オープン・カンパニーとは?インターンシップや仕事体験との違いを解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・オープン・カンパニーの概要
・インターンシップと会社説明会との違い
・オープン・カンパニーに参加するメリット

この記事をおすすめしたい人

・オープン・カンパニーに興味がある人
・早い段階から就活対策をしたい人
・まだ興味のある業界が定まっていない人

目次目次を全て表示する

【オープン・カンパニーとは?】はじめに

就活において企業研究が重要であるのは、皆さんご存知でしょう。

企業について知っていなければ、志望動機や自己PRがうまく書けません。

代表的な企業研究の方法には公式サイトを調べることやインターンシップ、会社説明会に参加することが挙げられます。

しかし、最近では「オープン・カンパニー」というものも存在します。

「企業に行って、色々な情報を得られる」ということは知っているものの、結局インターンや会社説明会と何が違うのか理解できていない方も多いでしょう。

そこで今回はそれぞれの違いの解説を交えながらオープン・カンパニーについて詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

【オープン・カンパニーとは?】オープン・カンパニーとは?

オープン・カンパニーとは?

まず、オープン・カンパニーとは何なのかについて理解を深めておきましょう。

一言で言うならば、企業が学生に対して行う職場体験型のイベントで、企業理解を目的とした短期間のプログラムのことです。

経団連が2023年度から推奨し始めた比較的新しい枠組みで、企業の業務内容や社風、働く社員の雰囲気などを短時間で伝えることを重視しています。

1日もしくは数時間程度で実施されるケースが多く、内容としてはオフィス・工場見学、社員交流会、教育プログラムなどが行われます。

インターンシップとの違い

インターンは学生が企業で一定期間業務に関わり、仕事の流れや働き方を学ぶことを目的としたプログラムです。

業務の一部を実際に担当したり、社員の指導を受けながら課題に取り組んだりと、実務に近い体験を通して職業理解を深める内容になっている点が特徴です。

多くの場合、数日から数週間にわたって実施されます。

一方、オープン・カンパニーは理解を深めるための情報提供の機会に重点を置いており、実務に直接関わることは基本的にありません。

短期間で実施されることが多く、座談会や企業紹介、職場見学などを通じて、学生に企業の魅力や雰囲気を伝えることを目的としています。

会社説明会との違い

会社説明会は企業が学生に対して事業内容や募集職種、採用スケジュールなどを説明する場として長く活用されてきました。

企業側がスライド資料などを使って情報を一方的に提供する形式が一般的で、参加者が質問できる時間も限られることが多いです。

難点として、受け身の立場で企業の概要を理解することが目的となるため、深い理解や双方向のやり取りは期待しづらいことが挙げられます。

一方、オープン・カンパニーでは参加者が主体的に関われるプログラムが取り入れられている点が大きな違いです。

このような形式により、企業がどのような価値観を持ち、どのような職場環境を提供しているのかをより具体的に知れるようになりました。

【オープン・カンパニーとは?】オープン・カンパニーの主な特徴

続いて、オープン・カンパニーの主な特徴についても理解を深めておきましょう。

なぜ開催されるのか、どのような人を対象にしているのか、いつ実施され、何が行われるのかなどについて理解を深めておきましょう。

それぞれ区別できていれば、インターンシップや企業説明会などとも併用して、より就活をスムーズに進められます。

開催目的

オープン・カンパニーを企業が開催する最大の目的は自社に対する学生の理解と関心を深めることにあります。

採用活動が本格化する前の段階で、学生に自社の存在を知ってもらい、興味を持ってもらうための接点を作ることが狙いです。

特に、学生が就活の初期段階において企業選びに迷っている時期に開催することで、企業の特色や価値観、働き方などに触れてもらい、企業の魅力を伝えようとしています。

企業にとっても、自社に合った人材とのマッチングの可能性を高める重要な機会とされており、今後の採用選考ステップにスムーズにつなげる意味合いもあります。

