明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・企業選びの軸とは
・企業選びの軸の定め方
・企業選びの軸の例文
・企業選びの軸がまだ定まっていない人
・就活で聞かれた時の答え方がわからない人
・豊富な例文を読みたい人
「企業選びで重視することは何ですか?」
就職活動を進める中で、誰もが一度はこの質問をされます。
この軸はあなたの価値観やキャリアプランを映し出す鏡であり、自分に合った企業を見つけるための、最も重要な指針の1つです。
この記事では豊富な例文付きで、軸の決め方から、説得力のある答え方について解説していきます。
企業選びの軸とは?
あなたが働く会社を選ぶ上で「これだけは譲れない」という条件のことです。
自身の価値観や理想の将来像に基づいて、数万社とも言われる企業の中から本当に価値のある一社を見つけ出すための、いわば「フィルター」の役割を果たします。
この軸が明確であればあるほど、あなたの就職活動は迷いのない、一貫性のあるものになります。
この軸を言語化し、自信を持って語れるようになることが納得のいくキャリアを築くための最初の、そして最も重要な一歩と言えるでしょう。
就活の軸と企業選びの軸の違い
企業選びの軸とは「どんな会社で働きたいか」を選ぶための具体的な基準を指します。
一方で就活の軸は、「就職活動全体を通じてあなたが大切にしたい価値観や方向性」を示す、より大きな枠組みです。
例えば、以下のような違いがあります。
・企業選びの軸:若手のうちから裁量権を持てる企業で働きたい(就活の軸より具体的)
最初に就活の軸を定めることで、自身の就活の目的を明確にし、そのうえで企業選びの軸を基に入社したい会社を具体化する流れが理想的です。
以下の記事では、就活の軸を一覧形式で多数紹介しているため、気になる方はぜひ参考にして下さい。
企業選びの軸を決めておくメリット
- 就活の方向性が定まる
- 志望動機に説得力を持たせられる
- 選考対策になる
「なんとなく」で企業を選んでしまうと、入社後のミスマッチに繋がりかねません。
そうならないためにも、明確な軸を持っておくことは就職活動を成功させる上で極めて重要です。
なぜ軸を決めることが大切なのか、一緒に考えましょう。
就活の方向性が定まる
軸が定まっていると就職活動に一本のしっかりとした「就活の方向性」が通ります。
世の中には魅力的に見える企業が無数に存在し、合同説明会や就活サイトを眺めれば眺めるほど「どの会社も良く見えてしまう」と迷ってしまいがちです。
しかし、そこで「自分はチームワークを重視する」といった明確な基準があれば、そのフィルターを通して、膨大な情報の中から、あなたにとって本当に意味のある企業だけを効率的に絞り込めます。
企業の知名度や漠然としたイメージだけに流されることがなくなるため、入社後に「こんなはずじゃなかった」と感じるミスマッチのリスクを大幅に減らすことができるのです。
志望動機に説得力を持たせられる
面接で志望動機を語る際、企業選びの軸はあなたの言葉に「説得力」と「一貫性」を与えてくれます。
面接官が最も知りたい「なぜ他の企業ではなく、うちの会社なのか」に対して、これ以上ないほど明確な答えを提示できるからです。
あなたの軸とその企業が持つ特徴が深く結びついていると論理的に説明することで、あなたの志望動機はただの憧れや表面的な興味ではなく、客観的な事実に基づいた、一貫性のあるものになります。
この説得力こそが、他の学生との大きな差別化に繋がり、面接官に「この人は自分の頭でしっかり考えて企業を選んでいる」という強い印象を与えることができるでしょう。
選考対策になる
「企業選びで重視することは何ですか?」という質問は、ESや面接でかなり頻繁に問われます。
そのため、事前に自分に合った企業選びの軸を見つけて整理し、なぜその軸を重視するのかを言語化しておくことが欠かせません。
準備が不足していると本番で答えに詰まりやすくなりますが、明確に企業選びの軸を持っていれば一貫性のある回答が可能になります。
