明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・インターンの重要性とスケジュール
・志望動機のおすすめ構成
・提出前の最終チェックポイント
・営業職のインターンシップに興味がある人
・自分の志望動機が不安な人
・例文を参考にしたい人
NEW!! 営業職の適性がわかる「営業適性診断」
「営業ってなんとなく稼げそう」「とりあえず営業職かな」そう思って志望したものの、自分に合う営業や業界がわからず、モヤモヤしていませんか?
そんなあなたに、営業職の適性がわかる「営業適性診断」をご用意しました。
提案型?関係構築型?コンサル型?
あなたの営業スタイル・強み・注意点まで、診断結果でまるっと可視化!
「なんとなく営業志望」で止まっているなら、今こそ自己分析のチャンス。
面接対策にも使える、就活生専用の完全無料診断ツールです。
今すぐ診断して、自分に合う営業スタイルと、相性の良い業界・職種を見つけよう!
はじめに
インターンに参加するには、基本的に選考に通過しなければなりません。
選考が存在しないものもありますが、多くはまず選考に通過することがスタートラインとなります。
そこで今回は営業職を目指している方がインターンの選考で良い印象を与えるために覚えておいてほしい志望動機作成のコツや注意点、おすすめの構成などについて詳しく紹介します。
営業職のインターンシップでは志望動機が重要!
インターンの選考においては本選考と同様に志望動機と自己PRが特に重要視されます。
選考の合否を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。
企業は短い選考期間中で、あなたの熱意やポテンシャル、そして自社との相性を見極めようとしています。
したがって、この記事を活用して特に志望動機には力を入れ、誰が読んでも納得できるようなものを作成しましょう。
早期化した就活のスケジュールとインターンシップの重要性
就活のスケジュールは年々早期化してきているため、これから就活をするあなたの同世代やライバルがどのように就活を進めていくのか、スケジュールを具体的に把握しておきましょう。
また、インターンはますます重要性を増してきているため、なぜ重要なのかについても理解しておくと、志望動機作成のモチベーションも高まるはずです。
就活スケジュール
- 5.6月:準備期間 (自己分析・業界研究など)
- 6~8月:サマーインターンシップ応募・参加
- 9~12月:秋冬インターンシップ
- 11月~:早期選考
- 3月:広報解禁・エントリー本番
- 4.5月:選考本格化 (面接など)
- 10月:内定式
就活のスケジュールは上記のように大学3年生の夏頃からインターンの募集が本格化し、早期選考も活発に行われる傾向にあります。
とはいえ、これはあくまで傾向であるため、あなたが受けようと思っている企業の選考日程をしっかりと把握した上で取り組むことが大切です。
一般的なスケジュールはどのようなものか、まず概要を理解した上で、あなたが目指している企業はどのような選考スケジュールを採用しているか、照らし合わせてみましょう。
営業のインターンシップの重要性
営業職のインターンはビジネスの基本を体験できる重要な機会です。
顧客対応や商品説明、提案の進め方などを学ぶことができ、営業の雰囲気や求められるスキルを体感できます。
また、営業インターンに参加すれば、チームでの働き方や自分の課題を学ぶことができ、今後の自己分析の質を高めることにもつながるでしょう。
さらに、インターン中の行動や姿勢が評価されれば、本選考の案内や早期内定につながることも少なくありません。
インターンシップは2種類あるのを理解しよう
インターンには、期間の長さによって2つの種類が存在します。
短期インターンと長期インターン、文字通り短いものと長いものですが、学べる内容や取り組むことなどに大きな違いがあるため、ぜひどちらに参加したいか考えてみてください。
短期インターン
短期インターンは1日から数週間ほどの期間で実施されるプログラムであり、主に大学の夏休みや冬休みなどの長期休暇中に開催されます。
