アルバイト経験でのガクチカの例文6選!職種別に例文や書き方を紹介!

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はじめに

就活の際に聞かれることで就活生を悩ませるものの1つが「学生時代に力を入れたものはなんですか」といった質問です。

略して「ガクチカ」と呼ばれるこの質問への回答としては、勉強やサークル活動などさまざまなものが考えられるでしょう。

今回は、このガクチカへの回答としてアルバイトの経験を書こうと考えている方へ向けて、その注意点や例文を紹介していきます。

実際に頑張ったアルバイトでも書き方や伝え方を間違うと相手には十分に伝わりません。

アルバイト経験を就活で活かすために、しっかりとガクチカでの書き方を学びましょう。

【ガクチカアルバイトの例文を紹介】アルバイト経験で書く際の注意点

ガクチカをアルバイト経験で書く場合、単に自身が頑張った経験や苦労した出来事を書き連ねるだけだと十分ではありません。

就活の選考で使われている以上、相手も何か狙いがあってこの質問をしているのです。

その狙いと記述の内容がズレていると、本来ならしっかり評価されるべき経験や行動をしていても就活で役立てられません。

また、ここで紹介する注意点はガクチカ以外でも相手にエピソードを伝えるさまざまな場面で重要です。

それではアルバイトの経験でガクチカを書く際に注意するべき点を順番に確認していきましょう。

アルバイト内容だけを言わない

ガクチカでアルバイト経験を書くことは問題ありません。

そこで人事担当者が知りたいのはアルバイトの仕事の内容ではなく、それを行った人物についてです。

仕事のマニュアルを求めているわけではないので、アルバイトの業務内容や労働環境だけを詳細に説明しても、それは自身のアピールにはなりません。

一方で自身の経験や行動だけを語り、仕事の内容にまったく言及しないのも場合によっては問題です。

一口に接客業と言っても具体的な業務内容は仕事によって異なり、そこから生まれる学びにも違いが生じます。

特にあまり一般的でないアルバイトでは、業務内容の説明がないとエピソードや成長が妥当かどうか判断するのも困難です。

アルバイト内容に応じて最低限の説明を行い、残りを自身の経験や学びのアピールに使いましょう。

具体的なエピソードを使う

アルバイトで得た経験を説明する際は、具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。

あまりに漠然とした表現をしてしまうと、そのアルバイトや個人特有の要素が見えてこず、ほかの就活生のなかに埋もれてしまいます。

アルバイトで実際にどのようなことが起こり、それに対してどう考え、どう行動したのかを順序立てて説明することで人物の思考や特徴が見えてくるのです。

一方で、あまりに具体的に描写しすぎても、それが相手の理解を妨げてしまっては意味がありません。

個人名などは省略し、先輩や後輩、同僚など関係性や固有名詞に適度なデフォルメをすることも大切です。

あくまで目的はエピソードの記述を通して自分の価値観や強みを伝えることだと理解して、何を書くかを考えてみるとよいでしょう。

実際の数字を多く使う

具体的な数字を用いることは、主張に説得力をもたせる際に重要なテクニックの1つです。

「たくさん接客をした」「店の売り上げ増加に貢献した」というエピソードを伝える場合でも「1日に100人を相手に接客をした」「店の売り上げが1.5倍になった」といった数字を明確にすることで、頑張りの程度や行動の結果が伝わりやすくなります。

また、仕事の内容について説明をする段階でも、必要であれば実際の数字を使いましょう。

具体的な勤務時間や同僚の人数などを明示することで、仕事場の環境やつらさのイメージが容易になる場合があります。

すべての数字を明記しても内容が煩雑になるだけなので、こちらも自身のことを伝えるためにどの数字を明記するかしっかりと考え、内容の取捨選択することが重要です。

【ガクチカアルバイトの例文を紹介】ガクチカを書くときのコツ

ここまではガクチカでアルバイト経験について書く際の注意点を見てきました。

つぎは実際にガクチカを書くときに使えるコツを紹介します。

評価されるガクチカには共通する構成のコツがあり、これに則って記述をすることでより的確に経験や学びを伝えることが可能です。

今回はガクチカを課題、過程、結果、分析の4段階に分け、それぞれどのような内容を書けばよいのか解説を行います。

この構成をもとに自身の経験内容や文字数に応じた記述を行い、完成度の高いガクチカを目指しましょう。

課題(どんな問題が起きたか)

