【例文8選】ガクチカで旅行をアピールするには?注意点やアピール方法を解説

【例文8選】ガクチカで旅行をアピールするには?注意点やアピール方法を解説

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・旅行はガクチカで使えるのか
・ガクチカのおすすめ構成
・旅行のガクチカが与える印象

この記事をおすすめしたい人

・旅行のガクチカの作り方を知りたい人
・ガクチカのおすすめ構成を知りたい人
・ガクチカに不安がある人

目次目次を全て表示する

はじめに

昨今の就活において「学生時代に力を入れたこと」、いわゆるガクチカは避けては通れない問題です。

勉強やアルバイトで頑張った経験があれば自信を持ってガクチカとして語れるかもしれませんが、すべての学生にそういったアピール可能なエピソードがあるとは限りません。

そんな際に役立つのが、自身の趣味や娯楽をガクチカとするテクニックです。

何気なくやっていた日常の行動や趣味としての積み重ねも、少し視点を変えれば自身の個性や強みを伝える手段として有効活用できるでしょう。

今回はそういった趣味の中でも「旅行」に着目し、ガクチカとしてアピールする方法を解説していきます。

旅行を題材とする際の注意点についても解説するので、ぜひ自身のガクチカ作成に役立ててみてください。

【旅行経験のガクチカ対策】ガクチカで旅行をアピールするのはありか

そもそもガクチカで旅行の経験をアピールしても大丈夫なのかと不安に感じている方もいるかもしれません。

結論から言うと、ガクチカとして旅行の経験をアピールするのはアリです

とはいえ、単に旅行の思い出や行程を書き連ねても自身の強みは相手に伝えられません。

旅行を通して自身が得たものは何か、旅行した結果何が変わったのかなど、旅行の経験を自身の動機や成長と結びつけることが重用なのです。

旅行経験がガクチカになるケース

旅行経験がガクチカとして評価されるのは、その体験を通じて自分がどのように考え、成長したかを具体的に伝えられる場合です。

例えば、留学やバックパッカーのように未知の環境で課題を解決したり、他文化との違いを学んだ経験がある場合は評価されやすいです。

また、旅の目的が明確で、自分なりの工夫や行動があったかどうかも重要です。

たとえば、現地の人との交流を通して価値観が変わった、文化の違いを理解するために現地の言葉で会話を試みた、トラブルを自分で乗り越えたなどのエピソードは説得力があります。

さらに、旅行前後で自分の考え方や行動がどう変化したかを具体的に伝えると、主体的に学んだ姿勢が伝わります。

旅行経験がガクチカにならないケース

一方で、旅行の経験がガクチカとして評価されにくいのは、目的や学びがあいまいな場合です。

単に「楽しかった」「思い出に残った」という感想だけでは、成長や主体性を感じにくいため、採用担当者の印象に残りません。

また、親や友人にすべてを任せて行動したような受け身の旅行や、観光やグルメなど娯楽中心の内容は評価されにくいです。

就活では「何を学んだか」「どう成長したか」が重視されるため、それが伝わらないとガクチカとしては弱い印象になります。

さらに、旅行先の出来事をただ説明するだけでは、自分自身の行動や考え方が見えてきません。

大切なのは、体験そのものではなく、そこから何を感じ、どう行動したかを整理して伝えることです。

【旅行経験をガクチカ対策】採用官がガクチカで見ているポイント

ガクチカは、就職活動において企業が応募者を評価する重要な要素です。

採用官は、ガクチカを通じて学生の価値観や行動パターンを把握し、企業に適した人材かどうかを判断します。

また、入社後の活躍が期待できるかどうかも評価のポイントとなります。

以下では、採用官がガクチカを評価する際に注目しているポイントについて具体的に解説します。

採用官がガクチカで見ているポイント
  • 企業にマッチした人物か判断するため
  • 自社で活躍できる人物か判断するため
  •   
  • 計画立案力・課題解決力・再現性
  •   
  • グローバル思考や文化適応力

企業にマッチした人物か判断するため

ガクチカを通じて採用官が注目するのは、応募者の価値観や行動の方向性が自社の理念やビジョンに合致しているかどうかです。

企業はそれぞれの方針や目標を持ち、その実現に貢献できる人材を求めています。

たとえば、チームで協力して成果を出した経験を持つ学生は、チームワークを重視する企業に好まれる傾向があります。

一方で、個々の創造性や自主性を発揮したエピソードは、イノベーションを重視する企業で評価されやすいです。

そのため、学生がガクチカを書く際には、単に成果を伝えるだけでなく、自身の価値観や行動が企業の方針とどのように関連するかを意識することが重要です。

自社で活躍できる人物か判断するため

採用官は、ガクチカを通じて応募者の能力や行動が入社後にも活かせるかどうかを評価しています

この際、特に注目されるのが「再現性」です。

たとえば、目標に向けて計画を立て、実行し、成果を上げた経験がある場合、それが他の環境でも同じように活かせるかどうかが問われます。

また、問題解決能力や粘り強さ、適応力などのスキルがどのように発揮されたのかが具体的に示されていると、採用官に良い印象を与えることができます。

そのため、ガクチカを書く際には、エピソードの結果だけでなく、そこに至るプロセスや工夫を丁寧に説明し、これらが入社後にも貢献できる能力としてアピールできるよう意識することが重要です。

