【2025年版】残業が少ない業界17選!激務な業界から残業が少ない職種まで徹底解説!

【2025年版】残業が少ない業界17選!激務な業界から残業が少ない職種まで徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること
  • 残業が少ない業界
  • 激務な業界
  • 残業が少ない職種
この記事をおすすめしたい人
  • 残業が少ない業界に行きたい人
  • 残業が少ない業界を知りたい人
  • 残業が少ない業界の特徴を知りたい人

目次目次を全て表示する

業界診断ツールを用いよう

業界診断画像

この記事では残業が少ない業界について紹介しますが、先にツールで最適な業界を見つけてしまえば、記事を読む必要すらないかもしれません。

弊社が提供している業界診断ツールを使えば、なんと20個の質問に答えるだけであなたの向いている業界や職種、強みまで明確にできます。

就活のプロが作成した選りすぐりの質問を活用して、ぜひ効率よく就活を進めてください。

もちろん、無料で利用できます。

はじめに

一昔前までは、残業をして企業に尽くすことを美徳とするような考えもありました。

しかし近年はどちらかというと定時で退勤し、趣味を楽しんだり、しっかり体を休めたりすることが大切であると言われるようになりました。

そこで今回は残業が少ない企業に就職し、ワークライフバランスを保ちたいと考えている方のために残業が少ない業界を紹介します。

特徴や具体的な業界名、反対に激務な傾向にある業界についても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

残業が少ない業界の特徴

まずは残業が少ない業界の特徴について紹介します。

後ほど代表的な残業が少ない業界を10個紹介しますが、もちろんそれら以外にも、比較的残業が少ない業界は存在します。

傾向を理解しておけば、いちいち「この業界はホワイトか」などを調べずとも働きやすいか判断できるため、ぜひ参考にしてみてください。

残業が少ない業界の特徴
  • BtoBビジネス
  • ストック型ビジネスモデル
  • シフト制・交代制が徹底されている
  • 規制産業かどうか
  • ルーティン業務の割合が高い

