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・戦略コンサルの業務内容
・戦略コンサルのインターン選考を通過するコツ
・戦略コンサルに向いている人の特徴
・戦略コンサルに興味がある人
・まずはインターン選考を確実に突破したい人
・志望動機の例文を読みたい人
はじめに
インターンは就活において非常に重要な取り組みです。
参加するかどうかで内定が左右されるわけではありませんが、有利に働くことは間違いありません。
また、自分がその業界や企業に就職するか悩んでいる場合、判断する有力な材料になるでしょう。
そこで今回は戦略コンサルのインターンについて紹介した後、志望動機を作成するコツについて詳しく紹介します。
戦略コンサルに何となく興味がある方から「絶対にインターンに参加したい」という方まで、ぜひ参考にしてみてください。
【戦略コンサルインターンの志望動機】インターンと本選考の見られている所の違い
まずは志望動機の部分で、インターンと本選考の見られている部分の違いについて紹介します。
特に戦略コンサルのインターンに焦点を当てて話しますが、これは他の業界のインターンや本選考にも共通する点があります。
したがって、戦略コンサルのインターンを必ず受ける方はもちろん、他の業界のインターンへの参加も検討している方も、ぜひチェックしておいてください。
インターン
戦略コンサルのインターン選考では応募者の完成度よりもポテンシャルが重視される傾向があります。
特に見られているのは学習意欲や知的好奇心、そして未知の分野に自ら踏み込む姿勢です。
コンサルティング業務は多岐にわたる業界やテーマに対応する必要があるため、学生時点での専門知識の有無よりも、短期間で情報収集し、吸収し、考察を深めようとする姿勢が評価されます。
インターンには教育的な意味合いも含まれているため、企業側も成長の伸びしろに期待しています。
失敗を恐れずに取り組む勇気や、自分の考えを積極的に発信する主体性があるかどうかも、大切な判断材料です。
戦略コンサル業務に対する純粋な興味や強い関心を持っているか、なぜこの分野に挑戦したいのかといった思考の深さも見られています。
本選考
一方で、本選考ではポテンシャルに加えてより明確な即戦力性や企業との適合性が強く問われます。
インターンでは見られていなかった「なぜその会社か」「入社後どのように貢献するのか」という明確な意思や計画性が求められます。
志望動機がその企業に特化しており、他社でも通用するような汎用的な内容になっていないかは特に厳しくチェックされるでしょう。
また、入社意欲の強さと持続性も重要な評価軸です。
戦略コンサルは高い負荷のかかる環境であるため、入社後にやり抜く覚悟があるかどうかが問われます。
キャリアプランにおいても「自分がどのような分野で貢献し、長い目で見て、どう成長していきたいか」まで描くことが大切です。
【戦略コンサルインターンの志望動機】戦略コンサルとは
戦略コンサルインターンの志望動機を作成する前に、インターンや就職後にどのような役割を担うことになるのかについて覚えておきましょう。
戦略コンサルは特に専門性が高い仕事であり、以下のような業務を一つひとつ高いクオリティでこなす必要があります。
- 課題特定
- 情報収集
- 戦略策定
- 実行支援
課題特定
戦略コンサルティングの第一歩となるのが、クライアント企業が直面している課題の本質を見極める課題の特定です。
ここで重要となるのは、企業が自覚している問題だけでなく、その背後にある構造的要因や根本的な障壁にまで目を向ける姿勢です。
「売上低下」という表面的な事象があったとしても、その原因が業界全体の構造変化にあるのか、競合企業の台頭にあるのかによって、打つべき手は全く異なってきます。
したがって、ヒアリングや社内資料を読み込んでKPIの分析・分解なども行いながら、状況を多角的に分析し、プロジェクトの方向性を見定めていく必要があります。
課題特定はその後の調査や分析、提言の精度を支えるため、非常に重要なプロセスであると言えるでしょう。
情報収集
課題の方向性が見えてきた段階で、次に求められるのが課題の仮説の精度を高めるための情報収集です。
この工程では業界の市場規模や競合動向などの二次情報に加えて、現場担当者や顧客へのインタビュー、購買データなどの一次情報も活用します。
重要なのは、あらかじめ立てた仮説を裏付けるために必要な情報を的確に定義して、それに基づいて網羅的かつ戦略的にデータを集める姿勢です。
