【例文16選】自己PRでゼミ経験をアピール!効果的なコツと強みの見つけ方を紹介

【例文16選】自己PRでゼミ経験をアピール!効果的なコツと強みの見つけ方を紹介

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・自己PRのゼミ経験のアピール方法
・自己PRのゼミ経験の例文

この記事をおすすめしたい人

・自己PRの書き方がわからない人
・ゼミ経験のアピールポイントがわからない人

自己PRでゼミの活動をアピールするのは有効な選択です。

ただ、院卒など研究成果を詳しく問われる専門性の高い就活ではない限り、いかに詳しくゼミの内容を説明したところで採用担当者から高く評価されることはほぼありません。

ではどうすればゼミが効果的な自己PRになるのでしょうか。

ここでは自己PRでゼミの経験を効果的に伝えるために、例文も添えて強みの見つけ方を徹底解説します。

目次目次を全て表示する

【ゼミ経験を用いた自己PR】自己PRで「ゼミ経験」は使える?

結論から述べると、ゼミ活動での経験から自己PRを作成することは可能です。

ゼミでの活動を通してチームとして協力して何かを成し遂げたり、目的の達成するために真面目に取り組んだりするなど、ゼミでの活動は就職後も役立つケースが多くあります。

しかし、注意点として、ゼミ活動は多くの学生が経験しており、他の多くの就活生もアピールするため、面接官や採用担当者の印象に残りづらいことは理解しておきましょう。

差別化の対策が必須!

ゼミは多くの学生が経験します。

そのため、自己PRでゼミを取り上げて話す人は多く、その多い人の中から面接官の印象に残るためには、他の人と差別化を図らなくてはなりません。

しかし、どう差別化を図ればよいのか分からないことも多いでしょう。

そこで、具体的にどう差別化を図ればよいのか、この記事を見て自己PRを作成しましょう。

【ゼミ経験を用いた自己PR】採用担当者が感じるゼミ経験の印象とは?

自己PRでゼミ経験を聞いた担当者がまず思うのは、「あるあるのゼミの話ね」です。

ゼミ経験を話す就活生が多い以上このように思われるのは仕方ありません。

しかし、このあるあるの反応は決してマイナスの反応ではありません。

つまり、ゼミ経験を話したから印象が悪くなる、評価されづらいということは絶対にありません。

あるあるな話と思われた後、「やっぱりあるあるのゼミの話か」と思われるか、「他とは違って印象に残る話だったな」と評価されるかは内容と伝え方次第です。

実際、大手有名企業に内定した多くの就活生の自己PRの経験やガクチカはゼミの話です。

【ゼミ経験を用いた自己PR】作成前の下準備

周りと差別化をした自己PRを作成するために、個性的なエピソードが必要なのでは?と思うかもしれません。

しかし、些細なエピソードでも十分に魅力を伝えることが可能です。

自己PRを作成するにあたって、まずは自分自身について深く知り、自己PRを作成する準備を整えましょう。

①ゼミに入りたいと思ったきっかけを思い出す

自己PRを作成する前の下準備、第一段階として、そもそもなぜ自分がそのゼミに入りたいと思ったのか、理由や目的を思い返してみましょう。

ゼミに入った理由や目的を思い返すことで、関連して自分が何に興味・関心があるのか、どんな価値観を持って学びを深めたいと思ったのかなどのことが見えてきたりすることがあります。

その結果、人生を通してやりたいことが見つかる可能性が高いです。

それが企業の方針と一致していると、自己PRも考えやすく、企業側も採用したいと前向きに考えてくれる可能性が高まります。

②ゼミに入ってからの経験を洗い出す

ゼミに入りたいと思ったきっかけが明らかになったら、次にゼミに入ってからどんな経験をしたのかを書き出しましょう。

ゼミでどんなことを学んできたのか、どんな活動をしてきたのかを改めて考えることで、自分が何をしてきたのか整理することができます。

特に自己PRを作成するにあたって、具体的なエピソードは重要になるため、丁寧に振り返ることをおすすめします。

今まで使っていたレジュメや教材などを改めて確認し、ゼミで何をしていたのか整理しましょう。

③特に印象的な経験を選び、振り返る

次にゼミに入ってから、印象的な成功体験や挫折経験はなかったかを振り返ってください。

様々なことを経験したあなたにとって、印象的ということはあなたが積極的に行動した結果生じた出来事や、何らかの功績を残したり、成長を遂げることができた出来事である可能性が高いです。

