【例文5選】ガクチカの書き方が分からない学生必見!ガクチカの流れや注意点を解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ガクチカの書き方の流れ
・ガクチカで企業が評価するポイント
・参考例文

この記事をおすすめしたい人

・ガクチカの書き方の流れを知りたい人
・評価されるガクチカを作成したい人
・就活で失敗したくない人

目次目次を全て表示する

はじめに

就活を成功させるためには、自身の人となりをエントリーシートや面接の場でうまく表現する必要があります。

そのために欠かせないエッセンスの1つがガクチカです。

ガクチカをどのように書くべきか、どうすればよいか頭を悩ませる学生もいるでしょう。

この記事ではガクチカを書く理由について知り、どういったガクチカが評価されるのか、その書き方を解説しています。

履歴書の作成やエントリーシートの記入に頭を悩ませているという人はぜひ参考にしてください。

【ガクチカの書き方と流れ】なぜガクチカを書くの?

ガクチカとは、“学生時代に力(チカラ)を入れたこと”の略称で、就活において自分をアピールする項目のことを意味します。

ここで1つポイントとなるのは、力を入れたことが物事に取り組んで得た功績ではないという点です。

よく「自分は学生時代に輝かしい成功体験をしていないからガクチカが書けない」と誤解してしまう学生がいます。

しかし、企業が知りたい情報はおさめた功績の内容ではなく、あくまでも学生が実際に考えたことと行動のプロセスなのです。

どうしてガクチカを書く必要があるのかを、4つのポイントに絞って見ていきましょう。

・経験値を明確にするため
・企業とのマッチ度をはかるため
・原動力を知るため
・コミュニケーション能力を見るため

ガクチカの書き方を知る前に、採用担当がガクチカを知りたいと考える理由について考えます。

面接官に求められている内容が何かを知れば、より効果的なガクチカの使い方やアピール方法が身につくでしょう。

経験値を明確にするため

履歴書やエントリーシートにガクチカを書く理由は、学生の経験値を明確にするためです。

どんな学生であっても、学生生活を通じて得たことが何もないという人はいません。

たとえば自身の在籍する学部や専攻するゼミ、働いているアルバイト先はすべて自身の興味関心をもとに決めているでしょう。

もし、まったく興味のないものであったとしたら、それこそ何かしら選んだ理由があるはずです。

つまり自身が所属する場所でのできごとはすべて、自分の興味関心に通ずるものであります。

そこでの経験はすべて自身の経験値、糧となっているのです。

自分がどういった考えでここまでの人生選択をしてきたかを考えれば、おのずと経験値が明確になってくるでしょう。

企業とのマッチ度をはかるため

企業がガクチカを聞く理由は、学生の人柄を知りたいからです。

頑張ったことの内容や功績の素晴らしさを問われているのではありません。

ガクチカに書く内容がないと頭を悩ませる学生の多くは「何か大きな成功をしたことがないからガクチカに書ける内容がない」と言います。

しかし、ガクチカで聞かれているのは学生の人柄です。

重要なのは学生がガクチカのためにとった行動と、考えのプロセスです。

決しておさめた功績の素晴らしさや、内容を聞いているのではないというのがポイントといえるでしょう。

つまり、「どうしてガクチカを頑張ろうと考えたか、どんな行動を起こしたか」や「直面した困難についてどうやって対処したか」を伝えればよいのです。

これにより学生と企業の双方がマッチングをはかれます。

原動力を知るため

企業がなぜ学生時代に力を入れたことについて詳しく聞いてくるのかの理由の一つとして、あなたがどのようなものに突き動かされているのか、つまり原動力が何であるかを知るということが挙げられるでしょう。

原動力はモチベーションを知ることで、就活生が物事にどのように頑張っていくことができるのかを見ています。

その人が問題に直面した時にどのように対処していくかを見ることができるのはもちろんのこと、企業の業務内容と近しいことに興味を持って努力を続けることができるかという点も見られているのです。

コミュニケーション能力を見るため

学生時代に力を入れたことについて就活生が論理的に分かりやすく話を伝えることができるかというのも確認しているポイントの一つなのです。

物事を分かりやすく説明することは社会で重要視されることであり、どの企業も求めていることの一つです。

また、物事をわかりやすく説明できるということは、コミュニケーション能力が高いとみなされる可能性も高いです。

人と関わることを苦とせず、多くの人と円滑に意思疎通を図ることができる人材はどの業界の、どの企業においても求められているのです。

【ガクチカの書き方と流れ】評価されるガクチカとは?

