【サイバーエージェントの志望動機】内定を掴むために必要なポイントを例文付きで解説

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はじめに

サイバーエージェントは、インターネット広告事業で国内トップシェアを誇り、「ABEMA」やゲーム事業など多角的に事業を展開するメガベンチャーです。

その圧倒的な成長スピードと独自の企業文化から、就職活動においても極めて高い人気を集めます。

この難関選考を突破するためには、サイバーエージェントの「今」を正確に理解し、自身の強みやビジョンとを明確に結びつけた志望動機が不可欠です。

この記事では、サイバーエージェントの企業研究から、採用担当者が見ているポイント、具体的な志望動機例文まで、内定獲得に必要な全てを徹底解説します。

志望動機が完成したらAIチェッカーを使おう

志望動機の草案が完成したら、客観的な視点で最終チェックを行うことが重要です。

その際、AIチェッカーの活用は非常に有効な手段となります。

人間では見落としがちな細かな表現の揺れや、論理構成のわずかな矛盾をAIが指摘してくれるため、志望動機の完成度を格段に高めることができます。

特に確認すべき観点は、サイバーエージェントが求める人物像(例えば「挑戦と変化」)と、自身の経験や価値観が具体的に結びついているかという点です。

また、抽象的な言葉で熱意を語るのではなく、「なぜ競合他社ではなくサイバーエージェントでなければならないのか」という点が、具体的な根拠を持って示されているかも重要です。

AIは、こうした「具体性」や「一貫性」の欠如を検知するのに役立ちます。

ただし、AIの提案を鵜呑みにするのではなく、最終的には自分の言葉として違和感がないか、熱意が伝わる文章になっているかを自身の目で判断することが、内定を勝ち取る志望動機作成の鍵となります。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントを知ろう

サイバーエージェントの志望動機を作成する上で、最初のステップは「サイバーエージェントとはどのような企業なのか」を正確に理解することです。

「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、1998年の創業以来、インターネット領域で圧倒的なスピードで成長を続けてきました。

現在の事業は、国内トップシェアを誇る「インターネット広告事業」を基盤としながら、新しい未来のテレビ「ABEMA」を中心とした「メディア事業」、そして「ウマ娘 プリティーダービー」などに代表される「ゲーム事業」の3本柱が中核となっています。

変化の激しいインターネット産業において、常に新しい事業を生み出し、挑戦を続けるこの企業の全体像を掴むことが、志望動機の質を左右します。

この章では、サイバーエージェントの事業内容、業績、そして企業理念という3つの側面から、志望動機に活かすべき企業の核心を深掘りしていきます。

サイバーエージェントの事業内容

サイバーエージェントの事業は、大きく3つのセグメントで構成されています。

第一の柱であり、創業以来の主力事業が「インターネット広告事業」です。

国内トップの取扱高を誇り、AI技術を駆使した高度な広告運用力と、クリエイティブ制作力を強みとしています。

単に広告枠を売るだけでなく、クライアントのDX支援まで踏み込む総合的なソリューション提供が特徴です。

第二の柱は「ゲーム事業」です。

CygamesやCraft Egg、Colorful Paletteといった有力な子会社が「ウマ娘 プリティーダービー」や「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」など、数々の大ヒットタイトルを生み出し、高い収益源となっています。

第三の柱が「メディア事業」であり、新しい未来のテレビ「ABEMA」の運営が中核です。

FIFA ワールドカップ カタール 2022の全試合無料生中継などで大きな注目を集めました。

現在はまだ大規模な先行投資の段階ですが、未来のマスメディアを目指す重要な戦略事業です。

広告事業の安定収益を、メディアやゲーム、新規事業(AIなど)へ大胆に投資し、次の成長を生み出すのがサイバーエージェントのビジネスモデルです。

サイバーエージェントの業績

企業の業績や将来性を把握することは、志望動機に「なぜ今、サイバーエージェントなのか」という視点を与えるために不可欠です。

サイバーエージェントは創業以来、インターネット市場の拡大と共に高い成長率を維持し、増収基調を続けています。

ただし、利益面ではゲーム事業のヒットタイトルの動向によって変動が大きいという特徴もあります。

現在の中期的な経営戦略において、最も重要なテーマの一つが「ABEMA」の収益化です。

現状はコンテンツ制作や配信権獲得のために大規模な先行投資を続けていますが、これが将来的にどれだけの収益を生むプラットフォームになるかが注目されています。

一方で、主力であるインターネット広告事業は、AI技術の活用やDX支援領域の拡大により、引き続き安定した成長と高いシェアを目指しています。

「AI事業本部」の設立など、生成AIをはじめとする最先端技術への投資も活発化させており、常に次の成長ドライバーを模索し続ける姿勢がうかがえます。

志望動機では、こうした投資フェーズにある事業の将来性にも目を向けることが重要です。

サイバーエージェントの企業理念

サイバーエージェントが大切にしている価値観や使命を理解することは、志望動機を作成する上で最も重要です。

同社はビジョンとして「21世紀を代表する会社を創る」ことを掲げています。

これは、単に規模の大きな会社を目指すのではなく、時代を象徴し、社会に大きな影響を与えるイノベーティブな会社であり続けるという強い意志の表れです。

また、ミッションステートメントでは「挑戦と変化を楽しみ、自ら未来を切り拓く」ことや「チームサイバーエージェントで、圧倒的No.1を追求する」ことがうたわれています。