偏った情報や主観に頼らず、情報・事実に基づいた判断をするためには、この収集プロセスの質が極めて重要になります。
また、情報の収集だけでなく、整理や可視化の技術も求められるため、データリテラシーの高さが問われる工程であると言えるでしょう。
戦略策定
収集した情報を基に、企業が抱える課題に対してどの打ち手を講じるべきか導き出すのが戦略策定の段階です。
ここではただ施策を提案するだけでなく、目指すゴールから逆算して、最も実現可能性の高い選択肢を構築することが求められます。
複数の選択肢に対して期待される成果、投資対効果、実行時の障壁などの観点から評価を行い、クライアントにとって最も合理的な戦略を提案します。
この時、クライアントの経営理念や企業文化とも整合する内容に落とし込めるかが重要な視点です。
戦略の正確性だけでなく、実行に至るまでの筋道の明確さが、戦略コンサルタントにとっての力量を問われる部分であると言えるでしょう。
実行支援
策定された戦略を紙の上だけで終わらせず、実際に成果と結びつけるためには実行支援が不可欠です。
コンサルタントはクライアントとともに戦略の実行フェーズにも関与し、現場への落とし込みや施策の実行状況のモニタリング、必要に応じた軌道修正まで行います。
ここでは戦略を具体的な行動計画に変換し、各部門がスムーズに動けるようなサポートが求められます。
実行段階では現場との間に温度差が生じやすいため、丁寧な進捗の可視化が鍵となるでしょう。
また、短絡的な成果だけでなく、中長期的な定着や組織変革までを視野に入れた支援ができるかどうかも、戦略コンサルの価値を大きく左右します。
【戦略コンサルインターンの志望動機】求められる素質
戦略コンサルという職業がどのような業務を行うかについては、先ほど紹介しました。
では、これらの業務を遂行するにあたってはどのような素質が求められるのでしょうか。
以下の3つの素質を兼ね備えていれば、戦略コンサルとして活躍できる可能性が高いでしょう。
自分に当てはまる項目は何個あるか、特に自信のあるものは何か、考えながら読んでみてください。
- 論理的思考力
- 課題解決能力
- 知的好奇心
論理的思考力
戦略コンサルタントにとって論理的思考力は欠かせない要素の1つです。
物事を構造的に捉え、複雑な事象を分解しながら矛盾なく整理し、納得感のある提案へとつなげていく力が求められます。
クライアントの課題には複数の要因が絡んでいることが多く、直感や感情に頼ると本質を見誤ってしまいかねません。
限られた情報から仮説を立て、筋道を持って考え抜く力があるかどうかが課題解決の質を左右します。
また、会議や提案の場では、自分の考えを相手に伝わる形で整理し提示する力も重要です。
論理の飛躍がないか、前提と結論が一致しているか、常に聞き手の視点に立って考える姿勢が信頼構築につながります。
課題解決能力
課題解決能力とはただ問題に気づくだけでなく、背景にある課題や原因を掘り下げて最適な解決策を考え、それを実行に移すまでをやり抜く力のことです。
戦略コンサルタントの仕事では誰もが認識している課題ではなく、まだ可視化されていない課題に対し、合理的かつ実行可能なアプローチを設計することが求められます。
この過程では仮説を立てる力、情報を整理する力、複数の選択肢を比較検討する力などが必要です。
また、戦略は提案するだけでは意味がなく、実行に移されてこそ成果になるため、行動に移す粘り強さも求められます。
知的好奇心
知的好奇心は戦略コンサルティングの現場で長く活躍するための原動力となる資質です。
戦略コンサルタントは日々、多様な業界や企業を対象に、限られた時間で未知の領域を理解することが求められます。
このとき、自ら学ぶ姿勢がなければ目まぐるしく変化する現場に対応できません。
知的好奇心が強い人ほど、日頃から業界ニュースや書籍に触れ、広い視野と専門性を養っています。
未知のテーマを楽しみながら自分の知見とつなげて考察を深める姿勢は、独自の切り口や新しい視点を生み出す力となるでしょう。
こうした姿勢を持ち続けることが、短期的なキャッチアップにとどまらず、長期的な成長にもつながります。
【戦略コンサルインターンの志望動機】作成前の準備
志望動機を作成するにあたっては、あらかじめ行っておきたい準備がいくつかあります。
いきなり志望動機を作成すると、時間がかかるだけでなく、曖昧でどの企業にも通用するようなものが出来上がってしまいます。
そこで、まずは以下の3つの対策に取り組んでみてください。
もちろん、これらの対策は自己PRやガクチカを作る際にも役立ちますし、自分に合った企業を見つけるにあたっても重要な対策です。
