はじめに
生命保険協会を志望しているものの、なかなか志望動機の書き方がわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はまず生命保険業界について簡単に解説し、その後構成やアピール時のポイントについて詳しく紹介していきます。
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実際に本記事のポイントを踏まえた例文も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
- 生命保険業界の志望動機の作成方法
- 生命保険業界の志望動機を伝える際のポイント
- 生命保険業界の志望動機例文
- 生命保険業界の志望動機の作成方法を知りたい人
- 生命保険業界の志望動機作成のポイントを知りたい人
- 自己PRに自信がない人
【生命保険業界の志望動機とは】保険会社の種類
保険会社には実は様々な種類があり、異なる役割や特性を持っています。
生命保険、損害保険、第三分野保険の3つに分けて紹介するため、自分が保険会社の中でもどのような部門で働きたいのかについて考えるためにも、参考にしてください。
生命保険(第一分野保険)
生命保険は病気にかかった、あるいは死亡した場合に一定の保険金が支払われる保険です。
これは「人」を対象とした保険であり、加入者やその家族の生活を守るための経済的な保障を提供することが役割です。
生命保険には定期保険、終身保険、養老保険などの種類があります。
定期保険は一定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われるもので、終身保険は生涯に渡って保証が続きます。
養老保険は一定期間内に生存している場合に満期保険金が支払われるものです。
生命保険は家庭の支えとして重要な役割を果たし、特に家族の主な収入源である人物が不測の事態に見舞われた場合に、金銭的な影響を軽減するために利用されます。
損害保険(第二分野保険)
損害保険は火災や交通事故など偶然に発生した事故による損失を補填するための保険です。
物や財産を対象とした保険であり、例えば自動車保険や火災保険、地震保険などが代表的です。
自動車保険は交通事故により発生する損害を保証し、経済的負担を軽減します。
火災保険は家屋や家財が火災によって被害を受けた際に保証を提供します。
地震保険は地震による被害を補償するもので、日本のように地震が多い地域では非常に重要です。
損害保険は企業や個人の財産を守るための重要な手段であり、経済的な安定を提供する役割を果たしているのです。
第三分野保険
第三分野保険は生命保険や損害保険に該当しない保険で、主に傷害保険や医療保険、がん保険などがあります。
これらの保険は病気やけがに対する経済的な保障を提供するものであり、生命保険会社と損害保険会社の両方で取り扱われています。
傷害保険は事故による怪我に対する補償を提供し、医療保険は病気やケガの治療費をカバーします。
がん保険はがんの診断や治療にかかる費用を補償するものです。
このように、第三分野保険は健康リスクに対する不安を軽減し、治療やリハビリに集中できる環境を提供しています。
【生命保険業界の志望動機とは】志望動機作成前の準備
生命保険協会の志望動機を作成する前に対策しておきたい準備は大きく分けて2つあります。
下記の準備を行うか行わないかでかなり大きな差が出てくるので、ぜひ参考にしてみてください。
生命保険業界について知る
生命保険業界の志望動機を作成するにあたっては、まず生命保険業界について知る必要があります。
業界についてしっかりと調べるのはもちろんのこと、その業界の企業にはどのようなものがあるのかを調べる必要があります。
自分が受ける企業だけでなく、その業界の大手にはどのような企業があるのか、どのような業務を行っているのかなどについて調べることで、生命保険業界に対しての理解をより進めることができます。
実際に働いている人などから情報収集できる場合もあるので、そしてサービスがある場合は積極的に活用していきましょう。
自己分析をする
これは就活において必須の対策なので、すでに行っているという人が多いかもしれませんが、自己分析は絶対に行うようにしましょう。