説明会や求人情報だけでは伝えきれない空気感や職場の雰囲気に触れてもらうことで、学生の企業理解を深め、応募意欲を高めるきっかけづくりとしているのです。

対象者

オープン・カンパニーの対象となるのは主に大学1年生から3年生の学生です。

就活が本格化する前に企業に触れる機会として位置付けられており、学年や専攻問わず幅広い学生が対象となっています。

特に、就活の準備を始めたばかりの段階で業界研究や企業研究を深めたいと考えている方にとっては気軽に参加できる入り口ともなっています。

選考がない場合が多いため、企業について少しでも興味があれば申し込むことができ、初めて就職関連のイベントに参加するという方でも心理的ハードルが低い点が特徴です。

このように、企業との初めての接点として活用されやすく、今後のキャリア選択の参考にしたいという学生のニーズともマッチしています。

実施時期

オープン・カンパニーは大学の長期休暇期間に合わせて開催されることが多く、特に夏と春の開催が中心です。

夏は6月から9月にかけて、春は2月から3月にかけて集中して行われる傾向にあります。

この時期は学生にとって授業が少なく時間の都合がつきやすいため、企業にとっては参加者を集めやすいというメリットがあります。

また、大学のカリキュラムと重ならないように調整されているケースが多く、学生側としても負担の少ないタイミングで参加しやすいのも魅力です。

開催時期を考慮してより多くの学生と接点を持ち、自社の魅力を早い段階で伝えることができるため、企業にとっても戦略的に非常に重要な期間と言えるのです。

実施内容

オープン・カンパニーの実施内容は多岐にわたり、企業によって構成や重点の置き方は様々です。

一般的には企業紹介や業界の概要説明に加えて、若手社員との座談会やオフィスの見学が盛り込まれることが多くなっています。

社員が登壇し、自身のキャリア・やりがいについて語ることで、学生が仕事への理解を深めやすくなっているのです。

また、学生同士の簡単なグループワークや質問コーナーが設けられていることもあり、参加者の関心を引き出す工夫がされています。

ただ情報を提供するだけでなく、対話や交流を通じて企業と参加者が相互に理解を深める場として設計されていることが、オープン・カンパニーならではの特徴と言えるでしょう。

実施期間

オープン・カンパニーの実施期間は非常に短く、数時間から1日以内で完結することがほとんどです。

短時間であっても、企業理解を促すための情報や体験を詰め込んだプログラムが用意されており、学生も参加しやすい構成になっています。

移動時間やスケジュールの都合が気になる方でも、この形式ならば負担もあまりないでしょう。

このように、複数の企業に参加して比較できるのも、短期間形式のメリットです。

【オープン・カンパニーとは?】参加するメリット

ここまでオープン・カンパニーがどのようなものなのかについて簡単に紹介しましたが、参加することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。

大きく分けて6つ存在するため、魅力を感じる人はぜひ参加してみてください。

業界や企業の理解が深まる

オープン・カンパニーに参加する最大のメリットの1つは、業界や企業に対する理解が飛躍的に深まることです。

インターネット上で得られる情報や企業の採用ページでは限界があり、全ての企業が自社の強みや文化を詳細に発信してくれているとは限りません。

オープン・カンパニーに参加すれば、企業がどのような価値観を持ち、どのような業務を展開しているのか、どのような人材を求めているのかを直接聞いたり感じ取ったりすることが可能です。

業界を横断して比較する視点も養えるため「なんとなく興味がある」と思っていた業界が実は自分には合わないと気づいたり、逆に意外な魅力に惹かれたりすることも少なくありません。

社会で必要なスキルを知れる

オープン・カンパニーでは社員との交流や話を通じて、社会人として必要とされるスキルや姿勢を知るきっかけを得られるというメリットもあります。

グループワークがある場合には初対面の学生と短時間でコミュニケーションを取りながら成果を出す力が求められますし、社員への質問の仕方や反応にも一定のマナーが必要です。