つまり、就活の基礎となる対策ですから、真っ先に取り組んでみることをおすすめします。
- 自己分析
- 業界分析
- 企業分析
自己分析
戦略コンサルのインターンに臨むにあたって最初に取り組むべきは自己分析です。
長所や短所を整理するだけでなく、自分がこれまでどのような環境に身を置き、どのような挑戦をしてきたのかを丁寧に振り返ることが重要です。
その中で、自分が何にやりがいを感じ、どのような価値観を持っているのかを言語化していきましょう。
特に戦略コンサルを志すのであれば、論理的思考や粘り強さといった要素が、どのような経験の中で発揮されてきたかを明確にして、それが業務にどうつながるかを理解する必要があります。
この準備をおろそかにしてしまうと「なぜコンサルなのか」「なぜその企業なのか」という問いに対して、説得力ある回答ができません。
業界分析
次に重要となるのが業界分析です。
「戦略コンサル」という言葉は聞き慣れていても、その業界がどのような構造を持ち、どのような役割を果たしているか深く理解している学生は多くありません。
まずはコンサル業界全体のビジネスモデル、事業の特性、今後の成長分野などを把握したうえで、自分がどのような理由でその業界に惹かれているかを明確にすることが求められます。
また、総合系・戦略系などの分類、各企業の顧客層や提供価値の違いについても調査し、自分の志向に合致する領域を見定める必要があります。
業界分析を通じて現実的な理解ができ、その結果、志望動機がただの理想論ではなく、説得力ある内容へと昇華されることでしょう。
企業分析
戦略コンサルのインターンに応募する際には個々の企業に対する理解を深める企業分析が絶対に欠かせません。
同じ戦略系でも、企業ごとに掲げるビジョンや価値観、扱う案件の傾向、求める人物像には大きな違いがあります。
志望企業の沿革、理念、成長戦略、そして社員の働き方や育成スタイルなどを丁寧に調べて、自分の価値観や成長志向とどこで重なるのかを言語化しましょう。
説明会に参加するだけでなく、可能であればOB・OG訪問などを通じて、現場で活躍する人たちの考えや空気感に触れることが重要です。
これにより「なぜその企業を選ぶのか」という問いに対して、他社では代替できない、固有の理由を持つことができます。
【戦略コンサルインターンの志望動機】タイプ別の企業の特徴
戦略系コンサルと言ってもいくつか種類があり、それぞれ向いている人、やりがいなどは多少異なります。
自分がどのタイプの企業に就職して戦略コンサルとして活躍したいか考えるためにも、ぜひチェックしておいてください。
MBB
MBBとはマッキンゼー、BCG、ベインの3社を指す略称で、戦略コンサル業界の中でも特に世界的に影響力を持つ存在として知られています。
これらの企業に共通するのは、国際的なプロジェクトでグローバル企業の経営課題に対して直接的な戦略提言を行う点です。
求められる資質は非常に高く、特に論理的思考力や分析力に加え、短期間で本質を見抜く力が重視されます。
少数精鋭の組織体制をとっており、一人ひとりに求められる責任や成果も大きく、若手でも大規模案件に関与できる機会が多いです。
総合系
総合系ファームはデロイト・PwC・KPMG・EYなどのBig4に代表される存在です。
これらのファームは戦略立案だけでなく、業務改革やシステム導入といった実行フェーズまで幅広く支援する体制が整っている点に特徴があります。
グループ内に税務・監査・法務・ITなどの専門分野部門を持ち、連携することで包括的なソリューションをクライアントに提供できるのが強みです。
MBBに比べてより多くの業種・業界の案件を扱う傾向があり、多様な経験を積めます。
また、専門分野を極めたい人、キャリアに幅を持たせたい人など、それぞれの志向に合わせたキャリア設計がしやすい環境が整っています。
育成制度や評価体系も整備されており、安定感のあるキャリアパスを描きたい就活生の方にはおすすめのタイプです。
日系・特化型ファーム
日系や特化型のコンサルファームは日本発であることや、日本市場や特定業界への深い理解を強みに、独自のポジションを築いています。
代表的な日系ファームには野村総合研究所、三菱総合研究所、船井総合研究所などがあり、いずれも日本企業や官公庁との強い関係性を背景に、国内に根ざしたコンサルティングを展開しています。
さらに、医療・金融・環境・地域創生など、特定分野に高い専門性を持つ特化型ファームも多数存在します。
こうした企業では業界固有の知識や背景理解が重視され、顧客との信頼関係の構築や継続的な支援が求められます。