履歴書やエントリーシート、そして面接の場で評価されるガクチカとはどういったものでしょうか?

効果的な書き方の道筋は決まっており、押さえておくべきポイントは以下の3つになります。

・企業で活かせる学びを書く 

・挫折経験を書く

・問題解決への取り組みを具体的に書く

前章でお伝えした通り、ガクチカで大事なのはおさめた功績の内容ではありません。

考えと行動のプロセス、そして学生の人柄がよくあらわれているかどうかです。

ここから評価されるガクチカの内容をつかんでいきましょう。

企業で活かせる学びを書く

ガクチカでは、入社してから活かせる社会人としての学びがあったことを伝えましょう。

よくあるガクチカの失敗例は、経験したエピソードを詳細に伝えようと、つい苦労話や思い入れを語りすぎてしまうことです。

そうなると採用担当の頭によぎるのは「この人は入社してからどんな人材になるか想像できない」という思いです。

最悪の場合、過去の経験に陶酔しているとも見なされてしまいます。

話の盛り上がりばかりに気を取られ、本質的な自分の人となりを伝えられなければ意味がないのです。

そうならないためにも、自分が社会人として活かせるガクチカで得た学びをしっかりアピールしましょう。

採用担当が、入社してからの成長ぶりに期待し、即戦力となるだろうと想像できることがポイントです。

挫折経験を書く

ガクチカで自分の考えと行動のプロセスをよりわかりやすく伝えるには、挫折した経験のエピソードが効果的です。

挫折経験と聞くと一見マイナスのエピソードに思えます。

しかし、就職活動の場において挫折経験は驚くほどのアピールエピソードとなります。

なぜなら社会人となったとしても、働いていくなかで挫折を味わうことはいくらでもあるからです。

特に最初のうちは失敗することもあるでしょうし、周りに迷惑をかけてしまう、怒られることもあるでしょう。

もちろん、挫折経験のつらさだけをドラマチックに語っていても、採用担当には何も響きません。

困難を乗り越えるための行動とプロセスを明確に伝えましょう。

ガクチカがより明確化されますし、自身の人材としての強みも再度認識できるのです。

問題解決への取り組みを具体的に書く

ガクチカでは、問題解決への取り組みをより具体的に伝えるとよいでしょう。

挫折した経験をそのままにするのではなく、そこからどうやって課題解決を導き出したのか、自身の考えと行動のプロセスを示します。

具体的には、挫折経験のエピソードを土台とし、話のゴールを企業で活かせる学びとするとよいでしょう。

問題解決ができ、いかに有能であったというエピソードではなく、乗り越えた過程を伝えることで能力や思考をアピールするのです。

何かができなくて挫折したのであれば、できるようになった結果ではなく、どうやって練習したかのプロセスを詳細に伝えましょう。

大きな失敗をしたのであれば、同じ失敗をしないようにどう工夫したのかリカバリーした詳細を伝えることに徹してください。

【ガクチカの書き方と流れ】書き方の流れ

評価されるガクチカの内容をふまえたうえで、論理的にガクチカを伝えるには、書き方と流れを徹底する必要があります。

大まかな流れとしては起承転結に加えて、ガクチカで得た学びを書きます。

ガクチカで題材とされるのはサークル活動やアルバイト、ゼミやアルバイトでの経験でしょう。

よくある失敗は、このガクチカの舞台になった経験の詳細を語ってしまって話が脱線してしまうことです。

内容がしっかりと伝わり、重要なポイントが網羅されたガクチカの書き方と流れを見ていきましょう。

概要(何をしたのか?)

ガクチカをいきなり始めるのではなく、前置きとしての簡単な状況説明が必要です。

なぜならガクチカを読む相手は、あなたのことをまったく知らない採用担当や面接官だからです。

自己紹介で大学名や学部名など自分の出身を明らかにするように、まずはガクチカの概要をわかりやすく伝えましょう。

のちに続く動機の前置きなので、所属しているゼミでの研究における話です、アルバイト先でリーダーに昇格した際の話です、などと一言添えるだけでかまいません。

動機(なぜ取り組んだのか?)