この「挑戦」「変化」「チーム」といったキーワードが、サイバーエージェントの企業文化の核となっています。

若手に大きな裁量を与え、失敗を恐れずに挑戦させる「決断経験」を重視する風土や、社員の能力を最大限に引き出す「人材ファースト」の考え方も、この理念に基づいています。

志望動機では、これらの理念やビジョンに自分がどのように共感したのか、自身の挑戦経験やチームで成果を出した経験と、サイバーエージェントの価値観のどの部分が一致しているのかを具体的に示す必要があります。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントが志望動機で見ていること

サイバーエージェントの採用選考において、志望動機は就活生の熱意や適性を判断するための極めて重要な指標です。

企業側は、志望動機を通じて「なぜ数あるメガベンチャーや広告代理店の中で、サイバーエージェントを選んだのか」という志望度の高さを測っています。

特に同社は「採用は決断」と言い切るほど、新卒採用に強いこだわりを持っています。

彼らが見ているのは、現時点でのスキルや実績以上に、サイバーエージェントの企業文化(「挑戦と変化」)への適合性と、入社後にどれだけ圧倒的なスピードで成長できるかという「ポテンシャル」です。

また、同社のビジョンや事業(特にABEMAなど未来への投資)にどれだけ本気で共感し、その一員としてコミットする覚悟があるかも厳しくチェックされます。

「素直でイイやつ」という採用基準にも表れているように、チームとして成果を出せるかどうかも含め、多角的に評価されているのです。

① 企業文化とのマッチ(挑戦と変化、素直さ)

サイバーエージェントの採用担当者が志望動機で最も重視するポイントの一つが、企業文化とのマッチ度です。

同社は「挑戦と変化」をDNAとする企業であり、変化の激しいインターネット業界で、常に新しいことに取り組み、自らも変化し続けることが求められます。

そのため、現状維持を好まず、高い目標や未経験のことにも臆せず飛び込める「挑戦心」を持っているかが厳しく見られます。

また、同社は「素直でイイやつ」という独自の採用基準を掲げています。

これは、単に性格が良いという意味ではなく、他者からのフィードバックや新しい知識を素直に受け入れ、自らをアップデートし続けることができる学習意欲の高い人材を指します。

さらに、サイバーエージェントの仕事はチームプレイが基本です。

個人の成果だけでなく、チーム全体の成功を喜び、貢献できる協調性も、この「素直でイイやつ」という言葉には含まれています。

志望動機では、自身の経験(ガクチカ)とこれらの価値観を具体的に結びつけることが不可欠です。

② 成長ポテンシャルと「自走力」

サイバーエージェントの採用は「ポテンシャル採用」の側面が非常に強いです。

採用担当者は、現時点での完成されたスキルや華々しい実績以上に、入社後にどれだけ飛躍的な成長を遂げられるかという「伸びしろ」を見ています。

同社は、若いうちから意図的に大きな裁量権を与え、難しい仕事(=決断経験)を任せることで人材を育成する文化があります。

この環境で成果を出すためには、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、解決策を考え、周囲を巻き込んで実行できる「自走力」が不可欠です。

志望動機では、学生時代に自ら高い目標を設定し、その達成のために何を考え、どのような努力を自律的に行ってきたかを具体的に示すことが求められます。

例えば、独学で新しいスキルを習得した経験や、誰もやったことのない役割に自ら立候補し、試行錯誤しながらやり遂げた経験などは、自身の「自走力」と「成長ポテンシャル」を証明する強力な材料となります。

③ 「なぜサイバーエージェントか」の明確さ

サイバーエージェントの志望動機で決定的に重要なのが、「なぜ他の多くの企業ではなく、サイバーエージェントでなければならないのか」という理由の明確さです。

同社の事業領域は、広告、ゲーム、メディアと多岐にわたり、それぞれの領域に強力な競合(例えば広告なら電通・博報堂、ゲームならDeNAやGREE、メディアならテレビ局やITプラットフォーマー)が存在します。

そのため、「広告に興味がある」や「ゲームが好き」といった理由だけでは、志望動機として非常に弱くなります。

採用担当者は、就活生が自社のどの点に強みや独自性を感じているのかを知りたがっています。

特に、ABEMAのような巨額の投資を続けている未来志向の事業に対し、短期的な利益ではなく、そのビジョンに本気で共感し、その成功にコミットしたいという熱意を示せるかは、重要な評価ポイントです。

競合他社とサイバーエージェントのビジネスモデルや企業文化を徹底的に比較し、自分にとっての「サイバーエージェントでなければならない理由」を論理的に構築してください。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントの求める人物像