また、日系ファームは比較的チームでの協働や安定したキャリア形成を重視する傾向があり、専門性を長期的に磨きたい人に最適な環境と言えるでしょう。
【戦略コンサルインターンの志望動機】構成
続いて、戦略コンサルのインターンを目指している方にぜひ覚えておいていただきたい志望動機の構成を紹介します。
この構成は「本選考で使うもの」というよりはインターンで使いやすい構成です。
もちろん「インターンで何を得たいか」の部分を削れば本選考でも使えるものになりますが、インターンの際は必ず「インターンで何を得たいか」について書くということだけは覚えておいてください。
結論
志望動機において、まず冒頭で結論を明確に述べることが最も重要です。
「私が貴社のインターンを志望する理由は〇〇です」と端的に説明し、自分の主張を明確に示しましょう。
読み手に対して話の方向性や意図が伝わりやすくなります。
反対に、最初から抽象的な理由や背景から入りすぎると論点がぼやけてしまい、結局何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。
短い言葉で自分の軸を伝えることができれば、後に続く内容の説得力も増しますし、構成全体に一貫性を持たせやすくなります。
理由
結論として述べた志望理由に対して、その背景や自分なりの考え方を掘り下げるのがこの理由のパートです。
ここでは、なぜそのような結論に至ったのか、何に魅力を感じているのかを端的に言語化することが求められます。
重要なのは自分の価値観や経験と照らし合わせて論理的に説明することで、ただ調べたことをなんとなく語るだけでは意味がありません。
戦略コンサルの仕事にどのように意義を感じているのか、また業界や企業に対してどのような期待を抱いているのかといった点を含めて、自分の思考を丁寧に展開することをおすすめします。
抽象的な表現に偏りすぎないよう注意しながら、読んだ相手が納得できるような根拠や背景をしっかり示しましょう。
具体的なエピソード
説得力を持たせるためには、具体的な経験や行動に基づいたエピソードを挿入することが必要不可欠です。
どのようなことに取り組んできたのか、そこで何を考え、どのような成果や学びを得たのかを詳しく説明して、自分の思考や価値観を輪郭をもって説明しましょう。
内容としては学業、課外活動、アルバイト、ゼミ、コンテストの参加など多岐にわたるものが考えられますが、ただ出来事を並べるだけでは意味がなく、そこで得た知見や考察をどうインターンに結びつけるのかが大切です。
また、その行動を通じて自分にどのような能力が身についたのか、戦略コンサル業界でどう活かせるかまで言及すれば、読み手はあなたの可能性をより具体的にイメージできるでしょう。
当然ながら相手はあなたがその経験をした時にその場に居合わせていた人物ではないため、誰が読んでも情景が浮かぶような分かりやすい説明を心がけてください。
なぜその企業なのか
戦略コンサル業界には多くの企業が存在するため、その中でなぜその企業を選んだのか明確にすることも忘れてはいけません。
この部分が曖昧だと「どの会社でも良かったのではないか」と思われてしまう可能性が高いです。
企業理念やビジョン、得意な領域、プロジェクトの傾向、育成方針など多角的な視点から自分との接点を見出し、それを言語化することが求められます。
特にインターンの選考においては企業との相性や長期的な関わりを見据えた思考があるかどうかを確認される場面も多いため、説明会やOB訪問などを通じて得た情報をもとに、具体的に魅力や共感した点を述べることをおすすめします。
その企業をどれだけ深く理解しようと努めたかが伝われば、その姿勢自体が評価されるでしょう。
インターンで何を得たいか
インターンへの参加を通じて何を学び、どのように成長を目指しているのかを明確に述べることは自分の姿勢や目的意識を示すうえで極めて重要です。
「論理的思考力をさらに鍛えたい」「戦略構築のプロセスを現場で体感したい」といった具体的な動機を持ち、その理由をしっかりと説明できると説得力が高まります。
志望動機が一方的なものではなく、企業と自分の双方にとって意義のある参加であることを示して、企業側に前向きな印象を与えましょう。
また、インターンの経験を成長の一環として捉え、それが今後のキャリアにどうつながるかまで視野に入れた記述があると、より評価されやすくなります。
将来の展望
インターンでの経験をどう将来につなげていくかを語ることで、自分のキャリアに対するモチベーションの高さやビジョンを示すことができます。
