SPI対策はいつから始めるべき?必要な勉強時間や対策の流れを解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・SPI対策を始める時期
・SPIの勉強時間
・SPI対策方法

この記事をおすすめしたい人

・就活を始めた人
・SPI対策に悩んでいる人
・SPIが選考にある人

はじめに

就職活動において、多くの企業が初期選考の一つとして導入しているSPI(Synthetic Personality Inventory)。

このSPIの結果次第で、面接に進めるかどうかが決まることも少なくありません。

だからこそ、しっかりとした対策が不可欠です。

しかし、「いつから始めればいいの?」「どんな対策が効果的なの?」と悩む就活生も多いのではないでしょうか。

この記事では、SPI対策の開始時期から具体的な勉強法、さらには性格検査のポイントまで、網羅的に解説していきます。

効率的な対策で、自信を持ってSPIに臨みましょう。

SPIの対策はいつから始める?必要な勉強時間は?

SPI対策をいつから始め、どのくらいの時間をかければ良いのかは、多くの就活生が気になるところでしょう。

ここでは、おすすめの開始時期と必要な勉強時間の目安について解説します。

SPI対策は大学3年生の12月までに始めるのがおすすめ

SPI対策を始める理想的なタイミングは、大学3年生の12月までです。

多くの企業で3年生の3月から本格的にエントリーが始まり、説明会やエントリーシートの作成、面接対策などで忙しくなります。

そのため、比較的余裕のある3年生の秋から冬にかけて対策をスタートすることで、他の就職活動準備と並行しながら、焦らずじっくりと取り組むことができます。

早期に準備を始めることで、SPIへの苦手意識を克服し、自信を持って選考に臨めるようになるでしょう。

SPI対策は最低でも30時間はやっておきたい

SPI対策に必要な勉強時間は、個人の学力や得意・不得意によって異なりますが、一般的には最低でも30時間程度は確保したいところです。

これは、問題の傾向を掴み、一通り解法をマスターするための目安の時間です。

もちろん、より高得点を目指す場合や、苦手分野が多い場合は、50時間以上かかることもあります。

大切なのは、まとまった時間を一度に確保するよりも、毎日少しずつでも継続して学習することです。

「言語問題」「非言語問題」の苦手なほうを重点的に対策したい

SPIは大きく分けて、国語力を測る「言語問題」と、算数・数学的な思考力を測る「非言語問題」があります。

効率的に対策を進めるためには、まず自分の得意・不得意を把握し、苦手な分野を重点的に学習することが重要です。

得意な分野で確実に点を稼ぎつつ、苦手分野の底上げを図ることで、全体のスコアアップを目指しましょう。

問題集を解いてみて、正答率の低い分野や、解答に時間のかかる分野を特定し、集中的に取り組むのがおすすめです。

SPI対策の流れ

SPI対策を効果的に進めるためには、計画的な学習が不可欠です。

ここでは、具体的な対策の流れを5つのステップに分けて解説します。

Step1.志望企業の出題形式を確認する

まず最初に行うべきことは、志望する企業がSPIをどの形式で実施するのかを確認することです。

SPIには、企業が用意した会場で受験する「テストセンター」、自宅などのパソコンで受験する「Webテスティング」、企業内でペーパーテスト形式で行われる「インハウスCBT」、そしてマークシート式の「ペーパテスティング」といった形式があります。

出題形式によって、問題の傾向や試験時間、電卓の使用可否などが異なるため、事前に企業の採用ホームページや就職情報サイトで確認しておきましょう。

先輩社員に尋ねてみるのも有効な手段です。

Step2.ひと通り問題を解いてみる

次に取り組むのは、市販のSPI対策問題集を一通り解いてみることです。

この段階では、点数に一喜一憂するのではなく、SPIの問題形式や難易度、出題範囲を肌で感じることが目的です。

時間を計って解くことで、現時点での自分の実力や時間配分の感覚を掴むことができます。

Step3.得意・苦手を把握する

問題集を解き終えたら、必ず答え合わせを行い、自分の得意な分野と苦手な分野を明確に把握しましょう。

言語問題では語彙力、読解力、文章構成力など、どの部分で点数を落としやすいのか。

非言語問題では計算問題、確率、推論など、どの単元に課題があるのかを具体的に分析します。

この自己分析が、今後の学習計画を立てる上で非常に重要になります。

Step4.模試を受ける

ある程度学習が進んだ段階で、SPIの模試を受けてみることをおすすめします。

模試は、本番に近い環境で実力を試す絶好の機会です。

時間配分や問題への対応力を確認できるだけでなく、現在の自分の立ち位置を客観的に把握することができます。

多くの模試では、詳細な成績分析や弱点補強のためのアドバイスも提供されるため、その後の学習に活かすことができます。

Step5.隙間時間を有効活用する

SPI対策は、まとまった勉強時間だけでなく、日々の隙間時間を有効活用することも大切です。

通学中の電車の中や、授業の合間、寝る前のちょっとした時間など、10分でも15分でも良いので、SPIの問題に触れる習慣をつけましょう。

スマートフォンのアプリや単語帳などを活用すれば、手軽に学習を進めることができます。

コツコツとした積み重ねが、着実な実力アップに繋がります。

SPIの性格検査の対策は必要?

SPIには能力検査の他に、個人の特性や行動傾向を把握するための「性格検査」があります。

この性格検査について、特別な対策が必要なのかどうか、気になっている方も多いでしょう。

特別な対策は不要!

