・広告業界の特徴
・広告業界で使える例文
・志望動機の構成
・志望動機の構成
・広告業界を目指している人
・広告業界にはどのような特徴があるか知りたい人
・志望動機に不安を抱えている人
・例文を読んで参考にしたい人
クリエイティブなイメージが非常に強い広告業界は、自分のセンスを活かした仕事がしたい方に人気があります。
しかし就職でライバルが多い業界でもあるだけに、内定を勝ち取るためにはしっかりアピールできるよう準備していなければなりません。
広告業界で通用する志望動機の書き方・文章構成はどのようなものでしょうか。
以下の記事で広告業界の採用試験で使える志望動機のポイントについて紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
【広告業界の志望動機】広告業界とは
広告業界の仕事は、広告主であるクライアントの扱う商品やサービスなどを、より多くの人に伝えるための活動をサポートする仕事です。
たとえば広告代理店では、まずその商品やサービスをより魅力的に広く伝えるため、広告主の戦略や意向を聞きながらアイデアを出し、効果的なプランを作ります。
そのプランに沿った映像や写真、デザインなどの制作は必要に応じて、広告制作会社やセールスプロモーション会社に依頼します。
このような流れで、できあがった広告を依頼主にかわって媒体に載せ、広告主と広告媒体をつなげることで手数料収入を得るのが広告業界の仕事です。
広告媒体には、テレビを始め・ラジオ・新聞・雑誌などのマスメディア系のほか、電車内の広告や屋外広告・チラシやダイレクトメールのほか、Webサイト広告もあります。
【広告業界の志望動機】広告業界の特徴
広告業界で就活を進めるにあたって、まずは広告業界の特徴について理解しておく必要があります。
広告は普段の生活において、様々な場所で目にするものですが、よく見る広告はBtoB、つまり企業間取引の事業であるため、就活生が内容まで詳しく知ることは難しいです。
そこで本記事で広告業界について概要を理解してしまいましょう。
広告業界の種類
まずは広告業界の種類にはどのようなものがあるのか、一緒に確認していきましょう。
広告業界の種類には大きく分けて3つの種類があります。
専門広告代理店
ハウス・エージェンシー
総合広告代理店
総合広告代理店はテレビやラジオ、新聞、インターネットの記事など、さまざまな媒体から広告枠を仕入れているため多くの媒体で広告を出せるのが強みであると言えます。
大手の企業がクライアントとなるものが多く、規模感が大きいので、規模の大きい仕事をしたいと考えている人に向いていると言えるでしょう。
また、クリエイティブな広告の企画制作からメディアプランニング、市場調査、ブランド戦略の策定、デジタルマーケティングなど広告に関連する多岐にわたるサービスをワンストップで提供するのも大きな特徴です。
大手企業や広汎な市場ターゲットにするクライアントに選ばれることが多く、その規模と経験により幅広い業種のクライアントに対応できるのが大きな特徴となっています。
専門広告代理店
一方で専門広告代理店は契約している企業の広告枠を特定の媒体に特化して、クライアントに提案するのが主な業務内容となっています。
総合広告代理店より小規模で、専門的な知識が得られるのが大きな特徴と言えるでしょう。
デジタル広告、ヘルスケア映画やテレビの広告、特典のターゲット市場向けの広告などが業務内容であると言えるでしょう。
特定の、より具体的で専門化された広告戦略をクライアントに提供するので、特化型のサービスを求めるクライアントにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
ハウス・エージェンシー
ハウスエージェンシーは親会社の広告を取り扱うため、意思疎通が円滑であり、低コストで活動できるのが大きな特徴です。
親会社の経営に依存する形となっており、親会社の福利厚生なども受けられるので、大きな会社の企業の子会社となっている場合は安定した環境で働けるのが大きなメリットといえるでしょう。
メインの業務は親会社のために働くことなので、外部の総合広告代理店、専門広告代理店とは異なり、社内のリソースのみを活用して広告キャンペーンを企画実施するのが大きな特徴です。
組織のブランドで製品に対する深い理解と迅速なコミュニケーションコスト、効率の良さなども魅力的なポイントであると言えます。
広告業界の職種
続いて広告業界の職種についても詳しく紹介していきます。