こうした経験を何度も積むことで、敬語の使い方や発言のタイミングなど、日常の学生生活ではあまり意識することのないビジネス的な振る舞いを自然と学ぶことが可能です。

また、社員から語られるキャリアパスや入社後に直面した課題を聞くことによって、社会に出てから必要とされる考え方や行動力についても理解が深まります。

こうした経験は今後のインターンシップや本選考の面接においても自信に繋がるものであり、就活の初期段階から社会人としての視点を持つための準備としてもおすすめです。

キャリア選択のヒントになる

オープン・カンパニーの体験は、自分のキャリアについて考えるうえで大きなヒントになります。

どの職種に興味があるのか、どのような働き方に価値を感じるのかといった問いに対して、具体的な企業の取り組みや社員の話を通じて答えを見つけていくことが可能です。

職場の雰囲気や人間関係、働き方の柔軟性、キャリアの積み重ね方など、サイトを眺めるだけでは分かりにくい部分を体感することで、自分に合った職場とは何かを考える材料にもなるでしょう。

インターン先選びに役立つ

オープン・カンパニーに参加することで今後のインターン先選びの判断材料も得られます。

ついつい情報だけで企業を選びがちですが、企業の雰囲気や社員の人柄、働く環境といった要素は、接点を持たない限りわかりません。

オープン・カンパニーでは企業の担当者や若手社員と直接話す機会が設けられており、その場で感じた印象こそ、最も信憑性が高いものです。

気になる業界に対して複数の企業を比較する視点が得られることで、志望先に対する理解が深まり、応募時の志望動機に説得力を持たせることも可能です。

学業との両立がしやすい

オープン・カンパニーは参加に必要な時間が比較的短く設定されているため、学業やアルバイトとの両立がしやすい点も大きなメリットです。

通常のインターンのように数日間にわたって拘束されるものではなく、半日から1日で完結するプログラムが中心となっているため、授業や試験との兼ね合いを考慮して参加しやすいです。