計画立案力・課題解決力・再現性

採用官は、旅行の体験を通じて「自ら考えて行動できたか」を重視します。

たとえば、旅行前に自分で情報を集め、目的地を選び、予算や日程を立てた経験は計画立案力の証になります。

また、現地でのトラブルや予定外の出来事にどう対応したかは、課題解決力の判断材料になります。

交通手段の遅れや宿泊トラブルなどに直面したとき、自分で考えて行動した内容を具体的に伝えると説得力が増します。

さらに、その経験から得た学びを今後の行動にどう活かせるかを話すと「再現性」が伝わります。

採用官は、過去の体験が仕事の中で再び発揮できるかを見ています。

旅行を通じて計画を立て、課題に対応し、成長した流れを明確に示すことが、評価につながるポイントです。

グローバル思考や文化適応力

旅行経験は、異なる文化や価値観に触れた経験としても高く評価される場合があります。

採用官は、海外や地方での体験を通じて、どれだけ柔軟に考え、他者を理解しようとしたかを見ています。

文化や習慣の違いに驚くだけでなく、そこから何を学び、自分の考え方にどう影響したかを語ることが重要です。

たとえば、言葉が通じない中で現地の人と協力した経験や、価値観の違いを受け入れて行動した経験は、文化適応力を示す好例です。

また、国籍や立場の異なる人と接する中で、自分の視野がどう広がったかを伝えることで、グローバル思考の高さが伝わります。

旅行を通じて異文化に触れた経験を、自分の成長として整理して伝えることが大切です。

【旅行経験のガクチカ対策】ガクチカから面接官が知りたいこと

ガクチカを効果的に作成するためには、面接官が知りたいことをしっかり把握しておく必要があります。

これをしっかり把握できていないと、ピントのズレた回答をしてしまい企業に刺さらない可能性が高いです。

最悪の場合は「聞かれたことに十分な回答ができない」社会的な常識のない人物と評価される可能性もあるため、十分注意しなければなりません。

旅行の経験をガクチカとして使用するにあたり、面接官がどのようなことを知りたいのか把握しておきましょう。

ガクチカから面接官が知りたいこと
  • 強みや長所
  • 興味関心
  • 人柄
  •   
  • 失敗からの回復力や学び

強みや長所

面接官がガクチカから知ろうとしているのは、学生が持つ強みや長所です。

その企業に応募しているほかの学生と比較して、何に秀でているのかを知りたいと考えています。

そのため、旅行の経験をガクチカとして用いる際はそこからどのような強みをアピールできるか考え、狙った印象を与えられるように工夫しなければなりません。

とはいえ、ガクチカで直接的に強みや長所を打ち出してしまうと今度は「聞かれたことに答えていない」と捉えられる可能性があります。

ほかにも確認したいことはあるため、強みや長所はその経験から察せられる、読み取れる程度のアピールに留め、質問に的確に答えていくことが大切です。

旅行の経験を用いるのであれば、行動力や計画性など旅行に踏み出すまでの能力が評価される傾向にあります。

興味関心

面接官は、ガクチカから学生が持っている興味関心について知ろうとしています

学生が興味を持っている分野を把握すれば、それが自社の業務とマッチしているのか、仕事にも関心を持てそうかを測れるのです。

そのため、自社で長く働いてくれるか、雰囲気に馴染めそうかをチェックできます。

そもそも、多くの人は興味のない分野に熱心に取り組むことはできず、無理やりその仕事に就いても活躍は難しいです。

また、興味のない分野の仕事しかできず身が入らない場合は早期離職の可能性もあるでしょう。

早期離職は企業にも学生にもデメリットが大きいため、自社の業務範囲に興味のない学生はほとんど採用しません。

従って、興味関心をしっかりチェックし自社の業務で活躍してくれそうかを判断されています。

人柄

面接官は、ガクチカから学生の価値観を知りたいと考えています。

仕事をしていると、業務上さまざまな困難にぶつかる機会が多いです。

そのため、学生時代の経験をもとに困難に対してどのような行動を取るのか、どのような状況でも捨てることなく大切にしている価値観は何かを知ろうとしています

つまり、学生が持つ人柄、考え方について理解を深めたいのです。

困難にぶつかった時に主体的な行動が取なければ、自分の人生にも企業の経営にも良い影響は与えられません。

そのため、ガクチカの中では課題にぶつかったエピソードを選ぶ必要があります。

旅行のエピソードを選ぶ場合は、旅行を計画する際に悩んだことや、旅先で困ったことなどについて答えるのがおすすめです。

失敗からの回復力や学び

面接官は、学生時代の旅行でどのような問題が起き、それにどう対応したのかを通じて、あなたの「行動力」と「冷静さ」を見ています。

旅行では予期せぬトラブルがつきものです。

たとえば、飛行機の遅延や宿泊先の手違い、現地での道迷いなどに直面したときに、誰かに任せず自分で解決しようとした行動が評価されます。

重要なのは、失敗を隠すのではなく「どう感じ、どう乗り越えたか」を具体的に伝えることです。

困難を経験したことで、自分の弱点や課題に気づき、次に生かせたと話せれば、成長意欲と回復力の高さが伝わります。

社会に出た後も、予期せぬ問題に直面することは多いため、そのときに冷静に対応できる人材かどうかを見極めているのです。

【旅行経験のガクチカ対策】評価されるガクチカとは

続いて、どのようなガクチカが企業の面接官に評価されるのかについて見ていきましょう。

ガクチカに用いるエピソードは自由ですが、文章の組み立て方や内容をどこまでも自由に決められるわけではありません。

何も考えずに適当に作成すると、結論や自分が伝えたいことが散らかってしまいうまく伝わらない可能性があります。

そのため、どのような点に気をつければ高い評価を得やすいのか押さえておく必要があるのです。

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

評価されるガクチカとは
  • 簡潔にまとめられている
  • 差別化されている
  • 学びがある
  • 一貫性がある
  • ストーリー性がある

簡潔にまとめられている

面接官から高い評価を得られるのは、簡潔にまとめられたわかりやすいガクチカです。

結論、エピソード、企業への貢献はどうするのかなど、どこのパートにどの情報があるのかわかりやすい構成でまとめると伝わりやすくなります。

ダラダラ長い文章は、それだけで相手に威圧感を与え読む気を減退させる可能性が高いです。

また、面接官のもとにはガクチカが書かれた書類がたくさん届くため、簡潔にまとめられていない文章は読まれない場合もあります。

面接でも要領を得ない長いガクチカは途中で聞く気が失せてしまうので、簡潔にまとめて伝えることが大切です。

自分が本当に伝えたい話の主軸は何なのかをよく考え、それを中心にエピソードで肉付けしていきましょう。

差別化されている

面接官からは、きちんと差別化され学生の個性がにじみ出た回答が高い評価を得ます。

他の学生と内容が似通っていたり、ほとんど同じだったりするガクチカでは印象が埋もれてしまい、高く評価されにくいです

とはいえ、無理やり奇抜な経験を書いたり、嘘のエピソードで面接官の印象に残ろうとするのは望ましくありません。

ガクチカや学生の個性とは、誰もしていないような華々しい経験のことではなく、学生自身の思考やいかにして行動したのか、なぜそうしたのかといった機序のことです。

似た経験をした場合でも、それをどのように捉えどう評価し、行動に移すかは人によって異なります。

課題に対するアプローチも人それぞれであるため、自分の行動を振り返って自分独自の価値観をしっかり見極めましょう。

学びがある

面接官から高い評価を得られるのは、学生自身の学びがしっかり盛り込まれているガクチカです。

経験したことを単に楽しかった、または大変だった思い出として処理してしまうのは、「学生時代に力を入れたこと」への回答としてはふさわしくありません。

仕事や人生をより良くしていくために経験から学びを得ることは、社会人としても大事なことであり評価される傾向にあります。

企業としては、その学びが自社で活かせるものなのか、その学生が自社で活躍できる人材なのかを把握したいという思惑もあるため、しっかり学びについて触れられていると一目置くようになるのです