戦略コンサルタントとしてどのような社会的価値を創出したいのか、どの分野で専門性を深めていきたいのかなど、具体的なテーマにまで踏み込んで言及できれば、あなたのモチベーションの高さが伝わりやすいでしょう。
自分なりに見据えている方向性があれば、それを言葉にすることをおすすめします。
また、そのインターンで得られる経験が自分のキャリアにどう影響を与えるのか論理的に説明することで、目的意識を持ってインターンに参加していることが伝わります。
企業の研究をしっかりと行っている、モチベーションの高い人物であることを強調しましょう。
【戦略コンサルインターンの志望動機】アピールするべきポイント
戦略コンサルのインターンの志望動機を作成するにあたって、ぜひアピールしたいポイントを3つ紹介します。
深掘り質問をせずとも以下のポイントが伝わってくるような質の高い回答を提示できれば、採用担当者はあなたをぜひインターンに迎え入れたいと思うことでしょう。
- 知的好奇心
- ポテンシャル
- 業界への興味
知的好奇心
戦略コンサルの仕事は業界や企業ごとに直面する課題が毎回異なるため、日々新しいテーマや分野に向き合わなければなりません。
このような環境で成果を常に出し続けるには知識の幅と深さを継続的に広げていく姿勢、すなわち知的好奇心が欠かせません。
与えられた情報だけでなく、自分で問いを立てて掘り下げ、背景にある構造や変化の兆しを見抜こうとする力が求められます。
さらに、異なる視点から情報を検証し、業界構造や制度の仕組み、経済的インパクトなどを多角的に理解する姿勢も重要です。
ただ好奇心旺盛であるというだけでなく、自分なりの問いを持ち、継続して考え続ける思考の習慣こそが、複雑な課題に対峙するコンサルタントにとって大きな武器になります。
ポテンシャル
インターンの選考では現在持っているスキルや知識の完成度よりも「今後どれだけ成長するか」というポテンシャルが重視される場面が多くあります。
戦略コンサルタントの業務は厳しく、短期間での吸収力や柔軟な思考、精神的な粘り強さが求められるため、これまでの取り組みから将来的な成長の可能性を読み取ろうとする面接官が多いです。
この要素を志望動機でアピールする際には、自分が困難な状況に置かれたときにどのように学び、どのように乗り越えてきたかを明確に伝えることが大切です。
課外活動やアルバイト、学業、研究活動などにおいて、短期間で何かを習得した経験や、課題を見つけて改善に取り組んだ経験を通じて、自分の伸びしろを示しましょう。
完成された姿を見せるのではなく、これまでどのように成長してきたか、そのプロセスを伝えることで、「今後に期待できる人物」という印象を与えられます。
業界への興味
志望動機の中で最も核となる要素の1つが、業界への関心の高さです。
とりわけコンサル業界は高い専門性とハードな業務環境が求められるため、興味が浅いと活躍が難しいと思われてしまいます。
「なぜその業界を目指すのか」という問いに対して、自分の価値観や考え方を結びつけて語ることが重要です。
業界のビジネスモデルやプロジェクトの進め方、企業変革に関わる意義などに関心を持ち、それが自分にとってどのような魅力を持つのかを明確にしましょう。
また、ただ外から見た印象だけでなく、業界研究や企業調査を通じて得た知見を踏まえて語ることで、熱意と理解の深さを示すことが可能です。
企業側はこうした分析力と関心の高さの両方を通じて、あなたが本気でその業界を志しているかどうかを見極めるため、誠実で論理的な表現が求められます。
【戦略コンサルインターンの志望動機】NGポイント
戦略コンサルのインターンの志望動機を作成するにあたって、覚えておいていただきたいNGポイントについても紹介します。
以下のような項目が当てはまってしまう志望動機を提出すると、マイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。
確実にインターンに参加するためにも、以下の4点は避けて作成するようにしましょう。
- 成長したいと漠然な内容
- 企業の知名度やイメージが理由
- 受け身な姿勢
- 抽象的な言葉
成長したいと漠然な内容
「成長したい」という言葉だけを軸に据えてしまうと、採用担当者に曖昧な印象を与えてしまいます。
成長意欲自体は評価されるものの、それが漠然としている場合は「別にどの企業でも良いのではないか?」と思われてしまいます。
戦略コンサルは厳しい環境であるからこそ、明確な動機と目的意識が必要です。
何のスキルを、どのように伸ばしたいのか、そのスキルを伸ばすことでどのように活躍していきたいのかといった点まで掘り下げることが大切です。
