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・人事の詳しい仕事内容
・人事に向いている人の特徴
・人事の志望動機に盛り込むべき要素
・人事への就職を目指している人
・自分の志望動機の構成や書き方が不安な人
・例文を参考にして志望動機を作成したい人
はじめに
人事職は多くの人が目指す魅力的な仕事ですが、どのような業務内容なのか、どのような人物が求められているのかについて、あまり理解できていない人も少なくありません。
そこで今回は、人事職の業務内容について簡単に紹介した後に、どのようなキャリアパスややりがいがあるのかについて紹介し、志望動機に盛り込むべき項目や例文も紹介します。
人事職を目指している人で、志望動機のクオリティをさらに高めたい方や、人事職の概要を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
人事の仕事内容
まずは、人事職がどのような業務を行っているのかについて理解を深めましょう。
大きく分けて4つの業務があり、全て担当することになる可能性が高いため、それぞれ確認し、自分に向いている仕事か検討してみてください。
- 採用業務
- 教育業務
- 労務管理業務
- 配置・評価業務
採用業務
採用業務は人事部の中でも非常に重要な役割を担っており、新卒採用や中途採用を始め、会社に必要な人材を確保するための戦略を立て実行する仕事です。
採用業務ではまず年度ごとに採用計画を立て、どのようなスキルや経験を持った人材が必要かを明確にします。
その後、採用活動が始まると就活イベントへの参加や自社の説明会の企画進行を行います。
さらに、面接や選考を進め、最終的に適切な人材を選ぶのも仕事の1つです。
採用が決定した後も、その候補者が会社に円滑に入社し、馴染めるように書類の手続きや入社に向けたサポートも行います。
会社の成長と安定に直結するため、常に市場の動向を把握し、採用戦略を柔軟に変化させることが求められます。
教育業務
教育業務も、人事職に求められる重要な仕事の1つです。
社員が会社で必要なスキルや知識を身につけ、早期に業務に慣れるためにサポートしなければなりません。
教育業務においては、新入社員のオリエンテーションや研修プログラムの計画、実施などを行います。
社員が自社の文化や価値観、業務内容を深く理解し、スムーズに組織に溶け込めるよう、様々な教育手法を導入します。
また、外部の研修やセミナーの参加を促し、最新の技術や知識を社内に取り入れるための企画を立案することも教育業務の1つです。
そして、個々の社員の成長に合わせたキャリアアッププランを構築して、社員が長期的に成長し続けられる環境を整えることも欠かせません。
このように、教育業務は社員が持つ潜在能力を最大限に活かし、会社全体で生産性や効率を向上させるために欠かせない業務の1つです。
労務管理業務
労務管理業務は会社の運営において欠かせない基本的な業務の1つです。
「労務管理業務」とは社員の勤怠管理、給与計算、社会保険や雇用保険の手続きなどのことで、正確で円滑な業務が求められます。
社員が働きやすい環境を提供するため、労務管理は常に最新の法令に従い、健康診断のスケジュール管理や福利厚生の充実を目指します。
特に、給与や保険に関わる業務は非常に複雑でミスが許されないため、綿密な管理体制や注意力が必要です。
また、労務管理業務は単なる事務処理にとどまらず、社員が働きやすい職場環境を整えるためのサポートとして重要な役割を果たしています。
就業規則の見直しや職場環境の改善など、社員が安心して働ける環境を提供することが求められます。
労務管理業務を行う際は、社員のモチベーションを維持し、組織全体のパフォーマンス向上に寄与することが重要です。
配置・評価業務
配置・評価業務は、社員一人ひとりの能力を最大限に発揮できるよう、適材適所の配置を行うことが目的です。
新入社員だけでなく、既存の社員についても、その人のスキルや経験を考慮して、会社の利益向上につながる部署に配置し直すこともあります。
また、社員の成果や成長を適切に評価し、昇進や昇給の決定を行うのも仕事の1つです。
評価業務は公平性と客観性が重要であり、社員のモチベーションを向上させるためのフィードバックも求められます。
また、評価を元にキャリアプランを策定し、社員の長期的な成長を支援することも重要です。
