CUBIC適性検査とは?問題の特徴や難易度、対策のコツまで徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・適性検査CUBICの試験内容と特徴
・CUBICの対策法
・CUBIC受験前に知っておくべき注意点

この記事をおすすめしたい人

・適性検査CUBICの受検が控えている人
・CUBICの対策に不安がある人
・CUBICで高得点を取りたい人

はじめに

適性検査CUBICは、多くの企業が採用選考で利用している検査で、受検者の基礎能力や性格傾向を客観的に測定するツールです。

問題数が多く時間配分が難しいといわれる一方で、特徴を押さえれば対策しやすい検査でもあります。

本記事では、CUBICの概要から難易度、科目別の傾向、そして具体的な対策法までを詳しく解説します。

【CUBIC】適性検査CUBICとは?

適性検査 CUBICは、企業が応募者の「基礎能力」と「採用適性(性格・価値観)」という二面から人物像を把握するための検査です。

基礎能力検査では言語・数理・図形・論理・英語などの科目を通じて思考力や理解力を測り、採用適性検査では行動特性や組織との相性を評価します。

学力を問うのみの昔ながらのテストとは異なり、CUBICは「どれだけの知識があるか」だけでなく「どのように考え、どのように行動するか」を重視します。

企業がミスマッチを防ぎ、応募者がその環境で力を発揮できるかを見極めるために導入されており、形式を理解して備えることが重要です。

基礎能力検査と採用適性検査の2種類で構成

適性検査 CUBICは、まず「基礎能力検査」と「採用適性検査(性格検査)」という2つのパートで構成されています。

基礎能力検査は、言語・数理・図形・論理・英語といった科目を通じて応募者の学力や処理能力、理解力を測定し、採用適性検査では価値観・行動特性・ストレス反応など、応募者の人柄や組織適合性を分析します。

企業によっては基礎能力のみ、性格面のみという実施もあれば、両方を組み合わせることで総合的に判断する場合もあります。

したがって、どちらがあるか事前に確認して、両方に備えておくことが望まれます。

出題範囲と科目一覧

CUBICの能力検査では「言語」「数理」「図形」「論理」「英語」の5科目が出題範囲の基本です。

言語では語彙・読解力・文の構成を、数理では計算・文章題・図表読み取りを、図形では展開図や法則性を、論理では条件整理・推論を、英語では基礎文法・語彙・短文読解を問われます。

どの科目も基礎的な内容が中心ですが、問題数が多く時間が限られているため、スピードと正確さが鍵となります。

科目別の傾向を把握してバランスよく対策すれば、CUBICでの得点安定につながります。

Webテストとペーパーテストの2種類の受検形式

CUBICには「Webテスト形式」と「ペーパーテスト形式(マークシート方式)」という2つの受検形式があります。

Web形式は自宅やテストセンターなどインターネット環境で受検でき、場所の制約が少ない一方、操作方法や時間管理の難しさが伴います。

ペーパーテストは企業会場に赴き紙媒体で受検する形式で、目の動きやマーク方式など慣れが必要です。

形式によって体感時間や解答スピードに差が出やすいため、どちらの形式かを事前に確認して、形式に則した練習を準備することが重要です。

検査の所要時間と解答時間

CUBICの検査時間は、能力検査と性格検査を合わせておおよそ40分~60分が一般的です。

ただし、最も特徴的なのは「問題数の多さに対して解答時間が非常にタイト」である点です。

全問を解くのは難しく、どれだけ効率的に正答を積み重ねるかが評価に直結します。

性格検査では、回答の矛盾や頻出パターンを基に「信頼係数」という指標で一貫性を測定されることもあります。

限られた時間と形式の中で、冷静に解答ペースを保つことが重要です。

SPIなど他の適性検査との違い

他の適性検査、たとえばSPIは学力や論理的思考力を重点的に測る傾向があります。

一方、CUBICは能力だけでなく性格・行動特性・組織適合性を重視し、応募者がその職場で長く活躍できるかを見ています。

そのため問題の難易度自体は中高生レベルであることが多いですが、「問題数の多さ」「時間制限の厳しさ」「信頼係数による矛盾チェック」など、対策のポイントは異なります。