ガクチカに取り組んだ理由、動機も必ず聞かれるポイントです。

むしろ人柄をアピールするうえでかなり重要です。

アルバイトやゼミなどガクチカの題材は豊富にありますが、最初から就活を見越してガクチカに取り組む人はそう多くありません。

たとえば、アルバイトであれば単純にお金を稼ぎたいから、ゼミであれば単位取得のために必要だったからというのが本音でしょう。

しかし、この本音は就活の場で伝えるべきではありません。

あくまでも人柄につなげる内容にしてください。

働くことの大変さを理解したかったから、興味のもてる分野だったからなど言い換えて動機を伝えましょう。

過程や課題(どんな困難にぶつかったのか?)

ここは概要の続きともいえる部分で、ガクチカに取り組んだ過程や、そのなかで直面した課題について伝えましょう。

遭遇した困難がいかに問題なのか、自分の気持ちや感覚だけではなく具体的にどう問題であったかという前置きは必要になります。

ガクチカに取り組んだ必要性が伝えられるとよいでしょう。

なんとなく頑張ったのではなく、必要性を感じて行動を起こしているほうがより思考力のアピールにつながるからです。

課題を感じてそれが解決できた暁に得られた学びが、企業で活かせる学びに通じていると非常に論理的なガクチカとなるでしょう。

結果(最終的にどうなったのか?)

ガクチカで取り組んだことが、結果的にどうなったのかも必ず伝えます。

よくエピソードとして動機や課題を必死に伝えるあまり、この結論が抜けてしまうこともあります。

100%達成や優勝といった大きな成功ではなくてよいので、何かしらの成功体験を盛り込んでいることが重要です。

また、どのくらいよい結果を迎えられたかを端的に伝えるために、数値を用いて結果が伝えられるとよいでしょう。

数値は客観的に得られた結果・結末のよさを相手に伝えられるのでぜひ活用してください。

学び(それらの経験から何を得たのか?)

ガクチカを通じて学んだことは、社会人として活かせそうな行動規範ととらえるとよりまとめやすくなります。

この学びに対する説得力が増すほど、より効果的なガクチカのアピールをできたといえるでしょう。

単に素晴らしい青春を送ってきたと伝えるのではなく、人材としての伸びしろを面接官に感じとってもらえればよいのです。

新卒採用は企業にとっても大きな冒険で、本音をいえば即戦力となる学生が欲しいのはどの企業も同じでしょう。

学びを活用して、どういった人材として会社で活躍できるかを伝えてください。

貢献(学びを活かしてどのように貢献ができるのか)

