【面接で好印象を与えるには】第一印象・態度・マナーのポイントを徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

はじめに

新卒として社会に出ることは、多くの人にとって人生で初めて経験する大きな転機であり、不安や期待が入り混じる中で、どのように自分を表現し、どのように社会とつながっていくかが重要なテーマになります。

中でも就職活動は、その出発点とも言えるプロセスであり、企業との接点を持ち、自分の将来を形づくるきっかけとなる貴重な機会です。

その中でも特に面接は、書類だけでは伝わらない人柄や考え方を直接伝えることができる場であり、第一印象やコミュニケーションの姿勢によって評価が大きく左右される可能性があります。

これから始まる面接の場面で、自分の魅力をしっかり伝えるためにも、どのような点を意識すべきかを一つずつ丁寧に確認していくことが大切です。

【面接で好印象を残す】面接で好印象が重要な理由

面接は、企業にとって応募者がどのような人物かを直接見て判断できる数少ない機会であり、限られた時間の中で、その人の人柄や考え方、職場との相性までを含めて多角的に評価される場となっています。

企業は、知識やスキルだけでなく、日々一緒に働いていくうえで信頼できるかどうか、社内の雰囲気に合うかどうかといった観点を重視しており、こうした判断は面接の中で受けた印象によって大きく左右される傾向があります。

そのため、どれだけ準備をしていても、表情や話し方、態度などから受け取られる印象が不自然であったり、自信がなさそうに見えたりすると、本来持っている魅力が正しく伝わらず、評価に悪影響を与えることになりかねません。

面接では、内容そのものよりも、その伝え方や振る舞いを通じて相手にどのように映るかを意識し、信頼感や安心感を与えられるような態度を取ることが求められます。

【面接で好印象を残す】好印象を与える基本要素

面接では、話す内容だけでなく、見た目や振る舞いといった第一印象も含めて評価が行われるため、全体を通して相手に好印象を与えることが重要になります。

たとえ自己PRや志望動機がしっかりしていても、外見や態度に違和感があると、それだけでマイナスの印象を持たれてしまうことがあるため、基本的な身だしなみや話し方、立ち居振る舞いにまで気を配ることが求められます。

ここでは、面接で好印象を与えるために意識したい基本的なポイントについて紹介します。

①清潔感のある身だしなみ

面接の場では、第一印象がその後の評価に強く影響を与えるため、清潔感のある身だしなみを整えておくことがとても大切です。

スーツやシャツはシワがなく、サイズが合っているかを確認し、靴はきちんと磨かれていることが望ましく、髪型や爪、顔まわりの印象も含めて、全体として清潔で整っている印象を意識する必要があります。

このような細かな配慮が、社会人としての基本的なマナーや誠実さを自然と伝えることにつながります。

②明るい表情と笑顔

面接では緊張から表情がこわばりやすいものですが、それでもできるだけ明るい表情を意識することが、相手との良好なコミュニケーションの第一歩になります。

柔らかい雰囲気を作ることで、面接官が話しやすいと感じるだけでなく、自分自身も落ち着いて話すことができるようになり、結果として内容が伝わりやすくなります。

作り笑顔をする必要はありませんが、表情を意識して面接に臨むことで、自然と相手に安心感を与えることができます。

③はきはきとした声と話し方

どんなに内容のある話を用意していても、声が小さかったり言葉が聞き取りにくかったりすると、その内容が十分に伝わらず、評価が下がってしまう可能性があります。

そのため、面接では語尾まで丁寧に話すことを意識し、適度な声量と落ち着いた話し方を心がける必要があります。

また、相手の話をしっかり聞いたうえで、タイミングよく自分の言葉を返すことで、円滑なやり取りが生まれ、信頼感を得やすくなります。

④姿勢・立ち振る舞い

面接における姿勢や動作は、思っている以上に相手に見られているポイントであり、そこからその人の丁寧さや落ち着き、社会性が読み取られることも少なくありません。

背筋を伸ばして座る、立ち上がるときは慌てず丁寧に動く、ドアの開け閉めやお辞儀の角度にも気を配るなど、日常的な動作の一つひとつが印象に直結します。

こうした細かな立ち居振る舞いを意識することで、面接官に対して礼儀正しく信頼できる印象を与えることができます。

【面接で好印象を残す】話し方と態度

面接では、どれだけ良い内容を準備していても、それを伝える話し方や態度によって、相手に与える印象が大きく変わってしまうことがあります。

言葉の選び方だけでなく、話す順序や声の調子、聞き取りやすさ、さらには無意識に出てしまう癖までもが評価に影響を及ぼすことがあるため、話の内容と同じくらい「どう伝えるか」という部分にも注意を払うことが大切です。

