はじめに
インターンシップ選考や本選考で、近年多くの企業が採用しているWebテストについて解説します。
Webテストという言葉は、就職活動をしていると必ず目にするものです。
自宅や学校など比較的慣れ親しんだ場所で受けることが多く、時間も自分の都合で決められるため、つい準備を怠りがちな部分ではあります。
そのせいで、余裕でクリアできるはずだったのに、問題を見た瞬間固まってしてしまったという声は多いです。
内容自体は決して難しくでないので、きちんと傾向を把握して対策を練っておけば安心でしょう。
【Webテスト対策】Webテストとは
Webテストとは、自宅や学校などからWeb上で受験する適性検査のことです。
多数の志望者のなかから、面接へと進む人数を絞る目的で実施されます。
テストを通して、志望者の能力や性格が自社に向いているのかをはかるものです。
近年は感染症対策の影響もあり、Webテストを実施している企業は増加傾向にあり、就職活動をしていると決して避けては通れません。
Web上で実施するため、遠方の志望者にとっては受験のハードルが多少下がるのはメリットといえるでしょう。
テストの内容としては、主に言語や計数に代表される科目、また適性検査などもあります。
受験する企業によって科目が異なるため、事前に傾向を知り、対策を練ることが必要です。
【Webテスト対策】Webテストの内容
Webテストは、大きく分けて「性格検査」と「能力検査」があります。
選考の初期段階で実施されるという性質上、このテストをクリアしないと面接へと進めません。
企業が求めている人材であるとアピールできるように、受験方法や就活OBたちの口コミを確認しておきましょう。
実際に企業へ出向かず、インターネット環境の整った自宅や学校で受験するものとはいえ、対面とはまた違った緊張感があります。
事前に内容をしっかりと把握しておくことで、多少は落ち着いてテストを受けることができるはずです。
性格検査
「性格検査」とは、志望者が一体どんな性格をしているのか特徴を把握して、企業の社風や考え方に合っているのかを判断するために実施されるものです。
人の性格は生まれもった部分に加えて、育った環境によって構築されます。
そのため、入社してからの教育では変えることが難しいと考えられています。
問題数が多く、なかには似たような質問も含まれていますが、これは採点者に気に入ってもらえるよう自分を偽って答えていないかを見抜くためです。
嘘をついていると判断された場合には、残念ながら評価は大きくマイナスとなってしまうでしょう。
回答形式としては「はい・いいえ」の2択か、「はい・どちらかと言えばはい・どちらかと言えばいいえ・いいえ」の4択のパターンが多いです。
能力検査
「能力検査」とは、一般的に共通して要求される知的能力をはかるものです。
言語や計数などの学力的な側面と、課題解決に向けて取り組める合理的思考や判断力を見る側面があります。
言語分野では語彙や文章読解、非言語分野では計算や推論の能力を問われることが多いです。
また、構造的把握力検査を取り入れている企業もあります。
これは文章の要点を素早くつかみ、理解できるかを判断するテストです。
実際に社員として企業に勤めると、取引先や社内の人間との会話やメールでのやり取りが発生します。
この構造的把握力が高い人というのは、意思疎通をしやすく、仕事をスムーズに進められるといえるでしょう。
企業によっては英語の能力を重視しているところもあります。
【Webテスト対策】Webテストの対策方法
就職活動では、志望動機をうまくまとめたり面接対策を練ったりするなど、やるべきことが数多くあります。
なかでもWebテストは「もっと早くから取り組んでおけば良かった」という後悔の声がOBたちから良く聞こえてくるものです。
テストの内容自体は決して難しくありません。
ただ対策をしていない状態で受けると、問題に面食らって力を発揮できないまま終わってしまう場合もあるでしょう。
どんな問題が出題されるのかを知っておけば、テスト当日に考える時間を短縮できます。
言語
言語の問題では、日常生活ではあまり使わないような語彙を出題されることが多いです。