さらに、企業選びの軸と自分の過去の経験やエピソードを結び付けることで、説得力のある説明ができ、面接官に強い印象を与えられるでしょう。
「企業選びで重視すること」で見られているポイント
- 応募者の価値観と自社とのマッチ度
- 自社を志望する動機の明確さと一貫性
- 入社後のビジョンや成長意欲の高さ
エントリーシートや面接で企業がこの質問をされるのには明確な意図があります。
採用担当者がこの質問を通じて、あなたの何を知りたいのかという「裏側にある評価ポイント」を理解しておきましょう。
応募者の価値観と自社のマッチ度
企業はこの質問を通じて、あなたが仕事やキャリアに対して、どのような価値観を大切にしているのかを知ろうとしています。
そして応募者が社員に求める人物像とどの程度マッチしているかを慎重に見極めています。
あなたが「チームワーク」を何よりも重視する学生であれば、個人主義的で、個々の成果を厳しく問う社風の企業とは相性が良くないかもしれません。
逆に「安定」よりも「挑戦」を求める学生はベンチャー気質の企業でこそ輝けるでしょう。
企業はあなたが自社の環境で、ストレスなく、生き生きと、そして長く活躍してくれる人材かどうかをこの価値観のマッチ度という観点から、総合的に判断しているのです。
自社を志望する動機の明確さと一貫性
あなたの軸と目指す企業がどのように結びついているかは、あなたの志望度の高さを測る、非常に重要な指標となります。
もし、あなたの軸が「社会貢献性」であるならば、その企業が具体的にどのような事業で、どう社会に貢献しているのかをあなた自身の言葉で説明できなければなりません。
企業のWebサイトに書かれているような、誰でも言える表面的な情報をなぞるだけでは面接官の心には響きません。
その企業ならではの独自性や、他社にはないユニークな取り組みをあなた自身の軸と関連付けて語れるかに、あなたの企業研究の深さと、思考の一貫性が表れるのです。
入社後のビジョンや成長意欲の高さ
あなたが企業選びで重視することはそのまま、あなたが入社後にどのような働き方をしたいか、そして、どのように成長していきたいか、というキャリアビジョンに直結します。
「若いうちから裁量権を持って働きたい」という軸を持つ人なら「入社後も指示待ちではなく、主体的に行動し、高い成長意欲を見せてくれるだろう」と企業は期待します。
つまり、企業はこの質問を通じて、あなたが自社で働く未来をどれだけ具体的に、そして前向きにイメージできているかを確認しています。
そして、そのビジョンの解像度の高さから、あなたの成長ポテンシャルを評価しているのです。
「企業選びで重視すること」を見つける方法
- 自己分析で重視したい条件を洗い出す
- 出した条件から企業選びの軸を選定
- 企業選びの軸にマッチする企業を探す
- 見つけた企業の優先順位付け
数ある企業の中から、自分に本当に合った1社を見つけ出すのは簡単なことではありません。しかし、やみくもに探すのではなく、正しい方法で効率的に探すことが大切です。
ここではあなたの価値観に合致する企業を効率的に見つけるための、4つのステップを解説します。
1. 自己分析をして重視したい条件を洗い出す
企業選びをする前に、まず自分自身を深く理解することが何よりも重要です。
これまでの経験を振り返り、どんな時に喜びを感じ、どんな環境で力を発揮できたのか、あるいはどんな状況でストレスを感じたのかを具体的に書き出しましょう。
部活動でチームをまとめることにやりがいを感じたなら「チームワーク」、アルバイトで顧客の笑顔を見た時に充実感を覚えたなら「顧客貢献」、研究で1つのテーマを深く掘り下げた経験があるなら「専門性の追求」といった具合です。
仕事内容、働き方、人間関係、企業文化など、自分が仕事に求める条件を具体的に言語化することで、あなたの軸の原石が見つかります。
この段階でできるだけ多くの条件を洗い出すことで、後のステップもスムーズに進みます。