BtoBビジネス

残業が少ない業界の代表として知られるのが、BtoBビジネスを展開している業界です。

法人企業を顧客としているため、打ち合わせや連絡のやり取りが企業の営業時間内に限定されることが大きな理由に挙げられます。

営業時間外に無理に対応する必要がなく、働く時間も取引先稼働時間に合わせるため、一定であることが多いです。

また、急な納品や突発的なクレームなどの発生頻度も比較的低く、計画的にスケジュールを組みやすいのも魅力です。

BtoBビジネスモデル

ストック型ビジネスモデル

ストック型のビジネスモデルを持つ業界も、残業が少ないです。

単発の売上を繰り返すフロー型とは異なり、契約を一度獲得すれば継続的に収入が発生する仕組みだからです。

SaaSやサブスクリプション型のサービスは契約後も月額や年額で料金が自動的に発生するため、毎月の目標達成に追われ続ける環境ではありません。

また、顧客対応も安定しやすく、予想外のトラブルや納期に追われるリスクが比較的低いため、業務の見通しを立てやすい点も特徴です。

業績が安定するという構造が社員の働き方に良い影響を与え、極端な業務負担の偏りもありません。

スットク型ビジネスモデル

シフト制・交代制が徹底されている

24時間体制で動く業界は残業前提とした働き方が認められにくい傾向にあります。

特に製造業の工場やインフラ設備を管理する業界などは、安全面の観点からもシフト制・交代制が厳密に運用されています。

業務中の集中力が求められる現場では残業が続くとリスクが高まってしまうため、企業が労働時間の管理に対して厳しい体制をとっているのです。

勤務スケジュールは事前に明確に定められており、業務が長引いても次の担当者へ引き継ぐという文化が根付いているケースが多く見られます。

そのため、一人ひとりの業務負荷が過度にならず、残業時間も短い企業が多いです。

規制産業

残業が少ない業界として注目されるのが、規制産業に属する業界です。

金融、保険、エネルギー、鉄道など、国や行政機関の監督下に置かれている業界は法的・制度的な制限が強く、無理な業務の進め方ができないようになっています。

価格競争やサービス競争が過熱しにくいため、極端な営業ノルマや納期へのプレッシャーも発生しづらい環境が整っており、働き方も安定しています。

無理に売上や利益を追うことが制限される分、社員の健康やワークライフバランスを守る方針が浸透しやすく、それが残業の抑制に直結しているのです。

ルーティン業務の割合が高い

日々の業務があらかじめ定まっている業界では突発的な対応はあまり多くなく、残業を必要とする場面も限定的です。

ルーティン業務とは手順や時間配分がある程度固定されている業務のことを指します。

こうした業務が中心となっている業界では計画的に作業が進めやすく、就業時間までに必要なタスクを終えられる可能性が高いです。

加えて、突発的なクレームや仕様変更が頻繁に起こる業種とは異なり、トラブルによって業務が後ろ倒しになるケースも少ないため、残業が発生しにくいです。

個人の工夫やスピードに任される要素は多くありませんが、その分均等な労働環境が保たれやすく、組織全体で業務の効率が進められていることも背景にあります。

定型的な業務が好きでプライベートとの両立を重視する人はルーティン業務の割合が高い業界を選ぶと良いでしょう。

残業が少ない業界16選

続いて具体的に残業が少ない業界を16個紹介します。

以下の16個の業界の企業の多くは残業が少ないとされており、比較的働きやすいところが多いです。

もちろん全ての企業が残業が少ないというわけではありませんが、ワークライフバランスを保って働きたい方はぜひこれらの中から企業を選んでみてください。

残業が少ない業界16選
  • 石油・石灰製品業界
  • リース業界
  • クレジットカード業界
  • 化学業界
  • 食品業界
  • 医薬品業界
  • インフラ業界
  • 私立大学職員
  • SaaS業界
  • 電子部品・電子機器業界
  • 保険業界(事務・システム系職種)
  • 官公庁・自治体関連(公務員系)
  • 信用金庫・地方銀行
  • 不動産管理業界
  • 官民ファンド・独立行政法人
  • 製薬卸・医療機器卸