上で紹介した業界の種類同様に、それぞれの特徴や違いについて詳しく理解しておきましょう。
クリエイティブ職
マーケティング職
営業職
広告業における営業職は広告の企画や提案、受注などが主な業務内容となっています。
資料作成能力やプレゼン能力が求められるのは当然のことながら、クライアントに対して適切な提案をすることが求められます。
これには傾聴力やコミュニケーション能力なども必要とされるので、さまざまなスキルが求められる、非常にレベルの高い人材を求める傾向にあると言えるでしょう。
人間関係をうまく構築することのできる人物を採用する必要があるので、自分のコミュニケーション能力や、これまでさまざまな人と良い関係を築いてきたことをアピールすることができれば就職に近づける可能性が高いです。
クリエイティブ職
広告業界におけるクリエイティブ職は広告の製作を行うのが主な業務内容となっています。
当然技術的なスキルが求められますし、さまざまなソフトなどを使いこなして消費者に対して、魅力的に映るような広告を作成できるよう、日々工夫を凝らす必要があります。
特にトレンドなどを抑えた、分かりやすく、視覚的にも伝わりやすい広告を作成するためには常にトレンドもチェックする必要があります。
つまり、マーケティング職にも通ずるものがあると言えるでしょう。
自分の作った広告が世に出回る夢のある職種でもあるので、特に広告業界においても人気の職種の一つです。
マーケティング職
広告業界の職種として先ほども軽く紹介はしましたが、マーケティング職も挙げられます。
クライアントなどの要望を聞き、市場調査を行うのが主な業務内容です。
得られた情報からデータ分析をし、数字として結果を出すために、さまざまな工夫を凝らす必要があります。
特に広告業界は進歩のスピードがIT業界と同程度と言えるほど早いので、どのような広告を出すのか、どのようなリサーチをすれば市場をより理解できるのかなど、日々工夫を凝らす必要があります。
マーケティングツールも日々進化しているので、それを使いこなせるような、ITに関する深い知識があることをアピールできると良いでしょう。
【広告業界の志望動機】広告大手にはどんな会社がある?
広告大手にはどのような会社があるのかについても知っておく必要があります。
その企業に就職を目指すかどうかは置いておいて、企業においてどのような会社が大手であるのかを知っておくかは、業界理解をどれくらいしているのか見られるポイントでもあるので、知っておいて損はありません。
【広告業界の志望動機】広告業界のベンチャー企業にも注目
広告業界のベンチャー企業についても知っておくと良いでしょう。
広告業界は特に最近進化している業界でもあるので、ベンチャーも比較的魅力的な企業が多いです。
マーケティング職として働くにあたり、ベンチャーと大手のどっちが良いのかについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ確認してみてください。
【広告業界の志望動機】業界のトレンド
広告業界のトレンドについても理解しておく必要があります。
広告は人に見てもらい始めて効果を発揮するものです。
作成する広告が多くの人が見たいと思うかどうか、そして多くの人の目に届き、それが魅力的に映るかどうかが非常に重要です。
よって、その時に流行っている広告の種類や傾向を把握しながら、就活対策を行うようにしましょう。
志望動機を書く前に、トレンドを把握できれば、広告業界の将来像を考えられます。
そして、方向性も見て取れるので、就活に役立てられます。
これだけは知っておきたいというトレンド2つを解説するため、ぜひ参考にしてください。
動画広告
業界のトレンドとして、動画広告が挙げられます。
新型コロナウイルスの流行により、多くの人が家にいる時間が増え、それに伴い、YouTubeや各種動画配信サービスの利用が急増しました。
このような背景から、企業や広告主はターゲットとなる視聴者に効果的にリーチする手段として、動画広告の重要性に着目し始めています。
静止画やテキストベースの広告よりも、臨場感があり、情報伝達能力が高いため、視聴者の注意を引きやすく、メッセージを理解してもらいやすいのです。
特に、物語調の広告の場合は、さらに広告の概要について理解してもらえます。
Web広告
Web広告も多くの業界で注目を集めている広告のタイプです。
費用対効果の高さが最も大きな魅力であり、従来の広告の手法と比較してターゲティングが容易であり、製品やサービスに興味を持ちそうな特定の層に直接アプローチできるのが魅力です。