2. 出した条件から企業選びの軸を選定する
自己分析で洗い出した多くの条件の中から、企業を選ぶ指針を選びましょう。
ここで大切なのは全ての条件を追い求めるのではなく、あなたにとって「絶対に譲れない軸」を明確にすることです。
「給与は高い方がいい」「残業は少ない方がいい」といった条件は誰しもが持つものですがそれらを最優先の軸にしてしまうと、正しい企業選びができなくなってしまいます。
洗い出した条件に優先順位をつけ「これだけは外せない」という核となる要素を3つ程度に絞り込みましょう。
この絞り込み作業を通じて、あなたの価値観がより明確になり、面接で「なぜその軸を重視するのか」を自信を持って語れるようになります。
3. 企業選びの軸に沿って合う企業を探す
明確になった軸をもとに、いよいよ具体的な企業探しに入ります。
就職情報サイト、企業の採用ページ、業界地図、OB/OG訪問、企業説明会など、様々な情報源を活用しましょう。
「若手から裁量権がある環境」を軸にするなら、ベンチャー企業や成長中の企業に注目し、実際に若手社員が活躍している事例を探すと良いでしょう。
2つ目のステップで選定した企業選びの軸をもとに、業界・企業の特徴を比較分析することで、自分の価値観に合う志望先を見極めましょう。
この段階では完璧に合致する企業が見つからなくても、軸に「近い」企業を幅広く探すことが重要です。
4. 見つけた企業の優先順位付けする
リストアップした企業の中から最終的に応募する企業を絞り込むために、優先順位付けを行います。
この段階では「良さそう」という感覚や企業の知名度だけで判断するのではなく、あなたがこれまで明確にしてきた軸に照らし合わせて、各企業を客観的に評価することが重要です。
なぜその企業があなたにとって魅力的で、なぜ他の企業よりも優先順位が高いのかを、具体的な理由と共に言語化しましょう。
この「言語化」を通じてあなたの条件はさらに洗練され、より自分の価値観に深くマッチした企業が見つかるはずです。
企業選びの軸を決める6つの基準
1. 事業内容・ビジネスモデル
2. 経営層や企業全体のビジョン・方針
3. 業界内の立ち位置・競合優位性
4. 社風・企業文化
5. 待遇面・働き方
6. 入社後3年以内の定着率の高さ
企業選びの軸を考える上でどのような視点を持てば良いのか迷う人も多いでしょう。
ここでは企業を多角的に捉え、あなたに合った企業を見つけるための、大まかに6つの基準を解説します。
①事業内容・ビジネスモデル
企業が社会にどのような価値を提供しているのか、その根幹を理解することは就活の最も基本的な基準の1つです。
企業がどのような製品やサービスを提供し、どのように利益を得ているか、そのビジネスモデルを深く掘り下げて確認する必要があります。
IT企業1つを例にとっても、BtoBのソフトウェア開発が中心なのか、BtoCのWebサービスが中心なのかによって、働き方や求められるスキル、やりがいは大きく異なります。
事業内容を深く理解することで、あなたがその企業で働くイメージを具体的に描けるようになり、入社後のミスマッチも防げるでしょう。
企業研究の際には、企業のWebサイトやIR情報、中期経営計画などを確認することで個社ごとの特徴を理解し、業界地図なども活用することで、その業界・企業の「稼ぎ方」を把握することが大切です。
②経営層や企業全体のビジョン・方針
企業の経営層の考え方や、企業全体のビジョン・方針はその会社の文化や将来の方向性を大きく左右します。
創業者の理念や現在の経営陣が掲げる中長期ビジョン、そして社会貢献への姿勢などを読み解くことで、企業の根幹となる価値観を理解できます。
「挑戦とイノベーションを重視する」というビジョンを掲げる企業であれば、若手にも積極的に裁量を与える風土があるかもしれません。
逆に「安定と堅実な成長」を重視する企業であれば、長い目で見て腰を据えて働ける環境が期待できるでしょう。