アルバイトに関するガクチカで最初に書くのは課題です。

仕事をするなかでどのような問題が起きたか、何を改善すべきと感じたかなどを記述しましょう。

ここでは課題が発生した状況も伝えておく必要があるので、アルバイトを行った環境や仕事内容について説明が必要だと感じた場合はここで記述を行います。

課題を記述する際は、先述したように具体的なエピソードの使用を心がけましょう。

アルバイトの現場における人手不足や顧客とのトラブルなど、課題はさまざまな問題に設定することが可能です。

過程(問題への取り組み)

アルバイトに関する説明と具体的な課題の記述が終わったら、つぎは過程の記述を行います。

ここでいう過程は課題の項で記述した問題に対する取り組みのことです。

問題と感じた要素について具体的にどのような対策を行ったか、自身の行動を記述しましょう。

ここでは課題に対してなぜその行動を取ったのかという説明も忘れてはいけません。

課題から過程への一連の流れでその人の発想力や分析力、論理的思考能力などもはかることが可能です。

自身で読み返し、論理的な破綻や飛躍がないかも確認しておきましょう。

結果(それによりどうなったか)

過程で行動を描写したあとは、その結果どうなったかを記述します。

結果を描写する際は実際の数字を用いることで前後の変化を明確化し、過程の重要性を印象づけることが可能です。

ここでの結果は必ずしも大成功でなくてよいのです。

つぎに記述する分析の項目で自身の成長や変化につなげられれば、たとえ行動の結果が問題の解決につながらなかったとしても、その経験は重要な意味をもちます。

結果の成否だけでなく自身のアピールしたいことも考えてエピソードを選びましょう。

それに対する自分の分析

最後は一連の流れを経たうえで、自分の分析を記述します。

ここでは自分の学びや成長、結果を受けて考えたことを書くとよいでしょう。

結果が成功した場合は、自身はそれにより何を得たのか、取り組む前後で何が変わったのを分析することで成長性のアピールが可能です。

また結果が失敗に終わった場合でも、その失敗から何を学んだのか、どの点が問題だったと感じているのかを分析することで、挫折や困難に直面した際の強さや分析力を強みにできます。

ガクチカのまとめ部分なので、ここであいまいな結論にならないよう注意しましょう。

【ガクチカアルバイトの例文を紹介】例文を職種別に紹介

つぎはガクチカでアルバイトについて書く際の例文を職種別に紹介していきます。

職種によって課題となる問題や対応策も異なるため、同じアルバイトというテーマでガクチカを書く際にもそれぞれ異なるアプローチが必要です。

職種ごとの例文を見ることによって、類似した課題の記述方法や分析の方法を学べます。

また例文集を読めば、自身では課題と感じていなかった問題、意識せずに行っていた行動を客観視し、エピソードとしてとらえ直すこともできるでしょう。

今回は学生のアルバイト先としてメジャーな塾講師、接客業、キッチンスタッフなどの裏方、事務系の4つの職種についてそれぞれ例文を紹介します。

職種ごとに共通した問題点もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

塾講師

テストの点数が低く悩んでいる子どもの担当になった際、彼自身は勉強に対するやる気もあり頭の回転も速く見えたため、なぜ成績が伸びないのか理由を見つけようと試みました。