自己分析をして、なぜ自分が生命保険協会を志望しているのかについてしっかりと考えてみましょう。
自己分析は「やりすぎる」ということはなく、納得いくまで行って構いません。
しっかりと行うことで、より自分の魅力やマイナスポイントについて理解することができ、自分をそのままアピールすることができます。
自己分析をして、自分がなぜ生命保険協会を志望しているのか、しっかりと自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。
興味を持ったきっかけを言葉にする
あなたがなぜ保険業界に興味を持ったのか、必ずきっかけを言葉にするようにしましょう。
志望動機を作成すると同時に面接で深掘りされる可能性も高いため、しっかりと回答を用意しておく必要があります。
むしろ、保険業界を目指す人は100%と言っても良いほどこの質問をされるため、良い印象を与えられるような回答を準備しておくことは必要不可欠です。
興味を持ったきっかけを分かりやすく言語化しておけば、他の就活生と差別化でき、非常に良い印象を与えられる可能性が高まります。
【生命保険業界の志望動機とは】求められる強み
業界によって、働く方に求められる強みは大きく異なることがあります。
たとえば営業が多く勤める業界では、お客様とうまく会話するのが得意な方のほうが活躍しやすいでしょう。
もちろん、生命保険業界もその中の1つに含まれます。
しかし、生命保険業界それ以外にも求められる強みはたくさんあります。
生命保険業界の就職活動では、どのような強みを持った方が採用されやすいのでしょうか。
以下では、生命保険業界で働く方に求められる強み7つを解説します。
相手の立場で考える力
生命保険業界では、相手の立場に立って考える力が求められます。
さらに、相手のニーズが何かを把握したうえで、適切な保険・特約を紹介しなければなりません。
生命保険を契約したいと考える方の目的は1つではありません。
自分に何かあった時、家族にお金を残して苦労させないようにしたいと考える方は多いでしょう。
しかしそれ以外にも、病気への備えをしておきたい・子どもの進学資金を貯めたいといった目的で生命保険に加入したいと考える方がいます。
相手の目的を知らなければ、相手が魅力的だと思う保険商品を紹介できないでしょう。
いきなり自分が勧めたい保険商品について話すのではなく、まずは相手の話を聞くところから生命保険の商談は始まります。
努力して成果につなげる力
生命保険業界に限らず、営業の仕事をするなら必ず数字を出すよう求められます。
しかし、営業は声をかけても契約までたどり着くことのほうが少ない仕事です。
そのため、成果が出るまで何度も何度もトライする・努力できる強みが求められるでしょう。
とくに入社したばかりの時期は、先輩社員に比べて営業テクニックが未熟です。
いろいろ工夫したり先輩から学んだりして、成果が出るまで努力を続けていく必要があります。
数字が出ないと先輩や上司からのプレッシャーを受けることもあるため、そのプレッシャーの中で努力できるメンタルの強さも大切です。
高い目標があるほうが頑張れると感じる方は、生命保険の営業に向いたメンタルであるといえます。
提案力
お客様に納得してもらえる提案力も、生命保険業界で大事なスキルの1つです。
当然ながら、生命保険会社は毎月の保険料が高い商品を契約してもらえばそれだけ利益が出ます。
しかし、お客様の立場では保険料が安いほうが嬉しいでしょう。
生命保険の営業マンは、保険料を払うだけの価値があることをうまく説明できなければいけません。
他社から保険を乗り換えてほしいと提案する場合も同様です。
わざわざ他社の保険を解約し、自社の保険に乗り換えてもらうならそれなりに大きなメリットを提示できなければならないのです。
自社の保険はどこが強みか、しっかり理解していなければ高い提案力を発揮できません。
まずは自社の保険商品について、詳しく知る努力をする必要があります。
行動力
生命保険の営業マンは、1人でお客様のもとを訪問して仕事をすることが多いです。
次にどのお客様のもとを訪問するか・どのお客様に重点的に営業をかけ、どのような資料を用意していくかなど、すべて自分で考えなければなりません。