サイバーエージェントがどのような人材を求めているのかを理解することは、志望動機や自己PRを最適化する上で不可欠です。

同社は、採用基準として「素直でイイやつ」という言葉を掲げるなど、独自の採用哲学を持っています。

これは、単なるスキルや経験ではなく、個人のマインドやスタンスを非常に重視していることの表れです。

サイバーエージェントが求める人物像は、「挑戦と変化」を心から楽しみ、自ら手を挙げて困難な課題に取り組める人材です。

また、インターネットという変化の激しい業界で生き残るため、常に学び続け、自らをアップデートできる「成長意欲」と「自走力」も不可欠です。

さらに、「チームサイバーエージェント」という言葉に象徴されるように、個人の力だけでなく、チーム全体で大きな成果を出すことに喜びを感じられる協調性も求められます。

この章では、これらの人物像を具体的な行動レベルで解説していきます。

① 挑戦と変化を楽しめる人

サイバーエージェントが求める人物像として、まず筆頭に挙げられるのが「挑戦と変化を楽しめる人」です。

これは、同社が「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを実現するため、常に既存の枠組みにとらわれず、新しい事業やサービスを生み出し続けてきたことに起因します。

インターネット産業は変化のスピードが非常に速く、昨日までの成功体験が明日には通用しなくなることも珍しくありません。

このような環境下では、安定や現状維持を求めるのではなく、変化そのものを成長の機会として前向きに捉えられるマインドが不可欠です。

サイバーエージェントは、若手であっても「あした会議」などで新規事業を提案できるチャンスがあり、自ら手を挙げた人に大きな裁量を与えます。

志望動機や自己PRでは、学生時代に高い目標を掲げ、失敗を恐れずに新しいことに挑戦した経験や、予期せぬ環境の変化に柔軟に対応し、むしろそれを楽しんだエピソードなどを具体的に語ることで、この資質をアピールできます。

② 「素直でイイやつ」(学習意欲と協調性)

サイバーエージェントの採用基準として有名な「素直でイイやつ」という言葉は、同社の企業文化と人材育成方針に深く関連しています。

「素直」とは、まず第一に、他者からのフィードバックやアドバイスを真摯に受け入れる姿勢を指します。

サイバーエージェントは、若手を早期に成長させるために、あえて難しい「決断経験」を積ませる文化があり、その過程では上司や先輩からの頻繁なフィードバックが伴います。

このフィードバックを素直に吸収し、自らの行動を改善し続けられる人でなければ、同社のスピード感の中で成長することはできません。

また、「イイやつ」とは、単に人柄が良いということ以上に、チーム全体の成功を第一に考えられる協調性を意味します。

「チームサイバーエージェント」という言葉が示す通り、同社の仕事は個人技ではなくチーム戦です。

自分の成果だけに固執せず、仲間を助け、チームの目標達成のために貢献できる利他性を持った人材が求められています。

③ 当事者意識と「自走力」

サイバーエージェントの仕事では、若手のうちから非常に大きな裁量が与えられます。

これは、インターネット広告の運用や、ABEMAの番組制作、新規事業の立ち上げなど、多くの業務において「正解」が用意されていないことを意味します。

このような環境で成果を出すためには、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、何をすべきかを考え、行動に移せる「自走力」が不可欠です。

また、任された仕事やプロジェクトを「自分ごと」として捉え、最後までやり遂げる強い「当事者意識」も求められます。

例えば、プロジェクトが困難に直面したとき、他責にするのではなく、「自分にできることは何か」を考え、解決策を実行するために周囲を主体的に巻き込んでいける人材です。

学生時代の経験で、自ら問題意識を持ってチームや組織の課題解決に取り組み、リーダーシップを発揮したエピソードは、この「自走力」と「当事者意識」をアピールする絶好の材料となります。

④ 高い成長意欲と目標達成へのコミット

サイバーエージェントは「21世紀を代表する会社を創る」という壮大なビジョンを掲げ、今なお圧倒的なスピードで成長を続けています。

この成長を支えているのは、社員一人ひとりの高い成長意欲と、目標達成への強いコミットメントです。

同社の組織風土は、若手であっても高い目標(ミッション)が設定され、その達成度が半期ごとに厳しく評価されるという特徴があります。

これは、社員の成長を本気で支援する仕組みであると同時に、常に自分の限界に挑戦し続ける姿勢が求められることを意味します。

したがって、現状維持に満足せず、常に高みを目指す向上心や、一度決めた目標は困難があっても必ず達成するという強い執着心を持った人材が評価されます。

学生時代に、学業や部活動、アルバイトなどで、自ら高い目標を設定し、それを達成するために地道な努力を惜しまず、結果にこだわってきた経験は、この資質を強くアピールすることに繋がります。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントの志望動機に入れ込むべきポイント3選

サイバーエージェントの志望動機を作成する際、数あるメガベンチャーや広告代理店ではなく、サイバーエージェントを選ぶ必然性を明確に打ち出すためには、押さえるべき重要なポイントが3つあります。