従来のSPI対策だけでは不十分で、CUBIC独自の傾向を理解する必要があります。

【CUBIC】難易度と押さえるべき特徴

適性検査 CUBICの難易度と、対策において絶対におさえておくべき二つの大きな特徴を解説します。

基礎レベルの問題が中心である一方、時間と問題数という勝負が待っています。

難易度:基礎的な中高生レベル

CUBICの出題レベルは、中学校~高校程度の基礎問題が中心です。

難問や捻りのある設問は多くありませんが、その分「知っているか」「速く解けるか」が勝負になります。

したがって、知識としてはともかく「処理速度」「見抜く力」「リズム」が求められます。

油断せず、スピードと正確性を意識した練習を積めば、難易度そのものは決して高くありませんが、時間配分を誤ると得点が伸び悩みます。

特徴① 問題数が多く時間配分が勝負

CUBIC最大の特徴は、問題数が非常に多く、時間に対して解答数が多い点です。

すべての問題を解き切ることは前提として難しく、まずは「解ける問題を確実に処理する」姿勢が重要です。

練習の段階からタイマーなどを活用して時間管理を意識し、効率よく問題を解く方法や、難しい問題は瞬時に飛ばす判断力を体に染み込ませておくことが効果的です。

本番では「わからない問題に固執しない」「解きやすい問題から手をつける」など、時間配分を戦略的に管理できる人が高得点を獲得しやすくなります。

特徴② 信頼係数で回答の矛盾や嘘が見抜かれる

性格検査パートにおいて、CUBICでは「信頼係数」という指標を用いて回答の一貫性や整合性、嘘の有無をチェックします。

たとえば、自己アピールのためだけに極端な回答を続けると、矛盾として信頼係数が低くなり評価が下がる可能性があります。

企業に良く見られたいからといって、質問に対して「良い人」を演じるのではなく、自分の実感に即した回答をすることが最適です。

特性を偽らず、率直に答える姿勢が結果として高い評価につながります。

【CUBIC】性格検査で企業が見ている評価ポイント

適性検査 CUBICの性格検査パートでは、企業が応募者の人柄・行動特性・組織適合性などを多角的に把握しようとしています。

ここでは、企業が特に重視している三つの評価ポイントを解説します。

企業側は数値だけでなく、受検者の回答パターンから「この人がどのように働くか」「この組織で長く活躍できるか」を見極めています。

ポイント① 受検者の潜在的な人柄や特性

性格検査で企業が最も知りたいのは、表面的な回答だけではなく、応募者自身も気づいていない潜在的な人柄や思考のクセです。

たとえば、「困難な状況でどう行動するか」「人と協力する場面でどう振る舞うか」などが問われます。

CUBICでは回答の選択肢や記述から、その人がどのような環境で力を発揮しやすく、どのような状況を苦手とするかを推測することが可能です。

企業はこのような情報をもとに、配属先や職務内容、チーム編成を検討しています。

ポイント② ストレス耐性やメンタル傾向

適性検査 CUBICの性格検査部分では、ストレス耐性やメンタル面も重要な評価軸です。

入社後には一定レベルのプレッシャーや変化に対応できることが期待されるため、企業は「失敗からどう立ち直るか」「変化の中で安定して働けるか」といった行動特性を探ります。