彼のことを知るために私が取った行動は、勉強以外でも交流を多くもつようにし、趣味の話や友達のことなどさまざまな話を聞くことです。

すると、疑問点を放置したまま先に進んでしまう授業のやり方に問題があるとわかりました。

この問題点を解決するために必要なのは、質問時間の確保と疑問点に対する説明の強化です。

その点を強化した結果、国語と算数で30点、ほかの教科でも10点ほどテストの点数が上昇しました。

同じ問題を抱えている子どもでもそれぞれ原因と必要な対応は異なり、それを見つけるためには相手をよく知らなければならないのだと強く学びました。

接客業

接客業はシフトの自由もききやすく、遅い時間帯にも仕事ができることから学生に人気のあるアルバイトです。

一方で、接客業のアルバイト経験がガクチカに活用されるケースも多いため、より細分化した職種ごとの独自性を出していくことが重要になります。

ほかの接客業にはない特有の課題や解決策を考えることで、エピソードに個性を出すことも可能です。

接客業のなかでも学生のアルバイトが多い、カフェ、スーパー、居酒屋についてそれぞれどのようなガクチカの書き方があるのかを確認してみましょう。

カフェのアルバイト経験

カフェでホールスタッフとして働いていた際、問題となっていたのは来店客数と売り上げが前年比より下がっていたことです。

提供するメニューや調理方法に関しては見直されていましたが、自分にはできることがありませんでした。

そこで、アンケートを設置してお客様の意見を聞きつつ、お客様の行動や店内の様子をよく観察するようにしました。

その結果わかったのは、お客様が店内にやや居心地の悪さを感じていること、店頭の看板やメニューを見て帰ってしまうお客様が多いことです。

そのため店内のBGMの変更、看板やディスプレイの清掃強化といった対策を提案し実行した結果、売り上げは20%増え、前年比と同水準にまで回復しました。

料理に問題があるという先入観にとらわれず、自分の担当している範囲でできることを探したことがよい結果に結びついたと考えています。

スーパーでのアルバイト経験

大手スーパーで日用品の棚を担当している際に、ある商品の販売数がほかの店舗に比べてかなり低いことが改善すべき問題となっていました。

他店舗の担当者とも話し合い、ディスプレイの統一や割引の実施などを行いましたが効果は現れず、ほかの原因も思い当たらない状態だったのです。

そこで他店舗にヘルプとして派遣してもらい、何が違うのか自分の目で確認したところ、スーパーを利用するお客様の年齢層が違うとわかりました。

自分のいた店舗では高齢のお客様が多く商品の使い方やメリットが十分に伝わっていなかったと考え、より伝わりやすい宣伝POPを作ったところ、1週間の平均販売数は5個から20個にまで上昇しました。

自身で積極的に動くことの重要性と、視点を広くもつことの大切さを学んだエピソードです。

居酒屋でのアルバイト経験

団体のお客様が多く夜間は非常に込み合う居酒屋でホールスタッフのリーダーとして働いていたとき、問題となっていたのはお客様からのクレームの多さです。

他のスタッフとも話し合い、丁寧な接客を心がけていましたがクレームの多さは変わらなかったため、別の根本的な原因があるのだと考えました。

そこでマネージャーと話し合って試験的にオーダーの方法を変更したところ、ホールスタッフの負担が減り、配膳ミスや注文の聞き取りミスも少なくなり、クレームも減ったのです。

マネージャーは当初否定的でしたが現場のスタッフの意見を取りまとめ、理論立てて主張を行ったことで話を聞いてもらえました。

リーダーは責任もあり、つらいことも多い立場でしたが、みんなを引っ張って問題の解決に動ける点はやりがいがあり自分に向いている仕事だと感じています。

キッチンスタッフなどの裏方

私が働いていたのは大型の焼き肉チェーン店です。

その際、スタッフの数は十分にいるはずなのですが、オーダーが増えると料理の提供がスムーズにできず、お客様をお待たせする状況が増えていました。

自分はこの問題の原因はスタッフ個人の役割意識の薄さにあると考え、そのときに店長へ提案したのはオーダーが入った際に何をやるべきかというマニュアル作りです。

そのマニュアルを配布し、それぞれが自身の仕事を把握して行動できるようになった結果、混雑している状況でもお客様をお待たせすることがなくなりました。

そのあと、自分の作ったマニュアルはほかの店舗にも共有されることになりました。

職場のなかで課題を見つけ出し、その解決策を提示して成果をあげられた経験は、自分のなかで大きな自信になっています。

事務系

私は接客業など対面でコミュニケーションを取ることがあまり得意ではなかったので、事務のアルバイトを選びました。

しかし当時自分が考えていたのとは異なり、事務はほかの社員さんとコミュニケーションや連携が必要不可欠な業務です。

そのため、当初は思ったように仕事が進められず、ミスをしてしまうことも少なくありませんでした。

この状況をなんとか改善しようと思い、私が取った行動は先輩へ相談をすることです。

その結果、先輩は私と社員の方たちがコミュニケーションを取るする手助けに入ってくれました。

社員の方たちも私が十分に仕事の内容を理解できていなかったことに気づいていなかったらしく、このきっかけがなければお互い誤解したまま大きな失敗をしていたかもしれません。

悩みがあるときは誰かに相談し、解決のために動くことが重要だと学びました。

【ガクチカアルバイトの例文を紹介】まとめ

さまざまな人と触れ合い社会経験を積めるアルバイトは、ガクチカに書く内容として十分なものです。

しかし仕事の内容を説明しただけの記述や漠然としたエピソードの羅列では、その頑張りを効果的に伝えられません。

課題、過程、結果、分析という4つのパートを意識して記述を行い、自身が何を伝えたいのか、どうすれば自分のことが相手に伝わるのかを考えてみましょう。

どのような仕事の現場にも成長のきっかけや課題は存在しています。

社会に出たあとの予行演習として、自身のアルバイト経験についてあらためて考えてみましょう。

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