これらを盛り込むことで、あなたの志望動機は「サイバーエージェントについて深く理解している」という熱意の証となり、採用担当者の評価を格段に高めることができます。

第一に、「挑戦と変化」をDNAとするサイバーエージェント独自の企業文化と、自身の価値観が強烈にマッチしていることを示す必要があります。

第二に、ABEMAなど未来への投資を続ける事業戦略に深く共感し、その一員としてコミットしたいという意志を明確にすることです。

そして第三に、競合他社との明確な比較を通じて、なぜサイバーエージェントでなければならないのかを論理的に説明することです。

この章では、これら3つのポイントについて、志望動機にどう落とし込むべきかを詳しく解説します。

① 「挑戦と変化」のDNAと自己の経験の合致

サイバーエージェントの志望動機において最も重要なのは、「挑戦と変化」という企業文化と、自身の価値観や経験が完全に一致していることを証明することです。

同社は、若手に大きな裁量を与え、失敗を恐れずに新しいことに挑戦させることで成長を促してきました。

志望動機では、単に「挑戦したい」と述べるのではなく、学生時代に自ら高い目標を設定し、従来のやり方にとらわれずに行動し、困難を乗り越えた具体的な経験(ガクチカ)を引き合いに出す必要があります。

例えば、「サークルの課題解決のために、前例のない企画を立ち上げ、反対意見を説得しながら実行し、成果を出した」といったエピソードです。

その際、困難に直面した時にどう考え(思考)、どう行動し(実行)、何を学んだか(素直さ・成長)というプロセスを詳細に語ることで、自身がサイバーエージェントのDNAである「挑戦と変化」を体現できる人材であることを、論理的にアピールすることができます。

② ABEMAなど未来への投資事業への共感

サイバーエージェントの「本気度」を理解しているかを示す上で、「ABEMA」に代表される未来への投資事業に対する共感は欠かせないポイントです。

ABEMAは、開局以来、巨額の投資を継続しており、短期的な収益性だけを見れば合理的な判断とは言えないかもしれません。

しかし、サイバーエージェントは「新しい未来のテレビ」というビジョンの実現に向け、強い覚悟を持ってこの事業に取り組んでいます。

志望動機では、こうした目先の利益にとらわれない長期的なビジョンに強く共感している姿勢を示すことが重要です。

例えば、「FIFA ワールドカップ」の中継に感動したという消費者目線ではなく、「既存のテレビ業界が成し得なかった挑戦に、インターネット企業として本気で取り組む姿勢」や「新しい文化やインフラをゼロから創り上げる」という事業の壮大さに、自分がどのように貢献したいのかを語るべきです。

この事業への理解と共感は、あなたがサイバーエージェントの未来にベットできる人材であることの証となります。

③ 競合他社との比較して優れた点を盛り込む

志望動機の説得力を飛躍的に高めるのが、競合他社との比較です。

なぜ他社ではなくサイバーエージェントなのか、その理由を明確にすることは、あなたの志望度の高さを証明する何よりの証拠となります。

競合他社との比較を盛り込むことで、まず業界研究および企業研究を深く行っているという真剣な姿勢を採用担当者に示すことができます。

さらに、サイバーエージェントが持つ独自の強みや魅力を客観的に浮き彫りにすることで、あなたがサイバーエージェントを志望する理由が単なる憧れやイメージではなく、論理的な分析に基づいたものであることを伝えられます。

例えば、「電通や博報堂といった既存の大手が持つ安定性やマスメディアへの影響力も魅力的だが、自分はインターネット領域に特化し、若いうちから裁量を持って挑戦できるサイバーエージェントのスピード感こそが、最も成長できる環境だと考えた」といった具体的な比較は非常に有効です。

【サイバーエージェントの志望動機】競合他社との比較しよう

サイバーエージェントの志望動機を練り上げる上で、競合他社との比較分析は避けて通れない、最も重要なプロセスの一つです。

サイバーエージェントは、広告、ゲーム、メディアという複数の顔を持つため、その競合も多岐にわたります。

「なぜサイバーエージェNTでなければならないのか」を明確にするためには、これらの競合とサイバーエージェントとの違いを正確に理解し、サイバーエージェントが持つ独自の優位性を自分の言葉で説明できる必要があります。

比較すべき対象は、同じ広告業界の電通や博報堂、デジタル広告領域で競合する電通デジタルや博報堂DYデジタル、そしてゲームやメディア事業で重なる楽天、DeNA、GREEなどです。

各社の強み、戦略、社風を整理することで、サイバーエージェントのユニークな存在価値がより鮮明に見えてくるはずです。

① 電通・博報堂との比較(事業の起点とスピード感)

サイバーエージェントの広告事業を志望する上で、まず比較すべきは国内の二大巨頭である電通と博報堂(電博)です。

電博がテレビCMなどマスメディアの取り扱いを起点に、圧倒的な影響力と歴史的信頼を築いてきたのに対し、サイバーエージェントはインターネット広告の黎明期からデジタル領域に特化し、国内トップシェアを築き上げました。

最大の違いは、事業のスピード感と組織文化にあります。

電博が持つ安定性やオフラインも含めた総合力も魅力的ですが、サイバーエージェントは「挑戦と変化」をDNAとし、若手にも大きな裁量権が与えられ、意思決定のスピードが非常に速いのが特徴です。

志望動機を考える際は、伝統的な大企業でスケールの大きな仕事に携わりたいのか、それとも変化の激しいインターネット領域で、自らも変化の当事者としてスピーディーに成長していきたいのか、自身の志向性を明確にすることが重要です。

② 楽天グループとの比較(ビジネスモデルの違い)