たとえば、「計画が狂ったときどのように対応するか」「複数のタスクを同時に抱えたときの反応」などが設問化されます。

信頼係数によって回答の一貫性もチェックされるため、ストレスにどう反応するかを意識して、正直に答えることがポイントです。

ポイント③ 業務への適性と組織へのマッチ度

企業がCUBICを導入する目的のひとつは、応募者の能力だけでなく、組織との相性を見極めることです。

どれだけ能力が高くても、組織文化やチームの雰囲気に合わなければ早期離職のリスクが高まります。

そのため、性格検査では応募者がどのような価値観を持ち、どのような働き方を好むかを把握し、配属予定の職務や社風とのマッチ度を判断します。

CUBICの結果から「この人はこの環境で活躍できそうか」を企業が分析していると心得るべきです。

【CUBIC】CUBIC適性検査の具体的な対策法5選

適性検査 CUBICは、特徴を押さえて準備すれば十分に攻略可能です。

ここでは、すぐに始められる具体的な対策法を五つご紹介します。

ポイントを理解し、短期間でも効率的に準備を進めましょう。

対策法① 対策本や問題集で練習する

CUBIC専用の問題集は数が少ないですが、現状販売されている対策本を活用することが最短の準備です。

問題形式や出題パターン、時間感覚をつかむことで、テストの雰囲気に慣れることができます。

「どのレベルの問題が出るのか」「どれくらいのペースなら解き切れるのか」を身をもって経験することで、本番で焦らずに解くことができるでしょう。

また、巻末解答や解説を利用して、自分の弱点や傾向を把握し、次回の練習に反映させましょう。

形式を理解することが、高得点獲得への第一歩です。

対策法② 徹底的に復習して傾向を掴む

確実に得点力を伸ばすためには、練習問題を解いた後に必ず復習を行い、なぜ間違えたのか、どのような設問でつまずいたのかを分析しましょう。

自分の苦手分野を明確にしたうえで、似たタイプの問題を重点的に解くことで得点力が向上します。

また、テストを受ける際には似た問題が繰り返し出る傾向もあるため、復習するほど効率よく得点できるようになります。

特に数理や図形など、パターン学習が可能な分野は復習効果が高いため、繰り返し触れることが効果的です。

対策法③ 時間配分を意識しながら解く

CUBICは難易度が高いと言われている1つの要因として、制限時間の厳しさがあります。

CUBICは問題数が多く、制限時間が限られているため、時間配分の意識を持っていないとできるだけ多くの問題を解くのは難しいでしょう。

普段の問題演習の段階からストップウォッチなどを活用して制限時間を設け、「何分でどこまで解けるのか」を把握しておきましょう。

そして、難問に時間をかけすぎない訓練をしておくことが大切です。

わからない問題に固執せず、速やかに次に移る判断力が得点を左右します。

本番では焦らずスピード優先で取り組むことが重要です。

対策法④ 苦手分野を重点的に練習する

CUBICは言語・数理・図形・論理・英語と科目が多く、得意不得意が出やすいテストです。

問題集を解くと自然に弱点が見えてくるため、苦手分野は集中的に対策し、パターンを覚えてしまうのが効果的です。

例えば、図形問題は「展開図」「立体」「法則性」などのパターンを把握すれば得点しやすくなります。

また、苦手分野を先に潰しておくと、全体の解答スピードが向上し、時間配分にも余裕が生まれます。

このように、苦手分野を放置せず克服することで、全体の得点を安定させることにつながるのです。

対策法⑤ 他のWebテストの経験を積む

CUBIC専用の教材は少ないため、SPIや玉手箱など他のWebテストの問題集で基礎力を養うのも有効です。

特に言語・数理分野の基礎問題には共通点が多いため、CUBICの能力の底上げに役立ちます。

他のWebテストには豊富な教材があるため、演習量を確保する用途にも最適です。

「問題を大量に解く → 処理速度が上がる → CUBIC本番で余裕が生まれる」という効果が期待でき、スピードと正確性を向上させることができます。

このように、基礎を固めたうえでCUBIC特有の形式に慣れる流れが効果的です。

【CUBIC】受検前に知るべき注意点

適性検査 CUBICを受ける前に知っておくべき重要な注意点を三つ挙げます。

これらを理解せずに準備を始めると、必要以上に時間をかけてしまったり、対策不足で本番に臨むことになりかねません。

注意点① 対策本が市場にかなり少ない

CUBICはSPIなどと比べると受検者が少ないため、市場に流通している対策本・参考書が圧倒的に少ないのが現状です。

SPIや玉手箱と比べると、選べる教材が限られているため、本1冊をやり切ることが最も効率の良い対策になります。

また、サンプル問題がインターネット上に少ないため、Webテスト用アプリやSPI・玉手箱の教材も併用して総合的な力を伸ばす方法も効果的でしょう。

注意点② 出題範囲が広く問題数が多い

CUBICは最大で5科目(言語・数理・図形・論理・英語)が出題されるうえ、問題数が非常に多いため、もちろん全範囲を完璧にできるのが理想的ですが、かなり時間がかかるでしょう。

すべての範囲を完全に網羅するのは困難であるため、満点を狙うよりも「時間内に解ける問題を確実に増やす」「出題されやすい基礎問題を確実に解く」という方向で対策を進めることが合理的です。

問題数が多いことで焦りが生じやすいため、練習段階で時間感覚を掴んでおく必要があります。

注意点③ 信頼係数で嘘の回答はバレる

CUBIC適性検査の性格検査では、回答の一貫性を数値化する「信頼係数」が用いられています。

回答に矛盾があると「信頼係数」という指標が低くなり、企業側が「この人は回答を取り繕っている」と判断する可能性があります。

企業に好かれようと極端な回答をすることでこの係数が低くなると、評価が下がる可能性があります。

性格検査は採点されるというよりも「一貫性」「素直さ」「働き方との相性」を見られているため、無理に自分を良く見せようとせず、自然体で回答することが最も評価につながります。

嘘をつくよりも、自分の特性を理解してもらう姿勢が大切です。

【CUBIC】よくある質問3選

就活生から寄せられやすい適性検査 CUBICに関する疑問を、よくある質問としてまとめました。

受検前の不安を解消する参考にしてください。

企業から案内されたテストが適性検査CUBICであるかどうかは、受検案内メールのURLから判別できることが多いです。

特に、受検案内メールのURL内に「cservice」や「web-cubic」といった文字列が含まれていれば、CUBICである可能性が高いとされています。

また、受検案内に「性格検査と能力検査を実施します」といった説明が記載されているケースも多く、SPIより細かい分類が書かれていることが特徴です。

形式や出題内容が他のテストと異なるため、案内メールのURLや実施方法を確認して、CUBICであるかを見分けることが対策を効率化するポイントです。

CUBIC専用の問題集は現時点で1冊程度しか発売されていないため、これだけに頼るのはリスクがあります。

そのため、SPIや他のWebテスト用問題集を併用して基礎力を固めつつ、CUBIC形式の問題にも触れることが理想です。

特に数理・言語はテスト間で共通している部分が多いため、他のWebテストで練習して演習量を確保することが、結果的にCUBICの得点アップにつながります。

結論として、CUBICだけで落ちるケースは基本的に少なく、多くの場合は「他の評価と組み合わせて総合判断」されます。

ただし、問題数の多さ、時間配分の難しさ、信頼係数の仕組みなど特有のハードルがあり、評価にも影響が出る可能性があります。

対策せずに臨むと苦戦しやすいため、傾向を把握して準備を進めれば落ちる可能性を低くできます。

まとめ

適性検査 CUBICは基礎的な問題が中心であるものの、問題数の多さ・時間配分の厳しさ・性格検査の信頼係数という特徴によって、対策しなければ合格は容易ではありません。

しかし、出題傾向を理解し、時間管理を意識した演習、そして性格検査では正直な回答を心がけることで、十分攻略可能な検査です。

紹介した対策法を参考に準備を進め、受検本番では落ち着いて自分の力を出し切ってください。

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