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はじめに
就活の面接でおこなわれるグループディスカッションは、簡単に考えていると大きな落とし穴になります。
複数の就活生を一気に選考できるため、応募者の多い企業では、面接の時間短縮手段として実施される場合もあります。
つまりライバルは多く、面接官に対してダイレクトに自己アピールなどがしにくい分、十分な対策が必要です。
もしグループディスカッションで落ちることが多い、苦手だというなら、ここでしっかり落ちる原因を理解し、有効な対策を見つけましょう。
- グループディスカッションで落ちる原因
- グループディスカッションが苦手な場合の対処法
- グループディスカッションのコツ
- グループディスカッションが苦手な人
- グループディスカッションの対策をしたい人
- グループディスカッションを得意にしたい人
【グループディスカッションで落ちる人とは】グループディスカッションで落ちる原因6選
グループディスカッションで落ちる原因はもちろんさまざまです。
そこで、分析すると根本的な問題が3つ浮上します。
落ちることが多い人は、この問題に気づいていない可能性があるのです。
自分に潜んでいる問題点を理解しないまま、無意識にマイナス行動を取っている限り、いつまでたってもグループディスカッションをクリアすることはできないでしょう。
それでは、具体的にどのような問題点が落ちる原因になっているのでしょうか。
①グループディスカッションの目的を理解していない
まず、企業側がグループディスカッションを実施する目的について理解していないことがあげられます。
残酷ですがほとんどの場合、グループディスカッションは選考の序盤に設定されています。
そして、ワンステップ上の面接に進めない学生を足切りする目的で実施されるのが実情です。
最初からふるいにかけられていることを理解し、なんとしてもそこで勝ち残るテクニックを身につける必要があります。
ただし、だからといって、ほかの就活生を蹴落とすために論破しようとするのは大きな間違いです。
なぜならグループディスカッションは、グループ=チーム全員で1つの結論を出すべく、協力する協働手段だからです。
企業側はこの難しい課題のもと、一人ひとりがどのような振る舞いや思考ができるかをじっくり見ています。
他者を活かしながら自分の存在感を発揮して役割を果たす、そんな輝くポテンシャルがある人材を見つけ出すことが企業側の目的だと理解しておきましょう。
②議論の進め方を知らない
グループディスカッションは、与えられた課題についてグループのメンバーと議論し、結論を導き出す作業です。
つまり議論の進め方を理解しておかないと、そもそもグループディスカッションが成立しません。
グループディスカッションは、「前提確認・定義づけ→意見出し→意見のまとめ→結論」という基本的な流れにそって進めていきます。
この原則を知らずに話し合おうとしても一向に進みません。
ほかのメンバーはこの原則を理解していて、自分だけが理解していなかったとしましょう。
その場合は、1人だけグループから大きく外れた存在になってしまいます。
たとえば、ある程度自由に意見出しをするセクションなのに、いきなり結論を出そうする、意見のまとめに入っているのにまったく異なる提案を始めるといった行動は、大きなマイナスです。
議論の流れを知らないと各セクションにそぐわない発言をしてしまい、メンバーから敬遠されてしまうことになるため十分注意してください。
③役割に求められることを把握していない
グループディスカッションでは、メンバー一人ひとりに役割を求められるのが一般的です。
主な役割は以下の通りで、それぞれ真に求められる能力があります。
議論を進行するのがメインの役割。
より多くの人から意見を引き出し、全体の合意形成をおこない、意見を1つに調整するのが真に求められる能力。
人数が多い場合、役割が回って来ないことも考えられますが、もし担当するチャンスがあれば積極的にこうした役を担いましょう。
その際に、何を求められているか本当の意味を理解したうえで臨むことが重要です。
出た意見を書き留めるのがメインの役割。
出された意見をまとめながら論点の整理をおこない、議論を円滑にするのが真に求められる能力。
時間をはかるのがメインの役割。
残り時間に合わせ、議論の進度を調整するのが真に求められる能力。
④事前準備が足りない