経営者のインタビュー記事や企業のIR資料、統合報告書などを通じて、その企業の「目指す未来」と、あなたの価値観が一致しているかを確認しておくと安心です。
③業界内の立ち位置・競合優位性
あなたが志望する企業がその業界の中でどのような立ち位置にあり、どのような役割を担っているのかを知ることは非常に重要です。
同業界の企業内での市場シェアや、競合他社と比較した際の強み、独自性のある部分はどこかを知っておくことで、将来的な企業の安定性や成長性の指標となります。
業界のリーディングカンパニーであれば、大規模なプロジェクトに携わる機会が多いかもしれません。
ニッチな分野で高い技術力を持つ企業であれば、専門性を深く追求できる環境があるでしょう。
どんな規模・位置づけの企業に入るかで、自身の働き方やキャリアパスも大きく異なってくるため、業界地図や業界レポート、企業のIR情報などを活用し、多角的に分析しましょう。
④社風・企業文化
社風や企業文化は日々の仕事の進め方や人間関係に大きな影響を与えます。
働く社員も、その企業の風土とマッチした人が多いため、社内での人間関係や働き方のイメージを深める上で役立つでしょう。
風通しの良いオープンな社風であれば役職に関わらず意見を言いやすい環境かもしれませんし、成果主義の社風であれば、個人の努力が正当に評価されますが、競争が激しいと考えられます。
企業の採用サイトやSNS、社員インタビュー、そしてOB/OG訪問などを通じて、その企業の「空気感」を肌で感じることが重要です。
⑤待遇面・働き方
企業選びの重要な基準として給料や福利厚生といった待遇面、そしてワークライフバランスなど、働き方を重視する方も多いでしょう。
当然、これらはあなたの長期的なキャリア形成と、日々の生活の質に直結する要素であるため、重視して構いません。
「甘えかもしれない」と思うかもしれませんが、仕事だけが人生ではないので、ワークライフバランスも考えて企業選びをしましょう。
給与水準や昇給・昇進制度、勤務体制、有給休暇の消化率、育児・介護支援制度の整備状況や活用率、研修制度など、事前にあなたが求める条件を具体的に挙げておき、それが満たされているかを確認しておくと、不安なく応募できます。
⑥入社後3年以内の定着率の高さ
入社後3年以内の定着率はその企業の労働環境や人材育成の質を示す重要な指標の1つです。
一般的に3年以内の離職率が高い会社は人材を育てる労働環境や研修制度の質の低さ、あるいは採用のミスマッチなどの問題がある場合が多いと考えられます。
反対に高い定着率は社員の満足度が高く、働きやすい環境であることを示唆していると言えるでしょう。
企業が社員を大切にし、長期的なキャリア形成を支援する体制が整っているかを見極めるためにも、新入社員研修の内容やメンター制度の有無、キャリアパスの明確さなどを確認しておくと良いです。
企業の公開データや就職情報サイト、OB/OG訪問などを活用すると検討しやすいです。
企業選びの軸を決める際のポイント

企業選びの軸を考えるときは、自分らしさを見失わず、根拠を持って相手に伝えられるように工夫することが重要です。
ここでは特に意識したい3つのポイントを紹介します。
軸を志望企業に合わせすぎない
志望企業に合った軸を持つことは確かに重要ですが、企業に好印象を与えることだけを目的に、自分の価値観を無視して合わせすぎるのは危険です。
本心から生まれた軸でなければ、入社後にミスマッチが生じやすく、選考の場でも説得力を欠いた説明になってしまうからです。
だからこそ、まずは自分が本当に大切にしたい価値観を軸に据えることが大切です。
そのうえで志望企業との共通点や接点を見つけて伝えることで、一貫性があり納得感のある志望動機へとつなげることができます。
自身の原体験と結びつく軸を探す
自分の過去を振り返り、どのような経験からどんな価値観を持つようになったのかを整理すると、企業選びの軸に深みが出ます。
例えば部活動、アルバイト、学業、課外活動など、努力や達成感を感じた場面を思い出してみましょう。
