キャリアビジョンにもつながるESでの「これからの人生でしたいこと」!例文付きで解説

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ESでよく聞かれる「これからの人生で達成したいこと」とは?

エントリーシート(ES)や面接で頻繁に問われる「これからの人生で達成したいこと」という質問は、一見すると個人的な夢や目標を尋ねているように思えますが、実は企業が応募者の内面を深く理解し、自社との適合性を見極めるための重要な問いです。

まずは、この質問を通して企業が見ているポイントと、この質問に対して就活生が誤解しがちなことの2つを紹介します。

質問の意図|企業が見ているポイント

この質問を通して、企業は応募者のキャリア観や人生観、そして自己成長への意欲を深く理解しようとしています。

単に「〇〇になりたい」といった表面的な目標ではなく、その目標を達成するためにどのような努力を惜しまないか、どのような困難を乗り越えようとするか、といった過程への意識を見ています。

さらに重要なのは、その「達成したいこと」が、応募する企業の事業内容やビジョンとどのように結びついているか、という点です。

企業は、応募者が長期的な視点で自身のキャリアを考え、それが自社で働くことによってどのように実現され得るのかを知りたいのです。

よくある誤解と落とし穴

「これからの人生で達成したいこと」という質問では、多くの応募者が誤解しやすい落とし穴があります。

一つ目は、「個人的な夢や趣味の話ばかりしてしまう」こと。

企業は、あなたの人生目標がキャリアとどう結びつき、企業でどう活かされるかを知りたいのです。

二つ目は、「漠然とした目標や抽象的な表現に終始してしまう」こと。

「社会貢献したい」といった言葉だけでは、具体的な行動や思考が見えません。

企業は、目標達成に向けたあなたの考えや努力の具体性を見たいと思っています。

三つ目は、「企業のビジョンをそのままなぞってしまう」こと。

企業への迎合と捉えられかねません。

企業のビジョンとあなた自身の目標がどうリンクし、なぜそれが重要なのかを、具体的な経験や独自の視点で語ることが重要です。

これらの落とし穴を避け、自己分析と企業理解を深めることで、説得力のある回答が構築できます。

「これからの人生で達成したいこと」の見つけ方

エントリーシートや面接で「これからの人生で達成したいこと」を問われた際、どのように答えるべきか悩む人は少なくありません。

しかし、この質問は自分自身を深く見つめ直し、将来のキャリアや人生の方向性を明確にする絶好の機会です。

ここでは、その目標を見つけるための具体的な方法を解説します。

以下の方法も参考に自分に合った「これからの人生で達成したいこと」の見つけ方を探してみましょう。

自己分析から導く目標の描き方

「これからの人生で達成したいこと」を見つけるには、徹底的な自己分析が不可欠です。

これまでの経験から「喜びや達成感を感じた時」「困難を乗り越えた時」「強い関心や情熱を抱いたこと」を深く掘り下げましょう。

過去の経験の中に、あなたの価値観、強み、そして将来のヒントが隠されています。

例えば、チームで何かを成し遂げた喜びを感じた経験があれば、「協調性」や「リーダーシップ」が強みとなり、将来はチームで大きなプロジェクトを動かすことに達成感を見出すかもしれません。

また、特定の分野の知識を学ぶことに夢中になった経験があれば、その分野で専門性を高めることが「達成したいこと」につながる可能性があります。

これらの自己分析を通して、漠然とした興味や関心を具体的な目標へと落とし込み、理想の自分像や社会への影響を具体的にイメージし、実現へのステップを逆算して考えましょう。

このプロセスで、あなたの人生目標とキャリアが自然と結びついていきます。

やりたいことがない人向けのヒント

やりたいことが見つからない場合でも心配はいりません。

まず、「苦手なことや嫌なこと」から逆算して、本当にやりたいことのヒントを探しましょう。

次に、未経験の分野の本を読んだり、異業種の人と話したり、ボランティアやインターンシップで実際に経験したりして、興味の範囲を広げてみてください。

また、身近なロールモデルを探し、彼らの生き方やキャリアからヒントを得るのも有効です。

また、日頃の生活の中で自分がした選択の理由を少し意識するだけで、自分が何に興味を持っているのかが少しずつわかってきます。

完璧な目標でなくても、少しでも心が動くことから始めてみることが、明確な目標を見つける第一歩となります。

ESでの書き方「これからの人生で達成したいこと」が伝わるための構成とコツ

エントリーシート(ES)で「これからの人生で達成したいこと」を効果的に伝えるためには、単に目標を述べるだけでなく、その背景にある思考や、それが企業とどう結びつくのかを論理的かつ魅力的に示す必要があります。