そういったエピソードは、志望する企業へ効果的なアピールになりやすく、面接官や採用担当者にも印象に残りやすい可能性が高いため、ピックアップしておきましょう。

④選んだ経験から得た学びを書き出す

特に印象的な経験を選べたら、その経験からどのような学びを得ることができたのか、書き出してみましょう。

自己PRで最も重要なのは、この学びの部分です。

どんなに素晴らしい経験をしていても、学びがなければ効果的なアピールにはなりません。

その経験を通して、何を学び、それを今後どう生かせるのかしっかりと言語化しましょう。

それにより、あなたの魅力を志望企業に対して、存分に伝えることができます。

⑤志望企業が求める人物像を調べ、合うものを題材にする

最後に、志望企業が求める人物像を把握して、それに合致するような学びを得た経験を見つけましょう。

入念に企業研究をして、どのような人材・どのような強みを求めているのかを明確に理解し、それにあったアピールをすることが非常に重要になります。

ゼミでの経験から、どんなに良い学びを得ていても、実際の業務に生かせなければ効果的なアピールにならない可能性があります。

そのため、入社後にどの様に活かせるのかを述べやすい学びを題材にし、志望企業とのマッチ度の高さをアピールしましょう。

【ゼミ経験を用いた自己PR】ゼミ経験を自己PRで用いる際のポイント

ゼミ経験をアピールしようと考えた時に、あまり効果のない部分に固執してしまう就活生が少なくありません。

もちろん就活での自己PRはとても重要であり、採用担当者に評価されなければならないと意気込むのはわかりますが、相手が求めるものを理解しなければ最も伝えるべき肝心な部分をアウトプットできないまま終わってしまいます。

自己PRは、学歴や実績からは分からない人となりを伝えるために求められるものです。

自分がどのような人材でどのような強みがあるかを知ってもらうことは重要ですが、的外れな部分にこだわらないようにすることが大切です。

そこで、ゼミ経験を自己PRで用いる際のポイントを5つ紹介します。

自分を簡潔かつ印象的にアピール

まず、自分がどういう人間なのかというのを面接官に強く印象付けることが効果的です。

そのためには、いかに短く、独自の表現で記憶に残すかというのを意識しましょう。

例えば、

  • 「私の強みは11年間のバスケットボール経験を通して培ったリーダーシップです。」
  • 「私は、現状を超え、枠を超え、期待を超えることができる人間です。」

このように、具体的な数字や経験の内容を入れることで印象に残りやすくなります。

また、「超える」という共通のワードを入れつつ、自分を3つほどに分類して大きな自分の枠組みを作るのもおすすめです。

これによって、面接官が一つ一つ深堀りしやすいだけでなく、どのような人間かの全てを端的かつ印象的に伝えることができます。

結果より過程を重視

結果は評価の観点には実はほとんど含まれません。

もちろん、結果もアピールポイントにはなりますが、日本一や世界大会出場、公的な学会で成果を認められた、もしくは、研究成果を問われるような専門性の高い就活でない限り、結果はあまり重視されません。

だから、自己PRでは無理に肩書きや実績を盛る必要はありませんし、それらがあるから採用されるということも基本的にはないと考えて良いです。

また、ゼミの経験の多くは、同じようなものが多くなるため、肩書や実績は似てきます。

例えば、ゼミのプレゼン大会優勝や、ゼミ長として研究発表でリーダーシップを発揮した話、ゼミで行った地方活性化の企画が話題になった話などあるあるです。

しかし、逆に言えば、大した結果を残していなくても、過程の内容次第では高い評価を得ることはできます。

だから、結果よりもその結果に至る過程でどんな考え・価値観を持って、どのような行動を取ったのかなどという点を強くアピールしましょう。

成果を上げた具体的なエピソードを述べる

ゼミ経験を自己PRで用いる際のポイント3つ目は「成果を上げた具体的なエピソードを述べる」です。

具体的なエピソードは、自分の強み・長所を裏づける説得力になりますし、誰でも同じように共通のイメージを持ちやすいため非常に有効です。

なおかつ、自分が成果を上げられた具体的なエピソードを述べることで、企業は入社後どのような活躍をしてくれるかを予想しやすくなります。

ここであげた成果とは必ずしも成功体験である必要はなく、重要なのはどんな課題をどのように乗り越え何を得たのかを述べることです。

仕事を進めるうえで仕事量をこなすのは大事ですが、ただ漫然と仕事をこなすのではなく、仕事を振り返って気づきを得ながら改善していく必要があります。

学んで気づける人材を企業は求めているのです。

ゼミの経験が入社後にどのように活かせるのか

いくら立派なゼミの経験があっても、それが志望する企業で役立つ能力(つまり利益を生み出せる可能性のある能力)でなければ、企業側にとって採用のメリットは全くないことになります。

