ガクチカで嘘をつくのはあり?人事担当者が見ているポイントを抑えてガクチカをアピールしよう

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・自己prで冷静さをアピールする方法 ・冷静さをアピールする際の注意点 ・企業が自己prを聞く理由 ・自己prの構成方法

この記事をおすすめしたい人

・冷静さをアピールする自己prを作成したい人 ・冷静さが面接官に与える印象を知りたい人 ・自己prの書き方・ポイントを知りたい人 ・冷静さをテーマにした自己prの例文を知りたい人

ES(エントリーシート)で必須の質問項目といえば、ガクチカ(学生時代力を入れたこと)です。

ガクチカを書いているとき、アピールできることが見つからず悩んでいる学生もいるかもしれません。

それでは、ガクチカで嘘をついてもいいのでしょうか。

本記事では、嘘をつくことが自分にとってメリットがあるのかを解説していきます。

そして、人事担当者が重視するポイントを押さえたうえで、嘘だと思われずかつ自分の強みを伝えられるガクチカの作り方をご紹介します。

【ガクチカの嘘】ガクチカで嘘はあり?

結論から述べると、ガクチカで嘘を書いてはいけません。

人がやったことを自分のことのように話したり、話を大げさに誇張したりするのはやめましょう。

相手は採用のプロ、嘘だとばれることがほとんどです。

嘘をついたことがばれてしまったら、つぎのステップへ進むことは難しくなります。

仮に入社できたとしても、後々自分が大変な状況に陥ることになるでしょう。

つまり、嘘をつくことは不利になることがほとんどです。

ガクチカにはありのままを書くのが一番です。

ESで書けても面接で話さなければいけない

ガクチカは、ESに書いたらそれで終わりではありません。

面接では、より詳しく話す必要があります。

面接官は、深掘りして具体的なエピソードなどを聞いてくることがほとんどです。

しっかりと答えられるようにするには、ガクチカに嘘があってはいけません。

やってもいないのに海外ボランティアをしたことにしたり、売り上げを5倍にしたなど具体的な数字を出して華やかな実績をでっちあげたりすると、特にばれやすいです。

仮に嘘を書いていたら、面接が進むにつれ、書いていた内容と実際に話すことが噛み合わなくなったり、エピソードをはっきりと言えなかったりと、矛盾が生じやすくなるでしょう。

また、採用担当者の目をきちんと見られなくなるなど態度で嘘がばれることもあります。

ESに書いたから安心というわけではなく、面接で話すことも頭に入れながらESを書くことが大切です。

学生目線の「すごいガクチカ」は必ずしも人事に評価されるわけではない

華やかなエピソードがあるガクチカは、学生側からすると「すごいガクチカ」ですが、企業側からすると必ずしも高評価につながるわけではありません

ほかの学生よりも目立ちたい、自分を大きく見せたいという気持ちが強くなると、目先のインパクトにとらわれやすくなります。

その結果、中身が薄く、何を言いたいのかわからないガクチカになりやすいので気をつけてください。

ガクチカでは、役職や結果にこだわる必要はありません。

また、感動するストーリーにしなければと思う必要もないのです。

企業が求めているガクチカは、どんな人なのかが伝わってくるガクチカです。

学生目線の「すごいガクチカ」は、企業が求めているガクチカとは程遠いと思ってよいでしょう。

企業とのミスマッチにつながる

就職活動においてガクチカで嘘をつくと、多くのデメリットが生じます。

まず、虚偽の情報に基づいて入社した場合、実際の自分と仕事や企業文化が合わないと感じるリスクが高まります。

これは、自分自身が無理をして働くことになり、ストレスや不満が蓄積される原因となります。

また、自分の真の能力や価値観が企業と合致していないことから、業務遂行においても困難を感じることがあります。

これらの不一致は、結果的に早期離職に繋がることが多く、自分自身にとってもキャリアの中断や再就職の手間が増えるなどの問題を引き起こします。

企業側にとっても、採用の際の投資が無駄になり、再度の採用活動にかかるコストや時間の損失を招きます。

【ガクチカの嘘】ガクチカで許される嘘とは?