また、その成長がなぜ他社ではなくそのファームで可能だと考えるのかを説明できるようにしておきましょう。
ただ成長志向があるだけでなく「自分の価値観やキャリアの展望とリンクさせた、具体的な成長目標」を示すことで、説得力が生まれます。
企業の知名度やイメージが理由
「知名度が高いから」「有名な企業だから」といった理由を志望動機の核に据えてしまうと「他の企業でも良いのではないか?」という印象を持たれてしまう可能性が高いです。
企業の理念、ビジョン、事業内容、特化する領域など内面的かつ具体的な側面に共感しているかどうかが問われます。
志望する企業がなぜ自分にとって魅力的なのか、自分の価値観や経験と照らし合わせて言語化することで、納得感が高まります。
「知名度」は確かに、企業に興味を持つきっかけの1つです。
しかし、それだけではインターンに参加させてもらえないでしょう。
受け身な姿勢
インターンが学びの機会であることは間違いありません。
しかし「学ばせていただきたい」「教えてほしい」といった、あまりにも受け身すぎる姿勢では評価が下がってしまいます。
戦略コンサルのインターンは本選考に繋げる重要な選考プロセスの1つであり、参加者には一定の貢献や主体的な姿勢が求められます。
自分が何を提供できるのか、どのような視点や経験を活かせるのかを自覚して、それを言葉にすることが大切です。
学びと貢献は両立すべきであり、何を学びたいかだけでなく、その学びを得る中でどのような価値を発揮できるかを明確に示すことで、能動的な姿勢のある人物だと思ってもらえます。
抽象的な言葉
「様々な経験を積んだ」「多くの学びを得た」という表現は前向きには聞こえますが、内容が伴っていなければ具体性に欠け、説得力を持ちません。
戦略コンサルでは論理的な思考力と明確な伝達力が求められるため、抽象的な言葉ばかりでは選考は通過できないでしょう。
自分がどのような経験をし、その中で何を考え、何を得られたのかという構造で整理することが大切です。
また、できるだけ数字や事例、固有名称を交えると、内容に具体性と信憑性が加わります。
例を挙げるならば「多くの学び」ではなく「〇〇に取り組む中で、〇〇の重要性を理解した」といったように、内容を絞って伝える方が印象に残ります。
【戦略コンサルインターンの志望動機】例文
ここまで紹介してきた内容を踏まえたうえで作成した、戦略コンサルインターンの志望動機例文を4つ紹介します。
先ほど紹介した構成などと照らし合わせながら、どのような点をアピールしているか、自分ならどのように工夫して作成するかなどを考えながら読んでみてください。
例文①
例文②
例文③
例文④
【戦略コンサルインターンの志望動機】完成度を上げよう
志望動機が完成してもそのまま提出せず、添削などを経て完成度を高めてから提出することで、より良い印象を与えられます。
志望動機の完成度を上げるおすすめの方法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターのスタッフは専門の相談員の方がES添削や面接対策を実施してくれます。
これまで何人もの学生をサポートしてきた経験を活かし、客観的な目線からあなたが自分では気づくことのできない修正すべき点などについて教えてくれるでしょう。
また、コネクションのある企業を紹介してくれることもありますので、ぜひ利用してみてください。
就活エージェントを利用しよう
志望動機のクオリティを高めるためには就活エージェントを利用することをおすすめします。
特にコンサル業界はケース面接やフェルミ推定など、1人ではどうしても対策が難しい選考も数多く存在します。
就活のプロに相談して一緒に練習を行った方が効率が良いでしょう。
弊社が提供している「ジョブコミット」というサービスでは、就活のプロがESを添削し、面接の練習に何度でもお付き合します。
また、ケース面接やフェルミ推定など、コンサル業界特有の選考対策もサポート可能です。
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【戦略コンサルインターンの志望動機】おわりに
今回は戦略コンサルのインターンについて、どのような能力が求められるのか、志望動機を作成するにあたってのコツは何かなどについて詳しく紹介しました。
戦略コンサルは特にライバルが多いですから、インターンに確実に参加し、経験を積んで本選考にも役立てたいところです。
ぜひこの記事を参考に、最高の志望動機を提出して、まずはインターンの参加を確実なものとしてください。