また、移動の負担を軽減できるオンライン開催も多く、地方在住の学生や移動時間の確保が難しい学生にも配慮された設計がされています。

これにより、忙しいスケジュールの中でも複数の企業に応募でき、進路選択に必要な情報収集を効率的に進められます。

低学年から参加できる

大学1〜2年生でも参加しやすい点はオープン・カンパニーならではの魅力です。

多くのインターンは3年生を主な対象としていますが、オープン・カンパニーはキャリア形成の初期段階にある学生にも門戸を開いています。

将来の進路を考え始めたばかりの時期に、企業と直接関わる経験ができることは自分の興味や適性に気づく重要なきっかけになります。

「仕事」というものに対する具体的なイメージを持てるようになり、就活を迎えるまでの間に、どのような準備をしていけばよいのかを考える材料にもなるでしょう。

また、低学年のうちから社会人に接する機会を持つことで、話し方や質問の仕方、情報の受け取り方にも磨きがかかるため、今後の活動に向けた土台作りとしても有効です。

【オープン・カンパニーとは?】参加する際の注意点

オープン・カンパニーが就活に活かせるものであり、ぜひ参加するべきものであるということは理解できたでしょうが、もちろんデメリットが存在しないわけではありません。

以下の2点はインターンや企業説明会に劣る可能性もあるため、理解しておきましょう。

体験時間が短め

オープン・カンパニーは多くの場合、半日から1日以内で完結するプログラムとして設計されています。

しかし、短時間であるが故に企業の業務内容、組織構造、社員の働き方などを深く理解するには限界があります。

参加者の集中力や参加意欲をキープしながら、限られた時間で印象を与えるために内容を取捨選択して構成しているため、情報はどうしても断片的になりがちです。

したがって、表面的な理解で終わってしまう可能性があることも念頭に置いておきましょう。

より深い理解を得るためにはオープン・カンパニーで得た情報をきっかけとして自分なりに調べ直したり、他のイベントにも参加したりといった積極的な行動が求められます。

質問や相談ができない場合もある

オープン・カンパニーは人気企業や有名企業を中心に1回のプログラムに大量の学生が参加することも珍しくありません。

時間内に全ての参加者が満足に質問できるとは限らず、個別に相談する機会が得られないこともあります。

特にオンライン形式では全体への情報提供が中心となり、学生が発言する時間や双方向のやり取りが限定される傾向が強いです。

このような場合、自分の疑問をその場で解消することが難しく、得られる情報が限定的になることも考えられます。

したがって、事前に企業の公式サイトや説明資料を読み込んでおき、質問したい内容を具体的にまとめていくことがおすすめです。

【オープン・カンパニーとは?】オープン・カンパニーの探し方

「オープン・カンパニーが魅力的なことはわかったものの、なかなか調べても見つからない」という方も多いはずです。

そこで、具体的にオープン・カンパニーをどのように探すのかについて詳しく紹介します。

就活ナビサイトを活用する人も多いですが、キャリアセンターで大学とのつながりが深い企業のオープン・カンパニーを紹介してもらう人もいます。

就活ナビサイトを活用する

オープン・カンパニーを探す方法として最も情報量が多く、手軽に活用できるのが就活ナビサイトです。

マイナビ、リクナビといった大手ナビサイトでは多くの企業が自社のオープン・カンパニー情報を掲載しており、希望する業界や地域、開催時期などの条件を入力することで、自分に合ったプログラムを絞り込むことが可能です。

掲載件数が多いサイトを活用すれば、まだ知らなかった企業や業界に出会える可能性も広がります。

また、エントリーの受付状況や開催形式も一目で確認できるため、参加までのスケジュール調整もしやすいです。

さらに、気になる企業をお気に入り登録しておけば、新しいイベントが公開された際に通知を受け取ることもでき、情報の取りこぼしも防げます。

キャリアセンターで紹介してもらう

大学のキャリアセンターを活用することも、オープン・カンパニーの情報を得るためにおすすめの手段の1つです。

それぞれの大学には専任のキャリアアドバイザーが在中しており、学生一人ひとりの志向や希望に合わせて企業やプログラムを紹介してくれます。

キャリアセンターには大学が独自に提携している企業や地元企業のオープン・カンパニー情報が集まることもあり、サイトには載っていない貴重な募集情報に出会えることもあります。

