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- 志望動機が聞かれる理由
- 悪い志望動機といい志望動機のそれぞれの特徴
- 志望動機作成のコツ
- インターンシップの志望動機作成中の人
- 志望動機を初めて作る人
- どんな志望動機がダメなのか知っておきたい人
はじめに
就職活動で避けて通れないインターンの選考。
特に志望動機は、採用担当者があなたの熱意や適性を判断する重要な要素です。
この記事では、採用担当者が志望動機から何を見ているのか、そしてどのような志望動機が悪い印象を与えてしまうのかを具体的に解説します。
【インターン志望動機の悪い例とは】志望動機が聞かれる理由
インターンシップ自体が直接本選考に組み込まれるケースは多くありませんが、企業はインターン参加学生をその後の本選考の参考情報として見ています。
志望動機からは、学生が企業に対してどの程度の興味や熱意を持っているのか、また、インターンで提供される業務内容についていける能力があるのかどうかを判断しようとしています。
これは、企業が将来的に自社で活躍してくれる人材を見つけるための重要なステップなのです。
- 人柄を知るため
- 入社意欲度を測るため
- 入社後に活躍できそうかを知るため
人柄を知るため
採用担当者は、志望動機を通じて学生の人柄を深く理解しようとしています。
単にスキル面での活躍だけでなく、学生の価値観や雰囲気などが自社の社風や現場の雰囲気と一致するかどうかを重視しています。
インターンに応募した学生と、長期的に共に働きたいと思えるかどうかの判断材料として、志望動機から伝わる人間性やパーソナリティが非常に重要視されるのです。
入社意欲度を測るため
人材採用には、企業説明会や面接会場の確保、パンフレット印刷など、多大な人的・時間的・金銭的コストがかかります。
そのため、企業は本選考を経て内定を出した学生には、なるべく辞退してほしくないと考えています。
また、入社後も途中で退職せず、長期的に働いてほしいと願っています。
志望動機は、学生がどれだけその企業に入社したいという高い意欲を持っているかを測る重要な指標となるのです。
入社後に活躍できそうかかを知るため
企業が新しい人材を採用する最大の目的は、労働力を確保し、自社の利益を拡大することです。
そのため、せっかく採用するなら、自社に大きく貢献してくれるような人材を求めています。
インターンの業務内容が企業の実際の業務と密接に関わる場合、学生のスキルや知識、そして将来的な貢献意欲が強く問われる傾向にあります。
志望動機は、学生がどれだけ入社後に活躍できるポテンシャルを秘めているかを示す機会となります。
【インターン志望動機の悪い例とは】悪い志望動機の特徴
インターンシップの志望動機は、あなたの熱意と能力を企業に伝える貴重な機会です。
しかし、中には採用担当者が「これはNGだな」と感じてしまう悪い志望動機も存在します。
どのような志望動機が採用担当者の心に響かないのかを理解し、自分の志望動機を見直してみましょう。
- 志望動機が曖昧
- 誤字脱字や言葉の誤用がある
- 他社との差別化ができてない
- 専門用語ばかりでわかりにくい
- エピソードが抽象的すぎる
- 自己アピールになっている
- 自分本位な志望動機
- 企業研究が足りてない
何を言いたいかがわからない
結論がはっきりせず、結局何が言いたいのかが分かりにくい志望動機は、読み手を混乱させてしまいます。
あなたの熱意や能力が伝わらないだけでなく、企業への理解度が低いと判断されてしまうこともあります。
限られた時間の中で、あなたの魅力を最大限に伝えるためには、冒頭で明確な意思表示をすることが不可欠です。
誤字脱字や言葉の誤用がある
誤字脱字や言葉の誤用は、あなたの注意力の欠如や、提出前の確認不足を露呈してしまいます。
どんなに素晴らしい内容が書かれていても、これらのミスがあると、いい加減な印象を与えかねません。
丁寧に文章を推敲し、完璧な状態で提出することが、あなたの真剣な姿勢を示す上で非常に重要です。
なぜその企業でないといけないのかが見えてこない
なぜこの企業でなければならないのかが不明瞭で、どの企業にも当てはまるような内容の志望動機は、あなたの本気度が疑われます。