そこで得た気づきを基にした軸であれば、面接やESでの質問に対しても自然と説得力のある回答ができ、相手に共感してもらいやすくなります。
このように、原体験と結びついた軸は、自分の言葉で語れるため、一貫性のある就活につながります。
独自性を持たせる
多くの就活生は「人の役に立ちたい」「やりがいのある仕事」といった似たような軸を掲げがちです。
そこで差をつけるには、自分ならではの経験や考え方を加えて独自性を出すことが大切です。
例えば、「やりがいを持って働きたい」という軸を示すだけでは抽象的ですが、「学園祭実行委員としてイベントを一から作り上げる中で、大きな達成感を得た」という具体的な体験を添えると説得力が増します。
独自のエピソードを組み合わせれば、面接官に自分らしさが伝わり、印象に残りやすくなるのです。
企業選びの軸を答える際の例文20選
では実際に「企業選びで重視することは何ですか?」と聞かれた際はどのように回答すれば良いのでしょうか。
あなたの価値観を明確に伝え、面接官に「この学生は自分の頭でしっかり考えているな」と印象づけるための例文を紹介します。
あなたの経験や思いと照らし合わせながら、自分らしい言葉で語れる軸を見つけていきましょう。
例文1. 企業理念・ビジョンへの共感
大学で地域活性化のボランティア活動に参加した際、過疎化が進む地域で、住民の方々が「もう無理だ」と諦めかけている状況を目の当たりにしました。
しかし、明確な「地域を再び笑顔にする」という強い信念を共有することで、年齢も立場も異なる人々が1つになり、イベントを成功させられました。
この経験から、与えられた業務をこなすだけでなく、社会に対してどのような価値を提供するかという「志」に共感できることが困難を乗り越える原動力になると考えています。
貴社が掲げる「テクノロジーで人々の生活を豊かにする」というビジョンは、まさに私が社会で実現したいことと合致しているため、その一員として貢献したいと考えております。
例文2. 社内の人間関係の良さ
私は大学のサッカー部で新入生への指導係を務めていました。
部活に馴染めずに悩んでいる新入生に対して、積極的に声をかけ、個人的な相談にも乗るように心がけました。
その結果、皆が安心して部活動に取り組めるようになり、目標としていた大会で準優勝できました。
この経験から、個々の能力もさることながら、信頼に基づいた人間関係がチーム全体のパフォーマンスを最大化すると痛感しました。
貴社の社員インタビューで部署間の垣根を越えた活発なコミュニケーションや困った時に助け合う文化が根付いていることを知り、私自身も安心して力を発揮し、貢献できると確信し、応募いたしました。
例文3. 成長できる環境
大学で所属していた演劇サークルでは常に新しい技術や表現方法を学び、それを実践することで、自身の可能性が広がっていく喜びを強く感じました。
変化の激しい現代において、一度身につけた知識やスキルだけで通用する時代ではないと認識しています。
そのため、入社後も学び続けることを奨励し、社員一人ひとりの成長を支援する制度や文化が根付いている企業で働きたいと考えています。
貴社の充実した研修制度や、若手にも積極的に挑戦の機会を与える風土はまさに私が求める成長環境であり、自身の能力を常に高めながら貴社の発展に貢献したいと強く志望しております。
例文4. 裁量権の大きさ
アパレル店のアルバイトでお客様への提案内容、店舗のディスプレイを自分で考えて実行し、それが直接売上やお客様の笑顔に繋がった時、大きなやりがいと達成感を覚えました。
指示されたことをこなすだけでなく、自ら課題を見つけ、解決策を考え、実行するプロセスにこそ「真の成長」があると信じています。
貴社が「若手にも積極的に責任ある仕事を任せる」という文化を大切にされていると伺い、私の「自ら考え、行動したい」という意欲と合致すると感じました。
貴社で自分のアイデアを形にし、さらなる業績向上に貢献したいと考えています。
例文5. 業務のやりがい