ここからはガクチカで織り交ぜても問題ない、もしくは許される嘘についてその理由と共に解説していきます。

大前提として嘘はできるだけつかないほうがベターではあるのですが、場合によっては問題ないシチュエーションがあります。

なので基本的に以下で解説する場合に限り、嘘は一定許容されるという認識を持っていいでしょう。

ただ繰り返しになりますが、前提として嘘はつかないほうがいいので、どうしてもの時に限ると思っておいて下さい。

強みや性格

就職活動におけるガクチカでは、自分の強みや性格を少し前向きに表現することが許容される場合があります。

これは、普段とは異なる状況で前向きな姿勢を見せたり、特定のプロジェクトや活動において自己を超えた成果を出したりした場合です。

例えば、通常は消極的ながらも、特定の課題に対して積極的に取り組んだ経験は、自分の異なる一面をアピールする良い機会になります。

このように、自分の経験や性格について少しポジティブな側面を強調することは、自己PRの効果を高めるために有効な手段です。

重要なのは、実際に経験した事実を基にしていることと、その経験が自分の潜在能力や可能性を示していることです。

しかし、あくまでも現実的な範囲内での表現に留め、過度な誇張や虚偽には注意が必要です。

些細な嘘

就活のガクチカにおいて、些細な嘘も一定許容されると思っていいでしょう。

これは、エピソードの核心に関わらない小さな誇張や装飾的な表現が含まれる場合です。

たとえば、話を少し面白くするための軽微な誇張などがこれに当たります。

こうした些細な嘘は、事実を大きく歪めるものではなく、エピソードの真実性を損なわない範囲に留まるため、採用過程での影響が少ないとされています。

しかし、常に誠実さを保つことが重要であり、嘘が明らかになると信頼を失うリスクもあるため、慎重な判断をしましょう。

【ガクチカの嘘】ガクチカで重要なポイントとは?

ガクチカを書くときは、企業が何を求めているのか、何を知りたいのか理解しておくことが大切です。

せっかくガクチカを書き上げても、アピールポイントがずれていたら、企業側に自分がどんな人間か知ってもらうのは難しいでしょう。

どんなに素晴らしいエピソードであっても、企業のニーズとマッチしていなければ高評価にはつながりません。

ひとりよがりのガクチカになるのは、避けたいものです。

まずは、自己分析や企業研究をし直すとよいかもしれません。

そして、ガクチカを書くときに、頭に入れておいて欲しいポイントが2つあります。

就活中の学生は、ぜひ参考にしてください。

エピソードのインパクトの強さではない

ガクチカを書くとき、インパクトの強さはさほど重要でないのです。

アルバイトでリーダーを務めた、部活動で全国大会出場、営業の長期インターンで100万円を売り上げたなどの華やかなエピソードは不要だと思ってください。

それより、自分がどんな人物なのかがわかるエピソードにしましょう。

たとえ地味な体験であっても、会社で活かせる自分の強みをアピールできればよいのです。

企業側が知りたいのは、どんな風に頑張ったかというプロセスです。

成果に至るまでのプロセスを深掘りすることに、注力してみてください。

さらに、応募する会社で「自分の体験をどう活かせるか」も説明できるとよいでしょう。

もし、今のエピソードだとインパクトが弱いかもしれないと思うときは、もう一度自己分析をしてみる必要があるかもしれません。

自分の考えを中心に書く

結果などの事実だけを伝えても、自分の考えは伝わらないでしょう。

大切なのは、その結果に至るまでの、自分の考えや行動を説明することです。

具体的には、なぜその取り組みをしたのか、どんな困難に直面したか、困難をどう乗り越えたか、どんな風に成長できたか、などです。

また、モチベーションの源は何か、気分を切り替える方法などを話すのもいいかもしれません。

それによって、企業はあなたの考え方や人柄を知ることができるのです。

さらに、企業は「自分たちが求める人材とマッチしているか」も判断できるでしょう。

自分の考えや行動を言語化することは、慣れるまでは大変かもしれません。

でも、就活を「学生時代を振り返るチャンス」と前向きにとらえて、自分の考えや行動をじっくりと深掘りをしてみてください。

【ガクチカの嘘】ガクチカが嘘と判断されないためには?

せっかく頑張って書いたガクチカが嘘だと思われてしまうのは避けたいものです。

テクニックや体裁を気にしすぎるがあまり、事実を誇張してしまうこともあるので、ガクチカを書く際は気をつけてください。

嘘をついていないつもりでも、面接官に嘘と思われることも考えられるのです。

もちろん、嘘を書いていると思われた時点で、採用されることはほぼないと思ってください。

ガクチカが嘘と判断されないように、2つのポイントを押さえておきましょう。

オリジナリティ×リアリティがある内容を盛り込む

ガクチカには、オリジナリティとリアリティのどちらも欠かせません。

まずは、オリジナリティです。

自分らしいエピソードがないガクチカは、どこかで聞いたことがある話だと思われやすいです。

そして、嘘ではないかと思われてしまうことがほとんどでしょう。

オリジナリティこそ、ほかの学生と差別化できる要素です。

自分のオリジナリティを打ち出せるエピソードについてじっくりと考えてみてください。

そして、リアリティがある内容であることも大事です。

あまりに実現不可能な内容だと、嘘ではないかと思われかねないので気をつけましょう。

採用担当者が、「こういう状況のときはこうやって解決できる人だな」とイメージできる内容が望ましいです。

深掘りに対応することができる

2つめは、面接官の深掘りに対応できることです。

ガクチカを深い視点で説明できると、好印象になりやすいでしょう。

反対に、ガクチカに書いてあることしか言えなかったら、嘘ではないかと疑われるかもしれません。

ガクチカの内容に関して、どうしてそれをやってみようと思ったのか、危機をどうやって乗り越えたか、どんな成果を得てそれにより自分がどのように成長していったか、我が社でどうやってそのスキルを活かすか、などさまざまなことについて質問されるでしょう。

あらゆる質問に対応できるよう、あらかじめ質問を想定しておき、それに対する答えも考えておくことをおすすめします。

友達と協力し合い、お互いに面接官になりきって質問し合うのもよいでしょう。

【ガクチカの嘘】ガクチカを魅力的にする方法

ここからは、自分のガクチカを少しでも魅力的に見せる方法について項目ごとに分けて詳しく解説していきます。

実際、自己流でもガクチカをつくること自体は十分に出来てしまうのですが、できればこれから解説する観点を盛り込むことをおすすめします。

どの観点も一つでも欠けてしまうとガクチカの魅力が一気に半減してしまうので、抑えておきましょう。

また、他の候補者との差別化にもつながる可能性が高いです。

自己分析をする

就活において魅力的なガクチカを作成するためには、まず自己分析を徹底的に行うことが重要です。

自分の過去の経験や活動を振り返り、それらの中から話す価値のあるエピソードを選び出します。

自己分析を通じて、自分の強み、弱み、成果、挑戦したこと、学んだ教訓などを明確に理解することが大切です。

次に、選んだガクチカがどのように自分を良く表現しているか、またその経験が企業にどのような価値をもたらす可能性があるかを考慮します。

魅力的なガクチカは、単に面白い話ではなく、自分の能力、性格、価値観を効果的に伝えるものであるべきです。

ガクチカを通じて、自分の個性や成長の過程を明確に示し、面接官に深い印象を与えることが、成功する就職活動の鍵となります。

他己分析をする

就活において魅力的なガクチカを作成するための一つの方法は、自己分析に加えて他己分析を取り入れることです。

自己分析では自分自身の経験や特性を振り返りますが、他己分析では友人、家族、教員など、自分をよく知る他者に自分の性格や強み、過去の行動を分析してもらいます。

他人の視点からのフィードバックは、自分の自己認識を広げるのに役立ち、さらに深い自己理解につながります。

このプロセスを通じ、自分の魅力や経験をより豊かに表現する材料を得ることができます。

また、他己分析は自分の強みや特性を客観的に評価してもらうことができるので、面接や自己PR文書での表現の幅を広げることができます。

ガクチカを深掘りする

就活におけるガクチカの魅力を高める方法として、一般的な表現ではなく、自身の経験や努力を具体的に深堀りすることが重要です。

例えば、部活に打ち込んだ経験がある場合、単に「部活を頑張った」と述べるのではなく、その中でどのようなことに特に努力したのかをしっかりと述べましょう。

さらに、その中でどのような成果を達成したのかを詳細に説明することが求められます。

このように自己の経験や成長を具体的かつ独自の視点で語ることで、面接官に強い印象を与え、他の応募者との差別化を図ることができます。

企業研究を行う

ガクチカを魅力的にするためには、応募する企業の研究が重要です。

企業が求めるスキルや価値観を理解することで、自身の経験や成果を企業のニーズに合わせて紹介することが可能になります。

例えば、リーダーシップやチームワークを重視する企業に応募する場合、学生時代のグループ活動やプロジェクトでのリーダー経験を強調すると良いでしょう。

また、革新的なアイデアを重視する企業であれば、新しい取り組みを始めた経験や問題解決のための創造的なアプローチをアピールすることが効果的です。

このように、ガクチカを通じて自分の強みや経験を、企業の求める特性やビジョンと結びつけることで、面接官に自分の価値をより効果的に伝えることができます。

【ガクチカの嘘】ガクチカの例文

ガクチカで嘘を書いてはいけないのはわかったけれど、実際何を書いたらいいのかわからない方もいるかもしれません。

まず、学生時代頑張ったこと、成果を出した体験、チームで成し遂げた体験、挫折体験などを書き出してみましょう。

ガクチカで取り上げるエピソードが決まったら、自分の考えや価値観を中心に書いてみてください。

その際に、応募する会社で役立つ強みがわかること、結論と理由をセットにし論理的な文章にすることも忘れないようにしましょう。   

【ガクチカの嘘】就活エージェントに相談する

就職活動は、専門家のアドバイスが非常に重要です。

特に「ジョブコミット」というサービスは新卒者や転職希望者に最適です。

このサービスでは、企業情報の提供、自己分析のサポート、エントリーシートの添削など、就活に必要な多角的な支援を受けることができます。

経験豊富なカウンセラーが、10時間以上をかけて個別にサポートを行ってくれます。

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まとめ

ガクチカは、企業に自分をアピールできる重要なツールです。

はじめは何を書いたらいいかわからず悩むかもしれませんが、嘘をつくことは自分にとってメリットがありません。

話を誇張する必要はないので、自分らしさが感じられるガクチカにしましょう。

書いてはみたものの、物足りないと思ったときは、自己分析をし直してみてください。

自分の強みを知ってもらうエピソードが、ほかにもあるかもしれません。

採用担当者のさまざまな質問に対応できるよう、課題解決方法や気持ちの切り替え法など、自分の考えや行動を深掘りしておくとよいでしょう。

「企業が何を求めているか」という視点を忘れずに、オリジナリティあるガクチカに仕上げてください。

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