はじめに
大学生の皆さんは、飲み会やサークル活動、旅行など、楽しいイベントがたくさんあって、ついついお金を使ってしまいがちですよね。
気づけばお財布が寂しくなっている、なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
特に、自由な時間が増える大学生活は、貯金をするのが難しいと感じるかもしれません。
しかし、ちょっとした工夫で、学生時代から賢く貯金することは十分に可能です。
今回は、そんな大学生のための貯金のコツをご紹介します。
【貯金のコツ】大学生の貯金事情
大学生の皆さん、普段どれくらい貯金をしていますか？ 周りの友達はどれくらい貯金しているんだろう、自分は貯金が苦手で…なんて不安に思っている人もいるかもしれません。
ここでは、最新の調査データをもとに、大学生のリアルな貯金事情についてご紹介します。
自分の状況と比較して、貯金をするモチベーションにしてみてください。
貯金をしている大学生はどれくらいか
「10代の金銭感覚についての意識調査2024」によると、現在貯金をしていると回答した大学生・短大生・専門学校生・予備校生は、全体の57.5％にのぼります。
この数字は、半数以上の大学生が何らかの形で貯蓄に取り組んでいることを示しており、決して少なくない割合だと言えるでしょう。
一方で、「貯金をしていないが、したいと思う」と答えた学生も33.5％いました。
この層は、貯金の必要性は感じているものの、具体的な行動に移せていない、あるいは何から始めていいか分からないといった状況にあるのかもしれません。
そして、わずかながら9％の学生は「貯金をしていないし、したいと思わない」と回答しています。
貯金に対する意識は、学生によって大きく異なることがわかります。
大学生の平均的な貯金額
実際に貯金をしている大学生は、毎月どれくらいの金額を貯めているのでしょうか。
調査によると、自宅から通学している学生の平均貯金額は月々18,410円となっています。
実家暮らしの場合、家賃や食費といった大きな出費がかからないため、比較的貯金しやすい傾向にあると言えるでしょう。
一方、一人暮らしや寮生活を送る下宿学生の平均貯金額は、月々14,740円です。
こちらは自宅学生と比較するとやや少ないものの、家賃や光熱費、食費など、生活に必要な費用を自分で工面しながらも、きちんと貯金をしている学生が少なくないことがわかります。
自宅学生と下宿学生とでは生活費の構造が異なるため、貯金額にも差が出るのは当然のことですが、どちらの生活スタイルであっても、大学生の多くが計画的に貯蓄に取り組んでいる現状が見えてきます。
【貯金のコツ】貯金を始めるためにやるべきこと
貯金を始めたいけれど、「何から手をつけていいか分からない」という大学生も多いのではないでしょうか。
貯金は、一度に大金を貯めることよりも、継続してコツコツと続けることが何よりも大切です。
ここでは、貯金を成功させるために、まずやるべきことについて詳しく解説します。
目標を決める
貯金を始める上で、最も重要なのが「目標を明確にすること」です。
ただ漠然と「お金を貯めたい」と思うだけでは、なかなかモチベーションを維持できません。
例えば、「来年の夏休みに海外旅行に行くために20万円貯める」「卒業までに車の頭金として50万円貯める」「資格取得の費用として10万円貯める」といった具体的な目的を設定しましょう。
目的が明確であればあるほど、貯金への意欲が高まります。
そして、その目標とする貯金金額から逆算して、毎月いくら貯める必要があるのかを計算してみましょう。
例えば、1年後に20万円貯めたいなら、月に約1万6千円貯める必要があります。
このように具体的な数字が見えると、日々の節約も楽しくなり、目標達成への道のりがより明確になります。
家計簿をつける
貯金を成功させるための基本中の基本が、家計簿をつけることです。
家計簿をつけることで、自分のお金がどのように動いているのか、つまり「収入」と「支出」を視覚的に把握することができます。
何にどれくらい使っているのかが明確になるため、無駄な支出がどこにあるのかを客観的に見つけることが可能になります。
例えば、毎月コンビニでの少額な買い物が積み重なって、意外と大きな金額になっていることに気づくかもしれません。
家計簿をつける習慣を身につけることで、お金に対する意識が高まり、自然と無駄遣いを減らすことにつながります。
手書きのノートでも、スマートフォンアプリでも、自分に合った方法で構いませんので、まずは1ヶ月間、全ての支出を記録することから始めてみましょう。
レシートを取っておく
毎日こまめに家計簿をつけるのが面倒だと感じる人もいるでしょう。
そんな時に便利なのが、レシートをこまめに取っておくことです。