だから、ゼミの経験が入社後にどのように活かせるのかを採用担当者が明確にイメージできるように、できる限り具体的かつリアルにその将来像を示すことが重要です。

また、どのように活かせるのかを応募者が自分の中で明確にイメージできているかどうかも採用担当者は見ています。

経験や強みをどう活かし、どのような目的・目標を達成するかという明確なビジョンがなければ、強みを活かして主体的に行動することはできないため、その実現可能性が低いと判断されてしまいます。

自己分析ツールを活用しよう

書類選考や面接で効果的にアピールするには、十分に自己理解を深めて、その内容を企業側に伝える必要があります。

自己理解を深めるには自己分析が不可欠ですが、なかなか思うように作業が進まないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時はツールを使ってみることをおすすめします。

自己分析ツールを活用することで、より客観的に自己分析ができるようになりますので、興味のある方はぜひツールを使ってみましょう。

自己分析ツールを使ってみたい方はこちら

【ゼミ経験を用いた自己PR】ゼミ経験を自己PRに用いる時の注意点

ゼミ経験を自己PRで用いる時には注意が必要です。

自分では十分にアピールできたつもりなのに、なぜか選考が通らない、面接官の反応が悪いなど、ゼミの経験を話す人には特にそのような悩みが目立ちます。

このような場合、多くの人が「ゼミの経験は就活ではインパクトが弱くて評価されないのではないか」、「結局、実績がないと評価されないのではないか」などと考えます。

しかし、それは大きな間違いです。

全ての原因は、伝え方にあります。

間違った伝え方をしてしまうと、同じ内容であっても、採用担当者にマイナスの印象を抱かれてしまいます。

そこで、ゼミ経験を話す際に注意するべきポイントを紹介します。

自己PRにする学生が多いため、埋もれてしまう恐れがある

ゼミ経験を自己PRとしてアピールする際に気をつけなければいけないのが、自分の自己PRが埋もれてしまうと言うことです。

前で述べたようにゼミ経験を自己PRとしてアピールする就活生はとても多いです。

そのため、自分の自己PRと他の就活生の自己PRとの差別化を測る必要があります。

企業に好印象をもってもらうためには、より洗練された文章の構成や具体的にイメージしやすいエピソードを用いることです。

埋もれないように差別化を図ってみてください。

主体性が伝わるエピソードを選ぶようにする

ゼミ活動自体は教授によって内容が決められており、それに従って進むのが基本です。

もちろんゼミに入る時に面接を受ける場合もありますし、結果を得るためには本人の努力が必要ですが、やはり教授の組んだ枠組みの中で、指導に沿って活動するのが一般的です。

それだけに、単にゼミに参加したというだけでは受け身な印象を与えてしまう懸念があります。

特に言われたことだけを行う主体性のない人物像は求めない企業の場合、内容によっては自社には合わない人材だと判断されてしまうリスクがあります。

それを避けるためには、ゼミ活動で自分が主体的に行動したエピソードを盛り込むことが重要です。

また前述した通り、そこで役職に就いた経験は必要はありませんし、華々しい成果を勝ち取った実績も必要ありません。

専門用語を使わないようにする

ゼミ経験を自己PRとしてアピールする時に注意して欲しいのが、ゼミで使用していた専門的な用語を使用しないようにすることです。

専門用語というのは誰しも知っているわけではないため、自分の伝えたいことが伝わらない可能性があります。

ゼミでは当たり前のように使用していたかもしれませんが、ゼミの時のように誤って自己PRで使用しないようにきをつけておきましょう。

企業に伝えるということをまず第一に考えて自己PRを考えてみてください。

ゼミの活動内容の紹介にならないようにする

企業が知りたいのはゼミの内容そのものではなく、そこでの振る舞いを通したあなたの人柄です。

第三者にわかりやすく説明することはとても大切なことではありますが、就活の自己PRで事細かにゼミの活用内容を説明する必要はありません。

状況によっては面接官などからゼミの内容について質問が出ることもあるでしょうが、それも本当にゼミのことを知りたいわけではなく、そうした会話からあなたの人となりを見ようとしていると考えましょう。