経験からどのような学びがあったか、それを企業の中でどう活用するつもりかの順で説明しましょう。

「なぜ旅行をテーマに選んだのか」の一貫性

面接官が最初に注目するのは、「なぜ数ある経験の中で旅行を選んだのか」という動機です。

この理由に一貫性があることで、話全体に説得力が生まれます。

目的があいまいなまま話すと、「ただ楽しかっただけ」と捉えられてしまう可能性があります。

たとえば、異文化理解を深めたい、自己成長のきっかけを得たい、未知の環境で挑戦したいなど、旅行を選んだ背景に明確な意図があると好印象です。

その目的が行動や学びとつながっていることが重要であり、話の最初から最後まで一貫していると評価が高まります。

旅行を通して得た経験が将来の目標や志望動機につながると、自己理解が深いと判断されます。

ストーリー性がある

旅行経験を効果的に伝えるには、エピソードにストーリー性を持たせることが大切です。

ただ出来事を並べるだけでは印象に残りません。

「きっかけ→行動→課題→工夫→成果→学び」という流れを意識して構成することで、聞き手に伝わりやすくなります。

たとえば、出発前に計画を立てた段階での工夫、現地で直面した問題、それをどう解決したかを具体的に話すと行動力と課題解決力を示せます。

さらに、失敗や困難をどう乗り越えたかを加えると、人間的な成長が伝わります。

感情の変化や気づきを盛り込むことで、あなた自身の人柄や価値観も表現できます。

ストーリーとして展開することで、旅行経験が「一時的な体験」ではなく「自分を成長させた過程」として印象づけられます。

論理的な構成と感情のバランスが整った話こそが、面接官の心に残るガクチカになります。

【旅行経験のガクチカ対策】旅行のガクチカでアピールすべきポイント

続いて、ガクチカとして旅行のエピソードを選んだ場合に面接官に与える印象について見ていきましょう。

企業に効果的に自分を売り込むためには、質問への回答で選んだエピソードが客観的にどう見られるか、どう評価されるかを知っておく必要があります。

客観的な印象を気に留めずエピソードを選んでしまうと、売り込みたい人物像と乖離してしまう可能性が高いです。

さらに悪い場合は「自社に適した人材ではない」と判断されてしまう可能性もあるため、エピソード選びは注意深くおこなう必要があります。

旅行のガクチカでアピールすべきポイント
  • 行動力が高い
  • 好奇心が高い
  • 計画性がある
  • コミュニケーション能力が高い
  • 人脈構成力がある

行動力が高い

旅行のエピソードをガクチカとして選択すると、あなたが持つ行動力の高さを印象づけられます。

長期、短期にかかわらず、旅行とは主体的な行動の繰り返しです。

そのため、旅行の経験は社会人にも求められる行動力をアピールするのに適しています。

とくに、ベンチャー企業などでは業務内で主体的に、自ら行動することが求められるため、行動力をアピールできるのは大きなアドバンテージです。

自ら旅行を計画し、交通手段や宿泊施設を押さえ、旅行を完遂させる段取りの力はどのような企業に行っても求められる力でしょう。

この人材には自社が求める高い行動力がある、と思わせたい場合に自分で計画を立てて実行した旅行のエピソードは最適といえるのです。

好奇心が高い

旅行のエピソードからは、あなたが持つ好奇心もアピールできる可能性が高いです。

多くの場合、旅行ではさまざまな新しい場所に出向き目新しい経験をします。

行く場所、見るもの、食べる料理など、地元や普段学生として過ごしている環境とは違うものが多いです。

そのため、新しい経験に自ら突撃していく旅行のエピソードから、その人材は好奇心が高いとみなされます。

また、変化を恐れないタフさや柔軟性など、付随する印象も持たせられる可能性がありエピソードをどのような語り口で話すかによってグラデーションのように変化するのです。

好奇心は、仕事において新しい業務にチャレンジする時の挑戦心のもとになります。

そのため、とくにベンチャー企業などでは求められる傾向にある性質です。

計画性がある

どのように旅行に行ったかによっては、計画性の高さも印象づけられる可能性が高いです。

自分以外の誰かに旅行の計画を任せた場合や、旅行代理店などが提供するパッケージツアーに参加した場合はその限りではないものの、基本的に旅行をする際は事前にある程度計画を立てます。

そのため、旅行の前にどのように旅程を決めたのかなどをアピールするのがおすすめです。

業務を管理し完遂まで適切に進めていくためにも、計画性は社会人として大事なスキルの1つになります。

ただし、事前に綿密な計画を練ったわけではなく行き当たりばったりの旅をおこなった場合はあまり計画性のアピールにはなりません。

自ら計画した旅が本当にアピールになりそうかチェックしておきましょう。

コミュニケーション能力が高い

旅行のエピソードでは、コミュニケーション能力の高さを印象づけられる可能性があります。

旅先では、自分のことを知らない人がほとんどでありその場で関係性を築く必要があるでしょう。

新しい土地でも問題なく交友関係を広げていることをアピールできれば、社会人になってからもさまざまな人と円滑なコミュニーケーションを取ることを伝えられます。

どのような職業であっても、基本的にいろいろな職位、部署の人とのコミュニケーションが必要です。

営業職などのように社外の顧客や取引先企業の人と接触する職種もあり、初対面の相手でも不快にさせずに接する力は重要です。

そのため、旅行先で多くの人と会話した経験があればアピールに利用できます。

また、旅行先が海外であれば語学力もアピールできる可能性があるでしょう。

人脈構成力がある

旅行での出会いは、ガクチカで多様な人と関係を築き維持する人脈構成力をアピールする絶好の機会です。

この力は新しい価値創造を目指す企業等で特に評価されます。

単に交友が広がった結果だけでなく、文化や価値観の違う人々とどう積極的に関わり信頼関係を構築したか、具体的なプロセスを伝えることが重要です。

これによりコミュニケーション能力や異文化理解力も示せます。

ゲストハウスで多国籍の旅行者と社会問題を議論しSNSで交流を継続した話や、現地の人に助けられた経験、仲間と協働した体験も良いでしょう。

これらの出会いを通じて何を学び、今の自分にどう影響し、入社後にどう活かすかを明確に語ることで、旅行経験はあなたの将来性を示す強みとなります。

【旅行経験のガクチカ対策】旅行の何をアピールするの?