ただ、事前に勉強さえしておけば得点を稼げるともいえるでしょう。
そこで、まずは言語分野の問題に注力した勉強方法を解説します。
語彙力を増やす
言語分野の問題に苦戦する原因として考えられるのが、語句の意味がわからないということです。
普段からアンテナを張っておき、わからない言葉が出てきたらすぐ調べる習慣をつけましょう。
熟語の意味だけではなく、言い換えや用法もきちんと押さえておくべきです。
また、熟語を形成している文字が互いにどのような関係なのかという二語関係の問題も頻出傾向にあります。
たとえば「親子」は親と子で意味が対立しており、印刷機とプリンターではほぼ同じ意味の関係ということです。
使い慣れた言葉であるならばまだしも、普段目にすることが少ないものに関しては、瞬時に答えることは難しいでしょう。
時間的にも余裕をもって回答するために、しっかり下調べしておく必要があります。
文章を読むのに慣れる
文章読解の問題では、日ごろ本を読まない人には大変きびしいであろう、学術的な長文が出題されます。
ここではスピーディーに文章を読み進めるだけでなく、文章の要点をつかむことが大切です。
1問にかけられる時間は長くてもせいぜい2分程度です。
その短い制限時間でどうスムーズに目と頭を働かせることができるかを問われます。
読解力をつけるには、やはり書籍や新聞などで文章に触れておくことが必要です。
読書の習慣がない人にいきなり「本を読め」と言っても、なかなかめんどうで取り組むことが難しいかもしれません。
おすすめは新聞の社説から文章を読むことに慣れて、そのあとで比較的行間の広めなエッセイや実用書に移行することです。
このときに読む本は、書店のランキングを参考にすると良いでしょう。
非言語
つぎに、非言語分野の問題に注力した勉強方法を解説します。
四則演算のような基本的な計算問題はもちろん、問題そのものを理解して少ないヒントから正解を導き出す推論などが頻出です。
こちらも問題数が多いので、そう長い時間をかけることはできません。
公式を覚える
計算の問題ではその難易度自体が高いわけではありません。
制限時間との戦いになる場合がほとんどです。
そのため、少なくとも2冊の問題集にチャレンジして解説を良く読み、どのような手法で解くと最短で答えられるのかを知る必要があります。
公式を覚えて解き方を理解しておけば、どの公式を用いると良いのか素早く判断できるようになるでしょう。
またケアレスミスを限りなくゼロにするためには、良く出る問題を事前に把握して慣れておき、本番で焦らないようにするのが良いかもしれません。
たとえ1度で解法の意味がわからなくても、「とりあえずこういう解き方をするんだな」とだけでも知っておけば、同じような問題に出会ったときに思い出せるはずです。
苦手な分野に注力して勉強する
やるべきことの多い就職活動では、Webテスト対策の勉強でも、効率重視で進めていくことがとても大切です。
なんでもかんでも丸々やろうとするのは時間的に難しく、またできたとしても、どれも中途半端になってしまいます。
それよりはまず自分の得意な分野と苦手な分野を明らかにして、それぞれどこまで対策を練る必要があるかを考えないといけません。
同じ時間をかけるにしても、得意なほうを伸ばすのか、それとも苦手なほうを底上げするのかということです。
たとえば、受ける企業が英語を重視しているような場合は、英語が8割取れるよりも9割取れるほうが好まれるでしょう。
また、自分は「推論」「順列・組み合わせ」が苦手だなとわかれば、せめて合格点を取れるよう、そこに集中して取り組むなどの行動が必要になります。
まとめ
ここまでWebテストとは何か、その内容や対策、勉強方法などを解説しました。
そう多くの時間をかけられない就活生だからこそ、どんな対策を練ったら良いのか考えて効率よく動いていくことが大切です。
OBたちの口コミを参考に、良質な問題と丁寧な解説の載った参考書やアプリをどんどん活用して、Webテスト対策をしっかりと行いましょう。
準備さえしておけば、怖いものではありません。
Webテストで点数を稼いで、つぎなるステージの面接へと歩みを進めていきましょう。