つまり、ゼミはあくまで話題の一つであり、本当に伝えなければならないのは常に自分自身です。

近年、ほとんどの企業が新卒採用でもっとも重視するのが、自社のマッチングです。

この人柄なら自社に合うだろう、長く活躍してくれるだろうと感じられる学生が選ばれているため、より人物像が分かるエピソードにすることが大切です。

ゼミの広報活動ではありませんし、研究の意義や成果をプレゼンテーションする場でもないことは忘れないでください。

【ゼミ経験を用いた自己PR】効果的なアピールのための自己PRの構成

ここからは、自己PRを効果的にアピールするためのテクニックの紹介です。

就活で採用担当者にわかりやすく魅力的に伝えるためには、基本となるフレームがありますのでそれを利用しましょう。

フレームは大まかに分けて6つあります。

①強み
⇒強みは~です
発揮したエピソード 
⇒~の経験で発揮されました
課題
⇒~という課題がありました
解決策
⇒解決のため~を行いました
結果
⇒結果~を達成しました
会社にどう貢献できるか
⇒~に活かしていきたいです

これは基本中の基本なので、まったくこの通りにまとめても良いのですが、あまりに定型文的になる場合もありますので、基本構成をふまえてアレンジすることもおすすめします。

まずは一度これに沿って文章を作成し、そこから相手企業の求める人物像に合わせて魅力的に手直ししていくのが良いでしょう。

【ゼミ経験を用いた自己PR】ゼミで得られるスキル

ゼミをテーマに自己PRを作成することは決まっているけれど、ゼミ経験を通じて自分の強みが分からない、何の強みをアピールできるのだろうと不安な人もいるでしょう。

自覚がなくても、ゼミを通じて様々な知識やスキルを身につけているはずです。

以下を参考にして、自分ならではの強みを発見し、自己PRを作成しましょう。

ゼミ活動による専門的知識

ゼミによっては、取り組み内容が異なり、それぞれ専門的な知識やスキルを身につけられていることでしょう。

志望企業の仕事内容とマッチする場合は、専門的な知識やスキルをアピールするのもおすすめです。

志望企業の業務内容と強みがマッチしている場合は、ゼミで身につけた専門的な知識やスキルを業務で活かせる可能性が高いです。

よって、自分が志望企業とマッチしていることを効果的に伝えることができるでしょう。

プレゼンスキル

ゼミの一環で、大会に出たりなど、自分のゼミの活動内容や自分たちのアイデアなどをプレゼンする機会があった人もいるでしょう。

プレゼンスキルは、営業職や企画職の場合、自分の考えや自社商品、自社サービスをプレゼンする機会が特に多いので、重宝されます。

プレゼンは、簡単そうに見えて、練習や準備が必要だったりと大変な部分が多いです。

だからこそ、大学生の段階でプレゼンのための練習や準備を経験していることは高い評価に繋がり、入社後の期待値が高まります。

プレゼンの経験がある人は、どんな力を発揮できたのかを交えてアピールしてみましょう。

問題解決能力

社会人は、問題や課題を自ら発見し、解決していくことの連続です。

また、顧客が抱える困難や問題に対して、自社製品やサービスを提供し、解決している仕事がほとんどと言えるでしょう。

そのため、大学生の段階で問題解決能力を発揮した経験がある人は、業務に直結する強み・経験なので、重宝される可能性が高まります。

特に、問題を自ら発見できる能力がある人は評価されやすいでしょう。

自ら問題や課題を発見し、解決した経験がある人はぜひアピールしましょう。

主体性

業種や職種によっても異なりますが、多くの企業は主体性のある人材を求めています。

企業として発展、成長していくためには、受動的な人材だけでは不可能です。

ゼミ活動の中で、求められている以上のことに自ら取り組んだり、お手伝いを知った経験がある人はおすすめです。

ただし、主体性と自分勝手は異なります。

主体性を発揮したエピソードを話す際に、選んだエピソードが自分勝手ではなかったか注意しましょう。

自己PRでは謙虚な態度を忘れずに、横柄な態度や自分勝手な印象が残らないようにエピソードを選びましょう。

リーダーシップ

ゼミでは、同じゼミのメンバ―と協力をして物事を進めていったと思います。

その際に、ゼミのメンバーをまとめ、同じ目的意識を持って行動することでリーダーシップを養うことができます。

就職後の仕事もリーダーシップが求められる場面が多くあります。

年次が上がっていけば、上司から指示されたことをやるというよりも、自ら課題やタスクを見つけ、目的を達成するために行動しなければならない場面が増えます。

その際にリーダーシップがあることで、チームのメンバーと協力して効率的かつ円滑に物事に向かって進めていくことができます。