ガクチカを書く際には、単純にガクチカだけを書いて終わってしまう人も決して少なくありません。

それが必ずしも良くないわけではないですが、大事なのは企業の立場になってアピールをすることです。

つまり、ガクチカから学んだことを、具体的に仕事でどう活かせるのかまで書くようにしましょう。

そこまで書いておけば、どんな採用担当者もあなたを採用した際のイメージがしやすくなります。

そのため、貢献できるポイントを書いていない人よりも、遥かに採用される可能性が高くなるでしょう。

どうしても本命企業を落としたくないなら、これは必要不可欠な要素になるといっても過言ではありません。

構成は大事だが、過程を記載すること

ガクチカを作成する際は、構成を大切にすることが非常に重要ではあります。

流れを意識して起承転結で書くことはとても大切です。

しかし、企業が最も知りたいのは、あなたのガクチカにおける過程であるということを忘れてはいけません。

構成を意識しすぎるがあまり、過程が十分に伝えられていないケースが多くあります。

構成はあくまで手段であり、遵守することが目的ではありません。

構成について過敏になりすぎず、完成した文章を自分で確認、または色々な人に読んでもらって、読みやすく、あなたの魅力が伝わるものであれば問題ありません。

【ガクチカの書き方と流れは?】よくある質問

ガクチカについて、実際に書いたことがない人ほど、わからないことが色々あることでしょう。

そんな人のために、ガクチカに関するよくある質問を、ここで詳しくまとめておきます。

疑問がある状態でガクチカを書いても失敗してしまうおそれがあるため、すべてクリアにしておくことが重要です。

そうすれば、余計なミスをすることなく、誰もがスムーズに就活を成功へ導くことができるでしょう。

ガクチカは深掘りをされるのか

まずガクチカの内容は、採用担当者の興味の有無は関係なく、基本的に深掘りされると思っておいてください。

その理由は、そこに書かれていることが事実なのかどうかを、確かめたいからです。

特に興味のある内容ほど、深掘りされる内容も増えていくでしょう。

だからこそ、あらかじめエントリーシートにガクチカを書く際には、どのような質問が飛んできそうなのかもイメージしながら書くことが大切です。

また、何を聞かれても良いように、何でも答えられるようにしておきましょう。

ちなみに、人によっては少しでも自分のことを良く見せるために、話を少し盛ることがあります。

しかし、余計な嘘をついてしまうと、話を深掘りされるほどバレやすくなってしまうでしょう。

そのため、どんなに良く見せたくても、事実だけを丁寧に伝えることが重要です。

ガクチカは複数用意するべきか

ガクチカのエピソードについては、できることなら色々用意しておく方が良いでしょう。

なぜなら、自分が応募する企業によって、適切なガクチカエピソードが変わってくるからです。

たとえ同じ業界の企業であったとしても、それぞれの企業で社風は違いますし、もちろん企業理念も大きく異なります。

そのため、求める人物像にもさまざまなパターンがあるのです。

ただし、1つの企業にアピールする内容として、複数のガクチカを使うのはやめましょう。

話の内容がわかりにくくなるおそれがあるため、自分のアピールしたいことがうまく伝わらないまま終わってしまうことがあります。

あくまでも1社につき1つのガクチカエピソードだけを使うことを、常に意識しておいてください。

ガクチカが見つからない時はどうする?

ガクチカを見つける方法については先ほど詳しく紹介しましたが、どうしても見つからない場合は、一度自己分析に集中してみるのも選択肢の1つです。

就活は様々な対策や選考が同時に進んでいくため、色々な物事に同時に取り組まなければなりません。

しかし、ガクチカはほとんどの企業においてESか面接、または両方で問われるもののため、いくら他の対策を行ったとしても全く思いつかなければ不利になってしまいます。

そこで一度、あなたが学生時代に時間をかけたことに熱中したことなどについてもう一度考えてみることをおすすめします。

【ガクチカの書き方と流れ】ガクチカの探し方

続いて、ガクチカの探し方について確認しましょう。

就活において、学生時代に力を入れたことを紹介しなければならないけれども、何も思いつかないという人は多いです。

下記の3つに取り組み、探してみましょう。

これまでの経験を振り返る

これまでの経験を振り返ることは、ガクチカを探す上で最も有効な選択肢の一つであると言えます。

ガクチカがない、何も思いつかないという方は、一度自己分析などを通じて自己の経験を振り返ってみましょう。

自己分析の方法には、自分史を用いることやモチベーショングラフ、マインドマップやwill, can, mustの3つの輪などが挙げられます。

・自分史
・モチベーショングラフ(自分史)
・マインドマップ
・will,can,mustの3つの輪

自分に合っている方法で、もう一度実行分析をしてみましょう。

自己分析の詳しい方法については、こちらの記事で紹介しているため、ぜひ確認してみてください。

企業の求める人物像を把握する

ガクチカについて考えるにあたっては、企業の求めている人物像を先に把握するのも選択肢の一つです。

企業がどのような人材を求めているかについて確認すれば、それに応じたエピソードを思い出せるかもしれません。

また、企業の求めている人物像に沿った自分に関する説明ができれば、企業研究をしっかり行っている、モチベーションが高い人材であることも合わせてアピール可能です。

採用ページなど基本的なものだけでなく、有価証券報告書や社長や役員クラスのインタビュー記事などが確認できる場合は、全てに目を通してみて、求めている人物像を理解し、自分との共通点が何かないか考えてみましょう。