大学で都市計画学を専攻する中で、理論が実際の社会でどのように役立つのかを常に意識してきました。
特に、貴社が提供されているスマートシティ開発は、多くの人々の生活を豊かにし、社会の課題解決に貢献していると強く感じています。
ただ利益を追求するだけでなく、その先にいる人々の笑顔や、社会がより良くなることに繋がる仕事に携わることで、大きな達成感とモチベーションを得られると考えています。
貴社の事業を通じて社会にポジティブな影響を与えながら、自身の能力を最大限に発揮し、長きにわたって貢献する所存です。
例文6. チームワークを活かせる
大学の部活動で、個々のスキルは高くても、連携が取れていないために目標達成ができなかった経験があります。
しかし、その後、互いの強みと弱みを理解し、積極的にコミュニケーションを取りながら役割分担を徹底した結果、チームとして最高のパフォーマンスを発揮し、目標を達成できました。
この経験から、信頼できる仲間と協力し、互いに支え合いながら1つの目標に向かうことの素晴らしさを実感しました。
貴社が「チームで成果を出す」という文化を大切にされていると伺い、私の協調性を活かし、貢献できると確信しています。
例文7. 多くの人と関われる
大学で大学祭実行委員会に所属し、イベントの企画・運営を担当していました。
大学の事務局、地域の商店街、そして外部の音響・照明業者など、多岐にわたる関係者との密な連携を大切にした結果、イベントは大成功を収め、多くの参加者から喜びの声をいただくことができました。
この経験から、様々な人々との協働を通じて1人では成し遂げられない大きな価値を創造できると実感しました。
貴社が顧客だけでなく、パートナー企業や地域社会とも密接な関係を築き、多角的な視点を取り入れながら事業を展開されている点に強く惹かれました。
このような環境で、私のコミュニケーション能力を活かし、多くの人々と共に価値を創造していきたいと考えています。
例文8. 専門性が身につく・活かせる
大学でデータサイエンスを専攻する中で膨大なデータの中から法則性を見つけ出し、未来を予測するモデルを構築することに没頭しました。
1つのテーマを深く掘り下げ、誰も気づいていない知見を得ることに大きな喜びを感じました。
社会人になっても常に学び続け、自身の専門性を高めていくことで、企業や社会に貢献したいと考えています。
貴社がAI技術において業界をリードする技術力をお持ちであり、社員の専門性向上を支援する制度が充実していると伺い、大変魅力を感じました。
このような環境で、自身の専門性を磨きながら、貴社の技術革新の一翼を担いたいと強く志望しております。
例文9. 企業・業界の将来性
大学で経済学を学ぶ中で、変化の激しい現代において、常に新しい価値を創造し続けられる企業こそが社会に必要とされ続けると認識しました。
そのため、短期的な利益だけでなく、中長期的な視点で社会のニーズを捉え、積極的に事業を展開している企業で働きたいと考えています。
貴社が属するSaaS業界は今後も大きな成長が見込まれており、その中でも貴社は常に新しい技術やサービスを開発し、市場を牽引されています。
このような将来性のある環境で私自身も成長しながら、社会に貢献していきたいと考えています。
例文10. 競合優位性
大学で企業分析のゼミに所属し、多くの企業を研究する中で、他社には真似できない強みを持つ企業こそが持続的な成長を遂げられると学びました。
貴社が独自の画像認識技術において特許を多数保有し、業界内で圧倒的なシェアを誇っている点に強く惹かれました。
これは貴社が常に技術革新を追求し、顧客のニーズに応え続けている証だと考えています。
このような競争力の高い環境で、私自身もその一員として、貴社のさらなる発展に貢献したいと強く志望しております。
例文11. 顧客志向
大学時代の接客アルバイトで、お客様一人ひとりの声に耳を傾け、期待を超えるサービスを提供できた時に、最も大きなやりがいを感じました。
