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・計画性の自己PRの書き方
・企業が求める計画性
・計画性をアピールする際の注意点
・計画性がある人
・企業が求める計画性を知りたい人
・計画性をアピールする際の注意点を知りたい人
就活生がまず取り組むことといえば、自己分析です。
自己分析の結果、自己PRを作成するのです、書き方がわからないという方もいるでしょう。
自身の強みが計画性と判明し、どのようにしてそれをアピールするのかは悩み所です。
そこで今回は、計画性という強みを自己PRでアピールするための書き方や注意点についてご紹介いたします。
就活生の方はぜひとも参考にしてみてください。
【計画性を自己PRでアピールするには】企業に求められる「計画性」とは
計画性というと、事前に準備を整えたうえで取り組める能力になります。
しかし企業に求められる計画性というのは、それとは若干異なるのです。
社員として業務を遂行するうえで、もしも計画性がなかった場合はどうなるか想像してみましょう。
行きあたりばったりの行動が多くなり、結果的に無事完了できたとしても、無駄な経費や時間を使ってしまうことになります。
計画性をもって取り組んだ場合には、限られた資源を最大限に活用することによって、最大の功績をあげられるでしょう。
無駄なく功績は最大であるというのは、まさに企業にとっては最も望ましい状態といえるでしょう。
面接の場において面接官にアピールすべき計画性というのは、そういったものです。
【計画性を自己PRでアピールするには】計画性を別の言葉で言い換えた際の例
単に計画性という言葉を使うと、ほかの就活生と差別化できず、アピールにならない可能性が考えられます。
またあまりに漠然としすぎている印象も受けるでしょう。
そこで自己PRを作る際には、別の言葉に言い換えるというのが効果的です。
・慎重
・危機管理能力がある
・優先順位を立てられる
・効率的に行動できる
このような言い回しは、どれも計画性を感じさせられるでしょう。
言い換えることでニュアンスが若干変化します。
アピールする際はずれてしまわないようにする必要があります。
計画性のあることがわかるエピソードを交えるのです。
その内容にあった言い回しにすると、より伝わりやすくなるのです。
【計画性を自己PRでアピールするには】計画性をアピールする際の注意点
計画性という強みがあるなら、アピールしない手はありません。
しかし、ただアピールするだけでは面接官に響きません。
それが企業にとってプラスになるのかも、感じられない恐れがあります。
計画性があることに対して、石橋を叩いてじっくりと慎重であるという印象を与える可能性もあります。
大変素晴らしいことである反面、伝わり方によってはネガティブに捉えられてしまうかもしれないのです。
よくあるものとして、以下3つの注意点が挙げられます。
計算高いという印象を与えないようにする
計画性がある人に対しては、慎重で丁寧というよい印象を受けます。
その一方で場合によっては計算高いという、ネガティブな印象を与えてしまう恐れもあることに気をつけなければなりません。
人間関係などにおいて計算高い人というのは、やはり先を見据えて計画的に行動するでしょう。
それはつまり計画性が高いことになります。
せっかくの強みがネガティブに捉えられてしまうことのないように、気をつけなければなりません。
結局のところ受け手である面接官がどう感じるかがすべてです。
表現の仕方を工夫することによって、ポジティブに伝えられるでしょう。
たとえば計画性があることをポジティブなエピソードで紹介したり、計画性はあっても打算的ではないことをはっきりと伝えたりするなどがあげられます。
計画性があることと計算高いことは、ある種表裏一体の関係ともいえます。
自己PRを作る際には、微妙なニュアンスの違いを細かくチェックするようにしましょう。
柔軟性がない人と思われないようにする
計画通りにいかなかった場合の対処法については、採用担当者からよく聞かれることです。
計画性がある人は、計画的に無駄なく取り組める反面、計画通りにいかなかった場合の柔軟性が求められます。
企業からすると計画通りでなければ対応できないとなると、魅力は半減してしまうでしょう。
実際にビジネスにおいては、予想だにしないことが起きてもおかしくありません。