グループディスカッションにおいて根本的に大切なのは、あらかじめ準備を怠らないようにすることです。
特に初めての経験で慣れていない人や、そもそも誰かとのコミュニケーションにそこまで慣れていない人であれば、なおさら事前準備が必要不可欠になります。
なぜなら、極度に緊張しすぎてしまい、その結果大した発言ができなくなってしまうおそれがあるからです。
グループディスカッションで評価を得ることこそ採用につながる大きな一歩になるため、どんな状況になってもうまくコミュニケーションができるようにしておかなければいけません。
前述したとおりグループディスカッションにはさまざまな役割が振り当てられることになりますので、自分がどの役割になっても良いようにしておいてください。
⑤企業が求める能力が足りない
グループディスカッションで落とされてしまう原因には、企業が求める能力が足りていない場合も挙げられます。
グループディスカッションでは、コミュニケーション能力や協調性、問題解決能力など様々なスキルが求められます。
就活生がチームの一員としてどのように機能するか、また企業の文化に適合するかを見極めるために設けられている試験です。
面接の場合と異なり、グループディスカッションではそれぞれの細かい振る舞いこそあまり重要視されてはいませんが、基本的なことができる必要はあります。
グループの一員として与えられた役割をしっかりとこなし、貢献する意思を見せられない場合、グループディスカッションの段階でマイナスな評価を与えてしまい落とされる可能性があるのです。
⑥グルディス以外で判断されている
落とされた理由は、必ずしもグループディスカッションであると断定できるわけではありません。
就活生の総合的な能力や適性を評価するために設けられるグループディスカッションですが、あらかじめ提出されたエントリーシートなど、別の要素から判断されていることもあります。
たとえグループディスカッションで貢献できていたとしても、その他の理由で落とされることもあります。
よって、グループディスカッションの内容に自信があった場合、またはマイナスな評価を下される理由が全く思い当たらない場合は、他の理由を考えてみましょう。
【グループディスカッションで落ちる人とは】グループディスカッションで落ちる人の特徴6選
グループディスカッションで落ちる人には、一定の悪い特徴があります。
知らず知らずのうちに、自分がそうした行動に陥っていないか、確認してみましょう。
この点に気づかないまま何度グループディスカッションに参加しても、同じ結果になってしまう可能性が非常に高いです。
ここではグループディスカッションに落ちる人の特徴を6つ紹介します。
もし、今までグループディスカッションでの成果が振るわなかった方は、ぜひ参考にしてみてください。
①発言が的外れ
議論のテーマや流れ、論点にそぐわない発言をしてしまっていると、落ちる確率が高くなります。
前述した通り議論には決まった流れがあり、今どの段階に来ていて、どのように考えて意見を出すべきかを理解したうえで発言ができなければいけません。
特にグループディスカッションには時間制限があります。
もうまとめに入らなければならないのに、議論を蒸し返すような行動はまったく評価されません。
もちろん、テーマとまったく関係のない発言をすることも議論を妨害する行為に該当します。
②話が長い
チームで意見を出し合うときに、話が長い人は敬遠されます。
時間が限られているなかでだらだらと話していると、それだけで協調性がないと思われるでしょう。
話が長くなるタイプで多いのは、言いたいことが次々と湧いてきてしまう人か、それとは真逆で自分の意見がまったく湧いて来ない人です。
いずれにせよ、メンバーに伝えるべきことが頭のなかで整理できない人が話を長くするタイプです。
頭のなかで素早く要点をまとめる訓練が必要でしょう。
③議論に参加できていない
前のめりで発言することは必ずしも正解ではありません。
しかし、だからといって発言数が少な過ぎては、積極性がないように映ります。
ディスカッションでは単にその場に座っていればよいというわけではありません。
ほとんど何もしないまま時間が終わってしまったという場合、落ちる確率が高くなります。
どんなメンバーと一緒になるかは運次第です。
たとえ、全員がものすごくパワフルなグループに入ってしまったとしても、負けずにどんどん発言するようにしましょう。
④なんでも否定
シニカルなタイプや我の強い人に多いですが、たとえ筋が通っている意見だとしても、相手の意見を否定ばかりしていると協調性がないとみなされ、落ちる確率が高くなります。