「ただの穴埋めのための人員配置」ではなく「組織全体の生産性や効率を高めるための戦略的な思考に基づいた配置が求められます。
人事のキャリアパス
続いて、人事のキャリアパスについて紹介します。
人事職の人は大きく分けて以下の2ついずれかのキャリアパスを選択することになる場合が多いです。
それぞれを確認した上で、どちらが自分にとって魅力的であるか考え、可能であれば志望動機にこれらの要素を盛り込むことを推奨します。
- 各分野で専門性を高めてその道のスペシャリストになる
- バックオフィス領域のゼネラリストになる
各分野で専門性を高めてその道のスペシャリストになる
人事のキャリアパスとして1つの選択肢は、特定の分野で専門性を高め、その道のプロフェッショナルになることです。
最初は人材採用や労務管理といった、比較的、基礎的な業務からスタートして経験を積み、徐々に難易度の高い業務にも挑戦していくことが多いです。
例えば、新卒採用だけでなく、中途採用や幹部候補のヘッドハンティング、またグローバル採用など、より専門性の高い分野に進むこともできます。
これにより、採用のスペシャリストや労務管理のプロフェッショナルとして、会社内での重要な役割を果たせるようになるのです。
最終的には人事部全体をマネジメントする立場に進むことも可能であり、組織の中枢で戦略的な意思決定に関与するようになります。
スペシャリストとしてのキャリアを選ぶことで、自分の強みを最大限に活かし、特定分野での深い知識と経験を活用して会社に貢献できる道が開けます。
専門の分野において高度な知識とスキルを持つことが求められるため、日々の学習や自己成長も不可欠です。
バックオフィス領域のゼネラリストになる
人事のキャリアパスのもう1つの選択肢は、バックオフィス領域のゼネラリストを目指す道です。
人事業務に加え、総務や経理、法務といった他のバックオフィスの業務も担当し、幅広い知識を身につけ、組織運営全体をサポートする力を養います。
例えば、福利厚生の見直しや契約書の確認、会社の財務状況を把握しながら、社員の満足度向上に寄与するなど、業務範囲は多岐に渡ります。
ゼネラリストは特定の業務に特化するスペシャリストとは異なり、会社全体を俯瞰して見ることができる視野の広さと業務内容の豊富さが強みです。
複数の部署との連携が求められるため、コミュニケーション能力や調整力が非常に重要なスキルとなります。
バックオフィス全体の運営をマネジメントし、複雑な組織の課題解決や業務改善をリードする役割を担えるため、やりがいが非常に大きい仕事です。
人事のやりがい
続いて、人事という仕事のやりがいについても紹介します。
様々なやりがいがありますが、多くの人事職の方が真っ先にあげるやりがいは以下の3つです。
それぞれを確認した上で、自分が興味を惹かれるものがあれば、志望動機にもぜひ盛り込んでください。
- 採用した人の活躍を見れる
- セオリーがないから自分で作り上げていける
- 経営に携わる仕事ができる
採用した人の活躍を見れる
人事の仕事において、採用した人材が入社後に成長し、会社で活躍する姿を直接見ることができるのは大きなやりがいの1つです。
特に新卒採用の場合、入社後にどのように成長しているかを、就活生時代から長いスパンで、近くで見ることができます。
最初は戸惑っていた社員が業務に慣れ、同僚や上司からの信頼を得て会社に貢献するようになる過程は、非常に感慨深いものです。
さらに、評価されて昇進したり、プロジェクトをリードする姿を見たりした時も「自分の採用判断は正しかった」と実感し、その成果が形となって現れるため、大きな満足感を得られます。
また、彼らが成長していく過程で自分もサポート役として直接関わることもでき、企業全体の成長にも寄与している実感が生まれます。
セオリーがないから自分で作り上げていける
人事の業務には明確なセオリーやマニュアルが存在しないため、常に自分で最適な方法を見つけ出す力が求められます。
人と向き合い、その個性や価値観を理解しながら、最適な働き方や職場環境を提供することが人事の使命です。
また、社会や経済の情勢によって採用方針や労務管理の内容が大きく変わることもあります。
その都度、新しい政策を考え、柔軟に対応する必要があります。
このような変化に対して自分の判断で最適な方法を導き出し、成功に導くことができた時の達成感は大きなものです。
自分が考えた施策やアイデアが実際に社内に浸透し、会社全体の成長や組織の改善に貢献できた瞬間、人事としてのやりがいを強く感じることでしょう。