ターゲティング能力の高さにより、不特定多数ではなく関心の高いユーザーにだけ広告を表示させられるため、クリック率が高く、効果的な顧客獲得へとつながります。
また、リアルタイムでのパフォーマンス追跡も可能であり、広告の効果を即座に評価し、必要に応じて修正も可能です。
【広告業界の志望動機】広告業界に向いている人の特徴
魅力的な志望動機を書くためには、その企業で求められる人物像が自分の強みと一致していることを伝える必要があります。
そのためにも、広告業界で向いている人とはどのような人か、把握しておかなければなりません。
また、自分がその業界で働くことに向いているのかいないのかを確認しておくことは、就職てから後悔しないためにも大変重要なことです。
ここでは一般的に考えられる、広告業界に向いている人の特徴をあげているので、確認してみましょう。
地道な作業を長く続けられる人
臨機応変に対応できる人
発想力に自信がある人
アンテナが高い人
コミュニケーション能力が高い人
広告業界の仕事は、広告主であるクライアントの要望に沿った広告を作らなければならないため、その要望を的確にくみ取れる能力が必要です。
自分のアイデアや発想力に自信がある場合でも、クライアントが求めるものになっていなければ、満足してもらえません。
相手の求めているものを把握するためにも、また、それを実現するための提案をするためにも、コミュニケーション能力が必要です。
また、広告を完成させ、媒体につなぐまでの間には、さまざまな分野の人と一緒に仕事を進めなければなりません。
良好なコミュニケーションがなければ、仕事を成し遂げることはできないのです。
どのようなタイプの人とでも関係性を築ける、コミュニケーション能力の高い人が、広告業界に向いていると言えるでしょう。
地道な作業を長く続けられる人
広告業界は華やかなイメージだけが先行しがちです。
しかし、実際には地道な作業が求められる場面も多くあります。
特に営業職で新規開拓をする場合は、アポイントを取るために粘り強く電話営業を続けなければならない場合もあります。
また、既存のクライアントとの関係性を良くするためには、仕事にならなくても挨拶に行ったり、電話をしたりなどこまめな努力は欠かせません。
広告を制作途中のクライアントに対しては、先方のスケジュールに合わせて訪問することはもちろん、制作会社などとこまめにコンタクトを取り、調整しながら仕事を進めなければなりません。
イメージと異なり、煩雑な業務も多い広告業界では、地道な作業が苦にならない人でなければ務まらないのです。
臨機応変に対応できる人
広告業界での仕事は、クライアントありきであるため、クライアントの要望に応えることは必須です。
そのため、クライアントの都合によってスケジュールをはじめ、制作内容に関することまで、なかには急な変更を求められるケースもあります。
広告を作るためには、さまざまな分野のメンバーと共に仕事を進める必要があるため、途中での急な変更は、多くのポジションに影響します。
直接クライアントに対応するポジションではない場合でも、そのような変更に臨機応変に対応できることが求められるのです。
クライアントが納得するものを作り上げるため、クライアントの要望や変更に対し、気持ちを切り替えて素早く行動できる人は、広告業界に向いている人と言えるでしょう。
発想力に自信がある人
広告を見る人の気持ちを刺激し、なんらかのアクションを起こさせるような広告を作成することが求められます。
常に新鮮に感じられるようなアイディアを出し、ユーザーの印象に残ることを目指していきます。
どこかで見たことのあるようなものでは、意味がないでしょう。
ユーザーに商品の購買意欲を高めさせたり、サービスに興味を抱かせたりするためには、ニーズに合った提案をしなければいけません。
何もない状態から、アイディアを出し続けるのは難しいものです。
しかし発想力には、もともとあるものを変えたり、他のものと組み合わせたりして、別の形にする力も含まれています。
したがって、そのような小さな発想を積み重ねられる人にも向いていると言えるでしょう。
アンテナが高い人
広告を見る人の目を惹くためには、その時代に合ったものを意識して作る必要があります。
広告は、テレビや雑誌、SNSなど、さまざまな場で目にします。
宣伝する商品やサービスなどの知識をしっかり持っていなければ、ターゲットとなるユーザーの目にとまる広告になりません。
クライアントに提案が通りやすくするためにも、市場調査を行うことが大切です。
日頃からアンテナを高く持ち、クライアントや生活の中から情報を収集できるように心がけると良いでしょう。