サイバーエージェントと同じく、日本を代表するメガベンチャーとして比較対象になるのが楽天グループです。

両社の最大の違いは、事業の中核がどこにあるかです。

楽天の強みは、EC(楽天市場)を中核とした「楽天経済圏」という強力なエコシステムです。

金融、モバイル、トラベルなど多様なサービスを自社で展開し、それらを楽天ポイントで繋ぐことで顧客を囲い込んでいます。

一方、サイバーエージェントの事業は「インターネット広告」「ゲーム」「メディア」という3本柱であり、楽天のような経済圏モデルとは異なります。

サイバーエージェントの強みは、広告運用力や、Cygamesのようなヒットメーカーを生み出すプロデュース力、ABEMAのような新しいメディアを創る挑戦にあります。

就活生は、強固なプラットフォーム(経済圏)を運営・拡大していく仕事と、新しいコンテンツやサービスを次々と生み出し、ヒットさせていく仕事のどちらに、より自身の適性や興味があるのかを比較検討する必要があります。

③ DeNAとの比較(事業ポートフォリオの違い)

サイバーエージェントとDeNAは、ともにゲーム事業を大きな収益の柱とするメガベンチャーであり、人材獲得の面でも競合関係にあります。

両社ともゲーム事業で数々のヒット作を生み出している点は共通していますが、その他の事業ポートフォリオに違いがあります。

サイバーエージェントが「インターネット広告」という安定収益基盤と、「ABEMA」というメディア事業への大規模投資を特徴とするのに対し、DeNAはゲーム事業に加え、プロ野球球団(横浜DeNAベイスターズ)の運営を中心としたスポーツ事業や、ライブストリーミングアプリ「Pococha」、ヘルスケア事業など、ITとリアルを融合させた多角的な事業展開が特徴です。

志望動機を考える際は、サイバーエージェントの「広告・ゲーム・メディア」というインターネット領域内でのシナジー創出に魅力を感じるのか、それともDeNAのように、スポーツやヘルスケアといった、よりリアルなアセットとITを掛け合わせる事業に興味があるのか、その戦略の違いを明確に理解することが重要です。

④ GREEとの比較(未来への投資領域の違い)

GREE(グリー)も、DeNAと同様にソーシャルゲームの時代から日本のモバイルインターネット市場を牽引してきた企業であり、ゲーム事業を志望する上で比較対象となります。

両社ともゲーム事業が収益の多くを占めていますが、現在の戦略的な焦点に違いが見られます。

サイバーエージェントがゲーム事業に加え、国内トップの広告事業と、「ABEMA」というメディア事業への大規模投資を推進しているのに対し、GREEはゲーム事業を基盤としつつ、次世代の柱として「メタバース事業」に非常に大きな経営資源を投下しています。

就活生が比較時に注目すべきは、両社が描く「次の未来」の違いです。

サイバーエージェントが「新しいマスメディア(ABEMA)」の確立を目指しているのに対し、GREEは「メタバース」という新しい仮想空間のプラットフォーム構築に注力しています。

どちらのビジョンにより強く共感し、自身のキャリアを投じたいと考えるのか、明確な答えを持つことが志望動機の説得力に繋がります。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントのES通過者の志望動機の共通点

サイバーエージェントのES(エントリーシート)を通過した就活生の志望動機には、いくつかの明確な共通点が見られます。

単に「成長したい」や「広告に興味がある」といった抽象的な理由にとどまらず、サイバーエージェントという企業の独自性を深く理解した上で、自身の経験や価値観と力強く結びつけている点が特徴です。

第一に、「なぜサイバーエージェントでなければならないのか」という問いに対し、競合他社(電通、楽天、DeNAなど)との明確な比較に基づいた、論理的な答えを用意しています。

第二に、「挑戦と変化」や「素直でイイやつ」といったサイバーエージェントが求める人物像を正しく理解し、その資質を自分が持っていることを、学生時代の具体的なエピソード(ガクチカ)をもって証明しています。

特に、自ら高い目標に挑戦し、困難を乗り越えた経験を語るケースが非常に多いです。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントの志望動機を作成する際の4つの注意点

サイバーエージェントの志望動機を作成する際には、熱意が空回りして評価を下げてしまわないよう、注意すべき点がいくつかあります。

同社の「挑戦」や「成長」といったキーワードは魅力的ですが、その言葉の裏にある厳しさや企業文化を正しく理解していないと、表面的な志望動機と見抜かれてしまいます。

例えば、「成長したい」という受け身の姿勢や、競合他社でも通用するような一般論に終始してしまうと、採用担当者の心には響きません。

また、同社が求める「挑戦」のマインドと、自身の価値観がずれていないかも重要です。

この章では、サイバーエージェントの志望動機作成で陥りがちな4つの具体的な失敗例を取り上げ、質の高い志望動機を完成させるために何を避けるべきか、そしてどう改善すべきかを明確に解説していきます。