そのため、自分で次の行動を決め、自分で仕事のコツを学んで成長できることが求められます。
とくに仕事でなかなか結果が出ない苦しい時期ほど、自らアクションを起こせる行動力が必要です。
「自分が活躍して利益を出せばそれだけ企業の発展に貢献できる」と考え、まずは自分が結果を出そうと考える責任感が必要でしょう。
逆に「自分がやらないとこの仕事は誰も助けてくれない」と考え、自分自身を奮い立たせることで仕事に励むことも大切です。
計画力
生命保険の営業ノルマや目標は、1日単位ではなく中長期で設定されます。
営業先によって契約の取りやすさは変わるので、感触の悪い日は1日仕事をしてもまったく成果が出ないこともあるでしょう。
しかし、だからといってノルマに向けた短期目標を設定しなくても良いわけではありません。
達成すべき目標から逆算し、計画性を持つことが大切です。
最終的な目標を100とした時、日数が半分消化された時点で50を目指すのではなくそれ以上を目指しましょう。
後半に不測の事態があっても最終目標を達成できるよう、前半は高めの目標を設定しておくのが良いです。
仕事の時間とオフの時間をしっかり切り替え、休める時にしっかり休める日程を組むことも大切です。
国際的に活躍できる力
生命保険業界では近年、海外展開する企業も増えています。
日本は少子高齢化の傾向が強いので、保険に加入してくれる可能性がある潜在顧客がこれからどんどん減っていくのは仕方ありません。
そうなれば、海外で新規顧客を獲得しようと考える企業が出るのは当然の流れともいえます。
生命保険業界では、海外展開の流れに乗れる人材を欲しているところです。
日本と海外では保険に対する考え方が違うことも多く、日本と同じ手法で保険を販売して成功するとは限りません。
語学が堪能なだけでなく、国際的な視点に立って考えられる人材は重宝されるでしょう。
もちろん海外で活躍するチャンスを得るためには、まず営業としての基本的なスキルに秀でていることを示すため国内で結果を出すことが大切です。
対応力
生命保険業界では、社内外問わずさまざまな人と関わる仕事をします。
そのためさまざまな方と円滑にコミュニケーションを取り、とっさの事態でもすぐ対応できる力が求められます。
営業の仕事をしていると、いつも予定通りに会いたい方と会えるとは限りません。
突然お客様から「話を聞かせてもらいたい」と連絡を受ける可能性もあれば、逆にアポイントの予定がキャンセルされてしまうこともあります。
そのような時でも、すぐ気持ちを切り替えて対応することが大切です。
これは、社内の方とコミュニケーションを取る時も同様です。
保険の営業がオフィスで仕事をする時間は他の業種・職種に比べて短いですが、その分短い時間でしっかり事務系の方と信頼関係を築く必要があります。
【生命保険業界の志望動機とは】おすすめの志望理由
次に、生命保険業界に応募するにあたって、おすすめの志望理由を5つ見ていきましょう。
エントリーシートに書く志望動機は、企業の採用担当者にとっての「第一印象」といえます。
自分のことを何も知らない相手にも、生命保険業界や応募先企業についてよく研究していることや、本当にその企業を志望していることが伝わるように書かなければいけません。
以下で解説する理由を使う場合でも、その理由を補足するエピソードなどで志望度の高さや熱意を表現しましょう。
困っている人の支えになりたい
保険の本質的な存在意義の1つが、困っている方の助けになることです。
人生が順風満帆な時、保険の出番はありません。
保険が使われるのは、契約者が困った時やお金を必要としている時です。
営業マンは「お客様にとっていらない保険」を売って利益を出すのではなく、「お客様が困った時の助けになれる保険」を提案しなければなりません。
「困っている人の支えになりたい」という志望動機を書くと、保険の意義を高く評価していることや、本当に保険に関わる仕事をしたいことをアピールできます。
困っている人を支えたいという志望理由は、入社後にも顧客に対して丁寧に対応できそう・話をしっかり聞けそうといった印象につながる可能性も高いです。
自分の就活の軸・強みを、「聞く力」や「共感力」などにしている方はその軸とマッチする志望理由になるでしょう。
グローバルに活躍したい
多くの生命保険を取り扱う企業が、現在海外展開に力を入れています。
とくに、東京海上日動火災保険などは海外展開に強く尽力しているところです。
そのため、グローバルに活躍できる業界を選んだことを理由にするのも良いでしょう。
ただし、グローバルに活躍できる業界はほかにもさまざまあり、保険業界やその企業を選んだ最大の理由にはなりません。
商社などそのほかにも海外展開している企業はたくさんある中、なぜ保険業界でグローバルに活躍したいのかも書く必要があります。
また、留学・語学の勉強などグローバルに活躍するための努力を見せることも大切です。
グローバルに活躍したいのに、英語が苦手で今までなんの努力もしてこなかったのではその本気度を疑われても仕方ないでしょう。
社会的意義の大きさに惹かれた
生命保険業界は、困った人の助けになる社会のインフラ的な存在でもあります。
そのため、社会的意義の大きい企業の中から保険業界を選んだという理由も納得いくものでしょう。
もちろん、もっと直接的なインフラ(電力・ガスなど)はたくさんあります。
また社会的意義の大きい企業であれば、医療・福祉・教育などそのほかにもたくさん候補があるでしょう。
その中で保険の意義に惹かれたと述べる場合、保険のどのようなところが素晴らしいと思ったのか、ほかの企業では実現できない何があるのかを示す必要があります。
たとえば、保険は不幸に見舞われた人のセーフティネットとして機能する点や、親が亡くなった子どもの手助けになる点などがほかのインフラサービスにはない特徴です。
過去の経験から保険の大切さを感じた
志望動機を補足するエピソードとして、過去の経験から保険の大切さを実感したと述べるのも効果的です。
社会的意義の大きい企業に入りたい・困っている人を支えたいなど、ほかの業界にも当てはまる理由を書く場合には有効でしょう。
その中で、とくに生命保険業界に強く惹かれたことを示す理由になります。
たとえば、自分や自分の家族が保険によって助かった経験があるといったエピソードが考えられます。
あるいは、両親が自分のために保険を真剣に選んでくれた・学資保険のお金で進学できたといった理由も良い例です。
今まで生命保険にお世話になった経験がない方は、何をきっかけで保険業界を良いと思ったかじっくり自己分析し経験を掘り起こしてみてください。
人々の人生を長期的に支えたい
生命保険業界の大きな特徴が、人の誕生から老後まで長期的に寄り添える点です。
ほとんどの商材は若い方・高齢者向けなど、年齢や性別である程度ターゲティングされます。
生命保険も契約者がある程度ターゲティングされるとはいえ、その恩恵を受ける方は赤ちゃんからお年寄りまでかなり幅広くなるでしょう。
生命保険の営業の仕事を長く続けている方だと、長く顧客に信頼を寄せられ顧客の人生の歩みや子どもの成長を見届けることもできます。
万が一の保険があることも助けに、お客様が安心して人生を歩んでいけるところを見届けられるのはたしかに魅力的な仕事でしょう。
人の助けになれる仕事を志望している方は、この観点から志望動機を書くのもおすすめです。
【生命保険業界の志望動機とは】おすすめ構成
続いては生命保険業界の志望動機を作成するにあたっておすすめの構成について詳しく紹介していきます。
なお、志望動機の構成というものは基本的にどの業界においても同じものを活用できるので、他の業界を受ける人でも参考にできる部分です。
結論
まずは、あなたがなぜその企業を志望しているのか一言で説明できるようにしましょう。
「私が貴社を志望する理由は〇〇です。」と一言で説明します。
これにより、あなたがなぜその企業を志望しているのかを念頭に置いた上で、企業の採用担当者が文章を読めるようになります。
複数の志望動機を読まなければならない企業の採用担当者は冗長な文章だとなかなか理解ができないことも多いので、簡単に結論を述べることが重要なのです。
理由
結論を述べることができたら、続いてその志望動機を持つに至った理由について詳しく説明していく必要があります。
ここは文字数の制限などによってはそこまで詳しく述べなくては良い部分ではありますが、文字に文字数に余裕がある場合は述べていきたいところです。
あなたがなぜその企業を志望しているのか、わかりやすく説明しましょう。
エピソード
志望動機において最も重要な部分の一つがエピソードです。
あなたがなぜその企業を志望しているのか、分かりやすく説明するために非常に重要な部分と言えるからです。
エピソードを用いることで、あなたの志望動機に客観的な要素を加えることができ、あなたがなぜその企業に入りたいと考えているのか、分かりやすくなります。
また、エピソードは文字数の調整もしやすいので、ぜひとも盛り込んでおきたい部分の一つです。
貢献
あなたがその企業に就職したら、どのように貢献できるのかについてもわかりやすく説明するようにしましょう。
これにより、企業の採用担当者はあなたを採用した場合にどのように貢献してくれるのかイメージしやすくなります。
また、実際に貢献できるイメージができているということは、その企業について詳しく調べているということです。
多くのベンチャー企業はモチベーションが高い人材を採用したいと考えているため、企業研究をしているモチベーションが高い人材であるということを積極的にアピールしていきましょう。
再度結論
貢献について述べることができたら、文字数の残り具合に応じて再度結論を述べても良いでしょう。
これにより、忙しすぎて、あなたの文章を流し読みせざるを得なかった人もあなたの志望動機の結論について理解することができます。
人によっては、結論がしっかり述べられている場合、「もう一度本文をしっかりと読もう」と考えてくれる人もいるかもしれません。
あなたがなぜその企業を志望しているのか、再度わかりやすく伝えましょう。
【生命保険業界の志望動機とは】アピール時のポイント
続いて、アピール時のポイントについて詳しく紹介していきます。
ここまで紹介してきた構成を参考にするだけでも十分に良い志望動機を作成することができますが、さらに質の高い志望動機を作成するにあたっては下記の5つの点を参考にするとなお良いでしょう。
なぜ生命保険業界を志望しているのかを述べる
生命保険協会の志望動機を作成するにあたっては、なぜそもそも生命保険業界を志望しているのかについて説明していく必要があります。
自分が所属していた学部と生命保険業界の業務があまり関係ないと思われる場合、特にこの説明は重要になってきます。
なぜ数ある業界の中から生命保険業界を志望しているのか、しっかりと説明していきましょう。
ここが説明できないと、「給料が高い」「福利厚生が良い」などの理由で志望している、モチベーションがあまり高くない就活生だと思われてしまう可能性があるからです。
生命保険業界の中でもその企業でなくてはならない理由を述べる
生命保険協会の中でも、その企業でなくてはならない理由について詳しく説明していくのも非常に重要なポイントです。
なぜならば企業はモチベーションの高い人材を採用したいと考えているからです。
ベンチャー企業には特にこの傾向が強く、モチベーションが高く、その企業に「どうしても就職したい」と思っている人を採用しようとする考えがあります。
よって、しっかりと企業研究を行い、数ある生命保険業界の企業の中でもその企業に強い魅力を感じた理由についてわかりやすく説明できるような志望動機を作成できるようにしましょう。
独自性を持たせる
志望動機に独自性を持たせるというのも非常に重要なポイントの一つです。
自分独自の価値観と企業をつなげることが非常に重要になってくるので、企業研究を大事にしていきましょう。
多くの就活生は生命保険業界に対する志望や企業に対する志望を述べることは多いですが、深い独自性を持たせることまでは、あまりできていません。
ここでこだわりを持ち、その企業独自のミッションやビジョンなどについてしっかりと説明した上で、自分の価値観とそれが繋がっているということを説明できれば、一気に企業の採用担当者に良い印象を持ってもらえることでしょう。
具体性を持たせる
志望動機には可能な限り具体性を持たせることも非常に重要です。
説明の際に自分の過去の経験を用いることで、具体性を持たせるようにしましょう。
特にここで活用できるのはエピソードです。
エピソードを用いることで、話に抑揚を持たせることもできますし、具体性を持たせることができます。