石油・石炭製品業界

石油・石炭製品業界では石油精製や石炭加工などを担う大規模な設備が常時稼働しています。

これらは一度稼働を始めると止めることは難しく、365日24時間体制での操業が基本となっているため、従業員の働き方も厳密に管理されています。

シフト制が徹底されており、決められた時間になれば必ず業務も交代する運用が取られているのです。

これは安全面や設備の安定稼働を最優先とする業界の特性によるものであり、1人に過度な労働を強いることが「しようとしても、制度上できない」仕組みとなっています。

また、運用の大半がオペレーションに特化しており業務の流れが定型化されていることから、突発的な業務が入りづらく、業務量の増減も比較的予測しやすいです。

代表企業例
  • ENEOSホールディングス
  • 出光興業
  • コスモエネルギーホールディングス

リース業界

リース業界は法人を主な顧客としており、企業の設備投資を支える存在として取引を行っています。

顧客のほとんどが企業であるため、取引に関する連絡や打ち合わせ、契約手続きなどは企業の営業時間に合わせて行うのが基本です。

したがって、夜間や休日に対応する機会はあまり多くなく、残業が発生しにくいです。

また、契約期間が明確で事務手続きが標準化されていることから業務における予測のしやすさがあり、繁忙期以外は安定した働き方ができます。

代表企業例 
  • オリックス
  • 三菱HCキャピタル
  • 三井住友ファイナンス&リース

クレジットカード業界

クレジットカード業界では業務の大半が不正利用の監視、会員情報の管理、加盟店へのサポート対応など、定型的なタスクで構成されています。

こうした業務はマニュアル化が進んでおり、対応内容がルールに沿って処理されることが多いため、急な長時間労働を強いられることがあまりありません。

また、セキュリティを重視した運用が求められるため、労働量を極端に多くせず、ミスが発生しないようなシステム構築を行い、タスクの分散と標準化が徹底されています。

代表企業例 
  • 三井住友カード
  • JCB
  • 三菱UFJニコス

化学業界

化学業界は主に素材を提供する立場として多種多様なメーカーと取引を行っています。

顧客の多くが法人であるため、対応する時間帯も企業の営業時間に沿って設計されており、就業時間外の対応はあまりありません。

加えて、化学製品は製造から納品までに一定の工程管理が求められるため、計画的に業務を進める必要があります。

したがって、スケジュールはあまり崩れることがなく、急な対応が原因で残業が増えることもあまりありません。

代表企業例 
  • 三菱ケミカルグループ
  • 住友化学
  • 三井化学

食品業界

食品業界は日常生活に欠かせない商品を扱うことから需要が安定しており、極端な業務変動が起こりにくい点が特徴です。

景気の影響を受けにくい分野であり、長期的な事業計画に基づいて動くことが多いため、急な受注や納期の変更に追われる場面は多くありません。

特に加工食品や原材料供給を行っている企業では取引先も法人が中心であるため、就業時間は基本的に企業の稼働時間内に収まります。

生産工程もある程度定型化されており、イレギュラーな対応が求められにくい構造となっていることから、現場の業務も比較的安定しています。

代表企業例 
  • 味の素
  • キッコーマン
  • 明治

医薬品業界

医薬品業界は新薬の研究開発や製造販売を通じて人々の健康に貢献する重要な産業です。

厚生労働省による厳格な許認可制度の下で事業が進められており、薬の承認には長い年月と精緻な審査が必要です。

したがって、業界全体が競争に陥りにくく、無理なスケジュール設定やノルマが厳しすぎる営業活動はありません。

また、扱う製品が人の命に関わるものであるため、品質管理や法令遵守は特に徹底されており、業務の進め方も制度に沿って段階的かつ計画的に行われます。

製造から流通販売に至る各段階で明確なルールが定められていることから、業務内容も一定の枠に収まりやすく、急な対応を求められることも多くありません。

代表企業例 
  • 武田薬品工業
  • 第一三共
  • 中外製薬

インフラ業界

インフラ業界は電気・ガス・水道・通信など社会に欠かせないサービスを安定的に提供することを使命としています。

こうしたサービスは公共性が極めて高く、需要が安定しているため、大量に契約を獲得する必要がなく、急な納期変更などもないため、業務量の波があまりありません。

また、ビジネスモデルとしても契約によって継続的に収益が得られるストック型であるため、収益面の安定は働き方にも反映されています。

さらに、規制産業の1つでもあるため、法令を遵守した形で業務が遂行され、無理な働き方が制度上難しいです。

したがって、業務の多くは定型的に進められ、担当者の裁量に任せきりになることが少なく、スケジュールの見通しが立てやすいとされています。

代表企業例 
  • 東京ガス
  • 大阪ガス
  • 東京電力

私立大学職員

厳密に言うと「業界」ではありませんが、残業が少ない職種の代表例であるため、こちらで紹介します。

私立大学職員の業務は学生のサポートや大学の運営、広報、施設管理など仕事の種類こそ多いですが、基本的に決まったスケジュールで動く点が大きな特徴です。

営利組織ではないため、民間企業に見られるような厳しい売上目標や営業などが設定されることは、まずありません。

もちろん、期日までに必要な業務を遂行することは求められますが、日々の業務量が極端に増加するようなことはないと思って良いでしょう。

代表企業例 
  • 早稲田大学
  • 慶應義塾大学
  • 明治大学

SaaS業界

SaaS業界はクラウドを通じてソフトウェアを提供する業態であり、従来のソフトウェア開発とは異なる柔軟な働き方が広がりつつあります。

比較的新しい分野であり、スタートアップやIT企業が多くを占めることから、古い企業文化に縛られない労働環境が整っていることが多いです。

業務の成果を時間ではなく成果物の質や納期遵守で評価する企業が多く、効率を重視する働き方が浸透しています。

また、フレックスタイム制度やリモートワークの導入率が高く、社員が自分のペースで働ける環境が整っていることも残業の抑制に大きく寄与しています。

代表企業例 
  • SmartHR
  • ラクス
  • SanSan

電子部品・電子機器業界

電子部品・電子機器業界ではスマートフォンや自動車、産業機械などに使用されるパーツや製品を提供しており、顧客の多くは大手製造業に属しています。

したがって、取引先の稼働時間に合わせて業務を行う必要があり、営業時間外の対応をすることはあまりありません。

また、多くの製品が企画・計画・生産で動いており、受注から納品までのスケジュールは前もって決められているケースが多いのも特徴です。

このような生産体制であるため、急な対応が求められることは少なく、計画的に働ける環境が整っています。

代表企業例 
  • 村田製作所
  • TDK
  • 京セラ

保険業界(事務・システム系職種)

保険会社の事務・システム部門は全般に残業が少ない傾向があります。
実際、内勤の保険事務では「17時定時あがり・残業月10時間以内」という求人が多数あり、持ち帰り業務もなく定時退社が基本です。
これは契約書類の処理や保険金支払いシステム運用など、業務がルーティン化されており企業の営業時間内に完結しやすいことが背景にあります。
ノルマに追われる営業職と異なり自分のペースで仕事を進めやすく、ワークライフバランスを重視する人には魅力的な環境です。
几帳面にコツコツ取り組める人やサポート役に徹したい人に向いています。
代表企業例

生命保険

  • 日本生命
  • 第一生命
  • 明治安田生命

損害保険

  • 東京海上日動火災保険
  • 損害保険ジャパン
  • 三井住友海上火災保険

官公庁・自治体関連(公務員系)

官公庁や地方自治体の公務員は法令で勤務時間が1日7時間45分と定められており、残業時間は平均して年約150時間(月12時間程度)と民間より少ない水準です。
窓口対応や庶務など業務の多くが開庁時間内に完了するため、突発的な長時間労働は発生しにくい傾向があります。
近年は働き方改革の影響で週に1度の「早帰りデー(ノー残業デー)」を設ける自治体もあり、残業時間はさらに抑制される方向です。
こうした環境から、公務員の仕事は安定志向でルールに沿って着実に職務を遂行できる人に向いており、仕事と生活の調和を大切にしたい就活生にとって魅力的なフィールドと言えるでしょう。

信用金庫・地方銀行

信用金庫や地方銀行は、都市銀行と比べて残業時間が短めです。
例えば大阪信用金庫では月間平均残業時間が9.2時間と銀行業界平均(21.8時間)より約12時間も少なく、実際「窓口課ではほぼ毎日定時退社できる」という社員の声もあります。
店舗は15時に営業終了し、その後の日計処理や書類チェックを終えれば、特段のミスがない限り一般職の職員は18時頃に退勤できます。
組織として「仕事が残っていても残業させない」という方針の信用金庫も多く、早く帰れる代わりに翌日に業務を持ち越すことで長時間労働を防いでいます。
地域に根ざした安定した職場で、金融事務をコツコツ正確にこなしたい人に向いています。
ただし都市銀行に比べ給与水準は高くない傾向があるため、収入よりもワークライフバランスを重視する人に適した業界です。
代表企業例