魅力的な内容でも、構成によっては相手に十分に伝わりません。

ここでは、説得力のある構成と、書き方のコツについて解説します。

PREP法で論理的に伝える方法

PREP法は、「これからの人生で達成したいこと」を論理的に伝えるための効果的な構成法です。

まず、Point(結論)として、あなたが目指す具体的な目標を明確に提示します。

次に、Reason(理由)として、なぜその目標を達成したいのか、その背景にあるあなたの価値観や経験を具体的に説明し、目標への動機付けを伝えます。

続いて、Example(具体例)では、目標達成に向けてこれまでにどのような取り組みをしてきたのか、そこから何を学び、どのようなスキルを身につけたのかを記述し、あなたの努力と能力を示します。

最後に、再度Point(結論)として、冒頭で述べた目標とそれに対する強い意欲を再確認する形で締めくくります。

このPREP法を用いることで、あなたの「達成したいこと」が、説得力と具体性をもって相手に伝わり、あなたの熱意と実現可能性を効果的にアピールできます。

企業との関連性を盛り込む

「これからの人生で達成したいこと」を語る上で、応募企業との関連性を明確に盛り込むことは非常に重要なポイントです。

自分の人生目標が、応募企業の事業内容、企業理念、ビジョンとどのようにリンクしているのかを具体的に示す必要があります。

例えば、あなたが「〇〇を通じて社会に貢献したい」という目標を持っているのなら、その企業が提供している製品やサービスが、どのようにその目標達成に寄与できるのかを説明します。

企業の特定プロジェクトや技術、あるいは企業文化に触れ、企業で働くことがあなたの目標達成の最善の道である理由を説得力を持って伝えましょう。

企業研究を徹底し、具体的な事業内容や企業の取り組みを深く理解した上で、あなたの人生目標と企業との接点を見つけることが、ESで説得力のある「これからの人生で達成したいこと」を記述するための鍵となります。

ES例文集|「これからの人生で達成したいこと」の回答例

エントリーシート(ES)で「これからの人生で達成したいこと」を問われた際、どのように答えるべきか悩む方は多いでしょう。

ここでは、職種別の例文を紹介します。

回答作成のヒントにしてみましょう。

しかし、以下の例文をそのまま参考にしても、自分の強みや企業での貢献意識をアピールする例文にはなりません。

自分の経験や志望職種に合わせて、具体的なエピソードを盛り込みながらアレンジしてみてください。

営業職向けの例文

私がこれからの人生で達成したいことは、「顧客の真の課題を深く理解し、革新的なソリューションを提供することで、事業の成長を顧客と共に実現するビジネスパートナーとなること」です。
大学時代にアパレルショップでのアルバイトを通じて、お客様一人ひとりのニーズに合わせた接客の重要性を学びました。
単に商品を売るだけでなく、お客様の好みやライフスタイルを深くヒアリングし、最適なコーディネートを提案することで、顧客満足度が向上し、リピーターが増えることに大きな喜びを感じました。
この経験から、表層的な要望の裏にある真の課題を見つけ出し、それを解決することで顧客の期待を超える価値を提供することにやりがいを感じています。
貴社は、〇〇(企業名)業界において、顧客の課題解決に特化したソリューションを提供されており、特に〇〇(具体的なサービスや製品)には感銘を受けております。
貴社の一員として、顧客との信頼関係を深めながら、変化の激しい市場環境において顧客の事業成長を多角的に支援することで、社会全体を活性化させることに貢献したいと考えております。

技術職・開発職向けの例文

私がこれからの人生で達成したいことは、「AI技術の可能性を最大限に引き出し、社会の根幹を支える新たなシステムを開発することで、人々の生活をより豊かにすること」です。
大学院での研究では、深層学習を用いた画像認識技術の精度向上に取り組み、〇〇(具体的な成果)という成果を出すことができました。
この研究を通じて、最新技術を追求する喜びと、それが未来の社会に大きな影響を与える可能性を実感しました。
特に、データ分析から新たな価値を創造し、それをシステムとして具現化することに強い魅力を感じています。
貴社が推進されている〇〇(具体的なプロジェクト名や技術分野)は、まさに私が目指す「AI技術による社会貢献」を体現しているものだと感じており、その最先端の開発現場で私の専門知識と探求心を活かしたいと考えております。
将来的には、既存の枠にとらわれない画期的な技術を世に送り出し、人々の生活に不可欠なインフラを構築することに貢献したいです。