あなたの志望動機がどのような経験からもたらされたものなのか説明することで、志望動機に独自性を持たせることができます。
「ありきたりなエピソードではよくない」というわけではありませんが、可能な限りあなたの価値観や企業に対するモチベーションが形成されたエピソードについて分かりやすく説明できるとなお良いでしょう。
求める人物像とマッチさせる
企業や職種によって求める人物像は大きく異なります。
企業は当然ながら活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、あなたが企業の求める人物像に適合していることを積極的にアピールするようにしましょう。
この部分をいかに合わせられるかに「この人と一緒に働きたい」と人事が思ってくれるかどうかがかかっています。
採用ページはもちろん、公式サイトをくまなくチェックし、さらに余裕があれば企業の説明会などにも参加して、どのような人物が求められているかを知ることが重要です。
企業がどのような人物を求めているか判断し、その求められる人物像に自分が近いとアピールしましょう。
【生命保険業界の志望動機とは】例文紹介
ここまで生命保険業界の業務内容や志望動機を作成するにあたっての構成やアピール時のポイントなどについて詳しく紹介してきました。
ここからはいよいよ例文を4つ紹介していきます。
ここまでの内容を踏まえた上で作成するので、本記事のおさらいという意味でもぜひ参考にしてみてください。
例文①
貴社を志望する理由は、アルバイト時代に磨いたコミュニケーション力を活かし、お客様との信頼関係を築き、貴社のサービスを広めたいからです。
生命保険業界では、顧客のニーズを正確に理解し、適切な保険商品を提案することが重要であり、これは強いコミュニケーション力があって初めて成し遂げられることだと考えています。
この確信は、大学生活中にカフェでアルバイトをしていた経験から得られました。
さまざまな背景を持つお客様と接する中で、聞き上手になり、相手の話に耳を傾けることの重要性を学びました。
また、お客様からのさまざまな要望に応える中で、柔軟な対応力と問題解決能力も養われました。
貴社で働くことで、私はこれらの経験を活かし、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、貴社の保険商品を通じて多くの人々の生活を支えることに貢献できると信じています。
アルバイト時代に培ったコミュニケーション力を活かし、貴社でのキャリアを通じて、お客様との強固な信頼関係を築き、社会に貢献したいという強い志望動機を持っています。
例文②
貴社を志望する理由は、ゼミで学んだ地域医療の重要性と保険業界の役割についての理解を深め、それを実社会で活かしたいからです。
生命保険業界が人々の健康と経済的安定を支える上で果たす役割は大きく、私はその一翼を担いたいと考えています。
この思いは、大学のゼミで地域医療と社会保障について研究した経験から生まれました。
地域医療の現場を訪れ、医療従事者や患者様との対話を通じて、医療サービスへのアクセスや経済的な負担が人々の生活に与える影響を直接目の当たりにしました。
貴社で働くことで、私はこの経験と学びを活かし、保険商品を通じて人々の健康と経済的安定を支援することに貢献できると信じています。
ゼミでの学びを活かし、貴社で地域医療の視点を取り入れた保険商品の提供を通じて、社会に貢献したいという強い動機を持っています。
例文③
貴社を志望する理由は、両親が病気になり、働けなくなった際に保険がいかに家計を支えるものかを実体験から学んだからです。
その経験を通して、生命保険の重要性と、それを提供する仕事の価値を深く理解しました。
父が長期間の療養を必要とした時、母も仕事を辞めて看護に専念することになりました。
この時、保険金が家計を支えてくれました。
この経験から、私は生命保険の価値を身をもって知り、多くの人々にその安心を提供したいと強く思うようになりました。
貴社で働くことによって、私はこの個人的な経験を活かし、顧客一人ひとりのニーズに寄り添った保険プランの提案を通じて、他の多くの家族にも同様の安心を提供できると考えています。
結論として、貴社を志望する理由は、私自身が経験した保険の価値を他の人々にも提供し、彼らの人生に安心をもたらしたいという強い願いから来ています。
