話の筋道が一貫しているか、結論に至るまでの理由や根拠が明確に示されているかを確認しましょう。
一文が長すぎたり、主語と述語の関係が曖昧だったり、専門用語や略語を多用したりすると、読みにくく、誤解を招く可能性があります。
一度、声に出して読んでみることをお勧めします。
途中でつかえたり、リズムが悪かったりする箇所は、改善の余地があるサインです。
また、可能であれば、家族や友人など、その企業や業界に詳しくない第三者に読んでもらい、内容がスムーズに理解できるか意見を聞いてみるのも良いでしょう。
誰が読んでも納得できる、明快な文章を目指してください。
誤字脱字、不自然な言い回しはないか
どんなに内容が素晴らしくても、誤字脱字や不自然な言い回しが目立つ志望動機は、採用担当者に「注意力が散漫だ」「入社意欲が低いのでは」といったマイナスの印象を与えかねません。
基本的なミスは、あなたの評価を大きく下げる可能性があることを肝に銘じましょう。
作成後は必ず複数回、時間を置いてから見直すことが重要です。
一度目は内容の流れを、二度目は一文ずつ丁寧に、そして最後は誤字脱字や句読点の使い方といった細部をチェックするなど、視点を変えて確認すると効果的です。
パソコンの校正機能だけに頼らず、自分の目でしっかりと確認してください。
また、敬語の使い方が正しいか、業界特有の言葉遣いに間違いがないかなども注意が必要です。
細部にまで気を配ることで、あなたの真摯な姿勢が伝わります。
志望動機に困ったら就活エージェントに相談しよう
自分一人で志望動機を作り上げることに限界を感じたり、客観的なアドバイスが欲しくなったりしたときは、就職活動のプロである就活エージェントに相談するのも有効な手段です。
就活エージェントは、数多くの就活生の悩みを聞き、企業の人事担当者とも接点を持っているため、あなたの志望動機が企業にどう映るのか、より具体的な視点からフィードバックをくれるでしょう。
自己分析の深掘りから、企業研究のポイント、効果的な文章構成、さらには面接での伝え方まで、トータルでサポートしてくれる場合もあります。
また、一般には公開されていない求人情報や、特定の企業がどのような人材を求めているかといった詳細な情報を提供してくれることもあります。
ただし、エージェントに丸投げするのではなく、あくまで主体的に活用し、彼らのアドバイスを参考にしながら、最終的には自分自身の言葉で納得のいく志望動機を完成させることが大切です。
まとめ
これまで、採用担当者に響く志望動機を作り直すためのステップ、陥りがちな罠、そして最終チェックのポイントについて解説してきました。
志望動機は、あなたの企業への熱意と、そこでどのように貢献したいかという未来への展望を示す、就職活動において極めて重要なアピールポイントです。
自己分析を深め、企業研究を徹底し、あなた自身の言葉で、論理的かつ具体的に想いを綴ることが、内定獲得への道を切り拓きます。
時には壁にぶつかることもあるかもしれませんが、この記事で紹介した内容を参考に、諦めずに何度も推敲を重ねてください。
あなたらしさが輝く、そして企業の心に響く最高の志望動機が完成することを心から応援しています。
この情報が、あなたの就職活動の一助となれば幸いです。

木下恵利
過去の経験を「なぜそう感じたのか」「なぜその行動を取ったのか」と深掘りし、あなただけの「譲れない価値観」や「仕事選びの軸」を見つけ出しましょう。