結論から言うと、SPIの性格検査に特別な対策は基本的に不要です。

性格検査は、個人のありのままの姿を知るためのものであり、企業が求める人物像に無理に合わせようとして嘘の回答をすると、かえって矛盾が生じたり、入社後のミスマッチに繋がったりする可能性があります。

自分を偽ることなく、正直に直感で回答することが最も重要です。

自己分析を振り返るのは必要

特別な対策は不要ですが、事前に自己分析をしっかりと行い、自分自身の価値観や強み、弱み、行動特性などを深く理解しておくことは有効です。

自己理解が深まっていると、質問に対して一貫性のある回答がしやすくなり、より正確に自分の特性を伝えることができます。

エントリーシートや面接対策として行った自己分析を、性格検査の前に一度振り返っておくと良いでしょう。

選考まであと1週間!SPI対策は間に合う?

「気づけば選考まであと1週間しかない!」そんな状況に陥ってしまった場合でも、諦めるのはまだ早いです。

短期間でも効果を上げるための対策は可能です。

まず、全てを完璧にこなそうとするのは避けましょう。

残された時間で最も効率的なのは、頻出分野に絞って集中的に学習することです。

特に、非言語問題の「推論」や言語問題の「語句の意味」など、短期間での対策でも比較的得点に繋がりやすい分野から優先的に取り組みましょう。

次に、問題集の解説を熟読し、解き方のパターンを理解することに重点を置きます。

新しい問題をたくさん解くよりも、1問1問を確実に理解し、類似問題に対応できる力を養うことが大切です。

そして、最も重要なのが時間配分の練習です。

本番と同じように時間を計って問題を解き、どの問題にどれくらいの時間をかけるべきか、見切るべき問題は何か、といった感覚を掴んでおきましょう。

性格検査については、正直にスピーディーに回答することを心がけてください。

残り1週間でも、優先順位をつけ、集中して取り組むことで、SPIのスコアアップは十分に可能です。

最後まで諦めずに、できる限りの対策を行いましょう。

おすすめのSPI対策方法

SPI対策を効果的に進めるためには、自分に合った方法を見つけることが大切です。

ここでは、おすすめのSPI対策方法をいくつかご紹介します。

問題集を繰り返し解く

SPI対策の王道は、やはり問題集を繰り返し解くことです。

1冊の問題集を最低でも3周は解き、全ての問題を完璧に理解することを目指しましょう。

1周目はまず全体像を掴み、2周目で間違えた問題や理解が曖昧だった部分を重点的に復習し、3周目で時間内に確実に解けるように仕上げていきます。

繰り返し解くことで、問題のパターンや解法が自然と身につき、応用力も養われます。

苦手分野は時間をかけて徹底的に対策をする

誰にでも苦手な分野はあるものです。

しかし、苦手分野を放置してしまうと、それが得点の伸び悩みに繋がります。

SPI対策においては、自分の苦手分野を特定し、そこに時間をかけて徹底的に取り組むことが重要です。

なぜ間違えたのか、どうすれば解けるようになるのかを深く分析し、類似問題を数多くこなすことで克服していきましょう。

苦手を得意に変えることができれば、大幅なスコアアップが期待できます。

解説から解法を掴む

問題を解いて答え合わせをする際、単に正誤を確認するだけでなく、解説をじっくりと読み込み、解法を理解することが非常に大切です。

なぜその答えになるのか、どのような手順で解けば効率的なのかを把握することで、他の問題にも応用できる力が身につきます。

特に非言語問題では、公式や定理だけでなく、問題文の読み解き方や立式のポイントを理解することが重要です。

新聞やニュースをチェックする

意外かもしれませんが、新聞やニュースを日常的にチェックすることも、間接的なSPI対策に繋がります。

特に言語問題では、長文読解や語彙力が問われるため、日頃から活字に触れておくことで、文章を読むスピードや理解度が向上します。

また、時事問題に関する知識は、直接的にSPIで問われることは少ないものの、社会人としての一般常識を養う上で役立ちますし、面接対策にも繋がります。

アプリを使って時間を有効活用

近年では、SPI対策用のスマートフォンアプリも数多くリリースされています。

これらのアプリは、移動中や休憩時間などの隙間時間を活用して手軽に学習できるのが大きなメリットです。

一問一答形式でテンポよく問題を解けるものや、苦手分野を重点的に学習できる機能がついたものなど、様々な種類があります。

自分の学習スタイルや目的に合ったアプリを見つけて、有効活用しましょう。

本番前は実戦形式の対策を

試験本番が近づいてきたら、実際の試験と同じように時間を計って問題を解く、実戦形式の対策を取り入れましょう。

テストセンターやWebテスティングなど、自分が受験する形式に合わせて練習することで、時間配分の感覚や、緊張感のある中での問題解決能力を高めることができます。

模擬試験を受けたり、時間を区切って問題集の特定範囲を解いたりするのも効果的です。

まとめ

SPIは、多くの企業で採用されている重要な選考ステップです。

しかし、適切な時期に、正しい方法で対策を行えば、決して乗り越えられない壁ではありません。

本記事で解説したように、大学3年生の12月までを目安に学習を開始し、最低でも30時間以上の勉強時間を確保することをおすすめします。

選考まで時間がない場合でも、諦めずに頻出分野に絞った対策や、時間配分の練習を行うことで、少しでもスコアを伸ばすことは可能です。

問題集の繰り返し、解説の熟読、隙間時間の活用など、自分に合った方法でコツコツと努力を重ねることが、SPI突破への一番の近道です。

この記事が、皆さんのSPI対策の一助となり、自信を持って就職活動に臨めることを心から願っています。

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