結果がすぐには見えないこともありますが、だからこそ「長期的な視点で成果を出し続けられる」ことが、他の職種にはない独特の魅力でもあります。
経営に携わる仕事ができる
人事の業務は、単に採用活動や労務管理にとどまらず、会社全体の経営戦略に深く関わる重要な役割です。
採用計画を立てる際には、会社の経営陣と密に連携し、どのような人材が必要か、何名採用すべきかといった経営戦略の一環としての判断が求められます。
人材は企業の最も重要な資源であり、どのような人を採用するかが会社の未来を左右するため、人事の仕事は経営の根幹に関わるものであるとも言えます。
また、企業のビジョンや目標を達成させるために、社員一人ひとりの能力を最大限引き出し、組織全体の生産性を向上させる施策を提案することも人事の重要な役割です。
人事の仕事は「ただのサポート業務」ではなく「企業の成長を支える、中心的なポジションで活躍できるもの」です。
経営に関わる責任感と同時に、その成果が会社全体に反映されることを実感できる点が、この仕事の醍醐味なのです。
人事に向いている人の特徴
続いて、人事に向いている人の特徴について紹介します。
以下の7つの要素をそれぞれ確認し、自分に当てはまっているかチェックしてみてください。
当てはまっている部分は、志望動機や自己PRにおいて積極的にアピールしましょう。
当てはまっていない部分は、就活本番までに自分を成長させる目標として取り組んでみてください。
- コミュニケーション能力がある
- 対応力がある
- 人間観察力がある人
- 企画・計画力がある人
- 情報収集能力がある
- 秘密を守れる人
- PCスキルがある人
コミュニケーション能力がある
人事の仕事において、コミュニケーション能力は非常に重要な要素です。
常に様々な人々と接し、意思疎通を図る場面が多いため、相手の意図を正確に理解し、自分の意見や情報を的確に伝える能力が求められます。
例えば、就職活動中の学生や中途採用候補者と接する場面では、相手の緊張を和らげ、短い時間でその特性や適性を把握しなければなりません。
また、社内においては採用方針や人事戦略を経営陣と協議する機会が頻繁にあります。
この際、経営陣の意図を汲み取りつつ、自らの意見や提案を論理的に伝えることが重要です。
つまり、相手の立場や状況を理解し、円滑に意思疎通を図ることができる人が人事に向いているのです。
また、部門間の調整や社内外の関係者との関わりも多いため、協調性や柔軟な対応力も含めた「総合的なコミュニケーション能力」が求められます。
対応力がある
人事の業務は人間を相手にするため、決まったマニュアルやルールに基づいて業務遂行することが難しい場面も多々あります。
特に、採用や労務管理においては、個々の社員や応募者の状況に応じて、柔軟な対応が必要です。
それぞれの人材が抱える問題や悩みを理解し、適切なアドバイスやサポートを提供することが人事の役割です。
また、突発的な事態が発生することも少なくなく、予期せぬ問題にも迅速に対応しなければなりません。
例えば、社員からの急な配置転換の希望や労務上のトラブルに直面した場合など、即座に対応策を考え、適切に判断する必要があります。
こうした場面で、柔軟かつ臨機応変に対応できる能力が高い人は、人事に向いていると言えるでしょう。
人間観察力がある人
採用面接の場では、限られた時間と情報の中で応募者の特性や適性を見極める必要があります。
したがって、応募者の外見や言葉だけでなく、その背後にある人柄や潜在能力を的確に把握する観察能力が必要です。
言葉の裏に隠された本音や態度の微妙な変化を感じ取り、応募者がどのような人物であるかを判断することが、採用業務の成功に直結します。
また、面接だけでなく日常業務においても、社員一人ひとりの性格や仕事の進め方を観察し、それに基づいて適切なサポートやアドバイスを提供することが重要です。
観察力が優れている人は、社員のモチベーションやパフォーマンスの変化にも敏感に気づくことができ、それに対して適切な対処を行います。
このような人間観察力を持つ人は、人事としての適性が高く、社員の成長を見守り、組織全体のパフォーマンスを向上させることにも貢献できるでしょう。
企画・計画力がある人
人事業務には、長期的な採用計画や人材育成プログラムの策定も含まれており、それを遂行するためには企画力と計画力が欠かせません。
例えば、どのような人材が必要で、どのタイミングでどれだけの人材を確保すべきかを検討し、具体的な計画を立てる必要があります。
また、入社後の研修や教育プログラムの構築、社員のキャリアアップをサポートするための施策を計画することも重要な役割です。
このような業務においては、論理的に物事を整理し、計画を立て、それを着実に実行する力が必要です。
また、状況が変わった場合にも計画を柔軟に見直し、適切な対応策を立てることも求められます。
企画力や計画力がある人は、このような業務も効率的かつ的確に進行できます。
情報収集能力がある
人事の仕事においては、社内の状況だけでなく、外部の動向や業界のトレンドを把握する必要もあります。
特に、労務管理や福利厚生の見直し、新しい採用手法の導入などにおいては、外部のセミナーや研修に参加し、最新の情報を取り入れることも、時には求められます。
常にアンテナを張り、必要な情報を迅速に集め、会社の方針や施策に反映させる必要があるのです。
また、法律や規制の変更にも敏感である必要があります。
常に適切な対応を行うことが求められるこの仕事においては、情報収集能力は欠かせません。
情報収集能力がある人は、変化の激しい現代社会においても、社員が安心して働ける職場環境を提供できるのです。
秘密を守れる人
人事は社員や応募者の個人情報を扱う機会が非常に多いため、情報の管理においても厳格にルールを守る必要があります。
特に、採用面接で得た個人情報や社内の人事配置に関わるデリケートな情報を外部に漏らすことなく、厳重に管理しなければなりません。
また、社員から個人的な相談を受けることも多く、その内容を適切に扱う能力が求められます。
例えば、配置転換や昇進に関わる問題は本人のキャリアやプライバシーに直結するため、絶対に秘密を守らなければなりません。
秘密を守れる人は、信頼される人事担当者として、組織内でもより信頼されるようになり、社員が安心して働ける環境を提供するための基盤ともなり得ます。
倫理観が高く、秘密保持に責任を持てる人こそ、人事に向いていると言えるのです。
PCスキルがある人
近年、人事業務においてもITツールの活用は不可欠です。
人事管理システム(HRM)、勤怠管理システム、給与計算ソフト、Office製品(Word, Excel, PowerPoint)など、多種多様なソフトウェアを効率的に使いこなすPCスキルが求められます。
データ入力、集計、分析、資料作成など、PCを使った業務が日々の大半を占めるため、基本的な操作に加え、関数やマクロを活用した業務効率化の知識も重要です。
PCスキルが高いことで、作業時間を短縮し、より戦略的な業務に時間を割くことが可能になります。
人事に向いていない人の特徴
人事の仕事は、企業の根幹を支える重要な役割を担いますが、誰もがその役割を全うできるわけではありません。
特定の資質や考え方が欠けていると、従業員との信頼関係を築くことが難しくなったり、公平な判断ができなかったりするなど、業務に支障をきたすことがあります。
ここでは、人事として働く上で避けるべき特徴について解説します。
- 共感力・傾聴力に欠ける人
- 公平性に欠ける人
- 感情的になりやすい人
共感力・傾聴力に欠ける人
人事の仕事は、従業員の悩みや相談に耳を傾け、共感し、適切なアドバイスやサポートを提供することが多くあります。
共感力や傾聴力に欠ける人は、相手の気持ちを理解しようとせず、一方的な意見を押し付けたり、問題を軽く見たりしがちです。
これにより、従業員は心を開かなくなり、信頼関係を築くことが困難になります。
結果として、従業員満足度の低下や離職に繋がり、組織全体の士気にも悪影響を及ぼす可能性があります。
人の感情に寄り添い、真摯に話を聞く姿勢がなければ、人事としての役割を果たすことは難しいでしょう。
公平性に欠ける人
人事担当者は、採用、評価、異動、昇進など、従業員のキャリアに大きく関わる重要な判断を下す立場にあります。
そのため、個人的な感情や偏見にとらわれず、常に公平かつ客観的な視点を持つことが極めて重要ですます。
特定の人をひいきしたり、逆に不当な扱いをしたりすることは、従業員の不満や不信感を募らせ、組織内の軋轢を生む原因となります。
ルールに基づき、誰に対しても平等に接する姿勢がなければ、人事制度の信頼性も損なわれ、組織運営に支障をきたすことになります。
感情的になりやすい人
人事業務では、従業員とのトラブル対応やクレーム処理、デリケートな問題の解決など、感情的になりやすい場面に直面することもあります。
そうした状況で、人事担当者自身が感情的になってしまうと、冷静な判断ができなくなり、事態を悪化させる可能性があります。
感情の起伏が激しい人は、従業員に不安を与え、信頼を損ねるだけでなく、ハラスメントなどの問題を引き起こすリスクも高まります。
常に冷静沈着でいられ、どのような状況でも客観的な視点を保てる精神的な安定性は、人事担当者にとって不可欠な資質です。
人事の志望動機に盛り込むべき要素
続いて、人事職を目指す人が志望動機に必ず盛り込むべき要素について紹介します。
以下の3つのポイントを含めた志望動機を提出すれば、良い印象を与えられる可能性が非常に高いです。
目指す企業の採用担当者が知りたいと思っているポイントは、必ず含めて作成するようにしましょう。
- なぜ人事を志望しているのか
- なぜその業界・企業を選んだのか
- 入社後どのように貢献したいと考えているか
なぜ人事を志望しているのか
数ある職種の中で、なぜ人事という職種を選んだのか、その理由や根拠をしっかりと示さなければなりません。
例えば「人と関わる仕事が好きだから」といった理由だけでは不十分です。
「接客業で良いのでは?」と指摘されてしまうことでしょう。
具体的にどのような経験が人事職を志望するきっかけとなったのか、そしてその経験がどのように人事の業務に結びつくのかを丁寧に説明する必要があります。
例えば、過去にアルバイトやプロジェクトで人材育成に関わった経験や、チームで協力して成果を上げた経験を通じて、人事職に魅力を感じたと話せば、より具体的で説得力のある志望動機になります。
人事業務が自分の価値観やキャリアビジョンにどう結びつくのかを伝え、熱意と目的意識をアピールしましょう。
なぜその業界・企業を選んだのか
人事を志望する理由だけでなく、なぜその業界や企業を選んだのかを明確に伝えることも重要です。
「なぜこの企業で人事の業務をしたいのか?」という質問に対して、明確な理由を示さなければなりません。
「どの会社でもできる仕事を希望している」と思われないために、その企業ならではの魅力や特性、業界についてよく理解しておく必要があります。
例えば、業界のトレンドやその企業の特徴、理念に共感している点を具体的に挙げ、なぜその企業で自分の力を発揮したいのかを説明することで、説得力のある志望動機が形成されます。
また、その企業の人事制度や働き方改革の取り組みなどに興味を持ち、それが自分のキャリアビジョンにどう結びつくかを具体的に述べれば「ただ適当に会社を選んだ」のではなく「明確な志望動機を持ち、企業についてしっかりと理解した上での選択である」ことをアピールできます。
目指す企業と他の企業において異なるポイントを、必ず示しましょう。
入社後どのように貢献したいと考えているか
志望動機の中で企業が特に重視するのが、入社後にどのように貢献できるかという点です。
企業は利益を上げるために人材を採用しているため、自分が入社した際に、具体的にどのようなスキルや経験を生かして貢献できるのかを明確に伝えなければなりません。
例えば「採用活動で候補者の魅力を最大限に引き出す面接におけるスキル」や「労務管理で法令遵守をしっかりとサポートできる知識」など、具体的なスキルや経験を挙げることで、企業に対するアピールが強化されます。
また、短期的な貢献だけでなく、将来的なキャリアビジョンを示すことも評価につながります。
自分がどのような人事担当者になりたいのか、そのためにどのようなスキルを身につけ、どのように企業に貢献したいと考えているのかを伝えることで、入社後の成長と長期的な貢献を具体的に示すことができます。
志望動機の書き方・構成
志望動機を作成する際は、どのような職種を目指す場合でも「PREP法」を活用することを推奨します。
PREP法は、結論から始めることで相手に志望動機の概要をスムーズに理解してもらえる、非常におすすめの構成方法です。
PREP法の活用方法やなぜおすすめなのかについては、以下の記事でさらに詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機は書き出しと締めくくり方が重要
特に志望動機においては、書き出しと締めくくり方が非常に重要です。
したがって、志望動機を作成する際は、書き出しと締めくくりのポイントについて理解してからにしましょう。
非常に重要なポイントであり、この記事だけではとても紹介しきれないので、ぜひ以下の2つの記事を参考にしてみてください。
人事の志望動機を作成する際の注意点
人事職は、企業の「人」を支え、組織を活性化させる重要な役割を担っています。
そのため、志望動機には、あなたがなぜ人事として働きたいのか、そしてその企業でどのように貢献したいのかを明確に伝える必要があります。
漠然とした内容ではなく、具体的なエピソードや経験を交えながら、あなたの情熱と適性をアピールしましょう。
- 「なぜ人事なのか」を明確にする
- その企業の人事である理由を具体的に語る
- 入社後にどのように貢献したいかを具体的にイメージする
「なぜ人事なのか」を明確にする
志望動機で最も重要なのは、「なぜ人事の仕事に興味を持ったのか」を具体的に説明することです。
単に「人と関わる仕事がしたい」といった抽象的な理由では、あなたの熱意は伝わりません。
これまでの経験や自身の強みと紐付けながら、人事職を通じて何を成し遂げたいのか、どのような課題を解決したいのかを明確に伝えましょう。
例えば、過去に組織やチームで人間関係の課題を解決した経験や、人の成長をサポートすることに喜びを感じたエピソードなどを交えると、説得力が増します。
人事業務の多様な側面(採用、育成、制度設計など)の中から、特に興味のある分野に触れるのも良いでしょう。
その企業の人事である理由を具体的に語る
数ある企業の中で、なぜその企業の人事を志望するのかを具体的に述べることが重要です。
企業の理念やビジョン、人事戦略、社風など、あなたが魅力を感じた点を挙げ、それに共感した理由を明確に伝えましょう。
企業研究を徹底し、その企業が抱える人事課題や、力を入れている取り組みなどについて言及できると、あなたの企業への理解度の深さを示すことができます。
例えば、企業の採用ページやIR情報、社員インタビューなどを参考に、具体的な取り組みを挙げながら、「この企業の人事だからこそ、自分のスキルや経験を活かせる」という論理的な理由を組み立ててください。
入社後にどのように貢献したいかを具体的にイメージする
入社後に、あなたがどのような形で企業に貢献したいのかを具体的にイメージして伝えることで、入社への強い意欲と、あなたのポテンシャルを示すことができます。
単なる目標ではなく、これまでの経験やスキルをどのように活かし、どのような成果を出したいのかを明確にしましょう。
例えば、特定の制度設計に携わりたい、社員のエンゲージメント向上に貢献したい、採用ブランディングを強化したいなど、具体的な目標を設定します。
そして、その目標を達成するために、あなたがどのような行動を起こすのか、どのようなスキルを磨いていくのかを具体的に示すことで、採用担当者はあなたが企業で活躍する姿をイメージしやすくなります。
人事の志望動機の例文
続いて、人事を目指す人におすすめの志望動機の例文を紹介します。
「コミュニケーション能力を活かしたいと思っている人」と「行動力と情報収集力を活かしたいと思っている人」に分けて紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション力
行動力・情報収集力
就活の困ったら就活エージェントに相談しよう
ここまで、人事職を目指す人に向けて人事職の業務内容について説明しつつ、おすすめの志望動機の構成方法や作成にあたって気をつけなければならないポイントなどについて紹介しました。
しかし、この記事を読んだだけでは、なかなか完璧な志望動機を作成することは難しいかもしれません。
そこでおすすめなのが、就活エージェントに相談することです。
就活エージェントは文字通り「就活のプロ」であり、あらゆる観点からあなたの志望動機を添削してくれます。
もちろん、志望動機だけでなく、自己PRやガクチカなども添削してくれるため、総合的にESのクオリティを高めることができるでしょう。
ジョブコミットは完全無料で利用できるだけでなく、面接対策やおすすめ企業の紹介なども行っているため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
まとめ
この記事では、人事を目指す人向けに、業務内容や志望動機において気をつけなければならないポイント、盛り込むべき要素などについて詳しく紹介しました。
人事は非常に魅力的な仕事であり、倍率も比較的高いですが、しっかりと対策を行えば内定を得られない仕事ではありません。
ぜひ、本記事で紹介したポイントを踏まえた上で、第一志望の企業の採用担当者の目に留まるような志望動機を作成して、内定を勝ち取ってください。