旅行でガクチカを書くと決めたのなら、次は何をアピールするか考えましょう。

多くの場合旅行の目的は娯楽であり、力を入れた点と言われてもどこをアピールすれば良いかすぐには思いつかないかもしれません。

しかし、旅行に行くのには必ず何かしらの動機があり、また、帰ってきた後には何かしらの変化が生まれているのではないでしょうか。

ガクチカを考えるということは無意識的だった自身の行動を見つめ直し、行動原理や強みを改めて考え直すことなのです。

ここからは、旅行の経験でアピールしやすいポイントを見ていきましょう。

旅行の何をアピールするの?
  • 旅行をするに至った背景を説明する
  • 目的を持って旅行をしていることをアピールする
  • 旅行をした結果どうなったのかを伝える

旅行をするに至った背景を説明する

まずアピールできるポイントは自身が旅行をすることになった背景です。

当時の自身の状況、旅行に至った背景をアピールすれば人となりや個性が伝わります。

また、旅行の動機を伝えることで、採用担当者が特に知りたがっているモチベーションや行動原理などをアピールできるでしょう。

しかし、この旅行の背景はなんでもそのまま書けば良いわけではありません。

友達がやっていたから自分もやってみた、なんとなくフラっと旅行に出てみた、などといった背景では逆に良くない印象を与えてしまうでしょう。

その友達が自身にとってどのような存在でなぜ同じことをしてみたくなったのか、など深堀りして考えてみれば自分でも気付いていなかった深い動機が見つかるかもしれません。

自分なりの解釈を付け加えてみましょう。

目的を持って旅行をしていることをアピールする

次のアピールポイントは旅行における目的です。

旅行が単なる娯楽ではなく目的のある行動だったことをアピールしましょう。

こちらも動機と似た側面はありますが、旅行の行き先や行程を具体的に挙げつつ目的を持って旅行をしていることがアピールできます。

自身の目的と旅行内容を絡めて話を展開し、なぜそこに行ったのか、そこで何を感じたのかといった点をアピールしましょう。

この目的の部分が欠けていると、ガクチカが単なる旅行の思い出話になってしまうので注意が必要です。

目的は背景を受けて設定され結果や成長につながる重要な部分なので、ガクチカ全体の整合性も考慮して明確化すると良いでしょう。

当時は明確な目的がなかった場合も、成長の結果や訪ねた場所から逆算すると自然な目的が設定できるかもしれません。

旅行をした結果どうなったのかを伝える

最後のアピールポイントは旅行の結果です。

旅行をした結果何が生み出されたのか、自身にどのような変化が生じたのかを伝えましょう。

この結果が不明瞭なままだと、たとえ旅行の動機や目的が明確でもガクチカとして十分ではありません。

一方、旅行の結果が失敗に終わり、当初の動機との齟齬や目的の不達成が生じた場合でも、ガクチカとして活用することは可能です。

その経験を通して学んだ内容や次回の改善点など、失敗を通して得た変化を伝えることで成長性や逆境における判断力、分析力などがアピールできます。

注意すべき点として、たとえ学びが多く楽しい旅行だったとしても、目的が達成されていなければそれは失敗とするべきです。

ガクチカで旅行の結果を伝える際は、背景や目的との整合性も意識すると良いでしょう。

【旅行経験のガクチカ対策】旅行をアピールする際の注意点

ここまではガクチカで旅行の経験を活用する方法について解説してきました。

次は旅行でガクチカを作成する際の注意点を紹介していきます。

勉強やアルバイト、部活などに比べ、娯楽としての側面が強い旅行は、アピールの方法を間違えると単なるエピソードの紹介で終わってしまう可能性があります。

また、旅行についてアピールするあまりほかの強みが伝えられないケースも要注意です。

人事担当者がどのような点を見るのかも意識してアピールポイントを探し、しっかりと旅行の目的や重要性を伝えていきましょう。

旅行をアピールする際の注意点
  • チームプレイに関するエピソードも準備する
  • 趣味程度ではないことをアピールする
  • 経験そのものをアピールしない
  • 滞在期間が短いとアピールになりにくい
  • 具体的な数字で説明する
  • 企業でどう活かすか述べる
  • 具体的にどこに何をしに行ったのかを述べる
  • 何を得たのかしっかり述べる

チームプレイに関するエピソードも準備する

まず、旅行でガクチカを作成する注意点として、旅行をする人間に対して持たれがちな負の印象を知らなくてはいけません。

それが、1人を好みチームプレイが苦手、という印象です。

もちろん、すべての旅行好きがそういった側面を持つわけではありませんし、友達連れなど複数人で旅行に行ったエピソードならばこの点を心配する必要はありません。

しかし、人事担当者は書かれた内容からのみ学生の人物像を想像します。

もし1人での旅行を題材としてガクチカを作成するのであれば、ほかの項目でアルバイト経験や友達付き合いなど、チームプレイに関するエピソードも用意しておくと良いでしょう

複数人の旅行であれば自身の経験を伝えながら、リーダー性や計画性の高さをなどの強みをアピールすることも可能です。

趣味程度ではないことをアピールする

旅行でガクチカを作成する際は、それが趣味程度のものではないと強めにアピールする必要があります。

単純に娯楽として旅行をしている人は無数にいるので、趣味に多少の目的を持たせた程度の旅行ではほかの人との差別化は図れません。

また、自身の背景からつながる旅行の必要性が薄い場合は、どうしてもガクチカとしてはパワー不足なエピソードに収まってしまいがちです。

「見聞を広めようと思った」「広い世界を見たくなった」などの漠然とした動機を述べるのではなく「なぜ見聞を広めるために旅行でなければならなかったのか」「なぜ広い世界を見る必要があったのか」といった点まで掘り下げて考え、旅行が必要だったことをアピールしましょう。