加えて、広告業界にはトレンドがあります。
データの収集を行ったうえで、あらゆる情報にアンテナを張っている人にはおすすめできます。
広告業界を目指すのなら、ニュースやトレンドを意識する習慣を身につけておきましょう。
【広告業界の志望動機】志望動機を作成する前に行うこと
志望動機とはどのようなものなのか、企業は志望動機から何を知ろうとしているのかなどを説明してきました。
就活において、志望動機の項目は必ずあるものだと考えておきましょう。
しかし、はじめて志望動機を作成する際には、何から行うべきなのかがわからないかもしれません。
いきなり書き始めるよりは、自分の長所やスキルを把握したり、企業の研究を行ったりすることをおすすめします。
次に、志望動機を作成する前に行うことを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
志望理由を書き出す
そもそも志望動機が漠然としていては、良い志望動機を作れません。
まずは志望動機を書き出し、言語化しましょう。
志望動機を言語化する際には、なぜその業界なのかをはっきりとさせる必要があります。
書き出す方法は、箇条書きでも、関連する単語を並べてみるのでも構わないでしょう。
無理に文章にしようとせず、キーワードを探してみてください。
そこから優先順位をつけ、自分にとって譲れない条件などを整理すると、その業界である必要性がわかってきます。
理由を書き出しても、どこにでも当てはまったり、誰にでもアピールできたりする内容になってしまった場合、考え直さなければいけません。
その際は、自己分析や企業研究をしっかり行うことが重要になります。
自己分析を行う
志望動機が書けない人の1つの原因として、自己分析がよくできていない可能性が考えられます。
憧れや興味があるから志望したという理由では、選考を通過できる可能性が低くなってしまうでしょう。
そのため、強みや大切な価値観などは、明確にしなければなりません。
過去に体験したことを具体的に思い出し、成長できたり楽しかったりした出来事をピックアップすると、自分の強みや興味関心などが見えてきます。
過去のエピソードをもとに志望動機を述べることで、説得力を持たせることが可能です。
自己分析には、自分史やマインドマップなどさまざまな方法があるので、自分に合ったものを探してみてください。
自分を分析し、その結果を踏まえたうえで、なぜ志望したのかを深掘りしていきましょう。
自己分析の概要や方法についてはこちらの記事で解説しているので、確認してみてください。
企業研究を行う
企業研究を行うことで、どのような志望動機を作れば評価されやすいのかという予想を立てられます。
まずは、Webを使って企業研究を行ったり、インターンシップや説明会に参加してみたりして、研究を行いましょう。
志望する企業だけではなく、同じ業界の企業や業界そのものの研究も必要です。
そうすることにより、なぜこの企業でなければならないのかが明らかになります。
企業研究には、業務内容の他にも、理念や社風などを把握することも含まれています。
魅力的な仕事でも、自分の性格に合わないものだと、働き続けていくのが困難になってしまうでしょう。
実際に現場の空気に触れることによって知る情報もあるので、可能な限り積極的にインターンシップに応募するようにしてください。
業界研究、企業研究の方法についてはこちらの記事で解説しているので、確認してみてください。
プランを明確にする
入社後のプランを明確にしておくことで、良い志望動機の作成につながるでしょう。
最後に、これまでの経験や獲得したスキルなどを、どのように仕事に活かしていくのかを伝えるのが志望動機の定番であるからです。
また、入社後の自分の姿をイメージすることで、これから志望する企業で働いていくうえで、本当に自分に合っているのかを考えられます。
イメージしたときに、やりたい仕事が見つからなければ、目指す意味を見失ってしまう可能性が生じます。
志望動機を作成する段階では、入社後まで考えてはいないかもしれません。
しかし、企業もESや面接の場で、応募者が戦力になってくれるのかどうかを見極めようとしています。
そこで入社後のプランを述べられると、熱意や意欲が伝わるでしょう。
【広告業界の志望動機】志望動機の構成
続いて、志望動機を作成するにあたってのおすすめの構成について紹介します。
この構成は広告業界を目指す人はもちろんのこと、他の企業を目指す場合にも活用できるものです。