金融・地方創生志望の例文

私がこれからの人生で達成したいことは、「地域経済の活性化を金融の力で支援し、持続可能な社会の実現に貢献すること」です。
大学時代に地方創生に関するゼミで、シャッター商店街の再生プロジェクトに携わった経験があります。
地域に根差した中小企業の経営者の方々と直接お話する中で、資金調達や経営戦略における課題を目の当たりにし、金融機関が果たす役割の大きさを痛感しました。
この経験から、単に資金を提供するだけでなく、企業の成長を多角的にサポートすることで、地域の雇用創出や魅力向上に貢献したいと強く思うようになりました。
貴行(貴社)は、地域密着型の金融サービスを展開されており、特に〇〇(具体的な取り組みや地域名)への積極的な投資を通じて、地方経済の活性化に尽力されている点に深く共感しております。
入行(入社)後は、企業の課題に寄り添い、最適な金融ソリューションを提供することで、地域社会の発展に貢献し、日本の未来を創造する一助となれるよう、全力を尽くしたいと考えております。

NG回答例とよくあるミス

「これからの人生で達成したいこと」という質問は、あなたの熱意や将来性をアピールする絶好の機会ですが、一歩間違えると逆効果になってしまうこともあります。

ここでは、企業が評価しにくいNG回答のパターンと、多くの就活生が陥りがちなミスについて解説します。

せっかく熱意があったとしても、伝え方を間違えるとマイナスな印象になってしまいます。

ここで解説している内容を参考に、繰り返し自分の回答が適切かどうか確認しましょう。

抽象的すぎる・どこでも通用する回答

注意

最も避けたいのが、具体性に欠け、どの企業にも当てはまるような抽象的な回答です。

「社会に貢献したい」「人々の役に立ちたい」といった内容は、もちろん素晴らしい志向ではありますが、これだけではあなたの個性や具体的な行動が見えてきません。

例えば、「社会に貢献したい」と述べるだけでは、あなたがどのような形で、何を解決することで社会に貢献したいのかが伝わりません。

企業は、あなたがどのような価値観を持ち、どのような分野でどのように貢献したいと考えているのかを知りたいのです。

この手の回答は、「自己分析が不足している」「企業研究が足りていない」「本当に深く考えていない」と受け取られてしまう可能性が高いです。

あなたの言葉で、あなたならではの具体的な目標と、それに対する熱意を表現できるよう、深掘りして考えてみましょう。

実現性が乏しい理想論

注意

「世界を変えたい」「〇〇という画期的なサービスを生み出したい」といった壮大な目標を掲げることは、一見すると意欲的に見えるかもしれません。

しかし、そこに具体的な計画性や実現可能性が伴わない、単なる理想論に終わってしまうと、企業からは「現実離れしている」「地に足が着いていない」と判断されてしまいます。

企業は、あなたの夢物語を聞きたいのではなく、自社でどのように活躍し、どのような成果を出してくれるのかを知りたいのです。

そのため、たとえ大きな目標であっても、そこに至るまでのステップや、現段階でどのような努力をしているのか、そしてその目標が現実的に達成可能であるという根拠を示すことが重要です。

例えば、関連する分野での学習経験や、その目標に向けた具体的な行動、そしてそれを企業で働くことでどのように加速させたいのかを語ることで、単なる理想論ではなく、実現性のある目標として受け取られるでしょう。

志望企業との接点が薄い内容

注意

「これからの人生で達成したいこと」が、応募する企業の事業内容やビジョンとほとんど関連性がない場合も、NG回答と見なされる可能性が高いです。

例えば、IT企業の面接で「将来はカフェを開いて人々を癒したい」と語っても、企業はあなたと自社の間に接点を見出すことができません。

企業は、あなたの長期的な目標が、自社で働くことによってどのように実現され、その過程であなたがどのように企業に貢献してくれるのかを知りたいのです。

あなたの「達成したいこと」と、企業の事業やビジョンがどのように結びついているのかを具体的に説明できないと、企業への志望度が低いと判断されたり、「自己中心的で企業への貢献意欲が低い」と誤解されてしまうこともあります。