① 「成長したい」という受け身なアピール

志望動機として「貴社の成長スピードの速い環境で、自分も成長したい」と述べる就活生は非常に多いですが、これは最も避けるべき注意点の一つです。

サイバーエージェントは社員の成長を強力に後押しする企業ですが、それはあくまで会社(チーム)のミッションを達成し、成果を出すことが前提です。

単に「成長したい」という動機は、裏を返せば「成長させてほしい」という受け身な姿勢(テイカー)と受け取られかねません。

採用担当者が知りたいのは、あなたが成長した「結果」、会社にどのような貢献(ギブ)をしてくれるのか、です。

この点を改善するには、「自身の〇〇という強みを、貴社の裁量の大きな環境で早期に最大限発揮し、まず事業の成果に貢献したい。

その結果として、自分自身も圧倒的な成長を遂げたい」といった形で、「貢献」を第一に置き、成長はその「結果」であるという論理構成にする必要があります。

② 「広告/ゲーム/メディアが好き」だけで終わる

「広告業界に興味がある」「ゲームが好きだから」「ABEMAをよく見ている」といった理由は、志望動機としては非常に弱く、典型的な失敗例です。

なぜなら、それらは全て「消費者」としての感想であり、「なぜサイバーエージェントでなければならないのか」という問いに全く答えていないからです。

広告なら電通、ゲームなら任天堂やDeNA、メディアならテレビ局でも良いはずです。

採用担当者は、あなたが「好き」かどうかではなく、その事業のビジネスモデルや競合優位性を理解した上で、なぜサイバーエージェントの「作り手」になりたいのかを知りたがっています。

この点を改善するには、「ゲームが好き」から一歩進み、「Cygamesのコンテンツへのこだわりを、今度はビジネスサイドとして支え、世界に広める仕事がしたい」といった形で、サイバーエージェントの具体的な強みや戦略と、自身のやりたいことを結びつける必要があります。

③ 企業文化(挑戦・裁量)のミスマッチ

サイバーエージェントは「挑戦と変化」をDNAとし、若手に大きな裁量権を与えることを是とする企業文化です。

この文化を正しく理解していないと、志望動機でミスマッチを起こす可能性があります。

例えば、「貴社の充実した研修制度のもとで、一から丁寧に学びたい」といった表現は、一見謙虚に見えますが、サイバーエージェントが求める「自走力」とは対極にある「指示待ち」の姿勢と受け取られかねません。

同社が若手に与える「裁量」は、同時に「責任」と「プレッシャー」も伴います。

こうした環境を「面白そう」「成長のチャンス」と捉えられるなら良いですが、「リスクが高い」「不安だ」と感じる場合、そもそもミスマッチの可能性が高いです。

志望動機では、安定やマニュアル化された環境ではなく、あえて不確実性の高い環境に飛び込み、自ら考えて行動した経験をアピールするなど、同社の文化への強烈な適合性を示す必要があります。

④ 事業(特に投資事業)への無理解

サイバーエージェントの志望動機において、広告事業やゲーム事業といった現在の収益源だけに言及し、「ABEMA」に代表される未来への投資事業に全く触れない、あるいはその意義を理解していないと判断されるのは危険です。

サイバーエージェントは、ABEMAに巨額の投資を継続しており、これは同社が「21世紀を代表する会社を創る」ために下した極めて重要な「決断」です。

この戦略的な投資を、単に「赤字事業」としか捉えられない場合、会社のビジョンや長期戦略への共感が浅いと見なされます。

志望動機を作成する際は、なぜサイバーエージェントがリスクを取ってまでABEMAに投資するのか、それが既存の広告事業やエンタメ事業と将来どのように結びつくのか、自分なりの仮説を持ち、その壮大な「挑戦」にこそ魅力を感じているという姿勢を示すことが、企業研究の深さを示す上で非常に重要です。

【サイバーエージェントの志望動機】インターンに参加して有利に本選考を進めよう

サイバーエージェントの内定を本気で目指すなら、インターンシップへの参加は極めて有効な戦略となります。

サイバーエージェントのインターンシップは、単なる企業説明会や業界研究の場にとどまらず、本選考に直結する優遇措置が用意されていることが多く、就活生にとって非常に大きなアドバンテージとなります。

例えば、インターンでの成果次第では、その後の本選考において一部の選考フローが免除されるといった、選考のショートカットが適用されるケースが報告されています。

これは、他の就活生よりも早い段階で選考に進める「早期選考」のルートに乗ることを意味します。

また、インターンを通じて第一線で活躍する社員の方々と、グループワークや座談会を通じて深く交流し、サイバーエージェントの「挑戦と変化」を促すリアルな社風を肌で感じることで、志望動機に圧倒的な具体性と熱意を込められるようになります。

【サイバーエージェントの志望動機】サイバーエージェントの志望動機例文

サイバーエージェントの志望動機を作成するにあたり、具体的な例文を参考にすることで、ご自身の経験や価値観をどのようにアピールすればよいかのヒントが得られます。

ただし、例文をそのまま模倣するのではなく、その構成やロジック(特に「なぜサイバーか」と「企業文化とのマッチ」の示し方)を理解し、自分の言葉で再構築することが重要です。

ここでは、アピールする軸の異なる複数のパターンを紹介します。

例えば、学生時代の具体的な「経験」で「挑戦」のマインドを示すアピール、自身の「価値観」とサイバーエージェントの理念との一致を強調するアピール、あるいは保有する「スキル」が広告事業やAI戦略にどう活きるかを具体的に示すアプローチなど、様々な切り口が考えられます。