ぜひこの記事で志望動機の構成をマスターし、以降の就活をスムーズに進めましょう。
広告業界を志望したきっかけ
入社後の貢献
再度結論
その企業を志望する理由
志望動機を書く際には、まず最初に「なぜその企業に入りたいのか」を明確に述べることが重要です。
結論を最初に書くことで企業にあなたの志望理由がすぐに伝わり、関心を惹きやすくなります。
「貴社の広告制作のアプローチに共感し、自分のスキルを活かしたい」などといった形で、端的に理由を述べると良いでしょう。
特に広告業界は非常に競争が激しいため、企業は応募者がなぜ自分たちを選んだのかをしっかりと理解したいと考えています。
そのため、ここでの記述はただ「広告業界に興味がある」だけではなく、その企業ならではの特徴や強みに触れ、他社との差別化ができていることがポイントとなります。
明確な結論が最初にあることで、企業の採用担当者がその後の内容をスムーズに理解しやすくなり、志望動機全体が説得力のあるものになるでしょう。
広告業界を志望したきっかけ
次に、なぜ広告業界を志望するに至ったのか、そのきっかけや背景について説明しましょう。
この部分では広告業界に興味を持ったきっかけの出来事を具体的に述べることで、志望動機にオリジナリティを持たせることができます。
例えば「学生時代に参加したマーケティングプロジェクトで広告の重要性を実感し、その経験を通じて広告業界に興味を持ちました」といった形で、自分が広告業界に関心を持つようになった理由を詳しく説明しましょう。
できるだけ具体的かつ客観的なエピソードを用いることで、読み手に対して納得感のある説明ができ、志望動機に深みが生まれます。
また、業界を志望する理由を説明する際は「広告業界のどのような部分に魅力を感じたのか」を強調し、論理的かつわかりやすい文章にすることが大切です。
入社後の貢献
入社後にどのような貢献ができるかを具体的に示すことも大切です。
企業は応募者が入社後に活躍し、会社の成長に貢献してくれることを期待しています。
ただ、なんとなく出勤し、定時が来るのを待っているだけの人を探しているわけではないのです。
そのため、ここでは自分が持っているスキルや経験をどのように活かして、貴社の広告戦略に貢献できるかを説明する必要があります。
例えば「学生時代に培ったマーケティングの知識やSNS分析のスキルを活かし、貴社のデジタル広告分野において新たな価値を提供したい」といった具合に、自分の強みを具体的に述べましょう。
さらに、その強みが企業のニーズとどのようにマッチさせるかを示すことで、採用担当者にあなたが即戦力として期待できる人物であると印象付けることができます。
企業研究を行っていることも同時にアピールできるため、入社後の貢献の部分は、可能な限り解像度を高めましょう。
再度結論
最後に、再度結論を述べて志望動機を力強く締めくくることでまとまりができます。
冒頭で述べた志望理由をもう一度簡潔に振り返り、なぜその企業を選んだのかを強調する形でまとめましょう。
例えば「再度申し上げますが、貴社を志望するのは、貴社の広告制作のアプローチに共感し、自分のスキルを活かしたいからです」などと書き、力強く締めくくりましょう。
最後にもう一度結論を述べることで企業に対する熱意が明確に伝わり、採用担当者に強い印象を残すことができます。
また、流し読みされてしまった場合も、最後に結論を読むことで強い印象を与えられます。
【広告業界の志望動機】広告業界の志望動機のポイント
つぎに、広告業界でアピールすべき志望動機のポイントについて紹介します。
広告業界に「派手」「ミーハー」というイメージがある方も珍しくありません。
実際「クリエイティブな仕事がしたくて」という動機で広告業界を志す就活生も多いです。
就職活動では、単に華やかな世界へあこがれて志望したのではないと理解してもらう必要があります。
以下のポイントを押さえておけば、選考通過の確率が大きく上がるのでぜひチェックしてみてください。
もちろん、以下で紹介するポイントが押さえられた文章を作るための前提は、自己分析と企業・業界研究です。
うまく志望動機を練り上げることができないと感じたときは、もう一度基本に立ち返って、自分の強みや業界で働く意味を問い直してみましょう。
なぜ御社なのかが明確である
業界の動向と自身の展望について明確にする
求められる人物像を把握できている
なぜ広告業界なのかが明確である
最初のポイントは、なぜ広告業界なのかという点です。
たとえば「デザインのスキルを活かしたい」だけでは、広告業界以外でもそのスキルが活かせるところはたくさんあるでしょう。