ゼミでリーダーシップを発揮した経験がある人はリーダーシップをアピールするのもおすすめです。

マネジメントスキル

マネジメントスキルには、他人を管理する能力だけでなく、自分自身を律し、自身のタスクやスケジュールを管理することもマネジメントスキルに含まれます。

社会人になると、やるべきことが多く、複数のタスクを同時進行し、確実にこなさなくてはなりません。

この確実性を上げるために、マネジメントスキルが必要になります。

マネジメントスキルは、入社後すぐに必要になるので、「仕事を任せられる」と信頼を得られる可能性があります。

継続力

今まで身につけてきた知識やスキルもすぐに身につけられたわけではないと思います。

知識やスキルを身につけ、自分のものにするには、長い時間をかけ継続することが必要になります。

ゼミ活動の中で、専門的知識やスキルを身につけられたという人は、継続力が発揮できたともいえます。

入社後も継続力は求められます。

もし、ゼミ活動の中で目標に向かって継続して頑張れた経験がある人は、継続力も十分にアピールできます。

【ゼミ経験を用いた自己PR】自己PRで使えるゼミのエピソード

「ゼミ活動を自己PRで使いたいけれど、どのエピソードなら効果的なの?」「面接官に印象に残るエピソードは何?」と疑問に思っている人も多いでしょう。

エピソード選びで重要なのは、「何をしたか」ではなく「何を学んだのか、何を得たのか」です。

以下を参考にして、面接官に好印象を与えられる自己PRを作成しましょう。

周りから感謝されたエピソード

ゼミ活動の中で周りから感謝された経験がある人は多くいるでしょう。

例えば、誰もやりたがらない作業に取り組んだり、忙しそうにしている教授や友人の手伝いをしたことなどが挙げられます。

手の回らない作業や解決できない問題を手伝ったり、代わりにすることも仕事の一環と言えます。

そのため、このように周りから感謝されたエピソードは、仕事での再現性もあるため評価されやすいです。

ただし、やってほしいとお願いされて取り組んだエピソードではなく、自ら積極的に行動したエピソードを選びましょう。

物事が大きく・スムーズに進んだエピソード

自分が何か行動したことによって、ゼミ全体が目的達成に向かって大きく前進したり、作業がスムーズに進行したりしたエピソードは効果的です。

企業で働く際も、チームで協力しながら仕事をすることが求められます。

そのため、チームに貢献する協調性を持ってる人は重宝されるでしょう。

「あの時の自分の行動によってゼミ全体にいい影響をもたらすことができた」という経験がある人は深堀したうえで、自己PRで伝えるのがおすすめです。

自分が主体的に行動したエピソード

前述している通り、多くの企業は主体性がある人材を採用したいと考えています。

主体性がある人は、自ら積極的に仕事を見つけ、取り組んだり、新規事業を立ち上げたりなど、会社の売上向上、成績上昇に貢献する可能性が高いためです。

ただし、誰にも求められていないことを主体的に取り組んだとアピールしても、マイナスなイメージを与えてしまいます。

自分が主体的に行動した結果、感謝されたり、良い影響を与えられたエピソードを話すようにしましょう。

【ゼミ経験を用いた自己PR】例文を紹介

それでは具体的な例文を紹介します。

基本構成は前述のフレーム通りです。

魅力的な人物と思ってもらえることに注力していますので、ゼミの内容についてはほとんど触れていません。

自ら行動を起こせる自主性のある人物であることを前面に打ち出し、問題解決能力やチャレンジ精神があることを印象付ける構成になっています。

これらはあくまで参考ですので、実際に作成する際には自身の経験に合わせて構築してください。

例文①ゼミ新歓×周囲を巻き込む力

私の強みは、周囲を巻き込んで目標に向かって進む力があることです。
ゼミの新歓を実施することになった際、実は多くのゼミ生があまり参加に前向きではないことに気づき、どうすれば全員にとって有意義な時間になるか企画を練ったことがあります。
解決の糸口を探すため一人ひとりに話を聞いて回ったところ、ほとんどの人が「一人での参加は惨めだ」と思い込んでいることがわかりました。
確かに友人がいない大学に入ったなら、とても心細いはずです。
そこで私は歓迎する側のゼミ生に話をし、「来てくれてありがとう&友達つくろうの会」と命名し、「これからの大学生活を一緒に協力し合える仲間づくりをしよう」と呼びかけました。
テーマがはっきりしたことで参加意義がわかりやすくなり、結果としてこれからゼミ参加を検討したいという新大学生も含め、ゼミ生の2倍近くの参加者を集めることができました。
私はこうして周囲を巻き込み、全員でよりよい方向へ向かうことに大きな喜びを感じます。
御社においてもこの強みを活かし、全社全部署を巻き込んで業績向上に邁進したいです。