信用金庫(預金規模ベース)

  • 京都中央信用金庫(約5兆円)
  • 城南信用金庫(約3.93兆円)
  • 岡崎信用金庫(約3.4兆円)

地方銀行

  • 横浜銀行
  • 京都銀行
  • 静岡銀行

不動産管理業界

不動産管理(賃貸物件やビルの管理)の仕事は、入居者対応・契約更新・定期点検や清掃手配などルーティン業務が中心で計画的に進めやすく、他の不動産業種に比べると残業は少なめです。
もっとも、設備故障やクレーム対応など緊急案件が発生した際には時間外対応が必要になるケースもありますが、近年は業界全体で残業時間を減らす取り組みが増えています。
当番制のシフトを導入して緊急連絡を交替で受け持つ企業もあり、一人の社員に負荷が集中しない工夫もなされています。
総じてノルマに追われることは少なく、日中の業務に専念できる環境と言えます。
入居者や物件オーナーとのやり取りが多い分、柔軟なコミュニケーション能力がありクレームにも冷静に対処できる我慢強い人に向いています。
代表企業例
  • 大和ハウスグループ(大和リビング株式会社)
  • 東急コミュニティー
  • 日本ハウズイング株式会社

官民ファンド・独立行政法人

官民出資のファンドや独立行政法人の職場は、公的機関に近い勤務体系で残業が少ないことで知られています。
一般的に月間残業時間は少なめで、例えば都市再生機構(UR)の平均残業は月22時間程度と日本企業全体の平均(月24時間前後)より低く抑えられています。
法人によっては所定労働時間が1日7時間30分程度と民間より短く設定されており、休日・休暇も多めで有給休暇も取得しやすいなど、制度面でもゆとりを持って働ける環境です。
営利目的ではなく公共の利益を追求する業務が中心のため厳しいノルマはなく、仕事のペースも穏やかです。
若いうちから高収入を狙うような職場ではありませんが、長期的な安定や社会貢献を重視する人にとって理想的な働き方ができるでしょう。
几帳面で計画的に業務を進める人、落ち着いた職場で腰を据えて働きたい人に向いています。
代表企業例
  • 独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
  • 株式会社Cool Japan Fund(クールジャパン機構)
  • 株式会社INCJ(Innovation Network Corporation of Japan)

大学・教育関連(専門学校・教育財団など)

大学職員や専門学校・教育財団の職場は、授業時間やアカデミックカレンダーに沿って業務が進むため全般に残業が少ない傾向があります。
営利企業ではない分、民間企業のような厳しい売上ノルマも課されず、必要な期日までに業務をこなせば日々の仕事量が極端に増えることはありません。
学生対応、入試広報、研究支援、施設管理など担当業務は多岐にわたりますが、いずれも計画的に処理できるものが中心です。
教育現場を支えるというやりがいがある一方で、穏やかで規則正しい働き方をしたい人に適した業界と言えます。
人のサポートや調整役が好きな人、安定した環境で長く働きたい人に向いています。

製薬卸・医療機器卸

医薬品卸売会社や医療機器のディーラーは取引先が病院や薬局といった医療機関のため、受注対応や納品業務は相手先の営業時間内に行われます。
その結果、残業は全業界の中でも非常に少ない部類に入ります。
実際、医薬品卸で働く薬剤師の場合、調剤や営業ノルマがなく社内での在庫・品質管理や専門問い合わせ対応が主な仕事となり、これらはほとんど終業時間内に完結します。
子育てと両立しやすい理想的な職場と評されるほど定時退社が当たり前で、医療機器営業職でも月平均残業約13時間と比較的少なめです。
深夜の緊急対応は稀で、計画された物流管理に従事できる点が特徴です。
ただ、人の命に関わる製品を扱う責任は重大なのでミスのない正確な仕事が求められます。
裏を返せば残業代等の手当が少なくなる分給与水準はやや抑え気味ですが、安定した勤務と社会貢献度の高さを重視する人には向いている業界でしょう。
代表企業例
  • メディパルホールディングス(売上高:約3.67 兆円)
  • アルフレッサホールディングス(売上高:約2.96 兆円)
  • スズケン(専門性・物流効率に強み)

激務な業界5選

反対に、激務な業界にはどのようなものがあるのでしょうか。

もちろん「これらの業界の企業はすべて激務で、ブラックだ」とは言いません。

しかし、比較的労働時間が長く、大変なところが多いのは事実です。

興味がある業界以外は、就活の選択肢から外しておくとスムーズに働きやすい企業を探せるでしょう。

激務な業界5選

・コンサルティング業界
・広告業界
・人材業界
・SIer業界
・ゼネコン業界

コンサルティング業界

コンサル業界はクライアントから高額な費用を受け取り、ビジネスの課題を解決する職種であるため、提供するサービスの質とスピードが最優先されます。

企業側は高い報酬に見合う成果を短期間で出してほしいと思っているため、コンサルタントは限られた時間内に膨大な情報収集や分析を行い、資料を整え、提案を具体化しなければなりません。