さらに、キャリアセンターを通じて参加する場合、担当者が企業側と直接連携を取っていることが多いため、申し込みの際のサポートや事前説明なども受けやすいです。

【オープン・カンパニーとは?】参加するための準備

インターンや企業説明会と同様に、オープン・カンパニーに参加する際も当日になって焦りたくないものです。

そこで、オープン・カンパニーに参加する前にぜひ行っていただきたい準備を3つ紹介します。

以下の3つにしっかり取り組んでおけば、当日焦ることなく、落ち着いて参加できることでしょう。

持ち物や服装の確認

オープン・カンパニーに参加する際は服装や持ち物について事前に確認しておくことが非常に重要です。

企業によっては「私服」や「服装自由」といった記載があることもありますが、それが必ずしも「カジュアルな格好でもOK」という意味ではありません。

相手の企業がどのような雰囲気を重視しているかを、公式サイトの画像などから確認し、派手すぎない格好を意識しましょう。

私服であったとしても、清潔感のあるシャツやジャケットなどオフィスカジュアルを選ぶことをおすすめします。

また、企業によっては筆記用具が必要なことがありますし、そうでなくとも、学んだ内容をすぐにメモできるため、ペンとメモは持っておくと良いでしょう。

開催場所やアクセスを調べる

対面で開催されるオープン・カンパニーに参加する際は会場の場所やアクセス方法を事前に調べておくことも欠かせません。

時に開催地が自分の生活圏と異なる場合は、乗り換えの時間や混雑状況も踏まえ、余裕を持った移動計画を立てる必要があります。

特に都市部では複数の出口がある駅や似たような地名がある会場が多いため、当日まで調べずにいると、迷ってしまう可能性もあります。

Googleマップや交通アプリを活用して、最寄り駅やバス停からのルート、そして所要時間を前日までに調べておくと安心です。

オンライン時は通信環境を整える

オンラインで開催されるオープン・カンパニーに参加する際は、通信環境の整備と参加場所の確保は必ず行っておいてください。

通信が不安定な状態では途中で映像や音声が途切れてしまい、説明が聞き取れなくなってしまいます。

また、必ずイヤホンかヘッドホンを利用し、音声がハウリングしないようにしましょう。

周囲の騒音や背景の映り込みにも配慮し、静かで落ち着いた場所を選ぶことが大切です。

そして、カメラを使用する場合は部屋の明るさや背景の整頓状況にも注意が必要です。

オンラインとはいえ、服装や姿勢にも気を配り、画面越しでも礼儀正しく誠実な態度を意識しましょう。

【オープン・カンパニーとは?】効果的に活用するためのポイント

せっかくのオープン・カンパニーという機会ですから、最大限活用したいところです。

そこで、より高いリターンを得るためには何を意識するべきかについて詳しく紹介します。

以下の3点を覚えておけば、オープン・カンパニーを最大限活用できることでしょう。

早めの情報収集とエントリー

オープン・カンパニーに参加したいならば、まず何より重要なのが情報収集と早めのエントリーです。

人気企業や有名な業界を対象としたプログラムは募集開始と同時に多数の学生が申し込みを行うため、すぐに定員に達してしまうことも少なくありません。

特に、対面での開催や社員と直接話せる形式のものは人気が高く、申し込みが遅れると参加機会を逃してしまうでしょう。

開催時期が近づいてから探し始めるのではなく、就活ナビサイトや大学のキャリアセンターでの告知を定期的にチェックし、情報が出た時点ですぐに応募できるようにしておくと良いでしょう。

参加目的をはっきりさせる

オープン・カンパニーに参加する際に最も意識しておくべきことの1つが、自分自身の参加目的を明確にすることです。

「なんとなく参加してみる」という姿勢では、限られた時間の中で得られる情報の質も浅くなってしまい、せっかくの機会が無駄になってしまいます。

自分がどのような業界に関心を持っているのか、その企業のどのような特徴に注目したいのかといった視点を持って参加することで、社員の話や企業説明の中から自分の関心に合った情報を拾いやすくなるでしょう。

質問する場面があった際も、知りたいことがはっきりしていれば企業に対しても的確な質問を投げかけることができ、より具体的な答えを得ることが可能になります。

メモ用ノートを準備しておく

オープン・カンパニーでは限られた時間の中で多くの情報が提供されるため、その内容を漏らさず記録しておく準備が必要です。

配布資料やスライドがある場合もありますが、社員の言葉や参加者同士の会話の中には、その場でしか得られない気づきや印象深い内容が多いです。

そうした貴重な情報を記録するために、メモ用ノートを用意しておくと便利でしょう。

スマートフォンでメモを取ることも可能ですが、対面の場合は相手に無礼と取られる場合があるため、筆記用具を使った手書きのメモの方が安全です。

【オープン・カンパニーとは?】プログラム内容例

オープン・カンパニーには様々なプログラムが存在しますが、特に代表的なものを7つ紹介します。

1つのオープン・カンパニーで以下の7つのプログラム全てが同時に実施されるとは限りませんが、この中のいずれかが行われることが多いです。

どのようなものに興味があるのか明確にしておけば、どのプログラムに参加するかも決めやすくなるので、早い段階で理解しておいてください。

業界や職種の解説

オープン・カンパニーのプログラムではまず参加者が所属する業界や職種に対する理解を深められるよう、構造的な解説が行われることが多いです。

業界全体の流れや市場の動向、主要プレーヤーの関係性など、普段の学生生活では得られない情報を整理して学べる点が特徴です。

また、企業がどのような位置付けで業界に関わっているのか、競合他社との違いがどこにあるかといった話もされることがあり、企業理解だけでなく業界の中での役割に関する視野も広がります。

所属する職種についての解説も行われることがあり、営業、企画、技術開発、事務など、それぞれの職種がどの役割を担い、どのような力が求められるのかについても具体的に説明してもらえることが多いです。