どうして広告業界を選んだのか、その背景となるエピソードをうまく説明できなければいけません。
そのなかで、決してミーハーな気持ちだけでなく、明確な目標をもって志望していると示す必要があります。
これは広告業界に限ったポイントではありません。
志望者が多く、派手なイメージの強い広告業界では特にチェックされやすいポイントです。
自分がどうして広告の仕事に携わりたいのか、過去の自分史も良く振り返ったうえで説得力のある話を展開できるように準備しておきましょう。
なぜ御社なのかが明確である
業界に続いて、なぜ数ある広告関係の企業から「御社」を志望したのかについても明確にする必要があります。
一口に広告と言っても、その形態はさまざまです。
古くからある看板も広告の一形態ですし、新聞のチラシやテレビCM・動画などを活用したネット広告まで現在はあらゆる広告を目にします。
数ある広告のなかでもどうしてその分野に興味をもったのか、そしてその企業のどこに共感して応募したのかをはっきりさせましょう。
このことは、続けて話す将来のビジョン・会社に入って成し遂げたいことにもリンクしています。
将来はこうした仕事で活躍したい・こんな広告が出せるスキルを身につけたいというビジョンと、企業の事業内容・理念がマッチしていなければ良いアピールにはなりません。
業界の動向と自身の展望について明確にする
広告業界の動向と自身の展望についても盛り込み、業界に対して興味・関心があるとアピールすることも重要です。
しっかり業界研究している・論理的な話ができるという印象を与える意味もあります。
時代の変化・技術の進歩に伴って広告の手法は大きく変わっていました。
今では多くの企業がネット・スマホ・SNSといったツールで、いかにすぐれた宣伝効果を出せるか考える時代になっています。
こうした動向もふまえ、自分がどんな仕事で結果を出したいか・キャリアアップしたいかを述べられるようにしておきましょう。
「たくさんの人の目に留まる広告を作りたい」「広告ならどんな仕事でもしたい」といった曖昧な動機では、採用してもらえる可能性は非常に低いです。
求められる人物像を把握できている
仕事内容や入社後のキャリアについて、しっかりイメージできているかをアピールするためには、企業が求める人物像の把握は欠かせません。
企業がどんな人材を求めているかは、企業説明会・ホームページ・パンフレットなどさまざまな機会から、情報を得られるはずです。
最低でも企業が掲げている理念・社員に求める人物像を理解したうえで、自分の長所や経験とどうつなげられるかを考えておく必要があります。
たとえば営業職を志望しているのなら、広告業界の営業ではどんな素質が求められていて、自分はどうしてその仕事で能力を発揮できると思ったのかを整理しておきましょう。
入社後に就活生がどんな活躍を見せてくれるか、面接官に具体的なイメージをしてもらえれば、内定を得られる可能性は大きく高まります。
【広告業界の志望動機】書く際の注意点
志望動機を書く際には自分の魅力やスキルを効果的にアピールすることが重要ですが、注意しなければならない点もあります。
とくに個人的な事情や、職務に直接関係のない情報はできるだけ避けるべきです。
ここから先ではより具体的に、志望動機を書くうえでアピールするべきでない内容について説明します。
憧れを志望動機に書かないようにしよう
広告業界を志望する際の動機として、昔から憧れていたという内容を軸にすることは避けるべきです。
広告は日常的に目にする機会が多いため単なる憧れだけでは説得力に欠けますし、具体的な入社後のビジョンが見えにくくなりかねません。
志望動機はなぜその業界を選んだのか、その理由を明確に示すことが重要です。
たとえば自身の経験やスキルをどう活かせるか、業界のどの部分に魅力を感じてそれをどのように貢献したいと考えているかを述べることが求められます。
さらに自分のキャリアプランと企業のビジョンがどのように一致しているかを示すことで、志望動機に説得力をもたせることができるでしょう。
このようにより現実的な理由をもとに志望動機を考えることで、企業に対して自身の真剣な意欲と適性をアピールすることができるのです。
どの業界の会社でも使えるような内容にしないようにしよう
広告業界の志望動機を書く際には、どの業界の会社でも通用するような一般的な内容にしないことが重要です。
たとえば営業職は多くの業界に存在しますから、広告業界ならではの特性や魅力に焦点を当てて志望動機を考えなくてはなりません。