他の企業でも通用するような内容では、その企業への特別な思い入れや、入社への強い意欲が伝わりません。
企業への深い理解に基づいた、あなた独自の志望理由を具体的に語ることが求められます。
専門用語ばかりでわかりにくい
専門用語を多用しすぎると、読み手にとって分かりにくい文章になってしまいます。
特に、あなたのバックグラウンドと異なる分野の専門家が読むことを想定すると、一般的な言葉で説明する配慮が必要です。
専門用語を使う際は、必要に応じて簡単な説明を加えるなど、誰もが理解できるような工夫を凝らすことが大切です。
エピソードが抽象的すぎる
「頑張りました」「貢献したいです」といった抽象的な表現や、具体的な行動が見えないエピソードでは、あなたの経験や能力を効果的にアピールできません。
エピソードを語る際は、具体的な行動、その結果、そしてそこから何を学んだのかを明確にすることで、読み手にあなたの魅力がより具体的に伝わりやすくなります。
自己アピールになっている
私の強みはコミュニケーション能力であり、顧客と積極的に交流し、信頼関係を築くことで、貴社に貢献できると確信しています。といった内容は、自分の能力を羅列するだけで、それがインターンシップの業務や企業文化にどう活かされるのかが不明瞭です。
企業側は、単なる自己PRではなく、その能力が企業にどんなメリットをもたらすのかを知りたいと考えています。
自分の強みが応募企業のどのような業務や課題解決に役立つのか、具体的に結びつけて説明する必要があります。
自分本位な志望動機
貴社のネームバリューに惹かれました。福利厚生が充実しているため、安定して働きたいです。といった内容は、企業側に何のメリットもない、自分本位な志望動機です。
インターンシップは、企業が学生に機会を提供するものであり、学生側が企業に一方的に求める姿勢では、熱意や貢献意欲が伝わりません。
企業が求めているのは、企業理念や事業内容に共感し、企業の成長に貢献したいという意欲のある学生です。
企業研究が足りてない
貴社は業界大手なので志望しました。といった内容は、企業への理解度が低いことを露呈してしまいます。
インターンシップの応募には、その企業の事業内容、企業理念、競合との違い、最近のニュースなどを十分に調べて理解していることが前提です。
表面的な情報だけでなく、貴社ならではの強みや特徴、インターンシッププログラムの内容に具体的に触れることで、企業への真剣な関心と熱意をアピールできます。
【インターン志望動機の悪い例とは】いい志望動機の特徴
良い志望動機の特徴は、なぜこの企業でなければならないのかが明確であることです。
企業への深い理解に基づいた、具体的な志望理由が不可欠となります。
あなたは企業にとって本当に必要な人材であることをアピールできる、魅力的な志望動機を作成しましょう。
- その企業でないといけない志望理由である
- 結論ファーストで書かれている
- わかりやすい構成である
- 原体験と絡められている
- 一文一文が丁寧である
- エピソードに説得力がある
その企業でないといけない志望理由である
徹底した企業分析に基づき、なぜこの企業でなければならないのかを具体的に示すことが重要です。
企業のビジョン、事業内容、企業文化などと、あなたの経験や将来の目標を紐付け、その企業でなければならない理由を明確にすることで、あなたの志望度の高さと企業への理解度をアピールできます。
結論ファーストで書かれている
読み手は忙しいので、まずあなたが何を伝えたいのかをすぐに理解できるような構成にすべきです。
結論を最初に提示することで、読み手はあなたの主張を素早く把握でき、その後の詳細な説明もスムーズに理解できます。
これは、限られた時間で効果的にメッセージを伝えるための基本です。
わかりやすい構成である
論理的で分かりやすい構成は、あなたの志望動機を効果的に伝える上で非常に重要です。
話の順序が整理され、各項目が明確に分かれていることで、読み手はストレスなくあなたの文章を読み進めることができます。
詳細な構成方法は記事の後半で解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
原体験と絡められている
あなたの原体験や個人的なエピソードと絡めることで、志望動機に深みと説得力が増します。