誰かの意見が出るたびに否定するようなくせのある人は、意見の多様性を認られるような対応を身につけておいてください。
また物事を決めつける言葉ばかり使う傾向があると、本人は否定しているつもりがなくても周囲が否定しているとらえてしまいますので、言葉選びにも注意しましょう。
⑤論破したがり
大前提として、「グループディスカッションは他者を論破する場ではない」ということをしっかり意識してください。
ディベートではなく、持論を演説したり、弁論したりする場でもありません。
納得はいかないかもしれませんが、就活の場では正しい結論を出すことより、ほかのメンバーと協力してどう合意形成をしていくかが重要だと考えてください。
結論よりプロセスを見られていますし、就活という意味ではプロセスこそが結論となります。
⑥人の話を聞いていない
就活のグループディスカッションでほかのことに気を取られている人はいないと思います。
しかし、人の話に割り込んだりしていると「人の話を聞いていない」と判断されてしまうのです。
自分が発言する番でなければ、メンバーの意見に傾聴してください。
そもそも人が話しているときに言葉を被せないということは、グループディスカッションに限らず、社会のマナーでありルールです。
社会人としての基本ができていないととらえられても仕方のない行為ですので、十分に注意してください。
【グループディスカッションで落ちる人とは】グループディスカッションで受かる人の特徴
続いて、グループディスカッションを通過できる人の特徴を紹介します。
下記の5つが当てはまる人材であると判断してもらえるよう、あらかじめ対策しておきましょう。
企業が求めている人材と一致している
グループディスカッションにおいて、企業が求めている人物像と一致していると判断された場合は通過できる可能性が高いです。
企業は職種や企業の文化に適合する人材を求めており、グループディスカッションを通じて、コミュニケーション能力や問題解決能力などを重視しています。
よって、チーム内でどのように振る舞い、どのような意見を出し、他のメンバーと協力するかを重視して確認されることが多いです。
例えば、チームワークを重視している企業においては、他の参加者と積極的にコミュニケーションをとり、強調して問題解決に取り組む姿勢をアピールしましょう。
また、革新的な発想を求めている企業においては、想像的なアイデアを出す能力や新しい視点から問題にアプローチする能力をアピールすると良いです。
このように、企業が求めている人物像に合わせてアピールすることが重要と言えます。
ポジティブな発言
就活に限らず、ネガティブな発言ばかりする人とポジティブな発言が多い人物、どちらが魅力的であるかと考えた際、ほとんどの人が後者であると答えるはずです。
根拠がなく、適当なポジティブ発言ばかりを繰り返す人はマイナスの印象を与える可能性があります。
一方、根拠があり、グループ全体のパフォーマンスを向上させられるような、前向きな発言ができる人物は多くの企業から重宝されます。
積極的にチームの士気を高め、プロジェクトや日常の業務においてプラスの影響をもたらせる人物であるとアピールしましょう。
他のメンバーの意見を頭ごなしに否定するのではなく、積極的に支持し、なかなか案が出せない人物に対しては声掛けなどを行ってサポートするなど、ポジティブな姿勢は人事にも良い印象を与えられます。
話を前に進めていける
企業はプロジェクトを前に進めていける人材を採用したいと考えています。
そのため、グループディスカッションにおいても、話し合いを前に進めていけるかどうかを重要視しています。
司会を担当する場合は、意見を周りに促す、問題提起をするなどはもちろん、話が逸れてしまっている場合は軌道修正を図るなど、適切な対応ができる人物であるとアピールしたいところです。
周りの話をしっかりと聞いている
グループディスカッションに取り組むにあたって、自分の意見ばかり主張していては良い印象を与えることができません。
周りの意見を参考にしながら、的確に賛成であるか、反対である場合はどのような観点から反対しているのか、などについて発言できる人物が評価されます。
自分を積極的にアピールするために、案を出すことだけに注力してしまい、周りの意見を聞いていない人物は高い評価を受けられません。
それぞれの意見を聞き、尊重しながら1つの結論にたどり着けるよう取り組める人物こそ、グループディスカッションにおいて企業から高い評価を受けられる可能性が高いです。