しかも、その成果はただの提案ではなく、企業の意思決定や経営方針の転換に影響するレベルのものであるため、正確性と論理性を兼ね備えたアウトプットが必要不可欠です。

したがって、プロジェクトの準備や企業の資料作成、会議の資料制作などが深夜に及ぶ作業として常態化しており、特に若手のうちは連日終電帰りというケースも珍しくありません。

代表企業例 
  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • ボストン・コンサルティング・グループ
  • アクセンチュア

広告業界

広告業界はクライアント企業の要望をもとに、商品のイメージやブランディングを左右する広告を企画・制作・運用していく仕事です。

クライアント側からの要望変更が発生しやすく、直前でコンセプトが変更されたり、役員の一声で全体の構成がひっくり返るという事態が発生したりします。

その都度対応を迫られるため、深夜や休日に修正作業を行うことも少なくありません。

さらにイベントやキャンペーンといった期限のある案件では公開直前に広告内容を微調整する必要が出ることが多く、綿密なスケジュール管理と、迅速に対応する能力が求められます。

代表企業例 
  • 電通グループ
  • 博報堂DYホールディングス
  • サイバーエージェント

人材業界

人材業界は求職者と企業の双方に向き合う立場にあるため、業務量が多くなりやすい構造です。

求職者の多くは平日の日中に別の仕事をしているため、面談やカウンセリングは夜間や土日に集中する傾向にあります。

そうした中で企業側からは平日昼間に連絡や依頼が届くため、早朝から深夜まで対応に追われることも少なくありません。

また、企業からの急な面接調整や書類提出の依頼、内定辞退の対応など、突発的なタスクが発生しやすく、計画通りに業務が進めにくい点も疲労の原因となります。

さらに、ノルマやKPIなどの数値目標が厳密に設定されていることが多く、求職者の就業決定数や企業への提案件数を日々追い続けなければなりません。

代表企業例 
  • リクルートホールディングス
  • パーソルキャリア
  • パソナグループ

SIer業界

SIer業界ではクライアント企業の業務を支えるシステムを開発・構築する業務が中心です。

納期が厳格に定められており、遅延が生じれば顧客のビジネスに多大な損害を与える可能性が高いため、進捗が思わしくない場合は長時間労働で帳尻を合わせなければなりません。

プロジェクトごとに異なる技術環境や業務知識が求められることが多く、新しい知識を短期間で習得させられることもあります。

特に下請け構造が色濃い案件では一次請け企業からの仕様変更やレビュー対応に追われ、想定以上の作業量を強いられることが多いです。

よって、納品の直前になるとバグの対応や最終チェックで残業が増え、休日出勤も少なくありません。

代表企業例 
  • NTTデータ
  • 野村総合研究所
  • 富士通

ゼネコン業界

ゼネコン業界では建設プロジェクトの進行管理を担う立場として、常に現場の状況に目を配る必要があります。

施主の事業計画に大きく関わるため、納期厳守が最優先事項であり、工期が遅れることは許されません。

そのため、天候不順や資材の搬入遅延、設備トラブル、作業員の安全管理など、あらゆる要素を事前に想定しながらスケジュールを維持する必要があります。

さらに建設現場は朝が早く、始業前の準備や安全確認を行うため、連日早朝からの出勤が続きます。

現場監督としての記録作成や工程報告、施工図面の修正といった事務作業は勤務後に回されることが多く、帰宅時間が大幅に遅くなるケースも少なくありません。

代表企業例 
  • 鹿島建設
  • 大林組
  • 大成建設

残業が少ない職種5選

残業が少ない業界と多い「業界」について理解できたら、次は残業が少ない「職種」についても考えてみましょう。

いくら業界全体としては比較的残業が少なめといっても、職種によっては残業が多いこともあります。

そこで残業が少ない代表的な職種を5つ紹介するので、興味があるものがあれば、その職種を中心に就活を進めてみてください。

残業が少ない職種5選

・法人営業
・事務職
・経理
・研究開発職
・受付

法人営業

法人営業は個人を対象とする営業とは異なり、顧客が企業であるという点が最大の特徴です。

多くの企業は基本的には9時から18時が営業活動の基本時間であり、それに合わせて営業担当者も同じ時間帯で業務を行うことになります。

電話でのアポイントの獲得や商談は先方の業務時間内でしか対応してもらえないため、夜遅くや休日に仕事が発生すること自体が稀です。

さらに事前にスケジュールを立てやすい傾向にあり、1日の活動が見通しやすいことも特徴です。

また、営業先との関係性が安定していれば、飛び込み営業などをする必要もなくなるため、1人当たりの負担も比較的軽減される傾向にあります。

事務職

事務職は社内のサポート業務を担うポジションであり、業務内容の多くが定型的かつルーティン的なものが多いです。

勤怠管理や備品の発注、会議資料の準備、社内申請の処理といった業務は大変ではあるものの、急な対応を求められることは多くないため、基本的にスケジュール通りに業務を進められます。