自分の経験とマッチするものを探す

企業の求めている人物像について確認できたら、続いてそれにマッチした自分の経験を探してみましょう。

コミュニケーション能力の高い人材が求められているならば、部活やサークルなどでリーダーとしてグループをまとめた経験。

分析力が求められているならば、大学のゼミで研究に取り組んだ経験などを話しましょう。

できる限り、企業の求めている人物像に合わせてアピールをしなければ、ミスマッチであると判断され、落とされてしまう可能性もあります。

企業の求めている人物像であることが分かりやすく伝わる経験がないか考えてみましょう。

【ガクチカの書き方と流れ】ガクチカを書く上での注意点

ここまで学生時代に力を入れたことについて紹介する際の重要なポイントについても詳しく紹介してきました。

しかし、就活は総合点で判断されるので、マイナスのイメージを与えないように工夫をすることも非常に重要であると言えるのです。

書き方によっては面接官にマイナスなイメージを持たせてしまうような注意点があることも忘れないでおきましょう。

下記の3つのポイントを参考にした上で、プラスのイメージを保ちつつ、マイナスのイメージを与えないような文章を作成することが大切です。

企業に合わせた内容を意識する

可能な限り、企業に合わせたような内容を意識することが重要であると言えるでしょう。

先ほども述べたように、企業は自社とのマッチ度を、ガクチカを通して確認しているのです。

あなたが企業に合っているか、合っていないかというのは非常に重要なポイントなのです。

企業が欲しい人材はどのような人材なのか、公式サイトなどをチェックしてよく理解し、ガクチカの内容を考えていく必要があると言えるでしょう。

このようなことを意識して作成していると、採用担当者にも伝わることがあります。

つまり「弊社に入社するために色々と努力して調べてくれたのだな」とプラスのイメージを持ってくれる可能性が高いので、そういった点でも含めておきたい内容になります。

嘘をつくことは絶対にNG

ガクチカにおいて嘘をつくのは絶対にやめましょう。

大学時代は楽しいものですし、サークルやアルバイトなどに明け暮れていて、ほとんど勉強しなかった、その他誇れるような経験が何もない、と慌ててこの記事を開いている人も多いでしょう。

しかし、そこで、例えば英語を全く勉強していないのに「TOEICで800点を取るために頑張った」や、ボランティアをしていないのに「週に1回ボランティアに参加していた」など嘘をつくのはよくありません。

いつかバレますし、下手をするとその文章を読むだけで嘘がばれるかもしれません。

最終的に内定を得てから嘘がばれてしまった場合に至っては、内定取り消しで就活が台無しになる可能性もあります。

こうしたマイナス点を考えると、そのままの自然体で挑むことの方がよっぽど重要であると言えるでしょう。

専門用語を使わないようにする

学生時代に力を入れたことというのは、のめり込んだことでもあるので、専門的な知識が身についていることも多いでしょう。

サークルやアルバイト、ゼミの研究内容などを取り扱う人が多いでしょうが、専門用語が紛れ込んでいないか再度確認する必要があります。

基本的に、企業の採用担当者はあなたのことを何も知らないという前提で作成する必要があります。

聞いたことのないカタカナ語や特殊な言葉を用いる場合、伝わらない可能性が高いですし、伝わったとしても誰でもわかるような文章を書けていないと低評価になることは間違いありません。