ここでは、面接でより良い印象を与えるために意識しておきたい話し方と態度の基本について整理していきます。

結論から端的に話す

面接では限られた時間の中で自分の考えや経験を伝える必要があるため、話の構成を意識しながら、まず最初に結論を簡潔に伝えることが非常に効果的です。

最初に結論を述べてから、その理由や背景を補足することで、聞き手は話の全体像を早く把握しやすくなり、理解もしやすくなります。

特に緊張していると話が長くなりがちですが、事前にポイントを整理しておくことで、自然に話にまとまりが生まれます。

聞き取りやすい声と抑揚を意識する

自信があっても、声が小さすぎたり単調であったりすると、相手に内容が伝わりづらくなってしまうため、適切な声の大きさと抑揚を意識することが大切です。

話にメリハリをつけることで、聞き手の注意を引きやすくなり、自然と説得力も増していきます。

面接官が聞き取りやすいと感じる話し方は、それだけで印象が良くなり、内容への集中力も高まるため、普段の会話とは少し違う意識で声の出し方を調整するようにしましょう。

語尾や相槌を丁寧にする

どんなに良い話をしていても、語尾が曖昧だったり雑な印象を与えたりすると、話全体が信頼性に欠けてしまう恐れがあります。

語尾まで丁寧に言い切ることを意識することで、自信や誠実さが伝わりやすくなります。

また、相手の話を聞く際には相槌の打ち方にも注意し、うなずくだけでなく、タイミングよく「はい」や「そうですね」などの言葉を添えることで、相手に対する関心や理解の姿勢を示すことができます。

自分の癖を直す工夫をする

多くの人が気づかないうちにやってしまっている言葉の癖や仕草は、面接という限られた場面では意外と目立ちやすく、相手に違和感や落ち着きのなさを与えてしまうことがあります。

たとえば、話しながら視線が泳いでしまう、語尾を伸ばしてしまう、あるいは無意識に手や体を動かしてしまうといった癖は、面接官の印象に残る要素になる可能性があります。

こうした癖に気づくためには、自分の話す姿を録音や録画で確認することが効果的であり、繰り返し練習することで改善していくことができます。

【面接で好印象を残す】練習方法

面接で良い印象を与えるためには、当日のぶっつけ本番に頼るのではなく、事前に十分な練習を行っておくことが欠かせません。

緊張する場面でも落ち着いて話せるようにするには、繰り返し練習することで自信をつけ、話の内容や伝え方を体にしみ込ませることが効果的です。

ただやみくもに練習するのではなく、客観的に自分を見つめ、改善点を把握しながら進めることが、好印象を残す面接に近づくためのポイントとなります。

模擬面接で客観的にチェックする

模擬面接は、実際の面接に近い形式で練習することで、自分の話し方や態度を客観的に確認することができる有効な手段です。

学校のキャリアセンターや就職支援機関、あるいは信頼できる友人や家族に面接官役を依頼することで、本番さながらの環境をつくることができます。

実際に人を前にして話すことで、緊張感やタイミングの取り方も確認でき、自然な受け答えができているかを実感しやすくなります。

録音して自分の話し方を確認する

自分では気づきにくい話し方の癖や声の調子を把握するには、スマートフォンなどで音声を録音し、あとで客観的に聞き返してみることが非常に効果的です。

録音した音声を聞くことで、語尾が曖昧になっていないか、話の構成に無駄がないか、抑揚が適切かどうかといった点を具体的に確認できます。

繰り返し聞き返しながら修正を加えていくことで、自分自身でも納得のいく話し方を身につけることができます。

周囲にフィードバックをもらう

面接の練習を一人で行っていると、どうしても自分の視点だけに偏ってしまいがちですが、周囲の人からのフィードバックを受けることで、自分では気づけなかった改善点を発見することができます。

話の内容が分かりやすかったか、表情や態度に違和感がなかったかなど、第三者の視点からの具体的な意見は、実際の面接に向けた大きなヒントになります。

フィードバックを素直に受け止め、必要に応じて修正を重ねることが、信頼感のある受け答えにつながっていきます。

【面接で好印象を残す】面接中の好印象マナー

面接で好印象を残すためには、話す内容だけでなく、会場に入った瞬間から退室するまでの立ち振る舞いやマナーにも十分に気を配ることが求められます。

特に新卒の就職活動では、社会人としての基本的な礼儀や態度が身についているかどうかが見られる場面が多いため、細かい所作や表情などにも注意を払い、相手に安心感を与えられるような行動を心がけることが大切です。

ここでは、面接本番で意識すべき基本的なマナーについて確認していきます。

入室から退室までの流れ

面接は、面接室に入る前からすでに評価が始まっているという意識を持ち、最初から最後まで丁寧な対応を心がけることが必要です。

入室時にはドアを静かにノックし、返事を確認してから中に入り、挨拶と一礼を忘れずに行います。

面接官に促されたら椅子に座り、終了後は立ち上がって再度お礼の言葉を伝え、落ち着いて退室するようにしましょう。

この一連の動作に乱れがないことで、社会人としての基本的なマナーが自然と伝わり、好印象につながります。

アイコンタクトと表情管理

面接中の視線や表情は、相手とのコミュニケーションにおいて非常に大きな役割を果たします。

質問に答える際や話を聞くときには、適度に面接官の目を見るように意識することで、相手に対して誠実さや真剣さを伝えることができます。

また、表情が硬くなりすぎないように注意し、穏やかな表情を保ちながら自然に話すことによって、より柔らかい印象を与えることができます。

特別な表情づくりをする必要はありませんが、緊張の中でも相手に安心感を与えられる表情を意識することが大切です。

姿勢や座り方のポイント

面接中の姿勢や座り方は、意外にも相手に与える印象を大きく左右するポイントの一つです。

椅子に深くもたれかかるのではなく、背筋を自然に伸ばして腰をかけることで、落ち着いた印象を与えることができます。

手の位置にも注意し、膝の上に軽く置くなど、姿勢全体に緊張感と礼儀正しさが感じられるように心がけましょう。

姿勢が乱れていると、集中力が欠けているように見えたり、自信がない印象を与えてしまうことがあるため、意識して整えておくことが必要です。

【面接で好印象を残す】面接官が好印象と感じる学生像

面接の場で好印象を残すためには、ただ形式的に受け答えをするのではなく、面接官が「一緒に働いてみたい」と感じるような人物像を自然に表現することが求められます。

企業は、スキルや知識だけでなく、その人の考え方や人柄、職場へのなじみやすさといった点も含めて総合的に判断しており、特に新卒採用ではポテンシャルや成長への期待が重視される傾向があります。

ここでは、面接官が好印象を抱きやすい学生像について、具体的な要素を確認していきます。

素直で前向きな姿勢

面接官が学生に対して好感を抱くポイントの一つに、物事に対して素直に受け止め、前向きに考える姿勢があります。

質問に対して正直に答えようとする姿や、自分の課題に向き合いながらも改善に取り組んでいる様子が伝わると、将来的に成長していく可能性が感じられ、安心感を与えることができます。

また、失敗や苦手な経験について聞かれた場合でも、過去をふまえて前向きな気づきや学びを話すことで、柔軟で成長意欲のある印象を残すことができます。

自然体で礼儀正しい態度

面接の場では、過度に自分を大きく見せようとするよりも、自分らしさを大切にしながら、礼儀をわきまえた丁寧な態度を示すことが信頼につながります。

自然体で話す中にも、言葉遣いや所作にきちんとした配慮が見られると、社会人としての基礎が備わっていると感じてもらいやすくなります。

無理に演じることなく、誠実に相手と向き合う姿勢こそが、面接官の印象に残る大切な要素になります。

一緒に働きたいと思わせる雰囲気

採用の最終的な判断には、「この人と一緒に働きたいと思えるかどうか」という感覚的な部分が大きく影響しており、そのためには話の内容だけでなく、話し方や態度、雰囲気全体からにじみ出る人柄が重要になります。

コミュニケーションが取りやすく、明るさや柔らかさが感じられると、職場でのチームワークや協調性も想像しやすくなり、自然と評価が高まります。

自分を良く見せようとすることよりも、相手の立場に立ってどう映っているかを考えながら、丁寧に接することが印象を左右する大きなポイントになります。

【面接で好印象を残す】よくあるNG例

面接では、どんなに優れた志望動機や経験を持っていても、印象を下げてしまう振る舞いや話し方があると、評価を落としてしまうことがあります。

特に新卒の場合、経験不足から無意識にやってしまう行動が多いため、自分では気づきにくい点ほど注意が必要です。

ここでは、面接で見られがちなNG行動を取り上げ、それがなぜ好ましくない印象につながるのかを整理しながら、改善のきっかけとしていただけるようにご紹介します。

暗い声や無表情

面接の場では、緊張から声が小さくなったり表情が硬くなってしまったりすることがありますが、その状態が続いてしまうと、相手には自信がない、意欲が低いといった印象を与えてしまう恐れがあります。

どんなに良い内容を話していても、声がこもっていたり笑顔が見られなかったりすると、コミュニケーションが取りづらいと感じられてしまうことがあるため、明るく聞き取りやすい声を意識し、相手に安心感を与える表情を保つことが大切です。

猫背や落ち着きのない動作

姿勢が悪かったり、手や足を頻繁に動かすなどの落ち着きのない動作が見られたりすると、相手に緊張や不安が伝わるだけでなく、集中力や誠実さに欠ける印象を与えてしまうことがあります。

面接官はこうした細かな動作も観察しており、姿勢や所作がその人の内面や社会性を反映していると受け止めることがあります。

無意識に出てしまう癖だからこそ、事前に練習や確認を重ねて、面接の場では落ち着いた所作を心がけることが求められます。

過剰に取り繕った態度

面接において自分をよく見せたいという気持ちは自然なことですが、その思いが強くなりすぎて、実際の自分とかけ離れた言動になってしまうと、かえって不自然さや不誠実さを感じさせてしまうことがあります。

用意された言葉をそのまま話すだけだったり、相手の顔色をうかがいすぎるような態度は、かえって印象を悪くしてしまう原因になります。

背伸びをするのではなく、素直な言葉で等身大の自分を丁寧に伝える姿勢の方が、結果として信頼感を得やすくなります。

【面接で好印象を残す】面接直前に確認するチェックリスト

面接当日を迎えたら、これまで準備してきた内容や練習の成果を落ち着いて発揮することが大切ですが、本番前の最終確認を怠ってしまうと、思わぬミスや不備によって印象を損ねてしまう可能性があります。

短い時間であっても、面接直前に確認すべきポイントを整理しておくことで、自信を持って面接に臨むことができ、安心感にもつながります。

ここでは、面接直前に必ず確認しておきたい基本項目を3つの視点からご紹介します。

身だしなみの最終確認

面接会場へ入る直前には、鏡を使って髪型や服装に乱れがないかを確認し、全体として清潔感が保たれているかを再確認することが大切です。

スーツにほこりやシワがないか、ネクタイが曲がっていないか、靴が汚れていないかなど、細かな部分にもしっかりと目を配ることで、第一印象を損なうリスクを防ぐことができます。

身だしなみは、丁寧さや誠実さを表す重要な要素として見られているため、最後まで気を抜かずに整えておくことが必要です。

表情・声・姿勢の最終確認

面接会場に入る直前には、自分の表情がこわばっていないか、声が小さくなっていないか、姿勢が乱れていないかを意識的に確認しておきましょう。

緊張していても、少し深呼吸をして気持ちを整えるだけで、表情や声のトーンが自然になり、自信を持って話せるようになります。

背筋を伸ばし、口角を軽く上げるだけでも、相手に対して柔らかく前向きな印象を与えることができます。

マナーと持ち物の最終確認

受付から退室までの一連のマナーが自然にできるように、事前に頭の中で動きの流れを軽くシミュレーションしておくと安心です。

入室時のノックやあいさつ、着席のタイミング、話し終わった後の礼など、一つひとつの動作を丁寧に行うことが印象を大きく左右します。

また、履歴書や筆記用具、企業からの案内資料など、必要な持ち物がそろっているかを改めて確認し、忘れ物がないようにしておくことも大切です。

まとめ

面接で好印象を残すためには、話の内容だけでなく、身だしなみや態度、話し方や振る舞いといったあらゆる面において「相手にどう見えているか」を意識することが非常に重要です。

新卒の面接では、完璧さよりも人柄や将来性、そして社会人としての基本的な姿勢が問われる場面が多いため、無理に自分を作り込むのではなく、素直で誠実な気持ちで向き合う姿勢こそが最も大切だと言えます。

今回ご紹介したポイントをもとに、自分自身を客観的に見直しながら、丁寧に準備を重ねていくことで、本番でも自信を持って臨むことができるようになります。

面接は、相手との対話を通じて自分を伝える貴重な場です。

準備と心構えを大切にしながら、一つひとつの機会を前向きに活かしていきましょう。

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