また、社外とやり取りを行うこともそこまで多くはないため、他の部署や顧客のスケジュールに業務が左右されにくく、自分の裁量で時間を管理しやすい傾向にあります。

事務処理の正確性や効率は求められるものの、それらは日々の業務フローの中で地道に積み重ねていくもので、急に発生する対応に追われることはあまりありません。

経理

経理は皆さんご存知の通り、企業のお金に関わる業務全般を担う仕事であり、伝票の処理や帳簿の作成、決算書類の作成などが主な仕事です。

これらの業務は年間を通じてスケジュールに基づいて進められるため、事前に業務量の見通しを立てやすい点が特徴です。

決算の時期は繁忙期に該当しますが、それも年間カレンダーであらかじめ決まっており、準備期間を設けて計画的に対応できるため、急な残業が発生することはそこまでありません。

また、他の部署とのやり取りもそこまで多くなく、社外からの急な依頼や顧客対応に追われることはないため、自分のペースで仕事を進めやすい環境が整っています。

研究開発職

長期的な視点で技術や理論の探求を行う基礎研究に関わる職種は、日々の業務に厳格な納期が設定されているわけではありません。

したがって、業務のスケジュールが柔軟で、自分の研究テーマに沿って時間をかけてデータ収集や分析、検証を行うことが可能です。

大学や研究機関、企業の研究所など所属先によってスタイルは異なりますが、いずれも研究者の裁量が尊重される風土が根付いており、無理なスケジュールで成果を求められる状況にはなりにくいです。

研究の進捗は中長期的な評価に委ねられるため、突発的な残業や緊急の対応は少なく、計画通りに退勤できます。

受付

受付は来客対応や代表電話の取次、会議室の予約管理などを行う仕事であり、勤務時間は基本的に、企業の営業時間と同じです。

来客対応がメインであるため、朝の始業から夕方の終業までが主な勤務時間となり、営業時間外に勤務が発生することはほとんどありません。

企業の顔として丁寧な対応を求められますが、業務範囲は明確に区切られており、他の部署の業務に巻き込まれることも少ないです。

事務作業が発生することもありますが、その内容も受付業務の合間に対応できる程度のものであることが多いです。

残業が少ない業界に就職するメリット

残業が少ない業界に就職するメリットについても考えてみましょう。

ただ漠然と残業が少ないところに就職したいと思っている方は多いでしょうが、なぜ自分が残業が少ないところに就職したいのか言語化してみることが大切です。

もしかすると志望動機や自己PRで書ける要素が見つかるかもしれないので、ぜひメリットを理解しておきましょう。

残業が少ない業界に行くメリット

・ワークライフバランスを維持できる
・自己投資に時間を充てられる
・仕事でのストレスが小さい

ワークライフバランスを維持できる

残業が少ない業界で働くと、プライベートの時間を確実に確保できるため仕事と私生活のバランスを整えやすくなります。

特に定時退社が当たり前とされている職場ならば勤務時間外の予定を立てやすく、生活全体のリズムも整いやすくなります。

家族と夕食を共にしたり、子供との時間を大切にできたりと家庭生活を犠牲にしなくて済む点は大きな魅力と言えるでしょう。

長時間労働が常態化している環境ではどうしても仕事中心の生活になりがちですが、残業が少ない業界ならば自分中心の生活を送ることができます。

自己投資に時間を充てられる

全員が自己投資をしなければならないわけではありませんが、さらなるキャリアアップを目指す人にとっては自己投資に時間を充てられる点も大きな魅力です。

仕事が終わった平日の夜に資格取得に向けた学習を進めたり、語学力やプログラミングなど新たなスキルの習得に挑戦したりと、成長につながる時間の使い方ができる点は大きな利点です。

これにより、さらにワークライフバランスが整っており、稼げる企業や職種に転職を目指すこともできますし、フリーランスとして独立する道も開けてきます。

仕事でのストレスが少ない

残業が少ないからといって、必ずしもストレスが減るわけではありませんが、少なくとも睡眠不足や体調不良などのストレスは発生しにくくなります。

十分な休息を確保できるため毎日元気な状態で過ごすことができ、日常のパフォーマンスにも良い影響が出ます。

加えて、自炊や運動など健康維持のための習慣も取り入れやすくなるでしょう。

また、無理な働き方を強いられないため、仕事に対する前向きな姿勢も保ちやすくなり、長く勤められることが多いです。

残業が少ない業界に就職するデメリット

残業が少ない業界に就職することが100%正しいとは限りません。

「ブラックな企業に就職しろ」とは言いませんが、残業が少ない業界のデメリットを理解しておかないと、後で後悔することになるかもしれません。

以下の3つのデメリットがある可能性を理解した上で、できる限り当てはまらないであろう業界や企業を選ぶことを心がけてください。

残業が少ない業界に行くデメリット

・仕事内容が退屈に感じる可能性がある
・給与が少ない可能性がある
・成長機会が少ない

仕事内容が退屈に感じる可能性がある

残業が少ない職場は業務のプロセスが整っていて、仕事が効率的に進む傾向はあります。

しかしその反面、仕事の内容が単調になりやすく、退屈に感じることが多いのも事実です。

特に業務が完璧にルール化されていたり、マニュアル通りに進めるだけの作業ばかりの場合は日々の仕事に変化が乏しく刺激を感じにくいでしょう。

最初のうちは「楽で気楽に業務に取り組めるな」と思うかもしれませんが、ずっとその環境に安心しているとやりがいが感じられず「自分の仕事はこれでいいのか?」といった疑問を持つようになることもあります。

給与が少ない可能性がある

残業が少ないということは当然、それだけ時間外の手当が発生しにくいということです。

月給制の企業であっても、残業代が基本給に含まれている場合や、定時退社が前提の職場では賞与の支給額が少なめになる傾向もあります。

特に年功序列を重んじる業界や企業によっては若手のうちは基本給の水準が低く、同世代と比べて年収に差がついてしまうこともあります。

給与水準が低い職場では生活に対する安定・安心感が失われるだけでなく、将来的な資産形成やライフプランにも影響を及ぼす可能性があるため、しっかりと給与を確認してから企業選びをしましょう。

成長機会が少ない

残業が少ないからといって、必ずしも成長できないわけではありませんが、どうしてもその機会が少なくなりがちなのは事実です。

業務量が限られていることから経験できる業務範囲にも制約が生じやすく、キャリアの幅が広がりにくい企業も多いです。

特に、若手のうちに様々な経験を積みたいと考えている人は物足りなさを感じることでしょう。

残業が多い環境では短期間で膨大な業務をこなすことを通じて急成長する機会はあります。

しかし、残業が少ない職場では一つひとつの仕事を丁寧にこなすスタイルが基本であるため、スピード感を持った成長は期待できないでしょう。

残業が少ない業界に向いている人の特徴

残業が少ないことは基本的に嬉しいことではありますが、特に以下のような特徴が当てはまる場合は、残業が多い業界は最初から選択肢に含めずに就活を進めた方が良いです。

自分は残業が少ないことをどのくらい優先すべきなのか検討するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

残業が少ない業界に向いている人の特徴

・プライベートを重視したい人
・長期的な安定を重視する人
・時間や健康に価値を置いている人

プライベートを重視したい人

仕事と私生活のバランスを大切に考える人々にとって、残業が少ない業界は非常に魅力的な選択肢です。

日々のスケジュールが安定しており、勤務時間外に予定を立てやすい職場であれば、自分のための時間を確保しやすいでしょう。

家族や友人との時間を大切にして一緒に過ごしたい、平日の夜に習い事や運動などを習慣化したいと考えている人は定時で帰れる環境が理想です。

業務後に余裕があることで生活の中にリズムが生まれ、心身ともに穏やかな状態を維持しやすいでしょう。

オンとオフの切り替えが明確であればあるほど、精神的なストレスも減り、仕事そのものにも集中できるようになります。

長期的な安定を重視する人

予測不能なトラブルや突発的な業務の対応が少ない職場環境を好む人も、残業が少ない業界におすすめです。

長時間労働が常態化してしまっている業界ではスケジュールの見通しが立てづらく、日々の業務に振り回されることが少なくありません。

不安を感じるタイプの人は、業務内容や時間が安定している職場の方が安心して働きやすいでしょう。

年間スケジュールが決まっている経理や事務のような職種であれば、自分の役割や必要な業務量が事前に把握できるため、落ち着いて業務に取り組めます。

時間や健康に価値を置いている人

自分の健康や自由な時間を大切にしている人は残業が少ない業界がおすすめです。

勤務時間外にゆとりがあるということは、体調管理や心の安定を保ちやすく、健康的な生活を送りやすいということです。

睡眠不足の解消や、栄養のある食事の準備、運動、ストレス発散の時間など、日常生活の質を高める行動が習慣化しやすくなるのは大きなメリットと言えます。

また、時間的な余裕があることで読書や学習などの自己投資にも取り組みやすくなり、人生全体の充実感、いわゆる「QOL」を高められるでしょう。

残業が少ない業界に向いていない人の特徴

「残業が少ない=幸せ」とは限りません。

もしかすると残業が少ない業界に就職して物足りなさを感じたり、ストレスを抱えたりすることもあります。

そこで、残業が少ない業界に向いていない人の特徴についても一緒に考えてみましょう。

もしかすると、あなたはある程度は残業がある業界に就職した方が仕事を楽しめるかもしれません。

残業が少ない業界に向いていない人の特徴

・若手から稼ぎたい人
・ルーティンワークが苦手な人
・若手から成長したい人

若手から稼ぎたい人

残業が少ない業界では比較的、年功序列や安定志向の企業文化が根付いています。

成果を即座に給与に反映させる環境とは異なり、若手のうちは高い年収を目指している方には物足りないことも多いでしょう。

特に営業やベンチャー系の企業は成果次第で20代でも年収が急激に伸びるような事例があり、それを求めている人からすると、着実にゆっくりと成長・昇給していくスタイルの業界は成長が実感できませんし、報酬にも納得できないかもしれません。