例文④
貴社を志望する理由は、顧客ファーストの姿勢に深く共感したからです。
生命保険業界で働く上で、顧客のニーズと安心を最優先に考えることが何よりも重要だと私は考えています。
この理由は、私がボランティア活動を通じて、さまざまな人々の悩みや不安に寄り添い、解決の手助けをした経験から来ています。
特に、高齢の方々との交流の中で、彼らが日常生活で抱える不安や問題について多くを学びました。
貴社で働くことによって、私はこのボランティア活動で培った経験を活かし、顧客一人ひとりに真摯に向き合い、彼らの求める保障やサービスを提供することで貢献できると信じています。
結論として、貴社の顧客ファーストの姿勢に共感し、私自身の経験を活かして、顧客の生活を支える仕事に携わりたいという強い動機があります。
【生命保険業界の志望動機とは】NG例文解説
続いて、生命保険業界に提出する志望動機で避けるべきNG例文を3パターン紹介します。
それぞれ例文だけでなく、なぜNGなのかも簡単に解説するのでぜひ参考にしてください。
自分の書いた志望動機で減点対象になる部分がないか気になる方は、ほかの方に添削をお願いするのもおすすめです。
大学の就職センタースタッフや、就活のプロである就活エージェントなどに見てもらうのが最適でしょう。
数多くの志望動機に目を通しているので、良い文章・悪い文章をしっかり見分けてくれます。
待遇の良さを志望動機にする
私が生命保険業界の企業の中から貴社を選んだのは、労働時間や休日にしっかり配慮されていると感じたからです。
生命保険の営業の仕事はどうしても長時間労働や休日出勤が多いイメージでしたが、貴社なら毎日元気に仕事に励めると思いました。
私は現在の学生生活でも、勉強する時間とリフレッシュの時間をしっかり切り替えることを大切にしています。
社会人になってからも、休日にしっかり体を休めるだけでなく気持ちを切り替えることで次の仕事に臨めるようにするつもりです。
貴社ではインセンティブの報酬割合が大きく、若い頃からも結果を出せば稼げる仕組みになっていると聞いたことも魅力でした。
1年目からしっかり結果を出し、早いうちにしっかり稼げる営業マンになろうと思います。
労働時間・給料・福利厚生制度などの待遇を志望理由にするのは、おすすめできません。
なぜなら自分にとって企業が魅力的であることを示すだけで、自分が働くことで企業にどのようなメリットをもたらせるかをアピールできないためです。
とくに残業が少ない・休日が多いといった理由を書くのは、仕事への熱意が低いと思われるリスクもあります。
自分は貴社でこういう仕事をしたい、その結果貴社の利益に貢献できるようになりたいという書き方を心がけましょう。
損害保険と混同している
私は学生時代、保険の大切さを身に染みて感じたので貴社の営業を志望します。
私は大学生になってから念願だった二輪の免許を取り、初めて自分が主体となって保険に加入しました。
保険に加入する時にこの保険は万が一の時事故の被害者を助けるだけでなくあなた自身をも助けることになるという説明を受け、その通りだと思ったのを今でも覚えています。
自分は保険があるからこそ、趣味のツーリングを安心して楽しめました。
これは自分のように趣味でバイクや車に乗りたい人だけでなく、仕事や家庭の用事で車に乗る方にとっても同じだと思います。
自分自身を守ることにもなる保険の素晴らしさを多くの方に伝え、無保険のまま車やバイクを運転する方が出ないようにするのが私の大きな目標です。
自動車保険・バイク保険などの損害保険と生命保険を混同しているのでは、とても業界研究ができているとはいえません。
生命保険とは何か、どのような種類があるのかなど、最低限勉強しておく必要があるでしょう。
また例文は保険業界を志望した理由が書かれていますが、その中からなぜその企業を選んだのかが書かれていない点もNGになるポイントです。
業界研究をするだけでなく、その企業ならではの魅力・特徴や同業他社との差についても考えてみましょう。
保険=ビジネスの切り口から話している
私は貴社の海外事業部で活躍し、貴社の保険のシェアをもっと世界で拡大させる仕事をしたいと思いました。
人々が有形商材より無形商材の購入に力を入れるようになり、その動きが世界中で広まっているように感じます。
貴社ではこれからアメリカ・ヨーロッパ圏でも勝負したいと考えていると伺ったので、自分の語学スキルを活かして貢献できると考えました。
私は高校時代から〇〇部に所属し、ずっと仲間=ライバルという環境で過ごしてきました。
レギュラーを勝ち取るためには仲間との競争にも勝たなければならず、毎日が勝負の日々です。
その意識を高く持つことで、私は高校・大学どちらも最高学年になる前からレギュラーの座を勝ち取りました。
保険業界は日本・海外どちらも競争が激しいので、常にサバイバル競争であるという意識を持って仕事に臨みたいと思います。
保険がビジネスであることは間違いありませんが、志望動機でその部分だけを強調するのはおすすめできません。
生命保険会社のホームページで企業理念などを見ると、社会的意義を強調していることが多いでしょう。
多くの企業は、保険の意義・本質を大切に考えている方に働いてほしいと考えています。
人々に安心を提供するなど生命保険という商品の良いところについても触れ、人の助けになれる仕事・社会貢献できる仕事をしたいことも書くようにしましょう。
【生命保険業界の志望動機】完成度を高めるには
ここまで、生命保険業界の志望動機を作成する上で重要なポイントや構成、例文などについて詳しく紹介してきました。
ここまでの内容でも十分志望動機を作成することはできますが、さらに完成度を高めるためのポイントについて3つ紹介していきます。
下記の内容を参考にして、さらに他の就活生と差別化を図れる、質の高い志望動機を作成していきましょう。
声に出して読んでみる
志望動機が一度完成したら、ぜひ声に出して読んでみてください。
この際、早口で読み上げるのではなく一言一言、噛みしめるようにゆっくりと読み上げることで内容を理解しやすくなります。
音声という客観的な要素を取り入れることにより、文章の構成がおかしくないか、文脈が間違っていないかなどについてしっかりと確認することができます。
また、声に出して読むことで誤字脱字がないかなどについてもしっかりと確認することができます。
誤字脱字が多いとモチベーションの低い就活生と思われてしまう可能性が高いです。
特にモチベーションを重視するベンチャー企業を志望する方には、しっかりと誤字脱字をチェックしておきたいところです。
他の人に添削してもらう
他の人に添削してもらうのも、志望動機の出来を確認する上で非常に重要なポイントとなってきます。
就活をしている友人などがいる場合は、ぜひ一緒にお互いに志望動機を添削してみましょう。
どれだけ出来の良いものができたと思っていたとしても、意外と客観的な目線を取り入れてみると説明不足だったりする場合もあるからです。
また、反対に、自分の志望動機に自信がない場合でも、信頼できる友人の太鼓判があれば、自信を持って企業に提出できるはずです。
そのほかにも、OBやOGに相談できる場合は、ぜひお願いしたいところです。
実際に就活を経験している先輩の意見を参考にすれば、より質の高い志望動機を作成できるでしょう。
就活エージェントに相談してみよう
友人に添削してもらうのも対策としては非常に良いものなのですが、せっかくならば就活のプロに添削してもらいたいところです。
就活エージェントには無料のものと有料のものがありますが、ぜひ無料のジョブコミットを利用してみてください。
ジョブコミットは志望動機だけでなく自己PRやガクチカなどのさまざまなESをしっかりと添削してくれるサービスです。
また就活のプロが徹底的に面接対策なども行ってくれるため、忙しい就活生も効率よく志望動機を作成することができます。
就活は自分の人生を左右すると言っても過言ではないものなので、いくら対策をしても不安な人は不安でしょう。
就活のプロと二人三脚で就活を進めていきましょう。
おわりに
今回は生命保険業界の志望動機について詳しく紹介してきました。
生命保険業界は人々の生活を支える上で非常に重要な役割になっており、大変な業務も多いですが、その分やりがいも多い仕事です。
ぜひ本記事で紹介した志望動機の構成や作成のポイントなどを参考に、企業の採用担当者に良い印象を与えられる志望動機を作成できるよう、取り組んでみてください。