広告業界は創造力やマーケティング戦略の練り上げ、顧客とのコミュニケーションを通じて価値を創造することが求められます。
このような業界特有の要素に触れることで、なぜ広告業界なのかという理由が明確になって説得力のある志望動機に仕上がるのです。
たとえば多様な業界のクライアントと協力し、それぞれに最適な広告戦略を提案して実行することにやりがいを感じるといったものでも良いでしょう。
クリエイティブな発想を活かしてブランドの魅力を最大限に引き出すことに情熱をもっていることなど、より具体的な経験や意欲を示すことで広告業界で働く意欲が伝わります。
クリエイティブ性をアピールしないようにしよう
広告業界の志望動機を書く際にはクリエイティブ性をアピールするのではなく、将来的なビジョンやポテンシャルを強調すると良いでしょう。
たしかに広告業界ではクリエイティブ性が求められますが、新卒採用では即戦力ではなく将来性や成長の可能性を重視する企業が多いからです。
とくにクリエイティブ部署に関しては即戦力として中途採用をおこなう企業が多いため、新卒の場合はその分野での即戦力を期待されることは少ないです。
そのため志望動機を書く際には将来的にどのようなプロジェクトに取り組みたいのか、自分の成長ビジョンを具体的に示さなければなりません。
自身のスキルや経験を踏まえつつどのようにして広告業界で貢献したいのか、ポテンシャルと将来性をしっかりとアピールすることで採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
【広告業界の志望動機】業種ごとの志望動機の例文
それでは、広告業界を志望する方に参考となる例文を具体的に紹介していきましょう。
専攻を通過するために、どんな志望動機を書けばいいのか迷っている方は、ぜひご参考になさってください。
例文を掲載します。
広告代理店に営業職として入社したい方・マーケティング職を志望している方・クリエイティブな業種での入社を希望する方という3パターンに分けました。
共通しているのは最初に「結論」を述べ、そのあとにどうして結論に至ったのか、具体的なエピソードで補足していることです。
さらに将来のキャリアプランや入社後の意欲へとつなげ、志望度の強さ・業界に対する理解度をアピールしています。
この結論ファーストの流れは、どの企業に応募する場合も使える文章構成です。
営業職志望
まずは広告代理店で営業職として働きたいと考え、自分の長所を「調整力」と感じている方の志望動機です。
私が御社を志望した理由は、すぐれた商品・サービスをどんどん世の中に広める仕事をしたいと思ったからです。
最初に広告業界へ興味をもったのは中学生のときで、それは自分がはじめてCMを見て「欲しい」という気持ちの強くなったことがきっかけでした。
そのCM制作に携わっていたのが御社です。
御社は〇〇といった取り組みから実績をあげており、今後もまだ世に知られていない商品やサービスが打ち出せる魅力的な事業展開をしていらっしゃいます。
内定をいただき入社できましたら××のアルバイトで培った調整力やヒアリング力を発揮し、クライアントの要望を最大限吸い上げ、広告へ反映させられるよう努めていきたいと考えております。
将来はあらゆる業界の広告に関する知識・スキルを習得し、幅広い分野で世の中に良いものを広められる営業マンになれるよう、スキルアップしていきたいです。
マーケティング志望
続いて、マーケティング職を希望して面接に臨む方の例文です。
こちらも結論ファーストで話を始めており、その後補足するエピソードや自分の強みをアピールしています。
「御社で働きたい」という意志を示して締めくくっている点もポイントです。
私は現在のネット広告の可能性に強い興味を抱いており、その研究・調査を通してよりユーザーと企業のニーズにマッチした広告を出すのに貢献したく、御社を志望いたしました。
御社は〇〇事業で他社にない××という強みをもっており、今後も業界でリードしていく可能性を強く感じています。
私は大学時代から〇〇というゼミでマーケティングの研究を続けており、私が特に力を入れているのがSNSを通したファッション・美容分野の広告事例です。
>研究では成功した事例だけでなく、失敗した事例にも注目し、その理由を深く追究するように心がけてきました。
社会人になってもこの探求心や研究対象への熱意、粘り強さを忘れず、御社で仕事に励みたいと考えております。
クリエイティブ志望
最後に、クリエイティブ職で広告業界の内定が欲しい就活生の例文です。
人の心を購入に向けて動かし、経済を回す原動力となれる広告を作りたいと考え、御社を志望いたしました。
御社の理念や取り組みは、本当に必要な情報をピックアップしてユーザーに届けるという点に帰結しています。
私の両親は広告で「良い」と思ったものはすぐ試してみる性格で、過去に何度も失敗したところを目撃してきました。
そのため「広告を見た人が後悔しない選択をできる社会であってほしい」という思いを学生のころから抱いています。
御社の一員となり、ユーザーが本当に求める情報を広告という形で出すことで、より洗練された消費社会の実現に少しでも貢献したいです。
大学時代はデザインの勉強だけでなく、留学や海外交流サークルでの活動を通し、より広い視野でものを考えられるように努めてきました。
入社後も今の気持ちを忘れず、あらゆる分野にアンテナを張り巡らせて仕事に活かしていきたいと考えております。
【広告業界の志望動機】企業別志望動機の例文
1.電通
2.博報堂
3.サイバーエージェント
4.東急エージェンシー
5.ADKホールディングス
貴社の広告は購買行動を促すだけでなく、広告を見た人の行動自体を変えるなど、良いきっかけを提供している点が、社会貢献にもなっていると感じます。
このような素晴らしい広告はどのように作られるのか、そしてどのように人を魅了しているのかをより深く知るために、広告業界を目指すようになりました。
特に、貴社のアニメコンテンツは日本だけでなく、海外でも高い評価を受けています。
しかし、より多くの人々の目に触れるべきであるとも感じます。
そこで私の留学経験を活かした英語力と海外からも反響を得られる広告の開発を行い、貢献したいと考えています。
出版社との強い繋がり、そして広告力を活かし、外国の人々に刺さる広告を作成し、より良い広告を作ります。
まさに私の「やりたいこと」を成し遂げられる貴社こそ、私の第一志望です。
【広告業界の志望動機】志望動機が完成したら
志望動機が完成したら、そのまま提出するのではなく、いくつか対策を行うことを推奨します。
特に以下の2つの対策は、志望動機のクオリティを高めるために必須のものであるため、ぜひ確認してみてください。
また、それぞれの対策は志望動機だけでなく、自己PRやガクチカにも活用できるものであるため、ぜひ他の項目に取り組む際も覚えておいてください。
周りの人に読んでもらう
志望動機が完成したら、ぜひ周りの人に読んでもらうようにしましょう。
可能な限り多くの人に読んでもらうことで、様々なフィードバックを得ることができ、質の高い志望動機を作り上げられます。
もちろん、どのような点が分かりにくいか、どのような点がおかしいかについて修正する一助となるのはもちろんですが、どのような点はすでに伝わりやすいかについても意見をもらうことができます。
就活においては、様々な人からフィードバックをもらい、ダメ出しを受けることも多いでしょうが、良い点を褒めてもらえれば、モチベーションを保つこともできます。
悪いフィードバックだけでなく、良いフィードバックも大切にしましょう。
就活エージェントを利用してみよう
志望動機のクオリティを高めるためには、就活エージェントに相談することが最も抜本的な対策であると言えます。
就活エージェントは皆さんご存知の通り、就活のプロであり、あらゆる視点から志望動機や自己PR、ガクチカを添削してくれます。
企業側の目線からも確認してくれるため、どのような点が分かりにくいか、どのように工夫すればより魅力を伝えやすくなるかについても教えてくれます。
弊社が提供しているジョブコミットというサービスでは、このような添削だけでなく、志望動機の主題となるものが見当たらない場合のサポートや、面接練習なども一緒に行います。
グループディスカッションなど、就活生の方が苦手とすることの多い項目のサポートも行っているため、気になる方はぜひ以下のリンクから登録してみてください。
まとめ
広告業界は非常にライバルの多い業界だけに、志望動機でしっかり面接官に良い印象を残すことが内定を得るために重要なポイントとなります。
どうして御社を志望しているのか、その志望動機に至った背景は何かを短い時間で論理的に説明するのがカギです。
また、志望動機はその後の定番質問である「ガクチカ」や「自己PR」と矛盾がないものでなければなりません。
志望動機だけで満足せず、そのあとの質問でも良いアピールができるよう努めましょう。
もし自分の作った志望動機の文章が良い内容か不安になったときは、就活エージェントや就活で成功した先輩などにチェックしてもらうことをおすすめします。
周りの方から指摘を受けて、はじめて気づくミスや修正点が見つかることも多いです。