必ず、全く専門知識のない、あなたのことを何も知らない赤の他人が読んだとしても伝わるような内容を書くことを心がけましょう。

読みやすい文章にする

文章の読みやすさを意識しましょう。

一文がまとまっていても、繋げて読むと伝えたいガクチカの流れが不自然になってしまうことがあります。

作成後は必ず自分で読み返してガクチカの流れが自然であるか、読みやすいものであるかを確認しましょう。

【ガクチカの書き方と流れ】例文を知っておこう

ガクチカで伝えるべき内容を網羅したあとは、実際の例文を使ったケーススタディでガクチカに対する理解を深めましょう。

アルバイトでの経験や部活動などでの経験は、多くのガクチカで語られるエピソードです。

お伝えした通り、ガクチカの基本的な構成はどれも同じです。

例文を知っておけば、いろいろとアレンジができます。

さまざまな業界の企業を受けようと思っている人は、基本構成を参考に複数パターンのガクチカを用意できるとよいでしょう。

「ガクチカの例文」について紹介している記事を用意しましたので、そちらについてもあわせてご確認ください。

概要・動機・過程や課題・結果・学びの5つのポイントがしっかりと盛り込まれているか注意してみてください。

例文1:サークル

私は学生時代、テニス部に所属しており練習にはげんでいました。仲間と切磋琢磨しながら取り組める、学生のあいだしかできない経験は部活だと思ったからです。自身も主将に任命され、団体戦での地区大会優勝を目標に掲げますが、部員の怪我や不調が相次ぎ一時は部活全体の士気が落ちます。現状を打破するため、部員一人ひとりと個別ミーティングをしました。練習方法の変化やミーティング不足を懸念する部員が多いとわかり、緊急ミーティングで決めた練習方法を取り入れました。定期ミーティングの数も増やしたことで部員の足並みがそろい、先月の地区大会で2位という成績をおさめることができたのです。目標のためには1人が頑張るのではなく全員が一致団結し、日々のコミュニケーションが重要だと学びました。貴社でも個人プレーに走らずメンバー全員と手を取り合って仕事に向き合いたいと思います。

例文2:アルバイト(飲食店)

学生時代、私が特に力を入れたことは飲食店でのアルバイト経験です。アルバイトを始めた当初、お店は特に週末などの混雑時に従業員間の連携が取れておらず、お客様への対応がスムーズでない状況がありました。この問題を解決するため、私はまず従業員間のコミュニケーションの向上を図ることに集中しました。それには、共通の業務マニュアルの作成が効果的だと考えました。各業務の流れや注意点をまとめたマニュアルを作成し、全従業員が同じ基準で作業できるようにしました。さらに日常の業務中にも従業員同士で意見交換の場を設け、互いの業務理解を深めるよう努めました。これによりお客様への迅速かつ丁寧な対応が可能となり、店舗の評価も向上しました。私はこの経験を通じて、チームワークとコミュニケーションの重要性を深く理解しました。これらのスキルは、どのような職場においても重要なものであり、貴社での業務においても大いに役立つと確信しています。このアルバイト経験は、私にとってチームとしての一体感を醸成し、効率的かつ質の高いサービスを提供するための方法を学んだ貴重な機会でした。

例文3:ゼミ

学生時代、私が最も力を入れたことは、ゼミでのグループ活動です。ゼミではメンバーと協力して複数のプロジェクトに取り組みました。初めての大きな課題ではメンバー間の意見の相違から話し合いがうまくまとまらず、プロジェクトの進行に難航しましたが、状況を打開するため、私たちは話し合いの方法を見直すことにしました。各メンバーの意見を平等に聞き出し、一つひとつのアイデアに対して具体的なフィードバックを提供することを提案しました。また、それぞれの得意分野を生かすために、メンバーを小グループに分けてタスクを分担しました。これにより、各々が自分の得意分野で貢献できる環境を作り出し、プロジェクトの進行がスムーズになりました。この取り組みにより、グループ活動が格段に効率的に進むようになり、最終的には高い評価を受ける成果を上げることができました。この経験から、私は協調性の重要性と、異なる意見を調和させることの価値を深く理解しました。また、チームの一員として自分の役割を果たすこと、そして他者の意見に耳を傾けることの重要性を学びました。

例文4:インターン

学生時代、私が最も力を入れたのは長期インターンシップの経験です。インターンシップに参加した動機は、理論だけでなく実際の業務を通じて学ぶことの重要性を感じたからです。初めの頃は業務の流れや仕事の進め方に戸惑い、何から手をつけていいか分からないことも多くありました。そこで私は積極的に先輩に質問をし、実務のノウハウを吸収するよう努めました。また、自分自身で目標を設定し、それに基づいて仕事を進めるようになりました。このような取り組みを続けるうちに、徐々に業務に慣れ、できることが増えていきました。結果として、インターンシップの後半では、より重要な業務を任されるようになりました。この経験を通じて、実践的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力や計画性の重要性も学びました。このインターンシップを通じて得られた知見やスキルは将来のキャリアにおいて非常に価値のあるものであり、貴社における業務にも大いに役立つと確信しています。私は、このインターンシップで培った能力を活かし、貴社での新たな挑戦に全力を尽くしたいと考えています。