企業研究を徹底し、あなたの目標と企業の間に共通の目的や価値を見つけ出し、それを明確に伝えることで、企業との相性の良さをアピールしましょう。

「これからの人生で達成したいこと」を明確にするための就活対策

「これからの人生で達成したいこと」という問いは、就職活動において自身のキャリアパスと企業選びの軸を明確にする上で非常に重要です。

この答えを説得力のあるものにするためには、単なる自己分析だけでなく、具体的な就活対策を通じて多角的に自身の目標を深掘りしていく必要があります。

以下ではより自分の目標を明確にするためにやるべきことを細かく解説しています。

焦ってすべてを実践する必要はありませんが、ぜひどれか一つでも徹底的に行ってみましょう。

OB訪問・業界研究の活用法

自身の「達成したいこと」を具体化し、それがどのような業界や企業で実現可能かを見極める上で、OB訪問と業界研究は非常に有効な手段です。

OB訪問は、志望する業界や企業で実際に働く先輩社員から、生の声を聞くことができる貴重な機会です。

実際の仕事内容、やりがい、困難、キャリアパスなどを直接尋ねることで、あなたが漠然と考えていた「達成したいこと」が、現実のビジネスシーンでどのように形になるのかを具体的にイメージできるようになります。

また、OB訪問を通じて、その企業の文化や社員の雰囲気を感じ取ることもでき、あなたの「達成したいこと」がその企業で本当にフィットするのかを確認する良い機会にもなります。

一方、業界研究は、特定の業界全体の動向、主要企業の戦略、将来性などを体系的に理解するために不可欠です。

業界の現状や課題、そして今後の展望を把握することで、あなたの「達成したいこと」がその業界でどのような位置づけにあるのか、どのような貢献ができるのかを客観的に判断できます。

これにより、あなたの「達成したいこと」が、より実現可能性の高い具体的な目標へと昇華されていくでしょう。

企業研究でやるべきこと

「これからの人生で達成したいこと」をESで説得力を持って伝えるためには、徹底した企業研究が不可欠です。

単に企業の事業内容や売上を調べるだけでなく、自分の目標と企業との関連性を明確にするための深い掘り下げが必要です。

企業がどのような想いで事業を展開し、社会にどのような価値を提供しようとしているのかを把握することで、自分の「達成したいこと」と企業の目指す方向性が合致しているかを確認できます。

次に、企業の具体的な事業内容や製品・サービスを詳細に調べましょう。

特に、自分が関心のある分野や、自分の「達成したいこと」が活かされそうな領域に注目し、その事業の課題や社会貢献について具体的に把握します。

さらに、企業の中長期経営計画やIR情報にも目を通すことで、企業が今後どのような成長戦略を描いているのか、どのような分野に力を入れていくのかを理解できます。

また、企業のサステナビリティに関する取り組みやCSR活動も確認することで、企業の社会的責任に対する姿勢や、あなたが「達成したいこと」と企業の社会貢献活動との接点を見出すことができるでしょう。

これらの情報収集を通じて、あなたの目標がその企業で働くことでどのようにはたらくかを論理的に説明できるようになります。

エントリーシート添削の活用方法

「これからの人生で達成したいこと」をESで効果的に伝えるには、エントリーシート添削が有効です。

自身で書いたESは客観視が難しいため、キャリアセンター職員、OB・OG、就職エージェント、友人など第三者に添削を依頼し、フィードバックを得ましょう。

誤字脱字だけでなく、目標の具体性、企業との関連性、エピソードの説得力などについて踏み込んだアドバイスをもらうことが重要です。

添削を通じて新たな視点や思考の深掘りが促され、あなたの目標は具体性を増し、企業にとって魅力的な内容へと磨き上げられます。

添削と修正を繰り返すことで、ESの説得力が増し、選考突破の可能性が高まります。

まとめ|熱意と論理性を両立させて、自分だけの目標を伝えよう

この記事では「これからの人生で達成したいこと」という質問の企業側の意図や、それに対する効果的な答え方などについて解説してきました。

この質問は就活において、自身のキャリアビジョンと志望企業の特徴が合致するか確認する点でも、自分の就活の軸を見直す点においても非常に重要です。

この質問の回答によって、自分の熱意と同時にその企業にとって自分の目標を実現することが、どのようにはたらくのかを具体的にアピールすることができます。

質問のスケールが大きいだけにどう答えればいいのか難しく感じるかもしれませんが、この記事の内容を参考に自分を深堀しながら、納得のいく回答を考え抜きましょう。

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