発言の質が良い人
発言の質が良い、つまり、的確な意見を出せる人物は、グループディスカッションにおいて高い評価を受けられます。
話の流れに沿っており、話題に対して適切な内容で質の高い発言ができる人物は、グループの輪を乱すことなく、議論をより有意義に進めることに寄与できます。
しかし、アピールしようとするがあまり、話の趣旨とずれた発言をしてしまうなど議論を混乱させてしまうようなことがあると能力が低いとみなされる可能性があります。
よって、アピールをすることに必死になり、頭に浮かんだことをすぐ話してしまうのではなく、一度深呼吸してから自分の意見の筋が通っているか確認し、発言するようにしましょう。
【グループディスカッションで落ちる人とは】グループディスカッションの評価ポイントとは
グループディスカッションで面接官が評価するポイントは、「チームワークにおける対人能力があるか」です。
必要とされるのは協調性、リーダーシップ、積極性、コミュニケーション力などさまざまあります。
そのなかから、自分の発揮しやすい長所をアピールするのが有効な手段となります。
就活のグループディスカッションでは、メンバーは全員ライバルであり、多くの場合は初対面です。
そうした環境下でもきちんと社会人として会話を成立させられるか、話しやすい雰囲気を作れるかは大切なポイントといえるでしょう。
コミュニケーション力は雄弁に語ることだけを意味するのではありません。
相手を認めて、必要な意思伝達ができるかどうかを指します。
グループディスカッションは、まさに企業組織で仕事をするときの縮図です。
そこで役割を果たせる人は、入社したあとも活躍できる期待の大きい人といえます。
やみくもにライバル視したり、意見の違う人を敵視したりするようでは、組織には必要ない人物とみなされてしまうでしょう。
【グループディスカッションで落ちる人とは】グループディスカッションのコツ
グループディスカッションで落ちてしまわないようにするためには、必ず押さえるべきポイントがあります。
ここではグループディスカッションにおいて、とても重要なコツを3つ紹介しましょう。
この内容を踏まえた上で行動すれば、きっとグループディスカッションで余計なミスをすることがなくなるはずです。
周りの話に気を配る
グループディスカッションでは、積極的に自分の意見や考え方を伝えるのが大切です。
ただし、だからといって自分ばかりが話しすぎるのは良くありません。
なぜなら、グループディスカッションは周りの人とのコミュニケーションをしながら、1つの答えに導くことが重要だからです。
つまり、いくら良いことを言ったり正しいことを言ったりしても、周りの話を聞かずに一方的な発言ばかりしてしまうと、自分勝手な印象を与えてしまうでしょう。
常に他の人の話も聞きつつ、その時の状況に応じた発言をすることを、必ず意識するようにしてください。
そうすれば、余計なことでマイナス評価につながらずに済みます。
ポジションを争わない
グループディスカッションでは、会話の内容だけではなく、1人1人がいかに協調性を持ってコミュニケーションをとれるのかどうかまで見られています。
だからこそ、どんな時でも自分のことより周りのことを考えて、行動できるようにならなければいけません。
例えば、グループディスカッションがスタートする前に誰がどのポジションになるのかを決めることになりますが、自分のやりたいポジションが必ずしもできるとは限りません。
そのため、場合によってはあまり気が乗らないポジションになってしまうこともあるでしょう。
そんな時に、他の人と争ってしまうことで、無駄な時間がどんどん過ぎてしまいます。
その状況はもちろん見られていますので、当然マイナスイメージにつながることを意識しておかなければいけません。
事前に緊張をほぐす
グループディスカッションを始める前に、もし時間を確保できる場合は、あらかじめ雑談をしておくのも良いでしょう。
なぜなら、いきなりグループディスカッションに入るよりも、話しやすい雰囲気の中でスタートできるからです。
人によっては、急に何かを話し始めることに緊張しすぎて言葉がつまることもあるため、できることなら雑談でほぐしておいてください。
そうすれば、スムーズに会話を進めやすくなるでしょう。
また、事前に雑談をしておくことによって、他の人との親密度を上げられる可能性もあります。
今後一緒に同じ会社で働く仲間になるかもしれませんので、積極的にコミュニケーションを取るようにしてみてください。