内容としては企業の説明、業界についての解説、グループディスカッションやワークショップ、社員との座談会などが中心で、簡易的な体験やロールプレイングが取り入れられることもあります。
業界や企業の雰囲気を知るための導入的な役割を果たしており、営業職に興味を持つきっかけ作りになるでしょう。
就活初期の段階で自己分析や企業研究を深める手助けにもなるため、参加する価値は十分にあると言えるでしょう。
長期インターン
長期インターンは1ヶ月以上の期間で実施され、プログラムによっては1年以上継続して参加するケースもあります。
学業と並行しながら週に数日出勤するスタイルであり、社員と同様の業務を任されることも珍しくありません。
営業職の長期インターンでは営業担当者に同行して商談訪問を行ったり、資料作成やアポイントの調整、見積書の作成などを任されたりすることもあり、実践的なスキルが身につくのが大きな魅力です。
有給であることも多く、経済的な負担が少ない点も参加しやすい理由の1つです。
インターン中の成果や姿勢が高く評価されれば早期内定につながる可能性もあり、就活を有利に進められるでしょう。
営業職の種類
営業のインターンに参加する前に、営業職にはどのような種類があるのかについても理解しておきましょう。
インターンでは実際に営業を行うこともあるため、自分がどの役割を担いたいか理解しておくと、より有意義なインターンを選びやすくなります。
自分がどのタイプの営業職を目指したいか検討するためにも、ぜひ読んでみてください。
- 法人営業(BtoB営業)
- 個人営業(BtoC営業)
- ルート営業
- インサイドセールス(IS)
- テレアポ営業
法人営業(BtoB営業)
法人営業は企業や官公庁、教育機関などの組織を対象に自社の商品やサービスを提案・販売する営業スタイルで、取引先が法人であるため個人営業と異なり、購入の決定には複数人の承認や予算管理が関わります。
したがって、提案から契約に至るまでに時間がかかる傾向がありますが、一件あたりの取引金額が大きいことが特徴です。
営業担当者には企業の課題やニーズを的確に把握し、それに合致した提案を行う力が求められます。
また、ITシステムや専門機器など、技術的な理解も必要となることがあり、論理的な説明や長期的な関係構築力が重要です。
個人営業(BtoC営業)
個人営業は一般消費者を対象とした営業スタイルです。
不動産、自動車、保険、家電、教育サービスなど、生活に密着した製品を扱うことが多く、営業担当者は一人ひとりのニーズに合わせた提案を行います。
商談は比較的短期間で完結することが多いですが、感情的な信頼関係の構築が特に重要です。
顧客の生活背景や価値観を聞き取り、それに合わせて柔軟に対応する力が求められます。
また、対面営業だけでなく、電話やオンラインなど複数のチャネルを使い分けるスキルも必要です。
購買に至るプロセスが感覚的な要素に左右されることが多いため、丁寧な説明と共感をベースにした営業スタイルが成果につながります。
ルート営業
ルート営業はすでに取引関係にある顧客に対して継続的に訪問し、関係性を維持しながら新たな提案やフォローを行う営業の手法です。
既存の顧客が中心のため、新規顧客に比べて信頼関係が築きやすく、顧客との長期的な関係構築に力を入れられる点が特徴です。
ただし、信頼があるからといって常に継続的な発注があるとは限らないため、定期的な情報共有や顧客の課題を的確に捉えた提案が求められます。
顧客のニーズは時とともに変化するものであるため、変化を見逃さずに細やかに対応していくことが大切です。
また、納期の調整や在庫管理など営業以外の業務を行うことも多く、業界・業務全体を俯瞰して把握するスキルが求められます。
インサイドセールス(IS)
インサイドセールスは電話・メール・Web会議などを使って訪問せずに営業活動を行うスタイルです。
近年はDX化の影響でこの営業手法が注目を集めており、多くの企業が導入を進めています。
インサイドセールスは営業担当者が社内で見込み顧客に対して情報提供やニーズのヒアリングを行い、成約に向けて段階的に関係を深めていく役割を担います。