そのためには、背景や目的、結果を明確に関連付けて一貫性を持たせることが重用です。

経験そのものをアピールしない

旅行のエピソードを含め、ガクチカで注意すべきなのは経験そのもののアピールにならないよう気をつけることです。

企業の面接官は学生の思い出話を聞きたいのではなく、自慢話を聞きたいわけでもありません。

そのため、「自分はこんなにすごい経験をしてきた」というアピールにはあまり意味がないのです。

そもそもガクチカに華々しいエピソードが必要ないとされるのは、エピソードの内容そのものよりそれに直面した学生の内面を読み取るための質問だから、といえます。

従って、人と違う経験や周りに驚かれるようなエピソードである必要はなく、内面の描写に力を入れるのがおすすめです。

経験そのもののインパクトではなく、自分が得た学びや行動に着目してみましょう。

滞在期間が短いとアピールになりにくい

旅行のエピソードをガクチカにする場合、注意したいのは旅行先での滞在期間です。

日帰りや1泊2泊程度の期間だと、旅行中にできる経験は限られます。

そのため、短期間の旅行ではガクチカの内容を深掘りして書けないことも多いです。

国内外問わず1週間、1か月など、なるべく長期間滞在していた旅行のほうが中身を深掘りしやすくエピソードとして反映させやすいでしょう。

短い旅行であっても、何度も繰り返し実施している場合はスケジュールの計画や資金繰りなどの面をアピールできる可能性があります。

自分がアピールしたい性質と、選ぼうとしている経験が釣り合っているか、説得力を持たせられるかについてはしっかりチェックしておかなければなりません。

具体的な数字で説明する

旅行経験をガクチカとしてアピールする際には、具体的な数字やデータを用いて説明することが重要です。

数字を含めることで話に説得力が生まれ、採用官が応募者の努力や成果をより明確に理解できます。

たとえば、海外旅行であれば、訪れた国の数や滞在期間、語学力の向上を示す指標としてTOEICスコアの変化を具体的に述べると良いでしょう。

〇ヶ月の留学中にTOEICのスコアを〇〇点から〇〇点に向上させた」といった形で具体的な数値を用いることで、旅行を単なる趣味や体験談に終わらせず、自己成長の証拠として示せます。

また、旅程を計画した経験をアピールする場合には、同行者の人数や予算などを挙げることで、計画性や責任感を具体的に伝えることが可能です。

企業でどう活かすか述べる

旅行経験をガクチカとしてアピールする際、単なる体験の報告ではなく、それを企業でどのように活かせるかを具体的に述べることが大切です。

採用官は、ガクチカから得られる再現性や入社後の活躍に繋がる要素を評価しています。

そのため、旅行を通じて培ったスキルや価値観を、応募する企業の仕事に結びつけて説明することが求められます。

たとえば、海外旅行で多文化交流を経験した場合は、「異なる価値観を理解し、調整する力が身についたため、グローバル展開を行う企業での顧客対応に貢献できる」と述べると効果的です。

また、旅行中の計画力やトラブル対応能力をアピールする場合も、「課題を的確に捉え解決する力が、プロジェクトの進行管理に活かせる」と具体的に説明することで説得力が増します。

具体的にどこに何をしに行ったのかを述べる

ガクチカで旅行経験を語る際、採用担当者があなたの経験を鮮明に理解できるよう、まずいつ、どこへ、何をしに、どんなスタイルで行ったのかを明確にしましょう。

さらに、どのような目的意識を持ち、どんなプロセスで経験を積んだのか、解像度高く描写することが不可欠です。

異文化に触れただけでは具体性が欠け何も伝わりません。

時期、場所、期間、目的、スタイルを明らかにすることであなたの行動力や計画性、興味の方向性が伝わります。

そして、なぜその国を選び何を知りたかったか、背景にある動機を深掘りして説明すれば、主体性や探求心をより強く印象づけられるでしょう。

旅の一つ一つの選択に自身の明確な意思を示すことで、単なる観光旅行とは一線を画す、価値あるガクチカとして評価されるのです。

何を得たのかしっかり述べる

ガクチカで旅行から得たものを語る際は、成長に繋がる学びとして具体的かつ深く掘り下げることが重要です。

採用担当者はあなたの成長、学び、それが企業でどう活きるかを知りたがっています。

楽しかったや視野が広がった等の漠然とした感想だけでは、あなたの貴重な成長や能力を伝えることはできません。

旅行中の困難、それを乗り越えた工夫、結果得たスキルや思考を、具体的なエピソードで明確に言語化しましょう。

その学びを企業でどう活かすか再現性ある能力として提示できれば、採用担当者はあなたの活躍を具体的にイメージでき、自己満足でない成長と将来性を効果的に伝えられます。

【旅行経験のガクチカ対策】ガクチカを書くときはPREP法を意識しよう

ガクチカを書く際に悩んでいる場合、基本的な文章構成としてPREP法を使うことをおすすめします。

PREP法は、一見難しそうに感じるかもしれませんが、実は非常にシンプルで明確な構成です。

この方法では、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、そして最後にもう一度結論(Point)を述べる、という4つのステップで文章を組み立てます。

特に、ガクチカでは「どのような体験を通して何を得たか」という内容が重要視されます。そのため、文章の構造自体は簡潔であっても、具体的な内容をしっかり盛り込めば問題ありません。

このPREP法を活用すれば、誰でも簡単にガクチカを形にすることができるでしょう。

P(Point 結論)

PREP法の最初のステップである「Point(結論)」は、ガクチカを伝える際の最重要ポイントです。

採用官に対してインパクトを与えるためには、話の冒頭で自分が何を伝えたいのかを明確に述べることが大切です。

結論を先に述べることで、相手は話の全体像を理解しやすくなり、興味を引きやすくなります。

この方法は、話の冒頭で聞き手の関心を惹きつけるだけでなく、その後の説明がスムーズになる効果もあります。

R(Reason 理由)

「Reason(理由)」の段階では、自分がその行動に至った背景や動機を説明します。

これにより、単なる結果報告ではなく、行動の裏にある価値観や思考過程を採用官に伝えることができます。

たとえば、「チーム全体の意識を統一することが、目標達成に必要だと考えたためリーダーに立候補しました」という形で、自分の判断や選択に至った理由を示すと良いでしょう。

理由を具体的に述べることで、行動に説得力が生まれ、聞き手が納得しやすくなります。

E(Example 例)

「Example(例)」では、自分のガクチカを裏付ける具体的なエピソードを伝えます。

この段階で、実際にどのような行動をとり、どのような結果を得たのかを詳しく説明します。

たとえば、「3ヶ月間でチームメンバーの業務分担を再構築し、全員が目標に向かって効率よく働ける体制を作り上げました。その結果、売上が前年比20%向上しました」といった具体的な数字や期間を用いることで、エピソードの信憑性を高めることができます。

具体例を挙げることで、採用官に自分の経験をよりリアルに伝え、自分の能力を証明することが可能です。

P(Point 結論)