単なる興味だけでなく、その企業で働きたいという強い思いが、あなたの具体的な体験を通して語られることで、読み手の心に響きやすくなります。
あなた自身のストーリーで、オリジナリティあふれる志望動機を作りましょう。
一文一文が丁寧である
誤字脱字がないのはもちろんのこと、言葉の誤用や内容に矛盾がないよう、一文一文を丁寧に推敲することが大切です。
細部にまで気を配ることで、あなたの真剣な姿勢が伝わり、信頼感に繋がります。
提出前に何度も読み返し、完璧な状態で提出するように心がけましょう。
エピソードに説得力がある
抽象的な表現を避け、具体的な行動や成果、そこから得られた学びを詳細に記述することで、エピソードに説得力を持たせることができます。
数字や固有名詞を交えながら、読み手が情景を思い浮かべられるように工夫すべきです。
具体性が高いほど、あなたの能力や経験が明確に伝わり、強い印象を残すことができます。
【インターン志望動機の悪い例とは】インターンの志望動機を書く前の準備
志望動機を作成する前にやっておいた方が良いことを解説します。
これらの準備をしっかり行うことで、より具体的で説得力のある志望動機を作成し、インターンシップ選考の通過率を高めることができるでしょう。
- 自分の方向性を整理する
- 自分の強みを考える
- 企業の求めている人物像を把握する
自分の方向性を整理する
自分は何を目指しているのか、何がやりたいのかを整理することから始めましょう。
そこを明確にすることで、自分がどの業界に進みたいのか、その中でどの企業が最適なのかが見えてきます。
漠然とした目標ではなく、具体的な将来のビジョンを持つことが、志望動機の軸となります。
自分の強みを考える
これはいわゆる自己分析です。
やりたいことだけではなく、自分には何ができるのか、どんな強みがあるのかを深く考えてみましょう。
過去の体験を振り返り、その経験に基づく根拠を具体的に出して、それを言語化できるように準備することが重要です。
企業の求める人物像を把握する
企業ごとに求める人物像は異なります。
インターン先の募集要項や企業のホームページを熟読し、企業がどのような人材を求めているのかを把握しましょう。
そこを明確にして志望動機に盛り込むことで、企業研究ができていることをアピールでき、評価の向上に繋がります。
【インターン志望動機の悪い例】志望動機のおすすめの構成
インターンに向けて志望動機を作成する際は、以下の順番で文章を作ると、言いたいことが伝わりやすくなります。
構成をバラバラにしてしまうと話の核心がぼやけてしまい、文章を読んでいる相手は書き手が何を言いたいのか分からなくなってしまうため、この構成の型を意識しましょう。
- 結論
- 理由
- エピソード
- 貢献
- 再度結論
結論
「御社を志望する理由は〇〇です。」と、まず結論を先に言い切るようにしましょう。
先に述べないと結論が何か伝わらず、忙しい企業の人事は読む気がなくなってしまいます。
最初に最も伝えたいことを提示することで、読み手はあなたの意図をすぐに理解できます。
理由
その理由を簡潔に述べる部分です。
結論とエピソードを繋げる重要な役割を担うため、長々と書く必要はありませんが、一言だけでも理由を説明することで、文章に流れが生まれます。
なぜその結論に至ったのかを明確に示しましょう。
エピソード
その理由の根拠となるような経験を述べる部分です。
志望動機で最も重要な部分であり、採用担当者がそのエピソードの情景を思い浮かべられるような、具体的で分かりやすい書き方を心がけましょう。
数字を用いて定量的に話せると、より説得力が増し、あなたの能力を効果的にアピールできます。
貢献
志望する理由に加えて、企業に自分がどのように貢献できるかを述べる部分です。
企業は貢献できる人物を採用したいと考えています。
企業研究で得た情報をもとに執筆すると、採用担当者にあなたが活躍するイメージを持ってもらいやすくなり、同時に志望度の高さも伝わります。
再度結論
最後に、再度結論を述べる部分です。
ただし、文字数が足りない場合は簡潔に述べる、または書かなくても良いでしょう。
しかし、最後に結論を入れると説得力が増し、文章に一貫性が増すため、余裕があればぜひ入れましょう。
文章全体が引き締まり、あなたの主張がより明確になります。
【インターン志望動機の悪い例】悪い例とその理由