ただ商品を売るだけでなく、お客様の「困った」を解決し「ありがとう」という言葉をいただく瞬間に、仕事の喜びを見出しました。
貴社が「お客様第一主義」を経営理念に掲げ、常に顧客視点でのサービス改善や製品開発を行っていることに、強く共感しています。
貴社のような企業でこそ、私の傾聴力と課題解決能力を活かし、顧客満足度の向上に貢献できると考えています。
例文12. 革新・イノベーションの推進
大学で新規事業開発のゼミに取り組む中で常識を疑い、誰も試したことのないアプローチに挑戦することから、真のブレイクスルーが生まれることを実感しました。
変化の激しい現代において、現状維持は衰退を意味すると考えています。
貴社のオープンイノベーションを推進し、社員のアイデアを積極的に事業化している点に大変魅力を感じました。
貴社で私の好奇心と創造性を最大限に発揮し、未来を形作る新しい価値の創造に貢献したいと考えています。
例文13. 社会貢献性の高さ
大学時代に地域の子ども食堂運営ボランティア活動に参加した際、自分の行動が直接的に誰かの役に立ち、笑顔に繋がることに大きな喜びを感じました。
利益追求だけでなく、その事業が社会全体にどのようなポジティブな影響を与えるのかという視点を重視しています。
貴社がフードロス削減と貧困地域への食料支援という社会課題の解決に真摯に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献されている点に深く共感いたしました。
貴社でならば、私自身の仕事が社会の役に立っていることを実感しながら、毎日やりがいを持って業務に取り組めると考えています。
例文14. グローバルな事業展開
大学時代にカナダへ留学した際、英語はある程度話せるはずでしたが、異文化コミュニケーションの難しさを痛感しました。
しかし、それと同時に少しずつ工夫して順応し、乗り越えた時の達成感は大きなものでした。
この経験から、世界を舞台に活躍できる人材になりたいという思いを強くしました。
貴社が積極的に海外市場へ進出し、多様な国籍の社員が活躍されている点に大変魅力を感じました。
入社後は語学力と異文化理解力を活かし、グローバルビジネスの最前線で貴社のさらなる発展に貢献する所存です。
例文15. 環境に配慮する取り組み
大学で環境問題を学ぶ中で、企業が果たすべき社会的責任の大きさを痛感しました。
単に利益を追求するだけでなく、地球の未来を見据え、環境負荷の低減や資源の有効活用に真摯に取り組む企業で働きたいと強く考えています。
貴社が製品のライフサイクル全体でのCO2排出量削減という形で環境保護に貢献し、SDGsの達成に向けた具体的な目標を掲げている点に深く共感いたしました。
貴社でならば、自身の仕事が環境保護に繋がっていることを実感しながらやりがいを持って働けると考えています。
例文16. 評価制度の適正感
大学時代のアルバイトで、どれだけ頑張っても評価基準が曖昧で、モチベーションを維持するのが難しいと感じた経験があります。
したがって、年功序列ではなく、個人の実力や貢献度を公平に評価し、成長を後押ししてくれる企業で働きたいと考えています。
貴社が明確な評価基準を設け、社員の挑戦を積極的に評価する文化が根付いていると伺い、大変魅力を感じました。
入社後は日々スキルを磨き、自身の評価を高めることが貴社の発展につながるという意識を持って業務に取り組みたいと考えています。
例文17. 安定した基盤
大学で経済学を学ぶ中で、企業の財務状況や市場での立ち位置が社員の働きがいやキャリアの安定性に直結することを学びました。
短期的な成長だけでなく、長期的な視点で社会に必要とされ続ける事業を展開し、盤石な経営基盤を築いている企業で働きたいと考えています。
貴社が長年にわたり安定した業績を維持し、業界内で確固たる地位を築かれている点に強く惹かれました。
入社後は腰を据えて自身の専門性を高め、貴社が業界内でその地位をさらに確固たるものにできるよう、貢献していきたいと考えています。
例文18. 教育制度・環境の充実