PREP法の最後の「Point(結論)」は、話の締めくくりとして再度結論を述べるステップです。

最初に述べた結論を改めて伝えることで、話の全体像を整理し、聞き手の記憶に残りやすくなります。

たとえば、「これらの経験を通じて、リーダーとしてチームをまとめ、結果を出す力を養いました」といった形で、最初の結論を補強するような言葉で締めくくると効果的です。

この再確認によって、自分のガクチカが採用官の印象に残りやすくなり、面接でのアピールポイントがより明確になります。

【旅行経験のガクチカ対策】旅行ガクチカの例文7選

次は旅行に関するガクチカの例文を紹介していきます。

旅行の行き先や出発の動機、目的などはバリエーションが豊富なため、これらの実例を直接自身の経験に当てはめるのではなく、自身のエピソードからアピールできる箇所を抜き出す際の参考と捉えると良いかもしれません。

旅行の目的地だけでなく旅行の手段や準備段階にも新たな学びを得る点は存在します。

旅行当時の状況や苦労したことなどを思い出し、ガクチカとして活用できるエピソードや自身の変化を探してみましょう。

計画性をアピール

私は専攻で日本各地の神社に関わる文化史を研究していたため、題材として取り扱う神社と周辺地域を実際に見てみたいと考えていました。

そこで実行したのが、青春18きっぷを使って西日本の主要な神社を巡る旅行計画です。この旅行では限られた日数で最初に決めた神社すべて回り、規定のチェックポイントについても調査と確認を行うことが目的でした。目的の達成のためには入念に準備を行い、交通手段の下調べや時間の管理、地理関係の把握を完璧にすることが必要不可欠です。そして、準備に2ヶ月の時間をかけて旅行に挑んだ結果、目標をすべて達成することができました。

この旅行によって文献や資料だけではわからない現地の営みを肌で感じられただけでなく、入念な準備の経験とそれを実現できた達成感は自分の中で貴重な財産となっています。

コミュニケーション能力をアピール

自分は当時、積極性の低さやコミュニケーション範囲の狭さを課題だと感じていました。

アルバイトや部活で人と関わる機会は多いものの、一歩外に踏み出し見知らぬ人と環境に触れるパワーが欠けていたのです。そこで、この課題を解決するために、ヒッチハイクのみの旅行計画を立てました。明確な目的地を決めず、出会った人の行き先にすべてを委ねるこの計画は、先述の課題を抱えていた自分にとっては非常に大きな挑戦です。結果として、旅行の期間が終わった時点では、当初想定していた距離を移動することはできませんでした。しかし、話を聞いてもらった回数や車に乗れた回数は想定を上回り、ヒッチハイクの成功確率も期間の後半になるほど上昇しています。

この旅行を経て、未知の環境や知らない人とのやり取りに壁を感じることはなくなりました。

積極性をアピール

私が学生時代に力を入れたのは、1か月かけての北海道1周旅行です。

公共交通機関を利用せず、自分で車を運転して広大な大地を巡りたいと考え、夏の長期休暇を丸々使って挑戦しました。まず新千歳空港に飛行機で渡り、レンタカーを借りて時計回りの渦巻き状に北海道を回りました。しかし、借りた車にナビがついておらず、たまたまスマートフォンも充電切れになってしまい目的地がわからなくなってしまったことがあります。そこで、私は地元の方に積極的に声をかけ、目的地までのルートを伺って無事に到着することができました。

この経験から、目標までの工程がわからなくなっても慌てずに立て直すこと、積極的に問題解決に動くことの大切さを学んだのです。貴社への入社後は、この経験を活かしてトラブル解決に積極的に動きたいと考えております。

行動力をアピール

私が学生時代に力を入れたのは、琵琶湖水系に沿って自転車で海まで下る旅行です。

冬の長期休暇を利用し、琵琶湖を1周してから淀川沿いに自転車で大阪湾まで下りました。自分1人の力で目標を成し遂げる経験がしたいと考えたためです。まず、旅程の総距離と自分が1日にどれだけ移動できるかを計算し、何日で旅行を完遂するのか計画を立てました。そして、長距離の走行にも耐えられるような競技用の自転車を購入し、旅行をスタートさせました。途中で休憩のために立ち寄った店舗や宿泊施設でさまざまな方と交流し、名所などにも立ち寄りながら5日間かけて目的を完遂しました。

この結果から、目標を達成するためには綿密な計画を立て、自ら行動を起こすことが大切だと学びました。貴社への入社後は、この経験を活かして自ら計画を立てて行動に移したいと考えております。

忍耐力をアピール

私が学生時代に力を入れたのは、フランスへの長期間の旅行です。

貴社の主力商品でもあるフランス産ワインと、それが育まれてきた文化的な土壌について深く知りたいと考え企画しました。そのためには、現地の方にたくさん話を伺うことが大切と考え、日本にいる間からフランス語の語学学習を計画的におこないました。それでも、フランス入国直後はスムーズな会話が難しく、滞在中も地道に勉強を続けながら現地の方の言葉を聞き取れるよう努めました。

この経験から、目標の達成が難しいかもしれないという場合もすぐに諦めずに努力を続けることの大切さを学びました。貴社への入社後は、この経験を活かしてフランス産ワインの輸入事業に携わりたいと考えております。

柔軟性をアピール

私が学生時代に最も力を注いだのは、大学2年時の東南アジア3カ国1ヶ月間のバックパッカー経験です。

この旅で予期せぬ困難を乗り越え、臨機応変な対応力を徹底的に磨きました。 バス遅延や宿の予約ミス等、計画通りに進まぬ事態の連続にも、自力で課題解決に臨みました。 村へのバスがない時は、臆せず現地の方々に片言の英語とジェスチャーで粘り強く交渉し、ヒッチハイクで無事辿り着きました。 予約宿が見つからぬ危機的状況の夜も、カフェに飛び込み助けを求め、親切な方の紹介で難を逃れ解決しました。

これらの経験から、計画外の事態でも諦めず多角的な視点で解決策を模索し主体的に行動すれば道が開けると肌で学びました。 この経験で培った変化を恐れぬ柔軟性と行動力を、貴社業務で困難な状況でも粘り強く解決策を見出す力として活かし貢献します。

国内旅行の例文

私が学生時代に力を入れたのは、徒歩で東海道の宿場町を回る旅です。

教科書にも載っている有名な浮世絵の題材である宿場町を回り、日本という国をより身近に感じたいと考えました。東京の日本橋を起点に、学生時代の長期休暇をほとんど使って京都の三条大橋までを9回に分けて歩ききりました。長期休暇の間はアルバイトができないため、長期休暇に入る前から短期アルバイトを掛け持ちし、旅行に必要な資金を貯めていました。体調が悪いと思ったほど歩けない場合もあり、当初の予定より宿場町に到着するのが遅れることもありました。