「ゼミ新歓×周囲を巻き込む力」のアピールです。

ゼミ経験ではありますが、組織運営においてどのように考え、動くことができるかがよく理解できます。

例文②ゼミのプレゼン大会×課題解決力

私には、課題解決力があるのが強みです。
大学2年の時、複数の大学のゼミが参加する対抗式のプレゼンテーション大会において、先輩のゼミ生たちが就活で忙しく、まったく集まれないという事態に陥りました。
しかも同学年のゼミ生は私のほか1人しかおらず、アルバイトばかりでほとんど参加していないような状況です。
それでも絶対に他校に負けたくないと考えた私は、ゼミ生全員に担当範囲を細かく割り振り、時間が合わないゼミ生のためにwebミーティングをメインとして進捗管理を実施することを提案しました。
この提案に従い、各自が何をすべきか、いつまでにすべきかを常に明確にし、情報を共有することで離れていても密なフィードバックを行う体制が整いました。
結果は3位でしたが、全員が一つの目標に向かって団結し、オンラインでも納得のいくプレゼンテーションができたことは大きな成果といえます。
御社においてもこうした課題解決力と諦めない心を活かし、結果の出せる仕事をしたいと考えます。

「ゼミのプレゼン大会×課題解決力」のアピールです。

チーム内の活動における課題を主体となって解決に導き、組織として大きな実績につなげたことは高く評価できます。

例文③ゼミの研究発表会×リーダーシップ

私の強みは、ここぞという時にリーダーシップを発揮できることです。
この強みが発揮されたのは、大学3年の時のゼミの研究発表会です。
私はリーダーではありませんでしたが、その時はメンバー全員が就活準備に忙しく、研究も資料作成もまったく進んでいませんでした。
私も状況は同じでしたが、こんなことで投げ出していてはこの先どんな仕事もできない強く感じ、率先して資料作成の役割分担仕分け、チェック、オンラインでの情報共有を開始しました。
そのうちチームが私中心に回るようになり、結果として研究発表を成功させることができました。
周囲から真のリーダーは私だったと言ってもらえたことが、自分の強みに気づけたきっかけです。
貴社においてもこのことで気づけたリーダーシップを発揮し、組織全体を俯瞰したうえで自分のできる役割を見つけ、目標達成のため貢献したいと考えます。

「ゼミの研究発表会×リーダーシップ」のアピールです。

このように肩書きは関係なく、実務としてリーダーシップを発揮することは十分可能です。

引率力、実行力、決断力などが伺えるエピソードとなっています。

例文④ゼミの組織改革×行動力

私の強みは「行動力」があることです。
私は学生時代、所属しているゼミの組織改革に取り組みました。
ゼミの課題は、主にコミュニケーション不足とタスクの適切な分担ができていないことでした。
私はまず、メンバーとの円滑なコミュニケーションを図るため、新たなプロジェクト管理ツールの導入を提案し、メンバーの意見を取り入れながら導入を進めました。
はじめはうまくいかないことも多かったですが、少しずつ浸透していっていると実感しました。その結果ゼミの組織全体の効率が向上し、プロジェクトの進捗もスムーズになりました。
メンバー同士のコミュニケーションも活発化し、協力関係が強化されていきました。
行動力を駆使し、貴社でも組織やプロジェクトの課題を的確に把握し、効果的な解決策を提案・実行することで、チーム全体の成果を最大化したいと考えております。

例文⑤ゼミの幹部×傾聴力

私の強みは「傾聴力」があることです。
私は学生時代、所属ゼミにおいて幹部の役職を経験いたしました。
ゼミのコンセプトは「お互いの意見を尊重しあう」ということで企画や交流イベントを行います。
しかし、ゼミのメンバー同士で十分に自分の意見を表明せずにいると感じていました。
私は、メンバーとの個別面談やグループディスカッションを積極的に行い、彼らが自分の考えをより積極的に表現できる環境を整備しました。
その結果、コミュニケーションが大幅に改善され、メンバー1人ひとりが自分の思っていることを表明できるようになりました。
うまくいった大きな原因の1つは、幹部同士が自分の「弱み」も開示して話し合えたから、他のメンバーも心理的に軽い気持ちになれたのかなと実感しています。
入社後も傾聴力やコミュニケーションスキルを駆使して、貴社のチームワークやプロジェクト進行に貢献したいと考えております。