大学でプログラミングを学ぶ中で、常に新しい知識を吸収し、スキルを磨き続けることの重要性を痛感しました。
また、社会人になっても学びを止めず、自身の能力を継続的に向上させていきたいと考えています。
貴社が新入社員研修だけでなく、OJTや資格取得支援、社内勉強会など、多岐にわたる教育プログラムを提供されていると伺い、大変魅力を感じました。
入社後は貴社の環境を最大限に活かしてスキルを磨き、数年後には頼れるプログラマーとして貢献できる存在になれるよう、最速での成長を目指します。
例文19. 給料・年収
大学時代のアルバイトで、責任ある仕事を任される中で、自身の働きが正当に評価されることの重要性を実感しました。
給料は「ただの報酬」ではなく、企業が社員の価値をどのように評価しているかを示す指標だと考えています。
貴社は業界水準と比較しても高い給与水準を維持し、社員の貢献を正当に評価する制度が整っていて、まさに理想の環境であると考えています。
入社後は成果を出すことで自分にも企業にも目にみえる利益があるという理想的な環境で、常に貪欲に結果を求めてまいります。
例文20. ワークライフバランス
大学で学業とアルバイト、サークル活動を両立させる中で、効率的な時間管理と適切な休息が質の高いアウトプットに繋がることを実感しました。
社会人になっても、仕事に集中する時間と休息や自己研鑽に充てる時間を両立させることで、心身ともに健康的に働き続けたいと考えています。
貴社がフレックスタイム制やリモートワーク制度を導入し、有給休暇の取得を奨励するなど、社員の働きやすさを追求されている点に強く共感いたしました。
入社後は業務時間中はフルコミットし、休む時は休むという、健全かつ効率的な働き方を実現したいと考えています。
企業選びの軸を答える際のNG例文
企業選びの軸はあなたの価値観や企業への理解度を示す重要なアピールポイントですが、伝え方を間違えると、かえって面接官にマイナスの印象を与えてしまうことがあります。
ここでは面接で避けたいNG例文と、その改善ポイントを解説します。
たとえ本心だったとしても、伝え方1つで評価が大きく変わることを理解しておきましょう。
NG例:抽象的で自分らしさが伝わらない軸
貴社は数ある企業の中でも研修制度に力を入れており、ここでなら成長していけると考えていました。
入社後は研修制度を活用して成長し、やりがいを持って働きたいと考えています。
NG例:企業研究不足で説得力に欠ける軸
貴社の公式サイトを拝見したところ、SDGsやゴミ拾いボランティアなど様々な社会貢献活動をされていることを知りました。
私は以前からボランティアに力を入れており、貴社でならその経験を活かせると考え、応募いたしました。
木下恵利

ボランティア経験と社会貢献性の高さに親和性はありますが「それならA社もB社もC社も社会貢献に取り組んでいますよ?」と言われたら終わりの回答です。
その企業でなければならない理由が全く伝わらないので、もう少し「その企業だけ」に焦点を当てた回答が求められます。
まとめ
企業選びの軸はあなたの就職活動を成功に導くための、最も重要な羅針盤です。
この軸を明確にすることで、数ある企業の中から、あなたに本当に合った一社を効率的に見つけ出せるでしょう。
また、就活で軸を語る際には条件を述べるだけでなく、なぜその軸を重視するのかという背景や、それを裏付ける具体的なエピソードを交えると、説得力が生まれます。
この記事で紹介した例文やポイントを参考に、あなた自身の価値観と深く結びついた企業選びの軸を見つけ、自信を持って面接に臨んでください。


木下恵利
前向きな印象に見えますが、非常に抽象的で、あなたの個性や具体的な価値観が全く伝わりません。
「成長」や「やりがい」は多くの学生が口にする言葉であり、これだけでは「他の学生と同じ」という印象しか与えません。
また、研修制度におんぶに抱っこという印象を与えてしまうので、自分でも積極的に成長を目指す姿勢を強調すると良いでしょう。