この経験から、長い時間をかけて目標の達成を目指す場合は綿密な資金計画や、余裕のあるスケジュール管理が重要だと学んだのです。貴社への入社後は、この経験を活かして事業に必要な計画を綿密に立てたいと考えております。

海外旅行の例文

私が学生時代に力を入れたのは、世界各国への旅行です。

日本以外の国の経済状況を肌で感じたいと考え、短期間の旅行を複数計画し実行しました。連休や授業の予定がない曜日を活用して1回の旅行を2泊3日で計画し、3年間で60か国への旅行を実現しました。もともと英語については大学でも学んでいたものの、旅行先には英語が通じない国もあり、意思疎通が困難になることが予想されました。そのため、現地の言葉をノートにまとめ、ある程度自分でも発音できるように練習して現地に行きました。その結果、ノートや片言の現地語を駆使して現地の方とコミュニケーションを取ることができ、相手の言語や文化について学ぶことの大切さを知りました。

この経験を活かし、貴社への入社後は多国籍な従業員の方と円滑にコミュニケーションを取るよう努めたいと考えております。

【旅行経験のガクチカ対策】職種別アピール法

職種別アピール法
  • 営業職
  • コンサル職
  • 企画職
  • 国際系職種

旅行経験をガクチカとして話すときは、職種ごとに求められる能力や資質を意識して伝えましょう。

同じ体験でも、営業職と企画職では強調すべきポイントが異なります。

面接官は、旅行経験を通して「仕事に生かせる力があるか」を見ています。

ここでは、旅行経験をどのように職種別にアピールすれば良いかを具体的にまとめます。

自分の経験を適切に整理し、志望職種に合わせた話し方を工夫することで、印象に残るガクチカに仕上げることができます。

営業職:行動力と人間関係構築力を強調

営業職では、行動力と人との関係を築く力が重視されます。

旅行経験をアピールする際には、自分から動いて課題を解決した経験や、初対面の人と信頼関係を築いたエピソードを中心に話すと効果的です。

たとえば、現地でトラブルに直面した際に自ら情報を集め、交渉や調整を行った経験があれば、行動力と対応力を示せます。

また、異なる文化や価値観を持つ人と交流した体験を通して、相手を理解しようと努めた姿勢を伝えることで、人間関係構築力を強調できます。

営業では信頼を得ることが成果に直結するため、旅行中に得た「相手の立場で考える姿勢」や「粘り強く行動する力」は高く評価されます。

自分がどう動き、どんな成果を得たのかを具体的に語ることで、行動力のある人材として印象づけられます。

コンサル職:課題発見力と仮説検証力

コンサル職では、現状を分析して課題を見つけ、解決に導く力が求められます。

旅行経験をもとに話す場合は、ただ見たことや感じたことを語るのではなく、「何が問題だったのか」「どのように考えて対応したのか」を明確にすることが重要です。

たとえば、現地で交通や文化の違いに不便を感じたときに、原因を分析して解決策を考えた経験は、課題発見力と仮説検証力を示す好例です。

また、限られた情報の中で最善の行動を判断した体験を話すと、論理的思考力を印象づけることができます。

旅行を通して学んだ「問題に気づき、考え、実行する力」は、コンサル職で必要とされる分析力や提案力に直結します。

経験を論理的に整理し、結論としてどんな学びがあったかを伝えることが大切です。

企画職:柔軟発想と文化理解力

企画職では、発想の柔軟さと多様な価値観を受け入れる姿勢が求められます。

旅行経験を語る際には、見たこと感じたことをどのように自分の発想やアイデアに結びつけたかを意識して話すと効果的です。

たとえば、旅行先で見た現地の文化や生活の工夫から新しい考え方を得た経験や、自分の固定観念が変わった出来事を伝えると良い印象を与えます。

また、トラブルや予想外の出来事に対して柔軟に対応した体験を話すことで、臨機応変な発想力を示すこともできます。

企画職では、さまざまな立場の人の意見を理解しながら新しい価値を生み出す力が重視されます。

旅行を通して得た文化理解力や想像力を、仕事のアイデア創出にどう生かせるかを語ることで、創造的な思考力をアピールできます。

国際系職種:語学・文化適応力

国際系の仕事では、言語能力だけでなく、異なる文化に適応できる柔軟性が重視されます。

旅行経験をガクチカにする場合は、現地での交流や困難な状況でどのように対応したかを中心に話すと効果的です。

たとえば、現地の人と積極的に会話をしようと努力した経験や、文化の違いに戸惑いながらも理解しようと努めた姿勢を伝えると良い印象を与えます。

また、言葉が通じない中で自分なりに工夫して意思疎通を図った体験は、柔軟な対応力と粘り強さの証になります。

グローバルな環境で働くうえで必要な「多様性を受け入れる姿勢」や「文化の違いを尊重する意識」を旅行経験から得たと伝えると、国際的な視野を持つ人材として評価されます。

【旅行経験のガクチカ対策】NG例と改善ポイント

完成度を高めるために
  • 「楽しかった思い出」で終わらせない!
  • 目的が見えない「ただの観光旅行」と判断されないために

学生時代に力を入れたこととして、旅行経験をアピールしたいと考える就活生は少なくありません。

しかし、伝え方によってはただ遊んできただけと誤解され、評価につながらないケースも。

企業は、旅行という経験を通して、あなたが何を考え、どのように行動し、結果として何を学び成長したのかを知りたいと考えています。

単なる楽しい思い出話で終わらせないためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

この記事では、旅行経験を効果的なガクチカとして語るためのNG例と、それを魅力的なアピールに変える改善ポイントを具体的に解説します。

あなたの旅行経験が、自己PRの強力な武器となるよう、一緒に見ていきましょう。

「楽しかった思い出」で終わらせない!