例文⑥ ゼミ活動内容×プレゼンスキル

私の強みは、複雑な情報を分かりやすく伝えるプレゼンテーションスキルです。
​この強みを活かした経験として、ゼミの研究発表が挙げられます。
私たちのゼミでは月に一度、自分の研究を発表し、他の学生や教授からフィードバックを受ける機会がありました。
初めは、専門用語を多用してしまい、教授から『伝え方を工夫すればもっと良くなる』と指摘を受けました。
そこで、視覚的に情報を伝えるためのスライド作成や、要点を絞った簡潔な説明を心がけることにしました。
さらに、プレゼン後の質疑応答に備え、想定質問をリストアップして準備を徹底しました。
その結果、最終的な発表会では『非常に分かりやすく説得力がある』と高評価をいただきました。
この経験から、情報を整理し、相手に合った方法で伝える力を磨くことができました。
貴社でも、このスキルを活かして顧客やチーム内で円滑な情報共有を実現し、成果を高めていきたいと考えています。

例文⑦ ゼミのプロジェクト企画×コミュニケーション力

私の強みは、多様な意見をまとめて成果に繋げるコミュニケーション力です。
この強みを発揮した経験として、ゼミで地域活性化プロジェクトの企画を行ったことがあります。
このプロジェクトでは、ゼミ生10名でアイデアを出し合いながら進めましたが、初期段階では各自の意見がバラバラで、話し合いが停滞してしまいました。
そこで私は、まず全員の意見を丁寧に聞き、共通するポイントを見つけ出しました。
また、意見が対立した際には、それぞれの利点と課題を整理し、論点を明確にするよう努めました。
その結果、全員が納得する形でプロジェクトの方向性を決定し、無事に地域の特産品を活用した観光企画を成功させることができました。この経験を通じて、対話を通じて合意形成を図る大切さを学びました。
貴社でも、チーム内での円滑なコミュニケーションを通じて、プロジェクトの成功に貢献していきたいです。

例文⑧ ゼミのスピーチ大会×課題発見力

私の強みは、自分の取り組みを客観的に振り返り、課題を発見して改善できる力です。
この強みを活かした経験として、ゼミのスピーチ大会での挑戦があります。
最初の大会では、準備不足から言葉に詰まり、聴衆の反応も薄いものでした。
この結果を受けて、スピーチ内容と練習方法を見直すことにしました。
まず、他の参加者のスピーチを分析し、聴衆を惹きつけるポイントを洗い出しました。
その上で、内容をより具体的で感情に訴えるものに変更し、さらに1日2時間の練習を2週間続けることで、流暢に話せるようになりました。
その結果、次回の大会では聴衆からの評価が大きく向上し、優秀賞をいただくことができました。
この経験を基に、貴社でも課題を発見し、改善を通じて成果を生み出すプロセスを実践していきます。

例文⑨ ゼミのプロジェクト参加×主体力

私の強みは、自ら課題を見つけ行動する主体性です。
この強みを活かした経験として、ゼミでの日韓交流プロジェクトへの参加があります。
このプロジェクトでは、参加者間での役割分担が曖昧で、進行が停滞していました。
私はこの状況を放置せず、進行役を引き受けることを提案しました。まず、プロジェクトのゴールを再設定し、スケジュールを作成して役割分担を明確化しました。
また、オンラインミーティングを週1回設定し、進捗状況を全員で確認する仕組みを導入しました。
その結果、プロジェクトは予定通り進行し、交流会では双方の文化を共有する内容が好評を博しました。
この経験を通じて、状況を打破する主体性と行動力を培うことができました。
貴社でも、この姿勢を活かしてプロジェクトの推進力となり、成果を挙げたいと考えています。

例文⑩ ゼミのリーダー×マネジメント力

私の強みは、チームの目標達成に向けて全員をまとめるマネジメント力です。
この強みを発揮した経験として、ゼミでの共同研究プロジェクトのリーダーを務めたことがあります。
研究テーマが決まった後、メンバーのスケジュール調整が難航し、進行が遅れ気味でした。
そこで私は、各メンバーの得意分野とスケジュールを把握し、作業を効率的に分担しました。
また、進捗状況を週次で報告する仕組みを導入し、タスク管理を徹底しました。
その結果、全員の協力で研究を期限内に完成させ、発表会では教授からも高評価をいただきました。
この経験から、チームワークを重視した目標達成の方法を学びました。
貴社でも、この経験を活かし、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。

例文⑪ ゼミの卒業論文×根気強さ

私の強みは、困難な状況でも目標を諦めずにやり抜く根気強さです。
この強みは、卒業論文の執筆過程で発揮されました。
私は、消費者心理に基づいた購買行動の研究をテーマに選びましたが、データ収集の段階で統計的に有意なサンプル数が集まらず、研究が行き詰まりました。
解決策として、対象者へのリーチを広げるために複数のアンケート手法を組み合わせ、SNSや地域イベントを活用して協力を呼びかけました。
結果、目標のサンプル数を達成し、データ解析から新たな仮説を導き出すことができました。
最終的に、教授から『研究への真摯な姿勢が成果につながった』と評価を受けました。
この根気強さを活かし、貴社のプロジェクトでも粘り強く課題に取り組み、目標達成に貢献したいと考えています。