全ての買い物のレシートを財布や専用のファイルにまとめておけば、後でまとめて家計簿に記入することができます。
特に、アルバイトやサークル活動で忙しい大学生にとっては、毎日家計簿に向き合う時間を確保するのが難しい場合もあります。
レシートを保管しておくことで、週末や空いた時間にまとめてお金の流れを管理することができ、家計簿をつけるハードルを下げることができます。
また、レシートは購入履歴の証明にもなるため、万が一の返品や交換の際にも役立ちます。
レシートを一時的に保管する場所を決めておくと、さらに管理がしやすくなるでしょう。
【貯金のコツ】貯金するためのコツ
貯金を始めようと決意しても、途中で挫折してしまう経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
「目標も明確にして、家計簿もつけ始めたのに、なかなか続かない」そんな悩みを抱える大学生の皆さんのために、貯金を成功させるための具体的なコツをご紹介します。
自分に合ったコツを身に着けて、貯金の目標金額を達成しましょう。
収入を増やすコツ
貯金を加速させる一番手っ取り早い方法は、やはり収入を増やすことです。
まず、最も一般的なのがアルバイトです。
時給の高いアルバイトを探したり、シフトの融通が利く場所を選ぶことで、無理なく収入を増やせるでしょう。
次に、将来を見据えた経験にもなるのがインターンシップへの参加です。
インターンの中には、給料が発生するものも多くあります。
実務経験を積みながらお金も稼げるので、一石二鳥と言えるでしょう。
興味のある業界や職種があれば、積極的に情報収集をして、参加を検討してみてはいかがでしょうか。
そして、近年注目されているのが副業です。
大学生でも、プログラミングやウェブデザイン、ライティング、動画編集など、自分のスキルや興味を活かして副業を始めることができます。
副業は、収入アップだけでなく、将来のキャリア形成にも役立つ可能性があります。
支出を減らすコツ
収入を増やす努力と並行して、支出を賢く減らすことも非常に重要です。
特に、毎月決まって発生する固定費を見直すことは、大きな節約につながります。
例えば、家賃は学生にとって最も大きな固定費の一つです。
もし可能であれば、より家賃の安い物件への引っ越しを検討したり、実家暮らしを続けることも大きな節約になります。
また、水道光熱費も節約できるポイントです。
こまめに電気を消す、使わない家電のコンセントを抜く、シャワーの時間を短くするなど、日々の意識で変わってきます。
通信費も見直しの余地が大きいでしょう。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えたり、不要なオプションを解約したりすることで、毎月のスマホ代を大幅に削減できる可能性があります。
変動費としては、外食が多いとどうしても出費がかさみます。
自炊に挑戦したり、友達とのご飯も、たまには宅飲みに切り替えるなど、工夫次第で楽しめる場面はたくさんあります。
貯金用の口座を作る
貯金を継続させるための最も効果的な方法の一つが、「先取り貯金」の仕組みを作ることです。
これは、お給料や仕送りが振り込まれたら、まず最初に目標額を貯金用の口座に自動的に移してしまう方法です。
「残ったお金で生活する」という意識を持つことで、無駄遣いを防ぎ、自然と貯金が貯まっていく仕組みを作ることができます。
この貯金用口座は、普段使いの口座とは別に開設し、簡単に引き出せないようにしておくとさらに効果的です。
例えば、ネット銀行の定期預金や、目的別貯金口座などを活用するのも良いでしょう。
毎月決まった日に自動で一定額が貯金用口座へ振り込まれるように設定すれば、手間もかからず、意識することなく貯金が進んでいきます。
【貯金のコツ】大学生で貯金をするメリット
大学生のうちに貯金を始めることは、単にお金が貯まるだけでなく、将来にわたって役立つ多くのメリットをもたらします。
今しかできない貴重な経験をしながら、賢く貯金をするための意識を身につけていきましょう。
自己管理能力が上がる
貯金を始めることは、自分のお金と真剣に向き合うことの始まりです。
毎月の収入と支出を把握し、予算を立て、その中でやりくりする過程は、まさに自己管理能力を磨くトレーニングと言えます。
どこにお金を使っているのか、どうすれば無駄を減らせるのかを常に考える習慣が身につくことで、**お金以外の場面でも、身の回りの管理が上手になります。
**例えば、時間の使い方や、タスクの優先順位付けなど、日常生活のあらゆる面で計画性や規律が生まれるでしょう。
大学生のうちにこのような自己管理能力を養っておけば、社会に出てからも、仕事やプライベートの様々な場面で役立つことは間違いありません。
未来の自分のためになる
大学生のうちに貯金することは、まさに未来の自分への投資です。
まとまった貯蓄があれば、将来の選択肢を大きく広げることができます。
例えば、卒業旅行の費用に充てたり、留学や資格取得のための資金にしたり、あるいは就職後の新生活の準備資金にしたりと、貯めたお金が具体的な夢や目標の実現を後押ししてくれるでしょう。
また、突然の出費や予期せぬ事態が起こった際にも、貯金があれば慌てることなく対応できます。
これは精神的なゆとりにもつながり、安心して新しいことに挑戦できる土台となります。
若いうちから経済的な基盤を築くことで、より豊かで充実した人生を送るための第一歩となるのです。
時間があるのは大学生の特権である
貯金は非常に良いことですが、大学生にとって最も価値のある資源の一つは「時間」です。
社会人になると、仕事に追われ、自分のための時間を確保することが難しくなることが多々あります。
その点、大学生は比較的自由に使える時間が多く、これはまさに大学生の特権と言えるでしょう。
この貴重な時間を使い、旅行や趣味、ボランティア活動、スキルアップのための勉強など、様々な経験に投資することは非常に大切です。
貯金ばかりに囚われて、今しかできない経験を逃してしまうのはもったいないことです。
大切なのは、貯金と経験のバランスを取ること。
賢くお金を管理しつつ、自己成長につながる「経験を買う」ことも意識して、有意義な大学生活を送ってくださいね。
【貯金のコツ】大学生ならではのお金がたまらない理由
大学生の皆さん、なぜかお金が貯まらない…と感じたことはありませんか？それは、大学生ならではの活動や環境が大きく影響しているのかもしれません。
理由を知ることで、対策を立てやすくなるでしょう。
以下の情報を参考に自分の生活において、何が大きな要因になっているか分析してみましょう。
サークル活動
大学生活の醍醐味の一つであるサークル活動は、充実した日々を送る上で欠かせないものですよね。
しかし、このサークル活動こそが、お金が貯まりにくい原因の一つとなることがあります。
例えば、部費や合宿費、イベントの参加費、衣装代や道具代など、活動内容によっては意外と多くの出費が発生します。
また、練習後の打ち上げや、サークル仲間との食事など、付随する交際費もかさむ傾向にあります。
もちろん、サークル活動は仲間との絆を深めたり、共通の趣味に没頭したりと、お金では買えない貴重な経験や良い思い出になります。
しかし、無計画にお金を使ってしまうと、いつの間にかお財布が空っぽに…なんてことになりかねません。
サークル活動にかかる費用を把握し、予算を決めておくなど、賢く楽しむ工夫が必要です。
飲み会
大学生になって増えるイベントといえば、やはり飲み会ではないでしょうか。
新入生歓迎会、打ち上げ、忘年会、送別会など、学年や季節を問わず様々な機会がありますよね。
楽しい雰囲気の中でついつい飲みすぎてしまったり、二次会、三次会へと流れてしまったりすると、一晩で想像以上にお金を使ってしまうことがあります。
特に、飲み会が続くと、普段の金銭感覚が麻痺してしまい、「これくらいなら大丈夫だろう」と高額な出費を気にしなくなる危険性もあります。
友達との交流は大切ですが、毎回全てに参加する必要はありませんし、参加する際も事前に予算を決めておくことが重要です。
一次会で切り上げる、二次会はソフトドリンクにするなど、メリハリをつけることで、楽しく交流しながらも出費を抑えることができます。
交際費
大学生は高校生までと比べて、時間的な余裕があるため、友達との交流機会が格段に増えます。
これが、お金が貯まりにくい大きな要因となる交際費の増加につながるのです。
カフェでのランチやおしゃべり、映画やショッピング、カラオケ、旅行など、友達と過ごす時間はかけがえのないものですよね。
しかし、毎回お金のかかる場所ばかり選んでしまうと、あっという間にお金が尽きてしまいます。
交際費は、友達との関係を築く上で必要不可欠な支出ではありますが、工夫次第で節約することも可能です。
例えば、カフェではなく大学のラウンジで過ごす、お互いの家で料理を持ち寄ってパーティーをする、公園でピクニックをするなど、お金をかけずに楽しめる方法はたくさんあります。
また、頻繁に会う友達とは、時々お金をかけない遊びを提案してみるのも良いでしょう。
おわりに
大学生の皆さん、貯金は難しく感じるかもしれませんが、少しの工夫と意識で確実に増やせます。
大切なのは、無理のない範囲で、少しずつ続けることです。
この記事で解説した、なかなかお金がたまらない要因を理解し、できることから少しずつ対策することで自然と貯金する習慣が身に付きます。
無理のない貯金をすることで、充実した大学生活を送りながらも、将来の自分のための貯えができるでしょう。
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