そのため計画から外れてしまったとしても、どうにか着地させられる人材を求めているのです。
計画性が強みであるという方の場合、計画通りにいかなかった経験が少なからずあるでしょう。
シチュエーションによっても異なるかもしれませんが、その際にどのように問題を捉え、対処をして乗り切ったのかを回答として用意しておくと良いでしょう。
行動力の弱い人と思われないようにする
堅実さをアピールしようとして陥りがちなのが「行動力が弱い」と見られてしまうことです。
考えてから実行に移すという慎重なイメージを優先したために、かえって印象が悪くなってしまうのです。
いざ動くべきときに素早く対応できない、行動力に欠けた人材だと思われてしまってもおかしくありません。
行動力に不安を持たれないためには、状況を俯瞰して速やかに判断できることを示す必要があります。
行動力を強調しつつ、計画性の高さとトラブルに対応できる柔軟性も伝えられるエピソードを用意しましょう。
実際に、自分がどう行動力を発揮したかという具体的なエピソードも欲しいところです。
旅先でのトラブルやアルバイト中の出来事、ゼミやサークル内での人間関係など、身近なところにヒントがたくさんあります。
【計画性を自己PRでアピールするには】自己PRの書き方とポイント
自己PRを作成するにあたり、初めは戸惑うことも多いでしょう。
内容を整理するため、まずは全体の構成を固めましょう。
以下の6つの要素を盛り込んで、流れを作り上げます。
①自身の強み②強みを発揮したエピソード③持ち上がった課題④課題に用いた解決策⑤結果どうなったか⑥この強みで会社にどう貢献できるか
この6つの要素を押さえれば、全体の流れをスムーズに構成できます。
必ずしもこの順番通りに考える必要はなく、まずは1つだけを選び、そこを起点に要素を組み立ててみましょう。
どんな強みかを明確に定義する
自分の強みを明確に定義することは自己PRにおいて必須ですが、定義を説明する際に結論を後回しにするのはよくありません。
「自分の強みは計画性です」というような端的な説明では、ぼんやりとしたイメージしか伝わりません。
ありふれた使い回しの回答と思われてしまう可能性もあります。
他の応募者と差別化するためには、面接官から興味を持ってもらわなければなりません。
強みがあるから、自分は何ができるのかを初めに述べましょう。
「自分の強みである計画性によって、トラブル対応にあらかじめ備えることができます」など、始めの一文で結論まで分かりやすく伝えるようにします。
まず初めに「自分にはこれができる」と積極的にアピールし、後からエピソードを交えて具体的に説明していくといいでしょう。
エピソードは具体的に伝える
エピソードのインパクト次第で、応募者の印象は大きく変わります。
どこかで聞きかじったような具体性に乏しいエピソードでは、かえって評価が下がってしまいます。
自分が実際に行った取り組みの規模や期間を明確にし、明確に伝えられるようエピソードを整理しておきましょう。
数字や詳細な単語を用いて、説明はできる限り具体的に行います。
単に「アルバイト先」だけではなく「アルバイト先のチェーン中華料理屋」という風に細かく説明しましょう。
どの程度の規模のチェーン店なのか、従業員は何人ほどなのか、一度にどれぐらい客が来るのか、細部を肉付けすれば具体性が生まれるはずです。
自分のエピソードが平凡なものばかりだと、気後れする必要はありません。
企業は特別な経験談を求めているのではなく、あくまであなたがそのときにどう考え、どう対応したのかを知りたいのです。
入社後の活かし方を明確に伝える
入社後、あなたが会社にどのような貢献ができるかを伝えましょう。
ただ強みを伝えただけでは、単なる自己紹介になってしまいます。
面接官が見たいのは、過去や今現在のあなたではなく、会社で働く未来のあなたの姿です。
未来の自分を売るためには、入社後に生き生きと働く姿を面接官に明確にイメージしてもらう必要があります。
強みをどのように仕事に活かすことができるのか、自分を採用すれば会社にとってどんな利益があるのか、あなた自身のポテンシャルを積極的にアピールしていきましょう。
単に要素の羅列ではなく、その先のビジョンを伝えることが大切です。
入社後の自分を想像し、そこで活躍する自分をオリジナリティのある言葉で説明しましょう。
売り込むべきは、未来の自分です。
そのために、企業の社風や経営理念のリサーチは怠らないようにしましょう。
【計画性を自己PRでアピールするには】例文を紹介