残業が少ない業界にも昇進や昇給のチャンスはありますが、それがスピード感を伴わないことが多いため、物足りなさを感じることもあるでしょう。

ルーティンワークが苦手な人

残業が少ない業界は業務効率化や時間管理の仕組みが整っているため、日々の仕事がある程度パターン化されています。

したがって、業務の大部分がルーティンワーク中心になることも多いです。

毎日同じ時間に出社し、同じ流れで同じ作業だけをして帰る働き方に対して単調さを感じてしまう人や、新しい刺激や変化を求めるタイプの人はモチベーションを維持できないでしょう。

自分で仕事の流れを改善したり、新しい企画を発信したりする余地が全くないと「業務そのものに飽きてしまう」という声もあります。

もちろん、どの業界でも一定の変化や工夫は求められますが、残業が少ない環境では効率と安定性が重視されるため、自分の裁量で大胆に動ける場面が少ない構造です。

若手から成長したい人

若いうちから裁量の大きな仕事に挑戦し、実践を通じてスピーディーに成長していきたい人は残業が少ない業界の場合は物足りなさを感じることもあります。

こうした業界では効率的な研修制度やマニュアルに沿った業務の習得が重視されており、座学やOJTを通じて段階的にスキルを身につけていくことが多いです。

確かに、必要な知識や手順を身につけるには適しています。

しかし挑戦の機会は限られており、任される仕事の幅が狭いことも多いため、成長の実感を得られない人も多いです。

また、安定性を重視する企業の場合、若手に対する責任のある業務の割り振りができず、いつまでも補助的な仕事しか任されないこともあります。

残業が少ない業界の見極め方

ここまで残業が少ない業界の特徴や具体的な業界名などについて紹介しましたが、この情報だけで残業が少ない業界を見極められるわけではありません。

ぜひ余裕があれば、以下の3つの対策を行ってみてください。

これらの対策はES作成や面接の対策、インターンに行く企業選びなどにも役立ちます。

就活全般に役立つ対策であるため、ぜひ入念に取り組んでみてください。

残業が少ない業界の見極め方

・OB/OG訪問を行う
・口コミを見る
・業界・企業研究を行う

OB/OG訪問を行う

残業の有無や働き方の実情は求人情報や企業の公式サイトだけでは完全に判断できません。

そこでおすすめなのはOB・OG訪問を通じてその企業で働く社員から直接話を聞くことです。

特に、自分の第一志望の業界や職種で活躍している先輩の声にはネットの情報よりも現実に即した信頼性があります。

働き方、1日のスケジュール、繁忙期の要素、職場の雰囲気などを具体的に質問して、残業の有無に関するイメージをより明確にしましょう。

早い段階でOB・OG訪問を行っておくと、業界理解を深めつつ働きやすさを基準に企業選びができるようになるため、後悔のない選択ができるでしょう。

口コミを見る

企業の残業実態を知る手段として、口コミサイトの活用もおすすめです。

その企業で働いたことのある人が投稿しているため、社内の雰囲気や上司との関係性、労働時間、休日取得のしやすさなど外から見えにくい部分の情報が多く集まっています。

特に残業時間やワークライフバランスに関するコメントをチェックすれば、求人票や公式サイトに書かれている内容との乖離がないかを確認することも可能です。

ただし、全ての口コミが本当にその企業に所属していた人のものとは限りませんし、たまたまその投稿主がその企業に合わなかっただけのこともあります。

そのため、口コミの信憑性を意識して確認しましょう。

業界・企業研究を行う

業界や企業について深く調べることも、残業が少ない環境かどうかを見極める重要な手がかりです。

まずは業界全体のビジネスモデルを確認し、繁忙期の有無や季節的な変動があるか、納期に追われる業務形態でないかなどを調べて、労働時間の傾向を確認しましょう。

次に、個別の企業研究を行い、企業理念や働き方改革への取り組み、福利厚生制度などについてチェックしてみてください。

残業の抑制のための制度導入やフレックスタイム制の有無、在宅勤務制度の整備状況など、働きやすさを重視する企業には共通する特徴があります。

また、有価証券報告書や中期経営計画の中で人材の定着率向上や健康経営を重視している記述があれば、社員の働きやすさを意識した経営がなされていると読み取れます。

おわり

今回は残業が少ない業界の特徴や具体的な業界名、反対に激務な可能性が高い業界などについて詳しく紹介しました。

もちろん、全ての人に残業が少ない業界が向いているわけではありません。

しかしワークライフバランスを大切にし、時間や健康に価値を置いている人は、残業が少ない業界を目指した方が良いでしょう。

この記事で紹介した業界の中に気になるものがあれば、しっかりと研究を行い、インターンやOB・OG訪問など、業界をより深く知るための対策を行ってみてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます