なぜベンチャー企業でイノベーションが起こるのか?イノベーションを起こす企業を知り就活を成功させよう!

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はじめに

新しいイノベーションを起こすような企業で働いてみたい、何か世の中に新しいものを送り出したいと考えている学生も多いのではないのでしょうか。

イノベーションとはものや仕組み、ビジネスモデルなどの点で新たな考え方や技術を用いて価値を生み出し、社会にインパクトを与えることです。

イノベーションといえば、ベンチャー企業というイメージがあるかもしれません。

それは一体どうしてなのでしょうか。

今回はその背景にあるベンチャー企業の特徴や、イノベーションを起こせる人間になるために必要なことについて深掘りしていきます。

ベンチャー企業はイノベーションを起こしやすい!

ベンチャー企業は、大企業に比べてイノベーションを起こしやすい傾向にあります。

そのため、イノベーションを起こしたいという人は、ベンチャー企業への就職がおすすめです。

そもそもイノベーションとは、経済学者のシュンペーターによると以下の4つに起因すると定義されています。

・新製品や新品質の開発

・新しい生産方式の導入

・新しい販路の開拓

・原材料の新しい供給源の確保

・新しい独占的な地位の形成、もしくは既存の独占状態の打破

どれも今までにない新しいものです。

また、こういった挑戦は成功するのか、不成功に終わるのか予測がつきにくいという性質があります。

そのため、大企業であれば慎重にデータを収集し、分析・検討を重ねた結果、成功するという確信に変わってから実行にうつす場合が多いです。

一方でベンチャー企業の場合は、失うものは何もないといった精神でどんどんと新しいことにチャレンジできるという土壌があるのです。

ベンチャー=イノベーションではない!

しかし、必ずしもベンチャーといえばイノベーションが起こせる、大企業はイノベーションを起こせないというわけではありません。

大手企業でも、豊富な資金や長年の歴史で積み上げた経験と知識を持って、新たなイノベーションを起こそうとする企業も多くあります。

さらにいえば、どんな大企業も最初は小さなベンチャー企業からスタートしているのです。

ベンチャー企業も、必ずしもイノベーションにこだわっている会社ばかりではありません。

イノベーションを起こしたいと考えている人は、その会社の社風や経営者の理念、取り組みまで、詳しく情報を収集することが大切です。

なぜベンチャー企業はイノベーションを起こすのか?

ベンチャー企業がイノベーションを100%起こすとはいえません。

しかし、ベンチャー企業にはイノベーションを起こしやすい土壌があるのは事実です。

潤沢な資金やデータ収集力を持たないベンチャー企業がイノベーションを実現できるのはなぜなのでしょうか。

ここでは、いくつかの要因をピックアップして解説します。

ベンチャー企業は意思決定が早い

ベンチャー企業は大企業に比べると少人数で構成されていることが多いです。

したがって、

意思疎通がスムーズにできるというメリットがあります。

大企業では、数多くの根回しや説得などが必要な場合も多くありますが、ベンチャー企業では思いついてから決定までの行程が少なくスピード感を持って実行できる傾向にあります。

たとえば、ルールを決めたりチームにおいて意思をまとめたりするのに時間がかかりません。

ここぞというタイミングで即断即決ができるのです。

このフットワークの軽さが大企業にはない点です

チャンスをものにし、イノベーションを起こしやすい1つの理由といえます。

世の中の需要に対して柔軟に対応できる

上記の意思決定の速さにもつながっているのですが、ベンチャー企業は世の中の需要に対して早急に対応できる環境であることが多いです。

世の中で起きたムーブメントやトレンドをいち早く即決で取り入れられるのです。

一方で大企業であれば、トレンドを押さえ、予算を取り、企画を提案し、会議で承認を得て、と実行するまでにタイムラグが生じる傾向にあります。

このように、ベンチャー企業には世の中の需要に対して柔軟に対応できるというメリットがあります。

また、ベンチャー企業はその経営者のやりたいことを実現する目的で起業されている場合が多いです。

データや理論上の後付けが必要な大企業と比べて、市場や世の中の流れに対する直感だけで動けるという特徴もあります。

勝負へのこだわりがある

ベンチャー企業は大手の企業に比べると勝負へのこだわりがあるのも、イノベーションが生まれやすい要因の1つといえます。

というのも、ベンチャー企業は取り組んでいる事業が少なく、その事業に全力をかけているからです。

さらに、その事業で失敗すると後がない状態でもあり、それらにかける思いや熱意が自然と生まれてくるのです。

一方大企業では、リスク分散の意味もあり、さまざまな事業を幅広く手がけています。

もちろん大企業にも熱意を持って働いている方はたくさんいます。

ですが、失敗したら後がないというベンチャー企業ならではの環境が、イノベーションを生み出す土壌となっているのも事実です。

ベンチャーで起きたイノベーションの事例

実際にベンチャー企業ではどのようなイノベーションが起きているのでしょうか。

ここでは、ベンチャー企業で生まれたイノベーションの一例をご紹介します。

LEGO

デンマークの玩具メーカーとして世界的に有名なLEGOは、オープンイノベーションの成功例として知られています。

業績悪化に苦しんでいたときに、イノベーションを起こせる組織作りに重点を置いて取り組みました。

その結果、消費者からアイデアを募り、開発の場所をオープンにして、新たな事業を展開させてきました。

現在では、テーマパークやビデオゲーム業界などでも成功をおさめ、玩具メーカー世界一を成し遂げた経験もあります。

ユニリーバ

ユニリーバは「Unilever Foundry」というイノベーション組織を持っています。

これらは、オンラインショッピングの台頭による消費者の購買行動の変化を契機とし、スタートアップとの協業を掲げて推進されてきました。

現在でも、第三者となる外部企業や大学との提携の中で研究開発を進めています。

積極的にコアワーキングスペースを開設しており、特にマーケティングテクノロジー分野のスタートアップと協力することで、世界各国のニーズに合わせた製品を開発するというイノベーションに成功しました。

フィリップス

フィリップスは変化の早い電器産業を主軸としていたため、経営不振に陥りました。

経営不振の解決策として、メインの商品を家庭用電気製品からヘルスケア商品への転換を決め、社外からの技術導入によってイノベーションを起こしました。

ヘルスケア商品に不可欠である専門知識の導入を外部の専門機関と進め、超小規模の研究所の技術を導入、短期間での開発が可能となり、世界で推計600億円を売り上げる製品開発に成功しています。

イノベーションが起きる組織とは?