これらの例文を参考に、あなただけのオリジナルの志望動機を練り上げてください。

例文①(経験ベース:挑戦と変化)

私がサイバーエージェントを志望する理由は、若いうちから大きな裁量権を持ち、常に「挑戦と変化」を続ける企業文化に強く惹かれたからです。

私は学生時代、所属する軽音楽サークルで、コロナ禍により中止となった新入生歓迎ライブを、オンラインで企画・実行する責任者を務めました。

当初、サークル内には「前例がない」「機材のノウハウがない」といった反対意見が多くありました。

しかし、私は新入生との重要な接点を失うべきではないと説得し、自ら動画配信技術を独学で学び、演奏とトークを組み合わせた双方向型の配信プログラムを設計しました。

配信当日はトラブルもありましたが、チームで即座に対応し、結果として例年の対面ライブを上回る数の新入生が入部を決めてくれました。

この経験から、困難な状況でも変化を恐れずに挑戦し、自ら考えて行動(自走)することの重要性を学びました。

入社後は、この挑戦する姿勢と実行力を活かし、サイバーエージェントの広告事業において、前例のないようなクライアントの課題解決に貢献したいと考えております。

例文②(価値観ベース:理念共感)

私がサイバーエージェントを強く志望するのは、「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンと、「チームサイバーエージェント」という価値観に、私の信念との強いつながりを感じたからです。

私は飲食店でのアルバイトリーダーとして、店舗の課題であった新人スタッフの早期離職問題に取り組みました。

当初は自分の業務効率ばかりを考えていましたが、店長や仲間からのフィードバックを素直に受け入れ、個々のスキルアップよりも、チーム全体の連携と心理的安全性を高めることが重要だと気づきました。

そこで、新人一人ひとりに専属の教育担当(メンター)をつける制度を提案し、私自身も積極的にコミュニケーションのハブとなるよう努めました。

結果、離職率は大幅に改善し、店舗は過去最高の売上を達成しました。

この経験から、個人の力ではなく、チーム全員が同じ方向を向いて挑戦することの偉大さを学びました。

貴社においても、このチームで成果を出す力を発揮し、特に「ABEMA」のような、チーム一丸とならなければ達成できない壮大なビジョンの実現に貢献したいと強く願っています。

例文③(スキルベース:デジタル・AI)

私がサイバーエージェントを志望する理由は、国内トップシェアを誇るインターネット広告事業において、最先端のAI技術を駆使し、広告効果の最大化を追求する姿勢に強い魅力を感じているからです。

私は大学で情報工学を専攻し、ゼミでは機械学習を用いた消費者行動の予測モデルを研究しています。

研究では、膨大なWeb上の行動データを分析し、どのようなクリエイティブがユーザーの態度変容を促すかを統計的に解析してきました。

この研究を通じて、データとテクノロジーがマーケティングのあり方を根本から変革する可能性を痛感しました。

サイバーエージェントは、他社に先駆けて広告運用にAIを導入し、「極予測AI」のような革新的なサービスを生み出しています。

私が大学で培ったデータ分析スキルとAIに関する知見は、貴社の広告事業の技術的優位性をさらに高める上で必ず活かせると確信しています。

入社後は、広告効果の予測精度向上や、新しいAIソリューションの開発に携わり、クライアントの事業成長に技術面から貢献したいです。

例文④(将来ビジョンベース:ABEMA)

私がサイバーエージェントを志望する最大の理由は、「ABEMA」が掲げる「新しい未来のテレビ」というビジョンに強く共感し、その実現の当事者になりたいと強く願っているためです。

私は学生時代、テレビ局でのインターンを経験し、既存のマスメディアが持つ影響力の大きさと、同時にデジタル時代への対応に苦慮する姿を目の当たりにしました。

その中で、ABEMAが「FIFA ワールドカップ」の全試合無料生中継という、既存の常識を覆す「挑戦」を成し遂げたことに衝撃を受けました。

これは、貴社が短期的な利益にとらわれず、本気で新しい文化インフラを創ろうとしている証だと感じました。

私は、学生団体の代表として、ゼロからイベントを企画し、協賛企業を集めて1000人規模のイベントを成功させた推進力があります。

この「自ら考え、周囲を巻き込み、やり遂げる力」を、ABEMAの事業拡大、特にマネタイズ(収益化)の面で発揮したいです。

新しいメディアの価値を広告主や社会に正しく伝え、ABEMAを真の「21世紀のマスメディア」へと成長させる一翼を担いたいです。

例文⑤(別角度のアプローチ:人材育成)

私が数あるメガベンチャーの中でもサイバーエージェントを志望する理由は、若手に圧倒的な裁量権を与え、「決断経験」を通じて人材を育成する、国内随一の「成長環境」に身を置きたいからです。