【グループディスカッションで落ちる人とは】苦手な場合の対処法
グループディスカッションと聞いて、どうしても苦手意識を強く持ってしまう人もいるでしょう。
特に知らない人といきなり会話をするのは、抵抗を感じてしまうところかもしれません。
もし苦手意識を克服できない人は、これから紹介する対処法を試してみてください。
この3つの方法を活用すれば、スムーズにグループディスカッションを進めることができる可能性があります。
書記を担当する
まずグループディスカッションに苦手意識がある人は、数あるポジションの中でも書記を積極的に担当するのがおすすめです。
書記の仕事は、基本的に他の人から出た意見をわかりやすくメモをするのがメインになるため、自ら意見を出してコミュニケーションを取っていくことはあまりありません。
そのため、少しでも発言する回数を減らしたい人にとっては、最適なポジションだといえるでしょう。
ただし、あくまでも他の人の意見をまとめる役が書記なので、もちろん無言のまま終わることはできません。
他の人から出た意見をまとめながら、その内容を都度共有していき、話の方向性を自らきちんと示していくことが重要になります。
そのため、メモをしつつ状況を把握する力が求められます。
タイムキーパーを担当する
タイムキーパーは、グループディスカッションにおける時間を常に管理する役割になります。
そのため、積極的に意見を出していくことよりも、常に時間を気にしながら、その都度必要な発言をしていきます。
だからこそ、グループディスカッションに苦手意識があったとしても、比較的単純な作業だけでその場を乗り切ることが可能です。
ただし、当然ながら時間を管理する能力が必要になるため、自由に議論をする時間や結論を出すための時間を、どうするべきなのか考え続けなければいけません。
もっとも状況を把握する力が求められるポジションといっても過言ではないため、人によっては難しいと感じてしまうでしょう。
そして、時間のことばかり気にしすぎて、うまくアピールできずに終わることも珍しくありません。
聞き役に専念する
自分から積極的に何かを発言するのが怖い人は、徹底的に聞き役に専念するのも1つの手です。
そうすれば、あまり緊張しすぎずにグループディスカッションを乗り越えられる可能性があります。
しかし、聞き役はあくまでも人の話を聞くだけで済むポジションではありません。
それぞれの意見を聞きつつ、それに対して都度反応していくことが求められます。
なぜなら、そもそもグループディスカッションは全員がコミュニケーションを取りながら進めるものだからです。
そのため、いくら聞き役に専念したとしても、何も発言せずにそのまま終えることはできません。
ちなみに、相手の意見に対して肯定しても否定しても良いですが、どちらにせよ自分ならではの意見は伝えなければいけません。
特にただ肯定するだけだと単なる相づちになってしまうため、それでは評価につながらないおそれがあります。
【グループディスカッションで落ちる人とは】グループディスカッションに受かるための対策2選
グループディスカッションを通過できない理由については、理解できたかと思います。
それでは、グループディスカッションをクリアするための対策についてまとめてみましょう。
グループディスカッションの意義を理解し、企業がこちらに何を求めているかを理解すれば、それだけでも道のりの半分以上は乗り越えたことになります。
ここからはグループディスカッションにより受かる確率を高くするために、どのような行動をすべきか紹介していきましょう。
①必要な知識をインプットする
グループディスカッションがおこなわれるとわかっているなら、グループディスカッションに関する本やケース面接の参考書などで勉強しましょう。
出題されるテーマには「抽象型」と「課題解決型」とがあります。
参考書は課題解決型のときに有効です。
どのような課題が出されるかは企業ごとに千差万別なので予測はできません。
参考書を読むだけでなく、先輩や就活センターなどで情報を集めておくのもよいでしょう。
誰でも行き当たりばったりでは頭が真っ白になってしまいます。
できる限り多くの必要知識をあらかじめインプットしておき、どのようなケースにも対応できるようにしておくと自信がつきます。
実際の雰囲気を知りたいなら、YouTubeにアップされている動画を見て、立ち回りを参考にするのもよい手段です。
②場数を踏む