自己PRでご自身の強みである計画性をアピールするためには、書き方に習ってしっかりと構成することが大切です。
せっかくの強みも伝え方次第では、アピールにならなくなってしまいます。
伝え方というのは大変重要です。
とはいえはじめて自己PRを書く場合には、どのようにして書いたらよいのか迷ってしまうでしょう。
そこで例文を3つご紹介します。
こちらを参考にすれば、わかりやすく計画性を伝えられるでしょう。
例文①
学生時代に工場のアルバイトでその強みを活かせた経験があります。
工場のアルバイトでは用意された、歯磨き粉のチューブを箱に梱包するという作業を担当していました。
毎回2,500個の梱包がノルマでした。
作業時間は4時間なので全力で取り組まなければ達成が難しく、雑に扱ってしまうと箱にへこみや破れが発生してしまうため、丁寧な作業が求められる仕事でした。
スピード重視で雑に作業をしているバイト仲間もいました。
しかし私は1つ何秒で作業すればよいのかを計算し、猶予時間である6秒ほどの間に慎重かつ丁寧に取り組んだのです。
その結果、毎回納得できるクオリティでノルマを達成できたうえに、当時の上司にも称賛されました。
御社に入社した際にもこの慎重さを活かして、ミスなくスピーディに業務を遂行したいと考えております。
この例文のポイントは、慎重さを具体的にあらわしてる点があげられます。
ノルマ達成のために逆算で約6秒という作業時間を算出したうえで取り組んだという部分が、物事に取り組む際の慎重さを伝わりやすくしているのです。
例文②
学生時代に数名の友人と旅行した際に、その強みを発揮できました。
仲がよい4人の友人たちと旅行をしようと計画を立て、具体的なスケジュールまではスムーズに決まりました。
しかし、行き先がはっきりとしないままスケジュールが迫ってきたのです。
このままでは旅行自体がなくなってしまうか、急遽行けるところに行くという不本意な結果になってしまう恐れがあると思いました。
そこで自ら幹事をかって出たのです。
その時点で友人たちの性格や好みなどから行き先の候補を3つにまで絞り込み、提案したところ1回で決まりました。
観光地のめぐり方や食事のことなどを、あらかじめいくつか候補をピックアップしておきました。
そうして当日時間を無駄にしてしまったり、揉めてしまったりするような状況を起こすことなく、楽しい時間を過ごせたのです。
貴社に入社したあかつきには、この危機管理能力を活かしてトラブルを起こすことなく、無事成功へとつなげるようにいたします。
この例文のポイントは危機管理能力について、具体的なイメージがしやすいという点です。
旅行が成功しなくなる可能性をいち早く察知し、自ら主導的に行動したのがポイントです。
そこで旅行当日も滞りなく、楽しい時間を過ごせるようにまい進したという点が、強みとしてわかりやすいでしょう。
例文③
大学時代、4年間アルバイトをしていたイタリアンレストランで強みを活かせたのです。
そこでは、厨房でパスタ担当を任されていました。
はじめのうちはオーダーに対してとにかく必死に調理するのに精一杯で、なかなか適切なタイミングでパスタを提供できていませんでした。
しかし経験を重ね、冷静に今抱えているオーダーを把握できるようになったのです。
最も早く着手しなければいけないのはどのオーダーなのか調理中もパスタのオーダー順ではなく、麺の固さなどのカスタマイズも参考にして優先順位を決め、その順番で提供できるようになりました。
その結果最終的には1人でも平日のランチタイムや、土日祝のディナーなど混みやすい時間帯でも厨房を回せるようになったのです。
貴社に入社した際には、必ずやこの強みを活か、指示された業務は優先順位を決め、冷静に取り組もうと考えております。
この例文のポイントは、優先順位が決められることに対して、エピソードによってわかりやすくしているという点にあるのです。
忙しい時間帯にひっきりなしに増えるオーダーをさばくための、必須スキルが理解しやすいでしょう。
まとめ
計画性があることは、一見臆病だとネガティブなイメージで受け止めることが多いのも事実となります。
その中でも自身の強みとしてあげられることが計画性であれば、それはしっかりと自己PRするべきです。
企業にとっては慎重で計画性があるというのは、業務やプロジェクトにおいて失敗しない確率が高い人材なので、重宝されるでしょう。
まずは例文を参考に、自己PRを作成してみてください。