私は、将来的に「インターネットの力で、日本のエンターテインメントを世界に広める」という目標を持っています。

この壮大な目標を達成するためには、20代のうちに誰よりも速いスピードで成長し、事業を動かす実力を身につける必要があると考えています。

私は学生時代、未経験から長期インターンに挑戦し、指示を待つのではなく、自ら課題を見つけては改善提案を繰り返し、最終的には後輩の指導も任されるようになりました。

この「自ら学び、行動する」という自走力は、貴社の裁量の大きな環境でこそ、最大限に発揮できると確信しています。

入社後は、まず広告事業でクライアントの課題解決にコミットし、早期に成果を出すことでチームに貢献します。

そして、貴社で得た知見と実力を以て、将来的には新規事業の立ち上げにも挑戦し、貴社のビジョン実現に貢献したいです。

【サイバーエージェントの志望動機】よくある質問

サイバーエージェントの選考を目指すにあたり、多くの就活生が共通の疑問や不安を抱えています。

「広告やITの専門知識がなくても選考に不利にならないか」「『素直でイイやつ』という基準が曖昧で不安だ」「若手に裁量がある分、激務なのではないか」といった実務的な質問は、非常に気になるポイントでしょう。

志望動機を固める上でも、こうした疑問を解消しておくことは、入社後のミスマッチを防ぎ、より具体的なキャリアプランを描くために重要です。

この章では、サイバーエージェントの就職活動において特によく寄せられる質問を取り上げ、就活アドバイザーの視点から、それぞれ分かりやすく回答していきます。

Q1. 広告やITの専門知識がなくても応募できますか?

はい、応募時点での広告やITに関する専門知識は必須ではありません。

サイバーエージェントの新卒採用は「ポテンシャル採用」であり、現時点での知識量よりも、入社後の「成長意欲」や「自走力」を重視しています。

インターネット業界は技術やトレンドの変化が非常に速いため、今持っている知識が数年後に通用しなくなる可能性もあります。

そのため、同社が求めているのは、完成された人材ではなく、「素直」に新しいことを吸収し、自ら学び続けられる人材です。

入社後には充実した研修制度や、現場でのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を通じて、必要な知識はキャッチアップできる環境が整っています。

もちろん、学生時代に培った知識があれば、それは強みとしてアピールできますが、知識がないことを過度に心配する必要はありません。

それよりも、なぜインターネット業界や広告に興味を持ったのか、という熱意を伝えることが重要です。

Q2. 採用基準の「素直でイイやつ」とは具体的に何ですか?

「素直でイイやつ」とは、サイバーエージェントの人材育成の根幹に関わる非常に重要な基準です。

まず「素直」とは、他者からのフィードバックやアドバイスを、謙虚に受け入れることができる姿勢を指します。

同社は若手に大きな裁量を与えますが、同時に上司や先輩からの厳しいフィードバックもあります。

その際に、言い訳をしたり、ふてくされたりするのではなく、それを自らの成長の糧として素直に吸収し、行動を改善できることが早期成長に不可欠だと考えています。

次に「イイやつ」とは、利己的ではなく、チーム全体の成功を考えられる協調性や利他性を持った人を指します。

同社の仕事は個人技ではなく「チームサイバーエージェント」としてのチーム戦です。

仲間の成功を喜び、困難な時は助け合えるような、信頼関係を築ける人材が求められています。

Q3. 配属先はどのように決まりますか?

サイバーエージェントの配属先は、本人の適性やキャリアビジョン、そして各事業部門のニーズを総合的に勘案して決定されます。

選考プロセスや、内定後の面談、研修などを通じて、皆さんが学生時代にどのような経験をし、どのような強みを持ち、将来どのようなキャリアを歩みたいのかを会社側に伝える機会が複数設けられます。

新卒入社の場合は、まず主力事業であるインターネット広告事業の営業(ビジネスプロデュース)やコンサルタント、クリエイティブ職に配属されるケースが多いですが、エンジニア職やゲームのプランナー職など、専門性を活かした配属もあります。

「適材適所」を重視しており、本人の強みが最大限に発揮できると会社が判断すれば、若手のうちから子会社の経営や新規事業の立ち上げに抜擢される可能性も秘めているのが、同社の特徴です。

Q4. ESや面接で、ガクチカ以外に何を見られていますか?

ガクチカは、皆さんが「挑戦と変化」を体現できるか、「自走力」があるかといったポテンシャル(素養)を確認するために非常に重要です。

しかし、それと同じくらい重要なのが、「なぜサイバーエージェントでなければならないのか」という志望動機のロジックと熱意です。

採用担当者は、皆さんがサイバーエージェントの何を理解し、どこに魅力を感じているのかを厳しくチェックしています。

特に、「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンや、ABEMAのような未来への投資事業に対し、どれだけ本気で共感しているかは重要なポイントです。

また、競合他社(電通、楽天、DeNAなど)と比較した上で、なぜサイバーエージェントが自分にとってベストな選択なのかを、自分の言葉で具体的に説明できるかどうかが、ガクチカで示される素養以上に、内定を左右する「本気度」の指標となります。

まとめ

サイバーエージェントの志望動機を作成することは、同社が掲げる「挑戦と変化」というDNAと、あなた自身の価値観や経験を正面から向き合わせるプロセスです。

「なぜ競合ではなくサイバーエージェントなのか」、そして「自分がいかに同社の文化とマッチしているか」を、具体的なエピソードで証明することが不可欠です。

本記事で解説した企業研究のポイントや、「成長したい」という受け身な姿勢を避けるといった注意点を参考に、あなた自身の言葉で、採用担当者の心を動かす熱意ある志望動機を完成させましょう。

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