インターンシップの志望動機は、あなたの熱意と適性を企業に伝える重要な機会です。
中には逆効果になってしまう「悪い志望動機」も存在します。
ここでは、避けるべき4つの例と、なぜそれが悪いのかを解説します。
企業への理解不足が露呈する志望動機
- 企業への理解不足が露呈する志望動機
- 学びたいばかりで主体性が見えない志望動機
- 他社にも使い回せる汎用的な志望動機
- 自己PRと混同している志望動機
この志望動機は、企業について表面的な理解しかしていないことを示しています。 IT業界のリーディングカンパニーであることは事実かもしれませんが、なぜそれがあなたにとって重要なのか、具体的に貴社のどのような点に魅力を感じているのかが全く伝わりません。 企業は、自社の事業内容や文化、将来性について、応募者がどれだけ深く理解しているかを見ています。 漠然とした情報ではなく、具体的な事業内容や過去のプロジェクト、企業文化など、より詳細な点に触れるべきです。
学びたいばかりで主体性が見えない志望動機
インターンシップは学びの場であることは確かですが、企業は単に「教えてもらう」だけの姿勢ではなく、積極的に貢献しようとする意欲や主体性を求めています。 この例文では、あなたが企業に何を提供できるのか、どのように貢献したいのかが一切伝わりません。 「学びたい」という気持ちだけでなく、これまでの経験や強みをどう活かして企業に貢献できるのか、具体的に述べる必要があります。
他社にも使い回せる汎用的な志望動機
この志望動機は、どの企業にも当てはまるような一般的な内容であり、貴社でなければならない理由が全く伝わりません。 採用担当者は、自社に対する本気度を見極めたいと考えています。 その企業ならではの魅力や、その企業でなければ実現できないことについて具体的に言及することで、あなたの志望度の高さをアピールできます。
自己PRと混同している志望動機
リーダーシップは素晴らしい強みですが、これは本来自己PRで述べるべき内容です。 志望動機は、「なぜこの企業で、このインターンシップに参加したいのか」を説明する場です。 あなたの強みが企業の求める人物像と合致していることを伝えるのは大切ですが、それが志望動機の中核にならないように注意が必要です。 強みを述べる際は、それがどのようにインターンシップでの貢献に繋がるのか、具体的に結びつけて説明するようにしましょう。
【インターン志望動機の悪い例】良い志望動機を見て学ぼう
次に業界別お志望動機のいい例を紹介します。あなたの志望している業界もあるかもしれませんので、一度確認しておきましょう。
- 食品業界のインターン例文
- 広告業界のインターン例文
- デベロッパーのインターン例文
- メーカーのインターン例文
食品業界のインターン例文
広告業界のインターン例文
デベロッパーのインターン例文
メーカーのインターン例文
【インターン志望動機の悪い例】文字数別の良い例を見て学ぼう
志望動機は基本的に文字数指定があるところがほとんどです。今回は文字数別の例文も紹介しますので自分なりに書き換えてみてください。
- 100文字の例文
- 200文字の例文
- 300文字の例文
- 400文字の例文
100文字の例文
200文字の例文
300文字の例文
400文字の例文
【インターン志望動機の悪い例とは】完成度を高めるために就活エージェントを利用しよう
どうしてもインターンの志望動機が書けない、もっと完成度を高めたいと感じる場合は、就活のプロである就活エージェントに相談してみると良いでしょう。
例えば、ジョブコミットならインターンの志望動機作成に限らず、就職活動全般で知りたいことや不安なことがあれば、気軽に相談できます。
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まとめ
インターン向けの志望動機は、単に漠然とした興味を伝えるだけでなく、その業界や企業に深くコミットしていること、そして応募するインターンシップの内容に強い関心を持っていることを具体的に示すと、採用担当者に刺さりやすくなります。
そのためには、自己分析だけでなく、業界研究や企業研究を入念に行い、さらにインターンの内容についても十分な情報収集を行う必要があります。
これらの準備が、あなたの志望動機をより強力なものにするでしょう。