例文5:資格取得

私は大学時代、TOEICの勉強に力を入れていました。当初、自分の英語力の不足を痛感していたため、TOEICのスコアアップに注力しました。まず、私は計画的な勉強法を採用し、単語学習、文法の復習、リスニング練習などを日々のルーチンとして取り入れ、効率的な学習を心がけました。さらに、実際に英語を話す機会を設け、学習した内容を実践的な形で応用することを重視しました。この地道な努力の結果、TOEICで800点を達成することができました。この経験は継続力や自己管理能力を身につける大きな機会となりました。英語学習を通じて得た粘り強さや計画性は、今後の仕事でも大きな力となると確信しています。このTOEICの勉強により得た英語力の向上は、グローバル化が進む現代社会において非常に重要なスキルです。そして、目標に向かってコツコツと努力を重ねる姿勢は貴社での業務においても同様に価値のある資質であると考えています。私はこの経験を通して培った英語力と継続力を活かし、貴社の一員として貢献したいと強く願っています。

【ガクチカの書き方と流れ】完成度を高めるために

エントリーシートに書くガクチカを、できるだけ良いものにしたいと思っている人も少なくないはずです。

そんな時は、ちょっとしたことをするだけで、完成度を簡単に高めることができます。

これは誰にでもすぐに試せるコツになっているので、ここで詳しく紹介しましょう。

特に就活はどんな人にとっても人生のターニングポイントになる出来事だと思いますので、決して手を抜かないように気をつけてください。

そうすれば、あなたも理想的な人生の一歩を、必ず踏み出すことができます。

予想質問集を作って対策しておく

予想問題集を作って対策しておくことで、心に余裕を持って面接に臨むことが可能です。

ESに通過した後の面接においては、あらかじめあなたが提出したガクチカに目を通した面接官がさらに詳細について聞いてくる可能性が非常に高いです。

そのため、自分で何度も読み返してどのような部分を深掘りされそうかについて箇条書きにし、それの回答を用意しておきましょう。

あらかじめ、ある程度対策ができている人は心に余裕を持って臨めるため、面接における他の質問に対してもスムーズに回答できます。

声に出して読んでみる

まず覚えておいてほしいのが、書き終えたガクチカをそのままにするのではなく、必ず声に出して読むようにすることです。

人によっては一応目だけで読み返すこともあるかもしれませんが、声に出すのと目で読むのとでは大きく違いがあります。

なぜなら、実際に言葉を口にすることになるため、いざ間違った文章に当たった時にすぐ気づくことができるからです。

目視だけではどうしても見間違えてしまうことがありますので、声に出して読むことは非常に大切なことだといえるでしょう。

また、その様子を録音しておき、さらに聞き直すようにするのもおすすめです。

これによって客観的に判断できるようにもなるため、さらに完成度の高いガクチカになるでしょう。

他の人に添削してもらう

これからエントリーシートに書いたガクチカを見直す際には、自分1人の力だけではなく、他の人にも協力してもらう方法があります。

誰かに添削してもらうメリットは、何よりも自力で発見できないダメなポイントを洗い出しやすくなることです。

自分で書いた文章は、たとえ自分の中で良いものだと思っていたとしても、人が見たらそんなことがないことも十分にありえます。

もちろんエントリーシートを見て判断を下すのは企業側になりますので、第三者が見て良いと思えるような内容になっているのが重要です。

だからこそ、ガクチカエピソードのクオリティを上げたい人は、身近にいる他の人にも必ず見てもらうようにしてください。

就活エージェントに相談してみよう

実際にエントリーシートを見てもらう上で、頼む相手に困る人もいるかもしれません。

基本的には、どんな人が相手でもOKです。

例えば、今まで就活を経験したことのある両親や兄弟であれば、何か大きなヒントが得られる可能性が高いでしょう。

もしさらに役立つフィードバックを得たいと思っている場合は、就活のプロに添削をしてもらうのもおすすめです。

実は就活エージェントと呼ばれる、就活支援サービスが存在します。

そこではプロのアドバイザーにさまざまなサポートをしてもらうことができ、もちろんエントリーシートの添削も依頼できるのがポイントです。

興味がある人は、以下の就活エージェントを一度試してみると良いでしょう。

【ガクチカの書き方と流れ】まとめ

効果的なガクチカの書き方を知るために、ガクチカを書く理由や評価されるガクチカとはどういったものであるかを解説しました。

自己アピールにつながるガクチカは、どうしてそのガクチカに力を入れたのか、考え方や行動のプロセスが求められます。

自身の強みや、長所と短所といった部分とリンクしたガクチカが書けると説得力も上がるでしょう。

また、必要な文字数や話せる所要時間に応じて内容や長さ、流れをわかりやすくできると、よりよいガクチカとなります。

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