特に、効率的に多くの顧客に接触できる点が強みで、営業の初期の段階での接点作りに有効です。
一方で対面でないため細かいニュアンスが伝わりにくく、文章力や話し方の工夫が重要になります。
また、CRMツールのデジタルツールを活用し、営業活動を可視化・管理するスキルも必要です。
テレアポ営業
テレアポ営業の主な仕事内容は、企業リストや見込み客リストに基づき、まだ取引のない新規の顧客に対して電話をかけ、自社の商品やサービスを紹介し、商談の機会を得ることです。
インサイドセールスと類似していますが、テレアポ営業は特に「新規のアポイント獲得」という目的に特化しているニュアンスで使われることが多いです。
短時間で相手の関心を引き、訪問やWeb会議の約束を取り付ける必要があるため、簡潔で分かりやすい説明能力や、断られても切り替えられる精神的な強さが求められます。
インサイドセールスが担う「見込み客の育成(ナーチャリング)」のプロセスを含まず、アポイント獲得件数をKPI(重要業績評価指標)とすることが一般的です。
場合によっては、電話のみで契約まで完結させる「テレマーケティング」の役割を兼ねることもあります。
営業職のインターンを経験するメリット
営業職のインターンシップは、実際のビジネスの最前線を体験できる貴重な機会です。
単なる業務補助にとどまらず、社会人として必要不可欠な多くの実践的スキルを学ぶことができます。
- 社会人としての基本が身につく
- 実践的なコミュニケーションスキルが身につく
- 仮説思考や論理的思考力が身につく
- 精神的な強さが身につくドセールス(IS)
- テレアポ営業
社会人としての基本が身につく
営業職のインターンシップでは、学生気分のままでは通用しない、社会人としての基礎動作を実践で学ぶことができます。
正しい言葉遣いや名刺交換、ビジネスメールの作成といったビジネスマナーはもちろんのこと、時間を厳守する意識、上司や先輩への「報告・連絡・相談(報連相)」の徹底など、組織で働く上での規律を体得します。
これらのスキルは、アルバイト経験で得られるものとは異なる緊張感を伴います。
実務を通じて、責任感を持って業務を遂行する姿勢が養われるため、社会人生活の強固な土台を築くことに直結します。
実践的なコミュニケーションスキルが身につく
営業インターンを通じて得られる最大の財産の一つが、実践的なコミュニケーションスキルです。
単に「話す力」だけでなく、顧客の真のニーズや課題を引き出す「傾聴力」、自社の商品やサービスの価値を的確に伝える「提案力」、そして多様な立場の人々と信頼関係を築く「関係構築力」が磨かれます。
社員に同行し、実際の商談の場で顧客の反応を肌で感じる経験は、座学では決して得られません。
様々な価値観を持つ人々と接し、合意形成を図る過程は、あらゆるビジネスシーンで役立つ本質的な対人能力を格段に向上させます。
仮説思考や論理的思考力が身につく
営業活動は、単なる「お願い」や「根性論」ではありません。
「なぜ顧客はこの課題を抱えているのか」「どうすれば自社の商品が解決策として響くのか」を常に考える必要があります。
インターンでは、顧客の状況や市場の動向から課題を予測する「仮説思考」と、その仮説を裏付け、相手を納得させる「論理的思考力」を鍛えることになります。
商談の準備や提案資料の作成、活動後の振り返り(PDCA)を通じて、物事の因果関係を捉え、筋道を立てて解決策を導き出す訓練を積むことができます。
精神的な強さが身につく
営業職は、自社の商品やサービスを提案しても、必ずしも受け入れられるとは限らない仕事です。
インターンであっても、思うように成果が出なかったり、時には厳しい言葉をいただいたりすることもあるでしょう。
しかし、そうした「断られる」経験やプレッシャーの中で、いかに気持ちを切り替え、原因を分析し、次の行動に移せるかが問われます。
このプロセスを繰り返すことで、失敗を恐れずに挑戦する胆力や、困難な状況でも折れずに目標に向かう精神的な強さ、いわゆる「やり抜く力」が養われます。
企業側は志望動機のどこを見ているの?
続いて、企業側は志望動機のどの点に注目しているのかについて詳しく紹介します。
この3つのポイントはインターンだけでなく、本選考においても意識しておきたい重要な点です。
インターンを受ける時も本選考を受ける時も、以下の3点が深掘り質問されずとも伝わるような回答を提示しましょう。
- なぜ営業職なのか
- なぜうちの会社なのか
- インターンを通じて何を得たいのか
なぜ営業職なのか
企業は志望動機を通じて、その学生がなぜ営業職に関心を持っているのかを深く知ろうとしています。
営業という仕事は顧客と直接関わる場面が多く、商品やサービスの魅力を正しく伝え、相手の課題に応じて提案をしなければなりません。
だからこそ、自らの性格やこれまでの経験と照らし合わせて、営業という職種が自分に合っていると感じた理由が明確であることが求められます。
仮に「人と関わることが好き」という理由があったとしても、それだけでは説得力に欠けるため、エピソードや行動から導かれた結論であることが大切です。
また、営業職でどのように成長を遂げたいのか、どのような場面にやりがいを感じているのかまで言及されていると、職種の理解が高いと評価されやすいでしょう。
なぜ自社なのか
営業職を志望する理由に加えて「なぜその企業なのか」という視点も非常に重視されます。
企業側は数ある選択肢の中から自社を選んだ理由を聞いて、その学生の志望度の高さや企業研究の深さを測っています。
どの企業にも当てはまってしまうような内容ではなく、その会社だからこそ魅力を感じた理由が明確であることが大切です。
業界の中での立ち位置や独自の営業スタイル、教育体制、扱う商材、企業理念など、志望の動機として挙げられる要素は多く存在します。
そうした要素の中から、自分の価値観や経験と結びつく部分を見つけ出し、それを志望理由として語れるかどうかが問われます。
どこにでも通じるような表現で終わらせず、具体的な設定を見せることが説得力のある志望動機を作る鍵です。
インターンを通じて何を得たいのか
企業はインターンを通じて、学生に学んでもらうだけでなく、主体的な参加を期待しています。
だからこそ、応募の段階でインターンから何を得たいのかを明確にしておくことが大切です。
ただ漠然と参加するのではなく、何を学びたいのか、どのような仕事にチャレンジしたいか、どのような経験を得たいのかといった点を言語化しておくと、企業側も意欲的な姿勢を感じ取ってくれます。
また、得たいものが企業の提供するプログラムと合致しているかどうかも確認されるため、インターンとの整合性も意識することが重要です。
魅力的な営業職インターンの志望動機を作成するための3ステップ
続いて、インターンの選考担当があなたを採用したいと思うような、魅力的な志望動機を作成するための3つのステップを紹介します。
以下のステップになぞらえて対策を行えば、志望動機作成の質が高まり、あなたの魅力が伝わりやすいものが出来上がることでしょう。
ぜひ一つひとつ取り組んでみてください。
- 自己分析で自分の強みと営業への適性を見つける
- 企業研究で「なぜこの会社なのか」を明確にする
- 営業職への理解を深める
ステップ1:自己分析で自分の強みと営業への適性を見つける
魅力的な志望動機を作成するための第一歩は自分自身を深く理解することです。
営業職に向いているかを判断するには、過去の経験を振り返り、どのような場面でやりがいを感じ、反対にどのような場面で苦手意識を持ったかを言語化する必要があります。
部活動、アルバイト、学園祭の運営などを経験してきた中で、自ら周囲に働きかけて物事を進めた経験や、人と関わる場面で工夫を凝らした経験がある場合は、営業という仕事に通じる要素が見つかるかもしれません。
また、成功体験や失敗体験を分析することで、自分の強みや弱み、価値判断が浮き彫りになります。
これらの情報を基に、なぜ自分が営業職に向いているかを明確にして、その上で志望動機に落とし込むことが、説得力のある内容に仕上げる上で大切です。
ステップ2:企業研究で「なぜこの会社なのか」を明確にする
営業職に関心があるとしても「その企業でなければならない理由」が曖昧では魅力的な志望動機とは言えません。
企業ごとの特徴や価値観、営業スタイル、商材、評価制度、育成体制などを比較しながら、自分との接点を見つけていくことが大切です。
企業の公式サイト、説明会、OB・OG訪問を活用して情報を集めることが大切です。
企業研究をする中で、自分の価値観と合致するポイントや、興味を惹かれる取り組み、そこで働く人たちの姿勢などに触れることで、志望理由に厚みが生まれます。
また「なぜその企業の営業インターンなのか」と問われた時に答えられるよう、自分なりの言葉で理由を整理しておくことが大切です。
ステップ3:営業職への理解を深める
営業職といっても法人営業、個人営業、ルート営業、インサイドセールスなど、様々な形があります。
志望動機を作成する上で、自分が目指す営業職がどのような業務内容で、どのようなスキルや姿勢が求められるかを理解することは不可欠です。
業界や企業によっても営業スタイルが異なるため、自分の目指す方向性とその企業の営業活動が合致しているかどうかを把握することが重要です。
また、営業職には顧客との信頼関係を築く力や、相手のニーズを引き出す力、課題を整理して提案に結びつける力といった、様々な能力が求められます。
これらの特性に自分の強みがどう結びつくかを見つけ出し、志望動機の中に盛り込むことで、企業に対して明確な熱意と理解を伝えられます。
人事を惹きつける営業インターン志望動機の基本的な構成
続いて、志望動機を作成するにあたっておすすめの構成を紹介します。
以下の4つの構成に沿って志望動機を作成すれば、分かりやすくクオリティの高いものが出来上がることでしょう。
インターンだけでなく本選考でも活用できますし、営業職以外の職種を目指す場合でも活用できるものです。
汎用性が高い構成ですから、ぜひこの記事で覚えてしまってください。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 将来への展望
結論
志望動機において最初に結論を述べることは非常に重要です。
採用担当者は大量の応募書類を読まなければならないため、冒頭でなぜその企業の営業インターンを目指すのかを明確に伝えると、その後の内容にも関心を持ってもらいやすくなります。
文章の初めに結論を持ってくることで、自分の考えに軸があること、目的意識を持って応募していることを印象付けられます。
この「結論ファースト」という考え方は志望動機だけでなく、自己PRなどエントリーシートのすべての書類作成に役立てられるものであり、面接でも意識しておきたいポイントです。
理由
結論を伝えた後は、その考えに至った理由を具体的に述べましょう。
分析や企業研究を通じて得られた情報を元に、自分の価値観と企業の特徴がどのように一致しているのかを示すことが重要です。
自己分析の結果としてどのような働き方や環境を重視しているのか、また自分が営業職に向いていると感じた背景などを丁寧に記述しましょう。
さらに、その企業がどのような価値を提供しているのか、どんな営業手法を採用しているのかについても触れながら、自分が惹かれたポイントを示すことで「なぜその企業でなければならないのか」という点にも説得力が生まれます。
具体例
理由を述べた後は自分の過去の経験を通じてその理由に裏付けを与えるパートです。
アルバイト、部活、ボランティア、ゼミなどの経験の中から、営業職への適性が感じられるエピソードを選んでください。
エピソードを話す際には、どのような状況で、何を考えて、どのような行動をとったのかまで時系列で説明すると、その場に居合わせていなかった採用担当者も理解してくれます。
また、自分なりに工夫した点や、その結果として得られた成果がある場合は数字や具体的な結果を交えて記述することで説得力が増します。
自分がどのような人物であり、どのような考え方で物事に取り組んできたかが伝わるように構成することが大切です。
将来への展望
志望動機の締めくくりとして、インターンを通じてどのように成長したいか、その経験を将来どのように活かしたいかを述べることで、文章全体に一貫性と未来への視点が加わります。
企業はインターン参加者をただの短期的な戦力やお客さんとして迎えるのではなく、将来的な採用候補者の1人として見ているため、インターン経験を自分のキャリア形成にどう位置づけているかを伝えることが大切です。
営業職に対する理解を深めた上で、自分がその道に進んだ際にどのような力を発揮できると考えているのかを明示し、さらにインターンを通じて学びたい力や磨きたい能力について言及することで、意欲と計画性のある人物像を印象付けられます。
理想を語るだけでなく、自分の現状と今後の課題を踏まえた現実的な視点を持って述べることが大切です。
営業職のインターンに求められる人物像
営業職のインターン生に対して求められる人物像についても詳しく紹介します。
以下の4つを理解しておけば、それらの要素が自然と伝わるような回答を作れるようになるでしょう。
あなたが営業職のインターン生としてふさわしい人物であることを強調できるよう、ぜひ覚えておいてください。
- 主体性と行動力
- 成長意欲と学習意欲
- ポジティブな姿勢とストレス耐性
- 論理的思考力と課題解決能力
主体性と行動力
営業のインターンでは指示されたことだけを淡々とこなすのではなく、自分で周りを見て必要な行動を起こせる主体性が重要です。
たとえ短期間のプログラムであったとしても、自分なりの目標を設定して、それに向けて積極的に行動しようとする姿勢は企業にとって非常に魅力的に映ります。
営業の現場では常に顧客とのやり取りの中で臨機応変な判断が求められます。
したがって、細かなマニュアルに沿うだけでは不十分であり、相手の反応を見て工夫し、次に何をするべきか考えられる行動力が重要です。
インターンという場でも、周囲の社員や顧客との関わりの中で、指示待ちの姿勢ではなく自分から質問をしたり、課題を見つけて提案したりするような前向きな姿勢が期待されます。
成長意欲と学習意欲
現状に満足せず、常に自分を高めようとする姿勢が求められるのが営業インターンです。
企業はスキルや知識が現段階で十分であるかどうかよりも、そこからどれだけ吸収し、変化していけるかに注目しています。
営業の世界では商品やサービスに関する知識だけでなく、顧客とのコミュニケーションスキルや提案力など様々な分野の学習が求められます。
限られたインターンの期間内でも、積極的に学び、経験を自分の成長につなげようとする意欲がある人は、インターン先でも高く評価してもらえることでしょう。
社員のアドバイスを素直に受け入れ、反省を次に活かす姿勢や、自分の課題に向き合って改善を試みる姿勢は成長意欲の高さの表れです。
ポジティブな姿勢とストレス耐性
営業の仕事は常に順調に進むものではなく、むしろ断られることの方がほとんどであり、顧客から門前払いをされたり、まったく契約を取れなかったりする時期もあります。
そのような状況でも前向きに捉えて、自分の行動を振り返って改善しようとする姿勢が営業職には不可欠です。
インターンでもプレゼンがうまくいかなかったり、商談で予想外の反応が返ってきたりすることもあるでしょう。
そうした時に自分を責めすぎず、前向きに切り替えて取り組みを続けられる人は企業から信頼されます。
論理的思考力と課題解決能力
営業職ではただ商品を紹介するだけでなく、顧客の状況を分析し、相手の課題やニーズを把握した上で適切な提案を行う力が必要です。
そのためには感覚や経験だけで動くのではなく、物事を順序立てて考える論理的思考力が欠かせません。
インターン中も、ヒアリングを通じて得られた情報を整理し、相手が本当に求めていることは何かを見極める姿勢が求められます。
また、提案に対して相手から懸念を示された時や厳しい質問をされた際にも冷静に相手の立場を理解して、納得のいく説明ができる対応力も必要です。
これらの能力はインターンという短い期間で完璧に身につくものではありませんが、積極的に考え、行動することで、大きく成長できる可能性は十分にあります。
【例文10選】状況別・営業職インターンの志望動機例文
続いて、状況別の営業職のインターンの志望動機例文を紹介します。
強みや経験、状況、そしてインターンの期間別例文だけでなく、NG例文も作成したため、ぜひ参考にしてみてください。
強み別例文
まずは自分の強みを前面に打ち出した営業職のインターンの志望動機例文を3つ紹介します。
目標達成意欲や課題解決能力、コミュニケーション能力など、営業職のインターン生に求められることが多い能力を主題としているため、参考にしてみてください。
目標達成意欲
課題解決能力
コミュニケーション能力
経験・状況別例文
続いて、どのような経験を積みたいか、経験や状況別の例文を紹介します。
自分がなぜそのインターンに参加するのか、どのような役割を担当したいかに焦点を当てているため、人事もあなたにインターンで何を任せるか想像しやすいでしょう。
特定の業界の営業に興味がある場合
BtoB営業インターンの場合
BtoC営業インターンの場合
インターンの期間別例文
続いて、短期インターンと長期インターンの志望動機例文をそれぞれ1つずつ紹介します。
期間別に書くべき項目やアピールポイントは多少異なるため、ぜひ覚えておいてください。
短期インターンの場合
長期インターンの場合
NG例文から学ぶ改善ポイント
NG例文は「参考にする」必要はまったくありませんが「反面教師」として活用するならば非常に有益なものです。
以下で、抽象的すぎるNG例文と受け身な姿勢が強すぎるNG例文を紹介し、どのように改善すれば良いか解説も行います。
抽象的で熱意が伝わらない
受け身な姿勢が強すぎる
木下恵利

まず、あまりにも「学びたい」という姿勢だけが強く「インターン中に企業に貢献しよう」という意欲が全く伝わってきません。
また、必ずしもその営業担当の人がつきっきりで指導してくれるとは限りません。
ただ教えてもらう・与えてもらうだけではなく、企業に対して自分も何か価値を提供するという意思を伝えることが大切です。
志望動機を提出する前に!最終チェックポイント
志望動機を提出する前に、最後に確認しておいていただきたいポイントを3つ紹介します。
以下の3点をチェックせずにそのまま志望動機を提出してしまうと、悪い印象を与えてしまうかもしれません。