職場の見学ツアー

職場の見学ツアーはオープン・カンパニーの中でも特に人気の高いプログラムの1つです。

企業のオフィスや工場などを訪れて、働いている環境や設備を目にすることで、企業文化や職場の空気感を肌で感じられます。

オフィスのレイアウトや社員同士の距離感、会議室の雰囲気や休憩スペースの様子など、情報ではわからない部分が見えてくるのがこのツアーの大きな魅力です。

また、設備の充実度や企業の説明、業務の進め方の一端を垣間見えることで、自分がその環境で働く姿を想像しやすくなり、企業との相性を考えるきっかけにもなります。

質疑応答の時間

オープン・カンパニーの後半や終盤に設けられることが多い質疑応答の時間は、文字通り学生が企業や社員に直接質問できる重要な機会です。

企業からの説明を一方的に受けるだけでなく、こちら側からの関心や疑問に応じて情報を引き出せるという点で、理解を深めるための重要な場面の1つです。

質問の内容は自由であることが多く、業務の具体的な流れ、キャリアパスのあり方、入社前後のギャップややりがいを感じる瞬間など、気になるテーマをその場で聞けます。

特に、説明では触れられなかった話題や、自分の将来にとっても知っておきたい内容に焦点を当てることで、より実用的な情報を得られるでしょう。

社員との座談会

社員との座談会も、学生からの人気が高いプログラムの1つです。

企業によっては若手の社員や中堅社員がテーブルごとに分かれて参加者と直接話す形式をとっており、よりフランクな雰囲気で進められるのが特徴です。

近い立場の人の話を聞くことができるため、企業をより深く知ることが可能です。

非常に参考になり、自分がその企業で働いた場合の姿を想像しやすくなります。

参加者からの質問に対して社員が率直に答えてくれることが多く、疑問や不安が解消されるだけでなく、その企業に対する親近感も生まれます。

パネルディスカッション

パネルディスカッションは複数の社員が登壇し、それぞれの立場や経験に基づいて意見を交わす形式のプログラムです。

1人の社員の話を聞くだけでは得られない多様な視点や働き方を知ることができる点が魅力です。

ステージによって考え方や価値観がどのように変化するのかも見えてくるでしょう。

また、営業、開発、事務など異なる部署の社員が登壇すれば、同じ企業内でも業務内容や働き方に幅があることも理解できます。

企業側が用意するテーマもやりがい、キャリア形成、社内の風土、働きやすさなど多岐にわたり、それぞれの視点から企業の魅力を立体的に捉えることが可能です。

企業理解を深めるワーク

企業理解を深めるワークはグループでのディスカッションや課題解決型の演習を通じて企業の理念や事業内容に対する理解を深めていくプログラムです。

参加者自身が主体的に考え、発言することで企業の考え方に触れられる構成になっているのが特徴です。

企業の経営理念をテーマにしたディスカッションや仮想のビジネス課題に取り組むワークなどを通じて、企業が大切にしている価値観や意思決定のプロセスを学べます。

ワーク終了後に社員からフィードバックが行われる場合もあり、自分の発言に対する評価を受けられるため、成長にもつながります。

仕事体験型のゲーム

仕事体験型のゲームは企業の業務や職種を疑似的に体験できるように設計されたプログラムで、ゲーム形式で楽しみながら理解を深められる点が特徴です。

内容は企業によって異なります。

営業提案のロールプレイングや商品開発の企画立案、シミュレーションプロジェクト進行のスケジューリング演習など、実際の業務を模した内容ですが、企業によって様々です。

複数人のチームに分かれて行う形式が多く、制限時間内に成果を出すよう求められるため、論理的思考力、判断力、コミュニケーションの力が試されます。

自分がどのような場面で力を発揮できるかを知るきっかけにもなり、今後の職種選びにおいて参考となる部分も多くあるでしょう。

【オープン・カンパニーとは?】まとめ

今回はオープン・カンパニーとは何なのか、インターンや企業説明会などと比較しながら詳しく紹介しました。

インターンは具体的に興味がある業界や企業が決まってから参加することが多いですが、オープン・カンパニーは就活初期、むしろまだ就活を始めていない人でも、企業や業界について調べる絶好の機会です。

興味がある業界や企業があれば、ぜひ積極的に参加してみてください。

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