ベンチャー企業でも大企業においても、イノベーションが起きやすい環境としてはどのような条件があげられるのでしょうか。

イノベーションを起こしやすい会社というのは、風通しのよい開けた職場だといえます。

そんな開けた環境が働きやすさにつながっている場合も多くあります。

イノベーションを起こしやすい会社で働きたい、世の中に新しいものを送り込みたいという方は、以下の解説を参考に企業選びをしてみましょう。

多様性や多感性を持っている

多様性や多感性をもつ組織であることは、イノベーションに寄与する大切な要素です。

異なる価値観や知識、さまざまなバックグラウンドをもつ人材が集まると、ものの見方が多様になり、より幅広い考えが生まれるでしょう。

多様性とは、具体的に性別、出身国、キャリアパス 、産業、年齢、アカデミックバックグラウンドなどです。

この中でも、特にキャリアパス 、出身国、ほかの国で働いた経験がイノベーションに効果をもたらすといわれています。

一方で年齢差については、場合によってマイナスとなることもわかっています。

同世代が多く働くベンチャー企業はさらにイノベーションを起こしやすい環境だといえるでしょう。

流動性や柔軟性を持っている

イノベーションのためには、組織が柔軟に動けるかどうかも大きく関わっています。

たとえば、社長がワンマンの会社はほかの社員の意見が出にくく、決して柔軟性に優れているとはいえません。

また、日本では研究者の国際的な流動性が極端に低いことでも知られています。

海外で貴重な経験をした人が受け入れられる会社は、イノベーションに対する大きなアドバンテージがあるといっても過言ではありません。

さらに、組織の体制や業務体系などにも、流動性は必要不可欠です。

変化が起こりやすい環境というのは、それだけ今まで当たり前に行ってきたことに疑問を持ちやすくなるからです。

その結果外部からさまざまな人や情報が出入りすると、組織が活性化されイノベーションも起こりやすくなります。

利益や数字にこだわっている

夢や理想を掲げているだけでは、イノベーションの実現には至りません。

収益化に向けて、自社の現状を数字で把握できれば、明確な根拠となり成功への道筋が見える企業になります。

また、実際にイノベーションに結びつくアイデアは、たくさんの実現に至らなかったアイデアのうちのたった数パーセントでしかありません。

とにかく量や数字にこだわることで、画期的なイノベーションが誕生する可能性も高くなります。

利益や数字などの目に見えるもの基準として追いかけていくと、よりイノベーションの生まれやすい環境になるのです。

イノベーションを起こす人材になるためには?

ベンチャー企業で働くにしても、大企業で働くにしても、イノベーションを起こせるような人材になりたいという人もいるのではないでしょうか。

そのためにはどのような資質が必要とされるのでしょうか。

必要な資質を知っておくことで、自分の足りないポイントを把握し、今から成長に向けて動き出しましょう。

幅広い知識と教養を備えること

イノベーションとは今までなかったような新しいものを作り出すことです。

しかし、新しい事業とは既存するもののかけ合わせから生まれてくることがほとんどだといえます。

そのためには、その基礎ともなる幅広い知識や教養を身につける必要があります。

また幅広い知識を身につけるとさまざまな視点から物事を見る能力が養え、多様な考え方ができるようになるでしょう。

これらは、アイデア発想や事業修正などの段階で正しい判断ができる力につながります。

特にITに関する知識は欠かせません。

そのほかにも自身が学んできた分野、さらに今まで興味がなかった新しい分野に関しても積極的に学ぶことが大切です。

しつこさを持っていること

イノベーションは、短期間でさっくりと生み出せるようなものではありません。

なんどもなんども失敗したり壁にぶつかったりしたのちに生まれてくるものです。

事業を簡単に諦めず、しつこく成功までの道筋を求めることが大切な資質であるといえるでしょう。

学業だけでなく、スポーツや趣味でも、何かに粘り強く取り組んだ経験があれば、それらは大きなアピールポイントにもなります。

試行錯誤を重ねて、長い目で結果を追い求められることがとても大切なのです。

世の中で起きていることに常に目を向ける

自分の研究や事業に関わることだけに目を向けていては、イノベーションは起こせません。

日常や世の中の身近なところで起きているちょっとした出来事が、大きなイノベーションのための発想につながることはよくあります。

世の中のトレンドや流行、需要を知ることが非常に大切だといえるでしょう。

これらは、短期的・長期的に判断できるとさらに効果的です。

まとめ

今回は、イノベーションに焦点をあてて、ベンチャー企業について解説しました。

普段あなたが何気なく利用しているものや便利なサービスも、その1つ1つがイノベーションによって生み出されたものです。人々の暮らしをより便利に、より豊かにするためにぜひ高い意欲を持って仕事に取り組みたいところです。

イノベーションを起こせそうな会社の特徴や雰囲気をつかみ、また自らもイノベーションを起こせる人材へ近づくために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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