必ず、以下の3つのチェックポイントを確認してから提出してください。
- 誤字脱字が無いか
- 企業の理念やインターンの趣旨とズレていないか
- 指定の文字数をオーバーしていないか
誤字脱字が無いか
志望動機の内容がどれだけ充実していても、誤字脱字があるだけで印象は大きく損なわれてしまいます。
採用担当者は提出された文書を通じて応募者の真面目さや責任感を見ています。
細かい表記の乱れから「詰めが甘い」「雑に書いているのではないか」と思われてしまうこともあります。
意味は通っていても、細部の表記ミスは文全体の信頼性を下げますし「やる気がない」と思われてしまうため、最終確認の段階で必ず誤字脱字の有無を注意深く確認しましょう。
特に自分の名前や企業名、職種など固有名詞の間違いは致命的なほど悪い印象を与える恐れがあります。
また、自分で読み返すだけでなく、第三者にチェックしてもらったり、ツールを活用したりして、誤字脱字ゼロで提出しましょう。
企業の理念やインターンの趣旨とズレていないか
志望動機が魅力的に見えるかどうかはその内容が企業の理念やインターンシップの目的とどれだけ一致しているかに大きく影響されます。
企業はインターンを通じて育てたい人物像や提供したい経験を明確に設定しています。
したがって、あなたが語る内容がその意図と大きくズレていれば、どれだけ熱意が込められていても「採用したい」とは思われません。
間違った方向性でアピールしてしまわないためにも、企業の公式サイトや採用ページ、インターン募集要項を改めてしっかりと読み返すことが大切です。
特に複数のインターンに応募する場合、いくつかの企業の情報を目にするわけですから、それらを混同してしまい、間違ったことを書いてしまうこともあります。
必ず、最後にズレがないか確認してから提出しましょう。
指定の文字数をオーバーしていないか
文字数制限を順守することも非常に大切なことです。
企業によっては「300文字以内」「400文字以内」などの制限を設けており、そのルールに従って書いているかどうかを通じて、ビジネスパーソンとしての基本的な理解力や常識があるかどうかが確認されています。
文字数を超えてしまった場合、読み手に負担をかけるだけでなく、レギュレーションを守れない人物であるという印象を与えてしまいます。
一方で、文字数が少ない場合は熱意が不足しているとみなされてしまうでしょう、
設定された上限の8割から9割の範囲に収まる内容で、自分の思いや経験、企業への関心を適切なバランスで絞り込むことが大切です。
また、最初の下書きから厳密に文字数を守る必要はありませんが、あらかじめ指定文字数を理解してから取り組んだ方が効率的です。
PCで文字数カウントしながら作るのがおすすめ
文章全体の構成を考えながら正確に文字数を把握するためには、PCの文字数カウント機能を活用することがおすすめです。
WordやGoogleドキュメントなどの文書作成ソフトには自動で文字数を表示する機能も搭載されています。
この機能を使えば文字数を意識しながら文章を練り上げられるため、作成後に大幅な調整を行う必要がなくなり、時間や労力を節約できます。
また、リアルタイムで文字数が表示されることで、文章が長くなりすぎる前に見直しができ、全体のバランスも整えやすいです。
就活に困ったら就活エージェントに相談しよう
ここまで営業職を目指している方のために、インターンの志望動機の作成方法やコツ、例文などを紹介しました。
しかし、この記事だけで100点の志望動機が書ける人ばかりならば、就活で困る人はあまりいないでしょう。
そこでおすすめなのは、弊社が提供している「ジョブコミット」という就活エージェントを利用することです。
ESの添削はもちろん、面接の練習も一緒に行いますし、おすすめのインターンや求人の紹介なども行っています。
面談を通じてあなたの強みや向いている企業を見つけることもできますので、ぜひ利用してみてください。
もちろん、完全無料で利用できます。
まとめ
今回は営業職・営業系のインターンを受けようと思っている方のために、志望動機の作成方法やポイント、コツなどについて詳しく紹介しました。
志望動機は自己PRと並んで企業の採用担当者が最も重要視する項目の1つであるため、ぜひこの記事を参考に質の高いものを作成し、インターン選考を通過してください。

木下恵利
あまりにも抽象的すぎるため、もう少し具体的に話すことを心がけましょう。
マルチに活躍できる人物を目指すことはまったく悪いことではありませんが、その企業がどのような取り組みをしているかについて全く触れていません。
また「様々な経験を積み、成長したいと考えています」の部分も、どのような経験なのかについて触れていないため、もう少し分かりやすく言語化しましょう。