楽しかった思い出になってしまっている例文

大学2年の夏休み、私は友人と2人で1ヶ月間東南アジアをバックパッカーとして旅しました。

タイ、ベトナム、カンボジアの3カ国を巡り、各地の文化や歴史に触れることができました。

バンコクでは寺院の美しさに圧倒され、ベトナムでは美味しい屋台料理を堪能し、カンボジアではアンコールワットの壮大さに感動しました。

現地の人々との交流も深く、英語があまり通じない場所でも、身振り手振りでコミュニケーションを取り、多くの笑顔と出会うことができました。

毎日のように新しい発見があり、刺激的な日々でした。

特に印象に残っているのは、ベトナムのホイアンで参加したクッキングツアーです。

市場での食材選びから始まり、現地の家庭料理を教えてもらい、自分たちで作った料理をみんなで食べるという体験は、忘れられない思い出です。

旅の終わりに空港で友人とまた必ず一緒に海外に行こうね!と約束した時の感動は、今でも鮮明に覚えています。

旅行の経験をガクチカとして語る際、最も避けたいのは楽しかった思い出だけに終始してしまうことです。

楽しかったという感情はもちろん大切ですが、それ以上に、その経験が今のあなたにどう活きているのか、そして入社後どのように貢献できるのかを示す必要があります。

そのためには、旅行中に意識していたこと、直面した課題、それを乗り越えるために工夫した点などを具体的に盛り込み、自己満足ではない客観的な成果を伝えることを意識しましょう。

目的が見えない「ただの観光旅行」と判断されないために

ただの観光旅行になってしまっている例文

大学3年の夏休みに、友達とヨーロッパ5カ国を2週間旅行しました。

パリではエッフェル塔を見て、イタリアでは美味しいパスタを食べ、スイスでは綺麗な山々をハイキングしました。

ドイツでは有名なビールを飲み、オランダでは運河沿いをサイクリングしました。

毎日が楽しくて、色々な国の文化に触れることができて本当に良い経験になりました。

特に印象に残っているのは、イタリアのベネチアで乗ったゴンドラです。

船の上から見る街並みは本当に美しく、一生忘れられない思い出になりました。

また、各国の美術館や博物館にも行き、たくさんの有名な絵画や彫刻を見ることができました。

それぞれの国の歴史や文化を感じることができ、とても勉強になりました。

お土産もたくさん買って、友達と分けるのが楽しみです。

今回の旅行で、海外の文化に興味を持つことができたので、また機会があれば色々な国に行ってみたいと思っています。

せっかくの旅行経験も、目的意識が感じられないとただの観光旅行と見なされてしまう可能性があります。

面接官は、あなたがその旅行にどのような目的意識を持って臨んだのか、そしてその目的を達成するためにどのような行動をとったのかを知りたいと考えています。

これでは、単に観光を楽しんだという印象しか残りません。

企業が知りたいのは、あなたがその旅行で何を得ようとし、結果として何を得たのかという点です。

仮に多様な文化に触れるという目的があったとしても、そのために具体的にどのような行動を計画し、実行したのかが見えてきません。

旅行前の準備段階から、旅行中の行動、そして帰国後の振り返りまで、一貫した目的意識を持って取り組んだことを伝え、その結果どのような学びや成長があったのかを具体的に示すことが重要です。

【旅行経験のガクチカ対策】完成度を高めるために

旅行のエピソードを用いてガクチカを作成したあとは、すぐに提出するのではなく推敲が求められます。

企業に刺さる完成度の高いガクチカを作成するためには、どのように原稿をチェックしたら良いのでしょうか。

ガクチカを完成させるためには、自分自身でも草稿をチェックしたうえで自分以外の人にもチェックしてもらうことが大切です。

また、場合によっては就活のプロに頼る必要も出てきます。

どのような対策が求められるのか、詳しく見ていきましょう。

完成度を高めるために
  • 声に出して読んでみる
  • 他の人に添削してもらう
  • 就活エージェントに相談してみよう

声に出して読んでみる

ガクチカの原型が完成したら、声に出して読んでみましょう。

目で黙読するだけだと、文章の認識にバイアスがかかり誤字に気づきにくい傾向にあります。

あえて声に出して読むほうがじっくり文章をチェックすることにつなげり、文章中の変なところや誤字脱字に気づける可能性が高まるのです

また、最初はエントリーシートなど選考書類に書く用の文章を作成したとしても、面接でも同じことを聞かれる場合が多いため声に出して読めば面接の練習にもなります。

書類に書いた内容と、何も見ずに答える際の回答内容に齟齬が出なくなるまで練習をするのがおすすめです。

ある程度覚えられたら、面接本番のような体裁を整えてより実際の面接に近づけて練習してみましょう。

ほかの人に添削してもらう

自力でのチェックが終わったら、今度は自分以外の他者にも草稿をチェックしてもらいましょう。

第三者の目から文章を見てもらうと、余分な先入観などがないためミスを発見してもらいやすいです。

自分では何が書きたいかわかっている分、補足が必要な部分なども、前提知識のない他者のほうが気づきやすいでしょう。

家族や友人、大学の指導教員、キャリアセンターの職員など、複数の人にダブルチェック、トリプルチェックという形で何度もチェックしてもらったほうがより精度を高められます。

また、面接の練習として面接官役をお願いし、本番さながらの対策をしてもらうのもおすすめです。

話し方に違和感がないかなども、客観的に見たほうが判断しやすいでしょう。

就活エージェントに相談してみよう

ガクチカをどう書いたら良いのかわからない、完成度を高めたいのに頼れる人がいないという場合は、就活のプロである就活エージェントを利用するのがおすすめです。

就活エージェントであれば、プロとして企業視点からのアドバイスをもらえます。

「ジョブコミット」なら、無料でエントリーシートの添削や面接対策が可能です。

就活の始まりの情報収集から内定後の入社準備まで包括的なサポートを受けられ、一貫して料金は発生しません。

企業にコミットしたガクチカの書き方や、より自分と相性が良い企業に関する情報も集められます。

ガクチカ以外にも、就活で気になることや悩みがある場合は担当エージェントに何でも気軽に相談が可能です。

ジョブコミットへの登録は、こちらからどうぞ。

まとめ

旅行の経験はアルバイトや部活動に比べると娯楽のイメージが強く感じられますが、アピールポイントを明確に設定できればガクチカとしても活用が可能です。

その際は旅行に至った背景や旅行の目的、結果で得たものを具体的にし、一貫性を持たせた構成を考える必要があるでしょう。

一方、旅行でガクチカを作成する際は注意しなければいけない点もあります。

先述したように、旅行は娯楽としての印象が強いため、必要性の高さを十分にアピールしなくてはいけません。

また、1人での旅行は他人と関わりを持たない趣味として見られることも多いため、全体のバランスを見てコミュニケーション力やチームプレイに関するエピソードを盛り込むことも必要です。

旅行を通して自身の個性や成長をアピールすることを意識してガクチカ作成を進めてみてください。

最後に、他のガクチカ例文や作り方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

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