グループディスカッションは、落ちる原因を理解しないままで何度受けても進展はありません。
しかし、自分の傾向を知ったうえであれば、とにかく場数を踏むことが受かる近道です。
グループディスカッションを学べるイベントやセミナーに参加したり、実際に選考を受けてみたりして実践経験を積みましょう。
議論には流れがあります。
いちいち確認しなくても、自然にその流れで議論を進められるようになれば一歩前進です。
また、議論でもっとも重要なのは前提確認・定義づけです。
グループのなかで一早くその設定ができる人物になれれば、存在感をアピールすることができるでしょう。
もちろん、こういった立ち振る舞いは面接官によい印象を与えられるのです。
振り返りを毎回おこなう
グループディスカッションの場数をこなすようになったら、今度は毎回振り返ることが重要です。
イベントやセミナーであっても本番であっても、毎回ディスカッション後に自分の反省点やほかのメンバーの参考にするポイントなどを必ず振り返ります。
ノートなどにまとめておくとよいでしょう。
あとで見直し、つぎへ活かせる資料になるため、成長スピードが飛躍的に速くなります。
特にイベントやセミナーであれば、自分の足りない部分やよい部分を第三者から指摘してもらえることもあります。
そうしたアドバイスもしっかり記録し、どんどん学んでいきましょう。
継続していけば、よりグループディスカッションを突破できる確率が上がっていくでしょう。
フィードバックつきのイベントがおすすめ
フィードバックをしてもらえるグループディスカッションイベントであれば、第三者の意見をもらって、自分の行動を改善できるのでおすすめです。
グループディスカッションでは、ほかのメンバーのいいところや悪いところはすぐにわかっても、自分の行動についてはまったくわからないものです。
知らず知らずのうちに他者を否定するよう発言をしていた、積極的に参加していたつもりなのにまったく存在をアピールできていなかったなど、思わぬ落とし穴に気づくことができるでしょう。
自分がグループディスカッションで受けもつべき役割は何か、最適なポジションを知る手掛かりにもなります。
可能であれば、本命の企業で選考がおこなわれる前に参加しておくとよいでしょう。
参考書を用いて練習する
現代では、すでにグループディスカッションに関するさまざまな参考書が出回っています。
つまり、あらかじめグループディスカッションで誰もがぶつかりがちな問題点を、把握することができるのです。
知っているのと知らないのでは本番で大きく影響してきますので、できることなら参考書にも目を通しておく方が良いでしょう。
ちなみに、グループディスカッションでは論理的思考力も必要になるため、論理的思考を養うためのビジネス書籍も、非常に役立つ可能性があります。
動画を見てみる
グループディスカッションについて、実際の状況を動画化したコンテンツを見てみるのも良いでしょう。
最近ではグループディスカッションに関するさまざまなアドバイス動画をインターネット上で気軽に見られるため、人によってはイメージしやすく参考になるはずです。
また映像として見るからこそ、頭にスムーズに入ってきやすいのも大きなメリットだといえます。
気になるものを見つけた時は積極的にチェックして、グループディスカッションに活かしてみてください。
就活エージェントに相談する
自分1人では、いくら色々勉強したとしても、グループディスカッションをうまく乗り越えられる自信がないと考えてしまう人もいるかもしれません。
そんな時こそ利用してみてほしいのが、就活エージェントと呼ばれるサービスです。
就活エージェントとは、就活に関するさまざまなサポートを提供しているもので、誰でも無料で活用できます。
もちろんグループディスカッションに関する相談をはじめ、他にも不安なことがあれば遠慮なくプロのアドバイザーに相談できるようになっているため、非常に心強い味方になってくれるでしょう。
以下におすすめの就活エージェントを紹介しておきますので、ぜひ気になる人は検討してみてください。
まとめ
グループディスカッションで落ちるのは、グループディスカッションがおこなわれる目的や企業が評価するポイントや、チームのなかでどう立ち回るかなどが理解できていないためです。
なんのためにグループディスカッションをするのか、そこでどのような人間性を発揮すれば強くアピールできるかは、さまざまな角度から自分を客観視する必要があります。
それらを踏まえたうえで場数を踏み、成長スピードを速めて目指す成果を得ましょう。