例文⑫ ゼミのコンテスト出場×洞察力

私の強みは、物事の本質を見抜く洞察力です。
この強みを発揮した経験として、ゼミで参加した全国ビジネスコンテストがあります。
テーマは地方創生であり、私たちは地方産品のブランド戦略を提案しました。
当初、観光PRを中心にした案を考えていましたが、競合チームとの差別化が課題でした。
市場調査を進める中で、商品の背景にある地域文化や歴史に注目するべきと判断し、これをストーリーテリングとして打ち出しました。この視点が評価され、コンテストでは優秀賞を受賞しました。
この経験を基に、貴社の市場分析や企画提案においても、洞察力を活かして新しい価値を創造していきたいです。

例文⑬ ゼミの活動実績×専門的な知識

私の強みは、専門的な知識を応用して実践的な成果を出す力です。
この強みを活かした経験として、ゼミでの消費者行動分析プロジェクトがあります。
私は、データ解析ソフトを用いて、購入傾向に関する大規模なデータを分析し、購買意欲を向上させる戦略を提案しました。
その際、統計的手法を駆使して正確な予測を立てることを心がけました。
この結果、私たちの提案が企業のマーケティング施策に採用され、売上増加に貢献しました。
この経験を活かし、貴社でも専門知識を基盤にした実践的な提案で、事業拡大に貢献していきたいと考えています。

例文⑭ ゼミのプロジェクト開発×課題解決力

私の強みは、目標達成に向けて課題を解決する力です。
この強みは、ゼミで行った新商品開発プロジェクトで発揮されました。
市場調査の結果、既存商品が若年層に訴求していないことが判明し、ターゲット層に合わせた新たなコンセプトを開発する必要がありました。
私は、ターゲット層のニーズを把握するためにオンラインアンケートを実施し、得られたデータを基にフルーツを使った新しい商品案を提案しました。
この案が採用され、最終的に売上が20%増加する結果を出しました。この経験から培った課題解決力を活かし、貴社でのプロジェクトにも貢献していきたいです。

例文⑮ゼミ発表×気配り

私の強みは、相手の立場を考えた気配りと工夫です。
この強みは、ゼミでの研究発表で活かされました。
発表内容が専門的で複雑だったため、聴衆の理解を深める工夫が求められました。
そこで、図解やグラフを多用したスライドを作成し、専門用語には全て注釈をつけました。
また、質疑応答の際には質問者の意図を的確に汲み取り、誤解が生じないよう丁寧に回答することを心がけました。
その結果、教授や同僚から『内容がよく伝わった』との高評価を得ました。
この経験を活かし、貴社でも顧客やチームメンバーへの丁寧な対応を通じて、信頼を築いていきたいです。

例文⑯ゼミの発表会×吸収力

私の強みは、新しい知識やスキルを迅速に吸収し、実践に活かせる力です。
この強みを活かした経験として、ゼミの発表会での取り組みがあります。
私の研究テーマでは、新しいデータ解析ソフトの使用が求められましたが、経験がなかったため、短期間でマニュアルやチュートリアルを徹底的に学習し、試行錯誤を重ねました。
結果として、発表時には高精度の解析結果を提示することができ、教授から『独創的で説得力のある発表だった』と評価されました。
​この吸収力を活かし、貴社で必要な知識やスキルを迅速に習得し、業務に貢献していきます。

【ゼミ経験を用いた自己PR】自己PR添削をするなら!

就活は長期戦であり心身ともにタフであることが望ましいですが、心が折れてしまい挫折する人も少なくありません。

自己PRの添削や面接練習などを行うことは1人では難しいでしょう。

エージェントが就活生の皆様に寄り添いながら、就活のサポートをいたします。

詳しい内容はこちら

まとめ

ゼミの経験は自己PRに十分使える題材ですが、内容と特に伝え方によって企業の採用担当者に響くか響かないかが左右されます。

ゼミの詳しい内容に触れる必要はなく、そこでどのような強みを発揮したか、それを相手企業でどう活かしたいかを伝えましょう。

自分の強みを見つけるには、一生懸命に取り組んだエピソードをピックアップしたり、周りの人に聞いたりして見つけることも有効です。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます